JP3066018B2 - 内圧調整バルブを備えたクッション - Google Patents
内圧調整バルブを備えたクッションInfo
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C27/00—Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
- A47C27/08—Fluid mattresses or cushions
- A47C27/081—Fluid mattresses or cushions of pneumatic type
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、車椅子、ベッド
等に敷設するクッションに関し、詳しくは、底づきによ
る褥瘡の発生を予防するのに適したクッションに関する
ものである。
等に敷設するクッションに関し、詳しくは、底づきによ
る褥瘡の発生を予防するのに適したクッションに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】医療、介護の現場において、患者が車椅
子やべッド等に長時間同じ姿勢でいると、自身の体重に
よって血管の血流阻害を受け、組織に褥瘡（床ずれ）を
負うという問題が生じる。この問題を解消するには、介
護者が患者の姿勢を一定時間ごとに変える必要があり、
患者、介護者ともに肉体的、精神的な負担が大きい。
子やべッド等に長時間同じ姿勢でいると、自身の体重に
よって血管の血流阻害を受け、組織に褥瘡（床ずれ）を
負うという問題が生じる。この問題を解消するには、介
護者が患者の姿勢を一定時間ごとに変える必要があり、
患者、介護者ともに肉体的、精神的な負担が大きい。
【０００３】上記負担を軽減する方法として、患者と車
椅子等の間にクッションを介在させて身体を支え、体圧
を緩和させる方法がある。これらのクッシヨンには、袋
内にエアーを封入したエアークッションや、液体を封入
したウオータークッションがあり、またウレタンフオー
ムや繊維のような弾性体を組み合わせたクッションもあ
る。
椅子等の間にクッションを介在させて身体を支え、体圧
を緩和させる方法がある。これらのクッシヨンには、袋
内にエアーを封入したエアークッションや、液体を封入
したウオータークッションがあり、またウレタンフオー
ムや繊維のような弾性体を組み合わせたクッションもあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これらのクッションが
有効に機能するには、クッションの弾力性の度合いが重
要である。クッションが硬すぎては褥瘡を予防すること
はできないが、逆に軟らかすぎても、身体を支持するこ
とができず、患者の重さによってクッションがつぶれ、
いわゆる底づき状態になり、やはり褥瘡を予防する効果
が失われる。これらのクッションに作用する圧力は、患
者の体形やクッションの使用態様によっても異なる。
有効に機能するには、クッションの弾力性の度合いが重
要である。クッションが硬すぎては褥瘡を予防すること
はできないが、逆に軟らかすぎても、身体を支持するこ
とができず、患者の重さによってクッションがつぶれ、
いわゆる底づき状態になり、やはり褥瘡を予防する効果
が失われる。これらのクッションに作用する圧力は、患
者の体形やクッションの使用態様によっても異なる。
【０００５】従来の一般的なクッションには、弾力性の
度合いの調整機能がないため、褥瘡を予防する機能が十
分に発揮されない場合が多かった。また、弾力性の度合
いの調整機能を備えたものもあるが、人手によって細か
な調整をおこなう面倒から開放されることがなかった。
度合いの調整機能がないため、褥瘡を予防する機能が十
分に発揮されない場合が多かった。また、弾力性の度合
いの調整機能を備えたものもあるが、人手によって細か
な調整をおこなう面倒から開放されることがなかった。
【０００６】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、クッションの弾力性の度合いを患者等の使用態
様に合わせて自動的に最適化する内圧調整バルブおよび
該バルブを備えたクッションを提供することを課題とす
る。
であり、クッションの弾力性の度合いを患者等の使用態
様に合わせて自動的に最適化する内圧調整バルブおよび
該バルブを備えたクッションを提供することを課題とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、通気性の弾性
体を非通気性の表皮材をもって被包してなるクッション
であって、前記表皮材内の圧力が所定値以下になった際
に開いて外気を表皮材内に導入する吸気手段と、表皮材
内の圧力が所定値以上になった際に開いて表皮材内の空
気を外部に排出する排気手段とを備え、前記排気手段
は、前記クッション内外の圧力差により非リニアに開閉
するチェック弁と該チェック弁を支持する支持板とから
なり、前記チェック弁を交換することにより、所望の作
動圧力差値を得ることを特徴とする。前記クッションの
弾性体は、高弾性部材と低弾性部材を接着させてなるも
のが好ましい。これにより、クッションの弾力性を患者
等の使用態様に合わせて、自動的に最適化することがで
きる。
体を非通気性の表皮材をもって被包してなるクッション
であって、前記表皮材内の圧力が所定値以下になった際
に開いて外気を表皮材内に導入する吸気手段と、表皮材
内の圧力が所定値以上になった際に開いて表皮材内の空
気を外部に排出する排気手段とを備え、前記排気手段
は、前記クッション内外の圧力差により非リニアに開閉
するチェック弁と該チェック弁を支持する支持板とから
なり、前記チェック弁を交換することにより、所望の作
動圧力差値を得ることを特徴とする。前記クッションの
弾性体は、高弾性部材と低弾性部材を接着させてなるも
のが好ましい。これにより、クッションの弾力性を患者
等の使用態様に合わせて、自動的に最適化することがで
きる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明による内圧調整バルブは、
通気性の弾性体を気密に被包してなる表皮材に取り付け
られ、表皮材内の圧力が所定値以下になった際に開いて
外気を表皮材内に導入する吸気手段と、表皮材内の圧力
が所定値以上になった際に開いて表皮材内の空気を外部
に排出する排気手段とを備えている。
通気性の弾性体を気密に被包してなる表皮材に取り付け
られ、表皮材内の圧力が所定値以下になった際に開いて
外気を表皮材内に導入する吸気手段と、表皮材内の圧力
が所定値以上になった際に開いて表皮材内の空気を外部
に排出する排気手段とを備えている。
【０００９】本発明によるクッションは、非通気性の表
皮材をもって通気性の弾性体を気密に被包してなるクッ
ションであって、前記表皮材に吸気手段と排気手段とを
備えたバルブを取り付けて、このバルブによってクッシ
ョンの内圧を自動的に調整する。前記吸気手段は、クッ
ション内圧が外気圧より低い所定値以下になった際に開
いて外気をクッション内に導入する。また、排気手段
は、クッションの内圧が外気圧より高い所定値以上にな
った際に開いてクッション内の空気を外部に排出する。
なお、クッションに排気手段と吸気手段とを別個に取り
付けてもよい。
皮材をもって通気性の弾性体を気密に被包してなるクッ
ションであって、前記表皮材に吸気手段と排気手段とを
備えたバルブを取り付けて、このバルブによってクッシ
ョンの内圧を自動的に調整する。前記吸気手段は、クッ
ション内圧が外気圧より低い所定値以下になった際に開
いて外気をクッション内に導入する。また、排気手段
は、クッションの内圧が外気圧より高い所定値以上にな
った際に開いてクッション内の空気を外部に排出する。
なお、クッションに排気手段と吸気手段とを別個に取り
付けてもよい。
【００１０】前記クッションの弾性体は、高弾性部材と
低弾性部材が接着されてなるものが好ましい。また、高
弾性部材の枠体で形成された凹部に低弾性体が容れて接
着されてなるものが好ましい。これにより、クッション
の触感を柔らかく保ったまま形状を保持し、回復性を高
めることができる。形状保持性が高いことは排出された
空気をクッション内に自動的に導入するために有利であ
る。
低弾性部材が接着されてなるものが好ましい。また、高
弾性部材の枠体で形成された凹部に低弾性体が容れて接
着されてなるものが好ましい。これにより、クッション
の触感を柔らかく保ったまま形状を保持し、回復性を高
めることができる。形状保持性が高いことは排出された
空気をクッション内に自動的に導入するために有利であ
る。
【００１１】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
【００１２】図１は、本発明の内圧調整バルブを備えた
クッションの外観図であり、特に車椅子の座面に載置す
るのに好適なものである。
クッションの外観図であり、特に車椅子の座面に載置す
るのに好適なものである。
【００１３】同図に示すように、クッションは、非通気
性の表皮材１をもって通気性の弾性体２を気密に被包し
てなり、表皮材１にはクッションの内部と外部を連絡す
るクッション内圧調整バルブ３が少なくとも１個備えら
れている。
性の表皮材１をもって通気性の弾性体２を気密に被包し
てなり、表皮材１にはクッションの内部と外部を連絡す
るクッション内圧調整バルブ３が少なくとも１個備えら
れている。
【００１４】図２は、図１のII− II線断面図であり、
内圧調整バルブの構成を示す。
内圧調整バルブの構成を示す。
【００１５】同図に示すように、クッション内圧調整バ
ルブ３は、円筒形のボディ部６と、中央に排気孔７ａを
有するキャップ部７をネジ式に嵌め合わせる形状とさ
れ、ボディ部６は根本に形成された周状フランジ１０に
よってクッションの表皮材１と重畳接着される。前記ボ
ディ部６とキャップ部７は硬質樹脂成形物、たとえばポ
リアセタール、ナイロン、硬質塩ビ製のものが好まし
い。
ルブ３は、円筒形のボディ部６と、中央に排気孔７ａを
有するキャップ部７をネジ式に嵌め合わせる形状とさ
れ、ボディ部６は根本に形成された周状フランジ１０に
よってクッションの表皮材１と重畳接着される。前記ボ
ディ部６とキャップ部７は硬質樹脂成形物、たとえばポ
リアセタール、ナイロン、硬質塩ビ製のものが好まし
い。
【００１６】前記ボディ部６には、外気をクッション内
に導入する吸気手段４が取り付けられている。この吸気
手段４は、貫通孔１３を有する筒体１２と、前記貫通孔
１３をふさぐように筒体１２に一端が固定されている蓋
体１４とからなる。前記筒体１２はシリコーン樹脂等の
樹脂製とされ、その弾性を活かして、ホディ部６に形成
された開口１５に蓋体１４側が内側になるように嵌め込
まれる。
に導入する吸気手段４が取り付けられている。この吸気
手段４は、貫通孔１３を有する筒体１２と、前記貫通孔
１３をふさぐように筒体１２に一端が固定されている蓋
体１４とからなる。前記筒体１２はシリコーン樹脂等の
樹脂製とされ、その弾性を活かして、ホディ部６に形成
された開口１５に蓋体１４側が内側になるように嵌め込
まれる。
【００１７】前記吸気手段４では、クッションの内圧が
外気圧より所定値以下になり、クッションの内外で蓋体
１４の弾性力をこえる圧力差が生じると蓋体１４は開い
て矢印Ａで示すように外気をクッション内に導入する。
蓋体１４の弾性率とその形状により蓋体１４が開く臨界
値を定めることができる。
外気圧より所定値以下になり、クッションの内外で蓋体
１４の弾性力をこえる圧力差が生じると蓋体１４は開い
て矢印Ａで示すように外気をクッション内に導入する。
蓋体１４の弾性率とその形状により蓋体１４が開く臨界
値を定めることができる。
【００１８】前記ホディ部６とキャップ部７の間に、ク
ッション内の空気を外部に排出する排気手段５が挟持さ
れている。この排気手段５は、支持板９とチェック弁１
６によって構成される。図３に示すように支持板９は円
形で中央に中央穴１７が形成され、その中央穴１７の周
囲に空気通孔８が複数個形成されている。支持板９の中
央穴１７には、キャップ部７側からホディ部６に向けて
チェック弁１６が嵌め込まれている。前記支持板９は硬
質樹脂製、チェック弁１６はシリコーン樹脂製が好まし
い。前記支持板９とボディ部６の間には、ゴム製のＯリ
ング１１を介在させて気密性を高めている。
ッション内の空気を外部に排出する排気手段５が挟持さ
れている。この排気手段５は、支持板９とチェック弁１
６によって構成される。図３に示すように支持板９は円
形で中央に中央穴１７が形成され、その中央穴１７の周
囲に空気通孔８が複数個形成されている。支持板９の中
央穴１７には、キャップ部７側からホディ部６に向けて
チェック弁１６が嵌め込まれている。前記支持板９は硬
質樹脂製、チェック弁１６はシリコーン樹脂製が好まし
い。前記支持板９とボディ部６の間には、ゴム製のＯリ
ング１１を介在させて気密性を高めている。
【００１９】図４に示すように、チェック弁１６は中心
軸１８と中心軸先端の傘部１９と中心軸根元の厚肉部２
０とからなる。傘部１９は少なくとも支持板９の空気通
孔８を覆う大きさの外径を有する。中心軸１８の外径は
支持板９の中央穴１７の内径に等しいかわずかに大きく
されている。厚肉部２０は先端に向けて外径がテーパー
状とされている。厚肉部２０の形状の滑らかさを活かし
て、中心軸１８の厚肉部２０を支持板９の中央穴１７を
通り抜けさせることでチェック弁１６は支持板９に固定
される。空気通孔８の面積とチェック弁１６の傘部１９
の弾性と形状によって、排気手段５の作動するクッショ
ン内外の圧力差を定めることができる。
軸１８と中心軸先端の傘部１９と中心軸根元の厚肉部２
０とからなる。傘部１９は少なくとも支持板９の空気通
孔８を覆う大きさの外径を有する。中心軸１８の外径は
支持板９の中央穴１７の内径に等しいかわずかに大きく
されている。厚肉部２０は先端に向けて外径がテーパー
状とされている。厚肉部２０の形状の滑らかさを活かし
て、中心軸１８の厚肉部２０を支持板９の中央穴１７を
通り抜けさせることでチェック弁１６は支持板９に固定
される。空気通孔８の面積とチェック弁１６の傘部１９
の弾性と形状によって、排気手段５の作動するクッショ
ン内外の圧力差を定めることができる。
【００２０】前記キャップ部７を外すことにより排気手
段５を交換することができる。これにより異なる作動圧
力差値の排気手段５をセットすることができる。
段５を交換することができる。これにより異なる作動圧
力差値の排気手段５をセットすることができる。
【００２１】前記排気手段５の圧力調整精度を高めるた
めに、チェック弁１６は、上述したようにシリコーン樹
脂製のものが最も好ましい。このチェック弁１６の傘部
１９は、クッション内圧と外気圧の圧力差により矢印Ｂ
で示すように変形して、クッション内の空気をキャップ
７の排気孔７ａを介して矢印Ｃ（図２参照）で示すよう
に外部に排出し、圧力差が解消すると形状が回復して空
気通孔８を塞ぐ作用をなす。その際、傘部１９はその形
状に起因して圧力差の高まりに非リニアに変形する。す
なわち圧力差がある境界値に達するまでは変形がおこら
ず、境界値をこえた瞬間に変形して空気通孔８を開放す
る。リニアな排気弁では、圧力差に対する開閉をある境
界値に対してシャープにおこなうことが困難で、圧力調
整精度を高くできない。
めに、チェック弁１６は、上述したようにシリコーン樹
脂製のものが最も好ましい。このチェック弁１６の傘部
１９は、クッション内圧と外気圧の圧力差により矢印Ｂ
で示すように変形して、クッション内の空気をキャップ
７の排気孔７ａを介して矢印Ｃ（図２参照）で示すよう
に外部に排出し、圧力差が解消すると形状が回復して空
気通孔８を塞ぐ作用をなす。その際、傘部１９はその形
状に起因して圧力差の高まりに非リニアに変形する。す
なわち圧力差がある境界値に達するまでは変形がおこら
ず、境界値をこえた瞬間に変形して空気通孔８を開放す
る。リニアな排気弁では、圧力差に対する開閉をある境
界値に対してシャープにおこなうことが困難で、圧力調
整精度を高くできない。
【００２２】図５に示すグラフによってこれを説明す
る。同図において、横軸はクッション内圧Ｐiとクッシ
ョンの外圧Ｐ。（大気圧）との差△Ｐ（＝Ｐi−Ｐ。）
である。縦軸は、チェック弁１６の傘部１９の末端の変
位量△Ｌ（図４参照）である。
る。同図において、横軸はクッション内圧Ｐiとクッシ
ョンの外圧Ｐ。（大気圧）との差△Ｐ（＝Ｐi−Ｐ。）
である。縦軸は、チェック弁１６の傘部１９の末端の変
位量△Ｌ（図４参照）である。
【００２３】本発明のチェック弁１６の場合、△Ｐが０
から増加しても、あらかじめ定められた臨界値△Ｐ1に
達するまでは傘部１９の末端はほとんど変形せず、△Ｌ
は０に近い値を保つ。それ故、クッション内の空気は排
出されない。そして△Ｐが臨界値△Ｐ1を越えた直後に
チェック弁１６は一気に変形して△Ｌは急増する（クッ
ション内の空気が排出される）。
から増加しても、あらかじめ定められた臨界値△Ｐ1に
達するまでは傘部１９の末端はほとんど変形せず、△Ｌ
は０に近い値を保つ。それ故、クッション内の空気は排
出されない。そして△Ｐが臨界値△Ｐ1を越えた直後に
チェック弁１６は一気に変形して△Ｌは急増する（クッ
ション内の空気が排出される）。
【００２４】このように、クッションの内外気圧差に対
して非リニアに変形するチェック弁１６の性質を利用し
て、クッション内圧を精度よく制御することができる。
支持板９に形成する空気通孔８とチェック弁１６の組合
せを変えることで、臨界値を△Ｐ2、△Ｐ3・・・と変え
ることが可能であり、クッションの内圧を任意の所定圧
内におくことができる。
して非リニアに変形するチェック弁１６の性質を利用し
て、クッション内圧を精度よく制御することができる。
支持板９に形成する空気通孔８とチェック弁１６の組合
せを変えることで、臨界値を△Ｐ2、△Ｐ3・・・と変え
ることが可能であり、クッションの内圧を任意の所定圧
内におくことができる。
【００２５】図６は、図１のVI−VI線断面図であり、非
通気性の表皮材１に被包された弾性体２の構成を示す。
通気性の表皮材１に被包された弾性体２の構成を示す。
【００２６】非通気性の表皮材１には、適度の柔軟性と
耐久性を考慮して選択される樹脂シートが好ましく、た
とえば塩化ビニル樹脂シート、厚さ０．１〜０．３ｍｍ
や、ウレタン樹脂シート、厚さ０．０１〜０．３ｍｍが
好ましい。なお、前記表皮材１の外側には、意匠性、肌
ざわりのよい布などで被覆してもよい。
耐久性を考慮して選択される樹脂シートが好ましく、た
とえば塩化ビニル樹脂シート、厚さ０．１〜０．３ｍｍ
や、ウレタン樹脂シート、厚さ０．０１〜０．３ｍｍが
好ましい。なお、前記表皮材１の外側には、意匠性、肌
ざわりのよい布などで被覆してもよい。
【００２７】本発明にとって好ましい弾性体２の形態
は、高弾性部材２１の枠体で形成された凹部に低弾性部
材２２が容れてあるものである。代表例としての組合わ
せは、高弾性部材２１であるウレタンの発泡成形体（モ
ールドフォーム）の凹部に、低弾性部材２２であるウレ
タンフオームの裁断物を接着したものである。前記発泡
成形体は、半硬質の弾性発泡体を枠形に成形したもの、
または平面状の発泡体を貼り合わせて枠体を形成したも
のである。このように弾性体２を構成することで、弾性
体２の形状が崩れることなく、触感をやわらかいものに
できる。低弾性部材２２が枠体内で変形することによ
り、真空ポンプの様に空気の吸引力が発生し、一旦空気
が排出された弾性体２内にふたたび空気が導入される。
低弾性部材２２には、ウレタンフオームが最も適する
が、繊維綿の素材も使用可能である。
は、高弾性部材２１の枠体で形成された凹部に低弾性部
材２２が容れてあるものである。代表例としての組合わ
せは、高弾性部材２１であるウレタンの発泡成形体（モ
ールドフォーム）の凹部に、低弾性部材２２であるウレ
タンフオームの裁断物を接着したものである。前記発泡
成形体は、半硬質の弾性発泡体を枠形に成形したもの、
または平面状の発泡体を貼り合わせて枠体を形成したも
のである。このように弾性体２を構成することで、弾性
体２の形状が崩れることなく、触感をやわらかいものに
できる。低弾性部材２２が枠体内で変形することによ
り、真空ポンプの様に空気の吸引力が発生し、一旦空気
が排出された弾性体２内にふたたび空気が導入される。
低弾性部材２２には、ウレタンフオームが最も適する
が、繊維綿の素材も使用可能である。
【００２８】上記実施例では、クッションに吸気手段と
排気手段とを備えた内圧調整バルブを取り付けている
が、クッションに排気手段を有するバルブと吸気手段を
有するバルブをそれぞれ少なくとも１個、または両バル
ブを連結して一体化したバルブを少なくとも１個取り付
けることによりクッションの内圧を自動的に調整するこ
ともできる。
排気手段とを備えた内圧調整バルブを取り付けている
が、クッションに排気手段を有するバルブと吸気手段を
有するバルブをそれぞれ少なくとも１個、または両バル
ブを連結して一体化したバルブを少なくとも１個取り付
けることによりクッションの内圧を自動的に調整するこ
ともできる。
【００２９】図７は、吸気手段を有するバルブと排気手
段を有するバルブを表皮材に取り付けた状態を示す図で
ある。
段を有するバルブを表皮材に取り付けた状態を示す図で
ある。
【００３０】同図の上部に示されている吸気手段を有す
るバルブは、円筒形のボディ部６ａと吸気手段４ａとを
有する。前記ボディ部６ａは、その一端の外周に形成さ
れたフランジ１０ａによってクッションの表皮材１ａと
重畳接着され、表皮材１ａ内に位置するように構成され
ている。前記吸気手段４ａは、貫通孔１３ａを有する筒
体１２ａと、前記貫通孔１３ａをふさぐように筒体１２
ａに一端が固定されている蓋体１４ａとからなる。前記
筒体１２ａは、ホディ部６ａの表面近傍の内周に形成さ
れた開口１５ａに蓋体１４ａ側が内側になるように嵌め
込まれる。その他の構成は、上記実施例と同様なので説
明を省略する。
るバルブは、円筒形のボディ部６ａと吸気手段４ａとを
有する。前記ボディ部６ａは、その一端の外周に形成さ
れたフランジ１０ａによってクッションの表皮材１ａと
重畳接着され、表皮材１ａ内に位置するように構成され
ている。前記吸気手段４ａは、貫通孔１３ａを有する筒
体１２ａと、前記貫通孔１３ａをふさぐように筒体１２
ａに一端が固定されている蓋体１４ａとからなる。前記
筒体１２ａは、ホディ部６ａの表面近傍の内周に形成さ
れた開口１５ａに蓋体１４ａ側が内側になるように嵌め
込まれる。その他の構成は、上記実施例と同様なので説
明を省略する。
【００３１】同図の下部に示されている排気手段を有す
るバルブは、円筒形のボディ部６ｂと排気手段５ｂとを
有する。前記ボディ部６ｂは、その一端の外周に形成さ
れたフランジ１０ｂによってクッションの表皮材１ａと
重畳接着され、表皮材１ａ内に位置するように構成され
ている。前記排気手段５ｂは、支持板９ｂと傘部１９ｂ
を有するチェック弁１６ｂによって構成される。支持板
９ｂは円筒形で底部に中央穴１７ｂが形成され、その中
央穴１７ｂの周囲に空気通孔８ｂが複数個形成されてい
る。支持板９ｂの中央穴１７ｂには、チェック弁１６ｂ
の中心軸１８ｂが嵌め込まれている。その他の構成は、
上記実施例と同様なので説明を省略する。
るバルブは、円筒形のボディ部６ｂと排気手段５ｂとを
有する。前記ボディ部６ｂは、その一端の外周に形成さ
れたフランジ１０ｂによってクッションの表皮材１ａと
重畳接着され、表皮材１ａ内に位置するように構成され
ている。前記排気手段５ｂは、支持板９ｂと傘部１９ｂ
を有するチェック弁１６ｂによって構成される。支持板
９ｂは円筒形で底部に中央穴１７ｂが形成され、その中
央穴１７ｂの周囲に空気通孔８ｂが複数個形成されてい
る。支持板９ｂの中央穴１７ｂには、チェック弁１６ｂ
の中心軸１８ｂが嵌め込まれている。その他の構成は、
上記実施例と同様なので説明を省略する。
【００３２】図７に示す吸気手段を有するバルブと排気
手段を有するバルブは、いずれも表皮材の内側に位置す
るので、バルブが邪魔にならないという利点がある。こ
のバルブを、図８に示すコイルスプリング２６とボール
２７により空気通孔２８を開閉する開閉弁２５としても
よい。ただし、このバルブは、上述したように圧力差に
対してリニアに変位するので、圧力の制御精度は低下す
る。
手段を有するバルブは、いずれも表皮材の内側に位置す
るので、バルブが邪魔にならないという利点がある。こ
のバルブを、図８に示すコイルスプリング２６とボール
２７により空気通孔２８を開閉する開閉弁２５としても
よい。ただし、このバルブは、上述したように圧力差に
対してリニアに変位するので、圧力の制御精度は低下す
る。
【００３３】
【発明の効果】本発明による内圧調整バルブを備えたク
ッションは、種々の使用状態下においてクッションの内
圧を精度よく、任意の範囲内に自動的に制御することが
可能である。また、やわらかい触感を維持しながら、十
分な身体支持能力もあり、底づきしたり形くずれするこ
ともない。このクッションは、医療、介護の現場におけ
る患者の車椅子やべッド用等として、また、長時間同じ
姿勢で座る自動車座席用等の分野にも応用できる。
ッションは、種々の使用状態下においてクッションの内
圧を精度よく、任意の範囲内に自動的に制御することが
可能である。また、やわらかい触感を維持しながら、十
分な身体支持能力もあり、底づきしたり形くずれするこ
ともない。このクッションは、医療、介護の現場におけ
る患者の車椅子やべッド用等として、また、長時間同じ
姿勢で座る自動車座席用等の分野にも応用できる。
【図１】本発明による内圧調整バルブを備えたクッショ
ンの外観図である。
ンの外観図である。
【図２】図１のII− II線断面図であって内圧調整バル
ブの構成を示す図である。
ブの構成を示す図である。
【図３】排気手段の支持板の構成図である。
【図４】排気手段の構成図である。
【図５】クッシヨン内外圧力差とチエック弁の傘部の変
位の関係を示すグラフである。
位の関係を示すグラフである。
【図６】図１のVI− VI線断面図であってクッションの
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図７】吸気手段を有するバルブと排気手段を有するバ
ルブを表皮材に取り付けた状態を示す図である。
ルブを表皮材に取り付けた状態を示す図である。
【図８】庄力差に対してリニアに変位する開開弁の一例
を示す図である。
を示す図である。
１、１ａ 表皮材 ２ 弾性体 ３ クッション内圧調整バルブ（バルブ） ４、４ａ 吸気手段 ５、５ｂ 排気手段 ６、６ａ、６ｂ ボディ部 ７ キャップ部 ７ａ 排気孔 ８、８ｂ 空気通孔 ９、９ｂ 支持板 １０、１０ａ、１０ｂ 周状フランジ １１ Ｏリング １２、１２ａ 筒体 １３、１３ａ 貫通孔 １４、１４ａ 蓋体 １５、１５ａ 開口 １６、１６ｂ チェック弁 １７、１７ｂ 中央穴 １８、１８ｂ 中心軸 １９、１９ｂ 傘部 ２０ 厚肉部 ２１ 高弾性部材 ２２ 低弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−43253（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−14718（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61G 7/057 A47C 27/08 A61G 5/00 503
Claims (8)
- 【請求項１】 通気性の弾性体（２）を非通気性の表皮
材（１，１ａ）をもって被包してなるクッションであっ
て、前記表皮材（１，１ａ）内の圧力が所定値以下にな
った際に開いて外気を表皮材（１，１ａ）内に導入する
吸気手段（４，４ａ）と、表皮材（１，１ａ）内の圧力
が所定値以上になった際に開いて表皮材（１，１ａ）内
の空気を外部に排出する排気手段（５，５ｂ）とを備
え、 前記排気手段（５，５ｂ）は、前記クッション内外の圧
力差により非リニアに開閉するチェック弁（１６，１６
ｂ）と該チェック弁（１６，１６ｂ）を支持する支持板
（９，９ｂ）とからなり、前記チェック弁（１６，１６
ｂ）を交換することにより、所望の作動圧力差値を得る
ことを特徴とする内圧調整バルブを備えたクッション。 - 【請求項２】 前記排気手段（５，５ｂ）の支持板
（９，９ｂ）は、中央穴（１７，１７ｂ）とその周囲に
形成された複数の空気通孔（８，８ｂ）を有し、前記チ
ェック弁（１６，１６ｂ）は、前記支持板（９，９ｂ）
の中央穴（１７，１７ｂ）に挿入される中心軸（１８，
１８ｂ）と該中心軸（１８，１８ｂ）の端部に設けられ
前記空気通孔（８，８ｂ）を覆う傘部（１９，１９ｂ）
とからなることを特徴とする請求項１記載の内圧調整バ
ルブを備えたクッション。 - 【請求項３】 前記吸気手段（４，４ａ）は、貫通孔
（１３，１３ａ）を有する筒体（１２，１２ａ）と、前
記貫通孔（１３，１３ａ）を塞ぐように前記筒体（１
２，１２ａ）に一端が固定されている蓋体（１４，１４
ａ）とからなり、該蓋体（１４，１４ａ）が開く臨界値
は、蓋体（１４，１４ａ）の弾性率と形状により定めら
れることを特徴とする請求項１または２記載の内圧調整
バルブを備えたクッション。 - 【請求項４】 前記弾性体（２）は、高弾性部材（２
１）と低弾性部材（２２）が接着されてなるものである
ことを特徴とする請求項１、２または３記載の内圧調整
バルブを備えたクッション。 - 【請求項５】 前記低弾性部材（２２）は前記高弾性部
材（２１）の枠体内に容れてあり、前記低弾性部材（２
２）側の表皮材（１，１ａ）に前記吸気手段（４，４
ａ）と前記排気手段（５，５ｂ）が備えられていること
を特徴とする請求項４記載の内圧調整バルブを備えたク
ッション。 - 【請求項６】 前記表皮材（１）には、少なくとも１つ
のボディ部（６）が、その一端に形成されたフランジ
（１０）によって、前記表皮材（１）外に位置するよう
に重畳接着され、前記ボディ部（６）には、排気孔（７
ａ）を有するキャップ部（７）が固着され、前記ボディ
部（６）に前記吸気手段（４）が取り付けられ、前記ボ
ディ部（６）とキャップ部（７）間に前記排気手段
（５）が挟持されていることを特徴とする請求項１記載
の内圧調整バルブを備えたクッション。 - 【請求項７】 前記表皮材（１ａ）には、少なくとも１
つのボディ部（６ｂ）が、その一端に形成されたフラン
ジ（１０ｂ）をよって、前記表皮材（１ａ）内に位置す
るように重畳接着され、前記排気手段（５ｂ）の支持板
（９ｂ）は筒形で、前記ボディ部（６ｂ）内に嵌め込ま
れ、前記支持板（９ｂ）の底部に、前記中央穴（１７
ｂ）と前記空気通孔（８ｂ）が形成されていることを特
徴とする請求項２記載の内圧調整バルブを備えたクッシ
ョン。 - 【請求項８】 前記表皮材（１ａ）には、少なくとも１
つのボディ部（６ａ）が、その一端に形成されたフラン
ジ（１０ａ）をよって、前記表皮材（１ａ）内に位置す
るように重畳接着され、前記吸気手段（４ａ）の筒体
（１２ａ）は、前記ホディ部（６ａ）内に蓋体（１４
ａ）側が内側になるように嵌め込まれていることを特徴
とする請求項３記載の内圧調整バルブを備えたクッショ
ン。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11144450A JP3066018B2 (ja) | 1998-05-28 | 1999-05-25 | 内圧調整バルブを備えたクッション |
| PCT/JP1999/002779 WO1999060978A1 (fr) | 1998-05-28 | 1999-05-27 | Valve de regulation de la pression interne et matelas presentant cette valve |
| EP99922503A EP1000599A1 (en) | 1998-05-28 | 1999-05-27 | Internal pressure regulating valve and cushion with the valve |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-147365 | 1998-05-28 | ||
| JP14736598 | 1998-05-28 | ||
| JP11144450A JP3066018B2 (ja) | 1998-05-28 | 1999-05-25 | 内圧調整バルブを備えたクッション |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2000042062A JP2000042062A (ja) | 2000-02-15 |
| JP3066018B2 true JP3066018B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=26475866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11144450A Expired - Fee Related JP3066018B2 (ja) | 1998-05-28 | 1999-05-25 | 内圧調整バルブを備えたクッション |
Country Status (3)
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| JP (1) | JP3066018B2 (ja) |
| WO (1) | WO1999060978A1 (ja) |
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| JPH05317140A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-03 | Matsushita Electric Works Ltd | エアーマット |
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-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144450A patent/JP3066018B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-05-27 EP EP99922503A patent/EP1000599A1/en not_active Withdrawn
- 1999-05-27 WO PCT/JP1999/002779 patent/WO1999060978A1/ja not_active Application Discontinuation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000042062A (ja) | 2000-02-15 |
| WO1999060978A1 (fr) | 1999-12-02 |
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| WO1999060978A9 (fr) | 2000-03-16 |
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Legal Events
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