JP3065929U - お握り用包装袋及びお握り包装体 - Google Patents

お握り用包装袋及びお握り包装体

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】開封が容易であるとともに、異物の混入を完全
に防ぐことができるお握り用包装袋、及びお握り包装体
を提供する。 【解決手段】裏面フィルム4,5の少なくとも一枚は上
記表面フィルム2の長手方向の一方の縁部11にシール
部6aを設けることによって貼着され、上記裏面フィル
ム4,5の少なくとも一枚は上記表面フィルム2の長手
方向の他方の縁部12にシール部を設けることによって
貼着されていると共に、上記裏面フィルム2は上記表面
フィルム2の長手方向に沿って交互に重なり合うように
形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開封
用切込線7が設けられているという構成を採用すること
により、本考案のお握り用包装袋1を得ることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、お握り用の包装袋、及びお握りの包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、コンビニエンス・ストアー等で販売されている海苔が巻かれた三角形の お握りは、三角形のご飯と海苔が互いに接触しないような状態で保存、販売され ているものが多い。 これは、海苔とご飯を接触させて包装すると海苔が湿って味が悪くなるのを防 止することが目的であって、お握りを食する際にプラスチックフィルムを取去っ て、お握りを海苔で包んで食するものである。
【0003】 上記態様の包装におけるお握り用包装袋41の基本的な構成を、図11、図1 2、図13に示す。 図11は包装袋41の正面図、図12は包装袋41の背面 図、図13はお握りを包装した状態を裏側上方から見た斜視図である。該従来の 包装袋41は、方形の表面フィルム42と、該表面フィルム42の幅方向の中央 部の上端から対向する他端の中央部にかけて貼着された開封用テープ43と、上 記表面フィルム42を長手方向に二分割したものよりやや大きな幅となっている 2枚の方形の裏面フィルム44,45とからなり、該裏面フィルム44,45は 表面フィルム42の中央部において長手方向に沿って重なり合うように表面フィ ルム42に重合され、開封用テープ43が貼着されている部分を除いた表面フィ ルム42の周縁に設けられた熱融着部46によって、表面フィルム42と裏面フ ィルム44,45とは袋体を形成し、更に上記開封用テープ43上端近傍におい て開封用テープ43両側に沿って開封用切込線47を設けることにより、開封用 テープ43の上端部が撮み片48として形成されている。
【0004】 上記包装袋41を用いて三角形のお握りを包装する方法は、予め海苔が袋体内 部に挿入された包装袋41を表面フィルム42を下にして置き、その上にお握り 用ご飯を置いて、裏面フィルム44,45がお握り用ご飯に接触するように包み 、図13に示すように、ラベル50で封止するというものである。尚、包装袋4 1の長手方向長さは、お握りを包装した状態で上記撮み片48が、図13に示す ように三角形に包装されたお握り包装体51の上方角部49に位置するように予 め定められている。
【0005】 上記お握りの包装体51を開封する方法は次の通りである。 まず、お握りの上方角部に位置する開封撮み片48を引張って、開封テープ4 3の両端に沿って表面フィルム42を二つに切断する。次に、該二つに切断され た表面フィルム42の一方を裏面フィルムと共に引き剥がすと、それまで海苔と 分離して包装されていたお握り用ご飯の半分が海苔が巻きつけられた状態で露出 する。次に、二つに切断された包装袋41の他方を取去ると、海苔が巻き付いた 完成されたお握りが現われる。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】 上記従来の包装袋41を用いてお握りを包装すると、ご飯と海苔とが互いに接 触することがない状態で保存することにより、海苔が湿って味が悪くなるのを防 ぐことは可能であった。又、撮み片48を引張って開封用テープの両端に沿って 、表面フィルム42を切開くとにより容易に開封することも可能であった。
【0007】 しかしながら、従来の包装袋41を用いて包装されたお握り包装体48は、図 13に示すように、撮み片48が設けられている三角形の上方角部49がシール されないで開いたままの状態であった。該部分をシールすると、撮み片48を撮 んで引張って、開封することができなくなるからである。従って、従来のお握り 包装体においては、撮み片48の周辺は密封されていない状態だったので異物が 入ることを完全には防ぐことができなかった。特に、悪戯や嫌がらせで異物を混 入されるという危険性を有するものであった。
【0008】 又、従来の包装袋41を使用したお握り包装体51においては、撮み片48は 開封用テープ43の上端部を用いて形成されていたので、撮み片48は5mm幅 程度の細いものにせざるを得なかった。従って、従来の撮み片48は、撮みにく い上にどこにあるか目立たないという欠点もあった。
【0009】 本考案は、良く目立ち且つ撮みやすい撮み片を貼着可能なお握り用包装袋、及 び異物の混入を完全に防ぐことができると共に、良く目立ち且つ撮みやすい撮み 片が貼着され、ワンタッチで開封可能なお握り包装体を提供することを目的とす る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案のお握り用包装袋は、表面フィルムと、該表面フィルムの裏面側の長手 方向に沿って設けられた開封用テープと、該表面フィルムの裏面側に重合された 少なくとも二枚の裏面フィルムとからなるお握り用包装袋において、上記裏面フ ィルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方向の一方の縁部にシール部 を設けることによって貼着され、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面 フィルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることによって貼着されてい ると共に、上記裏面フィルムは上記表面フィルムの長手方向に沿って交互に重な り合うように形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開封用切込線が 設けられていることを特徴とする。
【0011】 本考案のお握り用包装袋は、上記シール部が熱融着により形成されていること が好ましく、上記開封用切込線はU字状であることが好ましい。又、表面フィル ムの長手方向に対して平行に切欠かれている平行切欠部と、表面フィルムの長手 方向に対して斜めに切欠かれている斜め切欠部とを有する切欠部が、長手方向の 縁部の上方部分に、上記平行切欠部が上記斜め切欠部の上方側に位置するように 設けられていることが好ましい。
【0012】 本考案のお握り包装体は、表面フィルムと、該表面フィルムの裏面側の長手方 向に沿って設けられた開封用テープと、該表面フィルムの裏面側に重合された少 なくとも二枚の裏面フィルムとからなるお握り用包装袋において、上記裏面フィ ルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方向の一方の縁部にシール部を 設けることによって貼着され、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面フ ィルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることによって貼着されている と共に、上記裏面フィルムは上記表面フィルムの長手方向に沿って交互に重なり 合うように形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開封用切込線が設 けられているお握り用包装袋を用いて、お握り用ご飯を包んで食するための平面 状食品と、お握り用ご飯とが上記裏面フィルムによって隔てられて包装されたお 握り包装体であって、撮み片が形成されたラベルが、お握り包装体の外側におい て上記開封用切込線に重なるように設けられていることを特徴とする。
【0013】 上記ラベルの上方部分は撮み片として形成されていることが好ましく、上記ラ ベルは剥離可能に貼着されていることが好ましく、上記お握り包装体は開封用テ ープの上端を含む近傍に、異物混入防止シール部が設けられていることが好まし い。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基いて本考案の一例を説明する。図1は本考案によるお握り用包 装袋(以下、「包装袋」という。)の一例を示す正面図、図2は包装袋1の背面 図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図、図4は図1のIV−IV線に 沿う断面図である。 図1〜図4において、1はお握り用包装袋を、2は表面フィルムを、3は開封 用テープを、4,5は裏面フィルムを、6a,6b,6c,6dはシール部を、 7は開封用切込線を、11は表面フィルム2の長手方向の一方の縁部を、12は 表面フィルム2の長手方向の他方の縁部を、13は表面フィルムの幅方向の上方 縁部を、14は表面フィルムの幅方向の下方縁部を、15は切欠部を、15aは 平行切欠部を、15bは斜め切欠部を、16は食品収納部を、17,18は包装 袋1の長手方向の縁部の上方部分をそれぞれ示す。
【0015】 表面フィルム2及び裏面フィルム4,5の材質は、食品包装用のプラスチック フィルムであればいかなるものでも使用できるが、ポリプロピレン、ポリエチレ ン等のポリオレフィン系プラスチックフィルムが好ましく、ポリプロピレンがコ ストが安価であり、酸素バリヤー性等の特性にも優れるので特に好ましい。該表 面フィルムの厚みは、10〜40μmが好ましく、15〜30μmが開封性や経 済性の点からより好ましい。表面フィルム2及び裏面フィルム4,5は、内部を 見ることができるという観点から透明又は半透明のものが好ましいが、着色する こともできる。 尚、表面フィルム2と裏面フィルム4,5とで異なる材料を用いることができ 、裏面フィルム4と裏面フィルム5とで異なる材料を用いることもできる。
【0016】 表面フィルム2の形状は、お握りを無駄なく、能率的に包装できるという観点 から長方形が好ましいが、本考案は長方形に限定されるものではなく、台形形状 等にすることもできる。又、長方形の角部を切り欠いたりすることもできる。 表面フィルム2の寸法は、お握りに巻き付けて食する海苔等の食品を収納でき る大きさとなるように、お握りの大きさに対応して適宜選択される。
【0017】 開封用テープ3は、表面フィルム2の裏面側の長手方向に沿って設けられてい る。開封用テープ3がこのように設けられていると、後述する撮み片が形成され たラベル8を引張るだけで、表面フィルム2を開封用テープ3の両端に沿って切 断することができる。
【0018】 開封用テープ3は、表面フィルム2の幅方向中央部近傍において、表面フィル ム2の長手方向の上方縁部13から下方縁部14に向って設けられていることが 好ましい。開封用テープ3がこのように設けられていると、表面フィルム2がそ の上端から左右均等に切断されるので、お握りを取出しやすい状態で表面フィル ム2が切断される。尚、開封用テープ3は、表面フィルム2の長手方向の上方縁 部13から下方縁部14まで設けることもできる。
【0019】 上記開封用テープ3は、幅3〜20mmの帯状のポリプロピレンやポリエステ ルが好ましく、延伸されているポリプロピレンやポリエステルがより好ましい。 又、該開封用テープ3は着色されていることが好ましい。 開封用テープ3は、熱融着によって積層することが好ましいが、特に制限はな く、接着剤を用いて積層すること等もできる。
【0020】 裏面フィルム4,5は、表面フィルム2に重合する形状を有し、例えば、表面 フィルム2が長方形の場合は長手方向の長さが表面フィルム2の長手方向の長さ と等しい長方形となる。但し、本考案においては長方形に限定されず、表面フィ ルム2の形状に対応して他の形状にすることもできる。
【0021】 裏面フィルム4は、表面フィルム2の長手方向の一方の縁部11にシール部6 aを設けることによって貼着され、裏面フィルム5は、表面フィルム2の長手方 向の他方の縁部12にシール部6bを設けることによって貼着されている。本考 案はこのように構成されているので、表面フィルム2と裏面フィルム4,5とに よって囲まれる食品収納部16に海苔等の食品を収納することができる。尚、海 苔等の食品を密閉した状態で収納するという観点からは、表面フィルム2の幅方 向の上方縁部13にシール部6cを、幅方向の下方縁部14にシール部6dを、 開封用テープ3の周辺部を除いて設けることが好ましい。
【0022】 シール部6a,6b,6c,6dは熱融着により形成することが衛生的且つ能 率的に包装袋1を製造できるので好ましいが、本考案はこれに限定されるもので はなく接着剤等を用いて形成することもできる。
【0023】 裏面フィルム4,5は、表面フィルム2の長手方向に沿って重なり合っている 。このように構成されていると、後述するように、海苔等の食品とお握り用ご飯 とを完全に隔てた状態で包装することができる。
【0024】 裏面フィルム4と裏面フィルム5とが重なっている部分は、開封用フィルム3 と重なっていることが好ましい。即ち、裏面フィルム4,5は、各々が貼着され ている表面フィルム2の長手方向の縁部11,12から開封用テープ3を超える 位置まで及ぶ幅をもって表面フィルム2の裏面に重合されていることが好ましい 。このように構成されていると、表面フィルム2を切断した後、お握りを容易に 取出すことができる。
【0025】 各裏面フィルム4,5は互いに重なり合ってさえいれば、各々の幅方向の長さ を変えることができる。又、各裏面フィルム4,5が重なりあっている部分の裏 面フィルム4,5の長手方向縁部の形状は直線状にすることが好ましいが、三角 形状や円弧状にすることもできる。
【0026】 本実施の形態においては、裏面フィルム4と裏面フィルム5の二枚の裏面フィ ルムを用いたが、本考案においては、三枚以上の裏面フィルムを用いることもで きる。例えば、三枚目の裏面フィルムが上記裏面フィルム4の上から重合され、 シール部6aによって裏面フィルム4の上から表面フィルム2に貼着され、裏面 フィルム4,5と該三枚目の裏面フィルムが表面フィルム2の長手方向に沿って 交互に重なりあうように形成されるという構成を採用することができる。このよ うに構成すると、開封時にお握り用ご飯と裏面フィルムとが粘着することによっ て発生する、お握り用ご飯の割れを防ぐことができる。
【0027】 表面フィルム2には、図1、図3、図4に示すように、開封用切込線7が開封 用開始端として設けられている。開封用切込線7が設けられていると、後述する ように、撮み片9を引張るだけで表面フィルム2を開封テープ3の両端に沿って 切断することができる。尚、開封用切込線7は、図4に示すように、表面フィル ム2と共に開封用テープ3も切断していることが好ましい。このように構成され ていると、開封用切込線7を起点として表面フィルム8を確実に切断することが できる。
【0028】 開封用切込線7は、その形状に特に制限はなく、V字状や単なる直線にするこ ともできるが、表面フィルム8を確実に切断するという観点からは、U字状であ ることが好ましい。
【0029】 開封用切込線7は、図6に示すように、お握りを包装袋1で包んだ状態におい て、包装袋1の長手方向の縁部の上方部分17,18が折り込まれることによっ て覆われることがない限り、表面フィルム2の幅方向の下方縁部14にできる限 り近い位置に形成されていることが好ましい。このような位置に開封用切込線7 を設けると、表面フィルム2をより大きく切断することができる。 尚、図6は、包装袋1を用いて三角形状のお握りを包装した状態を裏から見た 図面、即ち、開封用テープ3の上端が位置している面の反対側を表す図面である 。
【0030】 本考案の包装袋1は、表面フィルム2の長手方向に対して平行に切欠かれてい る平行切欠部15aと、表面フィルムの2長手方向に対して斜めに切欠かれてい る斜め切欠部15bとを有する切欠部15が長手方向の縁部の上方部分17,1 8に、平行切欠部15aが上記斜め切欠部15bの上方側に位置するように設け られていることが好ましい。かかる切欠部15が設けられていると、図6に示す ように、包装袋1の縦方向の縁部の上方部分17,18が後述するようにお握り 包装体20を覆う部分が狭くなるので、開封用切込線7を表面フィルム2の幅方 向下方縁部14により近づけて設けることができる。
【0031】 斜め切欠部15bが包装袋1の長手方向の縁部の上方部分17,18に設けら れていると、後述するラベル8を用いてお握り包装体20を封止する際に(図7 )、切欠部15を設けることによって表面フィルム2のラベル8が貼着される部 分が小さくなっているにも拘わらず、ラベル8が表面フィルム2の斜め切欠部1 5bを構成している部分に貼着することによって、お握り包装体20を容易に封 止することができる。 但し、斜め切欠部15bは、斜めに切り欠かれてさえいれば該部分の形状に制 限はなく、曲線状に切り欠くこともできれば、直線状に切り欠くこともできる。
【0032】 平行切欠部15aは、表面フィルム2の幅方向上方縁部13から設けられてい ることがより好ましい。平行切欠部15aがこのように設けられていないと、お 握り用包装袋1の長手方向上方縁部に凸部が形成されるので、該凸部が後述する お握り包装体20を製作する作業の邪魔になるからである。
【0033】 本考案のお握り包装体の一例について、図5、図6、図7、図8に基いて説明 する。図5はお握り包装体の横断面図、図6はラベルが貼られていない状態のお 握り包装体の背面図、図7はお握り包装体の背面図、図8はお握り包装体を裏側 から観た斜視図である。図5、図7、図8において、20はお握り包装体(以下 、「包装体」という。)を、8はラベルを、9はラベル8に設けられた撮み片を 、図5において、21はお握り用ご飯を、31はお握り用ご飯を包んで食するた めの平面状食品を、図6、図7、図8において、19は異物混入防止シール部を それぞれ示す。
【0034】 本考案の包装体20においては、お握り用ご飯21と平面状食品31とが上記 包装袋1を用いて、お握り用ご飯21と平面状食品31とが隔てられた状態で包 装されている。即ち、図5に示すように、平面状食品31は上記食品収納部16 に収納され、お握り用ご飯21とは裏面フィルム4,5によって隔てられている ので、お握り用ご飯21と平面状食品31とは包装体20の内部において、接触 しない状態で包装されている。
【0035】 上記お握り用ご飯21は、三角形状のものが好ましいが、四角形状や円形状も のであっても構わない。又、上記平面状食品は、海苔を用いることが好ましいが 、本考案はこれに限定されず、昆布等の平面状の食品であればいかなるものを用 いることができる。
【0036】 本考案の包装体20は、お握り用ご飯21と海苔等の平面状食品31とが包装 袋1によって包まれた後、図7,8に示すように、撮み片9が形成されたラベル 8が、包装体20の外側において開封用切込線7に重なるように設けられて、封 止される。このように構成することにより、包装が解けることを防ぐと共に、撮 み片9を引張るだけで表面フィルム2を開封用テープ3の両端に沿って切断する ことができ、更に開封用切込線7から異物が混入することを防ぐこともできる。
【0037】 包装体20は、撮み片9が形成されたラベル8が、図7に示すように、該開封 用切込線7に重なるように設けられている。このように構成されていると、撮み 片9を引張るだけで、表面フィルム2を開封用テープ2の両端に沿って容易に切 断することができる。
【0038】 包装体20においては、開封用切込線7が、図6に示すように、包装体20の 裏面内において表面フィルム2の長手方向下端14にできる限り近い所に位置す るように包装されていることが好ましい。このように構成されていると、表面フ ィルム2をより大きく切断することができるので、お握りをより容易に取出すこ とができる。 尚、上記包装体20の裏面とは、包装体20において開封用テープ3の上端が 位置している面の反対側の面をいう。
【0039】 ラベル8は、剥離可能に貼着されていることが好ましい。即ち、ラベル8は、 本考案の包装体20が店頭に並べられ販売されているときは、包装体20に貼着 された状態で剥がれることはないが、後述する撮み片9を開封する目的で引張れ ば、包装用袋1を損傷することなく剥がすことができる程度に貼着されているこ とが好ましい。
【0040】 ラベル8を剥離可能に貼着するには、粘着剤の成分や塗布量を剥離可能に適宜 調整した再剥離タイプの弱粘性の貼着剤を使用することが好ましい。但し、本考 案は、剥離可能に貼着されてさえいればこれに限定するものではなく、例えば、 接着剤を用いて貼着することもできる。
【0041】 尚、ラベル8には、包装される食品の販売業者名、製造月日、賞味期限、価格 等が印刷されていることが好ましい。
【0042】 撮み片9は、開封時に撮んで引張られる機能を有するものであって、ラベル8 と一体として形成されている。このように構成されていると撮み片9を引張るだ けで、開封用テープ3の両端に添って表面フィルム2を容易に切断することがで きる。
【0043】 本考案においては、ラベル8の上方部分が撮み片9として形成されていること が好ましい。このように構成されている、ラベルを貼着するだけで撮み片9も同 時に形成されるので、撮み片を別途製作する必要がなく効率が良い。但し、本考 案はこれに限定されることはなく、例えば撮み片9を別途製作してラベル8に接 着することもできる。
【0044】 本考案の包装体20は、図8に示すように、開封用テープ3の上端を含む近傍 に異物混入防止シール部19が設けられていることが好ましい。このように開封 用テープ3の上端近傍に異物混入防止シール部19が設けられていると、異物の 混入を完全に防ぐことができる。
【0045】 上記異物混入防止シール部19は、熱融着によって形成することが好ましいが 、テープを貼ること等によっても形成することができる。
【0046】 本考案の包装袋1を作製する方法の一例を説明する。まず、表面フィルム2を 構成する長尺のフィルムに開封用テープ3を熱融着により積層してから開封用切 込線7を形成する。次に、お握り1個に用いられる大きさの海苔と、適度な幅を 有する裏面フィルム4と、適度な幅を有する裏面フィルム5とを重ね、開封用切 込線7が下方側の目的の位置に設けられるように、熱融着によりシール部6を形 成するとともに切断して包装袋1を得る。 このようにすれば、食品収納部16に海苔等の平面状食品31が収納された包 装袋1を作製することができる。
【0047】 本考案の包装袋1を用いて包装体20を作製する方法の一例について、図9に 基いて説明する。尚、海苔の平面状食品31は上述したように包装袋1を作製す る過程で食品収納部16に収納させておくことが能率的なので好ましい。
【0048】 包装袋1を表面フィルム2を下にして置き、その上にお握り用ご飯21を、図 9に示すように、包装袋1の長手方向の下端側に片寄らせて置く。包装袋1の該 下端の両角部22,23を、図9に示すように、ご飯21に向って折り曲げ、更 に両角部22,23をそれぞれご飯21の側面に向けて折り曲げる。次に,包装 袋1の長手方向の上端側をご飯21の表面26に向って折り曲げ、その上端側角 部24,25を、ご飯21の裏面(表面26の反対側の面)に図6に示すように 重ね、その上から図8に示すようにラベル8で封止する。
【0049】 包装袋1を用いて包装した包装体20から、お握りを取出す方法について説明 する。 図10に示すように、撮み片9を引張って表面フィルム2を二つに切断する。 このとき裏面フィルム4は表面フィルム2の半分のみにシールされ、裏面フィル ム5は表面フィルム2の他方の半分のみにシールされているので、包装袋1は全 体として二つに切断される。
【0050】 次に、上記二分割された包装袋1の一方の表面フィルム、例えば、裏面フィル ム4がシールされている方の表面フィルムを引張ると、裏面フィルム4は表面フ ィルムと共に引張られ、ご飯21の半分が海苔が巻き付けられた状態で露出する 。次に、包装袋1の他方を同じように引き剥がすと、海苔が巻きつけられたお握 りが現われる。
【0051】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のお握り用包装袋は、表面フィルムと、該表面フィ ルムの裏面側の長手方向に沿って設けられた開封用テープと、該表面フィルムの 裏面側に重合された少なくとも二枚の裏面フィルムとからなるお握り用包装袋に おいて、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方向の一 方の縁部にシール部を設けることによって貼着され、上記裏面フィルムの少なく とも一枚は上記表面フィルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることに よって貼着されていると共に、上記裏面フィルムは上記表面フィルムの長手方向 に沿って交互に重なり合うように形成され、上記表面フィルムには開封開始端と なる開封用切込線が設けられているという構成を採用しているので、お握り用ご 飯と海苔等の平面状食品が直接接触しないようにお握りを包装することができる 。又、本考案のお握り用包装袋を用いてお握りを包装した後に、撮み片が設けら れたラベルを上記開封用切込線に重なるように設けることにより、撮み片を引張 るだけで、開封用切込線を起点として表面フィルムを容易且つ確実に切断するこ とができる。
【0052】 本考案お握り用包装袋は、上記シール部が熱融着により形成されていると、衛 生的且つ能率的にお握りを包装できる。又、本考案お握り用包装袋は、上記開封 用切込線がU字状に形成されていると、より確実且つより容易に表面フィルムを 切断することができる。
【0053】 本考案お握り用包装袋においては、表面フィルムの長手方向に対して平行に切 欠かれている平行切欠部と、表面フィルムの長手方向に対して斜めに切欠かれて いる斜め切欠部とを有する切欠部が、お握り用包装袋長手方向の縁部の上方部分 に、上記平行切欠部が上記斜め切欠部の上方側に位置するように設けられている と、包装袋の長手方向の縁部の上方部分がお握り包装体を覆う部分が狭くなるの で、開封用切込線を表面フィルムの幅方向下方縁部により近づけて設けることが できる。又、該切欠部が斜め切欠部を有していると、該斜め切欠部を構成する部 分の表面フィルムにラベルを貼着することができるので、お握り用包装袋長手方 向の縁部の上方部分に切欠部が設けられていても、お握り包装体を容易に封止で きる。
【0054】 本考案のお握り包装体は、表面フィルムと、該表面フィルムの裏面側の長手方 向に沿って設けられた開封用テープと、該表面フィルムの裏面側に重合された少 なくとも二枚の裏面フィルムとからなるお握り用包装袋において、上記裏面フィ ルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方向の一方の縁部にシール部を 設けることによって貼着され、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面フ ィルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることによって貼着されている と共に、上記裏面フィルムは上記表面フィルムの長手方向に沿って交互に重なり 合うように形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開封用切込線が設 けられているお握り用包装袋を用いて、お握り用ご飯を包んで食するための平面 状食品と、お握り用ご飯とが上記裏面フィルムによって隔てられて包装されたお 握り包装体であって、撮み片が形成されたラベルが、お握り包装体の外側におい て上記開封用切込線に重なるように設けられているという構成を採用しているの で、お握り用ご飯と海苔等の平面状食品とが直接接触しないように包装されてい ると共に、撮み片を引張るだけで、開封用切込線を起点として表面フィルムを容 易且つ確実に切断して、お握りを取出すことができる。
【0055】 本考案のお握り包装体は、ラベルの上方部分が撮み片として形成されていると 、ラベルを貼着するだけで撮み片も同時に形成されるので、撮み片を別途製作す る必要がなく、お握り包装体を安価且つ能率的に製造することができる。又、ラ ベルが剥離可能に貼着されていると、撮み片を開封する意図を持って引張るだけ で、表面フィルムを開封用テープの両端に沿って手際良く切断することができ、 かかる際にお握り包装用袋の開封作業と無関係な部分を損傷することがない。又 、開封用テープの上端を含む近傍に、異物混入防止シール部が設けられていると 、異物の混入を完全に防止することができ、更に悪戯や嫌がらせで異物を混入さ れるという危険性をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のお握り用包装袋の一例を示す正面図で
ある。
【図2】図2は、本考案のお握り用包装袋の一例を示す
背面図である。
【図3】図3は、図1のIII−III線に沿う断面図
である。
【図4】図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図であ
る。
【図5】図5は、本考案のお握り包装体の一例を表す横
断面図である。
【図6】図6はラベルが貼られる前のお握り包装体の一
例を表す背面図である。
【図7】図7は、お握り包装体の一例を表す背面図であ
る。
【図8】図8は、お握り包装体を裏側から観た一例を表
す斜視図である。
【図9】図9は、お握り包装体を作製する方法の一例を
表す説明図である。
【図10】図10は、お握り包装体を開封する方法の説
明図である。
【図11】図11は、従来のお握り包装用袋の正面図で
ある。
【図12】図12は、従来のお握り包装袋の背面図であ
る。
【図13】図13は、従来のお握り包装を裏側上方から
見た斜視図である。
【符号の説明】
1 お握り用包装袋 2 表面フィルム 3 開封用テープ 4 裏面フィルム 5 裏面フィルム 6a シール部 6b シール部 7 開封用切込線 8 ラベル 9 撮み片 11 表面フィルムの長手方向の縁部 12 表面フィルムの長手方向の縁部 13 表面フィルムの幅方向の上方縁部 15 切欠部 15a 切欠部 15b 切欠部 19 異物混入防止シール部 20 お握り包装体 21 お握り用ご飯 31 お握り用ご飯を包んで食するための平面状食品

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面フィルムと、該表面フィルムの裏面
    側の長手方向に沿って設けられた開封用テープと、該表
    面フィルムの裏面側に重合された少なくとも二枚の裏面
    フィルムとからなるお握り用包装袋において、上記裏面
    フィルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方
    向の一方の縁部にシール部を設けることによって貼着さ
    れ、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面フィ
    ルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることに
    よって貼着されていると共に、上記裏面フィルムは上記
    表面フィルムの長手方向に沿って交互に重なり合うよう
    に形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開
    封用切込線が設けられていることを特徴とするお握り用
    包装袋。
  2. 【請求項2】 シール部が熱融着により形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のお握り用包装袋。
  3. 【請求項3】 開封用切込線がU字状であることを特徴
    とする請求項1記載のお握り用包装袋。
  4. 【請求項4】 表面フィルムの長手方向に対して平行に
    切欠かれている平行切欠部と、表面フィルムの長手方向
    に対して斜めに切欠かれている斜め切欠部とを有する切
    欠部が、長手方向の縁部の上方部分に、上記平行切欠部
    が上記斜め切欠部の上方側に位置するように設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のお握り用包装袋。
  5. 【請求項5】 表面フィルムと、該表面フィルムの裏面
    側の長手方向に沿って設けられた開封用テープと、該表
    面フィルムの裏面側に重合された少なくとも二枚の裏面
    フィルムとからなるお握り用包装袋において、上記裏面
    フィルムの少なくとも一枚は上記表面フィルムの長手方
    向の一方の縁部にシール部を設けることによって貼着さ
    れ、上記裏面フィルムの少なくとも一枚は上記表面フィ
    ルムの長手方向の他方の縁部にシール部を設けることに
    よって貼着されていると共に、上記裏面フィルムは上記
    表面フィルムの長手方向に沿って交互に重なり合うよう
    に形成され、上記表面フィルムには開封開始端となる開
    封用切込線が設けられているお握り用包装袋を用いて、
    お握り用ご飯を包んで食するための平面状食品と、お握
    り用ご飯とが上記裏面フィルムによって隔てられて包装
    されたお握り包装体であって、撮み片が形成されたラベ
    ルが、お握り包装体の外側において上記開封用切込線に
    重なるように設けられていることを特徴とするお握り包
    装体。
  6. 【請求項6】 ラベルの上方部分が撮み片として形成さ
    れていることを特徴とする請求項5記載のお握り包装
    体。
  7. 【請求項7】 ラベルが剥離可能に貼着されていること
    を特徴とする請求項5記載のお握り包装体。
  8. 【請求項8】 開封用テープの上端を含む近傍に、異物
    混入防止シール部が設けられていることを特徴とする請
    求項5記載のお握り包装体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010215292A (ja) * 2009-02-19 2010-09-30 Suzu Pack Co Ltd おにぎり包装体
JP2018088884A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 朋和産業株式会社 米飯加工食品用包装材、米飯加工食品包装体

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