JP3065907U - バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、例えば、婦人用の手提げバッグの
構造に関し、使い勝手が良く、意匠的に複数種類に装飾
を可変できるバッグを提供することが課題である。 【解決手段】 収納本体２と、該収納本体の開口部を蓋
する蓋部材３と、該蓋部材の先端部を収納本体に係止す
る留め手段４，５とを少なくとも有するバッグ１であっ
て、前記収納本体２と蓋部材３とが別体に構成され、当
該収納本体と蓋部材の基部とが係合手段で着脱自在に係
合され、前記蓋部材３の先端部を前記留め手段に係止さ
せると共に前記蓋部材の基部を収納本体２から係合脱着
させると前記開口部が開口されるバッグである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、婦人用の手提げバッグの構造に係り、更に詳しくは機能的 に使い勝手が良く、意匠的に複数種類に装飾を可変できるバッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ハンドバックや小脇に抱えるバッグ等においては、図６に示すように、 例えば、バッグ本体２０の後部から一体的に蓋部材２１が延設されている。該蓋 部材２１には、止め具を貫通させる貫通孔２１ａが設けられ、バッグ本体２０の 前記貫通孔２１ａに対応する部分に留め具２２が設けられている。

【０００３】 バッグ本体２０を蓋するには、前記留め具２２を貫通孔２１ａに貫通させて、 突出した留め具の一部を回転させる等、その他の公知の留め具手段により行うも のである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記蓋部材２１のように、バッグ本体２０と一体であるため、 バッグの中身を取り出すには該蓋部材２１が取り出す際に邪魔になるものである 。また、バッグの模様・色彩は、バッグを持ち歩く人の服装や結婚式や葬式等の 祭事により、いわゆるＴＰＯに合わせたものが必要となり、それらに合わせて個 々にバッグを用意するのは不経済となる、という課題がある。本考案に係るバッ グは、このような課題を解消するために提案されるものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るバッグの上記課題を解決するための要旨は、収納本体と、該収納 本体の開口部を蓋する蓋部材と、該蓋部材の先端部を収納本体に係止する留め手 段とを少なくとも有するバッグであって、前記収納本体と蓋部材とが別体に構成 され、当該収納本体と蓋部材の基部とが係合手段で着脱自在に係合され、前記蓋 部材の先端部を前記留め手段に係止させると共に前記蓋部材の基部を収納本体か ら係合脱着させると前記開口部が開口されることである。

【０００６】 前記蓋部材の先端部には係止具用孔が設けられ、該係止具用孔に対応させて収 納本体側にＬ字型係止具が設けられ、収納本体には前記係止具孔から突出した係 止具と蓋部材との間に閂として介在する飾り帯が着脱自在に設けられていること 、；前記留め手段における錠前を解錠する鍵用の鍵カバーと、該鍵カバー及び鍵 を収納本体に吊す吊り紐とが設けられ、蓋部材、飾り帯、前記鍵カバー及び吊り 紐のいずれもが、収納本体に対して着脱自在で交換可能であること、を含むもの である。

【０００７】 本考案に係るバッグによれば、蓋部材が収納本体と一体ではなく別体に形成さ れ、該蓋部材の基部を収納本体から係合脱着させることで、収納本体の開口部が 容易に開口されることになる。よって、外観上では蓋部材が収納本体と一体に見 えて、留め手段を係止解除させないと開口部を開口できないと他人に思わせるこ とが出来る。また、蓋部材が別意匠の蓋部材に容易に交換できることになり、祭 事のＴＰＯや時間、服装に適宜合わせることが可能となる。

【０００８】 前記飾り帯の閂作用によって蓋部材の先端部が収納本体に係止される。よって 、蓋部材の基部を収納本体から脱着させて開口状態にしても、該蓋部材が収納本 体から落下したり、フラつくことがない。また、前記留め手段における錠前を解 錠する鍵用の鍵カバーと、該鍵カバー及び鍵を収納本体に吊す吊り紐と、蓋部材 、飾り帯のいずれもが、収納本体に対して着脱自在で交換可能であるので、多様 な着せ替えが可能なバッグとなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係るバッグ１について図面を参照して説明する。前記バッグ１ は、図１に示すように、貴重品類や化粧品等を収納する収納本体２と、該収納本 体２の上部に位置する開口部２ｃを蓋する蓋部材３と、該蓋部材３の先端部３ａ を収納本体２に係止する留め手段４，５と、提手６，６を少なくとも有するバッ グである。

【００１０】 更に、前記留め手段の内の錠前５を解錠させるための鍵７を吊り下げる吊り紐 ８と、鍵カバー９が前記提手６に着脱自在に設けられている。また、前記蓋部材 ３の先端部３ａには係止具用孔３ｂが左右２カ所に設けられている。

【００１１】 前記係止具用孔３ｂ，３ｂに対応させて収納本体２側に、Ｌ字型の係止具１０ が設けられている。そして、収納本体２には前記係止具孔３ｂから突出した係止 具１０と蓋部材３との間に、閂として介在する２本の飾り帯１１，１１が収納本 体２に対して着脱自在に設けられている。

【００１２】 前記蓋部材２と前記飾り帯１１，１１が、前記留め手段であって、棒状体の先 端部にリングを有して突設された留め金具４に貫いて挿通される。そして、該留 め金具４のリング部に前記錠前５が掛け留めされるものである。前記飾り帯１１ の先端部には、留め金具４挿通用の貫通孔１１ａが各々設けられている。

【００１３】 かかるバッグ１において、考案の要旨である前記蓋部材３は、前記収納本体２ と別体に構成されている。図２に示すように、先端部３ａ側に左右２カ所に前記 係止具用孔３ｂと、中央部に前記留め金具４を挿通させるための貫通孔３ｃと、 前記提手６の基部を避けて一部を円形状にしたスリット３ｄ，３ｄと、この蓋部 材の基部３ｆの裏面に金属製吸着金具３ｅ，３ｅとが各々設けられている。

【００１４】 前記収納本体２の上部と蓋部材３の基部３ｆとが、前記吸着金具３ｅと収納本 体２の上部から延設された蓋補助部材２ａの内側面において対応する位置に設け られた磁気吸着具２ｂ，２ｂとによる係合手段で着脱自在に係合される。

【００１５】 この吸着金具３ｅと磁気吸着具２ｂとが、凹凸部での嵌合位置合わせと磁気作 用とにより係合する例を示したが、これに限らず、所要の外力が開口作用した際 に容易に収納本体２の開口部２ｃが開口されるホック等の公知の係合手段を採用 できるものである。

【００１６】 このような本考案のバッグ１によれば、図４に示すように、ＴＰＯに応じてバ ッグ１の柄（例えば、豹柄，鰐柄等）を変えたいときには、まず図１に示した錠 前５を、鍵７により解錠させて留め金具４から外し、飾り帯１１を上に持ち上げ てＬ字型係止具１０から外す。

【００１７】 次ぎに、蓋部材３の貫通孔３ｃを留め金具４から脱着させ、係止具用孔３ｂ， ３ｂを係止具１０から脱着させ、該蓋部材３を取り外す。

【００１８】 そして、図５に示すように、バッグ１の添付品又はオプションとして用意され ている、異なる柄模様の蓋部材３Ａを出して、収納本体２に取り付ける。また、 飾り帯１１Ａも蓋部材３Ａと同じ柄のものに交換することができ、更には、吊り 紐８及び鍵カバー９の柄を、前記蓋部材３Ａと同じ柄に交換することも自由にで きる。

【００１９】 こうして、新しい柄の組み合わせに係るバッグ１Ａとなり、多種多様なバリエ ーショウンのバッグにすることが出来るものである。また、前記蓋部材３，３Ａ と収納本体２から延設された蓋補助部材２ａとが吸着係合され、開口部が閉蓋さ れた状態では、あたかも一体となった蓋の様に外観視され、その一方で、収納本 体の開口部２ｃを開口させるには、蓋部材３側の吸着金具３ｅと蓋補助部材２ａ 側の磁気吸着具２ｂを脱着させるだけで容易に開口させることが出来るものであ る。なお、本考案のバッグ１の一例を提手６を有する場合で説明したが、提手の 無いバッグでも同様である。また、収納本体２の蓋補助部材２ａを、収納本体２ から着脱自在にしても良い。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係るバッグは、収納本体と、該収納本体の開口 部を蓋する蓋部材と、該蓋部材の先端部を収納本体に係止する留め手段とを少な くとも有するバッグであって、前記収納本体と蓋部材とが別体に構成され、当該 収納本体と蓋部材の基部とが係合手段で着脱自在に係合され、前記蓋部材の先端 部を前記留め手段に係止させると共に前記蓋部材の基部を収納本体から係合脱着 させると前記開口部が開口されるので、蓋部材の交換が容易に出来て多種多様の バリエーションのバッグとなって使用者を満足させると共に、多種のバッグを個 別に揃えるよりコスト的に安価になるという優れた効果を奏するものである。

【００２１】 前記蓋部材の先端部には係止具用孔が設けられ、該係止具用孔に対応させて収 納本体側にＬ字型係止具が設けられ、収納本体には前記係止具孔から突出した係 止具と蓋部材との間に閂として介在する飾り帯が着脱自在に設けられているので 、この飾り帯も蓋部材の柄に合わせて交換できるようになり、使用者に高級感を 与えると共に意匠的なバリエーションを楽しむことが出来るという優れた効果を 奏するものである。

【００２２】 更に、蓋部材、飾り帯、前記鍵カバー及び吊り紐のいずれもが、収納本体に対 して着脱自在で交換可能であるので、バッグをトータル的に柄模様を変えること が出来るという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るバッグの正面図である。

【図２】同本考案に係るバッグにおける蓋部材の正面図
である。

【図３】同本考案に係るバッグの開口部を開口させた状
態の一部斜視図である。

【図４】同本考案に係るバッグから蓋部材を取り外した
状態の正面図である。

【図５】同本考案のバッグに異なる柄の蓋部材を取り付
ける様子を示す説明図である。

【図６】従来例に係るバッグの正面図である。

【符号の説明】

１ バッグ、２ 収納本体、２ａ 蓋補助部材、２ｂ
磁気吸着具、２ｃ 開口部、３ 蓋部材、３ａ 先端
部、３ｂ 係止具用孔、３ｃ 貫通孔、３ｄ スリッ
ト、３ｅ 吸着金具、３ｆ 基部、４ 留め手段の留め
金具、５ 留め手段の錠前、６ 提手、７ 鍵、８ 吊
り紐、９ 鍵カバー、１０ 係止具、１１ 飾り帯。

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年７月９日（１９９９．７．９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収納本体と、該収納本体の開口部を蓋する
   蓋部材と、該蓋部材の先端部を収納本体に係止する留め
   手段とを少なくとも有するバッグであって、 前記収納本体と蓋部材とが別体に構成され、当該収納本
   体と蓋部材の基部とが係合手段で着脱自在に係合され、
   前記蓋部材の先端部を前記留め手段に係止させると共に
   前記蓋部材の基部を収納本体から係合脱着させると前記
   開口部が開口されること、 を特徴とするバッグ。
2. 【請求項２】蓋部材の先端部には係止具用孔が設けら
   れ、該係止具用孔に対応させて収納本体側にＬ字型係止
   具が設けられ、収納本体には前記係止具孔から突出した
   係止具と蓋部材との間に閂として介在する飾り帯が着脱
   自在に設けられていること、 を特徴とする請求項１に記載のバッグ。
3. 【請求項３】留め手段における錠前を解錠する鍵用の鍵
   カバーと、該鍵カバー及び鍵を収納本体に吊す吊り紐と
   が設けられ、蓋部材、飾り帯、前記鍵カバー及び吊り紐
   のいずれもが、収納本体に対して着脱自在で交換可能で
   あること、 を特徴とする請求項２に記載のバッグ。