JP3065557U

JP3065557U - 脱着式ル―ムミラ―

Info

Publication number: JP3065557U
Application number: JP1999005065U
Authority: JP
Inventors: 耕一矢尾
Original assignee: 株式会社ムサシ
Priority date: 1999-07-08
Filing date: 1999-07-08
Publication date: 2000-02-02
Anticipated expiration: 2005-07-08

Abstract

(57)【要約】【課題】後方視野を拡大するために、標準装備のルー
ムミラー本体の前面に装着される脱着式ルームミラーに
おいて、これを装飾性の高いものにする。【解決手段】ルームミラー本体に脱着できるミラー４
に、これの周部に沿ってネオン管５を配備し、このネオ
ン管５をコントローラ１０を介して点滅作動可能にす
る。コントローラ１０にマイクロフォン１４を装備し、
このマイクロフォン１４への入力音の変化に応じてネオ
ン管５を点滅作動させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車の車内に標準装備されたルームミラー本体の前面に装着される脱着式のルームミラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかる脱着式ルームミラーは、後方視野を拡大するために使用されるものであり、標準装備された既設のルームミラー本体より横長にした大型の偏平ミラーや凸面鏡が利用されている。また、着色ミラーなどを用いることで防眩性能を付与したものも利用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来より利用されている脱着式ルームミラーは後方視野を拡大するためだけに使用される実用本位であり、装飾性については余り考慮されていなかった。

【０００４】そこで本考案は、後方視野を拡大するために使用される脱着式ルームミラーを装飾性の高いものにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

（構成）請求項１に係る本考案は、車内に標準装備されたルームミラー本体の前面に装着される脱着式ルームミラーであって、ルームミラー本体に対する脱着機構を背面に備えた後方視界拡大用のミラー４に、これの周部に沿ってネオン管５を配備し、このネオン管５がコントローラ１０を介して点滅作動可能に構成されていることを特徴とする。（作用）これによると、ルームミラー本体の前面に装着された脱着式ルームミラーによって車内の後方視界が拡大し、そのミラー４の周部に配備したネオン管５を点滅作動させることで車内の装飾性が高いものとなる。（効果）従って、請求項１に係る本考案によれば、本来の後方視界拡大機能を発揮させながら、車内の装飾性が高められて楽しいドライブを行うことができる。

【０００６】（構成）請求項２に係る本考案の脱着式ルームミラーは、車内の音を集めるマイクロフォン１４を別に装備しており、このマイクロフォン１４に伝わる音の変化に応じてネオン管５が点滅作動するようにしてある。（作用）これによると、オーディオ機器を使って車内に音楽を流すと、その音がマイクロフォン１４に入力され、入力音の変化に応じてネオン管５が点滅する。（効果）従って、請求項２に係る本考案によれば、車内を流れる音楽のリズムなどに同調してネオン管５が点滅し、イコライザーを備えていないオーディオ機器が搭載された自動車でも、視覚的に興味深く音楽を聴きながらドライブを楽しむことができる。また、イコライザー付きのオーディオ機器を備えていると、イコライザーの作動と同調してネオン管５が点滅し、一層視覚的に興味深いものとなる。

【０００７】（構成）請求項３に係る本考案の脱着式ルームミラーは、マイクロフォン１４で集めた音の音量が設定値以上であるとネオン管５が点灯し、設定値未満であると消灯するようにしてある。（作用）これによると、音楽が流れている間は、ネオン管５が曲のアクセントの強い箇所で点灯し、アクセントの弱い箇所では消灯し、曲と曲との間の無音域や音楽を止めた時には消灯する。（効果）従って、請求項３に係る本考案によれば、曲のアクセント箇所が聴覚的にも視覚的にも強調された状態で音楽を楽しむことができるようになり、不用な点灯が自動的に回避されて電力消費の節減にもつながる。

【０００８】（構成）請求項４に係る本考案の脱着式ルームミラーは、更にマイクロフォン１４で集められる音に対する感度を調節可能に構成してある。（作用）これによると、同じ音楽でも感音感度を変えることでネオン管５の点滅作動が異なったものになる。（効果）従って、請求項４に係る本考案によれば、上記効果に加えて、車内に流れる音楽の種類や音量に応じて感度を調節することにより、変化に富んだネオン管点滅を行わせることができる。

【０００９】（構成）請求項５に係る本考案の脱着式ルームミラーは、上記の構成に加えて、ネオン管５が点滅作動する状態とネオン管５が連続点灯する状態とに切り換え可能に構成してある。（作用・効果）これによると、ネオン管５は点滅作動状態と、連続点灯状態とに任意に選択できるので、装飾形態を選択してドライブ時の気分転換を図る上で有効となる。

【００１０】（構成）請求項６に係る本考案の脱着式ルームミラーは、更にネオン管５を前面側からのみならず背面側からも目視可能に構成してある。（作用）これよると、ネオン管５の点灯を前面側（室内側）から目視できるとともに、背面側つまり、車外からもフロントガラス越しに見えることになる。（効果）従って、請求項６に係る本考案によれば、車内の装飾になるのみならず、車外からも見える興味深い装飾になり、装飾性が一層高いものとなる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案に係る脱着式ルームミラー１は、横長の支持台２と、これの前面にスペーサ３を介して貼り付け支持された後方視界拡大用のミラー４と、このミラー４の外周に沿って配備されたネオン管５とを備えている。

【００１２】支持台２は、不透光性の合成樹脂材によって成形されており、その背面には、自動車に標準装備された既設のルームミラー本体に対する脱着機構６を有する。この脱着機構６としては、支持台２と一体に形成された左右一対の固定爪６ａと、上下スライド自在にかつ固定爪６ａ側に移動付勢された左右一対の可動爪６ｂとからなり、ルームミラー本体の上下縁に可動爪６ｂと固定爪６ａとを係止することにより、脱着式ルームミラー１はルームミラー本体の前面に着脱自在に装着できる。

【００１３】支持台２の全周には、無色透明あるいは半透明の合成樹脂材からなる周枠７が接着あるいは溶着によって連結固定されており、この周枠７の前面全周に沿って形成した周溝７ａにネオン管５が収容支持されている。周枠７の前面には、ネオン管５を前面から覆う無色透明あるいは半透明の合成樹脂材からなる周溝８ａ付きのカバー枠８が嵌着され接着固定されている。

【００１４】従って、周枠７とカバー枠８との間に収容されたネオン管５は、前面側（室内側）から目視できるのみならず、側面側および背面側（フロントガラス側）からも目視できる。ネオン管５の発光色は任意に選択できる。

【００１５】ネオン管５の両端電極部５ａ・５ｂはミラー４の上辺中央において屈曲されてミラー４の背部に隠され、この両端電極部５ａ・５ｂに接続した電線９がコントローラ１０に接続されている。コントローラ１０は、運転部におけるダッシュボードの適所などに両面テープで貼り付け固定され、コントローラ１０から延出した電源線１１の先端に、シガーライター・ソケットに差し込み接続される電源プラグ１２を備えている。この電源プラグ１２には、電源スイッチを操作するプッシュオン・プッシュオフ式の操作ボタン１２ａが備え付けられている。

【００１６】図５は、ネオン管５に係る制御装置のブロック図を示しており、コントローラ１０には、ネオン管５に対する点滅制御回路１３が組み込まれているとともに、内蔵したマイクロフォン１４に対向する集音孔１５がコントローラ１０の上面壁に設けられている。点灯制御回路１３はマイクロフォン１４に伝わる音の音量が、設定値以上であるとネオン管５を点灯作動させ、音量が設定値未満であると消灯させるよう作動する。

【００１７】コントローラ１０の横側面には、二つのスライドノブ１６・１７を備えられており、一方のスライドノブ１６は内蔵の多接点スイッチ１８に連係されて３位置にスライド移動可能であり、第１操作位置Ｐ１において電源オフとなり、第２操作位置Ｐ２においてマイクロフォン１４に伝わる音の大きさに感応してネオン管５を点滅作動させる感音点滅モードが選択され、第３操作位置Ｐ３においてネオン管５を連続点灯させる連続点灯モードが選択される。

【００１８】他方のスライドノブ１７は内蔵の可変抵抗器１９に連動連結されており、該ノブ１７で感音点滅モードにおける感音感度を連続的に調節することができる。つまり、ネオン管５を点灯作動させる音量の設定値が変更可能である。コントローラ１０の上面には、電源がオン時にだけ点灯作動するＬＥＤからなるモニターランプ２０が備え付けてある。

【００１９】本考案に係る脱着式ルームミラー１の使用に際し、いま感音点滅モードを選択して、車内に好みの音楽を流すと、その音量の変化に応じてネオン管５が点滅作動する。

【００２０】なお、本考案は以下の形態で実施することも可能である。（１）ネオン管５を収容する周枠７およびカバー枠８の外周面に遮光性の塗装を施すなどすれば、ネオン管５を前面側および背面側からのみ目視できるよう構成することができる。（２）周枠７を支持台２と一体成形して不透明にするとともに、前面側のカバー枠８のみを透光性の合成樹脂材で形成することにより、背面側からはネオン管５が見えないようにすることができる。（３）白色に発光するネオン管５は、着色した透光性樹脂材からなる周枠７とカバー枠８との間に収容することで、任意の色で点灯させることができる。この場合、周枠７とカバー枠８の色を互いに異ならしておくと、車内および車外から見える点灯色がそれぞれ異なることになって、興味深い装飾となる。予め色の異なったカバー枠８を複数種用意して、ユーザーが任意に取り替え装着できるようにしてもよい。（４）複数本のネオン管５をミラー４の外周に配備することもできる。この場合、複数のネオン管５の各点滅位相を反転して、変化に富んだ装飾を行うことができる。複数本のネオン管５の発光色を互いに異ならせることでも装飾性を高めることもできる。（５）複数種のネオン管５がそれぞれ異なった音域の音に感応して点滅するようにすると、一層複雑で興味深い感音式の装飾を行うことが可能となる。（６）ネオン管５は必ずしもミラー４の全周に亘って設ける必要はない。（７）マイクロフォン１４とコントローラ１０とを別体に構成すれば、マイクロフォン１４を集音しやすい任意の位置に設置し、コントローラ１０を操作しやすい位置に設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る脱着式ルームミラーを前面側から
見た全体斜視図である。

【図２】脱着式ルームミラーを背面側から見た全体斜視
図である。

【図３】脱着式ルームミラーの一部を横断した平面図で
ある。

【図４】脱着式ルームミラーの一部を横断した分解平面
図である。

【図５】ネオン管点灯制御装置のブロック図である。

【符号の説明】

４ミラー５ネオン管１０コントローラ１４マイクロフォン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車内に標準装備されたルームミラー本体
の前面に装着される脱着式ルームミラーであって、ルームミラー本体に対する脱着機構を背面に備えた後方
視界拡大用のミラー４の周部に沿ってネオン管５を配備
してあり、このネオン管５がコントローラ１０を介して点滅作動可
能に構成されていることを特徴とする脱着式ルームミラ
ー。
【請求項２】車内の音を集めるマイクロフォン１４を
装備しており、このマイクロフォン１４に伝わる音の変化に応じてネオ
ン管５が点滅作動する請求項１記載の脱着式ルームミラ
ー。
【請求項３】マイクロフォン１４で集めた音の音量が
設定値以上であるとネオン管５が点灯し、設定値未満で
あるとネオン管５が消灯する請求項２記載の脱着式ルー
ムミラー。
【請求項４】マイクロフォン１４で集められる音に対
する感度が、調節可能である請求項３に記載の脱着式ル
ームミラー。
【請求項５】ネオン管５をこれが点滅作動する状態
と、連続点灯する状態とに切り換え可能である請求項４
記載の脱着式ルームミラー。
【請求項６】ネオン管５が前面側からのみならず背面
側からも目視可能に構成してある請求項５記載の脱着式
ルームミラー。