JP3065358U

JP3065358U - ペット用ドライシャンプ―用具

Info

Publication number: JP3065358U
Application number: JP1999004841U
Authority: JP
Inventors: 憲司中村; 興司中村
Original assignee: 憲司中村; 興司中村
Priority date: 1999-06-30
Filing date: 1999-06-30
Publication date: 2000-02-02
Anticipated expiration: 2005-06-30

Abstract

(57)【要約】【課題】ペットの毛の汚れを簡単にとることがで
きるようなシャンプー用具を提供するものである。ま
た、本考案では、防臭効果やペットの毛の艶出し効果も
汚れを取ると同時に行えるようなペット用シャンプー用
具を提供する。【解決手段】直径が０．８mm〜２mmの略円状の孔１ａ
または一辺が０．７mm〜２mmの略多角形の孔が１cm² 当
り１５〜４０個設けられているメッシュ状シート１にペ
ット用ドライシャンプー液を含浸し、毛２ａを有するブ
ラシ２に装着してペットをシャンプーする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、犬、猫などのペットの毛の汚れを取るためのシャンプー用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

犬や猫などは屋外に出ると転げ回ったりするために毛が汚れてしまう。犬、猫などのペットの毛に付着した汚れを落すために、犬の場合などは、従来はシャンプー液を付けて洗い流していることが多い。一方、猫は水に濡れることを好まないため、殆どの猫がシャンプー液を付けて洗い流すことは嫌がる。このため雑巾などを濡らして拭き取る程度である。

【０００３】従来の犬などに使用するシャンプー液においては、人間の髪の毛を洗うシャンプー液と同様に、ペットの毛を水で濡らしてからシャンプー液を付け、よく擦って洗い、その後、水を掛けてシャンプー液を綺麗に落さなければならなかった。しかも、その後タオルなどで水分を拭ってからドライヤーで乾燥しなければならない。

【０００４】また、水で洗い流すことを必要としないシャンプー剤もあり、例えばムース状のシャンプー液なども市販されている。このようなドライシャンプー液はペットの汚れが付着した毛の部分にムース状のシャンプー液を付け、よく擦ってから水で濡らした布などで汚れを拭い取るということが行われている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

水で洗い流すタイプのシャンプー液の場合には、シャンプーが好きな犬などもいるが中にはあまり好まない犬も多数おり、ペットを掴まえてシャンプーしてやることが大変である。猫の場合は、一般的には水に濡れることが嫌なため、水で洗い流すタイプのシャンプー液を使用することは非常に難しいことである。

【０００６】また水で流すことが不要なドライタイプのシャンプーであっても、そのシャンプー液をそのまま毛に擦り付けるため、部分的に汚れを落すことは容易であるが、全体的にシャンプー液が行き亘らず綺麗にし難くかった。また後で拭い取りが必要なため手間隙もかかり面倒である。

【０００７】

【考案の目的】

本考案の目的は、ペットの毛の汚れを簡単にとることができるようなシャンプー用具を提供するものである。また、本考案では、防臭効果やペットの毛の艶出し効果も汚れを取ると同時に行えるようなペット用シャンプー用具を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の本考案によれば、ペット用ドライシャンプー液を含浸しているシート状物であり、該シート状物は直径が０．８mm〜２mmの略円形状の孔または一辺が０．７mm〜２mmの略多角形の孔が１cm² 当り１５〜４０個設けられているメッシュ状シートであることを特徴とするペット用ドライシャンプー用具により前記目的を達成した。

【０００９】また、本考案に用いるメッシュ状シートは、請求項２に記載のように、目付が３０〜５０ｇ／cm² であり、主成分が天然繊維、レーヨンまたは合成繊維より選ばれた１種類または２種類以上からなる不織布またはガーゼであることが好ましい。

【００１０】更に、本考案は請求項３に記載のように、ペット用ドライシャンプー液を含浸しているメッシュ状シートと、金属製または合成樹脂製の毛が１本ずつ間隔を開けて植設されたブラシとの組合せとしたペット用ドライシャンプー用具を提供する。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図示した添付図面を参照して、本考案を詳細に説明する。図１（ａ）は本考案のペット用ドライシャンプー用具の平面図である。図１（ｂ）は本考案のペット用ドライシャンプー用具を装着するためのブラシの側面図、図１（ｃ）は本考案のペット用ドライシャンプー用具をブラシに装着した状態を示す側面図である。

【００１２】本考案のペット用ドライシャンプー用具はシート状物から構成され、このシート状物はペット用ドライシャンプー液を含浸可能なシート状物１である。本考案におけるドライシャンプー液とは水での洗い流しが不要なシャンプー液（ムース状態のものも含む）をいうものである。

【００１３】シート状物１はペット用ドライシャンプー液を含浸可能なものであり、メッシュ状のシートで構成されている。メッシュ状のシートは綿、麻、絹などの天然繊維や、レーヨンや、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレンなどの合成繊維の１種類または２種類以上を主成分とする不織布またはガーゼである。不織布やガーゼはドライシャンプー液を含浸および保持するのに適している。特に、綿などの天然繊維やレーヨンは繊維自体に吸水性があるので好ましい。

【００１４】また、本考案のドライシャンプー用具は、毛２ａが金属製または合成樹脂製で１本ずつ間隔を開けて植設されているペット用のブラシ２に装着して使用するものである。このようなペット用のブラシは通常、金属製または合成樹脂製の毛が１cm² 当り２〜４本の毛２ａが植設されている。このようなブラシ２に被せるため、本考案のシート状物１はメッシュ状のシート１としており、直径が０．８〜２mmの略円形の１ａ孔または一辺が０．７〜２mmの略多角形の孔１ａが１cm² 当り１５〜４０個設けられているものとする。このようなメッシュ状のシート１を使用すれば、金属製または合成樹脂製のブラシ２の毛２ａを痛めることなく簡単に被せることができる。

【００１５】また、このメッシュ状シート１は不織布で構成すると、不織布自体の細かな凹凸によりペットの毛に付着した汚れをとることができるので好ましい。メッシュ状シート１の目付けは好ましくは３０〜５０ｇ／cm² である。

【００１６】このようなメッシュ状シート１にペット用ドライシャンプー液を含浸させる。市販のペット用ドライシャンプー液も使用可能であるが、本考案では次のような成分のドライシャンプー液を含浸させることが好ましい。

【００１７】ペット用ドライシャンプー液の成分は、グリチルリチン酸ジカルシウムが０．０１０〜０．０４０重量％、エタノールが２．０００〜５．０００重量％、パラオキシ安息香酸メチルが０．１００〜２．０００重量％、パラオキシ安息香酸エチルが０．１００〜２．０００重量％、ジブチルヒドロキシトルエンが０．００１〜０．００３重量％、１・３−ブチレングリコールが２．０００〜６．０００重量％、硬化ヒマシ油が０．００５〜０．０１０重量％、残余が水である。このようなドライシャンプー液を使用すると防臭、抗菌性、毛・肌の保湿性、毛の艶出し、毛の表面の平滑性などを持たせることに優れている。

【００１８】また、前記成分のうち水として、単なる水ではなく、石英安山岩を破砕して精製水により１２０℃で２時間鉱石からミネラル成分を抽出してミネラル水としたものを使用するのがより好ましい。このようなミネラル水はアンモニアおよびメチルメルカプタンの除去能力を有しており、防臭効果がある。しかも水和性の高いシリカ成分が入っているので保湿効果および平滑性によりヘアートリートメント効果が得られる。このようなミネラル水を用いたシャンプー液はＰＨが４．８８±０．５である。

【００１９】前述したような本考案のドライシャンプー液を使用した場合は拭き取りの必要がない。そのままメッシュシート１に含浸させてブラシにシートを被せてペットをブラッシングしてやるだけでよく、後でペットを拭き取ることは必要としない。ブラッシングし難い箇所はシャンプー液を含浸させたメッシュ状シート１で拭ってやればよい。

【００２０】また本考案におけるドライシャンプー液は安全性が高く、猫などのペットが体の掃除のために毛を嘗めても何ら問題がないものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案におけるドライシャンプー用具はペット用ドライシャンプー液を含浸することのできるメッシュ状のシートを用い、シャンプーにあたってはドライシャンプー液を含浸させ、この含浸させたメッシュ状シートをブラシに被せてペットをブラッシングするだけであるので、簡単にペットの毛の手入れができる。

【００２２】しかもペットは水にびしゃびしゃに濡れることがないので、気持よく喜んでブラッシングを受ける。

【００２３】また、本考案によるドライシャンプー液を含浸させたものであると防臭効果、毛・肌の保湿効果およびヘアートリートメント効果などがあり、ペットの毛がつやつやとする。

【００２４】更に、本考案において予めメッシュ状シートにドライシャンプー液を含浸しておき、これを密封性の容器に包装したものは、取出してブラシに被せるだけで極めて簡単にペットの毛の手入れが行え非常に便利である。

【００２５】また、本考案のメッシュ状シートはペット用ブラシとして販売されている金属製または合成樹脂製の毛を有するブラシに容易に装着できるようにメッシュの孔の大きさおよび数を選定してあるので、ブラシの毛を痛めたり変形させたりすることなく、簡単にブラシに装着することができる。

【００２６】また、本考案は不織布から製造されるメッシュ状シートを使用するので、比較的安価に製造することが可能であり、何時でも汚れたらそのまま廃棄することができ、手も汚さないので便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案のメッシュ状シート平面図、
（ｂ）は本考案のメッシュ状シートを被せるためのブラ
シの側面図、（ｃ）はブラシにメッシュ状シートを被せ
た状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１メッシュ状シート１ａ孔２ブラシ２ａブラシの毛

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年７月２８日（１９９９．７．２
８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者中村興司大阪府大阪市東淀川区西淡路６−３−41 株式会社タイキ淡路工場内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ペット用ドライシャンプー液を含浸して
いるシート状物であり、該シート状物は直径が０．８mm
〜２mmの略円形状の孔または一辺が０．７mm〜２mmの略
多角形の孔が１cm² 当り１５〜４０個設けられているメ
ッシュ状シートであることを特徴とするペット用ドライ
シャンプー用具。
【請求項２】前記メッシュ状シートは目付が３０〜５
０ｇ／cm² であり、主成分が天然繊維、レーヨンまたは
合成繊維より選ばれた１種類または２種類以上からなる
不織布またはガーゼであることを特徴とする請求項１〜
３のいずれか１項に記載のペット用ドライシャンプー用
具。
【請求項３】ペット用ドライシャンプー液を含浸して
いるシート状物とブラシとの組合せであり、前記シート
状物は直径が０．８mm〜２mmの略円形状の孔または一辺
が０．７mm〜２mmの略多角形の孔が１cm² 当り１５〜４
０個設けられているメッシュ状シートであり、前記ブラ
シは金属製または合成樹脂製の毛が１本ずつ間隔を開け
て植設されているものであることを特徴とするペット用
ドライシャンプー用具。