JP3064602U - コイン等の洗浄装置のロ―ラ着脱機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄ローラ等の着脱が容易にできるコイン等
の小物体の洗浄装置におけるローラの着脱機構。 【解決手段】 洗浄コンベヤに載置されたコイン等をこ
れと反対方向に回転するブラッシングローラとで洗浄
し、さらに上下一対の洗浄ローラで洗浄した後、上下一
対の洗浄液吸着ローラで洗浄液を除去する洗浄装置にお
いて、上下一対の洗浄ローラ及び上下一対の洗浄液吸着
ローラをそれぞれ左右一対の軸支板で一体化した。フレ
ームに設けた軸支板の差込用長孔に差込み、固定具によ
りフレームに固定することにより、上下一対の洗浄ロー
ラ及び上下一対の洗浄液吸着ローラを容易に所定位置に
固定することができるので、これらのローラの保守・点
検及び交換を極めて容易にすることができるので、これ
らのローラの保守・点検及び交換を極めて容易にするこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は円板状又は球状の小物体若しくは小型部材、例えば遊技場で使用され るコイン、パチンコ球その他の機械部品（以下コイン等という。）を洗浄する洗 浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コイン等を洗浄するために使用されるコイン等の洗浄装置を図３の断面 図及び図４の要部平面図に基づいて説明すると、装置全体は箱体１０に収納され ており、箱体１０の上面開口部には遊技場から回収されたコイン１２を受け入れ るホッパ１４が配置されている。ホッパ１４の下には移送コンベヤ１６が取り付 けられホッパ１４から落下するコイン１２を洗浄コンベヤ１８に導くシュート２ ０に移送する。

【０００３】 シュート２０から落下したコイン１４は、洗浄コンベヤ１８の受入端１８ａ（ 図３において右端）に載置される。なお、センサ２２は洗浄コンベヤの受入端１ ８ａにコイン１２が過剰に供給されたらこれを感知し、移送コンベヤ１６を停止 するようになっている。また、洗浄コンベヤ１８の排出端１８ｂ（図３における 左端）は受入端１８ａより高くなって傾斜しており、この傾斜により洗浄液の液 切れが良くなっている。

【０００４】 ブラッシングローラ２４は、洗浄コンベヤ１８の中間部の上に、回転軸が移送 方向と直交する方向に軸支されている。このブラッシングローラ２４には、図４ に示すように洗浄コンベヤ１８の駆動ローラ２６により、ベルト２８を介して洗 浄コンベヤ１８とは逆方向に回転させ洗浄コンベヤ１８とはコイン１２一個が辛 うじて通過する間隙が設けてあり、コイン１２が積み重なって供給されたときは 、上に積み重なった余分のコイン１２を跳ね返し、コイン１２は積み重なること なく、全てのコインの表面が洗浄される。このブラッシングローラ２４には、洗 浄液循環装置３８の中間タンク４４から洗浄液供給管４６を介して洗浄液が絶え ず供給されている。

【０００５】 洗浄ローラ３０は、上下一対のローラ３０ａ及び３０ｂからなり、それぞれ表 面が吸水性を有する材料、例えばスポンジ状ウレタン等で被覆されており、洗浄 コンベヤ１８から送り出されたコイン１２を上洗浄ローラ３０ａと下洗浄ローラ ３０ｂの間に挟持して回転するよう相互に付勢されている。また、上洗浄ローラ ３０ａには洗浄液循環装置３８の中間タンク４４から洗浄液供給管４８を介して 洗浄液が絶えず供給される。

【０００６】 また、下洗浄ローラ３０ｂの下からは洗浄液回収ローラ３２が圧接して回転す るようになっており、下洗浄ローラ３０ｂからコイン１２を洗浄した洗浄液を絞 り取って回収するようになっている。

【０００７】 洗浄ローラ３０のすぐ後ろには、洗浄液吸着ローラ３４が配置されており、こ のローラ３４は、表面が吸水性を有する材料、例えばスポンジ状ウレタン等で被 覆された上下一対のローラ３４ａ及び３４ｂからなり、それぞれ、洗浄ローラ３ ０から送り出されたコイン１２を上洗浄液吸着ローラ３４ａと下洗浄液吸着ロー ラ３４ｂの間に挟持して洗浄液を吸着しながら回転するよう相互に付勢されてい る。

【０００８】 また、上洗浄液吸着ローラ３４ａの上には上洗浄液絞りローラ３６ａが、下洗 浄液吸着ローラ３４ｂの下には下洗浄液絞りローラ３６ｂが、それぞれ圧接して 回転し、洗浄液吸着ローラ３４で吸着された洗浄液を搾り出すようになっている 。

【０００９】 洗浄液循環装置３８は、洗浄液貯蔵タンク４０、洗浄液汲み上げポンプ４２、 中間タンク４４、洗浄液供給管４６及び４８、洗浄液回収樋５０で構成される。 洗浄タンク４０に満たされた洗浄液は、洗浄液汲み上げポンプにより、ブラッシ ングローラ２４より高所に設けられた中間タンク４４に汲み上げられる。

【００１０】 中間タンク４４には、ブラッシングローラ２４用の洗浄液供給管４６と、洗浄 ローラ用の洗浄液供給管４８の基端が取付けられており、洗浄液はこれらの供給 管を介してブラッシングローラ２４及び洗浄ロ−ラ３０へ供給される。洗浄コン ベヤ１８、洗浄ローラ３０及び洗浄液吸着ローラ３４の下には、洗浄液回収樋５ ０が滴下した洗浄液を洗浄液貯蔵タンク４０に流れ込むように配置されている。

【００１１】

【考案が解決しようとする課題】

以上に説明したコイン等の洗浄装置においては、各ローラの回転軸は、箱体１ ０に直接軸支するか、又は箱体１０に取付けたフレームに各部材のローラ等を軸 支するようになっている。

【００１２】 しかしながら、洗浄装置のメインテナンスの必要上、各部材のローラを取り外 すに際して、箱体１０自体を分解する必要があり、装置の保守・点検に非常に手 間を要すると言う欠点がある。特に、洗浄ローラ３０及び吸着ローラ３４は、コ イン等の汚れが蓄積するため、定期的に取り出して洗浄する必要があり、更に表 面層が吸着性のスポンジ状ウレタン等の軟弱材料が被覆されており、摩耗が激し く耐久性に乏しいため、他の部材と比較し度々交換する必要がある。

【００１３】 本考案は、従来のコイン等の洗浄装置の前記のごとき問題点を解決すべくなさ れたものであって、特に保守又は交換の頻度の高い洗浄ローラ及び吸着ローラの 取り外し又は交換が容易にできるコイン等の洗浄装置のローラ着脱機構を提供す ることを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】

本考案のコイン等の洗浄装置のローラ着脱機構は、装置全体を収納する箱体と 、コイン等の被洗浄物を載置し洗浄しながら移送する洗浄コンベヤと、前記洗浄 コンベヤの上に載置され移送される前記被洗浄物が積み重ならない程度の間隙を 設けて前記洗浄コンベヤの上を横断して配置され前記洗浄コンベヤと反対方向に 回転し前記被洗浄物の表面を洗浄液の供給を受けながら洗浄するブラッシングロ ーラと、表面層が吸水性材料からなり前記洗浄コンベヤから送り出された被洗浄 物を挟持して洗浄液の供給を受けて回転するように相互に付勢され上下に配置さ れた一対の洗浄ローラと、表面層が吸水性材料からなり前記洗浄ローラから送り 出された被洗浄物を挟持して回転するように相互に付勢されて上下に配置された 一対の洗浄液吸着ローラと、前記洗浄液吸着ローラに圧着して回転し前記洗浄液 吸着ローラが吸着した洗浄液を搾り取る洗浄液除去ローラと、前記ブラッシング ローラ及び前記洗浄ローラに洗浄液を供給すると共に洗浄液を回収し循環する洗 浄液循環装置とからなるコイン等の洗浄装置において、 前記上下一対の洗浄ローラ及び前記上下一対の洗浄液吸着ローラをそれぞれ左 右一対の軸支板で一体化し、前記箱体内に設けられその他の前記ローラ等を軸支 するフレームに前記洗浄ローラ及び前記洗浄液吸着ローラが所定位置に配置され るよう前記軸支板の差込用長孔と固定具を設け、前記洗浄ローラと前記洗浄液吸 着ローラを着脱自在にしたことを特徴とする。

【００１５】

【作用】

本考案においては、上下一対の洗浄ローラ及び上下一対の洗浄液吸着ローラを それぞれ左右一対の軸支板で一体化したので、その他の部材を軸支するフレーム に設けた軸支板の差込用長孔に差込み、固定具によりフレームに固定することに より、上下一対の洗浄ローラ及び上下一対の洗浄液吸着ローラを容易に所定位置 に固定することができる。そのため、これらのローラの保守・点検及び交換を極 めて容易にすることができる。

【００１６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を以下図面に従って説明する。図１は上下一対の洗浄ロー ラ３０ａ及び３０ｂおよび上下一対の洗浄液吸着ローラ３４ａ及び３４ｂを取り 外した状態の斜視図、図２はこれら洗浄ロ−ラ３０及び吸着ローラ３４を所定の 位置に固定した状態の洗浄装置の斜視図を示す。

【００１７】 箱体１０の上面のコイン排出側の半分は、取り外しのできる蓋５２になってお り、また箱体１０の一方の側面には開口部５４が設けられ、この開口部５４には 蝶板５６を介して開閉扉５８が取付けられ開口部５４を開閉することができる。

【００１８】 箱体１０内の両側面近くには各部材の軸受けを固定するための左右一対のフレ ーム６０が固定されている。フレーム６０には、洗浄コンベヤ１８の駆動ローラ ２６及び従動ローラ６２、ブラッシングローラ２４、洗浄液回収ローラ３２、洗 浄液絞りローラ３６のそれぞれの軸受け部が固定されている。

【００１９】 図１に示すように、フレーム６０から取り外された上下一対の洗浄ローラ３０ ａ及び３０ｂの両端の軸支部は、左右一対の洗浄ローラ軸支板６６に取付けるこ とにより一体化されており、またフレーム６０から取り外された上下一対の洗浄 液吸着ローラ３４ａ及び３４ｂの両端の軸支部は、左右一対の吸着ローラ軸支板 ６８に取付けることにより一体化されている。

【００２０】 また、フレーム６０には洗浄ローラ軸支板６６及び吸着ローラ軸支板６８が洗 浄装置の所定位置に配置されるよう軸支板差込み用長孔７０、７２が設けられて おり、図２に示すように、洗浄ローラ軸支板６６を差込み用長孔７０に、また吸 着ローラ軸支板６８を差込み用長孔７２に差込むことにより、上下一対のローラ ３０ａ及び３０ｂおよび上下一対の洗浄液吸着ローラ３４ａ及び３４ｂがそれぞ れ洗浄装置の所定の位置に配置される。

【００２１】 箱体１０内側面には、蝶板７４を介して軸支板差込み用長孔７０、７２の両方 同時に覆う幅の固定帯７６が回動自在に取付けられており、図１に示すように洗 浄ローラ３０および吸着ローラ３４が抜去される折には、固定帯７６は直立して おり、図２に示すように、洗浄ローラ３０および吸着ローラ３４の軸支板６６お よび６８が、軸支板差込み用長孔７０、７２に差込まれたら、固定帯７６を軸支 板差込み用長孔７０、７２の上に倒し、先端フック７６ａに固定レバー７８のス プリング８０を引っ掛けた後、固定レバー７８を倒して固定帯７６を緊締するこ とにより、洗浄ローラ３０および吸着ローラ３４の軸支板６６および６８が、軸 支板差込み用長孔７０、７２に固定される。

【００２２】

【考案の効果】

本考案のコイン等の洗浄装置のローラ着脱機構は、以上に説明したように、上 下一対の洗浄ローラ及び上下一対の洗浄液吸着ローラをそれぞれ左右一対の軸支 板で一体化したので、その他の部材を軸支するフレームに設けた軸支板の差込用 長孔に差込み、固定具によりフレームに固定することにより、上下一対の洗浄ロ ーラ及び上下一対の洗浄液吸着ローラを容易に所定位置に固定することができる 。そのため、これらのローラの保守・点検及び交換を極めて容易にすることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコイン等の洗浄装置の上下一対の洗浄
ローラ３０ａ及び３０ｂおよび上下一対の洗浄液吸着ロ
ーラ３４ａ及び３４ｂを取り外した状態の斜視図であ
る。

【図２】本考案のコイン等の洗浄装置の洗浄ロ−ラ３０
及び吸着ローラ３４を所定の位置に固定した状態の洗浄
装置の斜視図である。

【図３】従来のコイン等の洗浄装置の断面図である。

【図４】従来のコイン等の洗浄装置の要部の平面図であ
る。

【符号の説明】

１０・・・・箱体 １２・・・・コイン等 １８・・・・洗浄コンベヤ ２４・・・・ブラッシングローラ ３０・・・・洗浄ローラ ３２・・・・洗浄液回収ローラ ３４・・・・洗浄液吸着ローラ ３６・・・・洗浄液絞りローラ ３８・・・・洗浄液循環装置 ４０・・・・洗浄液貯蔵タンク ４２・・・・汲み上げポンプ ４４・・・・中間タンク ４６、４８・・・・洗浄液供給管 ５２・・・・蓋 ５４・・・・側面開口部 ５８・・・・開閉扉 ６０・・・・フレーム ６６・・・・洗浄ローラ軸支板 ６８・・・・吸着ローラ軸支板 ７０・・・・洗浄ローラ軸支板差込み長孔 ７２・・・・吸着ローラ軸支板差込み長孔 ７６・・・・固定帯 ７８・・・・固定レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置全体を収納する箱体と、コイン等の
   被洗浄物を載置し洗浄しながら移送する洗浄コンベヤ
   と、前記洗浄コンベヤの上に載置され移送される前記被
   洗浄物が積み重ならない程度の間隙を設けて前記洗浄コ
   ンベヤの上を横断して配置され前記洗浄コンベヤと反対
   方向に回転し前記被洗浄物の表面を洗浄液の供給を受け
   ながら洗浄するブラッシングローラと、表面層が吸水性
   材料からなり前記洗浄コンベヤから送り出された被洗浄
   物を挟持して洗浄液の供給を受けて回転するように相互
   に付勢され上下に配置された一対の洗浄ローラと、表面
   層が吸水性材料からなり前記洗浄ローラから送り出され
   た被洗浄物を挟持して回転するように相互に付勢されて
   上下に配置された一対の洗浄液吸着ローラと、前記洗浄
   液吸着ローラに圧着して回転し前記洗浄液吸着ローラが
   吸着した洗浄液を搾り取る洗浄液除去ローラと、前記ブ
   ラッシングローラ及び前記洗浄ローラに洗浄液を供給す
   ると共に洗浄液を回収し循環する洗浄液循環装置とから
   なるコイン等の洗浄装置において、 前記上下一対の洗浄ローラ及び前記上下一対の洗浄液吸
   着ローラをそれぞれ左右一対の軸支板で一体化し、前記
   箱体内に設けられその他の前記ローラ等を軸支するフレ
   ームに前記洗浄ローラ及び前記洗浄液吸着ローラが所定
   位置に配置されるよう前記軸支板の差込用長孔と固定具
   を設け、前記洗浄ローラと前記洗浄液吸着ローラを着脱
   自在にしたことを特徴とするコイン等の洗浄装置のロー
   ラ着脱機構。