JP3064078B2 - 舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置 - Google Patents

舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置

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JP3064078B2
JP3064078B2 JP3358789A JP35878991A JP3064078B2 JP 3064078 B2 JP3064078 B2 JP 3064078B2 JP 3358789 A JP3358789 A JP 3358789A JP 35878991 A JP35878991 A JP 35878991A JP 3064078 B2 JP3064078 B2 JP 3064078B2
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water jet
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孝 川上
繁 宇仁菅
雅士 田川
修博 上出
裕 川田
智成 ▲高▼田
涼一 老松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォータージェットを
導入される操舵筒により船体の前進、中立保持および後
進を行なえるようにした舶用ウォータージェット導入型
操舵筒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の高速化が進み船底の下方に
突出させた翼の揚力で船舶を水面上に持ち上げて航走す
る水中翼船や、船底周辺から高速の空気を噴出してその
反力で船体を水面上に浮揚させて走るホバークラフトの
ようなエアクッション船も客船として実用化されつつあ
る。
【0003】ウォータージェット推進船もこれらの高速
艇に属するもので、ポンプで昇圧された海水を25〜40m
の秒速で船尾に設置したウォータージェット噴出ノズル
(デイフューザ)から噴出して、その反力を推進力とす
るものである。
【0004】ところで、従来のウォータージェット推進
船の操舵装置(舶用ウォータージェット導入型操舵筒装
置)は、上記の噴出ノズルの後方に設置されており、船
体の旋回は、油圧シリンダ等により操舵筒を左右に動か
して噴流水の方向を変えることにより行なわれる。また
船体の後進は、噴流水を船首方向(前方)に向けて噴出
する機構によって行なわれるようになっている。
【0005】従来は、船体後進のための機構が、図2に
示すようになっており、後進時には操舵筒2の上方から
バケット11を噴流を遮りながら降ろすことにより、操舵
筒2の後方下部に固定されて接続されたある程度の長さ
のある転流口12にウォータージェットの流れが導かれる
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置で
は、後進機構としてのバケット11が噴流を遮りながら降
ろされるようになっているため、噴流の流れが乱れ、船
の中立状態(前進も後進もしない状態)の保持がきわめ
て難しくなるという問題点がある。
【0007】また、下部に設けられた転流口12にある程
度の長さがあるため、同転流口12の壁部が航走中に海面
を掻くことになり、航走の抵抗となるという問題点もあ
る。そこで、特開平2−162192号公報に示される
ように、操舵筒の後部にフラップを設け、後進時には同
フラップを斜めに起立させて噴流を下方へ向けるように
転換するとともに、転換された噴流を複数の可動式ルー
バーで前方へ導くようにしたものも開発されているが、
上記可動式ルーバーの駆動機構が著しく複雑になるとい
う不具合がある。本発明は、このような問題点の解決を
はかろうとするもので、操舵筒の底部に複数の転流板を
設けた底部開口を形成するとともに、上記操舵筒の底部
後端の作動軸を中心として回動しうるフラップを設け
特に上記転流板の形状を改良して設けることにより、
素な構造で航走抵抗の少ない安定した前後進切換え制御
の可能な舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置
は、船尾に設けられた推進用ウォータージェット噴出ノ
ズルの後方に、同噴出ノズルからのウォータージェット
を導入しうるように配設されて左右に旋回制御されうる
操舵筒をそなえ、同操舵筒の底部後端付近に、油圧装置
によって回動制御される水平な作動軸が横方向に設けら
れるとともに、同作動軸と上記操舵筒の底部前端付近と
の間に形成された操舵筒底部開口に、上記ウォータージ
ェットの流れを前方へ転流させうる複数の転流板が設け
られ、これらの転流板の相互間に形成された流路をほぼ
水平な倒伏状態で閉塞しうるとともに、傾斜した起立状
態で上記操舵筒の後部開口を閉塞しうるフラップが、上
記作動軸に装着されており、上記転流板が、流れの導入
部を前方へ屈曲させるように後部方向に向け円弧状に弯
曲する形状を有して、上記操舵筒底部開口の下面よりも
下方へ突出しないように設けられていることを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】前述の本発明の舶用ウォータージェット導入型
操舵筒装置では、船体の前進状態から後進への切換えに
際して、油圧装置によりフラップを取り付けた作動軸を
徐々に回転させ、上記フラップで噴流水を順次削ぎ取る
ように動作させながら整然と噴流を分断させ、乱れを起
こすことなく噴流方向を水平方向から垂直下方向に転向
させる作用が行なわれる。
【0010】そして、操舵筒の底部に複数設けられた転
流板により垂直下方向に向けられた噴流水をさらに整え
て船首方向に(前方)に噴出させる作用が行なわれる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
舶用ウォータージェット導入型操舵筒装置について説明
すると、図1はその縦断面図である。
【0012】図1に示すように、本実施例では、船尾に
設けられた推進用ウォータージェット噴出ノズル1の後
方に、同噴出ノズルからのウォータージェットを導入し
うるように操舵筒2が配設されている。この操舵筒2は
図示しない油圧シリンダで駆動される旋回機構7により
左右の動きが可能になっており、これにより船舶の旋回
制御が行なわれる。
【0013】そして、操舵筒2の底部後端付近には油圧
装置3によって回動制御される水平な作動軸4が横方向
に設けられるとともに、同作動軸4と操舵筒2の底部前
端付近との間に形成された操舵筒2の底部開口には、後
述の垂直下方向へ向かうウォータージェットの流れを前
方へ転流させうる複数の弯曲型転流板6が、同底部開口
より下方へ突出しないように設けられている。
【0014】また、作動軸4には1枚のフラップ5が装
着されており、同フラップ5は、水平な倒伏状態では転
流板6の相互間に形成された流路を閉塞しうるととも
に、水平方向からほぼ45°傾斜した起立状態で操舵筒2
の後部開口を閉塞しうるように形成されている。
【0015】このような構成により、本実施例の舶用ウ
ォータージェット導入型操舵筒装置では次のような作用
効果が得られる。
【0016】つまり、後進時には作動軸4を約45°回動
制御することによりフラップ5の傾斜面を形成し、これ
により操舵筒2の後部開口を閉塞するとともにノズル1
からくる噴流の方向を、ほぼ垂直下方向へ転向させるこ
とができる。(図1の状態)その際、フラップ5は徐々
に起立していきながら噴流水を順次削ぎ取るようにして
分断する作用を行なうので、噴流に乱れを起こすことが
なく、円滑に流れを振りわけることができる。そして、
フラップ5により垂直下方向に転向された噴流は、図示
のごとく流れの導入部を前方へ屈曲させるように後部方
向に向けて円弧状に弯曲した形状の転流板6により、効
率よく整流されて前方へ向け噴出される。したがって船
体の後進が適切に行なわれるのである。
【0017】また、ノズル1からのウォータージェット
を後方と前方とにほぼ半々ずつ振りわけて船体を前進も
後進もさせない中立状態に保持するためには、フラップ
5が、操舵筒2の後端開口を閉塞する起立位置と転流板
6の相互間における流路を閉塞する水平位置との中間に
位置するように制御される。
【0018】一方、前方への通常の推進時には、フラッ
プ5は底面に水平に下ろされていて矢印方向の噴流はそ
のまま後方に噴出されることになる。その際、転流板6
は、操舵筒2の底部開口より下方へ突出しないように設
けられているので、固定状態のままでも前方への推進時
に抵抗を及ぼすことはない。
【0019】このように、旋回機構7とフラップ5とに
より、前進、中立保持、後進および旋回のあらゆる操船
を可能としているのであり、中立状態も安定よく保持で
きるようになる効果が得られる。また、操舵筒2に従来
の転流口(図2の符号12参照)のごとき突出部がなくな
るため、航走抵抗を低減する利点もある。
【0020】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の舶用ウ
ォータージェット導入型操舵筒装置によれば底部後端付
近の作動軸に装着されたフラップが操舵筒の底面から徐
々に立ち上がる機構となっているので、ウォータージェ
ットの噴流がフラップの動作を助勢するように作用する
ようになり、噴流の流れが乱されることなく、あたかも
噴流をフラップで削ぎとるようにしてスムーズに方向転
換させるので、中立状態の保持も安定よく行なえるとい
う効果が得られる。
【0021】また流れの導入部を前方へ屈曲させるよう
に後部方向に向け円弧状に弯曲する 形状を有して操舵筒
底部の開口に取り付けられた転流板が、フラップにより
方向転換された噴流を船首方向(前方)に向けて適切に
案内するので、船体の後進を効率よく行なうことがで
き、さらに上記転流板は操舵筒の底部開口より下方へ突
出しないように設けられているので、固定状態のままで
も、前進航走時に海面を掻いて航走抵抗を増大させるの
を防止することができ、また構造の簡素化がもたらさ
れ、コストの低下に寄与しうるなど顕著な利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての舶用ウォータージェ
ット導入型操舵筒装置を示す縦断面図である。
【図2】従来の舶用ウォータージェット導入型操舵筒装
置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 推進用ウォータージェット噴出ノズル 2 操舵筒 3 油圧装置 4 作動軸 5 フラップ 6 転流板 7 旋回機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上出 修博 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂製作所内 (72)発明者 川田 裕 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 ▲高▼田 智成 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 老松 涼一 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株 式会社 長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平2−162192(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 11/107

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船尾に設けられた推進用ウォータージェ
    ット噴出ノズルの後方に、同噴出ノズルからのウォータ
    ージェットを導入しうるように配設されて左右に旋回制
    御されうる操舵筒をそなえ、同操舵筒の底部後端付近
    に、油圧装置によって回動制御される水平な作動軸が横
    方向に設けられるとともに、同作動軸と上記操舵筒の底
    部前端付近との間に形成された操舵筒底部開口に、上記
    ウォータージェットの流れを前方へ転流させうる複数の
    転流板が設けられ、これらの転流板の相互間に形成され
    た流路をほぼ水平な倒伏状態で閉塞しうるとともに、傾
    斜した起立状態で上記操舵筒の後部開口を閉塞しうるフ
    ラップが、上記作動軸に装着されており、上記転流板
    が、流れの導入部を前方へ屈曲させるように後部方向に
    向け円弧状に弯曲する形状を有して、上記操舵筒底部開
    口の下面よりも下方へ突出しないように設けられている
    ことを特徴とする、舶用ウォータージェット導入型操舵
    筒装置。
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CA2193868C (en) * 1995-04-28 1999-08-17 Eiichi Ishigaki Water jet propulsion device for vessels
DE69602917T2 (de) * 1996-04-04 1999-10-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd Rückwärtsvorrichtung für einen Wasserstrahlantrieb

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