JP3063654B2 - 磁気センサ用電圧増幅回路 - Google Patents

磁気センサ用電圧増幅回路

Info

Publication number
JP3063654B2
JP3063654B2 JP8342804A JP34280496A JP3063654B2 JP 3063654 B2 JP3063654 B2 JP 3063654B2 JP 8342804 A JP8342804 A JP 8342804A JP 34280496 A JP34280496 A JP 34280496A JP 3063654 B2 JP3063654 B2 JP 3063654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
voltage
magnetic sensor
amplifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8342804A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10170617A (ja
Inventor
晴久 豊田
竜起 永石
秀夫 糸▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP8342804A priority Critical patent/JP3063654B2/ja
Priority to CA002223767A priority patent/CA2223767A1/en
Priority to EP97402956A priority patent/EP0846958A3/en
Priority to US08/986,566 priority patent/US6043649A/en
Priority to KR1019970066493A priority patent/KR100514421B1/ko
Publication of JPH10170617A publication Critical patent/JPH10170617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063654B2 publication Critical patent/JP3063654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気センサ用電圧
増幅回路、より詳細には、磁気検出素子として、SQU
ID(Superconducting Quantum Interference Device
超電導量子干渉デバイス)、特に、所謂「高温超電導
体」で形成された酸化物系のSQUIDを用いる磁気セ
ンサのための出力電圧増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】SQUIDは、きわめて微弱な磁場を計
測することができる超高感度磁気センサとして知られて
いる。このようなSQUIDに酸化物系の高温超電導体
を用いると、安価で取扱いが簡単な液体窒素温度(−1
96℃)で動作することができるので、高価で取扱いが
難しかった液体ヘリウム(−269℃)を使用するシス
テムに比べて取扱いが大幅に簡単になり、医療診断、非
破壊検査、食品検査、地質検査等の種々の応用的な展開
・実用化が大いに期待されており、応用的な研究開発が
盛んに行われようとしている。このような研究開発に寄
与するため、本発明者らは、磁場測定及び素子特性評価
の両機能を兼備した「磁気センサ駆動回路装置」を創案
し、平成8年10月17日付けで既に特許出願した。
【0003】ところで、SQUIDを上述のようにきわ
めて微弱な磁場を計測するのに使用する場合、従来技術
においては、例えば、図1に示すような所謂「FLL方
式」の構成が採用される。つまり、SQUID素子E及
びフィードバックコイルFCを備えたSQUIDセンサ
Sに対して、バイアス電流源B、変調周波数発振器M、
位相検波器PD、フィードバック増幅器FA等を備えた
駆動処理回路DPを設け、フィードバック増幅器FAの
出力から外部磁場を表す所望の磁束計測信号Vφを得る
ようになっている。この場合、SQUID素子Eによっ
て発生される出力電圧Vdを増幅するための増幅手段S
Aとして、液体ヘリウム温度もしくは液体窒素温度もし
くは低温で動作する第1トランスT1が設置され、一
方、駆動処理回路DP側には室温下で動作する第2トラ
ンスT2及び増幅器Aが設置される。
【0004】図1において、検出されるべき外部磁場に
応答してSQUID素子Eにより発生された微小な出力
電圧Vdは、SQUID素子Eと同一の極低温の温度環
境下に、即ち、液体ヘリウム若しくは液体窒素中に設置
された第1トランスT1によって、一旦所要値に昇圧さ
れてからセンサSの外部に取り出される。そして、昇圧
されたSQUID出力電圧Vdは、室温下の第2トラン
スT2によって絶縁され且つ所望値に調整された後、増
幅器Aに供給される。従来技術では、この例のように、
SQUID出力電圧Vdが、センサSの内外にまたがっ
て構成される増幅手段SAにより増幅されてから、位相
検波器PD以降の信号処理操作を受ける。
【0005】このように、増幅手段SAの初段を構成す
る第1トランスT1はセンサSの内部にしかも恒温状態
下におかれるので、微弱な出力電圧に対して外部ノイズ
が混入される恐れが少なくなり第1トランスT1の変圧
特性自体も温度に影響されない。しかしながら、このよ
うな構造を採用した場合、センサSは、第1トランスT
1を内部に組込む構造をとるので、トランス自体に高価
な極低温材料を必要とする上、構造が大型化して設計、
製造及び実用配置上の困難性を高める。それに加えて、
トランスコイルのコア(磁芯)材も極低温に冷却されて
透磁率特性が劣化して本来の性能を発揮することができ
ない。さらにまた、2つのトランスを使用するので、当
然、2つのトランスコイル間のマッチング等を考慮する
必要が生じる。従って、このようなことがらは、SQU
IDの磁気センサへの実用化を阻む大きな難題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、上記のような種々の難題を一挙に解決することがで
きる磁気センサ用出力電圧増幅回路を提供することにあ
る。すなわち、本発明は、磁気検出素子として使用され
るSQUID素子により発生される微小なSQUID出
力電圧を増幅するための回路を改良することによって、
トランスを磁気センサに内蔵させる必要をなくして、磁
気センサの構造を非常に簡単にすると共にトランスコイ
ルのコア材の劣化を生ずることがなく、しかも、マッチ
ングを考慮する必要がないようにしようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、本発明
に従い、磁気センサとして用いられ変調信号に基づいて
変調励磁を受けるSQUID素子から出力される電圧検
出信号の増幅及び処理を行う磁気センサ用電圧増幅回路
において、前記SQUID素子からの前記電圧検出信号
を受けこの信号を所定倍に昇圧する動作を常温にて行う
昇圧トランス、及び、この昇圧信号を増幅する電子的増
幅回路を備える電圧信号増幅手段と、前記信号増幅手段
からの増幅信号を前記変調信号に基づいて処理し磁場計
測信号を出力する信号処理回路とを具備することによっ
て解決される。
【0008】本発明の思想は、SQUID素子出力電圧
を昇圧するトランスはセンサ内に極低温状態で設置すべ
きものとしていた従来よりの常識的な考えを大胆に覆し
て、このトランスをセンサ外にしかも常温状態下に設け
るという従来考えもしなかった発想からヒントを得たも
のであり、端的にいうと、1つの昇圧トランスを駆動回
路の初段に置くという簡単な解決法にある。この解決法
をとる本発明によって、従来の難題を悉く解消すること
ができる。
【0009】つまり、本発明者らは、このようなヒント
に基づいて、高温超電導体で形成され−196℃の温度
下に置かれた酸化物系SQUID素子を磁場検出用素子
として使用し、このSQUID素子からの出力電圧を常
温下に置かれた昇圧トランスにて直接受けるようにした
駆動回路について種々の条件の下で数々の実験を行った
ところ、トランス出力電圧の変動率乃至ノイズ含有率は
無視できる程度に小さく実用上全く問題がないことを確
認し、特許請求の範囲に記載のとおりの発明を完成した
わけである。
【0010】これによって、昇圧トランスをSQUID
磁気センサに内蔵させる必要をなくすることができるの
で、センサは非常に簡単な構造になり小型化される。例
えば、SQUIDセンサを用いて極めて微弱な磁場の分
布状態を計測する実用化段階では、数十〜数百、或い
は、用途によっては、数千に及ぶSQUIDセンサを狭
い被測定領域内に配置し、これらの多数のセンサからの
出力をマルチチャネル化して処理することになる。この
ような場合、本発明によれば、これらの多数のSQUI
D磁気センサは、何れも、昇圧トランスを内蔵する必要
がなく非常に小型化されるので、極く容易に高密度に配
置することができる。
【0011】本発明では、また、昇圧トランスは、セン
サに内蔵させないので、極低温にさらされてトランスコ
アの劣化が生ずるような事態を招来することがない上、
必要に応じて巻数比や材料等の仕様を極く容易に変更す
ることができ、種々の設計変更に柔軟に対応することが
できるという利点もある。
【0012】さらに、本発明によると、2つのトランス
を使用するものと比べた場合、駆動回路の初段に単に常
温動作の昇圧トランスを1つ用いるだけで、2つのトラ
ンスのもつ機能を兼備することができるので、回路の設
計や機能についても種々の利点が得られる。例えば、両
トランスコイル間のマッチング等の問題をなくすことが
でき、しかも、単に電圧増幅させるだけでなく、後述す
るように、高周波変調成分を有効に通すハイパスフィル
タとしての機能をも付加することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2には、本発明の一実施例によ
る磁気センサ用電圧増幅回路の概略的ブロック図が示さ
れている。磁気センサ1は、SQUID素子11及びフ
ィードバックコイル12を備えており、電圧増幅回路2
は、電流バイアス回路21、昇圧増幅回路22及び信号
処理回路23を備えている。
【0014】SQUID素子11は、例えば、レーザ蒸
着法によってSr Ti O3 製の基板上にHo Ba Cu O
の薄膜を形成した酸化物系の高温超電導SQUIDであ
る。SQUID素子の心臓部である超電導接合は、例え
ば、基板の表面に 0.2ミクロンの段差を設け、その上に
超電導膜を成長させて形成したものである。このような
SQUID素子11の性能は、例えば、地磁気の五千万
分の一程度という高い分解能をもっている。
【0015】このようなSQUID素子11は、磁気検
出素子として使用される場合、例えば、液体窒素中に置
かれて−196℃、即ち、77Kの温度環境で動作する
ようになされ、これにフィードバックコイル12が作動
的に付設される。このフィードバックコイルは、例え
ば、SQUID素子11を取り囲むたった1ターンの導
体薄層からなり、センサ構造の簡単化に寄与している。
なお、フィードバックコイル12は、信号処理回路23
から励磁信号が与えられて、変調された所定の磁場及び
SQUID素子11の出力電圧Vdの検出結果に基づく
フィードバック磁場をSQUID素子11に与えるよう
になっている。
【0016】磁気センサ1を駆動しSQUID素子11
が発生する出力電圧Vdを表す電圧検出信号を処理する
ための電圧増幅回路2は、前述の回路21〜23によっ
て、「FLL方式」と通称される磁束変調型磁束ロック
方式のセンサ回路を形成する電子回路である。電流バイ
アス回路21は、例えば、1kヘルツの比較的低い周波
数f1 をもつ交流バイアス電流、或いは、所定の直流バ
イアス電流を発生し、SQUID素子に供給する。ま
た、昇圧増幅回路22はSQUIDからの電圧検出信号
(Vd)を昇圧し且つ増幅する。そして、この増幅信号
を処理する信号処理回路23は、変調信号用発振回路2
3M、位相検波回路23D、フィードバック積分増幅回
路23F等を備えている。
【0017】変調信号用発振回路23Mは、例えば、4
0kヘルツの比較的高い周波数f0をもつ変調信号を発
生し、この変調信号に応じてフィードバックコイル12
を励磁してSQUID素子11に所定の磁場を与える。
位相検波回路23Dはこの変調信号に基づいて位相検波
を行う。そして、積分機能を有しリセットスイッチ23
fsによりロック或いはリセットされるフィードバック積
分増幅回路23Fは、フィードバック抵抗23frを介し
て、出力電圧Vdの検出結果に応じてフィードバックコ
イル12を励磁してSQUID素子11にフィードバッ
ク磁場を与える。
【0018】このFLL方式の電子回路2は、よく知ら
れているように、零位法の技術を用いたものである。つ
まり、フィードバック積分増幅回路23Fから電圧検出
信号(Vd)に応じた励磁信号をフィードバックコイル
12にフィードバックすることによって、SQUID素
子11に外部から印加される磁場を相殺するような磁場
をSQUID素子11にフィードバックし、SQUID
素子11の動作点が磁場(Φ)−電圧(V)特性曲線の
谷(又は、山)の位置にロックされるように自動平衡さ
せる。それ故、フィードバック積分増幅回路23Fから
出力される励磁信号はSQUID素子11に外部から印
加される磁場を表し、従って、このFLL回路の作用に
よって、電圧増幅回路2の出力計測端子24に所望とす
る磁場計測信号Vφを得ることができる。
【0019】ここで、本発明では、上述した昇圧増幅回
路22は、昇圧トランス(ステップアップトランス)2
2T及び電子的な増幅器回路22Aを備え、昇圧トラン
ス22TによってSQUID素子11からの電圧検出信
号(Vd)を所定倍に増大させ、そして、増大された電
圧信号を増幅器回路22Aによって更に電子的に増幅し
て所要の処理用信号を得るようになっている。昇圧トラ
ンス22Tは、例えば、フェライト磁芯に所定の巻数比
で1次及び2次コイルを巻いて構成され、この巻数比
は、SQUID素子11や後段の増幅器回路の仕様に対
応して、例えば、数〜数百という値に選定される。
【0020】この昇圧トランス22Tは、前述したよう
に、本発明者らによって、SQUID素子から離れたと
ころにしかも変動する常温下に置かれているにも拘わら
ず、トランス出力電圧の変動率乃至ノイズ含有率は無視
できる程度に小さく実用上全く問題がないことが確認さ
れている。
【0021】その理由の一つについて考察すると、一般
に、抵抗成分による熱雑音は絶対温度の平方根に比例す
る。一方、従来技術によるトランス内蔵センサ構造で
は、少なくとも−269℃=4Kで動作する通常のSQ
UIDが考慮されていたと考えられるのに対して、本発
明の酸化物系の高温超電導体SQUID素子11は、−
196℃=77Kで動作する。それ故、SQUID素子
11の出力電圧は、それ自体に、上記の通常SQUID
に比較しておよそ4倍〔(77/4)1/2 ≒4〕の熱雑
音成分を既に含んでいるので、昇圧トランスは、素子か
ら離隔し且つ常温下にあっても、このような出力電圧に
対してノイズ源としてあまり影響を与えず、従って、昇
圧トランス22Tが室温状態の駆動回路側にあっても有
効に機能することができるものと考えられる。
【0022】昇圧トランス22Tは、また、単に電圧増
幅機能を有するだけでなく、回路定数を適当値に設定す
ることによって、高周波変調成分を有効に通すハイパス
フィルタとしての機能をも付加することができる。この
ハイパスフィルタ機能について説明してみよう。
【0023】磁束変調方式で信号処理を行う電圧増幅回
路2においては、変調信号用発振回路23Mが発生する
変調信号の周波数成分f0 を含むSQUID素子11の
出力電圧Vdは、増幅回路22において、昇圧トランス
22Tで増大され、増幅器回路22Aでさらに増幅され
た後、信号処理回路23に引き渡される。信号処理回路
23では、位相検波器23Dにて所要の周波数成分f0
のみが取出されるようになっている。
【0024】ここで、電流バイアス回路21が、例え
ば、前記周波数f1 をもつ交流バイアス電流を発生する
ようになっており、SQUID素子11にこの交流バイ
アス電流が印加される場合には、SQUID素子11の
出力電圧Vdに周波数成分f1が含まれる。特に、この
交流バイアス電流が矩形波のときは、周波数成分f1
けでなく、その高調波成分nf1 も含まれる。このよう
な場合、周波数成分f0のみを通し、周波数成分f
1 を、さらには、その高調波成分nf1 をも除去するこ
とができると、実に有用である。この点、本発明では、
昇圧トランス22Tの回路定数を適当値に設定すること
によって、このような高調波成分を除去することができ
る回路構成をとることができる。
【0025】ここで、SQUID素子11の内部抵抗を
Rs、SQUID素子11及び昇圧トランス22T間の
回路抵抗をRc、昇圧トランス22Tの内部抵抗をR
t、そして、昇圧トランス22Tのコイルインダクタン
スをLtとし、トランス内部抵抗Rtが素子内部抵抗R
s及び回路抵抗Rcに比べて十分に小さいものとする
と、SQUID素子11及び昇圧トランス22Tを含む
回路は、図3の等価回路で表される。この等価回路にみ
られるように、昇圧トランス22Tはハイパスフィルタ
の機能を果たすことができ、このハイパスフィルタの遮
断(カットオフ)周波数fc は、 fc=(Rs+Rc)/(2πLt) (1) で表すことができることが分かる。従って、この(1)
式から、コイルインダクタンスLtは、 Lt=(Rs+Rc)/(2πfc) (2) で表される。
【0026】本発明では、上述の場合には、この遮断周
波数fc を、 f0 >fc≫f1 (3) となるように設定して昇圧トランス22Tの所望コイル
インダクタンス値Ltを選定する。上述のf0 =40kH
z 、f1 =1kHz の場合、(3)式に基づいて、例え
ば、fc=10kHz に設定するものとするときは、この
周波数数値及び所与の各抵抗値Rs,Rcから、(2)
式により所望のコイルインダクタンス値Ltが得られ
る。
【0027】なお、このような昇圧トランス22Tのハ
イパスフィルタ機能は、SQUID素子11からの出力
電圧Vdに変調信号周波数f0 より十分低い低周波数ノ
イズが含まれるとき、このノイズに対して有効である。
従って、電流バイアス回路21が上述のように交流バイ
アス電流(周波数f1 )を発生する交流バイアスの場合
に限らず、直流バイアスの場合にも、出力電圧Vdに含
まれる別の低周波ノイズに対してこの機能が有効に作用
する。
【0028】以上の説明からも分かるように、本発明に
よると、磁気センサの設計製造にあたって、狭小で極低
温のセンサに昇圧トランスを内蔵することによる種々の
制約から開放されるので、取扱いが容易で廉価な磁気セ
ンサ装置を提供することができる。図4には、このよう
な特徴を利用して本発明による電圧増幅回路を前述した
特許出願「磁気センサ駆動回路装置」のセンサ回路に適
用した場合の一回路構成例が概略ブロック図で示されて
いる。この例においても、既に述べた数々の利点が活か
される。
【0029】なお、図4の回路は、SQUID素子11
を磁気計測用センサとして駆動し磁場計測信号Vφを得
て磁場計測を行うためのセンサ回路、及び、電圧信号V
の外に「i/φ」で示される切替操作に応答して磁場信
号Φ又は電流信号Iを得てSQUID素子11のΦ−V
特性やI−V特性等の特性評価を行うための評価回路を
主要素としている。この回路では、フィードバックコイ
ル12が評価回路動作時にはこれらの特性評価用の磁場
を与えるコイルに兼用されている。この回路の主たる機
能は、動作切替操作に応答する計測/評価切替回路によ
って各回路の電源自体を完全に制御してどちらかの回路
が確実に動作することができるようにしたものである
が、その詳細については、上記特許出願を参照された
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるSQUID用電圧増幅回路を示
す図。
【図2】本発明の一実施例によるSQUID用電圧増幅
回路の概略的回路ブロック図を示す図。
【図3】図2の電圧検出信号入力部の等価回路を示す
図。
【図4】本発明によるSQUID用電圧増幅回路の一応
用例を示す図。
【符号の説明】
S,1 SQUIDセンサ、 E,11 SQUID素子、 FC,12 フィードバックコイル、 SA 第1トランスT1、第2トランスT2及び増幅器
Aより成る増幅手段、 DP 電流バイアス源B、位相検波器PD、変調周波数
発振器M、フィードバック増幅器FA等を備えた駆動処
理回路、 2 電圧増幅回路 21 電流バイアス回路、 22 昇圧増幅回路、 22T 素子出力電圧Vdを受ける昇圧トランス、 22A 電子的な増幅器回路、 23 信号処理回路。 23D 位相検波回路、 23M 変調信号用発振回路、 23F フィードバック積分増幅回路、 23fs リセットスイッチ、 23fr フィードバック抵抗。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−268471(JP,A) 特開 平7−84020(JP,A) 特開 平7−311250(JP,A) 特開 平8−102559(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 33/00 - 33/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気センサとして用いられ変調信号に基
    づいて変調励磁を受けるSQUID素子から出力される
    電圧検出信号の増幅及び処理を行う磁気センサ用電圧増
    幅回路において、 前記SQUID素子からの前記電圧検出信号を受けこの
    信号を所定倍に昇圧する動作を常温にて行う昇圧トラン
    ス、及び、この昇圧信号を増幅する電子的増幅回路を備
    える電圧信号増幅手段と、 前記信号増幅手段からの増幅信号を前記変調信号に基づ
    いて処理し磁場計測信号を出力する信号処理回路とを具
    備することを特徴とする磁気センサ用電圧増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記SQUID素子は、高温超電導体の
    酸化物系SQUID素子であることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気センサ用電圧増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記信号処理回路は、前記変調信号を発
    生して前記SQUID素子に変調励磁を与えるための変
    調信号源、この変調信号に基づいて前記増幅信号を検波
    する位相検波回路、及び、この位相検波信号に基づいた
    フィードバック励磁を前記SQUID素子に与えるため
    のフィードバック増幅回路を備えることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の磁気センサ用電圧増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記SQUID素子に交流乃至直流バイ
    アス信号を与えるためのバイアス電流源を具備すること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁気
    センサ用電圧増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記昇圧トランスは、前記変調周波数成
    分を通すハイパスフィルタとして機能するように回路定
    数が設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    か1項に記載の磁気センサ用電圧増幅回路。
JP8342804A 1996-12-06 1996-12-06 磁気センサ用電圧増幅回路 Expired - Fee Related JP3063654B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342804A JP3063654B2 (ja) 1996-12-06 1996-12-06 磁気センサ用電圧増幅回路
CA002223767A CA2223767A1 (en) 1996-12-06 1997-12-04 Voltage step up circuit for magnetometric sensor
EP97402956A EP0846958A3 (en) 1996-12-06 1997-12-05 Voltage step up circuit for magnetometric sensor
US08/986,566 US6043649A (en) 1996-12-06 1997-12-05 Magnetometric sensor using a voltage step up circuit and a SQUID element to measure a magnetic field
KR1019970066493A KR100514421B1 (ko) 1996-12-06 1997-12-06 자기센서용전압증폭회로및자기센서동작회로

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342804A JP3063654B2 (ja) 1996-12-06 1996-12-06 磁気センサ用電圧増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10170617A JPH10170617A (ja) 1998-06-26
JP3063654B2 true JP3063654B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=18356632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8342804A Expired - Fee Related JP3063654B2 (ja) 1996-12-06 1996-12-06 磁気センサ用電圧増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3063654B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4856915B2 (ja) 2005-09-12 2012-01-18 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド 磁気センサの励磁コイル駆動回路
JP4856916B2 (ja) 2005-09-12 2012-01-18 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド 磁気センサの信号検出回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10170617A (ja) 1998-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Welty et al. Two-stage integrated SQUID amplifier with series array output
US5343147A (en) Method and apparatus for using stochastic excitation and a superconducting quantum interference device (SAUID) to perform wideband frequency response measurements
Stutzke et al. Low-frequency noise measurements on commercial magnetoresistive magnetic field sensors
JP5978310B2 (ja) 200MHz以上の帯域幅で動作するDCSQUIDベースのRF磁気計
US20130278265A1 (en) Low-field nuclear magnetic resonance device and low-field nuclear magnetic resonance method
JP3063654B2 (ja) 磁気センサ用電圧増幅回路
US7275413B2 (en) Methods, systems, circuits, and computer program products for determining polarization of a gas
TonThat et al. Direct current superconducting quantum interference device spectrometer for pulsed nuclear magnetic resonance and nuclear quadrupole resonance at frequencies up to 5 MHz
JP2002148322A (ja) 超伝導量子干渉素子を用いた信号検出器およびその測定方法
US6043649A (en) Magnetometric sensor using a voltage step up circuit and a SQUID element to measure a magnetic field
Kumar et al. NMR of room temperature samples with a flux-locked dc SQUID
JP3063655B2 (ja) 磁気センサ素子動作回路
JP2724178B2 (ja) 核磁気検層器
JP2005188947A (ja) 磁気検出装置
JP2869780B2 (ja) ラッチフリーsquid磁束計
JPH0943328A (ja) 超電導磁気検出装置
JP2579283B2 (ja) Squid磁束計
Thomasson et al. High slew rate large bandwidth integrated dc SQUID magnetometer for NMR applications
Kawahito et al. A digital fluxgate magnetic sensor interface using sigma-delta modulation for weak magnetic field measurement
JPH06324130A (ja) Squidセンサ装置
Dyball et al. A tuned NMR spectrometer using a DC SQUID for systems of low spin density
Granata et al. Low critical temperature dc-SQUIDs for high spatial resolution applications
JP2004157092A (ja) Squidの温度制御装置および方法
Shroyer et al. Nuclear quadrupole double resonance spectrometer with magnetic property measurement system direct current superconducting quantum interference device detector and automatic tuning
Burmistrov et al. Modulation SQUID electronics working with high-T c SQUIDs in open space

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees