JP3062881U - 装飾物又は家具用のカラ―木材組み合わせユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製の高級感を失わず多彩な変化性を提供可
能な装飾又は家具用のカラー木材組み合わせユニットの
提供。 【解決手段】 本考案は、装飾物又は家具用の板状材或
いは棒状材を分断した形状を有すると共に少なくとも２
種類以上の異なる天然色調を有する木材で製造された複
数のパーツの端面に貫通する連結孔が設けられ、連結手
段により隣接するパーツが連接固定されて、多色の木材
天然色のパーツからなる板状材或いは棒状材とされてな
る、装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニット
としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニットに係り、特 に、多色の木材パーツを組み合わせてなり木製の家具や装飾品に使用される組み 合わせユニットとされ、同一のユニットに複数の原木の色調を有し、多色づかい による装飾効果を有し、伝統的な木材組み合わせユニットにおける、単一の色調 しか有さず、外観が単調であった（例えば楓材は僅かに白色の単一色彩しか有し ていない）欠点を改善することができる、装飾品又は家具用のカラー木材組み合 わせユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

木材は、その自然の色彩と自然の木目及びその耐久性と価値により家具や装飾 品に使用されて高級感と落ちつきのある外観を提供するため、特に室内の装飾に 広く使用されている。特に日本式家屋の階段の踏板、手すり、欄干や、装飾物な どに木材が多用されている。現在、家具や室内装飾用の組み合わせユニット、例 えば階段の踏板、支柱や手すりなどには同一種類の木材が使用されることが多く 、同一の色調と木目を有しており、言い換えると、従来の伝統的な木製の装飾物 又は家具は、多色の色彩の装飾効果を有しておらず、単調で変化に乏しかった。

【０００３】 また、伝統的な木材の装飾或いは家具の製造においては、同種類の木材が使用 される。即ち、組み合わせて製品とされる時に、異なる色彩の木材を組み合わせ た場合、色彩に変化を持たせることはできるが、全体の調和がなくなり、木材の 有する高級感が失われるからである。このため同一の欄干や手すりや階段の踏板 に異なる色を配して、木材の価値と質感を保持しながら多色づかいによる装飾効 果を達成することはできなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニットを提供す ることを課題とし、それは多色の木材パーツを組み合わせて、多色づかいによる 装飾効果を提供すると共に、木材の耐久性、価値及び質感を保持し、家具或いは 装飾に変化性を持たせることができるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、装飾物又は家具用の板状材或いは棒状材を分断した形状を 有すると共に少なくとも２種類以上の異なる天然色調を有する木材で製造された 複数のパーツの端面に貫通する連結孔が設けられ、連結手段により隣接するパー ツが連接固定されて、多色の木材天然色のパーツからなる板状材或いは棒状材と されてなる、装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニットとしている。 請求項２の考案は、前記連結手段が、少なくとも一つの木製のロッド或いはス クリューロッドとされて、それが各パーツの連結孔に組み合わされ、さらに隣接 するパーツ間を接着剤で接着可能とされたことを特徴とする、請求項１に記載の 装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニットとしている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、少なくとも二種類以上の異なる木材を使用し、それぞれをユニット の適当なパーツに加工し、それを連結手段で相互に連結して多色づかいの階段の 踏板、手すり、欄干、家具或いはその他の装飾の構成ユニットとしてなる。 図１及び図２に示されるのは本考案の欄干の実施例であり、図に示されるよう に、欄干１は、三種類の異なる木材で組成され、この欄干１は、パーツ１１、１ ２、１３、１４、１５が連接固定されてなる。且つ各パーツ１１、１２、１３、 １４、１５がそれぞれその所属する欄干１の位置の形状により加工され、また、 第１及び第５のパーツ１１、１５に同種類の木材が使用されている。例えば第１ 及び第５のパーツ１１、１５にもともと黄色の色調を有する木材が使用され、第 ２及び第４のパーツ１２、１４にもともと白色の色調を有する木材が使用され、 また、二端が第２及び第４のパーツ１２、１４に連接される第３のパーツ１３に もとの色調が赤色の木材が使用される。また、各パーツ１１、１２、１３、１４ 、１５の端面に、それぞれ連結孔１１１、１２１、１３１、１４１、１５１が穿 たれ、連結手段２により各パーツ１１、１２、１３、１４、１５が連結される。 この連結手段２は一つ以上の適当な長さの木製のロッド（図１参照）とされ、こ のロッドが各パーツ１１、１２、１３、１４、１５の端面に設けられた連結孔１ １１、１２１、１３１、１４１、１５１に対応して各パーツ１１、１２、１３、 １４、１５が緊密に連結される。こうして構成された欄干１は多色の色調の木材 パーツが組み合わされており、この欄干１が同様に多色パーツを組み合わせてな る階段の踏板３、手すり４等に組み合わされることで、木材の高級感を有しつつ 変化性を有する階段が形成される（図３参照）。

【０００７】 また、上述の各パーツ１１、１２、１３、１４、１５を連結する連結手段２は 、少なくとも一つのスクリューロッド２’に代替可能である（図４参照）。即ち 、その一端が直接第１或いは第５のパーツ１１或いは１５の端面の連結孔１１１ 或いは１５１にねじ込まれ、第２端がそれぞれその他のパーツ１２、１３、１４ 、に通されて第５又は第１のパーツ１５（或いは１１）にねじ込まれ、連結孔１ ５１或いは１１１と連通する作業孔５が第１又は第５のパーツの側面に設けられ 、ナット２１で連結手段２の第２端が締めつけられて固定され、並びにシールブ ロック５１で作業孔５が閉じられ、並びに表面が研磨加工されて封じた痕跡をな くして外観に影響が生じないようにされる。また、二つの隣接するパーツ１１、 １２、１３、１４、１５の端面には接着剤が塗布され、隣接するパーツ１１、１ ２、１３、１４、１５が組み合わされて一つのユニットが組成される。

【０００８】 さらに、図５には本考案の装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニット の欄干１のもう一つの実施例が示されており、パーツ１１、１２、１３、１４、 １５は図示されるように設計に応じて任意の形状とされ、パーツの隣接部分は任 意の傾斜、方向を有し、またパーツの数量、位置も随意に変化可能であり、広い 組み合わせ変化と独特の多色づかいの風格を提供可能である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユニットは多色の木材パー ツを組み合わせて、多色づかいによる装飾効果を提供すると共に、木材の耐久性 、価値及び質感を保持し、家具或いは装飾に変化性を持たせることができるもの としている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図２】図１の実施例の組み合わせ側面図である。

【図３】本考案を運用した階段の表示図である。

【図４】本考案のもう一つの連結手段の実施例の構造表
示図である。

【図５】本考案のもう一つの実施例の構造表示図であ
る。

【符号の説明】

１ 欄干 ２ 連結手段 ３ 階段の踏板 ４ 手すり ２’ スクリューロッド ２１ ナット ５ 作業孔 ５１ シールブロック １１、１２、１３、１４、１５ パーツ １１１、１２１、１３１、１４１、１５１ 連結孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾物又は家具用の板状材或いは棒状材
   を分断した形状を有すると共に少なくとも２種類以上の
   異なる天然色調を有する木材で製造された複数のパーツ
   の端面に貫通する連結孔が設けられ、連結手段により隣
   接するパーツが連接固定されて、多色の木材天然色のパ
   ーツからなる板状材或いは棒状材とされてなる、装飾物
   又は家具用のカラー木材組み合わせユニット。
2. 【請求項２】 前記連結手段が、少なくとも一つの木製
   のロッド或いはスクリューロッドとされて、それが各パ
   ーツの連結孔に組み合わされ、さらに隣接するパーツ間
   を接着剤で接着可能とされたことを特徴とする、請求項
   １に記載の装飾物又は家具用のカラー木材組み合わせユ
   ニット。