JP3062174U - 手関節用装具 - Google Patents

手関節用装具

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JP3062174U JP1999001542U JP154299U JP3062174U JP 3062174 U JP3062174 U JP 3062174U JP 1999001542 U JP1999001542 U JP 1999001542U JP 154299 U JP154299 U JP 154299U JP 3062174 U JP3062174 U JP 3062174U
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公武 武内
公治 渡會
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株式会社 武内義肢製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害を起こす原因となり得る手関節の動きを
確実に抑える。 【解決手段】 装着時には手関節等に、被覆体2の上か
ら平板状部材3等があてがわれ、固定用テープやバンド
部材5、ストラップ部材6を用いて上から締め付けられ
ることによって、平板状部材3等が被覆体2を介して手
関節の箇所に押しつけられる。ここで、上記ストラップ
部材6は、小指を回内方向へ引っ張った状態で固定され
る。これによって、手関節の背屈運動、掌屈運動、尺屈
運動、及び回外運動が抑えられえる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、手・前腕骨折のギプス固定の後の支持や、肘・手関節周囲 の腱炎、筋肉着部炎の予防・治療のために手関節等に装着されて用いられる手関 節用装具に関する。
【0002】
【従来の技術】
テニス等のラケットスポーツを行う際に、グリップを握ったり、手首を曲げた りする動作を過度に繰り返すと、手首や肘を痛めることが多い。
【0003】 例えばテニスのショット、サービス時に受ける衝撃は、まず、ラケットと直接 連絡する手関節に伝えられ、ボールがラケットのスィートスポットに当たらずに 、大きな衝撃が繰り返し手関節にかかったりすると、手関節痛を引き起こす。
【0004】 この手関節痛の病態は、橈側の母指伸筋腱炎、尺側の手根伸筋腱炎等の腱の疾 患、TFCC障害、豆状骨周囲の障害、中央背側の伸筋腱炎、月状骨無腐性壊死 、手根不安定症等多彩である。
【0005】 こうした手関節痛の予防等のために、手関節を保護するための手関節用装具が 従来より提案されている。
【0006】 この種の手関節用装具としては、例えば、特開平10−295870号公報に 記載されているように、人差し指、薬指、中指基部と手関節後方部とをバンドで 固定し、その間に弾性体を取り付けたものが知られている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の手関節用装具は、主として手首の掌屈運動を制 限するものであり、手関節の背屈運動や尺屈運動、回外運動は有効に抑えること ができない。したがって、例えば、ラケットのヘッドを下げるような動きや、よ りスピンをかけようとして手関節をこね回すような動きを抑えることができない 。
【0008】 また、手関節の掌屈運動の制限にしても、弾性体を用いて単に筋肉の負担を軽 減することを目的としているため、手関節は比較的容易に曲げられる。
【0009】 このため、容易にストレスが加えられ、手関節痛の予防や治療のためにあまり 役立たないという問題点がある。
【0010】 そこで、本考案は、障害を起こす原因となり得る手関節の動きを確実に抑える ことができる手関節用装具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、手関節並びに該手関節近 傍の手及び前腕を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具であって 、前記被保護領域に巻き付けられて該領域を被覆するための被覆体と、前記被覆 体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域の所定の箇所に前記被覆体の上か らあてがわれて、前記手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回外 運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑えるための所定の剛性を有する抑え部 材とを備えたことを特徴とする。
【0012】 上記課題を解決するために、請求項2記載の考案は、手関節並びに該手関節近 傍の手及び前腕を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具であって 、前記被保護領域に巻き付けられて該領域を被覆するための被覆体と、前記被覆 体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域の所定の箇所に前記被覆体の上か らあてがわれて、前記手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回外 運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑えるための所定の剛性を有する抑え部 材と、小指又は小指側手を回内方向に引っ張るようにした状態で前記被覆体に固 定されるストラップ部材とを備えたことを特徴とする。
【0013】 上記課題を解決するために、請求項3記載の考案は、手関節並びに該手関節近 傍の手及び前腕を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具であって 、前記被保護領域に巻き付けられて面ファスナーによって固定され、該領域を被 覆するための被覆体と、前記被覆体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域 の所定の箇所に前記被覆体の上からあてがわれて、前記手関節における背屈運動 、掌屈運動、尺屈運動、又は回外運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑える ための所定の剛性を有する抑え部材と、小指又は小指側手を回内方向に引っ張る ようにした状態で前記被覆体に面ファスナーによって固定されるストラップ部材 とを備えたことを特徴とする。
【0014】 上記課題を解決するために、請求項4記載の考案は、請求項3記載の手関節用 装具であって、前記ストラップ部材は、小指又は小指側手を回内方向に引っ張る と共に、前記抑え部材及び前記被覆体の上から螺旋状に前記被保護領域に巻き付 けられることを特徴とする。
【0015】 上記課題を解決するために、請求項5記載の考案は、請求項3記載の手関節用 装具であって、前記被覆体は、手背側を覆うための中央部と、該中央部の両側に 設けられ、前腕側を覆うための袖部とを有し、前記抑え部材は、前記中央部又は 前記袖部に接着されることを特徴とする。
【0016】 上記課題を解決するために、請求項6記載の考案は、請求項5記載の手関節用 装具であって、前記抑え部材は、前記中央部又は前記袖部に面ファスナーによっ て着脱自在に接着されることを特徴とする。
【0017】 上記課題を解決するために、請求項7記載の考案は、請求項4又は5記載の手 関節用装具であって、前記被覆体は人差し指、中指、及び薬指を差し込んで引っ 掛けて固定するための挿通孔を有し、前記ストラップ部材は、小指を差し込んで 引っ掛けて固定するための挿通孔を有していることを特徴とする。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0019】 実施の形態1. 図1は本考案の実施の形態1による手関節用装具の構成を一部破断して示す斜 視図、また、図2乃至図7は同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説明す るための説明図である。
【0020】 この実施の形態1の手関節用装具1は、図1、図6及び図7に示すように、例 えばラケットを持つ側の上肢(この実施の形態1では右側)の主として手関節の 動きを拘束するために、上肢末端の手関節及びその近傍を含む被保護領域に装着 されて用いられ、手関節等に巻き付けられて手関節等を被覆するための被覆体2 と、手背側が当てられる被覆体2の外面側に貼り付けられている所定の剛性を有 した長尺の平板状部材(抑え部材)3,3と、手掌側が当てられる被覆体2の外 面側に固定される所定の剛性を有した長尺の平板状部材(抑え部材)4,4と、 平板状部材4、4を固定するためのバンド部材5と、小指に引っ掛けられて回内 方向に引っ張った状態で被覆体2の上から螺旋状に巻き付けられて固定されるス トラップ部材6とを備えている。
【0021】 被覆体2は、内面が手関節等に当てられる被覆体本体21と、中央上部に設け られ、人差し指、中指、薬指を挿入して係止するための挿入孔22a,22b, 22cと、被覆体本体21を手関節等に固定するための片方の側部に設けられた 固定用テープ23,23,23とを有している。
【0022】 被覆体本体21は、内面が主として手関節等の手背側に当てられる中央部21 1と、内面が主として前腕側に当てられる両側の袖部212,212とを有した 略凸字形の外形形状を呈し、内側の手関節等に当てられる緩衝性を有した緩衝層 21aと、外側の多数の微小な輪奈が設けられたパイル織物からなるループ層2 1bとが貼り合されてなっている。
【0023】 このループ層21bに、対応する多数の微小な鉤状突起が設けられたフック層 を有した部材が押しつけられることによって、ループ層21bの輪奈とフック層 の鉤状突起とが互いに引っ掛けられて両層は連結され、また両層は所定の強さ以 上の力で引っ張られることによって引き剥がされる。このようにループ層21b 及び上記フック層は、着脱自在の面ファスナー(タッチクローズ型ファスナー) として機能する。
【0024】 また、ループ層21b及び上記フック層の接着箇所を変更することによって、 後述するように、例えば巻付けの強さが調整される。
【0025】 各固定用テープ23は、一端が片方の袖部212の側端部に接着され、裏面側 には、ループ層21bに対応するフック層231が設けられている。装着時には フック層231が、他方の袖部212の側端部の外面側のループ層21bに押し つけられることによって、両者は接着され、被覆体2が手関節等を締め付けた状 態で取り付けられる。
【0026】 ここで、フック層231のループ層21bに対する接着位置を調節することに よって、手の大きさの個人差や手関節等の動きに対する要求される拘束力に合わ せて締付け力が調整される。
【0027】 各平板状部材3は、例えば鋼製の芯材31が2つの被覆層32,32で覆われ てなり、装着時には、長尺方向が手の長さ方向に略一致させるようにして、手関 節に掛け渡された状態で手背側に配置されることとなり、手掌側から手背側へ向 かって手関節を反らす背屈運動や、手背側から手掌側へ向かって手関節を曲げる 掌屈運動等を抑える。
【0028】 なお、平板状部材3は、固定したい手関節等の屈曲又は非屈曲の形態に応じて 所定の角度で折り曲げられているか又は直線状のままとされている。
【0029】 各平板状部材4は、例えば合成樹脂製の芯材41が2つの被覆層で覆われてな り、手掌側に長尺方向が手の長さ方向に略一致させるようにして配置され、掌屈 運動や背屈運動等を抑える。
【0030】 平板状部材4も、平板状部材3に対応させて所定の角度で折り曲げられている か又は直線状のままとされている。
【0031】 2つの上記被覆層のうち、装着時に手掌に対置される側の被覆層は表面側にル ープ層21bに対応するフック層42aとされている。また、装着時にバンド部 材5が巻き付けられる側の被覆層はループ層42bとされている。
【0032】 バンド部材5は、平板状部材4,4の上から巻き付けられて平板状部材4,4 を被覆体2の上から手に固定する。
【0033】 このバンド部材5は、装着時に平板状部材4に接する側に、ループ層42bに 対応したフック層51aが設けられ,反対側(外面側)の一方の端部には、フッ ク層51aに対応したループ層51bが設けられている。
【0034】 ストラップ部材6は、小指を挿通して係止するための挿通孔61aが設けられ た係止部61とベルト62とからなり、小指を親指側へ向けて引っ張った状態で 固定されて、手掌を下向きから上向きに返すような回外運動を抑えると共に、被 覆体2を外側から締め付けて、各平板状部材3,4を所定の締付力で固定する。
【0035】 また、この締付けによって、特に手関節を親指側から小指側へ向かって曲げる 尺屈運動も抑えられる。また、この締付け力の調整の程度に対応して、手関節の 運動の各可動範囲が制限される。
【0036】 また、ベルト62には、装着時に被覆体2等に接する側に、ループ層21bに 対応するフック層62aが設けられている。
【0037】 この手関節用装具1の装着に際しては、まず、図2及び図3に示すように、人 差し指、中指、薬指を、それぞれ被覆体2の挿入孔22a,22b,22cに内 面側(裏面側)から挿入していって指の股部で係止するようにし、被覆体本体2 1の中央部211の緩衝層21aが手背に密着するようにし、さらに袖部212 ,212を手掌側にまわし、両袖部212,212の側端部を所定の力で引っ張 った状態で各固定用テープ23を対応する袖部212の端部に押しつけて、ルー プ層21bとフック層231との接着力によって固定し、被覆体2を手関節等に グリップの邪魔にならないように装着する。
【0038】 次に、図4及び図5に示すように、平板状部材4,4を被覆体2の手掌側にあ てがって、ループ層21bとフック層42aとの接着力で固着した後、この上か らバンド部材5を巻き付けて、ループ層21b、ループ層42b、及びループ層 51bと、フック層51aとの接着力によって止め、各平板状部材4を固定する 。
【0039】 次に、図6及び図7に示すように、ストラップ部材6の挿通孔61aに小指を 内面側(裏面側)から挿入し、指の股部で係止させて、回内方向に所定の力で引 っ張りながら、ベルト62を手背、手掌及び手の付根周りに螺旋状に巻き付ける 。この際、ループ層21bとフック層62aとの接着力によって、ストラップ部 材6を被覆体2に固定する。これによって、手関節等はストラップ部材6によっ て被覆体2の上から所定の力で締め付けられる。
【0040】 ここで、平板状部材3,3は、固定用テープ23によって被覆体2が手関節等 に固定され、さらにバンド部材5及びストラップ部材6で上から締め付けられる ことによって、被覆体2を介して手背側の手関節の箇所に押しつけられる。
【0041】 また、平板状部材4,4は、バンド部材5によって上から締め付けられ、さら にストラップ部材6で上から締め付けられることによって、被覆体2を介して手 掌側の手関節の箇所に押しつけられる。
【0042】 これによって、手関節は平板状部材3,4の形状に応じて所定の屈曲状態又は 非屈曲状態で略固定され、例えば、手関節の背屈運動に対して、平板状部材3, 4はその剛性のために手関節の動きを抑えてこの背屈運動を妨げる。また、手関 節の掌屈運動に対しても同様に抵抗する。また、特にストラップ部材6で押さえ られていることにより、手関節の尺屈運動等に対しても抵抗する。
【0043】 ストラップ部材6は、小指を親指側へ向けて引っ張った状態で固定されること によって回外運動を抑える。
【0044】 また、各平板状部材3,4を外側から所定の締付け力で締め付けて、平板状部 材3,4をさらに強く手関節等に押しつけて固定し、手関節の背屈運動、掌屈運 動、尺屈運動、及び回外運動を抑えることに寄与する。
【0045】 平板状部材3を被覆体2を介して手関節等に押しつけて固定する強さは、固定 用テープ23を被覆体2に接着する際のフック層231のループ層21bに対す る接着位置、バンド部材5を巻き付ける際のフック層51aに対するループ層5 1bの接着位置、及びストラップ部材6を巻き付ける際のフック層62aのルー プ層21b等に対する接着位置(ベルト62の巻付経路)を適切に選ぶことによ って、自在に調節される。
【0046】 平板状部材4を手関節等に押しつけて固定する強さは、バンド部材5を巻き付 ける際のフック層51aに対するループ層51bの接着位置、及びストラップ部 材6を巻き付ける際のフック層62aのループ層21b等に対する接着位置(ベ ルト62の巻付経路)を適切に選ぶことによって、自在に調節される。
【0047】 このようにして、手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、回外運動は 所望の強さで抑えられる。
【0048】 なお、この実施の形態1では、わずかに手関節における背屈運動、掌屈運動、 尺屈運動、回外運動が可能なように余裕を持たせて調整される。
【0049】 この実施の形態1による手関節用装具1を用いて、例えば中級のテニスプレー ヤについて治療を試みた結果、多数の改善例を得ることができた。
【0050】 尺側に運動痛と圧痛があって、ショットの度に疼痛があり、日によってはテニ ス終了後でも疼痛が持続する例について治療を試みた。
【0051】 例えば、手根不安定性がX線写真で認められた者に手関節用装具1を装着して プレーしてもらった。これにより、手関節の動きが制限される感じがあるものの 、疼痛は解消され、安心してストローク、サーブが打てるようになった。
【0052】 また、フォアハンド、バックハンド共に両手打ちをしているテニス部員で右手 関節痛を訴えている者に、手関節用装具1を用いてもらった。そして、このサポ ータ1によって上級者のテニスの動きが制限されないことを確認し、フォームの 改良に努力した。この結果、3ケ月で軽快した。
【0053】 他にも1ケ月程度で軽快した例が多かった。
【0054】 以上説明したように、本実施の形態1によれば、装着時には手関節等に、被覆 体2の上から平板状部材3,4があてがわれ、固定用テープ23やバンド部材5 、ストラップ部材6を用いて上から締め付けられることによって、被覆体2を介 して手関節の箇所に押しつけられ、さらに、ストラップ部材6は、小指を回内方 向へ引っ張った状態で固定されるので、手関節の背屈運動、掌屈運動、尺屈運動 、及び回外運動を抑えることができる。
【0055】 これによって、障害を起こす可能性のある手関節の動きを確実に抑えて、上記 障害を予防することができる。また、既に障害が生じてしまった場合でも、痛み の原因となるストレスを防ぐことができるので、運動を続行しながらでも治療を 行うことができる。さらに、例えば、上肢の誤った使い方を矯正して、正しいフ ォームに改善するために役立てることもできる。
【0056】 また、平板状部材3,4を被覆体2を介して手関節等に押しつけて固定する強 さは、フック層(フック層231、フック層51a、フック層62a)と対応す るループ層(ループ層21b、ループ層51b)との接着位置を適切に選ぶこと によって、自在に調節することができるので、手関節における背屈運動、掌屈運 動、尺屈運動、及び回外運動は所望の強さで抑えられる。
【0057】 また、ストラップ部材6は、被覆体2、平板状部材3,4の上から螺旋状に手 関節等に巻き付けられるので、被覆体2、平板状部材3,4を確実に固定するこ とができ、かつ、このストラップ部材6によって、締付け力の調節をすることが できる。
【0058】 また、平板状部材4は、面ファスナーによって、被覆体2に着脱自在に接着さ れるので、例えば、グリップの邪魔にならないように、取付位置を調節すること がきる。
【0059】 また、人差し指、中指、及び薬指を挿通孔22a,22b,22cに差し込ん で被覆体2に固定し、小指を挿通孔61aに差し込んでストラップ部材6に固定 するように構成したので、確実に装着でき、かつ、装着後も抜落ちやずれを防止 することができる。
【0060】 以上、本考案の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態 に限られるものではない。
【0061】 例えば、上述した実施の形態では、面ファスナーを構成する一方を多数の鉤状 突起からなるフック層231、フック層42a、フック層51a、フック層62 aとしたが、茸形状突起としても良い。
【0062】 また、固定用テープ23の外面、平板状部材3の外面、バンド部材5の外面等 にもフック層を設けるようにしても良い。また、ストラップ部材6には、ベルト 62の末端部のみにフック層を設けるようにしても良い。
【0063】 また、平板状部材を例えば手関節の小指側側部の箇所にもあてがうようにして 手関節用装具を装着するようにしても良い。
【0064】 また、ストラップ部材6を小指ではなく親指に取り付けて、手掌側に回して回 内方向に引っ張るようにしても良い。
【0065】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、装着時には被保護領域の所定 の箇所に、被覆体の上から抑え部材があてがわれ、抑え部材によって、手関節に おける背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回外運動のうちの少なくとも一種類 の運動を抑えることができる。
【0066】 これによって、障害を起こす可能性のある手関節の動きを確実に抑えて、手関 節周囲や肘等の障害を予防することができる。また、既に障害が生じてしまった 場合でも、痛みの原因となるストレスを防ぐことができるので、運動を続行しな がらでも治療を行うことができる。さらに、例えば、上肢の誤った使い方を矯正 して、正しいフォームに改善するために役立てることもできる。
【0067】 また、請求項2の考案によれば、ストラップ部材によって、小指又は小指側手 を回内方向に引っ張るので、回外運動をより確実に抑えることができる。
【0068】 また、請求項3の考案によれば、被覆体は、被保護領域に巻き付けられて面フ ァスナーによって固定されるので、着脱自在であると共に、締付け力を自在に調 節し、被保護領域に対して抑え部材を被覆体の上から押し付ける強さを調節する ことができる。したがって、手関節の可能範囲を自在にかつ簡単に調節すること ができる。
【0069】 また、請求項4の考案によれば、ストラップ部材は、抑え部材及び被覆体の上 から螺旋状に被保護領域に巻き付けられるので、抑え部材及び被覆体を確実に固 定することができ、かつストラップ部材によっても締付け力の調節をすることが できる。
【0070】 また、請求項5の考案によれば、抑え部材は、被保護領域の手背側又は手掌側 に被覆体の上から押しつけられることとなるので、手関節における背屈運動、掌 屈運動、尺屈運動、又は回外運動のうちの少なくとも一種類の運動を確実に抑え ることができる。
【0071】 また、請求項6の考案によれば、抑え部材は、面ファスナーによって、被覆体 に着脱自在に接着されるので、例えば、手掌側に取り付ける場合には、グリップ の邪魔にならないように、取付位置を調節することがきる。
【0072】 また、請求項7の考案によれば、人差し指、中指、及び薬指を挿通孔に差し込 んで被覆体に固定し、小指を挿通孔に差し込んでストラップ部材に固定するよう に構成したので、確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態1による手関節用装具の構
成を一部破断して示す斜視図である。
【図2】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【図3】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【図4】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【図5】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【図6】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【図7】同手関節用装具を手関節等に装着する方法を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1 手関節用装具 2 被覆体 211 中央部 212 袖部 22a,22b,22c 挿通孔 21b,42b,51b ループ層(面ファスナーの一
部) 231,42a,51a,62a フック層(面ファス
ナーの一部) 3,4 平板状部材(抑え部材) 6 ストラップ部材 61a 挿通孔

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手関節並びに該手関節近傍の手及び前腕
    を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具
    であって、 前記被保護領域に巻き付けられて該領域を被覆するため
    の被覆体と、 前記被覆体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域
    の所定の箇所に前記被覆体の上からあてがわれて、前記
    手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回
    外運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑えるための
    所定の剛性を有する抑え部材とを備えたことを特徴とす
    る手関節用装具。
  2. 【請求項2】 手関節並びに該手関節近傍の手及び前腕
    を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具
    であって、 前記被保護領域に巻き付けられて該領域を被覆するため
    の被覆体と、 前記被覆体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域
    の所定の箇所に前記被覆体の上からあてがわれて、前記
    手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回
    外運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑えるための
    所定の剛性を有する抑え部材と、 小指又は小指側手を回内方向に引っ張るようにした状態
    で前記被覆体に固定されるストラップ部材とを備えたこ
    とを特徴とする手関節用装具。
  3. 【請求項3】 手関節並びに該手関節近傍の手及び前腕
    を含む被保護領域に装着されて用いられる手関節用装具
    であって、 前記被保護領域に巻き付けられて面ファスナーによって
    固定され、該領域を被覆するための被覆体と、 前記被覆体に取り付けられ、装着時には前記被保護領域
    の所定の箇所に前記被覆体の上からあてがわれて、前記
    手関節における背屈運動、掌屈運動、尺屈運動、又は回
    外運動のうちの少なくとも一種類の運動を抑えるための
    所定の剛性を有する抑え部材と、 小指又は小指側手を回内方向に引っ張るようにした状態
    で前記被覆体に面ファスナーによって固定されるストラ
    ップ部材とを備えたことを特徴とする手関節用装具。
  4. 【請求項4】 前記ストラップ部材は、小指又は小指側
    手を回内方向に引っ張ると共に、前記抑え部材及び前記
    被覆体の上から螺旋状に前記被保護領域に巻き付けられ
    ることを特徴とする請求項3記載の手関節用装具。
  5. 【請求項5】 前記被覆体は、手背側を覆うための中央
    部と、該中央部の両側に設けられ、前腕側を覆うための
    袖部とを有し、 前記抑え部材は、前記中央部又は前記袖部に接着される
    ことを特徴とする請求項3記載の手関節用装具。
  6. 【請求項6】 前記抑え部材は、前記中央部又は前記袖
    部に面ファスナーによって着脱自在に接着されることを
    特徴とする請求項5記載の手関節用装具。
  7. 【請求項7】 前記被覆体は人差し指、中指、及び薬指
    を差し込んで引っ掛けて固定するための挿通孔を有し、
    前記ストラップ部材は、小指を差し込んで引っ掛けて固
    定するための挿通孔を有していることを特徴とする請求
    項4又は5記載の手関節用装具。
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