JP3061731U - 絵柄付き有価カ―ドの発券ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】絵柄付き有価カードの発券ユニットを小型化
し、操作の簡略化とコストの低減を実現するほか、携帯
性もよくする。 【解決手段】所定の入力信号に基づく必要な演算処理と
制御処理とが自在なユニット本体部１２と、該ユニット
本体部１２への所要の入力操作が自在なキーボード１７
とを備え、ユニット本体部１２には、必要なデータの表
示が自在な液晶モニタ１３と、登録された本人の識別デ
ータが記録された登録カードからの前記識別データの読
み込みが自在なカードリーダ１４と、各種の有価カード
への絵柄のプリントが自在なカードプリンタ１５と、ユ
ニット本体部１２に対し着脱が自在となったＣＣＤカメ
ラ１６とを一体にユニット化して配設するとともに、前
記登録カードにより登録者であることが確認された場合
にのみ、ＣＣＤカメラ１６から得られた撮像データを含
む適宜の絵柄をカードプリンタ１５を介して前記有価カ
ードにプリントして発券自在とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、各種の有価カードの面上に所望の背景模様や所有者の顔写真など、 文字を含む必要な絵柄をごく容易にプリントできるようにした絵柄付き有価カー ドの発券ユニットに関する。なお、本明細書において「有価カード」とは、機能 的には磁気カードやＩＣカードを含み、用途的にはキャッシュカードのほか、ク レジットカードや各種メンバーズカードや定期券など、広汎な用途に供されるす べてのカード類を含むものとする。

【０００２】

【従来の技術】

近時、定期券などの各種の有価カードにおいては、無断使用や盗用などの不正 行為を防止するため、提示者が本人であるか否かを容易に判別できる本人の顔写 真がその表面上にプリントされたものも多く出回り始めている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、カード面に顔写真をプリントする従来手法は、パソコンをベースにし てプリントに必要な各種の機器類を組み合わせることにより、比較的複雑な構成 のもとでプリントシステムを構築して行われており、操作に習熟する必要がある ほか、システム構成の全体も大型化してコスト的にも嵩んでしまうという不都合 があった。また、手軽に持ち運びできるシステム構成とはなっておらず、不便で あった。

【０００４】 本考案は従来手法にみられた上記課題に鑑み、システム構成の全体を小型にユ ニット化することにより、操作の簡略化とコストの低減とが実現できるばかりで なく、簡単に持ち運びできる利便性も得ることができるようにした絵柄付き有価 カードの発券ユニットを提供することにその目的がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記目的を達成すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、所 定の入力信号に基づく必要な演算処理と制御処理とが自在なユニット本体部と、 該ユニット本体部への所要の入力操作が自在なキーボードとを備え、前記ユニッ ト本体部には、必要なデータの表示が自在な液晶モニタと、登録された本人の識 別データが記録された登録カードからの前記識別データの読み込みが自在なカー ドリーダと、各種の有価カードへの絵柄のプリントが自在なカードプリンタと、 ユニット本体部に対し着脱が自在となったＣＣＤカメラとを一体にユニット化し て配設するとともに、前記登録カードにより登録者であることが確認された場合 にのみ、ＣＣＤカメラから得られた撮像データを含む適宜の絵柄をカードプリン タを介して前記有価カードにプリントして発券自在としたことにある。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１（イ）〜（ハ）は本考案の構成例を示す概略説明図であり、そのうち（イ ）は正面図を、（ロ）は平面図を、（ハ）は左側面図をそれぞれ示す。

【０００７】 同図によれば、発券ユニット１１の全体は、所定の入力信号に基づく必要な演 算処理と制御処理とが自在なユニット本体部１２と、該ユニット本体部１２への 所要の入力操作が自在なキーボード１７とを備えて構成されている。

【０００８】 しかも、ユニット本体部１２には、液晶モニタ１３とカードリーダ１４とカー ドプリンタ１５とＣＣＤカメラ１６とが配設されており、その全体が小型で一体 的にユニット化された構成となっている。また、ユニット本体部１２が備える中 央処理手段（ＣＰＵ）は、ＣＣＤカメラ１６からの撮像データや、カードリーダ １４を介して読み込まれたデータなどを含む諸データを適宜のメモリにその書き 込みと読み出しとを自在に登録できるようになっている。なお、ユニット本体部 １２は、正面側からみた横幅が２５〜３５ｃｍで、液晶モニタ１３を除く高さが １５〜２５ｃｍで、奥行きが２０〜３０ｃｍ程度の大きさとなっている。

【０００９】 この場合、液晶モニタ１３は、ユニット本体部１２の上面１２ａに起伏自在と なって一体に配設されており、その表示画面１３ａへの画像や文字などの必要な データの表示が自在となって形成されている。

【００１０】 また、カードリーダ１４は、ユニット本体部１２の前面１２ｂに登録された本 人の識別データが記録されているＩＤカードや磁気カードなどの登録カード（図 示せず）の挿脱が自在な出入口１４ａを備えて配設されており、該出入口１４ａ を介して挿入された登録カードから識別データを読み込むことにより、操作者が 登録者であるか否かが確認できるようになっている。

【００１１】 さらに、カードプリンタ１５は、各種の有価カード（図示せず）の挿脱が自在 な出入口１５ａを備えて配設されており、該出入口１５ａを介して挿入された有 価カードに対しＣＣＤカメラ１６が撮像データとして取り込んだ顔写真や適宜の 背景模様などからなる絵柄と、氏名や使用開始日など、必要な文字データとをプ リントできるようになっている（本明細書においては、文字を含め「絵柄」と称 するものとする）。なお、この場合に用いられるカードプリンタ１５は、複数枚 のプリント前の有価カードをあらかじめカードプリンタ１５内にセットしておき 、プリントの都度発券できるようにしたものと、出入口１５ａからその都度プリ ント前の有価カードを挿入し、プリント後に取り出せるようにしたもののいずれ であってもよい。

【００１２】 さらにまた、ＣＣＤカメラ１６は、ユニット本体部１２の上面１２ａなどの適 宜位置に着脱自在となって配設されており、被写体の位置が離れている場合にお いてこれを持ち運ぶことにより撮像できるようになっている。

【００１３】 図２は、上記発券ユニット１１を利用して有価カードに絵柄をプリントする際 の処理手順の一例を示すフローチャート図であり、図３は、図２の処理手順に対 応して液晶モニタ１３の表示画面１３ａ上に表示される表示パターンを示す説明 図である。なお、これらの図においては、登録カードがＩＤカードである場合を 例に示している。

【００１４】 すなわち、図２によれば、ユニット本体部１２の電源をＯＮにして起動させる と、表示画面１３ａ上に図３のの表示パターンが表示され、操作者は自らが所 持しているＩＤカードをカードリーダー１４に読み取らせ、真正な登録者である か否かを判別させる。

【００１５】 ＩＤカードをカードリーダー１４に読み取らせた後、真正な登録者でないと判 別された場合には、図３のの表示パターンが表示され、ＮＧとなる。一方、真 正な登録者、つまり本人であるということが確認された場合には、図３のの表 示パターンが表示され、発券される有価カードの種類を選択する処理が行われる 。

【００１６】 有価カードの種類を選択すると、図３のの表示パターンにより、例えば「２ ．△△カード」を選択した旨の表示がある。この選択に誤りがなければ、図３の の表示パターンにより、選択された有価カードへのプリントを希望する背景模 様（カードデザイン）と、ＣＣＤカメラ１６により撮像されている顔画像が表示 される。

【００１７】 この表示パターンのもとでＣＣＤカメラ１６のシャッターを切ることにより、 その時点での顔画像データがＣＣＤカメラ１６から入力され、ユニット本体部１ ２が備える中央処理手段の側に取り込まれてメモリに保持される。

【００１８】 次いで、すでに選択されている背景模様（カードデザイン）と、メモリに保持 されている顔画像データに基づく顔画像とが合成されて表示画面１３ａ上に表示 される。この合成画面でよければ、図３のの表示パターンのもとで入力顔画像 （顔写真）の微調整（拡大・縮小・位置決め等）が行われる。

【００１９】 かくして、入力顔画像（顔写真）の微調整を終えた後は、図３のの表示パタ ーンのもとで文字入力画面が表示される。このとき、キーボード１７のキーを操 作することにより、氏名や使用開始日など、当該有価カードの別に由来して必要 となる各種の文字データが入力される。

【００２０】 文字データの入力に誤りがなければ、背景模様（カードデザイン）と顔画像と 文字データとが合成されて図３のの表示パターンのもとで表示画面１３ａ上に 表示される。そして、図３のの表示パターンを最終確認した上で、問題がなけ ればカードプリンタ１５を介して図３のの表示パターンをプリントした有価カ ードが発券され、再実行処理の必要がなければその処理を終了する。

【００２１】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、操作者が正当な登録者であるか否かをチェ ックし、正当な登録者である場合にのみ、背景模様や顔写真や文字などの各種の 絵柄をプリントした有価カードを発券することができるので、セキュリティーの 向上に寄与させることができる。

【００２２】 しかも、本考案に係る絵柄付き有価カードの発券ユニットは、比較的簡単な構 成のもとでシステムを構築できるので、全体を小型にユニット化することにより 、操作の簡略化とコストの低減とが実現できるばかりでなく、簡単に持ち運びで きる利便性も得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成例を示す概略説明図であり、その
うち（イ）は正面図を、（ロ）は平面図を、（ハ）は左
側面図をそれぞれ示す。

【図２】本考案において有価カードに絵柄をプリントす
る際の処理手順の一例を示すフローチャート図。

【図３】図２の処理手順に対応させてその時々の表示パ
ターンを示す説明図。

【符号の説明】

１１ 発券ユニット １２ ユニット本体部 １２ａ 上面 １２ｂ 前面 １３ 液晶モニタ １３ａ 表示画面 １４ カードリーダ １４ａ 出入口 １５ カードプリンタ １５ａ 出入口 １６ ＣＣＤカメラ １７ キーボード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の入力信号に基づく必要な演算処理と
   制御処理とが自在なユニット本体部と、該ユニット本体
   部への所要の入力操作が自在なキーボードとを備え、 前記ユニット本体部には、必要なデータの表示が自在な
   液晶モニタと、登録された本人の識別データが記録され
   た登録カードからの前記識別データの読み込みが自在な
   カードリーダと、各種の有価カードへの絵柄のプリント
   が自在なカードプリンタと、ユニット本体部に対し着脱
   が自在となったＣＣＤカメラとを一体にユニット化して
   配設するとともに、前記登録カードにより登録者である
   ことが確認された場合にのみ、ＣＣＤカメラから得られ
   た撮像データを含む適宜の絵柄をカードプリンタを介し
   て前記有価カードにプリントして発券自在としたことを
   特徴とする絵柄付き有価カードの発券ユニット。