JP3060889U - テレビジョン信号処理回路用ic - Google Patents

テレビジョン信号処理回路用ic

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半固定抵抗を操作して電源調整を行わなけれ
ばならず、調整作業が煩わしかった。 【解決手段】 DC112V電源をクロマIC20に接
続し、内部のD/Aコンバータ21等を利用して分圧し
て取り出し、トランジスタQ1のベースに供給するとと
もにエミッタ電圧を固定し、その誤差電圧としてコレク
タ側に発生する電位差に応じてフォトカプラPC1を構
成するフォトトランジスタPQ1の導通状況が変化する
ことにより、DC112V電源の電圧が略一定になるよ
うになっており、D/Aコンバータ21による分圧比を
マイコン30からIICバス経由で設定可能としたた
め、リモコン40などから電源調整が可能となって調整
作業能率を向上させることが可能なテレビジョン信号処
理回路用ICを提供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョン信号処理回路用ICに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョンの内部においては、AC電源から所定の電源トランスを介するこ とにより二次側にて各種回路に供給するためのDC電圧を得ており、そのDC電 圧を制御するための回路構成が備えられている。その回路構成の一例として、図 4に示すものが知られている。 同図において、DC112V電源は、図示しない電源トランスの二次側出力を 整流、平滑することにより得られ、その一部は抵抗r1〜r3や半固定抵抗vr 1等を利用して取り出されてトランジスタq1のベースに供給されるようにして ある。また、トランジスタq1のエミッタにはツェナーダイオードzd1のカソ ード側を接続し、このツェナーダイオードzd1とトランジスタq1のエミッタ 間にDC25V電源から抵抗r4を介して電圧を印加することによりエミッタ電 圧を固定してあり、トランジスタq1のベースには同DC25V電源から抵抗r 5を介してバイアスを印加してある。
【0003】 さらに、上記DC25V電源には抵抗r6を介してフォトカプラpc1を構成 する発光ダイオードpd1のアノード側を接続し、カソード側はトランジスタq 1のコレクタに接続してある。このフォトカプラpc1を構成するフォトトラン ジスタpq1は、その導通状況に応じて上記電源トランスの一次側に配設された 図示しない発振回路からのパルス幅を制御可能であり、同発振回路からのパルス 信号がハイレベルのときに電源トランスの一次側が通電され、ローレベルのとき に遮断されるようになっている。
【0004】 ここにおいて、仮にDC112V電源の電圧が上昇したものとすると、抵抗r 1〜r3や半固定抵抗vr1等によって取り出される電圧も上昇することになり 、トランジスタq1のベース電圧が上昇する。このトランジスタq1のエミッタ 電圧は固定されているため、その誤差電圧としてコレクタ側に発生する電位差に 応じて発光ダイオードpd1を流れる電流量、すなわち発光量が変化し、フォト トランジスタpq1の導通状況にも変化が生じる。このとき、上述した発振回路 からのパルス幅が短くなるようにしてあるため、上記電源トランスの通電時間が 全体として短くなり、二次側のDC112V電源が低下する。他方、DC112 V電源が低下したものとすると、上述したものと逆に作用することになる。従っ て、かかる構成によりDC112V電源が略一定の電圧値に保たれることになる 。
【0005】 工場出荷時においては、上記DC112V電源が実質的に112Vで一定とな るように調整する必要があるが、その電圧値は半固定抵抗vr1の抵抗値に依存 することは容易に分かることである。そこで、実際にかかる調整を行うにあたっ ては、DC112V電源の電圧値をモニタしつつ、作業者等が半固定抵抗vr1 の抵抗値を操作することにより調整していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、次のような課題があった。 工場出荷時においてDC112V電源を調整するにあたり、作業者等が半固定 抵抗vr1の抵抗値を操作しなければならず、調整作業が煩わしかった。 この点、実開平3−30129号公報に開示されたものにおいては、所定のデ ータバスを介してCPUおよび複数のI/Oが接続された情報処理装置において 、I/Oに供給される電源をオン/オフさせるための電源スイッチを配置し、上 記データバス経由で与えられる電源制御シーケンスに基づいて所定の電源制御回 路にて上記電源スイッチをオン/オフさせるように構成されているが、かかる構 成をもって上記の課題が解決されるものではない。
【0007】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、テレビジョンにおける二次 側電圧の調整作業能率を向上させることが可能なテレビジョン信号処理回路用I Cの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、テレビジョン回路用バス に接続するためのバス接続回路と、このバス接続回路にて制御可能なテレビジョ ン信号の処理用回路と、上記バス接続回路にて基準電圧を設定可能であるととも に外部のスイッチング電源からの二次側電圧を入力して同基準電圧と対比させ、 上記スイッチング電源に対する出力電圧を制御するスイッチング制御信号を出力 可能な電源制御回路とを備えた構成としてある。
【0009】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、テレビジョン回路用 バスに接続するためのバス接続回路と、このバス接続回路にて制御可能なテレビ ジョン信号の処理用回路とを有するテレビジョン信号処理回路用ICに電源制御 回路が収容されている。この電源制御回路は、外部のスイッチング電源からの二 次側電圧を入力して基準電圧と対比させ、所定のスイッチング制御信号を送出す ることにより上記スイッチング電源に対する出力電圧を制御する。ここにおいて 、二次側電圧を所望の値に制御する場合、上記バス接続回路にて上記基準電圧を 設定する。すると、電源制御回路は設定された基準電圧に応じたスイッチング制 御信号を送出するため、これに応じて二次側電圧が制御される結果となる。従っ て、テレビジョン回路用バスを介してのディジタルデータで基準電圧を設定可能 であるため、二次側電圧の調整作業能率も向上する。 なお、ここにおける電源制御回路は基準電圧を設定可能となっているが、かか る意味を広義に捉えるものとする。すなわち、二次側電圧と対比する基準電圧自 体を設定することは、二次側電圧の分圧出力と固定された基準電圧とを対比する 場合においてその分圧比を設定することと概ね同義であり、いずれの意味をも含 むものとする。
【0010】 上記のような電源制御回路が組み込まれるテレビジョン信号処理回路用ICと しては、各種処理内容のものに適用可能であって特に限定されるものではないが 、具体的な一例として、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載のテレビジョ ン信号処理回路用ICにおいて、上記処理用回路はクロマ回路で構成してある。 すなわち、映像信号処理系のクロマICに電源制御回路を組み込むことになる 。
【0011】 テレビジョン回路用バスを介して制御を行うための具体的構成の一例として、 請求項1または請求項2のいずれかに記載のテレビジョン信号処理回路用ICに おいて、上記テレビジョン回路用バスはIICバスであり、所定のマイコンから 同IICバスを介して上記基準電圧を設定可能な構成としてある。 すなわち、シリアルインターフェイスのIICバスを採用し、マイコンからI ICバスを経由して電源制御回路の基準電圧を設定する。また、所定のリモコン 信号を上記マイコンで検知可能な場合には、リモコンを用いて基準電圧を設定す るように構成してもよい。
【0012】 上述したように、電源制御回路の基準電圧を設定するということは、二次側電 圧の分圧出力と固定された基準電圧とを対比する場合において、その分圧比を設 定することと同義に考えることができる。そこで、かかる場合に好適な回路構成 の一例として、請求項4にかかるテレビジョン信号処理回路用ICは、請求項1 〜請求項3のいずれかに記載のテレビジョン信号処理回路用ICにおいて、上記 電源制御回路は、発光ダイオードと上記スイッチング制御信号を出力するための フォトトランジスタとからなるフォトカプラと、上記二次側電圧を所定の分圧比 で分圧して出力するとともに、上記バス接続回路にて同分圧比を設定可能な分圧 回路と、上記フォトカプラにおける上記発光ダイオードのカソード側にコレクタ が接続され、ベースに上記分圧回路の出力電圧が供給されるNPN形トランジス タと、このNPN形トランジスタのエミッタ電圧を固定するツェナーダイオード とを備えた構成としてある。
【0013】 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、分圧回路にて分圧さ れた二次側電圧の一部はNPN形トランジスタのベースに供給されるが、ツェナ ーダイオードによってエミッタ電圧が固定されているため、二次側電圧が変動し てベース電圧が変動すると、コレクタ側に誤差電圧に応じた電位差が生じる。こ のコレクタ側にはフォトカプラを構成する発光ダイオードのカソードが接続され ているため、同発光ダイオードに流れる電流、すなわち発光量が変化し、フォト トランジスタの導通状況に変化が生じる。このようにフォトトランジスタの導通 状況の変化は二次側電圧の変動状況に一致しているため、その出力をスイッチン グ制御信号として利用する。ここにおいて、分圧回路における分圧比はバス接続 回路にて設定可能であり、設定された分圧比に応じたスイッチング制御信号が出 力されることになる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、テレビジョン回路用バスを介して二次側電圧を 制御可能であるため電圧調整作業を能率的に行うことができるとともに、テレビ ジョン信号処理回路用ICに電源制御回路を収容させたため部品点数を削減する ことが可能なテレビジョン信号処理回路用ICを提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、本テレビジョン信号処理回路用ICの 具体的な適用対象を提供することができる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、IICバスを利用した具体的な調整 態様を提供することができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、電源制御回路の具体的な回路構成を 提供することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかるテレビジョン信号処理回路用ICの適用 対象であるテレビジョンの要部を概略ブロック図により示している。 同図において、チューナ10は、U/Vアンテナを介してテレビ放送帯域に対 応した所望周波数の信号を受信するとともに、受信した信号から所要の信号だけ を選択して高周波増幅し、中間周波信号(IF)に変換して出力する。本実施形 態におけるチューナ10は、いわゆるPLL方式の選局機構を採用しており、所 定の周波数データの入力に基づいて局部発振周波数を直接的に制御することによ り、受信周波数を制御可能となっている。
【0016】 チューナ10から出力された中間周波信号は、クロマIC20に入力され、こ のクロマIC20にて中間周波増幅された後に映像検波される。そして、クロマ IC20は、その検波出力に基づいて水平および垂直の同期信号を分離してそれ ぞれ図示しない水平および垂直出力段に供給するとともに、所定の色復調処理を 施して元の色信号を生成して出力する。従って、本実施形態においては、クロマ IC20は、テレビジョン信号の処理用回路を備えていることになる。 なお、音声信号系回路については、図示していないが当然に備えられている。 具体的には、音声中間周波信号は上述した中間周波増幅の過程において第二音声 中間周波信号として取り出され、FM検波された後に適宜増幅されて出力される 。むろん、上記音声信号系回路の実体としては、クロマIC20内に組み込むこ とも可能であるし、オーディオICとして別個に設けてもよく、各種の形態を適 用可能である。
【0017】 図1に示すように、本実施形態においては、チューナ10、クロマIC20、 マイコン30などは所定のバス接続回路を介してIICバスに接続されており、 このIICバスを介して相互に通信可能となっている。なお、図中に示す「SC L」の信号線はシリアルクロックを伝送するための信号線であり、「SDA」の 信号線は実際のデータを伝送するための信号線である。 ここにおいて、マイコン30は、IICバスを介してチューナ10の選局制御 などを行うことができる。例えば、チューナ10の選局制御についてみれば、所 定のリモコン40にてチャンネル番号を押し下げると、同リモコン40から対応 する赤外線リモコン信号が送出される。マイコン30は、この赤外線リモコン信 号を図示しない赤外線受光部を介して受信して対応するチャンネルを検知し、こ のチャンネルを選局させるべく上記シリアルクロックに同期させて周波数データ をチューナ10に供給する。すると、チューナ10は同周波数データに基づくチ ャンネル周波数に同調することになる。また、上述しなかったが、クロマIC2 0においては、ホワイトバランスの調整や、画面の明るさやシャープネスなど、 映像出力にかかる各種の調整が可能となっており、同様にしてIICバスを介し てマイコン30から設定することが可能である。
【0018】 図2は、本テレビジョンに備えられた電源系統の回路構成を概略ブロック図に より示している。 同図において、AC100V電源はスイッチング回路51を介して電源トラン ス52の一次側に接続されており、その二次側の出力電圧をダイオードおよびコ ンデンサからなる整流・平滑回路53を介することによって整流・平滑してDC 電源を取り出している。むろん、スイッチング回路51がオンの時に電源トラン ス52の一次側が通電され、同スイッチング回路51がオフであれば同一次側は 通電されない。従って、スイッチング回路51のオン期間とオフ期間の比によっ て電源トランス52の二次側の出力電圧が変動することになる。なお、本実施形 態においては、二次側でDC112Vの電源を生成するものとする。
【0019】 スイッチング回路51のオン/オフは、パルス幅変調回路54からの出力パル スによって制御可能となっている。すなわち、パルス幅変調回路54からの出力 パルスがハイレベルとなるときにスイッチング回路51がオンとなり、同出力パ ルスがローレベルとなるときにスイッチング回路51がオフとなる。このパルス 幅変調回路54は、発振回路55からのパルス信号を入力し、そのパルス信号の パルス幅を適宜変調して出力するように構成されている。 一方、図2に示す電源制御回路56は、二次側の出力電圧を分圧して取り出し 、その電圧と所定の基準電圧を比較することにより、出力電圧の目標値からの誤 差を検出し、この誤差を解消するようにパルス幅変調回路54にて出力パルス信 号のパルス幅を変調させる。かかる構成とすることによって二次側の出力電圧が 略一定に保持される結果となる。
【0020】 図3は、この電源制御回路56を概略回路図により示している。 同図において、電源トランス52の二次側にて整流、平滑して得られたDC1 12V電源は、抵抗R1〜R3等によって分圧されてその一部が取り出され、ク ロマIC20に入力される。そして、このクロマIC20内でさらにD/Aコン バータ21によって分圧され、同様にクロマIC20内に配置されたトランジス タQ1のベースに供給されるようにしてある。このD/Aコンバータ21の分圧 比は、上述したIICバスを介してマイコン30から所定の制御データを送出す ることにより設定可能である。すなわち、D/Aコンバータ21は、マイコン3 0からのディジタルの制御データをアナログの電圧に変換し、この電圧を利用し てDC112V電源からの入力電圧を分圧する。従って、原理的には図3に示す ような半固定抵抗VR1に置き換えて考えることができるが、マイコン30から 抵抗値を操作可能であることにおいて通常の半固定抵抗とは相違する。むろん、 本実施形態においては、D/Aコンバータ21が分圧回路を構成する。
【0021】 また、トランジスタQ1のエミッタにはツェナーダイオードZD1のカソード 側を接続し、このツェナーダイオードZD1とトランジスタQ1のエミッタ間に 所定のDC25V電源から抵抗R4を介して電圧を印加することによりエミッタ 電圧を固定してあり、トランジスタQ1のベースには同DC25V電源から抵抗 R5を介してバイアスを印加してある。 さらに、上記DC25V電源には抵抗R6を介してフォトカプラPC1を構成 する発光ダイオードPD1のアノード側を接続し、カソード側はトランジスタQ 1のコレクタに接続してある。パルス幅変調回路54は、後述するようにフォト カプラPC1を構成するフォトトランジスタPQ1の導通状況に応じて発振回路 55からの入力パルスのパルス幅を変調するようになっている。なお、このパル ス幅変調回路54については、従来技術の範疇であるため、ここではあえて詳述 しないこととする。
【0022】 ここにおいて、仮にDC112V電源が上昇したものとすると、抵抗R1〜R 3やD/Aコンバータ21等によって取り出される分圧出力も上昇することにな り、トランジスタQ1のベース電圧が上昇する。このトランジスタQ1のエミッ タ電圧はツェナーダイオードZD1によって固定されているため、ベース電圧の 上昇に伴ってベース−エミッタ間の電位差も上昇してコレクタ側に誤差電圧が生 じる。すると、コレクタに接続された発光ダイオードPD1を流れる電流量、す なわち発光量が変化し、フォトトランジスタPQ1の導通状況にも変化が生じる 。このとき、パルス幅変調回路54は、発振回路55から入力されるパルス信号 のパルス幅を短くするように動作する。すると、スイッチング回路51がオンと なる時間が全体として短くなり、これによって電源トランス52の二次側のDC 112V電源が低下する。一方、DC112V電源が低下したものとすると、上 述したものと逆に作用することになる。すなわち、この場合にはスイッチング回 路51がオンとなる時間が全体として長くなり、これによって二次側のDC11 2V電源が上昇することになる。従って、かかる構成においては、電源トランス 52の二次側のDC112V電源が略一定に保たれる結果となる。
【0023】 工場出荷時においては、上記DC112V電源が実質的に112Vとなるよう に調整する必要がある。なぜなら、このDC112V電源は、フライバックトラ ンスの電源でもあり、1、2ボルト程度の電圧変動によって画面の水平サイズが 変動してしまうためである。 図3からも明らかなように、トランジスタQ1のベースに印加される電圧は、 抵抗R1〜R3等が固定であるため、D/Aコンバータ21による分圧比に依存 することは容易に分かることである。そこで、実際にかかる調整を行うにあたっ ては、DC112V電源の電圧値をモニタしつつ、D/Aコンバータ21の分圧 比を操作する。具体的には、例えばリモコン40にて所定の操作を行うことによ り、マイコン30からIICバスを経由してD/Aコンバータ21に所定の制御 データが送出されるようにしておけばよい。そして、リモコン40を適宜操作す ることにより、上記モニタ中の電圧値が112Vで略一定となるようにすればよ い。このような構成とすることにより、工場出荷時の調整作業を能率的に行うこ とができる。
【0024】 本実施形態においては、電源オフ時のスタンバイ状態において、DC112V 電源を40Vまで降圧するようにしているが、この112Vと40Vの切り替え を上記制御データを利用して行うようにしてある。具体的には、スタンバイ状態 においては、D/Aコンバータ21の分圧比を低くする制御データを送信するこ とにより、DC112V電源の電圧値が40Vで略一定となるようにすればよい 。すなわち、D/Aコンバータ21の分圧比を低くすれば、トランジスタQ1の ベース電圧が全体として高くなるため、スイッチング回路51がオフとなる時間 が短くなり、二次側のDC112V電源が低下することになる。 また、DC112V電源の電圧値は画面の水平サイズに依存するため、本実施 形態によれば、リモコン40から画面の水平サイズを設定することも可能となる 。
【0025】 上述したように、近年においては、ホワイトバランスの調整や、画面の明るさ やシャープネスなど、映像出力にかかる各種の調整をIICバス経由で行うこと ができるようになりつつある。そこで、本実施形態においても同様に、クロマI C20内にD/Aコンバータ21を配置するとともに、このD/Aコンバータ2 1をマイコン30からIICバス経由で設定可能とし、DC112V電源を調整 可能とする。また、クロマIC20内にかかる回路構成を組み込むことによって 部品点数も削減されるため、好適であると言える。 なお、本実施形態においては、クロマIC20内に上記の回路構成を配置して いるが、むろん、かかる構成に限定されることはない。すなわち、かかる回路構 成の適用対象としては、IICバスに接続されたICであればよく、オーディオ ICなどの他の信号処理ICに組み込んでおいてもよい。
【0026】 次に、上記のように構成した本実施形態の動作について説明する。 電源トランス52の二次側にて整流、平滑して得られたDC112Vの内部電 源は抵抗R1〜R3を介することによって分圧されてその一部がクロマIC20 に入力され、クロマIC20内に収容されたD/Aコンバータ21によって入力 電圧がさらに分圧される。そして、その分圧出力は同様にクロマIC20に収容 されたトランジスタQ1のベースに供給される。このトランジスタQ1のエミッ タ電圧は、ツェナーダイオードZD1によって固定されているため、仮にDC1 12V電源が上昇したものとすると、抵抗R1〜R3やD/Aコンバータ21等 による分圧出力も上昇することになり、トランジスタQ1のベース電圧が上昇す る。すると、トランジスタQ1のコレクタに接続された発光ダイオードPD1を 流れる電流量、すなわち発光量が変化し、フォトトランジスタPQ1の導通状況 にも変化が生じる。
【0027】 このとき、パルス幅変調回路54は、発振回路55から入力されるパルス信号 のパルス幅を短くするように動作する。このため、スイッチング回路51がオン となる時間が全体として短くなり、これによって電源トランス52の二次側のD C112V電源が低下する。一方、DC112V電源の電圧が低下したものとす ると、上述したものと逆に作用することになる。すなわち、この場合にはスイッ チング回路51がオンとなる時間が全体として長くなり、これによって二次側の DC112V電源が上昇することになる。従って、かかる構成においては、電源 トランス52の二次側のDC112V電源が略一定に保たれる結果となる。
【0028】 工場出荷時において上記DC112V電源を調整する場合、同DC112V電 源の電圧値をモニタしつつ、リモコン40にて所定の操作を行う。すると、リモ コン40から赤外線リモコン信号が送出され、マイコン30がリモコン信号受光 部を介して同赤外線リモコン信号を受信する。そして、所定の制御データをII Cバスを介してクロマIC20に送信することにより、内部のD/Aコンバータ 21の分圧比を設定する。すなわち、トランジスタQ1のベースに供給される電 圧が全体として上下するため、これに伴ってDC112V電源も全体として上下 することになり、モニターしている電圧値が112Vとなるように適宜リモコン 40を操作する。
【0029】 電源オフ時のスタンバイ状態において、マイコン30はDC112V電源が4 0Vで略一定となるように、同様にして制御データをクロマIC20に送信する 。すなわち、D/Aコンバータ21の分圧比を低くすれば、トランジスタQ1の ベース電圧が全体として高くなるため、スイッチング回路51がオフとなる時間 が短くなり、二次側のDC電圧値が低下することになる。 また、DC112V電源は画面の水平サイズに依存するため、リモコン40か ら画面の水平サイズを設定することも可能である。
【0030】 このように、DC112V電源をクロマIC20に接続し、内部のD/Aコン バータ21等を利用して分圧して取り出し、トランジスタQ1のベースに供給す るとともにエミッタ電圧を固定し、その誤差電圧としてコレクタ側に発生する電 位差に応じてフォトカプラPC1を構成するフォトトランジスタPQ1の導通状 況が変化することにより、DC112V電源の電圧が略一定になるようになって おり、D/Aコンバータ21による分圧比をマイコン30からIICバス経由で 設定可能としたため、リモコン40などから電源調整が可能となって調整作業能 率を向上させることが可能なテレビジョン信号処理回路用ICを提供することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるテレビジョン信号
処理回路用ICの適用対象であるテレビジョンの要部を
示す概略ブロック図である。
【図2】同テレビジョンに備えられた電源系統の回路構
成を示す概略ブロック図である。
【図3】電源制御回路の回路構成を示す概略回路図であ
る。
【図4】従来例にかかる電源制御回路の回路構成を示す
概略回路図である。
【符号の説明】
10…チューナ 20…クロマIC 21…D/Aコンバータ 30…マイコン 40…リモコン R1〜R6…抵抗 Q1…トランジスタ ZD1…ツェナーダイオード PC1…フォトカプラ PD1…発光ダイオード PT1…フォトトランジスタ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン回路用バスに接続するため
    のバス接続回路と、 このバス接続回路にて制御可能なテレビジョン信号の処
    理用回路と、 上記バス接続回路にて基準電圧を設定可能であるととも
    に外部のスイッチング電源からの二次側電圧を入力して
    同基準電圧と対比させ、上記スイッチング電源に対する
    出力電圧を制御するスイッチング制御信号を出力可能な
    電源制御回路とを具備するテレビジョン信号処理回路用
    IC。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のテレビジョン信号
    処理回路用ICにおいて、上記処理用回路はクロマ回路
    であることを特徴とするテレビジョン信号処理回路用I
    C。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のテレビジョン信号処理回路用ICにおいて、上
    記テレビジョン回路用バスはIICバスであり、所定の
    マイコンから同IICバスを介して上記基準電圧を設定
    可能であることを特徴とするテレビジョン信号処理回路
    用IC。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のテレビジョン信号処理回路用ICにおいて、上記電
    源制御回路は、発光ダイオードと上記スイッチング制御
    信号を出力するためのフォトトランジスタとからなるフ
    ォトカプラと、 上記二次側電圧を所定の分圧比で分圧して出力するとと
    もに、上記バス接続回路にて同分圧比を設定可能な分圧
    回路と、 上記フォトカプラにおける上記発光ダイオードのカソー
    ド側にコレクタが接続され、ベースに上記分圧回路の出
    力電圧が供給されるNPN形トランジスタと、 このNPN形トランジスタのエミッタ電圧を固定するツ
    ェナーダイオードとを具備することを特徴とするテレビ
    ジョン信号処理回路用IC。
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