JP3060655B2 - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置

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JP3060655B2
JP3060655B2 JP3281324A JP28132491A JP3060655B2 JP 3060655 B2 JP3060655 B2 JP 3060655B2 JP 3281324 A JP3281324 A JP 3281324A JP 28132491 A JP28132491 A JP 28132491A JP 3060655 B2 JP3060655 B2 JP 3060655B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/126Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using line sources

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子ビームを利用した
平面型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば同出願人の先願である特
願平2−22768、特願平2−41601に示される
ような従来の平面型表示装置の一部を示す断面斜視図で
あり、1は支持体に接続され、通電することによって電
子を放射する線状熱陰極、2はこの線状熱陰極1の上面
を覆う断面楕円形状の有孔カバー電極である。有孔カバ
ー電極2は電子を通過させるための多数の小孔を有して
おり、適当な電位を印加することで上記線状熱陰極1か
ら電子が引き出される。この線状熱陰極1と有孔カバー
電極2、さらに平行に並んだ有孔カバー電極を固定し、
有孔カバー電極と同電位になっている背後電極42とで
電子放射源40を構成している。
【0003】4は電子放射源40から放出された電子に
より励起されて赤、緑、青に発光する3種の蛍光体5が
内面側にドット状に塗布され、さらにその上に導電性を
持たせるためのアルミ膜(図示せず)が形成された密封
容器43を構成する前面ガラスであり、このアルミ膜に
10〜30kV程度の電圧を印加することにより、電子
が加速され、蛍光体5を励起し、発光させる。6はこの
前面ガラス4と上記線状熱陰極1との間に介在し、上記
有孔カバー電極3によって引き出され、前面ガラス4へ
向かう電子を通過あるいは遮断する制御電極部であり、
前面ガラス4上の画素に対応する電子通過孔7を有する
表面絶縁性基板、例えばガラス製の絶縁基板8と、その
絶縁基板8の電子放射源側の面に画素の1行ずつに対応
して配列され、短冊状の金属電極9aからなる第1の制
御電極群9と、同様に絶縁基板8の蛍光体側の面に画素
の1列ずつに対応して配列された短冊状の金属電極10
aからなる第2の制御電極群10とから構成される。こ
れら第1、第2の制御電極群9、10の各金属電極は例
えばニッケル膜からなり、それぞれ電子通過孔7内に入
り込んでいるが、孔内にニッケル膜の付着していない部
分があって、第1、第2の制御電極群の間は絶縁されて
いる。
【0004】また、第1の制御電極群9には線状熱陰極
1と直交する方向にニッケル膜の付着していない絶縁溝
すなわち分離帯44がそれぞれの電子通過孔の間に設け
られている。同様に第2の制御電極群10には第1の制
御電極群の分離帯44と直交する方向、すなわち線状熱
陰極1と平行な方向に分離帯45が設けられている。こ
れらは密封容器43内に設置され、内部は真空に保たれ
ている。各電極は側面に設けられた封止部から外部へ電
気的に接続されている。
【0005】次に動作について説明する。線状熱陰極1
から放出された熱電子は、線状熱陰極1の平均電位を基
準にして(以後この平均電位を0Vとする)約5〜40
V印加されている有孔カバー電極2によって引き出さ
れ、さらに線状熱陰極1と直交する方向に配設された金
属電極9aからなる第1の制御電極群9のうちの1本に
約20〜100Vのプラス電位を印加することにより、
熱電子はこの電極に引き寄せられ、制御電極部6に達す
る。有孔カバー電極2の楕円柱形状、第1の制御電極群
9の位置、およびそれぞれの金属電極9aへの印加電圧
を調整することにより、上記第1の制御電極9の任意の
一本の金属電極9a前面での電子電流密度がほぼ均一に
なるようになっている。
【0006】制御電極部6の動作については以下の通り
である。上記のように第1の制御電極群9のうち1本の
金属電極のみプラス電位(オン状態)となり、他は0V
またはマイナス電位(オフ状態)となっていれば、線状
熱陰極1から放出された熱電子はこの1本のオン状態の
金属電極9aにのみ引き寄せられ、その金属電極9aが
設けられている1列の電子通過孔7に入っていく。そし
てこの電子通過孔7に入った電子はそのまま全てが前面
ガラス4側へ通過するわけではなく、電子通過孔7の前
面ガラス4側に設けられた第2の制御電極群10のうち
例えば40〜100Vの電位が印加されているオン状態
の金属電極10aに対応する電子通過孔7のみ電子が通
過し、他の0Vまたはマイナス電位となっているオフ状
態の金属電極10aに対応する電子通過孔7は通過しな
い。
【0007】従って、第1の制御電極群9のうちオン状
態の1本の金属電極9aと、第2の制御電極群10のう
ちオン状態の金属電極10aとの交点の電子通過孔のみ
電子が通過する。そして、その通過電子によりその電子
通過孔7に対応する画素の位置の蛍光体5が発光し、表
示が行われる。すなわち、上記交点が所望の位置に対応
するように各金属電極9a、10aへの電圧印加を制御
することにより、所望の画像表示が行える。例えば、第
1の制御電極群9の金属電極9aを1本ずつ順次走査オ
ン状態とし、それに同期させて発光させるべき位置に対
応する第2の制御電極群10のなかの金属電極10aを
オン状態とし、これを人間の目に感じない程度の周期、
例えば1秒あたり60画面繰り返す(走査)することに
より画像が表示される。
【0008】なお、各制御電極は電子通過孔に入り込ん
でいるが、これは、オフ状態にしたときに、各制御電極
に0Vから数10Vの小さいマイナス電位を印加すれば
電子の通過を遮断できるようにするためのもので、電子
通過孔に入った電子に有効に電界が加わるようにしてい
る。
【0009】また、各画素の輝度は、第2の制御電極群
10の各金属電極10aをオン状態とする時間により制
御している。すなわち、第1の制御電極群9のオン状態
時間をtyとすると、所定位置の画素をP%の輝度にす
る場合その位置に対応する第2の制御電極群10の金属
電極10aのオン状態時間txをP×ty/100とす
るとよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例にお
いては第1の制御電極群9のうちオン状態の金属電極9
aは1本程度であるため、線状熱陰極から有孔カバー電
極により引き出された電子のほとんどは、オフ状態の金
属電極のマイナス電位により電子放射源側に戻され、オ
ン状態の金属電極に到達できるものは極めて少なかっ
た。このため不必要な電力消費が多く、輝度も十分でな
いという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、有孔カバー電極を通過した電子
を出来るだけ有効に発光に寄与させることにより、不必
要な電力消費の少ない、輝度が十分な平面型表示装置を
得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る平
面型表示装置は、真空に保たれた密封容器に、陰極と有
孔カバー電極からなり、発光体方向に電子を広げて放射
する電子放射源と、この電子放射源と上記発光体の間に
介在し、複数の一定のピッチで開けられた電子通過孔を
有する表面絶縁性基板と、この表面絶縁性基板の両面に
それぞれ複数に分離して設けられ、通過電子制御電圧が
印加される制御電極と、この制御電極と上記電子放射源
との間に、上記制御電極との距離を、上記表面絶縁性基
板に設けられた電子通過孔のピッチの5倍以上離して設
けられると共に、導電体に複数の電子通過孔を有し、上
記陰極より高い電圧が印加される第2グリッドとを備
え、第2グリッドの近傍で発光体方向に略均一な電子流
を形成させるものである。
【0013】また第2の発明は上記第2グリッドを複数
のグリッドで構成したものである。
【0014】
【0015】また第の発明は、上記第2グリッドの上
記陰極に近い部分を陰極側に凸となるように湾曲させた
ものである。
【0016】また第の発明は上記陰極を線状陰極とす
るとともに複数本の線状陰極と有孔カバー電極の組をそ
れぞれ平行に配置し、かつ、上記表面絶縁性基板の一方
の面の側のそれぞれの制御電極は、線状陰極と平行な分
離帯により電気的に分離されて順次、オン状態に対応す
る通過電子制御電圧が印加され、他方の面の側のそれぞ
れの制御電極は、線状陰極と交差する方向の分離帯によ
り分離されて画像の輝度情報に対応する通過電子制御電
圧が印加され、さらに上記線状陰極と平行な分離帯より
分離されている側のオン状態の制御電極に電子を供給す
る線状陰極からのみ電子を放射させ、他の線状陰極から
は、有孔カバー電極との電位差を小さく、または逆転さ
せることにより、電子の放射量を小さくしたものであ
る。
【0017】また第の発明は、上記陰極を線状陰極と
するとともに線状陰極と有孔カバー電極の組を複数個そ
れぞれ平行に配置し、かつ上記有孔カバー電極間にこの
有孔カバー電極と絶縁物を介して連結して設けられ、有
孔カバー電極より低い電位が印加される第2背後電極を
備えたものである。
【0018】また第6の発明は、上記陰極を線状陰極と
するとともに線状陰極と有孔カバー電極の組を複数個そ
れぞれ平行に配置し、かつ上記有孔カバー電極間を電気
的に接続するとともに固定する背後電極と、この背後電
極と上記第2グリッドとの間で、かつ上記有孔カバー電
極間に位置し、これら背後電極、第2グリッドおよび有
孔カバー電極のいずれとも絶縁され上記有孔カバー電極
より低い電圧が印加される第2背後電極とを備えたもの
である。
【0019】
【作用】この発明の平面型表示装置においては、制御電
極と上記電子放射源との間に制御電極と離れて介在し、
導電体に複数の電子通過孔を有する第2グリッドを設け
ることにより、有孔カバー電極を通過したほとんどの電
子をまず第2グリッドで均一化しながら引き寄せ、次に
第1の制御電極の直前に電子を引き出すので、オフ状態
の第1の制御電極のマイナス電位によって電子放射源の
方向に押し戻される前にオン状態の第1の制御電極の位
置に到達させる。また、第2グリッドと制御電極との間
の距離は、表面絶縁性基板に設けられた電子通過孔のピ
ッチの5倍以上離れているので、第2グリッドの架橋部
分の影により電子流の不均一が生じても、制御電極の位
置では電子流のむらが均一化するため、第2グリッドの
電子通過孔のピッチおよび中心軸を表面絶縁性基板の電
子通過孔のピッチおよび中心軸に一致させなくとも、画
像上の表示むらをなくすことができる。
【0020】また、更に上記第2グリッドを複数のグリ
ッドで構成し、上記各グリッドに印加する電圧を選択す
ることにより、電子放射源側のグリッドで電子流を均一
化した後、制御電極側のグリッドで電子を加速し、第1
の制御電極の前に電子を引き出すので、更に電子がオン
状態の第1の制御電極の位置に到達する率が上昇する。
【0021】
【0022】また、上記第2グリッドの上記陰極に近い
部分を陰極側に凸となるように湾曲させているので、有
孔カバー電極2の側面側に出た電子が軌道を、より垂直
方向へ変え、第2グリッド46を通過後、制御電極部6
の電子通過孔7に入るときにより垂直に入射させる。
【0023】また、線状陰極と平行な分離帯より分離さ
れている側のオン状態の制御電極に電子を供給する線状
陰極からのみ電子を放射させ、他の線状陰極からは、有
孔カバー電極との電位差を小さく、または逆転させるこ
とによって電子の放射量を小さくすることにより、利用
されない電子数を減少させる。
【0024】また、線状陰極と有孔カバー電極の組を複
数個それぞれ平行に配置し、かつ上記有孔カバー電極間
に、この有孔カバー電極と絶縁物を介して連結して設け
られ、上記有孔カバー電極より低い電位が印加される第
2背後電極により、上記有孔カバー電極を通過した電子
は軌道を制御電極方向に変えられ、第2グリッドを通過
後、電子通過孔に垂直に近い方向で入射する。
【0025】また、背後電極と上記第2グリッドとの間
で、かつ上記有孔カバー電極間の背後電極近傍に位置
し、これら背後電極、第2グリッドおよび有孔カバー電
極のいずれとも絶縁された第2背後電極を備え、この第
2背後電極に適当な電圧を印加することにより有孔カバ
ー電極を通過した電子の軌道を第1の制御電極に垂直な
方向に変化させることにより、オフ状態の第1の制御電
極などのマイナス電位によって電子放射源側に押し戻さ
れにくくするとともに制御電極の電子通過孔の通過率を
上昇させる。
【0026】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。図
1、図2はこの発明の一実施例による平面型表示装置の
一部分の断面斜視図、および断面正面図である。46は
金属板たとえばステンレス板をエッチングして穴を開け
た第2グリッドであり、この例では2mmピッチで1辺
1.8mmの正方形の穴が格子状に開けられていて、8
1%の開口率で、電子をできるだけ通過させるようにな
っている。この第2グリッド46は電子放射源40と第
1の制御電極群の間にそれぞれと離れて位置しており、
たとえば、背後電極42から第1の制御電極群9まで2
0mm,第2グリッド46から第1の制御電極群9まで
5mmである。また、この例では線状熱陰極1相互間の
距離は、20mm,画素のピッチ、すなわち電子通過孔
7のピッチは0.6mmである。このほかの構成は従来
例と同様である。
【0027】有孔カバー電極2、第2グリッド46、第
1の制御電極群9のうちオン状態の金属電極9a、オフ
状態の金属電極には例えば、それぞれ20V、25V、
60V、−4Vの電圧が印加されている。このため、ま
ず線状熱陰極1から放出した電子は20eVの運動エネ
ルギーを得て有孔カバー電極2を通過し、通過した電子
のほとんどは、第2グリッド46に引かれて軌道を図中
上方に変えながら、広がって、第2グリッドに向かう。
第2グリッド46の前面で電子の運動方向の図中上方成
分が大きくなるとともに電子電流密度はほぼ均一にな
る。次に第2グリッド46を通過した電子は、オフ状態
の金属電極方向へ向かうものの多くはそのマイナス電位
によって第2グリッド側に押し戻されるが、オン状態の
金属電極方向に向かったものはオン状態の金属電極に到
達し、第2の制御電極のオン−オフにしたがって電子通
過孔7を通過して蛍光体5の発光に利用される。この電
子の利用効率が、特に電子電流密度が大きい場合に従来
例より顕著に大きくなる。
【0028】ここで有孔カバー電極2と第2グリッドと
46の間の距離は電子電流密度を均一にするため線状熱
陰極1相互間の距離の1/2は必要で、1以上あれば十
分である。一方線状熱陰極1相互間の距離は大きいほど
線状熱陰極を加熱するための合計の電力が小さくてす
み、また構造も単純で製造も容易になるので、有孔カバ
ー電極2と第2グリッド46との距離は大きい必要があ
る。
【0029】一方、第2グリッド46と第1の制御電極
群9との距離Iは小さいほどオン状態の金属電極(9
a)に到達する電子数は大きくなる。第2グリッドにお
ける電子電流密度が小さい場合、この距離Iの影響はあ
まりみられず、電子流密度が大きくなると上記の傾向が
はっきりしてくる。例えば、距離Iが20mmの場合、
電子電流密度が0.1mA/cm2 まではこの電子電流
密度とオン状態の制御電極に到達する電子数Nonは比
例するが、0.15mA/cm2 以上になると比例せず
逆に減少し始める。この比例する領域では距離Iが変化
してもNonはあまり影響しない。しかし、距離Iを小
さくして行くと比例する上限の電子電流密度が上昇す
る。たとえば距離Iを5mmとした場合、0.6mA/
cm2 まで比例する。従って、0.6mA/cm2 の場
合、距離Iが20mmと5mmではオン状態の金属電極
に到達する電子数が後者の方が約10倍大きくなる。
【0030】この現象の理由は、以下の通りである。第
1の制御電極のほとんどはオフ状態であるため、いずれ
にせよ多くの電子は第1の制御電極に到達せず第2グリ
ッドに押し戻されるが、その過程で速度が非常に小さく
なり、電子密度が大きくなる領域ができる。電子電流密
度が大きくなると、この電子密度も大きくなり、この電
子のマイナス電荷によって本来オン状態の金属電極に到
達できる軌道を持つ電子まで第2グリッド側に押し返さ
れることになり、比例しなくなる。また距離Iを小さく
すると第2グリッドと第1の金属電極との間の電界が強
くなり、電子密度が大きくなる領域が小さくなるので比
例しなくなる電子電流密度が上昇する。
【0031】なお、従来例の構成でも背後電極あるいは
有孔カバー電極と第1の制御電極群との距離を十分小さ
くすれば比例する上限の電子電流密度が上昇してゆく
が、電子が十分に広がらないために電子電流密度が不均
一になる。
【0032】第1の制御電極群9と、この制御電極群9
と対向する第2グリッド46との距離Iは小さくすれば
するほど比例する上限の電子電流密度が上昇してゆく
が、あまり小さくすると第2グリッド46の架橋部分4
8の影に対応した電子電流の不均一が出てくるので電子
通過孔7のピッチの5倍以上あったほうが好ましい。
【0033】また、第2グリッドに印加する電位は高い
ほど上記の比例する上限の電子電流密度が上昇するが、
比例する領域に限っていえば、電子の利用効率に対する
この電位の最適値は有孔カバー電極の電位の少し上にあ
り、さらに大きくしてゆくと電子の利用効率がわずかに
低下して行く。また、第2グリッドの電位が大きくなる
と第2グリッドでの消費電力が増加するという問題点も
ある。
【0034】実施例2 図3は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断面
正面図である。47は、金属板、例えば厚さ0.2mm
のステンレス板に2mmピッチで1辺が18mmの正方
形の穴があけられた、第1の制御電極群9と第2グリッ
ド46の間に位置する第3グリッドである。背後電極4
2と第1の制御電極群9との距離は23mm,背後電極
42と第2グリッド46との距離は15mm,第2グリ
ッド46と第3グリッド47との距離は3mmである。
更にこの例では有孔カバー電極2と背後電極42に20
V,第2グリッド46に25V、第3グリッド47に1
20Vが印加されている。
【0035】この例においては、有孔カバー電極2を通
過した電子は、第2グリッド46に印加された電圧が電
子を均一に広げるのに最適に選ばれているため、均一に
広がって第2グリッド46に到達する。次に第3グリッ
ド47によって、120eVまで加速されて第3グリッ
ドを通過する。上記したように第1の制御電極群9の前
面のグリッドでの電子電流密度とオン状態の制御電極に
到達する電子数Nonが比例する領域では上記グリッド
の電圧が高いほうがオン状態の金属電極(9a)に到達
する電子数はむしろ、わずかに小さいが、この比例する
領域が広い。実施例1においては、この電子電流密度は
0.6mA/cm2 まで比例するのに対して、この例で
は2.0mA/cm2 でも比例する。このため、更に高
輝度化する場合、たとえば1.0mA/cm2 で比較す
ると、この実施例ではオン状態の制御電極に到達する電
子数、あるいは輝度は実施例1の約3倍になり、この方
法が有効である。
【0036】一方、輝度は十分であるが消費電力を減少
させたい場合、第3グリッド47に低い電圧、たとえば
15Vを印加するとよい。このように第2グリッドには
電子電流の均一化に最適な電位を印加し、第3グリッド
には輝度または消費電力について最適な電位を印加すれ
ば良い。
【0037】実施例3 図4は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断面
正面図である。46は、金属板、例えば厚さ0.2mm
のステンレス板に0.6mmピッチで1辺が0.45m
mの正方形の穴が開けられた第2グリッドであり、第1
の制御電極群9までの距離Iは0.5mmで、上記正方
形の中心軸はピッチが同じである電子通過孔7の中心軸
とはほぼ一致させている。
【0038】この例においては上記のように距離Iが小
さいため第2グリッドでの電子電流密度とオン状態の制
御電極に到達する電子数Nonが比例する領域が広く、
2.0mA/cm2 でも比例している。このように第2
グリッドを制御電極に近づけても第2グリッド46と電
子通過孔7のピッチと中心軸が一致しているので架橋部
分48の影は電子通過孔7の端にかかるのみで、電子流
の不均一はほとんど起こらない。
【0039】この電子流の不均一が起こらない条件は、
この第2グリッド46の孔と電子通過孔7の位置が一致
しているとともに距離Iが小さいことである。これは、
線状熱陰極1の間では電子の軌道が斜めになっているた
め距離Iが大きいと第2グリッド46の孔と電子通過孔
7の一致していても、架橋部分48の影が電子通過孔7
の中心近くにできることによる。距離Iと電子流の不均
一との関係を調べたところ、距離Iがピッチの2倍以下
だと電子流の不均一は小さく、輝度の不均一は問題にな
らないことがわかった。なお、このように第2グリッド
46と制御電極を密着させないで離している理由は密着
させるとその間に加工が複雑な絶縁膜が必要になること
と、金属電極9aの露出部分が減少し、電子の通過を正
確に制御するためにより高い通過電子制御電圧が必要に
なることによる。
【0040】この第2グリッド46の架橋部分48が電
子通過孔7と対応しない位置に設けられさえしていれ
ば、第2グリッド46の孔と電子通過孔7のそれぞれの
ピッチと中心軸とが一致している必要はない。例えば、
第2グリッドのピッチが電子通過孔のピッチの2倍で第
2グリッドの架橋部分が電子通過孔のない部分に位置す
るようにしてもよい。また、図5に示すように第2グリ
ッド46を、たとえば直径0.05mmの金属線とし、
互に平行にピッチが電子通過孔のピッチの整数倍で、か
つ電子通過孔のない部分にくるように張っても同様な効
果がある。
【0041】実施例4. 図6は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断面
正面図である。47は、金属板、例えば厚さ0.2mm
のステンレス板に0.6mmピッチで1辺が0.45m
mの正方形の穴が開けられた第3グリッドであり、第1
の制御電極群9までの距離Iは0.5mmで、上記正方
形の中心軸はピッチが同じである電子通過孔7の中心軸
とはほぼ一致している。また、46は厚さ0.2mmの
ステンレス板に2mmピッチで1辺が1.8mmの正方
形の穴が開けられた第2グリッドで上記第3グリッド4
7から5mm線状熱陰極1側に設けられている。有孔カ
バー電極2と背後電極42に20V、第2グリッド46
に25V、第3グリッド47に120Vが印加されてい
る。上記実施例3と同様この例においても上記のように
距離Iが小さいため第2グリッドでの電子電流密度とオ
ン状態の制御電極に到達する電子数Nonが比例する領
域が広く、2.0mA/cm2 でも比例している。この
例における第3グリッド47の作用は実施例3の第2グ
リッドの作用と同様である。一方この例においては第2
グリッドには電子流の均一化に最適な電位を印加し、第
3グリッドには輝度または消費電力について最適な電位
を印加すればよく、実施例2と同様の効果があり、従っ
て印加電圧も上記のものに限らない。
【0042】実施例5 図7は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断面
斜視図である。46は金属線たとえば直径0.05mm
のステンレス線を1mmピッチで平行に張った第2グリ
ッドであり、開口率は95%である。この他の構成およ
び作用は実施例1と同様である。このように構成すると
工作が複雑になる問題点はあるが、第2グリッド46の
開口率を上げることができるので、第2グリッドで吸収
される電子数を減少でき、それにより、輝度を上げられ
るとともに消費電力を減少させることができる。この例
では金属線を線状熱陰極1と平行に張ったが、図8に示
すように垂直に張っても同様に効果があるし、斜めで
も、また2方向以上から編んでも同様に効果がある。
【0043】実施例6 図9は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断面
正面図である。第2グリッド46は平面状ではなく、有
孔カバー電極2の上では有孔カバー電極2側に湾曲して
おり、有孔カバー電極2の間の背後電極42の上では第
1の制御電極群9側に湾曲している。この例では背後電
極42を含む平面から第2グリッドの距離は、最小で1
2mm、最大で15mmであり、また有孔カバー電極2
と第2グリッド46の電位はそれぞれ20Vと25Vで
あった。この結果、有孔カバー電極2の側面側に出た電
子が軌道を、より垂直方向へ変え、第2グリッド46を
通過後、制御電極部6の電子通過孔7に入るときにより
垂直に入射することになる。電子の電子通過孔7の通過
率は垂直に近い角度で入射するほど高いので、電子の通
過率が上がることになり、従って輝度が上がる。第2グ
リッド前面での電子電流密度が0.45mA/cm2
場合、この例では実施例1の約1.4倍の輝度が得られ
る。
【0044】実施例7 図10は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断
面正面図である。第2グリッド46は平面状ではなく、
有孔カバー電極2の上では有孔カバー電極2側に湾曲し
ており、有孔カバー電極2の間の背後電極42の上では
第1の制御電極群9側に湾曲している。この例では背後
電極42を含む平面から第2グリッドの距離は、最小で
6mm、最大で9mmである。さらに平面状の第3グリ
ッド47が設けられ、背後電極42と第3グリッド47
の距離は18mm、背後電極42と第1の制御電極群7
の距離は23mmである。また有孔カバー電極2と第2
グリッド46、第3グリッド47の電位はそれぞれ20
Vと25V、30Vであった。この第2グリッド46の
電位によって、有孔カバー電極2の側面側に出た電子の
軌道が、より垂直方向へ変えられ、第2グリッド46、
第3グリッド47を通過後、制御電極部6の電子通過孔
7に入るときにより垂直に入射することになり、電子の
通過率が上がることになって実施例6と同様、輝度が上
がる。この例ではさらに第3グリッド47が設けられて
いるため実施例6より電子流が均一で輝度が均一であ
る。
【0045】実施例8 図11は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断
面側面図である。実施例1と同様第2グリッド46が設
けられているが、これまでの実施例とは逆に、第1の制
御電極群9の金属電極9aと分離帯44は線状熱陰極1
を平行に配置し、第2の制御電極群10の金属電極10
aと分離帯45は線状熱陰極1と直交するように配置し
てある。これまでの実施例と同様、第1の制御電極群9
の各金属電極を順次1本ずつオン状態にすることにより
走査するが、さらにこの実施例では第1の制御電極群9
のオン状態の金属電極に電子を供給する線状熱陰極1す
なわち、最も近い1本から数本のみ電子を放出するよう
にする。このため、電子を放出させる線状熱陰極1に
は、有孔カバー電極2に対して−20Vを印加し、電子
を放出させない線状熱陰極1には、有孔カバー電極に対
して、0Vを印加するようにしてある。このタイミング
を、線状熱陰極1と第1の制御電極群9の各電極との位
置関係を示す図12、およびタイミングチャートである
図13を用いて詳細に説明する。
【0046】線状熱陰極1のピッチは20mm、第1の
制御電極群9のピッチは0.6mmであり、線状熱陰極
1を図12の左側から順にC−1,C−2・・・、第1
の制御電極群9の金属電極を左側からY−1,Y−2・
・・と呼ぶ。C−1の真上には金属電極が対応していな
いが、C−2には、ほぼY−28、C−3にはほぼY−
62というように対応しているのがこの図よりわかる。
図13に示すようにY−1から順にオン状態になるが、
それに対応してY−1からY−45がオン状態の間、C
−1がオン状態(有孔カバー電極に対して−20V)、
Y−1からほぼY−78がオン状態の間、C−2がオン
状態、ほぼY−12からほぼY−112がオン状態の
間、C−3オン状態というように同時に3本ずつオン状
態になるように重ねて走査している。この例ではいずれ
の電子通過孔についてもほとんど2本の線状熱陰極1の
みから電子を供給されており、さらに第3の線状熱陰極
1からわずかに電子を供給されている。画像のむらを防
ぐため、この例では3本の線状熱陰極から電子を放出す
るようにしてある。この例では線状熱陰極1は16本あ
り、そのうち3本しか電子を出さないので実施例1と比
較して電子の利用効率は16/3倍となる。同時にオン
状態になる線状熱陰極1の本数は1個の電子通過孔に何
本の線状熱陰極が電子を供給するか、あるいは画像のむ
らをどこまで容認するかできまり、1本の場合から2本
あるいは数本の場合まである。さらにオン状態の線状熱
陰極に印加する電圧を有孔カバー電極2に対して変化さ
せることによって画像のむらを改善することもできる。
すなわち、線状熱陰極の真上より間のほうが輝度が高い
場合、線状熱陰極の間の金属電極がオン状態のときの印
加電圧を有孔カバー電極2に対して、たとえば−17V
とあげて電子の放出量を下げることにより均一な電子流
分布が得られ、画像のむらを小さくできる。さらにこの
例では線状熱陰極の長さが画像の長さとほぼ等しいが、
1/2あるいは数分の1程度として千鳥に並べるなどし
た場合でも第1の制御電極に対する位置関係で実施例と
同様に電圧印加すれば効果がある。
【0047】実施例9 図14は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断
面側面図である。隣り合わせの有孔カバー電極2の間に
有孔カバー電極2に接して、まず背後電極42が設けら
れ、次に絶縁物からなる背面固定体50が接続され、さ
らに第2背後電極49が固定されている。この第2背後
電極49には有孔カバー電極2より低い電位が印加され
ており、この例では25V低い電位が印加されている。
ほかの構成および動作は実施例8と同様である。さらに
この例では有孔カバー電極2を通過した電子が第2背後
電極49の低い電位によって軌道を図の上方に変えら
れ、第2グリッド46を通過後、電子通過孔7に垂直に
近い距離で入射するため、通過率が上昇する。この例で
は実施例8に比較して輝度が約1.7倍になった。この
例では実施例8と同様、線状熱陰極を走査させたが、た
とえば実施例1のように線状熱陰極を走査させなくても
要は第2グリッドと第2背後電極がともに設けられてい
れば同様に効果がある。
【0048】第2背後電極を設け、第2グリッドを設け
ない場合、第1の制御電極群がほとんどオフ状態すなわ
ちマイナス電位であるため、電位の低い第2背後電極を
設けると電子の通過する背後電極と制御電極の間の空間
全体の電位が低くなり、電子が電子通過孔に到達しにく
くなる。結局、第2背後電極と有孔カバー電極の電位差
を小さくしてこのマイナス効果を小さくすると、少し効
果がみられる。このように第2背後電極は第2グリッド
と組み合わせて初めて大きな効果を示す。
【0049】実施例10 図15は別の実施例による平面型表示装置の一部分の断
面正面図である。隣り合わせの有孔カバー電極2の間に
は線状熱陰極と同様図の前後で固定された金属板からな
る背後電極42が設けられ、背後電極42と第1の制御
電極群9の間には第2背後電極49が設けられている。
この第2背後電極49は幅5mm、厚さ0.5mmのス
テンレス板で背後電極42から1mm離れている。この
第2背後電極49には有孔カバー電極2より低い電位が
印加されており、この例では10V低い電位が印加され
ている。ほかの構成および動作は従来例と同様である。
この実施例においては有孔カバー電極2を通過した電子
が第2背後電極49の低い電位によって軌道を図の上方
に変えられ、電子通過孔7に垂直に近い距離で入射する
ため、通過率が上昇する。この例では従来例に比較して
輝度が約1.2倍になった。実施例9の第2背後電極4
9においては絶縁体である背面固定体50で固定されて
いるため、背面固定体がチャージアップし、輝度が不安
定になる場合があること、また固定に要する部品が多く
複雑であることなどの問題点があった。それに対してこ
の例では絶縁体である背面固定体50がないのでチャー
ジアップの可能性がなく、また有孔カバー電極2は金属
板である背後電極42のみで接続されているため、全体
の構成が簡単であるという特徴を持つ。
【0050】図15においては第2グリッドがないが、
第2背後電極は第2グリッドを組み合わせて使うと更に
効果が大きい。この第2背後電極49はこの実施例では
平面状の金属板であったが、異なった形状の金属性の電
極であっても問題はなく、たとえば金属線でもよい。し
かし第2グリッドと組み合わせて用いる場合、第2背後
電極の面積を大きくし、有孔カバー電極との電位差を小
さくした方が均一性がよく、たとえば図16に示すよう
な中央で制御電極側に延びたような形状も効果的であ
る。また、図17に示すようにこの第2背後電極49と
第2グリッド46とを備え、さらに線状熱陰極1を走査
させても同様の効果がある。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、真空
に保たれた密封容器に、陰極と有孔カバー電極からな
り、発光体方向に電子を広げて放射する電子放射源と、
この電子放射源と上記発光体の間に介在し、複数の一定
のピッチで開けられた電子通過孔を有する表面絶縁性基
板と、この表面絶縁性基板の両面にそれぞれ複数に分離
して設けられ、通過電子制御電圧が印加される制御電極
と、更に、この制御電極と上記電子放射源との間に、上
記制御電極との距離を、上記表面絶縁性基板に設けられ
た電子通過孔のピッチの5倍以上離して設けられると共
に、導電体に複数の電子通過孔を有し、上記陰極より高
い電圧が印加される第2グリッドとを備え、第2グリッ
ドの近傍で発光体方向に略均一な電子流を形成させるの
で電子の利用効率が上がり、電力消費の小さい輝度の大
きいものが得られるという効果がある。また、第2グリ
ッドの電子通過孔のピッチおよび中心軸を表面絶縁性基
板の電子通過孔のピッチおよび中心軸に一致させなくと
も、画像上の表示むらをなくすことができる。
【0052】また更に上記第2グリッドを複数のグリッ
ドで構成し、上記各グリッドに印加する電圧を選択する
ことにより、電子の利用効率がさらに上がり、さらに電
力消費の小さい輝度の大きいものが得られるという効果
がある。
【0053】
【0054】また、上記第2グリッドの上記陰極に近い
部分を陰極側に凸となるように湾曲させているので、有
孔カバー電極の側面側に出た電子が軌道を、より垂直方
向へ変え、第2グリッドを通過後、制御電極部の電子通
過孔に入るときにより垂直に入射され、電子の通過率が
上がる。従って電子の利用効率がさらに上がり、電力消
費の小さい輝度の大きいものが得られるという効果があ
る。
【0055】また上記第2グリッドを設け、さらに上記
陰極を線状陰極とするとともに複数本の線状陰極と有孔
カバー電極の組をそれぞれ平行に配置し、かつ、上記表
面絶縁性基板の一方の面の側のそれぞれの制御電極は、
線状陰極と平行な分離帯により電気的に分離されて順
次、オン状態に対応する通過電子制御電圧が印加され、
他方の面の側のそれぞれの制御電極は、線状陰極と交差
する方向の分離帯により分離されて画像の輝度情報に対
応する通過電子制御電圧が印加され、さらに上記線状陰
極と平行な分離帯より分離されている側のオン状態の制
御電極に電子を供給する線状陰極からのみ電子を放射さ
せ、他の線状陰極からは、有孔カバー電極との電位差を
小さく、または逆転させることにより、電子の放射量を
小さくしたので、電子の利用効率がさらに上がり、さら
に電力消費の小さい輝度の大きいものが得られるという
効果がある。
【0056】また、上記第2グリッドを設けるととも
に、真空に保たれた密封容器に平行に配置された複数の
線状陰極と有孔カバー電極からなり、発光体方向に電子
広げて放射する電子放射源と、この電子放射源と上記
発光体の間に介在し、複数の電子通過孔を有する表面絶
縁性基板と、この表面絶縁性基板の両面にそれぞれ複数
に分離して設けられ、通過電子制御電圧が印加される制
御電極と、更に、上記有孔カバー電極間に位置し、有孔
カバー電極より低い電位が印加される第2背後電極とを
備えたので、電子の利用効率がさらに上がり、さらに電
力消費の小さい輝度の大きいものが得られるという効果
がある。
【0057】また、上記第2グリッドを設けるととも
に、真空に保たれた密封容器に平行に配置された複数の
線状陰極と有孔カバー電極からなり、発光体方向に電子
広げて放射する電子放射源と、この電子放射源と上記
発光体の間に介在し、複数の電子通過孔を有する表面絶
縁性基板と、この表面絶縁性基板の両面にそれぞれ複数
に分離して設けられ、通過電子制御電圧が印加される制
御電極と、更に、上記複数の有孔カバー電極間を電気的
に接続するとともに固定する背後電極と、この背後電極
と上記第2グリッドとの間で、かつ上記有孔カバー電極
間に位置し、これら背後電極、第2グリッドおよび有孔
カバー電極のいずれとも絶縁された第2背後電極とを備
えたので、電子の利用効率が上がり、電力消費の小さい
輝度の大きいものが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例による平面型表示装置を示
す断面斜視図である。
【図2】同じくこの発明の1実施例による平面型表示装
置を示す断面正面図である。
【図3】この発明の他の実施例による平面型表示装置を
示す断面正面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面正面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面正面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面斜視図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面斜視図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面斜視図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例による平面型表示
装置を示す断面正面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例による平面型表
示装置を示す断面正面図である。
【図11】この発明のさらに他の実施例による平面型表
示装置を示す断面側面図である。
【図12】同じ実施例による平面型表示装置の線状陰極
と制御電極の位置関係を示す模式図である。
【図13】同じ実施例による平面型表示装置の線状陰極
と制御電極のタイミングチャートである。
【図14】この発明のさらに他の実施例による平面型表
示装置を示す断面側面図である。
【図15】別の発明の実施例による平面型表示装置を示
す断面正面図である。
【図16】この発明の他の実施例による平面型表示装置
を示す断面正面図である。
【図17】この発明のさらに他の実施例による平面型表
示装置を示す断面正面図である。
【図18】従来の平面型表示装置を示す断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 線状熱陰極 2 有孔カバー電極 5 蛍光体 6 制御電極部 7 電子通過孔 8 絶縁基板(表面絶縁性基板) 9 第1の制御電極群 10 第2の制御電極群 40 電子放射源 42 背後電極 43 密封容器 44、45 分離帯 46 第2グリッド 47 第3グリッド 49 第2背後電極
フロントページの続き (72)発明者 大平 卓也 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 藤間 美子 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 福山 敬二 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 渡部 勁二 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−835(JP,A) 特開 平1−221844(JP,A) 特開 昭59−73837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/12 H01J 29/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に保たれた密封容器に、陰極と有孔
    カバー電極からなり、発光体方向に電子を広げて放射す
    る電子放射源と、この電子放射源と上記発光体の間に介
    在し、複数の一定のピッチで開けられた電子通過孔を有
    する表面絶縁性基板と、この表面絶縁性基板の両面にそ
    れぞれ複数に分離して設けられ、通過電子制御電圧が印
    加される制御電極と、この制御電極と上記電子放射源と
    の間に、上記制御電極との距離を、上記表面絶縁性基板
    に設けられた電子通過孔のピッチの5倍以上離して設け
    られると共に、導電体に複数の電子通過孔を有し、上記
    陰極より高い電圧が印加される第2グリッドとを備え、
    第2グリッドの近傍で発光体方向に略均一な電子流を形
    成させることを特徴とする平面型表示装置。
  2. 【請求項2】 上記第2グリッドを複数のグリッドで構
    成したことを特徴とする請求項1記載の平面型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第2グリッドの上記陰極に近い部分
    を陰極側に凸となるように湾曲させたことを特徴とする
    請求項1、または2記載の平面型表示装置。
  4. 【請求項4】 上記陰極を線状陰極とするとともに線状
    陰極と有孔カバー電極の組を複数個それぞれ平行に配置
    し、かつ、上記表面絶縁性基板の一方の面の側のそれぞ
    れの制御電極は、線状陰極と平行な分離帯により電気的
    に分離されて順次、オン状態に対応する通過電子制御電
    圧が印加され、他方の面の側のそれぞれの制御電極は、
    線状陰極と交差する方向の分離帯により分離されて画像
    の輝度情報に対応する通過電子制御電圧が印加され、さ
    らに上記線状陰極と平行な分離帯より分離されている側
    のオン状態の制御電極に電子を供給する線状陰極からの
    み電子を放射させ、他の線状陰極からは、有孔カバー電
    極との電位差を小さく、または逆転させることにより、
    電子の放射量を小さくしたことを特徴とする請求項1
    至3の何れかに記載の平面型表示装置。
  5. 【請求項5】 上記陰極を線状陰極とするとともに線状
    陰極と有孔カバー電極の組を複数個それぞれ平行に配置
    し、かつ上記有孔カバー電極間にこの有孔カバー電極と
    絶縁物を介して連結して設けられ、有孔カバー電極より
    低い電位が印加される第2背後電極を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の平面型表示装
    置。
  6. 【請求項6】 上記陰極を線状陰極とするとともに線状
    陰極と有孔カバー電極の組を複数個それぞれ平行に配置
    し、かつ上記有孔カバー電極間を電気的に接続するとと
    もにこの有孔カバー電極を固定する背後電極と、この背
    後電極と上記第2グリッドとの間で、かつ上記有孔カバ
    ー電極間に位置し、これら背後電極、第2グリッドおよ
    び有孔カバー電極のいずれとも絶縁され、有孔カバー電
    極より低い電圧が印加される第2背後電極とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の平面型
    表示装置。
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