JP3060587U - リ―ク防止用ダムスカ―ト装置 - Google Patents

リ―ク防止用ダムスカ―ト装置

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JP3060587U
JP3060587U JP1998010373U JP1037398U JP3060587U JP 3060587 U JP3060587 U JP 3060587U JP 1998010373 U JP1998010373 U JP 1998010373U JP 1037398 U JP1037398 U JP 1037398U JP 3060587 U JP3060587 U JP 3060587U
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孝一 竹中
稔 高橋
悦男 千村
浩 板倉
孝男 高橋
至 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性が高く、経時変化が少なく、頻繁な
交換が不要で、摩耗が生じてもリークを防止できるリー
ク防止用ダムスカート装置を提供する。 【解決手段】 汚泥を無端ベルト状の濾布上の所定範囲
内に維持するためのダムスカート装置のダムスカート
は、シュートおよびガイドに固着されてそこから内側に
向かって湾曲して濾布の表面に向かって延びて、その下
縁の外側全体で濾布の移動面に対して摺動しながら自身
の弾性により弾性的に接触しており、濾布上の汚泥がシ
ュートおよびガイドの下縁と上濾布との間の間隙を通っ
て外部へ漏れるのを防ぐ。また、ダムスカート装置のダ
ムスカートは、コンベアベルトのガイドに固着されてい
てもよく、濾布と同じ材料でもよい。さらに、このダム
スカート装置は、ベルトプレス型汚泥脱水機用リーク防
止ダムスカート装置やベルトコンベア用リーク防止ダム
スカート装置であってもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はリーク防止用ダムスカート装置に関するものであり、特にベルトプ レス型汚泥脱水機やベルトコンベアに用いるのに適したリーク防止用ダムスカー ト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のベルトプレス型汚泥脱水機(ベルトプレスフィルタ)は、例えば図6に 示すような構造を持つ脱水装置である。すなわち、混合ドラム1に対して汚泥入 口2から汚泥を供給し、凝集剤入口3から少量の高分子凝集剤を添加して、混合 ドラム1内で混合することによって含水率97%前後の凝集された汚泥6を形成 させ、汚泥シュート4から拡散ロータ5を持つ汚泥槽7に供給する。
【0003】 凝集された汚泥6は汚泥槽7からドレンゾーン8に供給されてそこで重力脱水 される。ドレンゾーン8は、多数のローラ9により支持された無端ベルト状の上 濾布10が通過する汚泥槽7の下方のほぼ水平なゾーンで、汚泥6の供給を受け る汚泥槽7の直下の部分から上濾布10の移動方向に延びている。ドレンゾーン 8の長さは、上濾布10上の汚泥6の間隙水が重力により脱水されるのに必要な だけの距離である。
【0004】 重力脱水された汚泥6は下濾布11上に供給されて、上濾布10と下濾布11 との間に形成されたプレスゾーン12に運ばれる。プレスゾーン12では、上濾 布10および下濾布11は共にプレスローラ13および14により互いに押圧さ れていて、間に供給された汚泥6を濾布10および11間でプレスして圧搾して 脱水する。圧搾脱水された汚泥6はシャーゾーン15に入り、更にせん断脱水さ れる。シャーゾーン15は、千鳥格子状に配置された多数のシャーローラ16に 上濾布11および下濾布12を重ね合わせて巻き掛けたゾーンで、含水率70% 乃至80%にまで脱水する。せん断脱水された汚泥6は脱水ケーキ17となって シュート18から排出される。プレスゾーン12およびシャーゾーン15で脱水 された濾液はこれらゾーン12および15の下方に配置されたトラフ19によっ て集められてトラフ排水口19Aから排出される。
【0005】 従来のベルトプレス型汚泥脱水機のドレンゾーン8では、供給された凝集汚泥 6がベルト状の上濾布10の側縁からこぼれ落ちぬようにするダムスカート装置 20が設けられている。ダムスカート装置20は、汚泥槽7からの汚泥6をドレ ンゾーン8上に案内するための上濾布10の移動方向に対して直角に、幅方向に ほぼ全幅に亘って延びるシュート21と、このシュート21の両端から上濾布1 0の移動方向に平行に延びたガイド22と、シュート21およびガイド22の内 側面に固着されて、上濾布10の表面に向かって垂直に延びてその下縁全体で上 濾布10の移動面に接触して摺動して、上濾布10上の汚泥6がのシュート21 およびガイド22の下縁と上濾布10との間の間隙を通って外部へ漏れるのを防 ぐリーク防止用のスカート23とを備えている。
【0006】 同様のダムスカート装置24が下濾布11上にも設けられていて、上濾布10 から供給された汚泥6をこぼれ落とすことなく下濾布11上に案内し維持するよ うにしてある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のベルトプレス型汚泥脱水機用リーク防止スカート装置におい ては、リーク防止用のスカート23の材質がゴムである。従って、常に上濾布1 0と接触して擦られているための摩耗が早く起こり、また経時変化による弾力性 の低下や変形および亀裂の発生が著しく、ゴム材料として完全に新しいものを使 用した場合でも通常の運転状態で6ヶ月から12ヶ月でリーク防止作用が無くな るため比較的頻繁な交換が必要であった。このような交換は、部品価格、交換作 業のコストだけでなく、交換作業中にプラントを停止する必要があるためにプラ ント稼働率の点からも好ましくない。
【0008】 また、ダムスカート装置20は、上濾布10の表面に向かって垂直に延びてそ の下縁全体で上濾布10の移動面に接触して摺動しているが、下縁はシュート2 1およびガイド22に対して位置関係が固定的に取り付けられているため、僅か に摩耗しただけで下縁と上濾布10との間に容易に隙間ができてしまい、汚泥6 がこの間隙を通って外部へ漏れるのを防ぐことができなくなってしまう。
【0009】 従って、この考案の目的は、耐摩耗性が高く、経時変化が少なく、頻繁な交換 が必要なく、多少の摩耗が生じても汚泥、そのほか汚水から回収された処理物の リークを防止できるリーク防止用ダムスカート装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
従ってこの考案によれば、供給された汚泥を無端ベルト状の濾布上の所定範囲 内に維持しておくためのダムスカート装置は、上記濾布の移動方向に対して直角 にほぼ全幅に亘って延び、汚泥供給源からの汚泥を上記所定範囲にまで案内する ためのシュートと、上記シュートから上記濾布の側縁に沿って延びたガイドと、 上記シュートおよび上記ガイドに固着されてそこから内側に向かって湾曲して濾 布の表面に向かって延びて、その下縁の外側全体で濾布の移動面に対して摺動し ながら自身の弾性により弾性的に接触して、濾布上の汚泥がシュートおよびガイ ドの下縁と濾布との間の間隙を通って外部へ漏れるのを防ぐリーク防止用のダム スカートとを備えている。
【0011】 シュートは汚泥供給源からの汚泥をドレンゾーンに案内するための濾布の移動 方向に対して直角に幅方向にほぼ全幅に亘って延びたものとし、ガイドはシュー トの両端から濾布の走行方向に平行に延びたものとして、シュートとガイドとで 汚泥を維持しておくべき所定範囲を囲むようにすることもできる。
【0012】 また、この考案によれば、汚水から回収された処理物を無端ベルト状のコンベ アベルト上の所定範囲内に維持しておくためのリーク防止用ダムスカート装置は 、コンベアベルトの側縁に沿って、コンベアベルトの走行方向に平行に延びたガ イドと、ガイドに固着されてそこから内側に向かって湾曲してコンベアベルトの 表面に向かって延びて、その下縁の外側全体でコンベアベルトの移動面に対して 摺動しながら自身の弾性により弾性的に接触して、コンベアベルト上の処理物が ガイドの下縁とコンベアベルトとの間の間隙を通って外部へ漏れるのを防ぐリー ク防止用のダムスカートとを備えている。
【0013】 ダムスカート装置は、ベルトプレス型汚泥脱水機用リーク防止スカート装置や ベルトコンベア用リーク防止スカート装置に用いると効率がよい。ダムスカート は濾布と同じ材料で構成することもできる。
【0014】
【考案の実施の形態】
実施の形態1. この考案のダムスカート装置は図6に示すのと同様のベルトプレス型汚泥脱水 機(ベルトプレスフィルタ)に適用できる。図1に於いて従来のダムスカート装 置20はこの考案のダムスカート装置30と置換されている。すなわち、ベルト プレス型汚泥脱水機の一部を概略的に示した図1に於いて、図6に示すように混 合ドラム1に対して汚泥入口2から汚泥を供給し、凝集剤入口3から少量の高分 子凝集剤を添加して、混合ドラム1内で混合することによって含水率97%前後 の凝集された汚泥6を形成させ、汚泥シュート4から拡散ロータ5を持つ汚泥槽 7に供給する。
【0015】 凝集された汚泥6は汚泥供給源である汚泥槽7からドレンゾーン8に供給され てそこで重力脱水される。ドレンゾーン8は、多数のローラ9により支持された 無端ベルト状の上濾布10が通過する汚泥槽7の下方のほぼ水平なゾーンで、汚 泥6の供給を受ける汚泥槽7の直下の部分から上濾布10の移動方向に延びてい る。ドレンゾーン8の長さは、上濾布10上の汚泥6の間隙水が重力により脱水 されるのに必要なだけの距離である。
【0016】 ベルトプレス型汚泥脱水機のドレンゾーン8には、供給された凝集汚泥6がベ ルト状の上濾布10の側縁からこぼれ落ちぬようにするために、図2および図3 に示すこの考案のダムスカート装置30がベルトプレス型汚泥脱水機のフレーム 36に支持されて設けられている。ダムスカート装置30は、汚泥供給源である 汚泥槽7からの汚泥6を上濾布10上の所定範囲であるドレンゾーン8上にまで 案内するためのシュート31を備えている。シュート31は上濾布10の移動方 向に対して直角に、幅方向にほぼ全幅に亘って延びている。
【0017】 ダムスカート装置30はまた、シュート31の両端からそれぞれ上濾布10の 移動方向に平行に上濾布10の側縁の内側で側縁に沿って延びたガイド32を備 えている。これらのシュート31と2本のガイド32とはほぼコの字型に組み合 わされていて、所定範囲であるドレンゾーン8を囲むように配置されている。
【0018】 ダムスカート装置30は更に、シュート31およびガイド32のコの字型の内 側面にボルト34等の適当な固着手段により固着されたダムスカート33を備え ている。ダムスカート33は、横断面形が円弧状に浅く湾曲した長い部材で、シ ュート31およびガイド32の内側面ではこれらの面に平行に取り付けられてい るが、内側かつ上濾布10に近づくに従って湾曲して上濾布10に接する下縁部 分35では上濾布10の表面に対して比較的浅い角度でその外側表面で全長に亘 って接触している。ダムスカート33は上濾布10に単に接触しているのではな く、ダムスカート33の材質自体の持つ弾性により弾性的に接触しているのであ る。従って、ダムスカート33と上濾布10との長時間に亘る摺動によりダムス カート33の摩耗が進んでも、その下縁部分35はダムスカート33の弾性によ り常時上濾布10に対して弾性的に押圧されているので、下縁部分35と上濾布 10との間に間隙が生ずることがなく、汚泥のリークを最小限に留めることがで きる。また、交換の間隔を長くすることができる。
【0019】 ダムスカート33はまた、従来のものと相違してゴムではなく、ダムスカート として適度な可撓性と弾力性を持ち、上濾布10と同じあるいはより低い硬度を 持ち、汚泥に対して耐性を示す材料で作られている。ダムスカート33の材料と しては、プラスチック材料で適切なものが形成しやすく、上濾布10の材料と同 じ材料が最も適している。この考案のダムスカート33を用いるベルトプレス型 汚泥脱水機の濾布としては、例えば、ポリエステル、ポリアクリル、ポリアミド 、ポリオレフィン、ノーメックス、PPS等の繊維を編組した素材を用いるのが 望ましい。従って、この考案の汚泥リーク防止用ダムスカート装置のダムスカー ト33としても、これらのプラスチック繊維の編組素材を用いるのが望ましい。 このような素材を用いれば、経時劣化が極めて少ないと共に耐摩耗性に優れてい るので、寿命が長く、通常の使用条件で5年以上の使用ができることが確認され た。
【0020】 この場合、新しい素材を用いる必要は無く、例えば使用済みの廃却濾布材料を ダムスカート33の素材として再利用すれば、本来ならば汚泥処理の特異性のた めに産業廃棄物として消却処理されねばならない材料を再利用することになり、 環境保全上非常に有意義である。
【0021】 このようにしてドレンゾーン8で重力脱水された汚泥6は、図1に示すベルト プレス型汚泥脱水機の場合と同様に下濾布11上に供給されて、プレスゾーン1 2で圧搾脱水され、図6に示すようにシャーゾーン15でせん断脱水され、脱水 ケーキ17となってシュート18から排出され、プレスゾーン12およびシャー ゾーン15で脱水された濾液はこれらゾーン12および15の下方に配置された トラフ19によって集められてトラフ排水口19Aから排出される。
【0022】 図4および図5にはフレーム36に支持されて下濾布11上に設けられた第2 のダムスカート装置40が示されている。このダムスカート装置40も第1のダ ムスカート装置30と比較して基本的構成は同じであり、部材の形が多少異なっ ているが、ダムスカート自体の構成作用は同じである。すなわち、供給された汚 泥6を所定範囲にまで案内するためのシュート41と、シュート41から下濾布 11の側縁に沿って延びたガイド42と、シュート41およびガイド42に固着 されてそこから内側に向かって湾曲して下濾布11の表面に向かって延びて、そ の下縁の外側全体で下濾布11の移動面に対して摺動しながら自身の弾性により 弾性的に接触して、下濾布11上の汚泥6がシュート41およびガイド42の下 縁と下濾布11との間の間隙を通って外部へ漏れるのを防ぐリーク防止用のダム スカート43とを備えている。
【0023】 実施の形態2. この考案のリーク防止用ダムスカート装置は、ベルトプレス型汚泥脱水機だけ でなく、下水処理施設における脱水ケーキ、し渣、沈砂、スカム等の搬送ライン のベルトコンベア、ホッパー等に於けるリークや飛散を防止するためのダムスカ ート装置としても適用できる。
【0024】 この考案のダムスカート装置を下水処理施設において、汚水を処理して汚水か ら回収された処理物である、脱水ケーキ、し渣、沈砂、スカム等の搬送ラインの ベルトコンベアに適用した例を図6に示す。図に於いて、汚泥脱水機により水分 が減少した汚泥は、汚水から回収された処理物のひとつである脱水ケーキとして 、ゴム製の無端ベルト状のコンベアベルト53の上面に供給される。コンベアベ ルト53は、駆動機51により駆動され、脱水ケーキがコンベアベルト53の端 部まで搬送され、端部から排出口61に落下し、他のベルトコンベアに供給され る。
【0025】 図7は、図6のC−C線に沿った矢視図である。また、図8は、図7のD部の 詳細を示す拡大図である。図7において、脱水ケーキが供給される側、図中上側 のコンベアベルト53は、キャリアローラ55で支持されながら脱水ケーキを搬 送する。一方、図中下側のコンベアベルト53は、リターンローラ54に支持さ れている。
【0026】 コンベアベルト53により脱水ケーキが搬送される範囲を含む所定範囲である 搬送ゾーン62には、脱水ケーキがコンベアベルト53の側縁からこぼれ落ちぬ ようにするために、図7および図8に詳細を示すこの考案のダムスカート装置5 0がベルトコンベア53の固定架台であるフレーム59に支持されて設けられて いる。
【0027】 ダムスカート装置50は、コンベアベルト53の側縁に沿って、コンベアベル ト53の走行方向に平行に延びたガイドである押さえプレート56を備えている 。また、ダムスカート装置50は、この押さえプレート56にボルト57により 固着され、そこから内側に向かって湾曲してコンベアベルト53の表面に向かっ て延びて、その下縁の外側全体でコンベアベルト53の移動面に対して摺動しな がら自身の弾性により弾性的に接触して、コンベアベルト53上の脱水ケーキが 押さえプレート56の下縁とコンベアベルト53との間の間隙を通って外部へ漏 れるのを防ぐリーク防止用のダムスカート58を備えている。ダムスカート58 は、横断面形が円弧状に浅く湾曲した長い部材で、押さえプレート56の内側面 ではこれらの面に平行に取り付けられているが、内側かつコンベアベルト53に 近づくに従って湾曲してコンベアベルト53に接する下縁部分63ではコンベア ベルト53の表面に対して比較的浅い角度でその外側表面で全長に亘って接触し ている。ダムスカート58はコンベアベルト53に単に接触しているのではなく 、ダムスカート58の材質自体の持つ弾性により弾性的に接触している。従って 、ダムスカート58とコンベアベルト53との長時間に亘る摺動によりダムスカ ート58の摩耗が進んでも、その下縁部分63はダムスカート58の弾性により 常時コンベアベルト53に対して弾性的に押圧されているので、下縁部分63と コンベアベルト53との間に間隙が生ずることがなく、脱水ケーキのリークを最 小限に留めることができる。また、ダムスカート58の交換の間隔を長くするこ とができる。 ダムスカート33は、例えば、ベルトプレス型汚泥脱水機で用いる濾布を材料 としている。この濾布は、例えば、ポリエステル、ポリアクリル、ポリアミド、 ポリオレフィン、ノーメックス、PPS等の繊維を編組した素材を用いるのが望 ましい。 このような素材を用いれば、経時劣化が極めて少ないと共に耐摩耗性に優れて いるので、寿命が長い。
【0028】
【考案の効果】
以上説明した通り、この考案のリーク防止用ダムスカート装置においては、濾 布上の汚泥がシュートおよびガイドの下縁と上濾布との間の間隙を通って外部へ 漏れるのを防ぐリーク防止用のダムスカートが、シュートおよびガイドに固着さ れてそこから内側に向かって湾曲して濾布の表面に向かって延びて、その下縁の 外側全体で濾布の移動面に対して摺動しながら自身の弾性により弾性的に接触し 、もって濾布上の汚泥がシュートおよびガイドの下縁と上濾布との間の間隙を通 って外部へ漏れるのを防ぐものである。従って、ダムスカート33の下縁部分3 5は上濾布10の表面に対して比較的浅い角度でその外側表面で全長に亘って接 触することになり、ダムスカート33は上濾布10に対して常時弾性的に押圧接 触されており、ダムスカート33の摩耗が進んでも、下縁部分35と上濾布10 との間に間隙が生ずることがなく、汚泥のリークを最小限に留めることができる 。
【0029】 また、この考案のリーク防止用ダムスカート装置においては、汚水から回収さ れた処理物がガイドの下縁とコンベアベルトとの間の間隙を通って外部へ漏れる のを防ぐリーク防止用のダムスカートが、ガイドに固着されてそこから内側に向 かって湾曲して濾布の表面に向かって延びて、その下縁の外側全体でコンベアベ ルトの移動面に対して摺動しながら自身の弾性により弾性的に接触して、もって コンベアベルト上の処理物がガイドの下縁とコンベアベルトとの間の間隙を通っ て外部へ漏れるのを防ぐものである。従って、ダムスカートの摩耗が進んでも、 ダムスカートの下縁部分とコンベアベルトとの間に間隙が生ずることがなく、汚 水から回収された処理物のリークを最小限に留めることができる。
【0030】 ダムスカートを濾布と同じ材料で構成すれば、使用済みの廃却濾布材料をダム スカートの素材として再利用することができ、本来ならば汚泥処理の特異性のた めに産業廃棄物として処理されねばならない材料を再利用することになり、環境 保全上非常に有意義である。
【0031】 また、摩耗が少なく、経年変化による弾力性の低下や変形および亀裂の発生が 極めて小さいため、部品価格および交換作業のコストの点からだけでなく、プラ ント稼働率の点からも好ましくないダムスカートの交換を頻繁に行う必要がない 。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の実施の形態1のリーク防止用ダム
スカート装置を用いたベルトプレス型汚泥脱水機の一部
を示す概略図である。
【図2】 図1に示すダムスカート装置を示す斜視図で
ある。
【図3】 図2のA−A線に沿った矢視図である。
【図4】 図1に示す別のダムスカート装置を示す斜視
図である。
【図5】 図4のB−B線に沿った矢視図である。
【図6】 この考案の実施の形態2のリーク防止用ダム
スカート装置を用いたベルトコンベアの一部を示す概略
図である。
【図7】 図6のC−C線に沿った矢視図である。
【図8】 図7のD部の詳細を示す拡大図である。
【図9】 従来のリーク防止用ダムスカート装置を用い
たベルトプレス型汚泥脱水機を示す概略図である。
【符号の説明】
6 汚泥、 7 汚泥供給源、汚泥槽、8 ドレンゾー
ン、10 上濾布、30 ダムスカート装置、31 シ
ュート、32 ガイド、33 ダムスカート、34 ボ
ルト、35 下縁部分、41 シュート、42 ガイ
ド、43 ダムスカート、53 コンベアベルト、56
ガイド(押さえプレート)、57 ボルト、58 ダ
ムスカート、63 下縁部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹中 孝一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)考案者 高橋 稔 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)考案者 千村 悦男 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)考案者 板倉 浩 東京都東大和市奈良橋6丁目885番7号 株式会社アールエスシーメンテナンス内 (72)考案者 高橋 孝男 東京都東大和市奈良橋6丁目885番7号 株式会社アールエスシーメンテナンス内 (72)考案者 永田 至 東京都豊島区西池袋3丁目33番19号 日建 総業株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された汚泥を無端ベルト状の濾布上
    の所定範囲内に維持しておくためのリーク防止用ダムス
    カート装置であって、 上記濾布の移動方向に対して直角にほぼ全幅に亘って延
    び、汚泥供給源からの汚泥を上記所定範囲にまで案内す
    るためのシュートと、 上記シュートから上記濾布の側縁に沿って延びたガイド
    と、 上記シュートおよび上記ガイドに固着されてそこから内
    側に向かって湾曲して濾布の表面に向かって延びて、そ
    の下縁の外側全体で濾布の移動面に対して摺動しながら
    自身の弾性により弾性的に接触して、濾布上の汚泥がシ
    ュートおよびガイドの下縁と上濾布との間の間隙を通っ
    て外部へ漏れるのを防ぐリーク防止用のダムスカートと
    を備えたことを特徴とするリーク防止用ダムスカート装
    置。
  2. 【請求項2】 上記無端ベルト状の上記濾布がベルトプ
    レス型汚泥脱水機の濾布であり、ダムスカート装置がベ
    ルトプレス型汚泥脱水機用リーク防止スカート装置であ
    ることを特徴とする請求項1記載のリーク防止用ダムス
    カート装置。
  3. 【請求項3】 上記シュートは上記汚泥供給源からの汚
    泥をドレンゾーンに案内するための上記濾布の移動方向
    に対して直角に、幅方向にほぼ全幅に亘って延び、 上記ガイドは上記シュートの両端から上記濾布の走行方
    向に平行に延び、 上記汚泥を維持しておくべき所定範囲を囲んでなること
    を特徴とする請求項1あるいは2記載のリーク防止用ダ
    ムスカート装置。
  4. 【請求項4】 汚水から回収された処理物を無端ベルト
    状のコンベアベルト上の所定範囲内に維持しておくため
    のリーク防止用ダムスカート装置であって、 上記コンベアベルトの側縁に沿って、上記コンベアベル
    トの走行方向に平行に延びたガイドと、 上記ガイドに固着されてそこから内側に向かって湾曲し
    て上記コンベアベルトの表面に向かって延びて、その下
    縁の外側全体で上記コンベアベルトの移動面に対して摺
    動しながら自身の弾性により弾性的に接触して、上記コ
    ンベアベルト上の上記処理物が上記ガイドの下縁と上記
    コンベアベルトとの間の間隙を通って外部へ漏れるのを
    防ぐベルトコンベア用リーク防止用のダムスカートとを
    備えたことを特徴とするリーク防止用ダムスカート装
    置。
  5. 【請求項5】 上記ダムスカートは濾布と同じ材料で構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か記載のリーク防止用ダムスカート装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101309645B1 (ko) * 2011-11-28 2013-09-17 주식회사 포스코 벨트 컨베이어 슈트의 스커트 장치
JP2013543440A (ja) * 2010-10-22 2013-12-05 ガラ インダストリーズ インコーポレーテッド 濾過装置

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