JP3059479B2 - 新規抗ウイルス剤及びその製造方法 - Google Patents

新規抗ウイルス剤及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の目的は、一般式[I]で示される新規な抗ウ
イルス剤およびその製造法にある。
(式中Xは水素原子あるいはアミノ基のいずれかであ
り、Rは水素原子,または薬理的に許容しうるエステル
形成基,好ましくはアセチル基,プロピオニル基,ベン
ゾイル基,その他のC20までのアシル基のいずれかであ
る。) 〔従来の技術〕 一般式[I]に示されるような、プリン塩基部にヒド
ロキシアミノ基(−NHOH)を持つ、2′,3′−ジデオキ
シプリンヌクレオシド類及びその合成の関する報告は知
られていない。
また、抗ウイルス効果に関する報告も知られていな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
HBV(B型肝炎ウイルス),CMV(サイトメガロウイル
ス),HSV(単純ヘルペスウイルス)などのウイルスは、
人に感染して時として重篤な疾病を引き起す。また、毎
年のように大流行をする、インフルエンザもウイルスに
よる病気であり、今やウイルス性疾患は、現代人にとっ
て大きな社会問題となっている。
現在までに知られているウイルス病の中で、最も問題
化しているのが、HIV(エイズウイルス)によって引き
起されるAIDS(後天性免疫不全症候群)である。
AIDSは、その治療方法が未だ確立されていないのと、
高い死亡率を持つことから、今や、人類に最も恐れられ
ている病の一つである。
HIVに感染した患者の中には、HBVやCMVおよびHHV−6
(ヘルペスウイルスの一種でAIDS発病の関連が指摘され
ている)に重感染している患者の例も知られており、こ
の意味からも、AIDSは深刻な病である。
AIDSの完全な治療法はまだ知られていないが、キャリ
アの人々の発症を予防したり、病気進行を遅らせてAIDS
患者の延命効果をもたらす薬剤は知られている。
AZT(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82,7096(1985))
は、この様な効果を示す、抗HIV剤の一つである。
AZTは現在唯一の認可薬であり、世界中で多く使用さ
れているが、骨髄毒性(N.Eng.J.Med.317,192(198
7))などの副作用が知られている。さらに、AZTを長期
に使用すると、HIVのAZT耐性株が出現することがわかっ
ており、(Science 243,1731(1989))、この面からも
AZTに変わる次の抗HIV剤が待たれている。
本発明の目的は、既存の薬剤に見られる以上のような
種々の欠点を克服する新しい抗ウイルス剤と、その合成
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、一般式[I] (式中Xは水素原子あるいはアミノ基、Rは水素原子,
またはアセチル基,プロピオニル基,ベンゾイル基,そ
の他のC20までのアシル基のいずれかである。) で示される新規な核酸誘導体が、抗ウイルス作用を有す
ることを見出したことに基づいている。
本発明は、上記の一般式[I]で表される、2′,3′
−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少なくとも
一種類を有効成分として含有することを特徴とする、新
規な抗ウイルス剤及びその製造方法に関するものであ
る。
本発明において、出発物質として用いられる一般式
[II]で表されるプリン誘導体は、微生物による塩基交
換反応を用いて容易に得ることができる〔特願平01−46
183号(特開平2−308797号)〕。
また、固定化した微生物を用いれば、工業的に安価に
得ることができる〔特願平01−181885号(特開平3−47
086号)〕。
〔作 用〕 以下に、本発明の新規抗ウイルス剤、すなわち、6−
ヒドロキシアミノプリン−2′,3′−ジデオキシリボフ
ラノシド類の抗ウイルス作用について説明する。
本発明の新規抗ウイルス剤の持つ抗ウイルス効果は、
拮抗阻害効果とDNAチェーン・ターミネーション効果と
の相乗効果である。
これらの効果は、本発明の新規抗ウイルス剤が、
2′,3′−ジデオキシプリンリボフラノシド骨格という
特殊な構造をしていることに由来する。
すなわち、本発明の新規抗ウイルス剤は、その構造が
DNAの成分であるヌクレオシド(特に、2′−デオキシ
アデノシン,2′−デオキシグアノシンなど)に非常に似
ている。
このため、ウイスル由来の酵素に対する親和性が良
く、ウイスルの酵素は本来の基質であるDNA構成核酸
(2′−デオキシアデノシン,2′−デオキシグアノシン
など)とまちがって本発明の新規抗ウイルス剤を取込
み、結果的に、ウイスルDNAの合成を妨げて(拮抗阻
害)、第1の抗ウイルス効果を示す。
また、本発明の新規抗ウイルス剤は、3′の位置に水
酸基が存在しない構造をとっている。このため、一度ウ
イルスDNA内に取込まれると、次の核酸が連結すること
ができず、ウイルスのDNA鎖はここで終結してしまう。
したがって、ウイルスはそれ以上増殖することができず
に、死滅してしまう。
このようにして、本発明の新規抗ウイルス剤は、DNA
チェーン・ターミネーターとして働き、第2の抗ウイル
ス効果を示す。
幸いなことに、人体の持つ酵素は、ウイルス由来の酵
素よりも格段に高度であるので、人体DNAやRNAの合成に
おいて、拮抗阻害やチェーン・ターミネーションを受け
ない。すなわち、本発明の抗ウイルス剤は人体の酵素に
対しては、基質特異性が非常に弱く、相互作用しない。
従って、本発明の新規抗ウイルス剤は遺伝子工学上用
いられるジデオキシ法実験(ラボマニュアル遺伝子工
学)用医薬および試薬として有用である。
現在、既にAIDS治療薬として認可されているAZTや、
臨床薬であるddIなどの抗ウイルス効果も、同様に拮抗
阻害とDNAチェーン・ターミネーションの相乗効果によ
るとされているが、本発明の新規抗ウイルス剤(すなわ
ち6−ヒドロキシアミノプリン−2′,3′−ジデオキシ
リボフラノシド類)は、以下に述べるように、従来知ら
れている薬(AZT,ddIなど)が持ち合せていない特性と
利点を持っている。
その特性とは、本発明の新規抗ウイルス剤が4種類の
互変異性体に変化できることによる。
簡単のために、一般式[I] (式中Xは水素原子あるいはアミノ基のいずれかであ
り、Rは水素原子,またはアセチル基,プロピオニル
基,ベンゾイル基,その他のC20までのアシル基のいず
れかである。) で示される化合物のうち、6−ヒドロキシアミノプリン
−2′,3′−ジデオキシリボフラノシドの場合を例にと
って説明する。
下記に示すように、式(1)で表される、6−ヒドロ
キシアミノプリン−2′,3′−ジデオキシリボフラノシ
ドは、式(2)〜式(5)で表される4種の異性体の形
を安定構造として取り得る(互変異性)。
すなわち、本発明の新規抗ウイルス剤は、この性質の
ために、抗ウイルス剤として有利となる以下の3つの効
果を持つことができる。
ウイルス由来の酵素に対して親和性が増し、拮抗阻
害効果を高める。
つまり、一種類の薬剤の投与で四種類の薬剤を投与し
たのと同じ効果が期待できる。
酵素の代謝経路は、一般に一つの基質に対して、on
e passwayが基本である。
例えば、アデノシン,イノシン,グアノシンのリン酸
化代謝は、それぞれ異なった酵素によって行われる。し
かし、本発明の新規抗ウイルス剤は、その互変異性効果
によりいくつもの酵素に対して基質と成り得る。
すなわち5′位のリン酸化を例にとると、多くの酵素
によってリン酸化され、より効率的にウイルスDNA中に
取込まれる。結果として、DNAチェーン・ターミネーシ
ョン効果を高めることができる。
4種類の互変異性体は瞬時に変化するので、この薬
剤に対するウイルス耐性株が出来にくい。
以上述べてきたように、本発明の新規抗ウイルス剤
は、分子内に6−ヒドロキシアミノプリンという特殊な
構造を有するために素早く互変異性ができ、ウイルスの
酵素親和性やウイルス耐性株耐性に優れるという、新し
い特性を持つ抗ウイルス剤である。
本発明の新規抗ウイルス剤は、その部分構造に、
2′,3′−ジデオキシリボフラノシド骨格を有するた
め、特にHIV(エイズウイルス)やRSV(トリ肉腫ウイル
ス)などのレトロウイルスに対して有効であるが、他の
ウイルス、例えばB型肝炎ウイルスやヘルペスウイルス
に対しても、有効に作用する。
本発明において出発物質として用いられる、6位にハ
ロゲンを有する2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシ
ドは、前出のように微生物による塩基交換反応を用いて
容易に得ることができる〔特願平01−46183号(特開平
2−308797号)〕。例えば、6−クロログアニンとジデ
オキシウリジンとを原料とした場合には、微生物(例え
ばEscherichia coli)を用いて塩基交換反応を行うと、
反応生成物である2′,3′−ジデオキシ−6−クロログ
アノシンが良好な収率で得られる。また、固定化した微
生物を用いれば、さらに簡単に得ることができる〔特願
平01−181885号(特開平3−47086号)〕。
以上のようにして合成した、6位にハロゲンを有する
2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシドと、適当な有
機溶媒(例えばエタノール)とモノヒドロキシルアミン
とを用いて、本発明の新規抗ウイルス剤は容易に合成す
ることができる。例えば、6−クロロ−2′,3′−ジデ
オキシプリンリボフラノシドを、モノヒドロキシルアミ
ンを溶解させたエタノール中に加え、還流条件下に数時
間撹拌すると、6位の塩素とモノヒドロキシルアミンが
反応して、目的物である6−ヒドロキシアミノプリン−
2′,3′−ジデオキシリボフラノシドが生成してくる。
反応終了後、反応溶液を室温までもどし、反応溶液と同
量以上のエチルエーテル中にブローすると、目的物の白
色沈澱が得られる。
以上述べてきたように、本発明の合成方法によれば、
容易に入手可能な原料から簡単な手法によって、本発明
に係わる抗ウイルス剤を合成することができる。
〔実施例〕
以下に実施例に従い、本発明をさらに詳細に説明す
る。ただし、下記の実施例は説明のためにのみ示すもの
であって、如何なることがあっても本発明の範囲を制限
する意図は無い。
(1)製造例 製造例1 6−ヒドロキシアミノプリン−9−β−D−2′,3′−
ジデオキシリボフラノシドの合成 300mlのナス型フラスコに、モノヒドロキシアミンの
塩酸塩12.0g(173mmol),水酸化カリウム11.2g(20mmo
l),無水エタノール200mlを加え、2時間還流する。室
温まで冷却後、沈澱したKClを過により除去し、液
を別の300mlのナス型フラスコに移す。これに、6−ク
ロロプリン−2′,3′−ジデオキシリボフラノシド1.45
g(5.7mmol)を加え、10時間還流する。その後室温まで
戻し、2時間撹拌を続ける。
反応終了後、エタノールを溜去した後、残渣をエチル
エーテル300ml中で撹拌すると、白い固形分が得られて
くる。これを減圧過により集め、カラム処理(移動溶媒
CHCl3:MeOH=9:1)を行い、UV吸収のあるフラクション
を集め濃縮すると、無色の薄片状結晶が得られてくる。
この結晶を減圧乾燥(50℃,0.1mmHg,10h)して、無色薄
片状結晶の6−ヒドロキシアミノプリン−2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドを得た。収率86%。
無色薄片状結晶 融点112℃ NMRスペクトル(DMSO−d6);δ1.66〜2.60(4H,m,C
2′and C3′−H) 3.15〜3.80(2H,m,C5′−H) 3.80〜4.37(1H,m,C4′−H) 6.11(1H,t,C1′−H) 7.80(1H,s,C8−H) 8.13(1H,s,C2−H) 6.25〜8.95(3H,broad s,C5′−OH and C6−NHOH) MSスペクトル(FAB−MS;m/z) M+1 252 (C10H13O3N5+1として) Rf値(Silica Gel HF 254) 0.16[CHCl3/MeOH=9/1] 0.44[CHCl3 MeOH=4/1] 製造例2 2−アミノ−6−ヒドロキシアミノプリン−9−β−D
−2′,3′0ジデオキシリボフラノシドの合成 300mlのナス型フラスコに、モノヒドロキシアミンの
塩酸塩12.0g(173mmol),水酸化カリウム11.2g(20mmo
l),無水エタノール200mlを加え、2時間還流する。室
温まで冷却後、沈澱したKClを過により除去し、液
を別の300mlのナス型フラスコに移す。これに、6−ク
ロロプリン−2′−3′−ジデオキシリボフラノシド2.
69g(10mmol)を加え、10時間還流する。その後室温ま
で戻し、2時間撹拌を続ける。反応終了後、反応液をエ
チルエーテル300ml中にブローすると、白い沈澱が得ら
れてくる。これを減圧過により集め、エーテルで良く洗
浄し、これを減圧乾燥(50℃,0.1mmHg,10h)として、白
色粉末状の2−アミノ6−ヒドロキシアミノプリン−
2′,3′−ジデオキシリボフラノシドを得た。収率91
%。 白色微結晶 融点156℃ NMRスペクトル(DMSO−d6);δ1.72〜2.63(4H,m,C
2′and C3′−H) 3.32〜3.80(2H,m,C5′−H) 3.80〜4.30(1H,m,C4′−H) 5.97(1H,t,C1′−H) 6.63(2H,s,C6−NH2) 7.87(1H,s,C8−H) 5.0〜8.5(3H,broad s,C5′−OH and C6−NHOH) MSスペクトル(FAB−MS;m/z) M+1 267 (C10H14O3N6+1として) Rf値(Silica Gel HF 254) 0.09[CHCl3/MeOH=9/1] 0.32[CHCl3 MeOH=4/1] (2)抗ウイルス性試験 本発明による代表的化合物の抗ウイルスデータを以下
に示す。化合物番号は、本発明の実施例で製法を例示し
ている前記と実施の番号で示している。
試験例1 本発明の、一般式[I]で表される化合物の抗ウイル
ス作用を、ラウス肉腫ウイルス(RSV)を用いて試験し
た。
初代培養細胞(Chich Embyo Fibrofast)を用いて、
約30分間RSV感染させた。そして段階的に希釈した試料
を添加し、4〜7日後にRSV感染による細胞の形質転換
がどの段階において制御されたかを検鏡により判定し
た。結果を表1に示した。
表1に示されるとおり、本発明化合物は優れた抗ウイ
ルス効果を示しており、また水に対する溶解性が非常に
良いため、本発明化合物がエイズやB型肝炎などのウイ
ルス病治療薬として有効であることは明らかである。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明によれば、新規で抗ウ
イルス作用の優れた化合物が提供される。例えば、エイ
ズやB型肝炎およびヘルペス等のウイルス病治療薬とて
極めて有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 473/16 C07D 473/34 361 A61K 31/52 C12Q 1/68 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] (式中Xは水素原子あるいはアミノ基のいずれかであ
    り、Rは水素原子,またはアセチル基,プロピオニル
    基,ベンゾイル基,その他のC20までのアシル基のいず
    れかである。) で示される2′,3′−ジデオキシプリンリボヌクレオシ
    ド類。
  2. 【請求項2】2−アミノ−6−ヒドロキシアミノプリン
    −9−β−D−2′,3′−ジデオキシリボフラノシドで
    ある請求項第(1)記載の化合物。
  3. 【請求項3】6−ヒドロキシアミノプリン−9−β−D
    −2′,3′−ジデオキシリボフラノシドである請求項
    (1)記載の化合物。
  4. 【請求項4】下記の式(2)〜式(5)で表される4種
    の互変異性の形を安定構造としてとりうる請求項(3)
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】一般式[II] (式中Xは水素原子あるいはアミノ基のいずれかであ
    り、Yはハロゲン原子であり、Rは水素原子,またはア
    セチル基,プロピオニル基,ベンゾイル基,その他のC2
    0までのアシル基のいずれかである。) に示すプリン化合物を、有機溶媒中、モノヒドロキシル
    アミンと反応することにより、一般式[I]に示す
    2′,3′−ジデオキシプリンリボヌクレオシド類を生成
    させることを特徴とする核酸誘導体の製造法。 (式中Xは水素原子あるいはアミノ基のいずれかであ
    り、Rは水素原子,またはアセチル基,プロピオニル
    基,ベンゾイル基,その他のC20までのアシル基のいず
    れかである。)
  6. 【請求項6】請求項(5)記載の反応に用いる有機溶媒
    として、一般式[II]に示すプリン化合物を完全に溶解
    でき、かつ、反応に支障をきたさないメタノールまたは
    エタノールのアルコール系溶媒を用いることを特徴とす
    る、一般式[I]で表される2′,3′−ジデオキシプリ
    ンヌクレオシド類の製造法。
  7. 【請求項7】請求項(5)記載の反応を行う際に、反応
    生成物である一般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシ
    プリンヌクレオシド類が溶解しにくい液体ベンゼンまた
    はエチルエーテルに、反応終了後の反応液を直接ブロー
    し、一般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシプリンヌ
    クレオシド類を析出させることを特徴とする核酸誘導体
    の製造法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の一般式[I]で表される
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少
    なくとも一種を有効成分とする抗ウイルス剤。
  9. 【請求項9】請求項1記載の一般式[I]で表される
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少
    なくとも一種を有効成分とする抗レトロウイルス剤。
  10. 【請求項10】請求項1記載の一般式[I]で表される
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少
    なくとも一種を有効成分とする後天性免疫不全症候群
    (AIDS)の治療薬及び予防薬。
  11. 【請求項11】請求項1記載の一般式[I]で表される
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少
    なくとも一種を有効成分として含む、遺伝子工学上用い
    られるジデオキシ法の実験用医薬。
  12. 【請求項12】請求項1記載の一般式[I]で表される
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類のうち、少
    なくとも一種を有効成分として含む、遺伝子工学上用い
    られるジデオキシ法の実験用試薬。
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