JP3058819U

JP3058819U - コイン状物の分納装置

Info

Publication number: JP3058819U
Application number: JP1998009075U
Authority: JP
Inventors: 喜和石渡
Original assignee: 株式会社ワールド・テクノ
Priority date: 1998-10-30
Filing date: 1998-10-30
Publication date: 1999-06-22
Anticipated expiration: 2004-10-30

Abstract

(57)【要約】【課題】異なる径をしたコイン状物を、その径によっ
て自動的に分類し収用、回収することができるコイン状
物の分納装置とする。【解決手段】異径とされた復数種のコイン状物が投入
されるホッパーと、そのホッパーの内面に回転可能に取
り付けられ最大径のコイン状物が嵌入する透孔を一以上
穿設したローターと、前記ホッパーの壁面に穿設された
前記透孔と連通する通過孔と、その通過孔に接続された
送り路と、その送り路に最小径から最大径に順次形成さ
れた落下孔と、その落下孔の下方に設けられた回収容器
とから成り、その回収容器は径ごとに区分されているこ
ととし、前記ホッパーはその一面を対向面の下端へ達す
る傾斜面とし、ローターはその対向面に位置されること
とし、前記ローターの透孔の最下縁は前記ホッパーの傾
斜面と面一に合致されて回転することとし、前記した送
り路は傾けてあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はコイン状物、主としてスロットマシンに使用されるゲーム用メダルの分納装置、換言すると回収装置に関する。

【０００２】

【考案の背景】

一般的にスロットマシンに使用されるゲーム用メダルは直径が２５ｍｍと統一されているが近時、３０．８ｍｍの直径を有するものも使用されるようになってきた。

【０００３】スロットマシンを設置する遊戯場にあっては、この異なる径を有するゲーム用メダルを使用する機械をエリア的に区分してはいるが、客が遊戯場内を移動し、別の機械を使用することで、その異なる径のゲーム用メダルが混在してしまい、後にそれを仕分けするのは大変に面倒な作業となっている。

【０００４】

【考案の目的】

そこで、本考案は上記した従来の実情、問題点に着目してなされたもので、かかる問題点を解消して異なる径をしたコイン状物を、その径によって自動的に分類し収用、回収することができるコイン状物の分納装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係るコイン状物の分納装置は異径とされた復数種のコイン状物が投入されるホッパーと、そのホッパーの内面に回転可能に取り付けられ最大径のコイン状物が嵌入する透孔を一以上穿設したローターと、前記ホッパーの壁面に穿設された前記透孔と連通する通過孔と、その通過孔に接続された送り路と、その送り路に最小径から最大径に順次形成された落下孔と、その落下孔の下方に設けられた回収容器とから成り、その回収容器は径ごとに区分されていることを特徴とし、前記ホッパーはその一面を対向面の下端へ達する傾斜面とし、ローターはその対向面に位置されることを特徴とし、前記ローターの透孔の最下縁は前記ホッパーの傾斜面と面一に合致されて回転することを特徴とし、前記した送り路は傾けてあることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記した構成としたことにより、ホッパーにランダムに投入されて異径のものが混在しているコイン状物は一枚ごと、あるいは複数枚ごとにローターの透孔を介して送り路へ導かれ、その有する径ごとに落下収用されることとなる。また、ホッパーの形状や送り路を傾けることで、コイン状物は自重により自然に目的方向へ移行していくこととなり、回収容器からは洗浄装置等への接続も可能となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施したホッパー部分の縦断面図、図２は同じくローターの正面図、図３は同じく回収部分の縦断面図である。

【０００８】これらの図にあって１はゲーム開始用として投入されるゲーム用メダルＭ、Ｍ…がランダムに投入されてくるホッパーである。このホッパー１はその一面を対向面１ａの下端に達するやや弧状の傾斜面１ｂとしてあり、その傾斜面１ｂにガイドされて内部のゲーム用メダルＭ、Ｍ…は自重によって対向面１ａの下端部へ滑り寄せられることとなる。

【０００９】また、投入されてくるゲーム用メダルＭ、Ｍ…は直径が２５ｍｍのものと３０．８ｍｍの二種のものが想定されており、図中２はそのうち、大径となる３０．８ｍｍのメダルＭを嵌装可能とした透孔３、３…を円周沿いに等ピッチで穿設した円板状のローターである。

【００１０】このローター３はホッパー１の対向面１ａ側で、そのホッパー１の内面に沿って配備され、駆動モータ４によって所定方向へ回転されるものとなっている。なお、本実施の形態にあってローター２の透孔３、３…は五つとしてあるが、これに限るものではなく、少なくとも一つの透孔３を形成することでも済む場合もある。

【００１１】また、ローター２の回転して最下位となる透孔３の最下縁はホッパー１の傾斜面１ｂの上面と面一に合致することとなり、滑り寄せられてきたメダルＭが自然にその透孔３内へ嵌装するものとしている。

【００１２】ローター２は透孔３内に一枚以上のゲーム用メダルＭをその最下位置において嵌装させた後、その状態で回転し、ゲーム用メダルＭを搬送する。ホッパー１の上部側には、ローター２の透孔３と連通する通過孔５が形成されており、ゲーム用メダルＭは透孔３と通過孔５が重なった時点で、その通過孔５を通ってホッパー１の外部へ放出されることとなる。

【００１３】さらに、前記した通過孔５にはパイプ状としたゲーム用メダルＭ、Ｍ…の送り路６が接続されており、この送り路６も大径のゲーム用メダルＭが通過可能な内径とされ、そのゲーム用メダルＭ、Ｍ…が自重で移行できるよう傾斜をつけて取り付けられている。

【００１４】この送り路６には、その底面に、まず小径のゲーム用メダルＭのみを通過して落下させる小径の落下孔７が穿設され、次いでその小径の落下孔７より奥方に大径のゲーム用メダルＭを通過して落下させる大径の落下孔８が穿設されている。

【００１５】前記した各落下孔７、８の下方には専用のメダルＭの回収容器９、１０が設けられている。本実施の形態にあってはその回収容器９、１０は有底筒状のものとし、仕切板１１で仕切り、大径のメダルＭと小径のメダルＭとが混じることがないよう図っており、特に図示しないが底面かあるいは底面近くに回収されたメダルＭ、Ｍ…の取り出し口が形成される。

【００１６】また、この回収容器９、１０は図示したようなものに限らず、各メダルの径と合わせた筒状としたり、あるいはバケツ状のものやメダルが跳ね返って外部へ飛び出すことがない深さを有するボウルや受皿等でもよく、さらには、この回収容器９、１０等からそのまま洗浄装置へ送り込む機構とすることもできる。

【００１７】本実施の形態はスロットマシンのゲーム用メダルＭ、Ｍ…を対象として説明したが、本考案はその他のゲームメダルをはじめ通貨としてのコイン（硬貨）等に対しても応用実施できることは勿論で二種以上の直径を有するコイン状物が混在する場合、最大径のものに透孔、通過孔、送り路を合わせ、落下孔をその径の順に形成していくことで対応することができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案に係るコイン状物の分納装置は上述のように構成され、作用する。そのため、復数種の径を有するコイン状物がランダムに混在しても、それを各径ごとに自動的に分類、収用することができることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したホッパー部分の縦断面図であ
る。

【図２】ローターの正面図である。

【図３】回収部分の縦断面図である。

【符号の説明】

１ホッパー１ａ対向面１ｂ傾斜面２ローター３透孔４モータ５通過孔６送り路７小径の落下孔８大径の落下孔９回収容器１０回収容器１１仕切板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】異径とされた復数種のコイン状物が投入
されるホッパーと、そのホッパーの内面に回転可能に取
り付けられ最大径のコイン状物が嵌入する透孔を一以上
穿設したローターと、前記ホッパーの壁面に穿設された
前記透孔と連通する通過孔と、その通過孔に接続された
送り路と、その送り路に最小径から最大径に順次形成さ
れた落下孔と、その落下孔の下方に設けられた回収容器
とから成り、その回収容器は径ごとに区分されているこ
とを特徴とするコイン状物の分納装置。
【請求項２】前記ホッパーはその一面を対向面の下端
へ達する傾斜面とし、ローターはその対向面に位置され
ることを特徴とする請求項１に記載のコイン状物分納装
置。
【請求項３】前記ローターの透孔の最下縁は前記ホッ
パーの傾斜面と面一に合致されて回転することを特徴と
する請求項１または請求項２に記載のコイン状物の分納
装置。
【請求項４】前記した送り路は傾けてあることを特徴
とする請求項１、請求項２または請求項３に記載のコイ
ン状物の分納装置。