JP3058741U - 模型四輪駆動車の動力供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 模型四輪駆動車の軽量化と電力伝送の安定
化、及び電池交換時間とコストの軽減化を達成可能な模
型四輪駆動車の動力供給装置の提供。 【解決手段】 モータ１１と該モータ１１に駆動される
伝動機構１６とを搭載した模型四輪駆動車１と該模型四
輪駆動車１が走行するレーン２とを包括し、該レーン２
上に模型四輪駆動車１が置かれてレーン２の電力伝送に
より模型四輪駆動車１が駆動されてレーン２上を走行す
るようにしてある模型四輪駆動車の動力供給装置におい
て、上記レーン２の底板２５に外部電源４と連接する第
１電極プレート２１、２２が配設され、前記モータ１１
の電極端１２、１３が延伸されて第１電極プレート２
１、２２と連接する第２電極プレート１４、１５が設け
られ、第２電極プレート１４、１５が第１電極プレート
２１、２２に連接されることで、モータ１１が持続的に
伝動機構１６を駆動して伝動機構１６が模型四輪駆動車
１に伝動してレーン２上を走行させるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の模型四輪駆動車の動力供給装置に係り、特に、レーンを介して 外部電源に連接し、並びにモータの電極端がレーンに連接し、外部電源を動力ソ ースとして利用することで従来の電池による電力供給方式に必要とされた電池交 換の時間とコストを節約できるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、市販されている模型四輪駆動車は、電池溝、モータ及びモータと模型四 輪駆動車のタイヤの間に配置された伝動機構を具え、該モータと電池溝の間に電 極シートが連接され、該電極シートに金属片が配置され、該金属片の一端がモー タの電極端に連接し、もう一端が電池溝内の電池に連接され、電池が電池溝内に 取り付けられると、金属片の連接により電源がモータの電極端に導通し、モータ により伝動機構を介して模型四輪駆動車のタイヤが駆動されるようにしてあり、 プレイヤーは模型四輪駆動車をレーンを高速で走行させて、互いに競争させる。 一般に、模型四輪駆動車を組み立てる時、そのパーツのなかでも電池の重量が大 きく、それが模型四輪駆動車の速度に大きな影響を与えることに気づく。しかし 電池規格は統一されており重量も同じであるため、他のパーツ、例えば補助輪、 ガイドロッド或いはモータのように重さを調整することができず、このため多く のプレイヤーは模型四輪駆動車に穿孔を設けたり或いは高速モータを取り付ける ことで、模型四輪駆動車の重量を軽減したり、速度をアップする試みを行ってい る。しかし、このような方法は模型四輪駆動車の構造に回復不能の損害を形成し 、また望ましい速度アップ効果を得られなかった。

【０００３】 さらに、一般に電池の電容量は有限であり、その模型四輪駆動車に提供しうる 走行可能時間は極めて短い（約２分から３分）、且つ電力は極めて不安定で、プ レイヤーはゲーム中に何度も電池交換を行う必要があり、面倒で時間を浪費する だけでなく、電池のコスト負担が大きかった。特に、現在模型四輪駆動車愛好者 層の低年齢化が進んでおり、愛好者は小中学生に集中しており、自分でお金をか せぐ能力のない者にとって、高い電池コストは大きな負担となった。またプレイ ヤーの年齢が低くなるほど、機械技術知識は一般に低く、電池の着脱には車体の カバーを取り外し、さらに電池溝の係止部品を外さなければならず、このような 作業は技術的にそう難しくはないが、幼児や小学生にとっては難しい場合もあり 、また、不注意から怪我をしたり係止部品が切断されることがよくあった。

【０００４】 また、電池コストを軽減するために、プレイヤーの多くは、重複充電使用可能 な二次電池を利用して電池の交換率を減らしているが、ただし二次電池は一般の 電池より価格が高く、また充電に一定の時間がかかり、全ての電池の電力が尽き ても、交換用の二次電池の充電が完了していないという事態も生じた。さらに、 二次電池の充電回数と寿命は有限であり、ある期間が経過すると、新たな電池を 購入する必要が生じ、それにかかる電池コストを考えると経済的でなく、また、 電池の回収と再生は簡単でなく、環境上の問題をもたらした。

【０００５】 このほか、模型四輪駆動車のレーン上での走行速度は非常に速いため、プレイ ヤーがレーン上に模型四輪駆動車を置く時間が違えばゲームの公平性が破壊され 争いを誘発し、また一般にプレイヤーがゲーム終了後に高速で走行する模型四輪 駆動車を停止させるのは簡単でなく、模型四輪駆動車の電池の電力が消耗して模 型四輪駆動車が自然に停止するのを待たねばならず、もし外力により高速走行中 の模型四輪駆動車を停止させようとすれば、模型四輪駆動車の損壊やプレイヤー の怪我をもたらす恐れがあった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の模型四輪駆動車の動力供給装置を提供することを課題とし、 具体的には、レーンに外部電源に連接する第１電極プレートを設け、且つモータ の電極端を延伸して該第１電極プレートに連接する第２電極プレートを設け、外 部電源の電力を動力ソースとしてモータに伝えられるようにすることで、模型四 輪駆動車の軽量化と電力伝送の安定化が可能となるようにし、また従来の模型四 輪駆動車に必要であった度重なる電池交換にかかる時間とコストの問題を改善し て、経済的効果を提供できるようにすることを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、モータ１１と該モータ１１に駆動される伝動機構１６とを 搭載した模型四輪駆動車１と該模型四輪駆動車１が走行するレーン２とを包括し 、該レーン２上に模型四輪駆動車１が置かれてレーン２の電力伝送により模型四 輪駆動車１が駆動されてレーン２上を走行するようにしてある模型四輪駆動車の 動力供給装置において、 上記レーン２の底板２５に外部電源４と連接する第１電極プレート２１、２２ が配設され、前記モータ１１の電極端１２、１３が延伸されて第１電極プレート ２１、２２と連接する第２電極プレート１４、１５が設けられ、第２電極プレー ト１４、１５が第１電極プレート２１、２２に連接されることで、モータ１１が 持続的に伝動機構１６を駆動して伝動機構１６が模型四輪駆動車１に伝動してレ ーン２上を走行させるようにして構成された、模型四輪駆動車の動力供給装置と している。

【０００８】 請求項２の考案は、前記第１電極プレート２１、２２のレーン２の二端に位置 する部分は引き出し線で雄型端子、雌型端子２３、２４と連接し、該第１電極プ レート２１、２２の間にベークライト７が配設されたことを特徴とする、請求項 １に記載の模型四輪駆動車の動力供給装置としている。

【０００９】 請求項３の考案は、前記第２電極プレート１４、１５が折り曲げによりアーチ 形とされた弾性体であることを特徴とする、請求項１に記載の模型四輪駆動車の 動力供給装置としている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１及び図２に示されるように、本考案は模型四輪駆動車１と、該模型四輪駆 動車１の走行に供されるレーン２で組成されている。該模型四輪駆動車１にはモ ータ１１と該モータ１１に駆動される伝動機構１６とが搭載されている。該レー ン２の底板２５に外部電源４と連接する第１電極プレート２１、２２が配設され ており、該第１電極プレート２１、２２の間にベークライト７が設けられている 。前述の外部電源４はバッテリ或いは一般家庭用電源とされうる。並びに上記モ ータ１１の電極端１２、１３が延伸されて第１電極プレート２１、２２と連接す る第２電極プレート１４、１５が設けられている。該外部電源４と第１電極プレ ート２１、２２の間に変圧器３が配設され、外部電源４が変圧器３で電圧変換さ れた後に第１電極プレート２１、２２に至り、さらに第１電極プレート２１、２ ２から第２電極プレート１４、１５に伝えられて、モータ１１が通電し伝動機構 １６を駆動し、伝動機構１６の伝動により模型四輪駆動車１がレーン２上を走行 するようにしてある。

【００１１】 前述の第１電極プレート２１、２２のレーン２の二端に位置する部分は引き出 し線で雄型端子と雌型端子２３、２４にそれぞれ連接し、第２電極プレート１４ 、１５は折り曲げられてアーチ状とされ弾性体とされ、模型四輪駆動車１が高速 走行時に跳動を発生したり、カーブで傾斜を発生しても、第２電極プレート１４ 、１５が第１電極プレート２１、２２との連接を確保できるようにしてある。

【００１２】 図２、３、４を参照されたい。まず、レーン２を組み合わせて一つのサーキッ トを形成し、並びに第１電極プレート２１、２２のレーン２の二端に位置する雄 型端子２３と雌型端子２４を連接する。電線５を利用し第１電極プレート２１、 ２２及び変圧器３の出力端３１、３２を連接し、さらにモータ１１の電極端１２ 、１３に第２電極プレート１４、１５を装着する。この電極端１２、１３と第２ 電極プレート１４、１５の間は電源線６で連接する。プレイヤーが競技を開始す る時には、模型四輪駆動車１をレーン２上に置き、並びに模型四輪駆動車１の重 量により第２電極プレート１４、１５と第１電極プレート２１、２２を連接させ る。この時、変圧器３のスイッチがオンとなり回路が通じ、外部電源４が変圧器 ３でモータ１１に必要な電圧に変換されて電線５で電力がレーン２の第１電極プ レート２１、２２に伝えられ、第１電極プレート２１、２２より電力が第２電極 プレート１４、１５に伝えられ、電源線６で電極端１２、１３と第２電極プレー ト１４、１５が連接されていることから、モータ１１が外部電源４の電力を受け て通電して伝動機構１６を駆動し、伝動機構１６が模型四輪駆動車１のタイヤ１ ７に伝動し、模型四輪駆動車１が高速でレーン２上を走行可能となる。プレイヤ ーが模型四輪駆動車１の走行を停止させたい場合、変圧器３をオフとするか、或 いは外部電源４をオフとすればモータ１１がオフ状態となり、モータ１１が自然 にその運転を停止して伝動が停止し、模型四輪駆動車１が無動力状態となり自然 に停止する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、外部電源４を電力供給源として利用したことで、電力伝送時 間が一定となり、且つ電力起動点が同時となり、競技の公平性が保たれ、並びに 電力の安定性と持続性が確保される。さらにプレイヤーが模型四輪駆動車をつか みとりたい時には、ただ外部電源４或いは変圧器３をオフとすれば、モータ１１ がオフとなり、模型四輪駆動車１を停止させることができ、高速で走行する模型 四輪駆動車を強制的につかみとることによる損壊や怪我を防止でき、且つ外部電 源４の利用により重複して電池交換する必要がなくなるため経済的であり、電池 廃棄による回収及び処理問題や環境汚染の問題も発生しない。このように本考案 は実用性と新規性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のレーンに連接する外部電源表示図であ
る。

【図２】本考案の模型四輪駆動車の斜視図である。

【図３】本考案のレーン組合せ表示図である。

【図４】本考案の組合せ使用表示図である。

【符号の説明】

１ 模型四輪駆動車 ２ レーン １１ モータ １６ 伝動機構 ２５ 底板 ４ 外部電源 ２１、２２ 第１電極プレート ７ ベークライト １２、１３ 電極端 ３ 変圧器 １４、１５ 第２電極プレート ２３ 雄型端子 ２４ 雌型端子 ３１、３２ 出力端 ５ 電線 ６ 電源線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータ１１と該モータ１１に駆動される
   伝動機構１６とを搭載した模型四輪駆動車１と該模型四
   輪駆動車１が走行するレーン２とを包括し、該レーン２
   上に模型四輪駆動車１が置かれてレーン２の電力伝送に
   より模型四輪駆動車１が駆動されてレーン２上を走行す
   るようにしてある模型四輪駆動車の動力供給装置におい
   て、 上記レーン２の底板２５に外部電源４と連接する第１電
   極プレート２１、２２が配設され、前記モータ１１の電
   極端１２、１３が延伸されて第１電極プレート２１、２
   ２と連接する第２電極プレート１４、１５が設けられ、
   第２電極プレート１４、１５が第１電極プレート２１、
   ２２に連接されることで、モータ１１が持続的に伝動機
   構１６を駆動して伝動機構１６が模型四輪駆動車１に伝
   動してレーン２上を走行させるようにして構成された、
   模型四輪駆動車の動力供給装置。
2. 【請求項２】 前記第１電極プレート２１、２２のレー
   ン２の二端に位置する部分は引き出し線で雄型端子、雌
   型端子２３、２４と連接し、該第１電極プレート２１、
   ２２の間にベークライト７が配設されたことを特徴とす
   る、請求項１に記載の模型四輪駆動車の動力供給装置。
3. 【請求項３】 前記第２電極プレート１４、１５が折り
   曲げによりアーチ形とされた弾性体であることを特徴と
   する、請求項１に記載の模型四輪駆動車の動力供給装
   置。