JP3058659B2 - 生物的に利用可能な形態のミネラル - Google Patents

生物的に利用可能な形態のミネラル

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JP3058659B2 JP02164359A JP16435990A JP3058659B2 JP 3058659 B2 JP3058659 B2 JP 3058659B2 JP 02164359 A JP02164359 A JP 02164359A JP 16435990 A JP16435990 A JP 16435990A JP 3058659 B2 JP3058659 B2 JP 3058659B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生物的に利用可能な形態のミネラルに係り、
このミネラルを標的細胞に投与する方法に関する。
亜鉛、カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガン等の
ミネラルは、ある酵素中に含まれ、ヒト、動物および植
物の生命維持に欠くことができない。ある場合には、ビ
タミンはミネラルの酵素への組み込みを促進するため、
ミネラルまたはビタミンの欠乏により酵素活性が抑制さ
れる。例えば、亜鉛は、亜鉛含有酵素であるDNAポリメ
ラーゼによるDNAの合成中に含まれる。ビタミンである
ニコチン酸は、DNAポリメラーゼ酵素のペプチドサブユ
ニットへの亜鉛の組み込みを促進する。体内でニコチン
酸または亜鉛のいずれかが不足すると、組織のDNAポリ
メラーゼ活性が減少され、その結果、両方の場合におい
て成長の不足が起きる。
薬剤療法の原理は、ミネラル療法にあてはまり、その
目標は、適切な薬を適切な濃度で十分な長さの時間だけ
標的組織に入れ、望ましい治療効果を達成することであ
る。薬の濃度が低すぎると治療は効果的でなく、薬の濃
度が高すぎると毒性を生ずる。
金属は高度に荷電した分子であるため、多くのミネラ
ルはあまり吸収されず、たとえ漿液に利用可能であって
も、容易に細胞を通ることはできない。例えば、前立腺
は亜鉛に富む男性器官であり、最近の調査で実証される
ように、***のプラスマ中の亜鉛濃度は、前立腺機能の
指示薬として役立つ。例えば硫酸亜鉛、塩化亜鉛または
酢酸亜鉛等のような亜鉛の補充のための経口投与は、漿
液中の亜鉛濃度を増加するが、***のプラスマ中の亜鉛
濃度を一貫して増加せず、前立腺機能を向上させない。
吸収させることが困難であることに加えて、幾つかの
ミネラルの摂取は不快である。例えば、経口で摂取され
た亜鉛の補充は、悪心、嘔吐及び下痢を起こし、局所的
に適用される亜鉛化合物は、収れん性であり、刺激を起
こす。一方、酸化亜鉛は、中性であり、局所的に適用で
きるが、水溶性でなく、組織中に吸収されない。例えば
酢酸亜鉛、塩化亜鉛及び硫酸亜鉛等の水溶性亜鉛塩の酸
性度は、炭酸水素ナトリウムまたは水酸化ナトリウム等
で中和することができない。炭酸水素ナトリウムを用い
る場合には、pH7にするためには例えば亜鉛塩に対しモ
ル比5:1と、多くの塩基が必要なため、この化合物は高
いナトリウム濃度を有し、また水酸化ナトリウムを用い
た場合には、中和された混合物は、静置するとたやすく
沈殿する。
上述のように、経口で摂取されるか、局所的に適用さ
れるか、または体に注射されるかいずれの場合も、たや
すく漿液中に吸収され、標的細胞を容易に通り、生物的
に利用可能な形態のミネラル及びその好適な投与方法に
対する要望がある。その他の目的及び特徴は、部分的に
明らかであり、部分的に以下に指摘される。本発明は、
以下に説明される生成物及び方法等を含み、発明の範囲
は特許請求の範囲に示される。
本発明は、リシン、アルギニン及びヒスチジンが塩基
性のアミノ酸(pH6で正帯電された)であり、例えば酢
酸亜鉛、塩化亜鉛、及び硫酸亜鉛等の亜鉛塩の酸性度を
中和するために用いることができるという観察で始まっ
た。しかしながら、この混合物は、放置することにより
たやすく沈殿するため、実験は、効果的な配給形式を供
給しない。亜鉛グルコネートは、酢酸亜鉛、塩化亜鉛及
び硫酸亜鉛と異なり、上述の塩基性アミノ酸を用いて中
和し、安定した混合物を提供することができることがわ
かった。また、亜鉛グルコネートは、酢酸亜鉛、塩化亜
鉛及び硫酸亜鉛と異なり、例えば水酸化ナトリウムのよ
うな塩基により、ある無極性のアミノ酸及びある電荷を
持たない無極性のアミノ酸の存在下で中和され、水溶性
の安定した混合物を提供することができることがわかっ
た。
本発明によれば、中和されたミネラルは、より容易に
吸収され、ミネラル単独よりも、標的器官中の、細胞組
織レベル効果的に働く。驚くべきことに、このことは、
少なくとも部分的には亜鉛塩の酸性に起因すると考えら
れていた亜鉛の細菌効果を伴わずに行われる。これは、
細菌学の分野では新しい見解であり、この主題の発見に
基づく生成物は、新しく生まれた及び老朽した組織及び
例えば可溶性の亜鉛塩を以前は効果的に使用されなかっ
た部分である目、鼻及び過敏になった膣のような酸性に
非常に過敏な組織領域に使用することができる。
本発明によれば、例えば亜鉛グルコネート、亜鉛グロ
ネート等のペントースまたはヘキソースのカルボン酸誘
導体のミネラル塩をアミノ酸の存在下で中和することに
より、ミネラル単独よりも非常に容易に吸収され、標的
器官中の、細胞レベルに効果的に働く生物的に利用可能
な形態のミネラルが提供される。このような型で投与す
ることができるその他のミネラルとして、カルシウム、
鉄、マグネシウム及びマンガン等がある。
亜鉛グルコネートは酢酸亜鉛、塩化亜鉛及び硫酸亜鉛
のように、下記第1表に示すように酸性である。
上述のその他の可溶性亜鉛塩と同じように、亜鉛グル
コネートは、混合物を沈殿せずに水酸化ナトリウムで中
和することはできない。しかしながら、亜鉛グルコネー
トの酸性は、アラニン、バリン、イソロイシン、プロリ
ン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グ
ルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、及びその
混合物等のアミノ酸を添加し、pHを7.0に調整すること
により、中和することができることがわかった。この調
整は、システィン、チロシン、アスパラギン酸またはグ
ルタミン酸では行なうことができない。
一般に、ミネラル塩及びアミノ酸は実質的に等モル量
で存在することが好ましい。好適な治療配合物は、ミネ
ラル塩例えば亜鉛グルコネート:アミノ酸が約0.05M:1.
0Mから約1.0M:0.05M、好ましくは約0.1M:0.3Mから約0.3
M:0.1M、最も好ましくは約0.1M:0.1Mから約0.3M:0.3Mで
形成され、約6.0〜8.0のpHに中和され、好ましくは約6.
5〜7.5、最も好ましくは7.0のpHに中和される。
蛋白質中に一般に見られる20のアミノ酸の一般的な構
造式は、R−C(H)(NH2)−COOHであり、これらを
分類するために最も重要な点は、このR基の極性に起因
し、すなわち(1)無極性または疎水性R基、(2)中
性の(帯電されない)極性R基、(3)正帯電されたR
基及び(4)負帯電されたR基(pH6.0〜7.0、細胞内の
領域pH)である。以下に示すように、本発明に好適に用
いられるアミノ酸は、この分類群とは食い違う。
無極性R基を有する標準的なアミノ酸は8つある。そ
のうち5つ(アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリ
ン及びプロリン)は脂肪族炭化水素R基を有し、2つ
(フェニールアラニン及びトリプトファン)は芳香環を
有し、1つ(メチオニン)は硫黄を有する。下記第2表
に示すように、アラニン、バリン、イソロイシン及びプ
ロリンはここに述べられたように好適に用いられるが、
ロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン及びメチ
オニンは好適に用いられない。
水と水素結合し得る電荷を持たない極性R基を有する
アミノ酸は7つある。セリン、トレオニン及びチロシン
の極性は、これらの水酸基により寄与され、アスパラギ
ン及びグルタミンの極性は、アミド基により寄与され、
システィンはスルフヒドリル基により寄与される。グリ
シンは、その基の境界にあるもので、しばしば無極性ア
ミノ酸として分類されるが、そのR基は1水素原子であ
り、極性の高いアミノ基及びカルボキシル基に影響する
には小さすぎる。アスパラギン及びグルタミンは、アス
パラギン酸及びグルタミン酸のアミドであり、酸または
塩基により容易に加水分解し、各々アスパラギン酸及び
グルタミン酸になる。システィン及びチロシンは、この
分類のアミノ酸の最も極性の置換基すなわち各々チオー
ル及びフェノールの水酸基を有する。これらの基は、pH
7.0でわすかにイオン化されるけれども、この分類のそ
の他のアミノ酸のR基よりもさらに容易にイオン化する
ことによりプロトンを失い易い。荷電されていない極性
R基を有する上記アミノ酸のうち、下記第3表に示すよ
うに、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン及
びグルタミンはここで好適に用いられるが、システィン
及びチロシンは好適に用いられない。
R基がpH7.0でネット正帯電された塩基性アミノ酸は
すべて6つの炭素原子を有する。この塩基性のアミノ酸
は、その脂肪鎖のeの位置で正帯電されたアミノ基を有
するリシンと、正帯電されたグアニジン酸基を有するア
ルギニンと、弱い塩基性のイミダゾリン作用も含むヒス
チジンとからなる。ヒスチジンは、R基のpK´が7.0付
近であり、pH7.0付近で緩衝能力を有する唯一のアミノ
酸である。下記第4表に示すように、塩基性アミノ酸は
全て本発明に好適に用いられる。
負帯電されたR基を有する2つのアミノ酸は、アスパ
ラギン酸及びグルタミン酸であり、各々第2カルボキシ
ル基を有し、pH6〜7で十分にイオン化され、負帯電さ
れる。このアミノ酸はいずれも下記第5表に示すように
本発明に好適に用いられる。
通常蛋白質として知られる標準的な20のアミノ酸に加
えて、合成のアミノ酸及び生物学的に遊離のまたは結合
した形で発生することが知られたその他の天然のアミノ
酸がある。上述のように選別を行えば、このようなその
他のアミノ酸の中で、本発明に好適に用いられるその他
のアミノ酸を同定することができる。
いくつかの場合には、処理される条件に応じて例えば
ビタミンC、ニコチン酸等のビタミンと組み合わせて結
合された中和されたミネラルを投与することは利点であ
る。例えば、この混合物が成長を刺激するための食物補
充として考えるときは、ニコチン酸が選別されるが、傷
の治癒を刺激するときは、ビタミンCが選択される。本
発明に係るミネラルは、例えばビタミンまたは他の薬の
ような治療成分と任意に組み合わせて、水溶性、エマル
ジョンまたは乾燥された形でキャリヤまたは賦形剤とし
て例えばグリセリン、カルボキシメチルセルロース、
油、甘味料、フレーバー等と組み合せて利用できる。処
理される形及び標的組織に応じてこのミネラルを経口で
摂取するか、局所的に外部もしくは内部の上皮に適用す
るか、または注射する。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例1 おむつかぶれし、赤みを帯び、過敏である3か月から
11か月の28人の新生児に、下記の処方で1日2回、3日
間スプレーした。
組成 重量% 1.0% 亜鉛グルコネート 0.3% リシン 10.0% グリセリン 残部 蒸留水及びpHを7.0に調整するためのHCl 回復はすべての場合に見られ、患者の50%は2日で回
復が見られた。
実施例2 農場に飼われた36匹の豚が湿った傷を負っていた。粉
の豚の何匹かは、かじったり、戦うことにより、耳に傷
を有し、何匹かはワイヤーで引っ掻かれた傷を有してい
た。傷は、傷を治すために、予め、サルファ薬で治療さ
れていたが、治癒せずに残っていた。
この傷に下記処方で1日2回、2日間スプレーした。
組成 重量% 5.0% 亜鉛グルコネート 1.5% リシン 10.0% グリセリン 残部 蒸留水及びpHを7.0に調整するためのHCl 2日以内に、漬瘍は治癒し始め、出血が止り、状態が
回復した。潰瘍は、二週間後にはもはや目立たなかっ
た。皮膚は1か月以内には元に戻った。
実施例3 生後6か月の赤ちゃんと、2歳から2歳半の子供の大
腿部及び殿部の過敏な皮膚を下記の処方で治療した。
過敏症及び、赤みは5日間で完全に消えた。
実施例4 踵の角質化及び足の乾燥をもつ糖尿病患者を実施例1
のおむつかぶれの治療に用いたものと同様の処方でスプ
レーした。このローションを夜通し用い、この養生法を
1週間続けた。1週間後、足の鱗屑及び臭気が消え、皮
膚が軟らかくなった。
実施例5 7人の患者に、5.0重量%の亜鉛グルコネート、1.5重
量%のリシン及び残部に水及びpHを7.0に調整するため
のHClを含む処方で靴の内側にスプレーしてもらうよう
に指示した。靴をスプレーする前に、綿棒を用いてバク
テリアの大量の成育を確かめ、8時間後には、綿棒を用
いて少数の成育を確かめた。スプレーは、靴の中の臭気
及びバクテリアの両方を減少した。
実施例6 下記の処方を含むゲルを、発熱性の斑点、鱗屑、乾燥
皮膚、抜け毛及び皮膚に普通の白癬の病理学的証拠をも
つ3匹の犬に、1日2回5日間適用した。
組成 重量% 2.0% カルボキシメチルセルロース 5.0% 亜鉛グルコネート 1.5% リシン 残部 水及びpHを7.0に調整するためのHCl 5日後、赤み、鱗屑が消え、2週間以内に、発毛が再
回復した。1匹の犬は、皮膚の下にデモデックス(Demo
dex)ダニをもち、10日間このゲルで治療された。この
ゲルは、ダニの成育を抑制し、発毛が回復した。
実施例7 4匹の犬は、抗生物質及びコルチゾンを用いて治療し
たにもかかわらず、6〜18か月の過程の間に、慢性皮膚
炎の再発があった。犬の皮膚アレルギー反応に起因する
ものであるが、良くわからない。
下記処方を体重1kgに対し溶液1mlを基準として各々の
犬の飲料水に1日1回加えた。
各々1mlの溶液は、1mgの亜鉛グルコネート、4mgのカ
リウムグルコネート、0.5mgのリシン及び2mgのタウリン
を含んでいた。
この養生法を2週間行なった後、4匹の犬の乾燥した
鱗屑様の皮膚は回復を見せ、体毛がより健康的に見え
た。1か月経過後、皮膚炎の形跡は少しもなかった。追
跡期間の最後の2か月(1988年6月及び7月)のような
暑くて乾燥した気候特性では、皮膚炎は一般的に増加す
るものであるけれども、現在までの3か月の追跡期間
中、皮膚炎は再発しなかった。どの犬も、体重に基づい
て決められた服用量で亜鉛グルコネートを食物摂取する
ことによる毒性、胃の刺激、下痢、または嘔吐等の症状
をあらわさなかった。
実施例8 1988年の6月と7月の間、喉が乾いた状態及び極度の
暑さにより、多くの犬が足(feet)/足(paw)の乾燥
及び炎症を被った。以下は、極度の状態により起こった
足(feet)/足(paw)の火傷及び乾燥の防止のための
足用の軟膏またはスプレーとして処方されたものであ
る。
組成 重量% 2.0% カルボキシメチルセルロース 5.0% 亜鉛グルコネート 1.5% リシン 1.5% ヒスチジン 残部 水及びpHを7.0に調整するためのHCl この軟膏を足(feet)/足(paw)に1日1回2か月
間適用した。犬は、毎日不快症状を診察された。2か月
の治療が終了したとき、状態は回復し、保護が達成され
た。
実施例9 2週間毎日、口臭を有する6匹の犬に、以下の処方で
注入された犬ビスケット(1日に20g)を与えた。ま
た、この6匹の犬のうち1匹は、舌の上に真菌の増殖を
有する。
2週間後、口臭は消え、口腔の衛生状態が改善され
た。1匹の犬の真菌の増殖を有する舌の黒い部分はもは
や目立たなくなり、舌はその通常の外観を回復した。
実施例10 目に問題のある6匹の犬を診断により以下のグループ
に分けた。
A.涙液嚢の炎症を有する2匹 B.結膜下の出血及び虹彩の炎症を有する3匹 C.角膜炎、潰瘍性の炎症及び眼瞼炎を有する1匹 この犬の感染した眼を、1日2回7日間、以下の目薬
の処方を1ml適用して治療した。
A及びBグループの眼は7日間の処理で治癒したが、
Cグループは10日間かかった。
実施例11 2匹の馬及び1匹のロバの出血した歯茎に7.0のpHを
有する下記の処方をスプレーした。
カルボキシメチルセルロースは、歯茎の粘膜に溶液を
付着させ、例えば干し草及びヤバネオオムギの乾燥餌に
よって起こる身体的な損傷を防護するために加えられ
る。甘味料は馬の好物であるために、これに加えられ
る。
動物の歯茎を1日2回1週間スプレーした。出血は、
止まり、口腔の悪臭は除去された。触ったときの歯茎の
厚痛は減少した。所有者に、予防手段として1週間に1
または2回この動物の歯茎にスプレーすることを勧め
た。
実施例12 2、3年間水虫をもち、ドクターショール製品および
その他の例えば乾燥したサポナリア浸透剤等の浸透溶液
に飽きた8人の患者を試験に供した。患者から採取した
サンプルの顕微鏡検査及び真菌の培養により病原体が毛
瘡白癬菌と同定された。
患者に、1日2回すなわち朝1回、夜1回、下記の処
方で足と靴にスプレーすることを勧めた。
*亜鉛アスコルベートの調製は下記実施例13で述べられ
ている。
水虫の治療養生法は、3日後に、足のかゆみを除去
し、足の匂いが減少される明確な効果を見せた。5ない
し7日間の治療後に、足は平常になった。
予防手段として、患者に1週間に2回スプレーを適用
することを勧めた。現在までの5か月半の追跡期間の
間、どの患者も水虫の再発が見られなかった。
実施例13 (2M)のアスコルビン酸35g150mlの水に溶解し、4℃
に冷却した。溶液の初期pH2であった。酸化亜鉛(1M)8
gを加え、溶液を連続してかき混ぜ、冷却を維持した。
数時間後、酸化亜鉛は全て溶液中に混合され、pHが4.9
に上がった。この混合物は、明るい黄色であり、ただち
に冷凍され、乾燥される。このようにして415.61の分子
量を有する明るい黄色の粉が得られた。乾燥粉は安定で
あるが、水酸化ナトリウムでp7に中和された溶液は安定
ではなかった。
実施例14 水に溶解されたとき中性溶液を形成する亜鉛及びリシ
ンを含む粉状の組成を、下記のようにして調製した。
2Mリシン及び1M亜鉛グルコネートを水に溶解し、pH7.
4を有する溶液を形成し、HClを用いてpH7に中和した。
亜鉛及びアミノ溶液を中和した後、液化窒素中でただち
に冷凍させた。次に、冷凍された溶液を24時間冷凍乾燥
し、水を除去した。乾燥すると、水に溶解したとき中性
の溶液(pH7)を形成し、亜鉛及びアミノ酸を含む白い
粉が形成される。
アルギニンとヒスチジンを用いて比較し得る処方が形
成されるが、ヒスチジンの場合、溶液はpH5.5を有する
ため、NaOHで中和される。
実施例15 膣炎を持つ2人の患者を、3%の亜鉛グルコネート、
1%のリシン、1%のカルボキシメチルセルロース及び
残部に水及びpHを7.0に調整するためのHClを含む溶液
で、1ないし3日間に1回治療した。ひりひり痛む感覚
は、治療後24時間でやみ、炎症は低減され、圧痛及び疼
痛は減少した。
実施例16 3人の中年の婦人患者をフェイスクリームとして実施
例3で述べた組成物で治療した。各々の患者にフェイス
クリームを1日に1または2回適用するように指示し
た。3週間以内に、全てに回復された皮膚状態が見ら
れ、いくつかのしわはめだたなくなり、過敏症も表れ
ず、その他の反対の副作用もなかった。
実施例17 0.1Mのリシンと共に水中で溶解された0.1Mの亜鉛グル
コネートから形成された7.1のpHを有する処方をディフ
コ トリプティック ソイ プロス(Difco Tryptic So
y Broth)(TSB)に添加した。このことにより、非常に
僅かに濁ったpH6.87の溶液が得られた。溶液50mlに対
し、約1.2mlの1MのNaOHを用いてpHを7.2に上げた。この
中和された溶液をZTSBと呼び、0.2μmのフィルターを
用いて濾過殺菌した。フィルターが詰まる前に、約15ml
のZTSBをフィルターに通した。フィルター表面には目立
った量の物質はなく、殺菌過程中に非常にわずかの亜鉛
の消失があった。対照のTSBは同様にして滅菌された。
分光光度実験 E.Coil ATCC 25922、Pseudomonas aeruginosa ATCC 2
7853 Staphylococcus aUREUS ATCC 25923及びStreptoco
ccus fecalis ATCC 33186の4つのバクテリア株を使用
した。これらのバクテリア株は、抗生物質ディスクの感
受性試験の品質管理評価に用いられる。4つのバクテリ
ア株を全てTSBで一晩増殖させた。各々の培養の250μl
をDynatech Immuon IELISA96ウェルのマイクロタイタプ
レートに置いた。各々の吸光度は、マイクロコンピュー
ターに接続されたオートマチックプレートリーダーを用
いて測定された。560、595、及び650nmにおける読取り
は、250μlの蒸留水に対するブランクを生じた。560nm
の波長は、もっとも鋭敏であることがわかり、さらに実
験された。また、殺菌されたTSB及びZTSBは、これらの
波長で、ブランクに比べて無視できる吸光度を含んでい
た。
ZTSBの予備的な評価 1.0mgの倍地を含むTSB及びZTSBの殺菌されたチューブ
をこの各々4つのバクテリア株に各々接種し、空気中35
℃でインキュベートした。接種されない両方の倍地の対
照のチューブが含まれていた。接種後、各々ZTSBチュー
ブには僅かな濁りがあった。対照TSBチューブは透明で
あったが、これらのZTSBチューブは、バクテリアの増殖
を示す相当の濁りが見られた。これらの結果は、バクテ
リアの増殖がZTSB中で抑制されていることを示したが、
インキュベート下で、少量の化学的沈殿があった。ま
た、殺菌されたZTSBを4℃で長く貯蔵すめことにより、
僅かな量の沈殿があった。
ZTSBにおけるバクテリアの成長の分光光度評価 各々この4つのバクテリア株をTSB中で35℃で一晩増
殖した。各々5.0mlの液体倍地を含むZTSBのチューブ及
び対照TSBを、4つのバクテリア株の各々からの10μl
の培養で接種した。接種されない対照チューブを含んで
いた。空気中35℃で、0、1、3、4、5、6、7、8
及び24時間のインキュベートの後、各々の試験からの25
0μlのアリクォット及び対照チューブをマイクロタイ
タのプレートのウェルに置いた。560nmに置ける吸光度
を測定し、蒸留水のブランクを各々のリーディングのイ
ンターバルに用いた。その結果を下記第6表に示す。
さらに、24時間のインキュベート後、各々接種された
TSB及びZTSBの内容物を5%の羊の血の倍地に分取し、
一晩インキュベートした。ZTSB Ec及びZTSB ps以外の
インキュベートされたチューブ全てに増殖し得るバクテ
リアがあった。Ec及びPs ZTSBチューブ中には目に見え
る増殖し得るバクテリアが見られないというデータとと
もに、このデータは、ZTSBがE.Coil及びPseudomonas a
eruginosaの増殖を抑制するだけでなく、インキュベー
ト条件下で殺菌性であったことを意味する。
上記見地からみて、本発明の幾つかの目的が達成さ
れ、その他の有利な結果が遂げられることがわかるであ
ろう。本発明の範囲から逸脱せずに、種々の変形例が上
述のようになされ得るが、上述の説明に含まれる全ての
ことがらは、例示として説明されるものであり、これに
限定されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 17/00 A61P 17/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/19 A61K 31/195 A61K 31/315 A61P 3/12 A61P 15/02 A61P 17/00 CA(STN) MEDLINE(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜鉛の投与に対して反応性を有する状態に
    ある生体組織を治療するための生物的に利用可能な組成
    物であって、ペントースまたはヘキソースのカルボン酸
    誘導体の亜鉛塩と、アラニン、バリン、イソロイシン、
    プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン及び
    それらの混合物からなる群から選択されたアミノ酸とを
    含み、前記亜鉛塩とアミノ酸は概ね等しいモル比で且つ
    0.05M乃至1.0Mの濃度で存在し、当該組成物のpHが6な
    いし8の範囲にあることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】前記亜鉛塩は、亜鉛グルコネートであり、
    亜鉛グルコネートとアミノ酸の濃度は0.1M乃至0.3Mであ
    り、当該組成物のpHが6.5ないし7.5であることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】pHが実質的に7.0であることを特徴とする
    請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記アミノ酸がリシンである請求項3に記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】さらにビタミンを添加した請求項3に記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】前記ビタミンはナイアシンである請求項5
    に記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記ビタミンはビタミンCである請求項5
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】当該組成物は上皮の疾患を治療するための
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記上皮の疾患が、おむつかぶれ、膣炎及
    び乾燥肌からなる群から選択されたものであることを特
    徴とする請求項8に記載の組成物。
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