JP3058023U - 走行中における携帯通話の安全器機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】走行中の携帯通信機の通話中によって齎らされ
る傷ましい交通事故の撲滅にある。 【解決手段】本体ケース１には、携帯通信機を収納する
程度の厚みを有した収納部と、下底部分には拡声部２
を、そして側壁には電気的回路を格納するための空隙部
４を備え、該空隙部４には、音声集音部の位置が容易に
調整できる可動用溝５が設けられ、更に応答通信機能を
保持するため下端部には電池収納部６が付帯され本体ケ
ースが構成されている。応答通話具８には、片側端部に
耳に嵌め込むイヤホン９が、一方の片側にはミニマイク
１０が具備されてヘッドホン形状の長さ幅を調整するア
ジャストメント部で調整し、頭部若しくは頚部の後ろ側
から掛けてミニマイクを口元に宛てスタンバイは完了す
る。後は呼び出し音が鳴ったなら受信し、送信するとき
も日常的に応答会話をハンズ・フリー状態で行うことに
より本考案の目的が達成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の走行中に携帯電話等の使用に際して、片手ハンドルによる 事故を未然に防ぐための簡易な構成によって成る携帯通話の安全器機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現今における通信媒体、即ち携帯電話並びにＰＨＳ通信機等（以下携帯通信機 ）は、成人人口の三人に一台が所持されていると云われ、加えて車社会としての 免許証発行台数は１種２種を合わせた平成９年度末で、実に７１２７万１２２２ 証台に達し、更に両者の所持形態は急増の一途を辿っている現況にある。 この様に普及し続ける現況において、自動車事故の多くは今や走行中の携帯通信 機の使用中における、片手ハンドルが主たる原因となっていることは衆知である 。 自体験によれば昨今はデジタル電話回線に移行していて、運転者の近傍側壁に マイクが設けられハンズ・フリーで走行中にでも通話ができるようになったが、 どこの席でもとはいかず、又、同乗者に話の内容が聴かれるといった欠点がある 。更には、携帯通信機に慣れ親しんで使い勝手がよくなっている為か、走行中も 安易に使用するケースが殆どで、交通事故の弊害と云われる所以ともなっている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、自動車事故の大きな問題点として指摘されている、 上述した走行中の運転者が、携帯通信機の使用中に片手ハンドルになって事故を 引き起こす。この惨事の撲滅を期する観点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は斯かる問題点の、走行中の運転者が携帯通信機を使用する際に、片手 ハンドルにしないハンズ・フリーを具現せしめるための、安全かつ簡易な器具の 提供にある。 この為、本考案の走行中における携帯通話の安全器機は、携帯通信機を収納す る電気的機能を備えた本体ケースと、へッドホン若しくはネックホン形状の応答 通話具を具備し、これをコードによって連結して構成したものであって、当該器 機の使用により一挙に解決を図ったものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の走行中における携帯通話の安全器機の全体を現すものであり、 更に、容易に理解を得るため通常の携帯通信機イをも図記したものである。 図示の如く、携帯通信機を収納する本体ケース１と、ヘッドホン形状になる応答 通話具８とが、コード１２によって連結され本考案は構成されている。

【０００６】 本考案を更に具体的に説明する。本体ケース１は平面図を現しているが、本体 ケース１の携帯通信機を収める収納部７は、携帯通信機イを収納する程度の厚み を有し、下底部分には拡声部２を、そして側壁には電気式回路を格納するための 空隙部４を備え、加えて該空隙部４には、どのような小型の携帯通信機イであっ ても、音声集音部３の位置が容易に調整できるよう可動用溝５が設けられている 。更に応答通信機能を保持するため下端部には電池収納部６が付帯され本体ケー ス１が構成されている。 前記一方の本考案の特徴とするヘッドホン又はネックホン形状になる応答通話 具８は斜視図で現しているが、片側端部には耳に嵌め込むイヤホン９が、一方の 片側には僅曲して口に届くようミニマイク１０が具備され、かつヘッドホン形状 の頭幅を調整するアジャストメント部１１，１１ａが設けられて形成されている 。 この様に形成された本体ケース１と、ヘッドホン又はネックホン形状になる応答 通話具８は、夫々に空隙部４内の回路により電気的機能をもたせてコード１２に よって連結され、本考案を構成している。

【０００７】 解決しようとする問題点は、走行中の携帯通信機イの通話中によって齎らされ る痛ましい交通事故の撲滅にある。つまり、片手ハンドルを阻止してハンズ・フ リーと成し、かつ安全的確に通話状態を確立する点にある。 即ち、本考案の走行中における携帯通話の安全器具の装着によって、確実にハン ズ・フリー状態で通話できることにより本考案の目的が達成できるものである。

【０００８】 更に、本考案の使用方法と特徴を図面に従って説明する。先ず本体ケース１の 携帯通信機収納部７へ携帯通信機イを上方部から挿入する。挿入すると必然的に 携帯通信機イの通話マイク部分が、本体ケース１内の拡声部２の下底部分に位置 する。そして受話部分は本体の音声集音部３の下底部分に位置するが、昨今の小 型化されたものにも対応するために、音声集音部３は、側壁に設けられた空隙部 ４の可動用溝５によって容易に調整し適部に合わせることができる。 これで準備は完了し、後はヘッドホン形状に成る応答通話具８の長さ幅を、アジ ャストメント部１１，１１ａで調整し、頭部若しくは頚部の後ろ側から掛けて、 イヤホン９を耳に嵌め、一方の側端部位に僅曲して口に届くように形成されたミ ニマイク１０を口元に宛てスタンバイは完了する。後は呼び出し音が鳴ったなら 受信し、加えて送信するときも応答会話を日常的にハンズ・フリー状態で行うこ とにより本考案の目的が達成される。

【０００９】 なお、電気的回路若しくは電気的機能の方式は、様々な方法例えば携帯用カセ ットレコーダーや補聴器等が考察でき、バッテリーと整合性が合えば特に限定を 要しないため省略する。又、ミニマイク１０の支柱はフレキシブルな素材が望ま しいがこれも限定しない。更に、本体ケース１の仕様も上部から挿入する式では なくても、音声集音部３を起こして上面から嵌入してもよいことは論を挨たない 。 本体ケースの表面はオープンにしても、透明なビニールで覆うことも自由である 。いずれにしても本考案の目的は、走行中の携帯通信機使用による片手ハンドル を安全確実に阻止しょうとするものである。

【００１０】 以上説明したように、本考案の走行中における携帯通話の安全器機の装着によ って、今や急速に普及しかつ普遍的に日常生活に密着している携帯通信機の、走 行中の使用によって引き起こされる悲惨な自動車事故を、安全確実に阻止できる 如くハンズ・フリー通話を具現せしめたことであり、極めて顕著で有意義な貢献 性を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案携帯通話の安全器機全体を表したもの
で、本体ケースは平面図で、ヘッドホン形状の応答通話
具は斜視図で表した。なお通常通信機イは符号に記さな
い。

【符号の説明】 １ 本体ケース ２ 拡声部 ３ 音声集音部 ４ 空隙部 ５ 可動用溝 ６ 電池収納部 ７ 携帯通信機収納部 ８ 応答通話具 ９ イヤホン １０ ミニマイク １１ 長さ幅を調整するアジャストメント部 １１ａ 長さ幅を調整するアジャストメント部 １２ コード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話機及びＰＨＳ系電話機を収納する
   電気的機能を備えた本体ケースと、片側にイヤホンを一
   方の片側にマイクロホンを具備してヘッドホン形状に成
   る応答通話具とを前記の本体ケースへコードを通じて連
   結構成したことを特徴とする走行中における携帯通話の
   安全器機