JP3057541B2 - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置

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JP3057541B2
JP3057541B2 JP5321370A JP32137093A JP3057541B2 JP 3057541 B2 JP3057541 B2 JP 3057541B2 JP 5321370 A JP5321370 A JP 5321370A JP 32137093 A JP32137093 A JP 32137093A JP 3057541 B2 JP3057541 B2 JP 3057541B2
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昭雄 吉田
亨 泉屋
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株式会社清水商会
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中古エンジン等を単体
で起動させることのできるエンジン始動装置に係わり、
被起動エンジンの性能をチェックすることのできるエン
ジン始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の自動車のエンジンは、技術開発が
進み高性能化が著しい。しかしながら搭載されたエンジ
ンの交換が必要な場合もあり、自動車整備工場等ではエ
ンジンの交換が行われていた。自動車用のエンジンは比
較的コストが高いので、事故車等から使用可能な中古エ
ンジンを取り出し、この中古エンジンを被エンジン交換
車に搭載させることによりコストダウンを図ることもあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが事故車等から
取り出された中古エンジンは、エンジン単体で起動させ
ることが困難であり、中古エンジンの性能を被エンジン
交換車に搭載前に確認することができないという問題点
があった。
【0004】即ちガソリンエンジンは、基本的には適切
な量の燃料と空気を混合させ、この混合気に対して、定
められた周期で発生する充分な火花により燃焼させるこ
とにより、安定した回転力を得ることができる。
【0005】火花の発生周期を制御するために従来の自
動車では、機械的な動作によるディストリビュータ(分
配器)を使用し、1サイクル(エンジン2回転)の中で
最も最適な時期に点火させる方式が採用されていた。し
かしながらマイクロコンピュータ等の電子回路の急速な
発達により、近年では、電子制御による火花発生周期の
制御が一般化し、長寿命化と共に、メンテナンスフリー
を図ったエンジンが殆どとなっている。これらの電子制
御式のエンジンでは、排気ガス規制を満足させたり、燃
料消費量、馬力等を最適に制御するために、エンジンの
大きさや構造に合わせて微妙な制御を行っている。
【0006】このためディストリビュータを使用したエ
ンジンでは、比較的簡単なリレーロジックによる治具を
用意すれば、エンジン単体でも起動することができた
が、現在の電子制御式のエンジンでは、エンジン単体で
起動することは殆ど不可能であった。特に最近のエンジ
ンは、点火プラグや点火コイルまでエンジンに内臓され
ており、エンジン単体で起動することは極めて困難であ
るという問題点があった。
【0007】また対象となる電子制御式エンジンに対応
する電子回路を用意するという手法も考えられるが、各
自動車メーカーや車種毎に制御回路が異なっており、そ
れぞれのエンジンに対して電子回路や、燃料噴射量、点
火時期等の制御データを交換することは極めて繁雑で汎
用性がなく、経済性に欠けるという問題点があった。更
に将来、新車種が発売された場合には、新たに制御回路
や制御データを解析する必要があり、事実上使用に耐え
ないという深刻な問題点があった。
【0008】特に事故車等では、エンジンに付帯する燃
料ポンプや回転センサ、ディストリビュータ、空気吸入
センサ等が破損されている場合もあり、この様な不良エ
ンジンは交換使用することができない。しかしながらエ
ンジン単体で起動が不可能となれば、実際に被交換車に
搭載した後に検査するしか方法がなく、リスクを伴うと
いう問題点があった。
【0009】従ってエンジン単体で起動させることがで
き、被交換車にエンジンを搭載する前にエンジンの性能
をチェックすることができ、異常な音や振動、回転ム
ラ、異常燃焼等の不具合を検査することのできるエンジ
ン起動装置の出現が強く望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、被起動エンジンを単体で起動させる
ためのエンジン起動装置であって、該被起動エンジンの
上死点を検出するための上死点信号を入力するための上
死点信号入力手段と、前記被起動エンジンの制御データ
を設定するための制御データ設定手段と、前記上死点信
号入力手段から入力された前記上死点信号と制御データ
設定手段で設定された制御データとに基づき、前記被起
動エンジンを燃焼させるための噴射信号と点火信号とを
演算するための演算処理手段とを有し、演算処理手段か
ら出力される噴射信号と点火信号とを被起動エンジンに
供給することにより、被起動エンジンを単体で起動可能
とすると共に、前記演算処理手段が、被起動エンジンの
性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を行い、
結果を表示可能とすることを特徴としている。
【0011】また本発明は噴射信号に基づき、前記被起
動エンジンに燃料を供給するための燃料供給手段を備え
ることもできる。
【0012】更に本発明は、被起動エンジンの上死点を
検出するための上死点信号検出手段と、この上死点信号
検出手段で得られた上死点信号と制御データ設定手段で
設定された制御データとに基づき、前記被起動エンジン
を燃焼させるための噴射信号と点火信号とを演算するた
めの演算処理手段とからなり、前記上死点信号検出手段
は、被起動エンジンのクランクプーリに取り付けられた
遮蔽部材と、この遮蔽部材を検知するためのセンサ部材
とからなり、前記演算処理手段が、被起動エンジンの性
能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を行い、結
果を表示可能とすることを特徴としている。
【0013】そして本発明の点火信号が、点火コイルを
起動させるための点火1次信号と、点火コイルを介して
点火プラグに供給するための点火2次信号の何れかに選
択出力可能に構成することもできる。
【0014】また本発明は演算処理手段が、被起動エン
ジンの性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を
行い、結果を表示する構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
上死点信号入力手段が被起動エンジンの上死点を検出
し、制御データ設定手段が被起動エンジンの制御データ
を設定し、演算処理手段が、上死点信号入力手段から入
力された上死点信号と制御データ設定手段で設定された
制御データとに基づき、被起動エンジンを燃焼させるた
めの噴射信号と点火信号とを演算する様になっており、
演算処理手段から出力される噴射信号と点火信号とを被
起動エンジンに供給することにより、被起動エンジンを
単体で起動させることができると共に、演算処理手段
が、被起動エンジンの性能と、新品のエンジンの性能の
性能差の比較を行い、結果を表示させることができる。
【0016】また本発明は燃料供給手段が、噴射信号に
基づき、被起動エンジンに燃料を供給する様にすること
もできる。
【0017】更に本発明は上死点信号検出手段が、被起
動エンジンの上死点を検出し、演算処理手段が、上死点
信号検出手段で得られた上死点信号と制御データ設定手
段で設定された制御データとに基づき、被起動エンジン
を燃焼させるための噴射信号と点火信号とを演算する様
になっており、上死点信号検出手段はセンサ部材が、被
起動エンジンのクランクプーリに取り付けた遮蔽部材を
検知することにより上死点信号を検出する様になってお
り、演算処理手段が、被起動エンジンの性能と、新品の
エンジンの性能の性能差の比較を行い、結果を表示させ
ることができる。
【0018】そして本発明は、点火1次信号が点火コイ
ルを起動させ、点火2次信号が点火コイルを介して点火
プラグから火花を発生させる様になっており、点火1次
信号又は点火2次信号を選択的に出力させることができ
る。
【0019】また本発明は演算処理手段が、被起動エン
ジンの性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を
行い、結果を表示することができる。
【0020】
【実施例】
【0021】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0022】本実施例のエンジン起動装置1000の実
施例を図面に基づいて説明する。エンジン起動装置10
00は、演算処理手段1と冷却水供給手段200と燃料
供給手段300とセルモーター駆動手段400とから構
成されている。
【0023】演算処理手段1は、マイクロコンピュータ
等から構成されており、上死点信号、制御データ等に基
づき、被起動エンジン2000を燃焼させるための噴射
信号、点火信号等を演算するためのものである。更に演
算処理手段1は、エンジン起動装置1000全体の演算
制御を司るためのものである。
【0024】冷却水供給手段200は、被起動エンジン
2000に冷却水を供給するためのものであり、被起動
エンジン2000の過熱を防止することができる。
【0025】燃料供給手段300は、燃料ポンプ及び燃
料タンク等から構成されており、演算処理手段1からの
噴射信号に基づき、燃料を被起動エンジン2000に供
給する様になっている。
【0026】セルモーター駆動手段400は、起動初期
時に被起動エンジン2000を回転させる電力を供給す
るためのものである。
【0027】冷却水供給手段200と燃料供給手段30
0とセルモーター駆動手段400とは、被起動エンジン
2000に装備されたものを使用するのでなく、エンジ
ン起動装置1000に独自に用意する様になっている。
【0028】次に本実施例の演算処理手段1を詳細に説
明する。
【0029】演算処理手段1には、制御データ設定手段
2と表示手段3とインターフェース4とから構成されて
いる。
【0030】制御データ設定手段2は、噴射量補正部2
1と気筒数選定部22と進角補正部23とパターン選別
部24と上死点信号反転部25とからなり、被起動エン
ジン2000の制御データを設定するためのものであ
る。
【0031】噴射量補正部21は、被起動エンジン20
00に合わせて噴射量を微調整するためのものであり、
気筒数選定部22は、被起動エンジン2000の気筒数
を設定するためのものである。
【0032】進角補正部23は進角を補正するためのも
のである。進角とは図3に示す様に、シリンダーの圧縮
工程中において、上死点と点火させる位置との角度であ
り、点火位置が上死点より何度前であるかを示すもので
ある。通常のエンジンでは進角は10度程度であるが、
5度、15度のものもあり、被起動エンジン2000に
合わせて設定を変更する必要がある。
【0033】パターン選別24は、被起動エンジン20
00の動作性能を示すパターンを切り替えるためのもの
である。そして被起動エンジン2000の性能と、新品
のエンジンの性能の性能差の比較を行い、表示させるこ
ともできる。
【0034】上死点信号反転部25は、被起動エンジン
2000を1回転ずらして上死点の位置を実質的に変更
させるためのものである。ここで上死点信号とは、クラ
ンクシャフトに連がる多気筒のシリンダ中で、1番シリ
ンダが圧縮上死点又は排気上死点に到達した時を示す信
号である。4サイクルエンジンにおいてはエンジンが2
回転を1サイクルとし、吸気、圧縮、爆発、排気を繰り
返す様に構成されている。従って1サイクル中に、上死
点信号として2個の信号が検出されてしまうため、通常
の自動車では1/2に減速された回転子を設け、この回
転子により上死点信号を得る様になっている。本実施例
のエンジン起動装置1000では、検出された2個の信
号を演算処理手段1等の電子回路により1/2に間引き
して上死点信号とする様に構成されている。
【0035】即ち被起動エンジン2000にある上死点
マークが、1番シリンダの圧縮工程にある場合と、1番
シリンダの排気工程にある場合があり、まず、何れか一
方に上死点マークがあると仮定し、被起動エンジン20
00が起動しにくい場合には、上死点信号反転部25を
使用して、1回転ずらした(反転)ものを上死点として
処理することができる。
【0036】表示手段3は、噴射量表示部31と気筒数
表示部32と回転数表示部33と油圧表示部34とパタ
ーン表示部35と進角表示部36とからなっている。噴
射量表示部31は、起動された被起動エンジン2000
の噴射量を表示するためのものであり、気筒数表示部3
2には被起動エンジン2000の気筒数が表示され、回
転数表示部33には起動された被起動エンジン2000
の回転数が表示される。そして油圧表示部34には、起
動された被起動エンジン2000の油圧が表示され、パ
ターン表示部35には、被起動エンジン2000の動作
性能を示すパターンが表示される様になっている。また
進角表示部36は、進角補正部23で設定された進角を
表示する様になっている。表示手段3は、演算処理手段
1からの信号に基づき、データ等を表示できるものであ
れば、何れの表示装置を採用することができる。
【0037】インターフェース4は、パーソナルコンピ
ュータ等の情報処理装置と接続するためのものであり、
演算処理手段1から測定データ等を転送させたり、演算
処理手段1に制御信号を送出してエンジン起動装置10
00を制御させることができる。
【0038】次に演算処理手段1には、上死点信号aと
吸気圧信号bと水温信号cと油圧信号dが入力される。
【0039】上死点信号aは、上死点信号検出手段5が
上死点を検出することにより得られる信号である。本実
施例の上死点信号検出手段5は、クランクプーリ100
に取り付けられた金属片51と、この金属片51を検出
するための光センサ52とから構成されており、上死点
に対応する点に金属片51を取付け、この金属片51を
光センサ52が検出することにより上死点信号aが得ら
れる様になっている。なお金属片51は遮蔽部材に該当
するものであり、光センサ52はセンサ部材に該当する
ものである。
【0040】なお上死点信号検出手段5は上述の構成に
限ることなく、ゼロ信号と角度パルスを検出するロータ
リーエンコーダとすることもでき、上死点を検出するこ
とができれば何れの検出手段を採用することができる。
そして演算処理手段1は、上死点信号検出手段5で得ら
れた信号を1/2に間引くことにより、上死点信号aと
している。更に上死点信号反転部25により、1回転ず
らした位置に変更させることも可能である。
【0041】また金属片51は、クランクプーリ100
に接着テープやマグネット等を利用して取り付けること
ができる。
【0042】そして上死点信号検出手段5は、A/D変
換等の信号処理が施された後、演算処理手段1に入力さ
れる様になっている。なおA/D変換器等を含む上死点
信号を入力するためのものが上死点信号入力手段に該当
する。演算処理手段1は、上死点信号検出手段5で得ら
れた上死点信号aに基づいて、噴射開始、点火時期等を
演算することができる。
【0043】吸気圧信号bは、被起動エンジン2000
の吸気圧を示すものであり、適宜の気圧センサにより吸
気圧を検出する様になっている。即ち急速にアクセルを
踏むと、一気に吸気孔に空気が流れ、大気圧に近くな
る。大気圧に近くなるため、空気量と燃料量との配合バ
ランスが崩れ、シリンダ内での燃焼が困難となりエンジ
ンが停止する場合がある。この現象を防止するために、
気圧センサが吸気圧を検出して吸気圧信号bに変換し、
演算処理手段1は、大気圧に近づいたことを認識した場
合には、噴射信号eを制御して燃料噴射量を増加させる
様になっている。
【0044】水温信号cは、被起動エンジン2000の
温度を示すものであり、適宜温度センサにより冷却水の
水温を検出する様になっている。これは被起動エンジン
2000が冷えきっているとエンジンの起動が困難とな
るので、一定温度以下の場合には、噴射信号eを制御し
て燃料噴射量を増加させる様になっている。
【0045】油圧信号dは、被起動エンジン2000の
油圧を示すものであり、適宜の圧力センサにより油圧を
検出する様になっている。演算処理手段1は、油圧信号
dが一定圧力以下である場合には、被起動エンジン20
00は停止していると判断することができる。演算処理
手段1は、被起動エンジン2000の停止を認識した場
合には、燃料供給手段300や点火1次信号f、点火2
次信号g等を停止させる様になっている。
【0046】なお吸気圧信号b、水温信号c、油圧信号
dも、上死点信号aと同様に、AD変換された後、演算
処理手段1に入力される様になっている。
【0047】次に演算処理手段1は、噴射信号e、点火
1次信号f、点火2次信号gを出力する様になってい
る。
【0048】噴射信号eは、燃料供給手段300を駆動
して被起動エンジン2000に対する供給燃料の量を制
御させるための信号である。
【0049】点火1次信号fと点火2次信号gとは、被
起動エンジン2000を点火させるための信号である。
【0050】点火1次信号fは図5に示す様に、点火コ
イル6を起動させるための信号であり、点火2次信号g
は、点火コイル6の2次側に発生する高圧信号であり、
点火プラグから火花を生じさせるためのものである。
【0051】最近の自動車では、エンジンに点火コイル
6がプラグと一体化されて内蔵している場合があり、こ
の場合には点火1次信号fを被起動エンジン2000に
供給する必要がある。これに対して、点火コイル6を内
蔵していないエンジンの場合には、高圧信号である点火
2次信号gを被起動エンジン2000に供給する必要が
ある。従って本実施例のエンジン起動装置1000は、
点火1次信号fと点火2次信号gの何れも出力すること
ができ、被起動エンジン2000に合わせて何れか一つ
の点火信号を供給する様になっている。即ち本実施例
は、点火1次信号fと点火2次信号gの何れかを選択出
力可能に構成されている。
【0052】以上の様に構成された本実施例の作用を説
明する。
【0053】図6(a)は、本実施例のエンジン起動装
置1000のフロントパネルを表すものであり、表示手
段3である噴射量表示部31、気筒数表示部32、回転
数表示部33、油圧表示部34、パターン表示部35、
進角表示部36とが設けられている。更に制御データ設
定手段2が備えられており、設定ボタン26により設定
変更の入力が可能である。
【0054】また上死点信号aを入力するためのコネク
ター、噴射信号eを出力するためのコネクター、点火1
次信号fを出力するためのコネクター、点火2次信号G
を出力するためのコネクター、電源スイッチ71、スト
ップスイッチ72、スタータスイッチ73等が形成され
ている。
【0055】図6(b)は、本実施例のエンジン起動装
置1000のリアパネルを表すものであり、セルモータ
駆動手段400の出力電力を出力するためのコネクタ4
10と、DC12V入力端子81、DC12V出力端子
82、AC入力端子83、エンジンアース84、ロータ
リエンジン用の点火信号を出力するためのコネクターh
等が形成されている。
【0056】まず、上死点信号aを入力するためのコネ
クターと上死点信号検出手段5とを連結し、噴射信号e
を出力するためのコネクターと燃料供給手段300とを
連結する。更に点火1次信号fを出力するためのコネク
ターと点火2次信号Gを出力するためのコネクターとの
何れかを、被起動エンジン2000に接続する。そして
セルモータ駆動手段の出力電力を出力するためのコネク
タ410と被起動エンジン2000のセルモータとを接
続する。
【0057】そして冷却水供給手段200と燃料供給手
段300とを被起動エンジン2000に連結する。即
ち、被起動エンジン2000の付属部材は、点火プラグ
とセルモータ、燃料噴射インジェクタ以外は使用しない
ことになる。
【0058】次に電源スイッチ71を投入し、制御デー
タ設定手段2により制御データを設定する。そしてスタ
ータスイッチ73を押せば、セルモータが駆動して被起
動エンジン2000が起動される。
【0059】ここで被起動エンジン2000の回転数を
上げていくには、制御データ設定手段2の噴射量補正部
21と進角補正部23とを調整し、燃料噴射量と進角を
変化させればよい。例えば、500rpmから5000
rpmまで変化させると、燃料噴射量は120%変化
し、進角は10度から40度以上まで変化する。即ち、
上死点信号aの間隔の演算が極めて重要となる。なお進
角は45度程度が限界であり、これ以上増加させると被
起動エンジン2000を破損させる可能性が生じる。
【0060】以上の様に、被起動エンジン2000が起
動したならば、その回転数等を適宜のセンサーで検出
し、他のデータ等と組み合わせて演算処理手段1が性能
のチェックを行う。例えばパターン表示部35に、新品
のエンジンとの性能比較を表示することも可能である。
この時のデータを、インターフェース4を介してパソコ
ンに送出し、各種のデータ処理を行うことも可能であ
る。
【0061】また使用者が、異常な音や振動、回転ム
ラ、排気ガスの色から異常燃焼等をチェックすることも
可能である。更に使用者が、特定の番号のシリンダに対
する点火信号を停止させることもでき、この場合の回転
数等をチェックすることにより、特定のシリンダの不具
合等を発見することもできる。
【0062】そして被起動エンジン2000のチェック
が終了した後、ストップスイッチ72を押せば、被起動
エンジン2000を停止させることができる。
【0063】
【効果】以上の様に構成された本発明は、被起動エンジ
ンの上死点を検出するための上死点信号を入力するため
の上死点信号入力手段と、前記被起動エンジンの制御デ
ータを設定するための制御データ設定手段と、前記上死
点信号入力手段から入力された前記上死点信号と制御デ
ータ設定手段で設定された制御データとに基づき、前記
被起動エンジンを燃焼させるための噴射信号と点火信号
とを演算するための演算処理手段とからなり、演算処理
手段から出力される噴射信号と点火信号とを被起動エン
ジンに供給することにより、被起動エンジンを単体で起
動させることができる上、前記演算処理手段が、被起動
エンジンの性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比
較を行い、結果を表示させることができるという効果が
ある。
【0064】本発明は、被起動エンジンを被交換車に搭
載する前に、被起動エンジンを単独で起動させることが
でき、エンジン性能のチェックを行うことができ、更
に、新品エンジンとの性能差等も簡便、迅速に表示する
ことができるという卓越した効果がある。
【0065】そして本発明は、エンジンメーカや車種に
限定されることなく、制御データを変更させるだけで、
何れのエンジンにも対応することができるという効果が
ある。
【0066】また本発明は、事故車等から取り出した中
古エンジンの能力をエンジン単体状態でチェックするこ
とができるシステムを安価に提供することができるの
で、品質の保証と安全性を担保することができる。そし
て中古エンジンとして使用可能なエンジンが、性能チェ
ックができないことから廃棄されるという様なことがな
く、リサイクルを促して環境問題にも対応することがで
きるという卓越した効果がある。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるエンジン起動装置100
0の構成を説明する図である。
【図2】本実施例の演算処理手段1を説明する図であ
る。
【図3】進角を説明する図である。
【図4】上死点信号検出手段5を説明する図である。
【図5】点火信号を説明する図である。
【図6(a)】フロントパネルを説明する図である。
【図6(b)】リアパネルを説明する図である。
【符号の説明】
1 演算処理手段 2 制御データ設定手段 21 噴射量補正部 22 気筒数選定部 23 進角補正部 24 パターン選別部 25 上死点信号反転部 3 表示手段 31 噴射量表示部 32 気筒数表示部 33 回転数表示部 34 油圧表示部 35 パターン表示部 36 進角表示部 4 インターフェース 5 上死点信号検出手段 51 金属片 52 光センサ 6 点火コイル 100 クランクプーリ 200 冷却水供給手段 300 燃料供給手段 400 セルモーター駆動手段 1000 エンジン起動装置 2000 被起動エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02N 15/00 F02N 15/00 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 374 F02D 45/00 314 F02D 43/00 301 F02N 11/12 F02N 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被起動エンジンを単体で起動させるため
    のエンジン起動装置であって、該被起動エンジンの上死
    点を検出するための上死点信号を入力するための上死点
    信号入力手段と、前記被起動エンジンの制御データを設
    定するための制御データ設定手段と、前記上死点信号入
    力手段から入力された前記上死点信号と制御データ設定
    手段で設定された制御データとに基づき、前記被起動エ
    ンジンを燃焼させるための噴射信号と点火信号とを演算
    するための演算処理手段とを有し、演算処理手段から出
    力される噴射信号と点火信号とを被起動エンジンに供給
    することにより、被起動エンジンを単体で起動可能とす
    ると共に、前記演算処理手段が、被起動エンジンの性能
    と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を行い、結果
    を表示可能とすることを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 【請求項2】 被起動エンジンを単体で起動させるため
    のエンジン起動装置であって、該被起動エンジンの上死
    点を検出するための上死点信号を入力するための上死点
    信号入力手段と、前記被起動エンジンの制御データを設
    定するための制御データ設定手段と、前記上死点信号入
    力手段から入力された前記上死点信号と制御データ設定
    手段で設定された制御データとに基づき、前記被起動エ
    ンジンを燃焼させるための噴射信号と点火信号とを演算
    するための演算処理手段と、該噴射信号に基づき、前記
    被起動エンジンに燃料を供給するための燃料供給手段と
    からなり、演算処理手段からの点火信号を被起動エンジ
    ンに供給することにより、被起動エンジンを単体で起動
    可能とすると共に、前記演算処理手段が、被起動エンジ
    ンの性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を行
    い、結果を表示可能とすることを特徴とするエンジン始
    動装置。
  3. 【請求項3】 被起動エンジンを単体で起動させるため
    のエンジン起動装置であって、該被起動エンジンの上死
    点を検出するための上死点信号検出手段と、前記被起動
    エンジンの制御データを設定するための制御データ設定
    手段と、前記上死点信号検出手段で得られた上死点信号
    と制御データ設定手段で設定された制御データとに基づ
    き、前記被起動エンジンを燃焼させるための噴射信号と
    点火信号とを演算するための演算処理手段とからなり、
    演算処理手段から出力される噴射信号と点火信号とを被
    起動エンジンに供給することにより、被起動エンジンを
    単体で起動可能に構成されており、前記上死点信号検出
    手段は、被起動エンジンのクランクプーリに取り付けら
    れた遮蔽部材と、この遮蔽部材を検知するためのセンサ
    部材とからなり、前記演算処理手段が、被起動エンジン
    の性能と、新品のエンジンの性能の性能差の比較を行
    い、結果を表示可能とすることを特徴とするエンジン始
    動装置。
  4. 【請求項4】 上記点火信号は、点火コイルを起動させ
    るための点火1次信号と、点火コイルを介して点火プラ
    グに供給するための点火2次信号の何れかに選択出力可
    能に構成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記
    のエンジン始動装置。
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