JP3056598U - 物品の収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品の運搬又は貯蔵品のためなどに用いる物
品の収納装置である。 【構成】 底蓋１に奥側蓋２と左右の横側蓋３，４を蝶
番７にて連結し、奥側蓋と左右の横側蓋に設けた各々の
上のガイド８に上ガイド用ピン１１を挿入して各両者を
結合し、一方、底蓋１に設けた横のガイド１０に手前側
蓋５の段付きの横ガイド用ピン１３を挿入し、そのあと
左右の横側蓋に設けた上のガイド８に手前側蓋に設けた
上のガイド８をセンター合わせして上ガイド用ピン１１
にて各両者を結合する。又、奥側蓋２及び手前側蓋５の
四隅にガイド板６を設けてなる構成の物品の収納装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

物品の運搬＆貯蔵品の保護のためなどに用いる物品の収納装置。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、図１１から図１２に示すように、例えば収納品（１８）を保護して搬 送するときは、木材又は鉄板にて枠を作成したものを使用していた。 それ故、収納後に手前蓋（５Ａなど）を左右の横側蓋（３Ａ又は４Ａなど）に取 付けるのに木材時はクギまた、鉄板材のときにはネジ等を使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

図１２に示すバラバラの部品での収納箱（本考案に該当）を現場又は現地にて 組立てる方式のものは、組付け時の場所を多く取らないことが要望されていた。 又、組付け時に、多くの手間がかかっていた。 図１３に示すような半完成の収納箱では、例えば自動車のような部品で日本から 外国にノックダウンのために輸出するような量産品の取扱のものでは、輸出或い は、輸入で再度使うために空荷時の収納箱の容積が「かさばり」しないものが要 求さていた。

【０００４】 木材使用時は、収納品が見えなく、前記したような輸出、輸入などに使用する ものは、分解時に収納箱を壊してしまうために再使用が出来なく、木材の省資源 面から好ましくなかった。 鉄板材の使用時は、収納箱の重量のアップでその分、荷が詰めないため運送賃 も「かさむ」為、強度を確保した軽量の構造の簡素なものが要求されていた。 すなわち、組付け、分解などが簡易で再使用の出来る物が要望されていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の物品の収納装置は、これらの欠点を解消しようとするためのものであ るが従来のものにくらべ、システム的に格段の利便を計ったものである。 組付け場所を取らない。 組付け時間の短縮である。 収納箱（本考案の収納装置）の空荷時の容積が「かさばらない」こと。 輸出入などに使う収納箱で省資源面より、収納箱の再使用が出来ること。 構造の簡素な収納箱で、特殊技術を要せずだれでも取扱が容易なること。 いま、その構成を説明すると、 （イ） 図２に示す底蓋１は、桁１Ａの下に桁１Ｃを図の如く溶接する。 桁１Ａの片側の上面には、奥側蓋２に取付けの蝶番７を図７に示す様に後で溶接 にて結合される。又、桁１Ｃの両端の上面にも、前記と同様に左右の横側蓋３， ４に取付けの蝶番７を溶接にて後で結合するようになっている。 桁１Ｂの上面には、手前側蓋５の段付き横ガイド用ピン１３が勘合挿入される 横ガイド１０が溶接されている。 尚、桁１Ｃの上面には、底敷板１４が溶接されている。 （ロ） 図３に示す奥側蓋２は、周囲が軽量形鋼（薄肉で成形の断面）１５で成 形され、強度保持のために平板鋼１６が溶接されている。 又、端側 には、変形防止用の「すじかい」用丸鋼１７が溶接されている。 両側には、内側に中空孔の上のガイド８と支柱の中程より下に下のガイド９が溶 接されている。 上側の両端には、Ｌ字型のガイド板６が溶接されている。 軽量形鋼の下側の内側には蝶番７が片面のみ図の如く溶接されている。 尚、蝶番の他面は、図７に示す位置に別工程にて後で溶接される。 （ハ） 図４に示す横側蓋（左側３、右側４）は、周囲が軽量形鋼（薄肉で成形 の断面）で成形され、強度保持のために平板鋼１６が溶接されている。 又、端側 には、変形防止用の「すじかい」用丸鋼１７が溶接されている。 両側には、外向きで上端に中空孔の上ガイド８と支柱の中程よりに下ガイド９が 溶接されている。 軽量形鋼の下側の内側には蝶番７が片面のみ図の如く溶接されている。 尚、他面は、図７に示す位置に別工程にて後で溶接される。 （ニ） 図６に示す手前蓋５は、周囲が軽量形鋼（薄肉で成形の断面）１５で成 形され、強度保持のために平板鋼１６が溶接されている。 又、端側 には、変形防止用の「すじかい」用丸鋼１７が溶接されている。 両側には、内向きで上端側に中空孔の上のガイド８と支柱の中程よりに下に下の ガイド９が溶接されている。 上側の両端には、Ｌ字型のガイド板６が溶接されている。 軽量形鋼の下側の内側には図７、１０に示す様に段付きの横ガイドピン１３が 溶接されている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

（イ） 図７に示すは、奥側蓋２、左側の横側蓋３及び右側の横側蓋４に溶接さ れた蝶番７の他面の各々を、底蓋１に溶接した後で収納した姿の説明用の模式図 を表したものである。 （ロ） 図８に示すは、底蓋１に奥側蓋２、左側の横側蓋３，右側の横側蓋４に 溶接された蝶番７の他面の各々を溶接した後で、図１３の収納品１８を入れる時 に底蓋１から各側蓋を開き起こすときの手順を示す為の図である。 （ハ） 図９に示すは、底蓋１から奥側蓋２と右側の横側蓋３を起こすとき、奥 側蓋２と横側蓋３の各々の上のガイド８，下のガイド９に平板付きの上ガイド用 ピン１１と鍔付きの下ガイド用ピン１２を装着する時の要領図を示す。 （ニ） 図１０に示すは、底蓋１に収納物１８をセットした後に手前側蓋５を底 蓋１に取付けるときの手順を説明する時の図である。 図８に示す仰向け状態の手前側蓋５を起こし、底蓋１の横ガイド１０に手前側蓋 ５の段付き横ガイド用ピン１３を装着するときは、図示のト方向からスライドし て行う。その後に横側蓋３，４と手前側蓋５の各々の上のガイド、下ガイド９の センターを合わせた後に平板付き上のガイド用ぴん１１を勘合させて結合する。 その後に鍔付きの下ガイド用ピン１２で同様にして両者を結合する。 （ホ） 図１０の作業が終了後に、本考案のものは、２から３段に積みあげて使 用するものであるが、１ケ使用の時には、図１１に示す上蓋１９を図１にて組上 げた物の上にのせて使用する。

【０００７】

【考案の効果】

したがって、量産品（例えば，自動車の様な海外でのノックダウン方式での部 品調達）に使用する時の収納箱を、図７に示す様な状態で作業現場へ持ち込みが 出来れば、従来の図１２に示す様な半完成の収納箱を使用時と異りその置き場所 の空間の容積が従来の（１／５〜１／７）でよい。 尚、この事は収納箱の大きいものほどその効果が顕著にあらわれる。 従来の図１２，図１３らは、図からあきらかの様にこの時に組立てるのに多く 人工と作業手間を要したが、本考案は技術を要せずして工具なしで、しかも間違 いなく早くて簡単に誰でもできる。 又、従来の図１２に示す様に「ばらばらの部品」を作業現場にて組立てる時は これまでみたいな広い作業場を必要としなくて従来の（１／２〜１／３）の狭い 場で可能である。 尚、組立て時は、釘と釘うち機、又はボルトとスパナー等の資材並びに道具な どが全く不要のために固定経費が少なくてよい。 又、従来の釘を使っての収納箱の組立てでは、不良品の発生もあり、その収納 箱の出来具合にも強度，見栄えでバラツキがあったが、本考案では工場で製作し た収納装置の検査合格したものを使用するため収納箱の信頼性の高い物を提供す ることが出来る。 収納箱の空荷の使用前後の搬送時の形態が「かさばらない」ので搬送費が安く また、従来の様に廃却していたのを廃却せずに再使用ができるためにリサイクル としての省資源活用に顕著な効果を有する。 奥側蓋２、横側蓋３、４と前側蓋５の各々に設けた下のガイド９と鍔付きの下 ガイド用ピン１２の結合は、収納の重さＷで支柱が曲がるのを防止するのと各接 合部の強度を増すために効果が有する。 ４ケのガイド板６は収納装置１００を段積みするときの位置決めするための役 目をするもので、これにて各段に積み上げた収納装置の転倒防止をする効果を発 揮する。 など以上の諸々の効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の物品の収納装置の斜視図である。

【図２】本考案の底蓋で一部切欠きの斜視図である。

【図３】本考案の奥側蓋の斜視図である。

【図４】本考案の左の横側蓋の斜視図である。

【図５】本考案の右の横側蓋の斜視図である。

【図６】本考案の手前側蓋の斜視図である。

【図７】本考案の底蓋に奥側蓋，左右の横側蓋を蝶番に
て取付け、折りたたみ時の模式図

【図８】本考案の底蓋から奥側蓋，左右の横側蓋を開
き、組立て手順を示す図である。

【図９】本考案の奥側蓋，右の横側蓋を開き、組立後に
両者を固定する部の詳細図

【図１０】本考案の底蓋に手前側蓋をセットする時の手
順を示す図である。

【図１１】本考案の上蓋の斜視図である。

【図１２】従来の収納箱（事例１）で、釘にて組付けの
手順を示す分解斜視図を示す。

【図１３】従来の収納箱（事例２）で、ネジにて組立て
る手順を示す斜視図である。

【符号の説明】

１００ 物品の収納装置 １ 底蓋 ２ 奥側蓋 ３ 横側蓋 ４ 横側蓋 ５ 手前側蓋 ６ ガイド板 ７ 蝶番 ８ 上のガイド ９ 下のガイド １０ 横のガイド １１ 上ガイド用ピン １２ 下ガイド用ピン １３ 段付きの横ガイド用ピン １４ 底敷板 １５ 軽量形鋼 １６ 平板鋼 １７ すじかい用丸鋼 １８ 収納品 １９ 上蓋

【手続補正書】

【提出日】平成１０年９月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底蓋（１）に奥側蓋（２）と左右の横側蓋
   （３、４）を蝶番（７）にて連結し、奥側蓋と左右の横
   側蓋に設けた各々の上のガイド（８）に上ガイド用ピン
   （１１）を挿入して各両者を結合して構成された物品の
   収納装置。
2. 【請求項２】底蓋（１）に設けた横のガイド（１０）に
   手前側蓋（５）の段付きの横ガイド用ピン（１３）を挿
   入し、そのあと左右の横側蓋に設けた上のガイド（８）
   に手前側蓋に設けた上のガイド（８）をセンター合わせ
   して上ガイド用ピン（１１）にて各両者を結合した特許
   請求項（１）の物品の収納装置。
3. 【請求項３】奥側蓋（２）及び手前側蓋（５）の四隅に
   設けたガイド板（６）にて構成された特許請求項（１）
   の物品の収納装置。