JP3056408U - 排水継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合住宅において、排水立管を切断すること
なく排水横管を設置できる排水継手を得ること。 【解決手段】 排水用立管に固定する数本のＵボルトを
備えた継手本体に排水用横管への接続環部と、緊締袋ナ
ットとを設けたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は集合住宅等において、居住者が既設の排水立管に横管を接続して排水 することができる排水継手に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、集合居住者が新しく水回り器を設置した場合、図７、図８に示すように 排水立管Ａを上下２箇所にわたって切断Ｘ１，Ｘ２し、その間にチーズ型の排水 継手Ｃを挿入する工事を採用していた。この場合、排水立管Ａを切断するので工 事時間及び費用共多額となり、又最上階での工事を除いては、その工事階以上の 居住者に対し、工事期間中、排水を一時停止しなければならず、非常に不便であ る。図中Ｆは床面を示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、前記の問題点を解決し、工事期間の短縮、費用の削減、排水 制限の解除等を達成できる排水継手を得ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は排水用立管に固定する数本のＵボルトを備えた継手本体に排水 用横管への接続環部と、緊締袋ナットとを設けたことにある。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１において３は継手本体を示し、排水用立管Ａに接合する円弧面２と、排水 用横管Ｂに接続される接続環部４と、２本のＵボルト１，１を取付ける孔６をあ けたつば７とを一体に形成してあり、接続環部４に緊締袋ナット５をねじ込んで ある。８は接続環部４に施したＯリング、１０はＵボルト１の止めナットを示す 。

【０００６】

【作用】

本考案は、Ｕボルト２本を使用し、立管の側面に継手本体のＯリングを中心部 に嵌め込んだ円弧面２を立管に当て、上下２箇所をＵボルトとナットを締め付け て固定する。取付後継手本体の横排水管取付部側から立管穴開け用の超硬ホルソ ーＤと電気ドリルを使って立管に穴開け加工１２を施す。この場合、ホルソー外 形部と継手本体の横穴部の内径と深さが穴開け加工の案内となる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、継手本体は、従来のように工事階以上の階の排水を止める必 要がなく、立管の継手本体を所定の位置に固定し、継手を設置することができる 。特に継手本体は横穴の内径と深さが穴開け加工の案内となり、特別な治工具を 使用することなく容易に穴加工ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】横断平面図。

【図２】正面図。

【図３】側面図。

【図４】継手本体を立管に取付ける状態を示す平面図。

【図５】継手本体を立管に取付ける状態を示す分解側面
図。

【図６】加工方法の一例を示す側面図。

【図７】立管に横管を接続する従来例を示す分解図。

【図８】立管に横管を接続する従来例を示す側面図。

【符号の説明】

Ａ 排水用立管 Ｂ 排水用横管 １ Ｕボルト ２ 円弧面 ３ 継手本体 ４ 接続環部 ５ 袋ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水立管（Ａ）の周りに取付けるＵボル
   ト（１）と、接触円弧面（２）を備えた継手本体（３）
   に、排水横管（Ｂ）の接続環部（４）を一体に形成し、
   かつ横管（Ｂ）を緊締させる袋ナット（５）を接続環部
   （４）に取付けた排水継手。