JP3055729U

JP3055729U - 根掛り防止用釣り針保護カバー

Info

Publication number: JP3055729U
Application number: JP1998005606U
Authority: JP
Inventors: 澄男釜野
Original assignee: 澄男釜野
Priority date: 1998-07-10
Filing date: 1998-07-10
Publication date: 1999-01-29
Anticipated expiration: 2004-07-10

Abstract

(57)【要約】【課題】切れた釣り糸や釣り針等が根掛りとしてこれ
らが大量に捨てられたままになり、磯で漁をする漁師に
とっては切れた釣り糸や釣り針が足に絡んで大変危険な
状態となり、且つこの根掛りとなっている釣り針や釣り
糸に投げ釣りをしている人の釣り針が引っ掛かって、更
に根掛りとなる事態を増加させる恐れがある。【解決手段】釣り針４の全長よりも少し長めで、先端
に釣り針４を結び付けたハリス５の挿通孔１を穿設し、
全体として傘状の形状として内側に釣り針４と餌７の一
部を収容できるカバーａとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、磯釣等の投げ釣りにおいて、釣り針が海底の磯や岩場、あるいは海草などに引っ掛かる、いわゆる、根掛りの発生を防止することができる根掛り防止用釣り針保護カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から磯釣りにおいては、投げ釣りが行われる場所で海底の磯や岩場、あるいは海草などに釣り針が引っ掛かり、この引っ掛かった釣り針は容易に外せないためにハリスを強制的に切断し、その釣り針をハリスと共に打ち捨てられることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、根掛りして切れたハリスや釣り針は大量に捨てられたままとなり、磯で漁をする漁師や海水浴客にとっては切れたハリスや釣り針が足に絡んで大変危険な実情にある。

【０００４】また、この根掛りとなっているハリスや釣り糸に投げ釣りをしている人の釣り針が引っ掛かって、さらに、根掛りとなるハリスや釣り糸などを増加させる恐れもある。

【０００５】本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、釣り針が海底の磯や岩場、あるいは海草に引っ掛かるのを未然に防止しすることができる根掛り防止用釣り針保護カバーを提供せんとするにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の根掛り防止用釣り針保護カバーは前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、釣り針の全長よりも少し長めの傘状に形成され、かつ、頂部にハリス挿通用の挿通孔を穿設し、内側に釣り針と餌の一部を収容できるカバーとしたことを特徴とする。

【０００７】また、前記カバーの周面に水が流通できる流通孔を穿設したことが望ましく、さらに、前記カバーを透明な樹脂で形成することが望ましい。

【０００８】また、前記カバーの形状を３角錐、４角錐、円錐形状としてもよく、さらに、前記カバーの裾部分を波状としてもよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係る根掛り防止用釣り針保護カバーの第１の実施の形態を、図１〜図６について以下に説明する。この実施の形態においては、傘状の保護カバーａは頂部に挿通孔１が穿設されており、全体としては円錐形ではあるが、上下方向の中間において周面が僅かに膨らんだ形状に形成されている。

【００１０】そして、傘状の高さは後述の釣り針４の長さよりも長く形成され、かつ、周面には上方に近い部分に複数の流通孔２（２〜４個程度）が穿設されている。また、保護カバーａの裾部分には縦方向に波状３が形成されている。

【００１１】このように構成した保護カバーａは、従来と同様な方法で釣り針４にハリス５を結んだのち、このハリス５にビーズ玉６を挿通しておき、このハリス５を保護カバーａの挿通孔１に挿通して保護カバーａをビーズ玉６で支承させる。

【００１２】このように構成したハリス５の上端を図示しない釣り糸（幹糸・道糸）に結着するもので、この釣り針４に餌７を付ける場合には、図１、図２のように保護カバーａを上方にスライドさせて釣り針４を露呈させることで、餌７を付けることができるようになる。

【００１３】その後、図３のように保護カバーａを下方にスライドさせれば、釣り針４と餌７は保護カバーａ内に収まるので、このように構成した釣りの仕掛けを用いて従来と同様な方法で磯釣りや投げ釣りが開始できる。

【００１４】この時に投げ釣りで水中に投げ込まれた仕掛けは、釣り糸に取り付けられた錘と釣り針４の重量で水中を沈下するが、釣り針４は保護カバーａ内に収容された状態で沈下するのでエサもちが良く、前記流通孔２によって海水が流通できるので水の抵抗は小さくなる。また、保護カバーａの裾部分には縦方向に波状３が形成されているので、水や潮の抵抗をさらに小さくすることができる。

【００１５】水中において、餌７を付けた釣り針４の浮沈に対しては保護カバーａの沈下が遅れるので、保護カバーａから下側に釣り針４と餌７が露呈するので、魚から餌７が良く見えて保護カバーａが邪魔になることがなく、また、引き上げ時には釣り針４が保護カバーａ内に収容された状態となるので、岩場、海草などに引っ掛かって根掛りとなってしまうのを未然に防止することができる。

【００１６】それと同時に、砂場やゴロタ場での釣りに際しては、保護カバーａが釣り針４の周囲をカバーしているため、釣り針４が砂や石に突き刺さったり引っ掛かったりするのを未然に防止し、釣り針４の針先の鋭さを持続させることができる。

【００１７】また、従来の投げ釣りでは、釣り針４に付けたイソメ、ゴカイ等の餌７が遠投時の飛翔する勢いでの空気抵抗、あるいは、着水時の衝撃などで外れたり、千切れたりすることがあったが、本実施の形態にあっては、保護カバーａが餌７に対する空気抵抗を減らし、かつ、着水時に餌７が保護カバーａ内に収まっているので衝撃を受けず、餌７の釣り針４からの外れや餌７の千切れを防止できる。

【００１８】図７は第２の実施の形態で、この実施の形態においては保護カバーａの形状が、前実施の形態の傘状の形態の裾部分の波状を無くしたもので、その他は前実施の形態と変わらず、その作用効果も同一である。

【００１９】図８、図９は第３、第４の実施の形態を示し、この実施の形態においても傘状の形状が３角錐、４角錐である外は、前第１の実施の形態と異なるものではない。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は前記したように、釣り針が保護カバーの内部に収まるため、海草や岩場、その他の障害物に絡まることがなく、安心して魚釣りが楽しめ、しかも、絡まったハリスや釣り針が捨てられて根掛りとなることもなくなり、釣り具の節約や環境保護に役立つものである。

【００２１】そして、砂場での釣りに際しては針先が砂に突き刺さることがないので、針先の鋭さが維持され、さらには、遠投時の空気抵抗や着水の衝撃での餌の外れ、千切れがないなどの効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施の形態のハリス取付状態の斜
視図である。

【図２】同上に餌を取り付けた状態の斜視図である。

【図３】図２の餌に保護カバーを被せた状態の斜視図で
ある。

【図４】同上の保護カバーの斜視図である。

【図５】図４の平面図である。

【図６】図４の一部を切り欠いた斜視図である。

【図７】第２の実施の形態の斜視図である。

【図８】第３の実施の形態の斜視図である。

【図９】第４の実施の形態の斜視図である。

【符号の説明】

ａ保護カバー１挿通孔２流通孔３波状４釣り針５ハリス７餌

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】釣り針の全長よりも少し長めの傘状に形
成され、かつ、頂部にハリス挿通用の挿通孔を穿設し、
内側に釣り針と餌の一部を収容できるカバーとしたこと
を特徴とする根掛り防止用釣り針保護カバー。
【請求項２】前記カバーの周面に水が流通できる流通
孔を穿設したことを特徴とする請求項１記載の根掛り防
止用釣り針保護カバー。
【請求項３】前記カバーを透明な樹脂で形成したこと
を特徴とする請求項１記載の根掛り防止用釣り針保護カ
バー。
【請求項４】前記カバーの形状を３角錐、４角錐、円
錐形状としたことを特徴とする請求項１記載の根掛り防
止用釣り針保護カバー。
【請求項５】前記カバーの裾部分に波状を形成したこ
とを特徴とする請求項１記載の根掛り防止用釣り針保護
カバー。