JP3055721B2 - 左,右カメラの撮像画像の対応点検索方法 - Google Patents

左,右カメラの撮像画像の対応点検索方法

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JP3055721B2
JP3055721B2 JP3287538A JP28753891A JP3055721B2 JP 3055721 B2 JP3055721 B2 JP 3055721B2 JP 3287538 A JP3287538 A JP 3287538A JP 28753891 A JP28753891 A JP 28753891A JP 3055721 B2 JP3055721 B2 JP 3055721B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個以上の撮像カメラ
で前方のシ−ンを撮映しステレオ画像処理により、該シ
−ンにあるものを摘出もしくは認識し、認識したものの
距離および速度を測定する、物***置監視に関し、特
に、左,右カメラの撮像画像中の物体の同一点の対応付
けすなわわち対応点検索に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両や船舶においては、前方車両
又は船舶もしくは障害物を自動検出する技術が望まれて
いる。これに答えるものとして特開昭61−44312
号公報および特開昭61−44313号公報には、車両
上の二台のテレビカメラで撮映したそれぞれ一画面分の
画像情報をステレオ処理して、カメラで映したシ−ン内
の物の距離を算出する距離測定装置が提示されている。
【0003】前者では、所定量離して配置した2台のカ
メラで撮影した画像上で、同一の明るさを持つ領域をブ
ロック化する。次に一方の画像上の各々のブロックを視
差が減る方向に動かし、もう一方のブロックと比較しブ
ロックが一致する位置を見つける。一致するまでに動か
した量から距離を計算する。
【0004】後者では、所定量離して配置した2台のカ
メラで撮影した画像上で、同一の明るさを持つ領域をブ
ロック化する。次に一方の画像上のブロックともう一方
の画像上のブロックのそれぞれの特徴量を算出し、相異
なるカメラで撮影した各ブロックの間で特徴量を比較し
最も良く一致するブロックを検出する(対応ブロックの
検出)。そして対応ブロック間の位置差から距離を計算
する。
【0005】また本出願人の出願にかかる特開平2−2
9878号公報および特開平2−29879号公報は、
前記シ−ン内の特定の物体、特に表面凹凸が多く複雑な
外表面を呈する物体、の撮映画面上の領域すなわちテク
スチャ領域を検出し、該物体の表面各部の距離すなわち
立体形状を検出する技術を提示している。
【0006】更に、本発明者の提案にかかる特願平2−
262269号では、車両上で前景を左,右カメラで撮
映し、前景画像中の路面を切出す画像処理方法を開示し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭61−44
312号公報および特開昭61−44313号公報に開
示の如き距離測定装置では、2台のカメラの視差が大き
いときには非常に大きな領域を対応探索することになる
ので、似かよった特徴を持つブロックが多く存在する場
合には対応ブロック検出を誤る確率が高くなる。
【0008】前記特開平2−29878号公報および特
開平2−29879号公報に開示の如き距離測定装置で
は、立体的に比較的に複雑な形状をした物体の検出に多
くの利点をもたらすが、立体的には比較的に単調でしか
も領域が広く、画面上に1つの独立体(単体)として現
われにくい物体、例えばテ−ブルの上面,床面,路面,
水面等々、平面又は擬似平面(以下平面状部という)、
の摘出は難しい。これはこれらの距離測定装置がもとも
と立体的な個体を正確に摘出しかつその表面凹凸をより
正確に検出しようとするものであることを考えれば当然
でもある。
【0009】いずれの立体視による物体検出あるいは追
跡においても、左カメラで撮映した画像と右カメラで撮
映した画像の中の、物体の同一点を検索する対応処理に
おいて誤対応をとってしまうと、左,右カメラの立体視
処理技術を利用する物体の認識が混乱し、例えば車両上
における前方物体の認識では物体認識に基づいて前方物
体の位置および速度(自車両に対する相対速度)を算出
するが、これらが誤りとなる。
【0010】本発明は、左,右カメラの撮像画像の対応
点検索をより正確にすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】左,右の撮像カメラによ
りそれらの前方のシ−ンを撮映してそれぞれビデオ信号
を得て、これらのビデオ信号をデジタル処理して、左,
右画像にある同一物体の同一点を検索するにおいて、t
o時刻,これよりΔt後のt1時刻および更にΔt後の
t2時刻の左,右画像の内、少くともto時刻およびt
1時刻の左,右画像は、画像中の物体のエッジを細線で
表わす細線化処理を施して、これらto,t1およびt
2時刻の左,右画像に基づいて、時刻toの左(右)画
像にある細線のある点を注目点Poa1と定め、時刻toの
右(左)画像上の細線の、注目点Poa1の垂直座標iの対
応垂直座標i上にある点Pob1,Pob2,Po3bを摘出してto
時刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po3bと
し、時刻t1の左(右)画像上で注目点Poa1の座標(j,
i)を中心とする所定領域の細線上の各点をt1時刻の左
(右)画像上の対応候補点P1a-d〜P1a-eとして、対応候
補点Pob1,Pob2,Po3bの1つ毎に、それと注目点Poa1の座
標で定まるto時刻の注目点Poa1の3次元位置、ならび
に、注目点Poa1が対応候補点P1a-d〜P1a-eのそれぞれに
移動した場合のそれぞれのt1時刻の右(左)画像上の
位置の連なりとt1時刻の右(左)画像上の細線の交点
P1bの座標で定まる、t1時刻の注目点Poa1の3次元位
置を算出して、両3次元位置の外挿によりt2時刻の注
目点Poa1の3次元位置を算出し、これを左,右画像上の
座標に変換して、これらの座標位置の、t2時刻の左,
右画像上の画像濃度の相関値Cを算出し、対応候補点Pob
1,Pob2,Po3bの内、相関値Cが最大の候補点を、時刻の左
(右)画像上の注目点Poa1の、to時刻の右(左)画像
上の対応点と定める。
【0012】
【作用】to時刻,これよりΔt後のt1時刻および更
にΔt後のt2時刻の左,右画像の内、少くともto時
刻およびt1時刻の左,右画像は、画像中の物体のエッ
ジを細線で表わす細線化処理を施すことにより、to時
刻およびt1時刻の左,右画像は、撮映画像中の物体の
縁を表わすので、左,右画像で細線同志の対応付けで対
応点がある。
【0013】左,右カメラを実質上水平にならべること
により、左カメラの画像中のある細線の、ある走査線
(水平線)上の一点Poa1の対応点は、右カメラの画
像中の細線と、該走査線に対応する走査線(水平線)と
の交点となる。この交点は通常複数(多数)となる。左
カメラの画像中の一点Poa1は右カメラでは該一点P
oa1の横方向位置jよりも左側に表われるので、時刻
toの右(左)画像上の細線の、注目点Poa1の垂直座標
iの対応垂直座標i上にある点Pob1,Pob2,Po3bを摘出して
to時刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po3b
とすることにより、対応候補点数が絞られる。
【0014】短時間Δt内では、カメラで撮映された物
体の移動範囲は狭いので、その範囲(所定領域)を定め
ておくことができる。しかして、時刻t1の左(右)画
像上で注目点Poa1の座標(j,i)を中心とする所定領域の
細線上の各点をt1時刻の左(右)画像上の対応候補点
P1a-d〜P1a-eとすることにより、to時刻の左(右)画
像上の注目点Poa1は、t1時刻の左(右)画像上の対応
候補点P1a-d〜P1a-eのいずれかである。そこで、to時
刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po3bのそれ
ぞれを注目点Poa1の対応点と仮定し、例えば1つの候補
点Pob1に関しては、to時刻の左(右)画像上の注目点
=Poa1,to時刻の右(左)画像上の対応点=Pob1,t
1時刻の左(右)画像上の対応点=P1a-d〜P1a-e、とし
て、t1時刻の右(左)画像上の、P1a-d〜P1a-eに対応
する点列を求めて、t1時刻の右(左)画像上の細線と
この点列との交点P1bをt1時刻の右(左)画像上の対
応点P1bとして、Poa1とPob1よりto時刻の注目点Poa1
の3次元位置を求め、t1時刻の交点P1bとこれに対応
するt1時刻の左(右)画像上のP1b対応点よりt1時
刻の注目点Poa1の3次元位置を求めて、注目点Poa1の運
動が2Δtの間この時間が極く短いので、実質上等速直
線運動であるとして、to時刻の3次元位置とt1時刻
の3次元位置に外挿法を適用して、t2時刻の注目点Po
a1の対応点の3次元位置を算出する。この、算出した3
次元位置に対応する、t2時刻の左,右画像上の位置の
画像濃度の、左,右画像相関値Cを算出する。
【0015】これと同様の処理を残りの候補点について
も同様に行なう。このようにして得た相関値の最大値を
得た候補点(Pob1,Pob2,Po3bの1つ)を、to時刻の左
(右)画像の注目点Poa1に対応する、to時刻の右(左)
画像上の対応点と決定する。
【0016】短時間Δt内では、カメラで撮映された物
体の移動範囲は狭いので、その範囲を常に含むように前
記所定領域を定めておくことにより、注目点Po1のΔt
後(t1時刻)の対応点が必ず、対応候補点P1a-d〜P1a
-eとして摘出される。すなわちt1時刻の対応候補点P1
a-d〜P1a-eの摘出が正確となる。これ(P1a-d〜P1a-e)
とto時刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po
3bのそれぞれに基づいてt1時刻の対応点列(Pob1,Pob
2,Po3b毎)を算出するので、この点列とt1時刻の右
(左)画像上の細線との交点P1bでなる、t1時刻の右
(左)画像上の対応点P1b(Pob1,Pob2,Po3bそれぞれに
1個)も正確に求まる。物体の移動は等速直線運動に見
なせるので、to時刻の注目点Poaの3次元位置と、t
1時刻の対応点P1b(Pob1,Pob2,Po3bそれぞれに1個)
の3次元位置より、外挿によりt2時刻の対応点(Pob
1,Pob2,Po3bそれぞれに1個)の3次元位置を求めるの
で、t2時刻の対応点の推定精度が高い。加えて、物体
の同一点の左,右画像上の濃度は実質上同一であり、こ
れに着目して、t2時刻の各対応点(Pob1,Pob2,Po3bそ
れぞれに1個)に関して、t2時刻の左,右画像上の画
像濃度の相関値Cを算出し、相関値の最大値を得た対応
点補点(Pob1,Pob2,Po3bの1つ)を、to時刻の左(右)
画像の注目点Poa1に対応する、to時刻の右(左)画像上
の対応点と決定するので対応点の推定が正確である。
【0017】このように、物体の運動による対応点の位
置変化を利用した外挿による対応点(X2a,Y2a),(X2b,Y2
b)の推定と、同一物体の同一部は同一の明るさであると
の自明の事項を利用した左右画像濃度の相関値の演算お
よび比較により、複数の候補点Pob1,Pob2,Po3bから一点
を対応点と決定するので、相対的に高速に移動する物体
の認識の信頼度が高い。
【0018】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0019】
【実施例】図2に、本発明を一態様で実施する画像処理
装置の構成を示す。この装置は、コンピュ−タ1,撮像
カメラ2a(左),2b(右),画像メモリ4,ディス
プレイ5,プリンタ6,フロッピ−ディスク7およびキ
−ボ−ドタ−ミナル8等でなり、これらは乗用車に搭載
されている。左,右カメラ2a,2bは、それぞれ、前
方のシ−ンを撮映して512×512画素区分でアナロ
グ画像信号を出力する同諸元のITVカメラ(CCDカ
メラ)であり、これらの画像信号をA/Dコンバ−タ2
2a,22bが1画素256階調のデジタルデ−タ(画
像デ−タ)に変換する。撮映カメラ2a,2bは、平面
(路面)よりある高さhにあり、二台のステレオで斜め
下向き(下向き角度)で前方のシ−ンを撮映する。図3
に示すように左カメラ2aの撮映画面FLaを左画像
と、右カメラ2bの撮映画面FLbと呼ぶものとする。
【0020】図2に示す画像メモリ4は読み書き自在で
あり、左画像や右画像の原画像デ−タを始めとして種々
の処理デ−タを記憶する。ディスプレイユニット5およ
びプリンタ6は、コンピュ−タ1の処理結果等を出力
し、フロッピ−ディスク7はその処理結果を登録してお
く。また、キ−ボ−ドタ−ミナル8はオペレ−タにより
操作されて、各種の指示が入力される。コンピュ−タ1
には、さらにホストコンピュ−タが接続されており、そ
こから与えられた指示、またはキ−ボ−ドタ−ミナル8
より与えられた指示に従って各部を制御し、対応する処
理を行なう。以下、その処理のうち、前方のシ−ンの中
の物体を認識しその位置(カメラからの距離)および速
度(カメラとの相対速度)を検出するための、「前方物
体の速度監視」について説明する。
【0021】この種の画像処理装置による物体認識にお
いては、前方に2つの点(物体又はその一部)が存在
し、図4に示すように、それらの点がto時刻でA1,
B1にあり、それよりΔt後のt1時刻でA2,B2に
あり、更にΔt後のt2時刻でA3,B3にあったと
し、物体認識で誤対応を生じて、図4に示すように、両
点を一点(対応点)と認識して、PC1,PC2,PC
3と追跡すると、この認識点PC1,PC2,PC3は
等速直線運動とならない(ただし例外もある)。従って
等速直線運動と仮定して、to時刻のPC1とt1時刻
のPC2から外挿によりt2時刻の位置PC3’を求め
ると、実際に認識したPC3と異なり、しかもPC3
の、左画像上(PA3)の明るさと右画像上(PB3)
の明るさとが異なり、これらの明るさの相関値が低い。
位置ずれΔXは、次の(1)式で表わせる。
【0022】
【数1】
【0023】(1)式中の各パラメ-タは次の通りである。
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】
【数4】
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】この実施例の「前方物体の速度監視」は、
等速直線運動と明るさの相関値を積極的に利用して、迅
速かつ正確に対応点を求めようとするものである。図5
に、この実施例において、ホストコンピュ−タ又はキ−
ボ−ドタ−ミナル8より与えられた指示に応答してその
指示が解除されるまで、コンピュ−タ1が実質上所定周
期で繰返えす「前方物体の速度監視」ル−チンの概略を
示し、図6〜図11に、その中の主たる処理項目の処理
内容を示。
【0031】まず図5を参照すると、コンピュ−タ1
は、1サイクルの「前方物体の速度監視」処理の先頭に
おいて、左右カメラ2a,2bの左画像,右画像の画像
デ−タを画像メモリ4に書き込む(サブル−チン1)。
なお、以下カッコ内ではサブル−チンとかステップとい
う語を省略し、それに付した番号数字のみを示す。次に
画像デ−タの微分処理を行なう(2)。この内容を図6
に示す。
【0032】「微分処理」(2)では、まず左画像に対
して順方向ラスタスキャンを設定する。なお、ラスタス
キャンの方向は、撮映シ−ンの水平方向(車上から前方
を見て左右方向)である。順方向ラスタスキャンは、図
3に示す撮像領域FLa(右画面ではFLb)内をXa
(Xb)に平行なua(ub)軸を主走査軸とし、Ya
(Yb)に平行なva(vb)軸を副走査軸として左上
端画素から右下画素に至る経路で各画素に注目する走査
を行なう。すなわちu方向(主走査方向)およびv(副
走査方向)の走査を、左上の画素(画像原点0,0)か
ら右下画素(512,512)まで行なう。順方向ラス
タスキャンを行いながら微分デ−タを生成する。
【0033】微分デ−タは、注目画素およびその近傍画
素8個の原画像デ−タ(注目画素を中心とする3×3の
画像デ−タマトリックス)の原画像デ−タを、注目画素
の画像濃度をp0とし、その右隣りの画素の画像濃度を
p1とし、p1の上の画素の画像濃度をp2とし、注目
画素の上の画素の画像濃度をp3とし、p3の左隣りの
画素の画像濃度をp4とし、注目画素の左隣りの画素の
画像濃度をp5とし、p5の下の画素の画像濃度をp6
とし、注目画素の下の画素の画像濃度をp7とし、p7
の右隣りの画素の画像濃度をp8とすると、(p1+p
2+p8)−(p4+p5+p6)で与えられる主走査
方向微分デ−タと、(p2+p3+p4)−(p6+p
7+p8)で与えられる副走査方向微分デ−タとの和で
あり、原画像デ−タの空間的な変化量を示す。コンピュ
−タ1は、これらのデ−タを各画素に対応付けして画像
メモリ4に書き込む。
【0034】コンピュ−タ1は次に、図7に示す「しき
い値処理」(3)により、微分デ−タをしきい値TH1
と比較して、TH1より大きい微分デ−タをそのまま画
素対応で残し、TH1より小さい微分デ−タは画素対応
で0に置換する。このようにして2値化した結果、原画
像デ−タの値の変化が大きい領域「エッジ領域」が検出
され該領域のみ微分デ−タがそのまま大きい値で残り、
他の領域では微分デ−タは0(明るさの変化なし:連続
領域)となる。
【0035】コンピュ−タ1は次に、図8に示す「細線
化」(4)により、垂直方向の、微分デ−タの大から小
への切換わり点を「1」とし、他の点を「0」として、
「1」が境界(境界線の画素)を表わす2値画像に微分
デ−タを変換する。これにより画像中の物の境界が細線
で表わされる細線画像が得られる。
【0036】図12〜14に、to時刻,t1時刻およ
びt2時刻の左,右カメラ2a,2bの撮映画像(原画
像:画像入力1で得たもの)の一例を示す。これらの図
中の(a)の画像が左カメラ2aで撮映したもの、
(b)が右カメラ2bで撮映したものである。上述の微
分処理(2)〜細線化(4)の処理により、原画像(図
12〜14)の中の、明るさの変化が急激な位置、例え
ば路面とその上の白線との境界,路面と前景との境界,
路面と車両の境界,前景と車両との境界,車両の影と露
出路面との境界、一車両でもボディと窓との境界等々、
実質上物体の縁が細線となった細線画像が得られ、これ
がメモリに記憶される。
【0037】コンピュ−タ1は、以上に説明した画像入
力(1),微分処理(2),しきい値処理(3)および
細線化(4)を、Δt周期で左,右カメラ2a,2bの
撮映画像のそれぞれについて実行する。この画像読取処
理を実行するときには、t1時刻の細線化画像を記憶す
るためのメモリ領域のデ−タをto時刻の細線化画像を
記憶するためのメモリ領域に移し、t2時刻の細線化画
像を記憶するためのメモリ領域のデ−タをt1時刻の細
線化画像を記憶するためのメモリ領域に移し、そして上
述の画像入力(1)〜細線化(4)を実行して、得た細
線画像を左,右画像別に、t2時刻の細線画像を記憶す
るためのメモリ領域に書込む。これにより、第1回の画
像入力(1)を実行してから2Δtが経過した時点か
ら、上述のメモリ領域には、最新に読取った細線画像
(t2時刻の細線画像),それよりΔt前に読取った細
線画像(t1時刻の細線画像)および2Δt前に読取っ
た細線画像(to時刻の細線画像)が、常時存在する。
なお、最新(t2時刻の)の原画像デ-タは、次に画像
入力(1)を実行するまで、原画像デ−タメモリ領域に
保持する。
【0038】コンピュ−タ1は、3時刻to,t1,t
3の細線画像が整った時点から、細線化(4)を終了す
る毎に、「時系列両眼立体視」(6)を実行する。この
内容を図9に示し、その中の「処理1」(68)の内容
を図10に、また図10の処理(1)の中の「処理2」
の内容を図11に示す。また、図1には、「時系列両眼
立体視」(6)の処理対象の細線画像を、理解を容易に
するために単純化して示す。「時系列両眼立体視」
(6)でコンピュ−タ1はまず、to時刻の左画像(細
線画像:以下、時系列両眼立体視6の説明中では、細線
画像を単に画像と表現する)。を読取走査して細線部の
黒(「1」)情報を探索する(61〜64)。1つの黒
情報Poa1が座標(j,i)にあるとこれを注目点Poa1とす
る。to時刻の右画像の、該水平走査線Yiと同一の走
査線上の、左画像の黒情報Poa1の水平位置iよりも左
側(iが小さい領域)の黒情報Pob1,Pob2,Pob3が、
左画像の注目点Poa1の対応候補点Pob1,Pob2,Pob3で
ある。
【0039】−(1) to時刻の右画像上で第1の対応
候補点Pob1を検索すると(67)、「処理1」(6
8)を実行する。まず、t1時刻の左画像中に、注目点
Poa1の座標(j,i)を中心として(j±20,i±20)のウィン
ドウ領域Winを設定し、その内部の黒情報P1a−e〜P
1a-dをt1時刻の対応候補点群と仮に定める(681〜68
5)。
【0040】−(2) t1時刻の第1の対応候補点群の
第1の点P1a−eに関して、Poa1(to時刻の左画像),P
ob1(to時刻の右画像)およびP1a−e(t1時刻の左画像)
を各対応点と仮定して、これのt1時刻の右画像上の対
応点を求める(686)。これにおいては、次の(8)式で、求
めようとする対応点の水平方向の位置(X座標)X1b*を
算出する。垂直方向の位置(Y座標)は、P1a−eのもの
と同一とする。
【0041】
【数8】
【0042】なお、数式および図面の中の各種記号の意
味は次の通りである。 X1b*:t1時刻の右画像における予測対応点(P1a-d
〜P1a-eの対応点)のX座標, (Xca,Yca):左画像中心, (Xcb,Ycb):右左画像中心, Sxa,Sya:左画像のスケ−ルファクタ, Sxb,Syb:右画像のスケ−ルファクタ, θ:カメラの下向き角, Y1:t1時刻の右画像における対応点P1bのY座
標, (X2a,Y2a):t2時刻の左画像上の対応点, (X2b,Y2b):t2時刻の右画像上の対応点, F(Y,X):原画像デ−タ, G(Y,X):微分デ−タ, H(Y,X):しきい値処理後の微分デ−タ, P(Y,X):細線デ−タ(「1」:細線部/「0」:
細線部でない)。
【0043】次に、求めた対応点(X1b*)に、t1
時刻の右画像に黒情報があるかをチェックする(689)。
第1の対応点P1a-eに対応する位置に、t1時刻の右画
像に黒情報がないと、ウインドウ領域Winのt1時刻の
対応候補点群P1a−e〜P1a-dの第2のものについて、
同様に、t1時刻の右画像上の対応点を求め(686)、そ
こに黒情報があるかをチェックする。このように、対応
候補点群P1a−e〜P1a-dのt1時刻の右画像上の対応
点を順次算出してそこに黒情報があるかをチェックし、
これを黒情報があるまで行なう。すなわち、対応候補点
群P1a−e〜P1a-dのt1時刻の右画像上の対応点の並
びで現わされる細線(図1に点線で示す)と、t1時刻の
右画像上に実際に存在する細線(図1に実線で示す)との
交点P1bを検索し、これを対応点と定める(685〜689)。
この交点P1bを算出した根拠となる、t1時刻の左画像
上の対応候補点群P1a−e〜P1a-dの1点(これをP1a
−pと呼ぶ)を把握しておく。
【0044】−(3) 以上で、to時刻の、左画像上の
注目点Poa1とそれの右画像上の対応点Pob1、ならび
に、t1時刻の、左画像上の注目点P1a−pとそれの右
画像上の対応点P1bが定まった。そこで、この点(to
時刻のPoa1=Pob1,t1時刻のP1a−p=P1b)の、
to時刻の3次元位置と、t1時刻の3次元位置より、
それらを結ぶ直線上でt1時刻の3次元位置から、t
o,t1時刻の3次元位置間距離分だけ離れた位置にt
2時刻の3次元位置があるとして該t2時刻の3次元位
置を外挿法で求め、t2時刻の3次元位置の、t2時刻
の左画像上の位置(X2a,Y2a)および右上画像上
の位置(X2b,Y2b)を算出する(6901,6902)。算
出式の主要なものを次に示す。以上により、to時刻の
左,右画像の対応点Poa1,Pob1の、t1時刻の左,右
画像上の対応点P1a−p,P1bと、t2時刻の左,右画
像上の対応点(X2a,Y2a),(X2b,Y2b)
を推定したことになる。
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】
【0047】−(4) この推定の正確さを更に確保する
ため、コンピュ−タ1は、t2時刻の左,右原画像デ−
タより、それぞれ対応点(X2a,Y2a),(X2
b,Y2b)を中心とする3×3画素の画像デ−タを読
出して、次の(11)式で、3×3画素の画像濃度の和を算
出し、左画像の和と右画像の和の差を算出し、得た差の
逆数を算出し、これを相関値Cとする(6903)。すなわ
ち、対応点(X2a,Y2a),(X2b,Y2b)の
明るさの相関値Cを算出する。
【0048】
【数11】
【0049】以上により、to時刻の右画像上の第1の
対応候補点Pob1について、それが対応点である可能性
の度合いを示す相関値Cが求まったことになる。
【0050】 コンピュ−タ1は、to時刻の右画像
の、注目点Poa1の水平走査線Yiと同一の走査線上
の、注目点Poa1の水平位置iよりも左側(iが小さい
領域)の、上記相関値Cの算出処理を終了した黒情報P
ob1の次の黒情報Pob2についても、上述の−(1)〜
−(4)の相関値C算出処理を同様に実行し、黒情報Pob2
の相関値Cを、先に算出した黒情報Pob1の相関値と比
較し、大きい方の相関値を記憶保持し、大きい方の相関
値を得た候補点(Pob1とPob2の一方)をto時刻の対
応点として記憶し、大きい方の相関値を得た対応点(X2
a,Y2a),(X2b,Y2b)をt2時刻の対応点として記憶する(6
903〜6906)。
【0051】 以下同様にコンピュ−タ1は、to時
刻の右画像の、注目点Poa1の水平走査線Yiと同一の
走査線上の、注目点Poa1の水平位置iよりも左側(i
が小さい領域)の、残りの黒情報Pob3についても、上
述のの処理を同様に実行する(6903〜6906)。
【0052】to時刻の右画像の、注目点Poa1の水平
走査線Yiと同一の走査線上の、注目点Poa1の水平位
置iよりも左側(iが小さい領域)の、すべての対応候
補点すなわち黒情報Pob1,Pob2,Pob3について上述の
相関値C算出等の処理を終了すると、終了時点には、算
出した相関値Cの最大値と、これをもたらしたto時刻
の右画像上の対応候補点、ならびに、t2時刻の対応候
補点がコンピュ−タ1に記憶されている。以上により、
to時刻の左画像上の細線上の1点Poa1の、to時刻
の右画像上の対応点、ならびに、t2時刻の左,右画像
上の対応点が決定された。
【0053】コンピユ−タ1は、このようなto時刻の
左,右細線画像の対応点検索を、画像中の細線を構成す
る各点について同様に実行する(61〜71)。to時
刻の左,右細線画像の対応点検索を終了すると、対応点
それぞれの3次元位置を算出することができ、3次元位
置デ−タに基づいて色々な方向から見た線図を描くこと
ができる。例えば3次元位置デ−タに基づいて各点を
X,Z平面上に描くと例えば図15の(a)に示す線図
が得られ、これはカメラ2a,2bを搭載した車両の前
方の、道路の平面図であり、路上の物体(車両)の存在
を示す。X,Y平面上に描くと例えば図15の(b)に
示す線図が得られ、これはカメラ2a,2bを搭載した
車両の前方の左,右,上下方向の物体の存在を示す。
X,Y,Z軸に斜交する平面上に描くと、例えば図15
の(c)に示す線図が得られ、これは道路の斜視図であ
る。更には、Y,Z平面上に描くと、例えば図15の
(d)に示す線図が得られ、これは道路の側面図であ
る。このように、道路およびその上の物体を立体的に認
識することができ、かつ立体的に表わすことができる。
【0054】一画面の対応点検索を終了するとコンピュ
−タ1はこの実施例では、「距離計算」(72)を実行
する。これにおいては、対応点検索を行なった各点につ
いて、to時刻の左,右対応点に基づいて、3次元位置
Xo,Yo,Zoを、次の(12)式で算出する。
【0055】
【数12】
【0056】Xoはカメラから見て左,右方向の位置、
Yoは上下方向の位置、Zoが前方距離である。「距離
計算」(72)を終えるとコンピュ−タ1は、「速度ベ
クトル計算」(73)を実行する。これにおいては、次
の(13)式に示すように、対応点を検索した各点につい
て、to時刻の位置とt2時刻の位置の差を算出して2
(これは2Δtに対応)で割って、横方向の速度(カメ
ラに対する相対速度)VxおよびVyを算出する。
【0057】
【数13】
【0058】なお、to時刻の3次元位置とt2時刻の
3次元位置の差のZ成分を算出することにより、Z(前
方方向)の相対速度を算出することができる。Z方向の
速度を横軸とし、同一速度を有する点の数を縦軸にとる
と、例えば図16に示す如き、速度分布が得られる。図
16は、カメラ2a,2bを搭載した車両(自車)と同
程度の速度の車両(図16の横軸の中央位置:速度0)
と、自車より速い速度で遠ざかって行く車両(横軸の−
は遠ざかる方向)が存在することを意味する。同一X,
Y平面上に、to時刻とt2時刻の対応点を結ぶ直線を
描くと、図17に示す線図が得られる。これらの線は速
度ベクトルを示し、視認上は、直線の方向が自車に対す
る相対移動方向を、直線の長さが自車に対する相対移動
速度を示す。
【0059】コンピュ−タ1は、以上に説明した一画面
上の処理(時系列両眼立体視6)を、「画像入力」
(1)を実行する毎に、すなわちΔt周期で、実行す
る。
【0060】
【発明の効果】短い時間区間Δtでは、物体の移動は等
速直線運動に見なせる。本発明では、to時刻の注目点
Poaの3次元位置と、t1時刻の対応点P1b(Pob1,Pob2,
Po3bそれぞれに1個)の3次元位置より、外挿によりt
2時刻の対応点(Pob1,Pob2,Po3bそれぞれに1個)の3
次元位置を求めるので、t2時刻の対応点の推定精度が
高い。加えて、物体の同一点の左,右画像上の濃度は実
質上同一であり、これに着目して、t2時刻の各対応点
(Pob1,Pob2,Po3bそれぞれに1個)に関して、t2時刻
の左,右画像上の画像濃度の相関値Cを算出し、相関値
の最大値を得た対応点補点(Pob1,Pob2,Po3bの1つ)を、
to時刻の左(右)画像の注目点Poa1に対応する、to
時刻の右(左)画像上の対応点と決定するので対応点の推
定が正確である。このように、物体の運動による対応点
の位置変化を利用した外挿による対応点(X2a,Y2a),(X2
b,Y2b)の推定と、同一物体の同一部は同一の明るさであ
るとの自明の事項を利用した左右画像濃度の相関値の演
算および比較により、複数の候補点Pob1,Pob2,Po3bから
一点を対応点と決定するので、相対的に高速に移動する
物体の認識の信頼度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対応点検索を説明するために、撮
影画面を細線化した細線画像を単純化して示す平面図で
ある。
【図2】 本発明を一態様で実施する画像処理装置の
構成概要を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す左,右カメラ2a,2bが撮映
した画像FLa,FLbとカメラ前方の平面上の点Pと
の光学的な距離関係を示す斜視図である。
【図4】 図3に示す光学的な距離関係を、図3に示
すX,Z平面に投影した平面図である。
【図5】 図2に示すコンピュ−タ1の、「前方物体
の速度監視」を行なう処理内容を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図6】 図5に示す「画像入力」(1)の処理内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図5に示す「しきい値処理」(3)の処理
内容を示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図5に示す「細線化」(4)の処理内容を
示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図5に示す「時系列両眼立体視」(6)の
処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図10】 図9に示す「処理1」(68)の処理内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図11】 図10に示す「処理2」(690)の処理
内容を示すフロ−チャ−トである。
【図12】 図2に示す左,右カメラ2a,2bで撮映
した画像の一例を示す平面図であり、(a)が左カメラ
2aの撮映画像を、(b)が右カメラ2bの撮映画像を
示す。
【図13】 図2に示す左,右カメラ2a,2bで撮映
した画像の一例を示す平面図であり、図12に示す画像
よりΔt後の画像であり、(a)が左カメラ2aの撮映
画像を、(b)が右カメラ2bの撮映画像を示す。
【図14】 図2に示す左,右カメラ2a,2bで撮映
した画像の一例を示す平面図であり、図13に示す画像
よりΔt後の画像であり、(a)が左カメラ2aの撮映
画像を、(b)が右カメラ2bの撮映画像を示す。
【図15】 (a)は図12〜図14の画像の、細線化
および対応点検索により対応点を決定して得られる、画
面中物体の平面投影細線図、(b)は垂直面投影細線
図、(c)は斜視細線図、および(d)は側面細線図で
ある。
【図16】 図12〜図14の画像の、細線化および対
応点検索により対応点を決定して得られる、前方物体の
速度分布を示すグラフであり、横軸が速度を、縦軸が同
一速度の点の累算値を示す。
【図17】 図12〜図14の画像の、細線化および対
応点検索により対応点を決定して得られる、前方物体の
2Δt時間の移動方向と移動量を示す線図である。
【符号の説明】
Poa1:対応点検索対象の注目点/to時刻の左画像上
の細線上の一点 Pob1,Pob2,Pob3:to時刻の右画像上の対応候補点 P1a-d〜P1a-e:t1時刻の左画像上の対応候補点群 P1b:t1時刻の、算出した対応点 (X2a,Y2a):t2時刻の左画像上の、算出した対応点 (X2b,Y2b):t2時刻の右画像上の、算出した対応点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 柴田 和雄 (56)参考文献 特開 平3−122510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左,右の撮像カメラによりそれらの前方の
    シ−ンを撮映してそれぞれビデオ信号を得て、これらの
    ビデオ信号をデジタル処理して、左,右画像にある同一
    物体の同一点を検索するにおいて、 to時刻,これよりΔt後のt1時刻および更にΔt後
    のt2時刻の左,右画像の内、少くともto時刻および
    t1時刻の左,右画像は、画像中の物体のエッジを細線
    で表わす細線化処理を施して、これらto,t1および
    t2時刻の左,右画像に基づいて、 時刻toの左(右)画像にある細線のある点を注目点Po
    a1と定め、時刻toの右(左)画像上の細線の、注目点
    Poa1の垂直座標iの対応垂直座標i上にある点Pob1,Pob2,
    Po3bを摘出してto時刻の右(左)画像上の対応候補点
    Pob1,Pob2,Po3bとし、 −(1) 時刻t1の左(右)画像上で注目点Poa1の座標
    (j,i)を中心とする所定領域の細線上の各点をt1時刻
    の左(右)画像上の対応候補点P1a-d〜P1a-eとして、 −(2) 注目点Poa1がt1時刻の左(右)画像上の対応
    候補点P1a-d〜P1a-eのそれぞれに移動したと仮定した場
    合の、これらに対応するto時刻の右(左)画像上の対
    応候補点Pob1,Pob2,Po3bの1つ Pob1 のt1時刻の右
    (左)画像上の各移動位置を演算し、これらの移動位置
    の連なりと重複する、t1時刻の右(左)画像上の細線
    上の点P1bの座標(L,n)を摘出し、 −(3) to時刻の注目点Poa1と前記1つの対応候補点
    Pob1が同一点であるとした場合のto時刻の注目点Poa1
    の3次元位置と、t1時刻の右(左)画像上の上記重複
    点P1bが注目点Poa1のt1時刻の対応点とした場合のt
    1時刻の注目点Poa1の3次元位置とより、外挿によりt
    2時刻の注目点Poa1の3次元位置を算出し、 −(4) 上記t2時刻の注目点Poa1の3次元位置に対応
    するt2時刻の左画像上の位置(X2a,Y2a)を中心とし
    た、t2時刻の左画像上の所定領域の画像濃度と、上記
    t2時刻の注目点Poa1の3次元位置に対応するt2時刻
    の右画像上の位置(X2b,Y2b)を中心とした、t2時刻の
    右画像上の所定領域の画像濃度との相関値Cを算出し、 to時刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po3b
    の残りのものPob2,Po3bそれぞれにつき、上記−(1)〜
    −(4)と同様にして相関値Cを算出して、相関値Cが最
    大となった、to時刻の右(左)画像上の対応候補点Po
    b1,Pob2,Po3bの1つ、をto時刻の右(左)画像上の、
    注目点Poa1の対応点と定める、ことを特徴とする、左,
    右カメラの撮像画像の対応点検索方法。
  2. 【請求項2】左,右の撮像カメラによりそれらの前方の
    シ−ンを撮映してそれぞれビデオ信号を得て、これらの
    ビデオ信号をデジタル処理して、左,右画像にある同一
    物体の同一点を検索するにおいて、 to時刻,これよりΔt後のt1時刻および更にΔt後
    のt2時刻の左,右画像の内、少くともto時刻および
    t1時刻の左,右画像は、画像中の物体のエッジを細線
    で表わす細線化処理を施して、これらto,t1および
    t2時刻の左,右画像に基づいて、時刻toの左(右)
    画像にある細線のある点を注目点Poa1と定め、時刻to
    の右(左)画像上の細線の、注目点Poa1の垂直座標iの
    対応垂直座標i上にある点Pob1,Pob2,Po3bを摘出してt
    o時刻の右(左)画像上の対応候補点Pob1,Pob2,Po3bと
    し、時刻t1の左(右)画像上で注目点Poa1の座標(j,
    i)を中心とする所定領域の細線上の各点をt1時刻の左
    (右)画像上の対応候補点P1a-d〜P1a-eとして、 対応候補点Pob1,Pob2,Po3bの1つ毎に、それと注目点Po
    a1の座標で定まるto時刻の注目点Poa1の3次元位置、
    ならびに、注目点Poa1が対応候補点P1a-d〜P1a-eのそれ
    ぞれに移動した場合のそれぞれのt1時刻の右(左)画
    像上の位置の連なりとt1時刻の右(左)画像上の細線
    の交点P1bの座標で定まる、t1時刻の注目点Poa1の3
    次元位置を算出して、両3次元位置の外挿によりt2時
    刻の注目点Poa1の3次元位置を算出し、これを左,右画
    像上の座標に変換して、これらの座標位置の、t2時刻
    の左,右画像上の画像濃度の相関値Cを算出し、 対応候補点Pob1,Pob2,Po3bの内、相関値Cが最大の候補
    点を、時刻の左(右)画像上の注目点Poa1の、to時刻
    の右(左)画像上の対応点と定める、ことを特徴とす
    る、左,右カメラの撮像画像の対応点検索方法。
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