JP3055537B2 - 電子スチルカメラ及び画像再生方法 - Google Patents

電子スチルカメラ及び画像再生方法

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JP3055537B2
JP3055537B2 JP10243807A JP24380798A JP3055537B2 JP 3055537 B2 JP3055537 B2 JP 3055537B2 JP 10243807 A JP10243807 A JP 10243807A JP 24380798 A JP24380798 A JP 24380798A JP 3055537 B2 JP3055537 B2 JP 3055537B2
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光幸 赤澤
淳一 宮坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
及び画像再生方法に係り、詳細には、パノラマ画像撮影
機能を備える電子スチルカメラ(デジタルカメラ等)及
び画像再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、撮像した画像をフィルムの代わり
に電子的に記憶するデジタルカメラ(電子スチルカメ
ラ)が普及している。このようなデジタルカメラでは、
撮影者がシャッターを押すと、撮像レンズを介して取り
込んだ被写体の画像が、例えば、CCD(Charge Coupl
ed Device )等の撮像素子によって撮像され、データ圧
縮等が行なわれた後、内部メモリに画像データとして記
憶される。
【0003】このようなデジタルカメラの中には、横長
あるいは縦長の、通常に比べ広角度の被写体の画像(パ
ノラマ画像)を撮影することが可能なパノラマ撮影機能
を備えるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パノラマ撮影機能を有するデジタルカメラでは、図24
に示すように、通常の撮影モードで撮像した画像(図2
4(a)参照)に対し、パノラマ撮影モードで撮像した
画像(図24(b)参照)は、画像の上下を一定の割合
(斜線部分)でカットして、疑似的に横長のパノラマ画
像として内部メモリに記憶するだけであった。
【0005】また、図25(a)に示すように、デジタ
ルカメラにおいて通常の撮影モードで広角度の被写体を
一定方向に連続する複数の画像データに分けて撮像し、
この撮像した複数の画像データをパーソナルコンピュー
タ(Personal Computer )やワークステーション(Work
Station)等の画像処理装置に転送して、当該画像処理
装置で前記複数の転送画像に基づいてパノラマ画像を作
成する場合、図25(b)に示すように、各画像を合成
する際に、重ね合わせ部分の上下、左右方向の位置合わ
せ(マッチング)、不要領域(斜線部分)の削除、合成
境界線部分のぼかし等といった各種画像処理を行なわな
ければならず、合成作業が煩雑で使い勝手が悪いという
課題があった。加えて、このようにして作成したパノラ
マ画像は、元画像に比べ、上下方向の表示領域の幅が狭
まってしまい、使い勝手に欠けるといった課題もあっ
た。
【0006】また、連続して撮影した複数枚の画像を合
成することによりパノラマ画像を生成するタイプのパノ
ラマ撮影機能を持つデジタルカメラを用いて撮影した場
合において、パノラマ画像は、撮影したパノラマ画像を
構成する前記複数枚の画像を通常の撮影モードで撮影さ
れた画像と同様の方法で1枚1枚再生表示してしまう
と、1つのパノラマ画像として表示されずに、細切れの
画像として表示されてしまうので、パノラマ撮影機能が
十分に活かされなくなってしまう。
【0007】また、上述したタイプのパノラマ撮影機
能、あるいは撮影した画像の上下或いは左右を一定の割
合でカットすることによりパノラマ画像を生成するタイ
プのパノラマ撮影機能を持つデジタルカメラを用いて撮
影した場合には、パノラマ画像を一度に再生表示させよ
うとするため、必然的に表示部の上下あるいは左右部分
が画像未表示部分となってしまい、パノラマ画像がかな
り小さく表示されてしまうので、この場合もパノラマ撮
影機能が十分に活かされなくなってしまう。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ
撮影画像を、前記画像表示部に効果的に表示させること
が可能な電子スチルカメラ及び画像再生方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明は、
画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ第1の画像デ
ータを取得する第1の撮影手段と、前記画像表示部の縦
横比と略同一の縦横比をもつ第2の画像データを取得す
る第2の撮影手段と、前記第1及び第2の撮影手段によ
り取得された第1及び第2の画像データを記憶する画像
データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段に記憶され
ている画像データが第1及び第2の画像データのうちの
いずれであるかを判別する判別手段と、 前記判別手段に
より第1の画像データであると判別された画像データを
前記画像表示部に表示する場合に、該画像データの一部
である部分画像データを前記画像表示部に表示する第1
の表示制御手段と、前記判別手段により第2の画像デー
タであると判別された画像データを前記画像表示部に表
示する場合に、該画像データ全体を前記画像表示部に表
示する第2の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段
により前記画像表示部に第1の画像データの一部である
部分画像データが表示されている場合に、表示画像が前
記画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データ
の部分画像データである旨を示す報知表示を行う第3の
表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項記載の発明のように、請求
記載の電子スチルカメラにおいて、前記報知表示
は、前記第1の表示制御手段により前記画像表示部に表
示されている部分画像データが前記画像データ中のどの
部分の部分画像データであるのかを示す表示であるよう
に構成しても良い。
【0012】また、請求項記載の発明のように、請求
又は記載の電子スチルカメラにおいて、前記第1
の表示制御手段は、前記第1の画像データの一部である
部分画像データを連続して変更制御することにより、前
記画像表示部に前記画像データをスクロール表示するよ
うに構成しても良い。
【0013】また、請求項記載の発明のように、請求
記載の電子スチルカメラにおいて、前記画像表示部
における前記第1の画像データのスクロール表示を指示
するスクロール指示手段を更に備え、前記第1の表示制
御手段は、前記スクロール指示手段からの指示に応じ
て、前記画像表示部への前記第1の画像データのスクロ
ール表示を制御するように構成しても良い。
【0014】また、請求項記載の発明は、画像表示部
の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データ、および前記
画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像データ
を取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得された
複数の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
記画像データ記憶手段に記憶されている複数の画像デー
タの中から1つの画像データを選択する選択手段と、前
記選択手段により選択された画像データが、前記画像表
示部の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データ、及び前
記画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像デー
タのうちのいずれであるかを判別する判別手段と、前記
判別手段により、前記画像データが、画像表示部の縦横
比と異なる縦横比をもつ画像データであると判別された
場合に、該画像データ全体を前記画像表示部に表示させ
るために画像データのスクロール表示を開始する第1の
表示制御手段と、前記判別手段により、前記画像データ
が、画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像デ
ータであると判別された場合に、該画像データ全体を前
記スクロール表示を行なうことなく前記画像表示部に表
示する第2の表示制御手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0015】また、請求項記載の発明のように、請求
記載の電子スチルカメラにおいて、前記選択手段
は、前記撮影手段により取得された複数の画像データの
中から1つの画像データを順次切換選択する選択制御手
段を含むように構成しても良い。
【0016】
【0017】また、請求項記載の発明は、画像表示部
の縦横比と異なる縦横比をもつ第1の画像データ、およ
び前記画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ第2
の画像データを取得する工程と、前記取得された第1及
び第2の画像データを記憶する工程と、 前記記憶された
画像データが第1及び第2の画像データのうちのいずれ
であるかを判別する工程と、 第1の画像データであると
判別された画像データを前記画像表示部に表示する場
合、該画像データの一部である部分画像データを表示
し、第2の画像データであると判別された画像データを
前記画像表示部に表示する場合、該画像データ全体を前
記画像表示部に表示する工程と、前記画像表示部に第1
の画像データの一部である部分画像データが表示されて
いる場合に、表示画像が前記画像表示部の縦横比と異な
る縦横比をもつ画像データの部分画像データである旨を
示す報知表示を行う工程と、を有する画像再生方法であ
ることを特徴とする。
【0018】また、請求項記載の発明は、画像表示部
の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データ、および前記
画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像データ
を取得する工程と、前記取得された複数の画像データを
記憶する工程と、 前記記憶された複数の画像データの中
から1つの画像データを選択する工程と、前記選択され
た画像データが、前記画像表示部の縦横比と異なる縦横
比をもつ画像データ、及び前記画像表示部の縦横比と略
同一の縦横比をもつ画像データのうちのいずれであるか
を判別する工程と、前記画像データが画像表示部の縦横
比と異なる縦横比をもつ画像データであると判別された
場合に、該画像データ全体を前記画像表示部に表示させ
るために画像データのスクロール表示を開始する工程
と、前記画像データが画像表示部の縦横比と略同一の縦
横比をもつ画像データであると判別された場合に、該画
像データ全体を前記スクロール表示を行なうことなく前
記画像表示部に表示する工程と、を有する画像再生方法
であることを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に好適
な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べる実
施の形態例において、パノラマ画像とは、通常に比べ広
角度で被写体を写した横長の画像のみでなく、同様に、
通常に比べ広角度で被写体を写した縦長の画像も含むも
のとする。
【0057】まず、構成を説明する。図1は、本発明を
適用したデジタルカメラ1(電子スチルカメラ)の外観
斜視図である。同図においてデジタルカメラ1には、本
体ケーシング1aの図中背面側に撮像レンズ11(点
線)が設けられている。また、本体ケーシング1aの図
中前面側には、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Cry
stal Display)等により構成される表示部12が設けら
れ、この表示部12には、ファインダーとして、撮影時
に撮像レンズ11を介して取り込んだ被写体の画像を表
示することが、また、撮影後に撮像した画像を再生表示
することができる。この表示部12の右側には、上下へ
のスライド操作により撮影モード(通常撮影モード及び
パノラマ撮影モード)、再生モード、及び通信モードの
切換えを指示するモード切換スイッチ13が設けられて
いる。
【0058】また、本体ケーシング1aの図中上面側に
は、左右へのスライド操作により電源のON/OFF切
換えを指示する電源スイッチ14、画像の撮像を指示す
るとともに、各モードにおいて選択内容の決定を指示す
るシャッターキー15、各モードにおいて選択内容のキ
ャンセルを指示するエフェクトキー16、メモリ(後述
するフラッシュメモリ31)に記憶された複数の画像デ
ータの中から表示部12に再生表示する画像データを選
択指定したり、各モードにおいて設定条件を選択するた
めの「+」キー17a及び「−」キー17b、が設けら
れている。
【0059】さらに、本体ケーシング1aの図中上面側
には、外部機器との間で通信ケーブル(図示省略)を介
して画像データ、制御データ等を送受信するためのシリ
アル入出力端子18aと、外部機器に対して表示部12
へのビデオ信号(表示データ)と同じビデオ信号を出力
するためのビデオ出力端子18bとが設けられている。
前記シリアル入出力端子18aには、例えば、RS−2
32C(シリアル形式)等の通信ケーブルが接続可能で
ある。また、本体ケーシング1aの図中背面側には、外
部機器との間で赤外線信号により画像データ、制御デー
タ等を送受信するための赤外線通信用窓19(点線)が
設けられている。
【0060】なお、デジタルカメラ1は、撮像レンズ1
1を備えたカメラ部と本体部とからなり、本体部に対し
てカメラ部を回転自在、或いは着脱自在に配設し、本体
部に対して撮像レンズ11の位置を様々に回転、或いは
移動可能な構成としてもよい。
【0061】次に、図2は、図1に示したデジタルカメ
ラ1の回路構成を示すブロック図である。同図において
デジタルカメラ1は、図1に示した表示部12と、CC
D20、アンプ21、A/D変換器22、駆動回路2
3、タイミングジェネレータ24、シグナルジェネレー
タ25、VRAM26、D/A変換器27、アンプ2
8、DRAM29、圧縮/伸長回路30、フラッシュメ
モリ31、CG32、ROM33、RAM34、キー入
力部35、CPU36、I/Oポート37、及び赤外線
通信部38と、により構成されている。
【0062】CCD(Charge Coupled Device )20
は、フォトダイオード等の受光部に転送電極を重ねた素
子(画素)を平面状に多数配設した画素面と、各画素に
蓄積された電荷を電圧に変換して出力する出力部とから
構成される。撮像レンズ11を介して入射した光は前記
画素面で受光され、各画素には受光量に比例した電荷が
蓄積される。各画素の蓄積電荷は、駆動回路23から供
給される駆動信号に応じて前記出力部により撮像信号
(アナログ信号)として1画素分ずつ順次読み出され、
アンプ21を介してA/D変換器22に出力される。
【0063】A/D(Analog to Digital )変換器22
は、CCD20からアンプ21を介して入力される撮像
信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、タイミ
ングジェネレータ24に供給する。
【0064】駆動回路23は、タイミングジェネレータ
24から供給されるタイミング信号に基づいてCCD2
0の露光及び読み出しタイミングを駆動制御する。ま
た、タイミングジェネレータ24は、CPU36から入
力される映像取り込み信号に基づいて駆動回路23を制
御するタイミング信号を生成する。
【0065】シグナルジェネレータ25は、タイミング
ジェネレータ24を介して供給される撮像信号(デジタ
ル信号)に対して色演算処理を行ない、輝度信号(Yデ
ータ)と色信号(Cデータ)により構成される画像デー
タを生成し、この画像データをDRAM29に出力す
る。
【0066】また、シグナルジェネレータ25は、CP
U36によりDRAM29から供給された画像データに
同期信号を付加する等してビデオ信号(デジタル信号)
を生成して一旦、VRAM26に格納し、その後、VR
AM26に格納したビデオ信号をD/A変換器27及び
アンプ28を介して表示部12に出力する。また、ビデ
オ出力端子18bにビデオケーブルを介して外部機器が
接続されている場合は、該ビデオ信号をこの外部機器に
対しても出力する。
【0067】なお、このシグナルジェネレータ25は、
後述する再生表示処理(図12参照)や通信処理(図2
1及び図22参照)において、複数の撮像画像データを
合成して生成したパノラマ画像データについても上記通
常の画像データと同様の表示制御処理を行なう。すなわ
ち、シグナルジェネレータ25は、CPU36によりD
RAM29から供給されたパノラマ画像データに同期信
号を付加する等してビデオ信号(デジタル信号)を生成
してVRAM26に格納し、その中から1画面分のビデ
オ信号を読み出してD/A変換器27及びアンプ28を
介して表示部12に出力する。
【0068】VRAM(Video Random Access Memory)
26は、シグナルジェネレータ25により生成されたビ
デオ信号(表示データ)を一時的に格納するビデオメモ
リであり、前記パノラマ画像データを格納可能なメモリ
容量を有する。
【0069】D/A(Digital to Analog )変換器27
は、シグナルジェネレータ25によりVRAM26から
供給されるビデオ信号(表示データ)をデジタル信号か
らアナログ信号に変換し、アンプ28を介して表示部1
2に、また、ビデオ出力端子18bにビデオケーブルを
介して外部機器が接続されている場合は、該ビデオ信号
をこの外部機器に対しても出力する。
【0070】表示部12は、液晶ディスプレイ等により
構成され、D/A変換器27及びアンプ28を介して入
力されたビデオ信号(表示データ)に基づいて表示画面
に画像を表示する。この表示部12は、ファインダーと
して、撮影時に撮像レンズ11を介して取り込んだ被写
体の画像を表示することが、また、撮影後に、フラッシ
ュメモリ31に格納された撮像した画像データを再生表
示することができる。
【0071】なお、この表示部12の表示画面と画像表
示エリアは必ずしも一致しなくてもよく、例えば、前記
表示画面が画像表示エリアと機能表示エリアとで構成さ
れていてもよい。また、この表示部12には、後述する
パノラマ画像撮像処理(図7参照)においてパノラマ画
像用の複数の画像データを撮影するにあたり、2枚目以
降の前記画像データを撮影する際に、1枚前の撮像画像
の端部画像を再生表示する再生画像表示領域12bと、
ファインダーとして撮影する被写体の画像を表示するス
ルー画面領域12cとが設定される(図8(b)参
照)。
【0072】DRAM(Dynamic Random Access Memor
y)29は、シグナルジェネレータ25から供給される
撮像した画像データ、或いはCPU36によりフラッシ
ュメモリ31から読み出され、後述する圧縮/伸長回路
30により伸長処理された画像データを一時的に格納す
る半導体メモリである。また、このDRAM29は、後
述する再生表示処理(図12参照)や通信処理(図21
及び図22参照)の際に、複数の撮像画像データに基づ
いてパノラマ画像データを合成するための作業領域とし
ても使用される。
【0073】圧縮/伸長回路30は、DRAM29に格
納された画像データを符号化により圧縮処理する。具体
的には、画像データを所定の符号化方式、すなわち、取
り扱う画像の種類(この場合、静止画)に応じた、例え
ば、JPEG(Joint Photographic coding Experts Gr
oup )アルゴリズムによる8×8画素毎のDCT(Disc
rete Cosine Transform :離散コサイン変換)、量子
化、ハフマン符号化により圧縮処理(符号化処理)し、
この圧縮処理した画像データをフラッシュメモリ31に
出力する。また、圧縮/伸長回路30は、フラッシュメ
モリ31に格納されている圧縮処理された画像データを
復号化して伸長処理し、DRAM29に出力する。
【0074】さらに、この圧縮/伸長回路30は、後述
する通信処理(図21及び図22参照)においてパノラ
マ画像データを外部機器に転送する際に、このパノラマ
画像データについても前記所定の符号化方式により圧縮
処理を行なう。フラッシュメモリ31は、圧縮/伸長回
路30により圧縮処理された画像データを複数格納する
半導体メモリである。
【0075】図3は、フラッシュメモリ31のメモリ構
成について示す図であり、同図に示すようにフラッシュ
メモリ31は、画像データをページNo.データ、パノ
ラマフラグデータ及び合成条件データと対応付けて複数
格納する。
【0076】ページNo.データは、画像データに対し
て当該フラッシュメモリ31への格納順に割り当てられ
る格納順序を示す数値データである。例えば、最初にフ
ラッシュメモリ31に格納された画像データにはページ
No.データ"1"が、次に格納された画像データにはペ
ージNo.データ"2"が割り当てられる。
【0077】パノラマフラグデータは、対応する画像デ
ータがパノラマ画像用に撮像された複数の画像データの
うちの1枚である場合に"1"が、そうでない場合、すな
わち、対応する画像データが通常の撮像画像データであ
る場合に"0"が格納される。
【0078】合成条件データは、上記パノラマフラグデ
ータの値が"1"である場合に格納されるデータであり、
後述する再生表示処理(図12参照)や通信処理(図2
1及び図22参照)においてパノラマ画像用に撮像され
た複数の画像データを合成してパノラマ画像データを生
成する際の合成条件を記したデータである。
【0079】この合成条件データは、組数データ、撮影
方向データ、及び撮像順序データにより構成され、例え
ば、パノラマ画像が3枚の撮像画像により構成され、こ
の3枚の各撮像画像は左から右への横方向に連続して撮
像されたものであり、その中で1番最初に撮像された画
像である場合には"3R−1"といったデータ形式をな
す。
【0080】組数データは、上記合成条件データのデー
タ形式例において1桁目の数値データであり、このパノ
ラマ画像が何枚の撮像画像により構成されるのかを示す
データである。
【0081】撮影方向データは、上記データ形式例にお
いて2桁目のデータであり、パノラマ撮影モードにおい
て広角度の被写体を一定方向に連続する複数の画像デー
タに分けて撮影する際の前記複数の画像データの撮影方
向を示すデータである。この撮影方向データは、後述す
る撮像条件設定処理(図5参照)において設定され、前
記各画像データを左から右への横方向に連続して撮像し
た場合に"R"(Right)が、右から左への横方向に連続
して撮像した場合に"L"(Left)が、下から上への縦方
向に連続して撮像した場合に"U"(Up)が、上から下へ
の縦方向に連続して撮像した場合に"D"(Down)が設定
される。
【0082】撮像順序データは、上記データ形式例にお
いて"−"(ハイフン)に後続する4桁目の数値データで
あり、パノラマ画像用に撮像された各画像データについ
て、その撮像順序を示すデータである。
【0083】したがって、上記合成条件データのデータ
形式例"3R−1"は、このパノラマ画像が3枚の撮像画
像により構成され、この3枚の各撮像画像は左から右へ
の横方向に連続して撮像されたものであり、この合成条
件データに対応する撮像画像は、その中で1番最初に撮
像された画像であることを示している。
【0084】CG(Character Generator )32は、表
示部12に表示される、例えば、操作ガイダンス用のカ
ナ、漢字、英数字、記号等のキャラクタデータを格納す
るメモリである。
【0085】ROM(Read Only Memory)33は、後述
する撮像条件設定処理(図5参照)、パノラマ画像撮像
処理(図7参照)、再生表示処理(図12参照)、通信
処理(図21及び図22参照)等の、CPU36により
実行されるデジタルカメラ1の各部を制御するための各
種制御プログラムを格納する。この各種制御プログラム
は、CPU36が読み取り可能なプログラムコードの形
態で記憶されている。
【0086】RAM(Random Access Memory)34は、
図4に示すように、CPU36により各種制御処理が実
行される際に、その制御処理を司るプログラムを展開す
る、或いは処理される各種データを一時的に格納するワ
ークメモリ34aと、後述する撮像条件設定処理(図5
参照)により設定された各種撮像条件データ(例えば、
シャッタースピード、絞り、パノラマ画像の撮影方向
等)を格納する撮像条件メモリ34bとにより構成され
ている。
【0087】なお、上記撮像条件メモリ34bは、EE
PROM(Electrical Erasable Programmable ROM
)等の不揮発性メモリにより構成され、電源がOFF
されても記憶内容を保持することが可能である。
【0088】キー入力部35は、前述したモード切換ス
イッチ13、電源スイッチ14、シャッターキー15、
エフェクトキー16、「+」キー17a、及び「−」キ
ー17bにより構成され、各キーの押圧操作やスライド
操作に応じた各種操作信号をCPU36に出力する。
【0089】CPU(Central Processing Unit )36
は、ROM33に格納される各種制御プログラムに従っ
てデジタルカメラ1の各部を制御する中央演算処理装置
である。具体的には、CPU36は、モード切換スイッ
チ13がスライド操作されてパノラマ撮影モードが指定
されると、後述するパノラマ画像撮像処理(図7参照)
を実行する。
【0090】このパノラマ画像撮像処理においてCPU
36は、2枚目以降の各画像データを撮影する際に、フ
ァインダーとしての表示部12に、前回撮像した画像デ
ータの一部を再生表示させる再生画像表示領域12bを
設定し、この再生画像表示領域12bに、フラッシュメ
モリ31に格納された前回撮像した画像データの一部を
再生表示するとともに、該表示部12の残りの表示領域
をスルー画面領域12cとして設定し、当該スルー画面
領域12cに撮像する被写体の画像を表示する(図8参
照)。
【0091】この際、CPU36は、後述する撮像条件
設定処理(図5参照)において設定された撮影方向に基
づいて、表示部12に設定する再生画像表示領域12b
の配置位置を制御するとともに、前記設定された撮影方
向に基づいて該再生画像表示領域12bに再生表示する
前回撮像した画像データの画像領域を制御する。
【0092】そして、CPU36は、シャッターキー1
5が押圧操作されると撮像処理を実行し、タイミングジ
ェネレータ24に映像取り込み信号を出力する。タイミ
ングジェネレータ24は、前記映像取り込み信号に基づ
いてタイミング信号を生成して駆動回路23に出力し、
駆動回路23は、前記タイミング信号に基づいてCCD
20の露光及び読み出しタイミングを駆動制御して、C
CD20により撮像信号を取り込む。A/D変換器22
は、前記取り込んだ撮像信号をアナログ信号からデジタ
ル信号に変換し、シグナルジェネレータ25は、前記撮
像信号に対して色演算処理を行なって画像データを生成
してDRAM29に格納する。そして、CPU36は、
DRAM29に格納された画像データを圧縮/伸長回路
30に転送して圧縮処理を行なわせた後、この圧縮され
た画像データを新たなページNo.データ、パノラマフ
ラグデータ(=1)、及び合成条件データと対応付けて
フラッシュメモリ31に格納する。
【0093】また、CPU36は、モード切換スイッチ
13がスライド操作されて再生モードが指定されると、
後述する再生表示処理(図12参照)を実行する。
【0094】この再生表示処理においてCPU36は、
「+」キー17a、或いは「−」キー17bの押圧操作
に応じて、フラッシュメモリ31に格納された画像デー
タの中から、そのページNo.順(「+」キー17aが
押圧操作された場合は昇順、「−」キー17bが押圧操
作された場合は降順)に再生表示する画像データを指定
する。そして、指定された画像データについて、当該画
像データがパノラマ撮影モードで撮像された画像データ
であるか否かを判別し、パノラマ撮影モードで撮像され
た画像データである場合(パノラマフラグデータ=1)
は、この画像データ及び当該画像データとともにパノラ
マ撮影モードにおいて連続して撮像された各画像データ
をフラッシュメモリ31から順次読み出して圧縮/伸長
回路30に転送し、伸長処理を行なわせた後、DRAM
29に格納する。
【0095】その後、CPU36は、DRAM29に格
納した各画像データをその合成条件データに基づいて画
像合成して広角度の被写体を写したパノラマ画像データ
を生成し、このパノラマ画像データをシグナルジェネレ
ータ25に転送する。シグナルジェネレータ25は、入
力されたパノラマ画像データに同期信号を付加する等し
てビデオ信号(表示データ)を生成して、一旦、VRA
M26に格納し、その中から1画面分の画像データを読
み出してD/A変換器27、及びアンプ28を介して表
示部12に出力し、表示画面に前記パノラマ画像の一部
を再生表示する。
【0096】また、このパノラマ画像の再生表示の際、
CPU36は、表示画像がパノラマ画像であることを示
すパノラマ画像マーク12d"P"(図20(b)参照)
を表示画面に表示するとともに、再生表示処理のサブル
ーチンであり、後述するスクロール表示処理(図14参
照)を実行し、「+」キー17a、或いは「−」キー1
7bの押圧操作に応じてスクロール方向制御信号をシグ
ナルジェネレータ25に送出し、シグナルジェネレータ
25は、このスクロール方向制御信号に応じて、VRA
M26から読み出す前記1画面分の画像データを連続的
に変更制御して、前記「+」キー17a、或いは「−」
キー17bの押圧操作に応じてパノラマ画像を表示部1
2にスクロール表示させる。
【0097】また、CPU36は、モード切換スイッチ
13がスライド操作されて通信モードが指定されると、
後述する通信処理(図21及び図22参照)を実行す
る。
【0098】この通信処理においてCPU36は、
「+」キー17a、或いは「−」キー17bの押圧操作
に応じて、上記再生表示処理と同様にしてフラッシュメ
モリ31に格納された画像データ(通常の撮像画像デー
タやパノラマ画像データ)を表示部12に再生表示す
る。そして、シャッターキー15の押圧操作により、そ
の時点で表示部12に再生表示されている画像データを
外部機器に転送する画像データとして指定して、再生表
示のためにDRAM29に展開された当該画像データ
(通常の撮像画像データ、或いは画像合成されたパノラ
マ画像データ)を圧縮/伸長回路30に転送し、圧縮/
伸長回路30で圧縮処理を行なわせた後、この画像デー
タを赤外線通信部38に出力する。そして、該画像デー
タを赤外線通信部38から赤外線パルスにより相手先外
部機器に転送する。
【0099】I/O(Input / Output)ポート37は、
当該デジタルカメラ1とシリアル入出力端子18a及び
通信ケーブルを介して接続された外部機器との間で授受
されるシリアルデータ(画像データ、制御データ等)の
入出力制御を行なうインターフェースである。
【0100】赤外線通信部38は、当該デジタルカメラ
1と外部機器との間でIrDA(Infrared Data Associ
ation )方式の赤外線通信を行なうための赤外線インタ
ーフェースであり、赤外線通信より授受される画像デー
タ、制御データ等の送受信制御を行なう。
【0101】具体的には、この赤外線通信部38は、赤
外線通信機能を有する外部機器に送信する送信データを
一時的に格納する送信データメモリと、この送信データ
メモリに格納されたデータを赤外線信号に変調する変調
部と、変調された赤外線信号を赤外線パルスにより赤外
線通信用窓19を介して前記外部機器に送信する送信用
LEDと、前記外部機器から赤外線パルスにより送信さ
れた赤外線信号を赤外線通信用窓19を介して受信する
フォトダイオードと、この受信された赤外線信号を受信
データとして復調する復調部と、復調された受信データ
を一時的に格納する受信データメモリと、により構成さ
れている。以上がデジタルカメラ1の構成である。
【0102】次に、動作を説明する。まず、デジタルカ
メラ1のCPU36において実行される撮像条件設定処
理について、図5に示すフローチャートと図6に示す画
面表示例とに基づいて説明する。
【0103】CPU36は、モード切換スイッチ13が
スライド操作されて再生モードが指定され、かつ、エフ
ェクトキー16が押圧操作されると、図6(a)に示す
ように各処理(例えば、ズーム処理、色補正処理、撮像
条件設定処理等)を記したメニュー画面を表示部12に
表示する。そして、その中から撮像条件設定処理が選択
指定されると、CPU36は、ROM33に格納されて
いる撮像条件設定処理に関するプログラムを読み出し
て、その処理を開始する。
【0104】まず、CPU36は、イニシャライズ等の
初期処理を行なった後(ステップS1)、パノラマ画像
についての撮像条件設定処理を行なうか否かをキー操作
に基づいて判別する(ステップS2)。
【0105】そして、CPU36は、パノラマ画像につ
いての撮像条件設定処理を行なわないと判別した場合
は、その他の撮像条件の設定処理を行なうものと判断
し、例えば、シャッタースピードの変更設定を行ない、
CCD20の露光時間を調整する、或いは、絞りの変更
設定を行ない、撮像レンズ11から入る光量を調整して
撮像画像の明るさ調節する等といった各種撮像条件の設
定処理を行なう(ステップS3)。そして、設定された
撮像条件データをRAM34の撮像条件メモリ34bに
格納した後(ステップS4)、当該撮像条件設定処理を
終了する。
【0106】また、CPU36は、上記ステップS2に
おいて、パノラマ画像についての撮像条件設定処理を行
なうと判別した場合は、図6(b)に示すようにパノラ
マ画像の撮影方向を設定するための設定画面を表示部1
2に表示する(ステップS5)。
【0107】ちなみに、この図6(b)において、"H
ORIZONTAL"は、パノラマ撮影モードにおいて
左から右への横方向に複数の画像を撮像させるための設
定条件であり、また"VERTICAL"は、パノラマ撮
影モードにおいて上から下への縦方向に複数の画像を撮
像させるための設定条件である。
【0108】次いで、CPU36は、「+」キー17
a、「−」キー17b、シャッターキー15等の押圧操
作により、パノラマ画像の撮影方向が選択指定されたか
否かを判別し(ステップS6)、パノラマ画像の撮影方
向が選択指定されていない場合は、上記ステップS5に
戻る。
【0109】また、CPU36は、パノラマ画像の撮影
方向が選択指定されたと判別した場合は、当該選択指定
された撮影方向のデータをパノラマ画像撮影時の撮像条
件データとしてRAM34の撮像条件メモリ34bに格
納した後(ステップS7)、当該撮像条件設定処理を終
了する。以上がデジタルカメラ1のCPU36により実
行される撮像条件設定処理の動作手順である。
【0110】なお、上記撮像条件設定処理においては、
パノラマ画像撮影時の撮影方向として、図6(b)に示
したように、左から右への横方向("HORIZONT
AL")、或いは、上から下への縦方向("VERTIC
AL")のいずれかを設定可能な制御構成としたが、さ
らに、右から左への横方向や下から上への縦方向を設定
可能な制御構成としてもよいことは勿論である。
【0111】次いで、デジタルカメラ1のCPU36に
おいて実行されるパノラマ画像撮像処理について、図7
に示すフローチャートと図8及び図9に示す画面表示例
とに基づいて説明する。このパノラマ画像撮像処理で
は、パノラマ画像用の複数の画像データの撮像及び記憶
処理が行なわれる。
【0112】なお、以下に示すパノラマ画像撮像処理に
おいては、便宜上、上記撮像条件設定処理によりパノラ
マ画像の撮影方向として、左から右への横方向("HO
RIZONTAL")が設定され、パノラマ画像用の複
数の画像データを、左から右への横方向に連続して撮像
する場合を例に挙げて説明するものとする。
【0113】CPU36は、モード切換スイッチ13が
スライド操作されてパノラマ撮影モードが指定される
と、ROM33に格納されているパノラマ画像撮像処理
に関するプログラムを読み出して、その処理を開始す
る。
【0114】まず、CPU36は、上記撮像条件設定処
理によりRAM34の撮像条件メモリ34bに格納され
た撮像条件データを読み出して、当該撮像条件データに
基づいてシャッタースピード、絞り、パノラマ画像の撮
影方向等の撮像条件を設定する(ステップS11)。
【0115】次いで、CPU36は、ファインダーとし
ての表示部12の表示制御を行ない、1枚目の画像撮影
時においては、図8(a)に示すように表示画面の全領
域をスルー画面12aとして設定し、このスルー画面1
2aに撮像レンズ11を介して取り込んだ被写体の画像
を表示する(ステップS12)。
【0116】そして、CPU36は、シャッターキー1
5が押圧操作されたか否かを判別し(ステップS1
3)、シャッターキー15が押圧操作されていない場合
は、引き続いてシャッターキー15が押圧操作されたか
否かの監視を行なう。また、CPU36は、シャッター
キー15が押圧操作されたと判別した場合は、1枚目の
画像について撮像処理を実行する(ステップS14)。
【0117】すなわち、CPU36は、タイミングジェ
ネレータ24に映像取り込み信号を出力し、タイミング
ジェネレータ24は、前記映像取り込み信号に基づいて
タイミング信号を生成して駆動回路23に出力する。そ
して、駆動回路23は、前記タイミング信号に基づいて
CCD20の露光及び読み出しタイミングを駆動制御し
て、CCD20により撮像信号を取り込ませる。また、
A/D変換器22は、前記取り込んだ撮像信号をアナロ
グ信号からデジタル信号に変換し、シグナルジェネレー
タ25は、前記撮像信号に対して色演算処理を行なって
1枚目の撮像画像データを生成してDRAM29に格納
する。
【0118】その後、CPU36は、DRAM29に格
納された前記撮像画像データを圧縮/伸長回路30に転
送して圧縮処理を行なわせた後(ステップS15)、こ
の圧縮された画像データを新たなページNo.データ及
びパノラマフラグデータ"1"と対応付けてフラッシュメ
モリ31に格納する(ステップS16)。
【0119】次いで、CPU36は、2枚目以降の画像
データの撮像処理に移行し、まず、ファインダーとして
の表示部12の表示制御を行なう。この際、CPU36
は、2枚目以降の画像撮影時においては、図8(b)に
示すように表示画面の左端部に帯状の再生画像表示領域
12bを設定するとともに、残りの画面領域をスルー画
面領域12cとして設定する(ステップS17)。
【0120】そして、CPU36は、前記再生画像表示
領域12bに前回の撮像画像の右側端部の画像を再生表
示するとともに、前記スルー画面領域12cに撮像レン
ズ11を介して取り込んだ被写体の画像を表示する(ス
テップS18)。
【0121】このステップS17及びS18に示した表
示部12の表示制御について、その具体例を図9に基づ
いて説明する。図9(a)は、1枚目の撮像画像データ
であり、上記ステップS11〜S16に示す処理により
撮像され、フラッシュメモリ31に格納される。CPU
36では、2枚目の画像撮影時に、図8(b)に示した
ように表示画面に再生画像表示領域12b及びスルー画
面領域12cを設定すると(ステップS17)、まず、
前記1枚目の撮像画像データをフラッシュメモリ31か
ら読み出してDRAM29に展開し、図9(b)に示す
ように当該撮像画像データの右側端部の画像(再生画像
表示領域12bの領域サイズに相当する)を取得する。
【0122】そして、CPU36は、図9(c)に示す
ように、この取得した画像を表示画面の再生画像表示領
域12bに再生表示するとともに、スルー画面領域12
c(斜線部分)に撮像レンズ11を介して取り込んだ被
写体の画像を表示する(ステップS18)。
【0123】このようなファインダーの表示制御構成と
することで、パノラマ撮影モードにおいて2枚目以降の
画像データを撮影する際に、ユーザーは、表示部12
(ファインダー)の再生画像表示領域12bに再生表示
された1枚前の撮像画像の端部画像に、スルー画面領域
12cに表示される被写体の画像位置を合わせて画像を
撮像することが可能となり(図9(d)参照)、パノラ
マ画像用として撮像する複数の画像データについて、各
画像データ間のズレを極力抑え、かつ、極めて容易に前
記各画像データを撮像することが可能となる。
【0124】次いで、CPU36は、シャッターキー1
5が押圧操作されたか否かを判別し(ステップS1
9)、シャッターキー15が押圧操作されていない場合
は、引き続いてシャッターキー15が押圧操作されたか
否かの監視を行なう。また、CPU36は、シャッター
キー15が押圧操作されたと判別した場合は、2枚目以
降の画像について撮像処理を実行する(ステップS2
0)。
【0125】すなわち、CPU36は、上記ステップS
14と同様にして2枚目以降の撮像画像データを生成し
てDRAM29に格納し、この撮像画像データを圧縮/
伸長回路30に転送して圧縮処理を行なわせた後(ステ
ップS21)、この圧縮された画像データを1枚前の撮
像画像データに割り当てられたページNo.データの次
のページNo.データ及びパノラマフラグデータ"1"と
対応付けてフラッシュメモリ31に格納する(ステップ
S22)。
【0126】次いで、CPU36は、エフェクトキー1
6が押圧操作されたか否かを判別し(ステップS2
3)、エフェクトキー16が押圧操作されていない場合
は、上記ステップS17に戻り、パノラマ画像用の次の
画像の撮像処理を行なう。
【0127】また、CPU36は、エフェクトキー16
が押圧操作されたと判別した場合は、パノラマ画像用の
複数の画像データの撮像処理を終了し、次いで、このパ
ノラマ画像用に撮像した複数の画像データの総数(当該
パノラマ画像の組数)を算出する(ステップS24)。
【0128】そして、CPU36は、算出したパノラマ
画像の組数、上記撮像条件設定処理(図5参照)におい
て設定されたパノラマ画像の撮影方向、パノラマ画像用
に撮像した各画像データの撮像順序(フラッシュメモリ
31への格納順、すなわち、ページNo.データの昇
順)に基づいて、前記各画像データの合成条件データを
作成する(ステップS25)。
【0129】例えば、パノラマ画像の組数が3枚であ
り、パノラマ画像の撮影方向が左から右への横方向に設
定された場合、パノラマ画像用として撮像された各画像
データの合成条件データは、ページNo.データの昇順
に、それぞれ"3R−1"、"3R−2"、"3R−3"とな
る。
【0130】そして、CPU36は、作成した各合成条
件データを前記各画像データと対応付けてフラッシュメ
モリ31に格納した後(ステップS26)、当該パノラ
マ画像撮像処理を終了する。以上がデジタルカメラ1の
CPU36により実行されるパノラマ画像撮像処理の動
作手順である。
【0131】なお、上記パノラマ画像撮像処理において
は、便宜上、パノラマ画像の撮影方向を左から右への横
方向に設定した場合を例に挙げて説明したが、例えば、
パノラマ画像の撮影方向は、右から左への横方向、下か
ら上への縦方向、上から下への縦方向等に設定すること
も可能であり、このような場合、表示部12(ファイン
ダー)においては、2枚目以降の画像撮影時に、図10
(a)〜図10(c)に示すように再生画像表示領域1
2b及びスルー画面領域12cが設定される。
【0132】また、図11は、パノラマ撮影モードにお
いて2枚目以降の画像データの撮影時の表示部12(フ
ァインダー)における再生画像表示領域12b1 〜12
b4及びスルー画面領域12cの設定状況について示す
変形例である。
【0133】この変形例において図11(a)に示すよ
うに、1枚目の画像データを撮像すると、まず、CPU
36は、2枚目の画像撮影用として、図11(b)に示
すように表示画面に再生画像表示領域12b1 〜12b
4 及びスルー画面領域12cを設定する。そして、図1
1(a)に示すように1枚目の撮像画像データの四方か
ら再生画像表示領域12b1 〜12b4 の領域サイズに
相当する画像を取得して、取得した画像を表示画面の各
再生画像表示領域12b1 〜12b4 に再生表示すると
ともに、スルー画面領域12cに撮像レンズ11を介し
て取り込んだ被写体の画像を表示する。
【0134】このようなファインダーの表示制御構成と
すれば、表示部12の再生画像表示領域12b1 〜12
b4 に再生表示された1枚目の撮像画像のいずれかの端
部画像に、スルー画面領域12cに表示される被写体の
画像位置を合わせて2枚目の画像を撮像することで、パ
ノラマ画像の撮影方向を設定することが可能となり、撮
影前にわざわざ前記撮像条件設定処理(図5参照)にお
いて撮影方向を設定する必要がなくなる。
【0135】次いで、デジタルカメラ1のCPU36に
おいて実行される再生表示処理、及び再生表示処理中に
実行されるサブルーチンであるスクロール表示処理につ
いて、図12及び図14に示すフローチャートと図20
に示す画面表示例とに基づいて説明する。
【0136】なお、以下に示す再生表示処理において
は、便宜上、フラッシュメモリ31のページNo.デー
タ"1"に対応する画像データは、パノラマ画像を構成す
る画像データではなく、通常の撮像画像データであるも
のとする。すなわち、ページNo.データ"1"の画像デ
ータのパノラマフラグデータの値は"0"であるものとす
る。
【0137】まず、再生表示処理を図12を参照して説
明する。図12はCPU36により実行される再生表示
処理を示す図である。CPU36は、モード切換スイッ
チ13がスライド操作されて再生モードが指定される
と、ROM33に格納されている再生表示処理に関する
プログラムを読み出して、その処理を開始する。
【0138】まず、CPU36は、イニシャライズ等の
初期処理を行なった後(ステップS31)、フラッシュ
メモリ31に格納された、例えば、64枚分の画像デー
タの中から、まず、ページNo.データ"1"の画像デー
タを読み出して圧縮/伸長回路30で伸長処理を行なわ
せてDRAM29に格納した後、シグナルジェネレータ
25により同期信号を付加する等してビデオ信号に変換
させて、VRAM26、D/A変換器27及びアンプ2
8を介して表示部12に出力させ、前記画像データを表
示画面に再生表示させる(ステップS32)。
【0139】次いで、CPU36は、「+」キー17
a、或いは「−」キー17bが押圧操作されたか否かを
判別し(ステップS33)、両キー17a,17bとも
押圧操作されていないと判別した場合は、引き続いて
「+」キー17a、或いは「−」キー17bが押圧操作
されたか否かの監視を行なう。
【0140】また、CPU36は、上記両キー17a,
17bのいずれかが押圧操作されたと判別した場合は、
押圧操作されたキーに応じて、「+」キー17aが押圧
操作された場合は、次のページNo.データの画像デー
タ、例えば、現在、表示部12に再生表示されている画
像データのページNo.データが"1"である場合は、こ
のページNo.データの値をインクリメント(+1)し
て、ページNo.データ"2"の画像データについて、そ
のパノラマフラグデータの値をフラッシュメモリ31か
ら読み出す。また、「−」キー17bが押圧操作された
場合は、1つ前のページNo.データの画像データ、例
えば、現在、表示部12に再生表示されている画像デー
タのページNo.データが"8"である場合は、このペー
ジNo.データの値をデクリメント(−1)して、ペー
ジNo.データ"7"の画像データについて、そのパノラ
マフラグデータの値をフラッシュメモリ31から読み出
す(ステップS34)。
【0141】そして、CPU36は、読み出したパノラ
マフラグデータの値が"1"であるか否かを判別し(ステ
ップS35)、パノラマフラグデータの値が"1"でない
場合、すなわち、パノラマフラグデータの値が"0"であ
る場合は、この画像データを通常の撮像画像データであ
ると判断し、当該画像データをフラッシュメモリ31か
ら読み出して圧縮/伸長回路30で伸長処理を行なわせ
てDRAM29に格納した後、シグナルジェネレータ2
5により同期信号を付加する等してビデオ信号に変換さ
せて表示部12に出力させ、前記画像データを表示画面
に再生表示させた後(ステップS36)、上記ステップ
S33に戻る。
【0142】一方、CPU36は、上記ステップS35
において、パノラマフラグデータの値が"1"であると判
別した場合は、この画像データをパノラマ画像用に撮像
した複数の画像データのうちの1枚であると判断し、ま
ず、この画像データに対応付けてフラッシュメモリ31
に格納されている合成条件データを読み出す(ステップ
S37)。
【0143】次いで、CPU36は、この合成条件デー
タに基づいて当該パノラマ画像を構成する各画像デー
タ、例えば、合成条件データが"3R−1"である場合
は、組数データが"3"(3枚組)であるので、前述した
パノラマ画像撮像処理(図7参照)により連続したペー
ジNo.データを割り当ててフラッシュメモリ31に格
納された3枚の各画像データを該フラッシュメモリ31
から順次読み出して、圧縮/伸長回路30で伸長処理を
行なわせた後、DRAM29に転送する(ステップS3
8)。
【0144】その後、CPU36は、DRAM29に転
送した各画像データについて、その合成条件データ(撮
影方向データ、撮像順序データ)に基づいて各画像デー
タの接合方向、接合順序を設定し、各画像データを画像
合成してパノラマ画像データを生成する(ステップS3
9)。
【0145】この際、CPU36は、2枚目以降の各画
像データについて、その端部に存在する1枚前の撮像画
像と重なる部分の画像(図9(d)に示した撮像画像に
おいては、左端の、図9(c)における再生画像表示領
域12bに相当する部分の画像、図20(a)において
は点線で囲った領域の画像)を削除して接合、合成処理
を行なう。また、この合成処理の際には、各画像データ
の接合境界部分の画像を比較して色や明るさを補正した
り、接合境界部分をぼかす等の画像処理を行なってもよ
い。また、接合境界部分の画像を除いた画像を、画像表
示部全体に表示することとしてもよい。
【0146】そして、CPU36は、生成したパノラマ
画像データをシグナルジェネレータ25に転送し、シグ
ナルジェネレータ25により同期信号を付加する等して
ビデオ信号(表示データ)に変換させて、当該パノラマ
画像データを一旦、VRAM26に格納させる(ステッ
プS40)。シグナルジェネレータ25は、まず、VR
AM26に格納したパノラマ画像データ(表示データ)
のうち、最初の1画面分の画像データ(例えば、左端、
右端、上端、または下端の1画面分の画像データ)をD
/A変換器27及びアンプ28を介して表示部12に出
力し、図20(b)に示すように(この例では、パノラ
マ画像データ中の左端の1画面分の画像データを最初に
表示させる構成となっている)、表示部12の表示画面
に再生表示するとともに、表示画面の右上隅に、当該表
示画像がパノラマ画像であることを示すパノラマ画像マ
ーク12d"P"を表示する(ステップS41)。
【0147】なお、上記パノラマ画像マーク12d"P"
の代わりに、表示画像がパノラマ画像であることを示す
メッセージ(例えば、図20(d)に示す"パノラマ"
等)を表示画面に表示したり、パノラマ画像中のどの部
分が現在表示されているのかを、横長画像であれば横ス
クロールバー(例えば、図20(c)に示すマーク12
d)として、同様に縦長画像であれば縦スクロールバー
として示す表示部分報知マークを表示画面に表示する制
御構成であってもよい。
【0148】次いで、CPU36は、「+」キー17
a、或いは「−」キー17bが押圧操作されたか否かを
判別し(ステップS42)、両キー17a,17bとも
押圧操作されていないと判別した場合は、ステップS4
4に移行する。
【0149】また、CPU36は、上記両キー17a,
17bのいずれかが押圧操作されたと判別した場合は、
後述するスクロール表示処理(図14参照)を行い、押
圧操作されたキーに応じて、例えば、現在、表示部12
に再生表示しているパノラマ画像が図20(b)に示す
ように横長画像であった場合は、「+」キー17aの押
圧操作に応じて表示画面における表示画像を右方向にス
クロール表示させ、また、「−」キー17bの押圧操作
に応じて、表示画面における表示画像を左方向にスクロ
ール表示させる(ステップS43)。
【0150】具体的には、CPU36は、押圧操作され
たキーに応じてスクロール方向制御信号をシグナルジェ
ネレータ25に送出し、シグナルジェネレータ25で
は、このスクロール方向制御信号に応じて、VRAM2
6から読み出す前記1画面分の画像データを連続的に変
更制御して、パノラマ画像を表示部12にスクロール表
示させる。このスクロール表示に係る処理は図14を用
いて詳細に後述する。
【0151】なお、このようにしてパノラマ画像を表示
画面にスクロール表示させている間は、表示部12の表
示画面の右上隅に前記パノラマ画像マーク12d"P"が
表示され続ける。また、再生表示されたパノラマ画像が
縦長画像であった場合は、「+」キー17a、或いは
「−」キー17bの押圧操作に応じて表示画面における
表示画像を上方向、或いは下方向にスクロール表示させ
る。
【0152】次いで、CPU36は、エフェクトキー1
6が押圧操作されたか否かを判別し(ステップS4
4)、エフェクトキー16が押圧操作されていない場合
は上記ステップS42に戻る。また、CPU36は、エ
フェクトキー16が押圧操作されたと判別した場合は、
パノラマ画像の再生表示を終了するものと判断し、ペー
ジNo.データの数値を、当該再生表示したパノラマ画
像を構成する各画像データのページNo.データの中で
最も大きな値にスキップさせた後(ステップS45)、
上記ステップS33に戻る。
【0153】また、CPU36は、当該再生表示処理の
実行中にモード切換スイッチ13がスライド操作され
て、再生モード以外のモードに移行する旨が指示される
と当該再生表示処理を終了する。以上がデジタルカメラ
1のCPU36により実行される再生表示処理の動作手
順である。
【0154】なお、上記再生表示処理(図12参照)に
おいては、デジタルカメラ1の表示部12に通常の撮像
画像やパノラマ画像を再生表示する場合について述べた
が、例えば、当該デジタルカメラ1のビデオ出力端子1
8bにビデオケーブルを介してテレビ受像機等の外部機
器を接続すれば、その表示画面に同様の再生表示を行な
えることは勿論である。
【0155】なお、上記再生表示処理(図12参照)に
おけるステップS41の処理に代えて図13に示す処理
とすることも可能である。図13は、再生表示処理のス
テップS41の変形例を示すフローチャートである。
【0156】この変形例において、まず、CPU36
は、ステップS40でパノラマ画像をVRAM26に格
納した後、そのパノラマ画像の中央部分(1画面分)を
検出する、または抽出して合成する(ステップS41−
1)。
【0157】例えば、パノラマ画像が3枚の撮影画像に
より構成されている場合は2枚目の撮影画像を検出し、
4枚の撮影画像により構成されている場合は2枚目と3
枚目の撮影画像を片側半分づつ抽出して1画面分の画像
を合成する。
【0158】その後、ステップS41−1で検出され
た、または抽出して合成された中央部分の1画面分の画
像データを表示部12に転送して、図20(c)に示す
ように、表示部12の表示画面に再生表示すると共に、
表示画面の右下隅に今現在パノラマ画像中のどの部分が
表示されているのかを示す表示部分報知マーク(同時に
表示画像がパノラマ画像であることも示すマーク)を表
示する(ステップS41−2)。その後、再生表示処理
(図12参照)のステップS42に移行する。
【0159】このように、再生表示処理のステップS4
1に代えて、図13に示す処理とすることで、初めに表
示される画像データは、パノラマ画像を構成する最初の
画像データでなく、パノラマ画像の中央の画像データが
表示されるため、中央部分に特徴のあるパノラマ画像の
場合は、表示されているパノラマ画像が所望のパノラマ
画像かどうかを、スクロール表示することなく、ユーザ
が容易に判別することが可能となる。
【0160】次に、上記再生表示処理(図12参照)に
おけるステップS43の処理であるスクロール表示処理
について、図14に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0161】まず、CPU36は、ステップS42で押
圧操作されたキーが「+」キー17a、「−」キー17
bのいずれであるかを判別する(ステップSA1)。
【0162】ここで、「+」キー17aが押圧操作され
たと判別した場合は、続いてCPU36はVRAM26
に格納されているパノラマ画像データが横長画像である
か、縦長画像であるかを判別する(ステップSA2)。
【0163】ここで、横長画像であると判別した場合に
は、CPU36は、前記パノラマ画像の右端1画面分の
画像データが表示部12に表示されているか否かを判別
し(ステップSA3)、右端1画面分の画像データが表
示されていない場合には、表示部12の表示画面に表示
させる画像データを右方向にスクロールさせて表示し
(ステップSA4)、再生表示処理(図12参照)のス
テップS44に移行する。
【0164】なお、前記ステップSA3でパノラマ画像
の右端1画面分の画像データが表示されていると判別し
た場合、すなわち、もうこれ以上右側には表示部12に
表示する画像データがVRAM26に格納されていない
と判断した場合には、CPU36は、表示画像をスクロ
ールさせることなく、スクロール表示処理を終了して、
再生表示処理(図12参照)のステップS44に移行す
る。
【0165】また、前記ステップSA2において横長画
像でなく縦長画像であると判別した場合には、CPU3
6は、前記パノラマ画像の上端1画面分の画像データが
表示部12に表示されているか否かを判別し(ステップ
SA5)、上端1画面分の画像データが表示されていな
い場合には、表示部12の表示画面に表示させる画像デ
ータを上方向にスクロールさせて表示し(ステップSA
6)、再生表示処理(図12参照)のステップS44に
移行する。なお、前記ステップSA5でパノラマ画像の
上端1画面分の画像データが表示されていると判別した
場合には、CPU36は、表示画像をスクロールさせる
ことなく、スクロール表示処理を終了して、再生表示処
理(図12参照)のステップS44に移行する。
【0166】また、ステップSA1で、「−」キー17
bが押圧操作されたと判別した場合は、続いてCPU3
6は、ステップSA2の処理と同様にパノラマ画像デー
タが横長画像であるか、縦長画像であるかを判別する
(ステップSA7)。
【0167】ここで、横長画像であると判別した場合に
は、CPU36は、前記パノラマ画像の左端1画面分の
画像データ(図20(b)参照)が表示部12に表示さ
れているか否かを判別し(ステップSA8)、左端1画
面分の画像データが表示されていない場合には、表示部
12の表示画面に表示させる画像データを左方向にスク
ロールさせて表示し(ステップSA9)、再生表示処理
(図12参照)のステップS44に移行する。
【0168】なお、前記ステップSA8でパノラマ画像
の左端1画面分の画像データが表示されていると判別し
た場合には、CPU36は、表示画像をスクロールさせ
ることなく、スクロール表示処理を終了して、再生表示
処理(図12参照)のステップS44に移行する。
【0169】また、前記ステップSA7において横長画
像でなく縦長画像であると判別した場合には、CPU3
6は、前記パノラマ画像の下端1画面分の画像データが
表示部12に表示されているか否かを判別し(ステップ
SA10)、下端1画面分の画像データが表示されてい
ない場合には、表示部12の表示画面に表示させる画像
データを下方向にスクロールさせて表示し(ステップS
A11)、再生表示処理(図12参照)のステップS4
4に移行する。
【0170】なお、前記ステップSA10でパノラマ画
像の下端1画面分の画像データが表示されていると判別
した場合には、CPU36は、表示画像をスクロールさ
せることなく、スクロール表示処理を終了して、再生表
示処理(図12参照)のステップS44に移行する。以
上がデジタルカメラ1のCPU36により実行される、
再生表示処理中に実行されるスクロール表示処理の動作
手順である。
【0171】なお、上記図14に示したスクロール表示
処理においては、「+」キー17a、あるいは「−」キ
ー17bが押圧操作されている間、スクロール表示処理
を実行するようにしたが、瞬間的に「+」キー17a、
あるいは「−」キー17bを押圧操作すると、スクロー
ル表示処理が開始され、ストップキー(例えば、エフェ
クトキー16)を押圧操作すると、スクロール表示処理
が停止されるような制御構成としても良い。
【0172】次に、上記説明した再生表示処理(図1
2)の変形例1つと、スクロール表示処理(図12中の
ステップS43の処理;図14)の変形例2つについて
説明する。説明を分かり易くするため、まず、スクロー
ル表示処理の変形例2つを先に説明し、次に、再生表示
処理の変形例を説明する。まず、図15及び図16に示
すスクロール表示処理の変形例1について説明する。
【0173】スクロール表示処理の変形例1において、
先ず、CPU36は、ステップS42で押圧操作された
キーが「+」キー17a、「−」キー17bのいずれで
あるかを判別する(ステップSB1)。
【0174】ここで、「+」キー17aが押圧操作され
たと判別した場合は、CPU36はVRAM26に格納
されているパノラマ画像データが横長画像であるか、縦
長画像であるかを判別する(ステップSB2)。
【0175】ここで、横長画像であると判別した場合に
は、CPU36は、前記パノラマ画像の右端1画面分の
画像データが表示部12に表示されているか否かを判別
し(ステップSB3)、右端1画面分の画像データが表
示されていない場合には、表示部12の表示画面に表示
させる画像データの右方向へのスクロール表示を開始す
る(ステップSB4)。
【0176】続いてCPU36は、エフェクトキー16
が押圧操作されたか否かを判別し(ステップSB5)、
エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合にはステ
ップSB4において開始した右方向へのスクロール表示
を停止した後、スクロール表示処理を終了して、再生表
示処理(図12参照)のステップS44に移行する。
【0177】また、ステップSB5において、CPU3
6は、エフェクトキー16の押圧操作を検出しなかった
場合にはステップSB3に戻り、以降、ステップSB3
において表示部12にパノラマ画像の右端1画面分の画
像データが表示されたことを判別するか、あるいはステ
ップSB5においてエフェクトキー16が押圧操作され
たことを判別するまで、ステップSB4において開始し
た右方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0178】また、前記ステップSB3において、CP
U36は、表示部12にパノラマ画像の右端1画面分の
画像データが表示されたことを判別した場合には、表示
部12の表示画面に表示させる画像データの左方向への
スクロール表示を開始する(ステップSB6)。つま
り、スクロール方向を反転させる。
【0179】以降、CPU36は、ステップSB7にお
いて表示部12にパノラマ画像の左端1画面分の画像デ
ータが表示されたことを判別するか、あるいはステップ
SB8においてエフェクトキー16が押圧操作されたこ
とを判別するまで、ステップSB6において開始した左
方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0180】前記ステップSB8において、CPU36
は、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合には
ステップSB6において開始した左方向へのスクロール
表示を停止した後、スクロール表示処理を終了して、再
生表示処理(図12参照)のステップS44に移行す
る。
【0181】また、前記ステップSB7において、CP
U36は、表示部12にパノラマ画像の左端1画面分の
画像データが表示されたことを判別した場合には、ステ
ップSB4に移行し、表示部12の表示画面に表示させ
る画像データの右方向(反対方向)へのスクロール表示
を開始する。
【0182】また、前記ステップSB2において、CP
U36は、横長画像でなく縦長画像であると判別した場
合には、前記パノラマ画像の上端1画面分の画像データ
が表示部12に表示されているか否かを判別し(ステッ
プSB9)、上端1画面分の画像データが表示されてい
ない場合には、表示部12の表示画面に表示させる画像
データの上方向へのスクロール表示を開始する(ステッ
プSB10)。
【0183】続いてCPU36は、エフェクトキー16
が押圧操作されたか否かを判別し(ステップSB1
1)、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB10において開始した上方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0184】また、ステップSB11において、CPU
36は、エフェクトキー16の押圧操作を検出しなかっ
た場合にはステップSB9に戻り、以降、ステップSB
9において表示部12にパノラマ画像の上端1画面分の
画像データが表示されたことを判別するか、あるいはス
テップSB11においてエフェクトキー16が押圧操作
されたことを判別するまで、ステップSB10にて開始
した上方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0185】また、前記ステップSB9において、CP
U36は、表示部12にパノラマ画像の上端1画面分の
画像データが表示されたことを判別した場合には、表示
部12の表示画面に表示させる画像データの下方向への
スクロール表示を開始する(ステップSB12)。
【0186】以降、CPU36は、ステップSB13に
おいて表示部12にパノラマ画像の上端1画面分の画像
データが表示されたことを判別するか、あるいはステッ
プSB14においてエフェクトキー16が押圧操作され
たことを判別するまで、ステップSB12において開始
した下方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0187】前記ステップSB14において、CPU3
6は、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB12において開始した下方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0188】また、前記ステップSB13において、C
PU36は、表示部12にパノラマ画像の下端1画面分
の画像データが表示されたことを判別した場合には、ス
テップSB10に移行し、表示部12の表示画面に表示
させる画像データの上方向へのスクロール表示を開始す
る。
【0189】また、前記ステップSB1において、
「−」キー17bが押圧操作されたと判別した場合に
は、CPU36はVRAM26に格納されているパノラ
マ画像が横長画像であるか、縦長画像であるかを判別す
る(ステップSB15)。
【0190】ここで、横長画像であると判別した場合に
は、CPU36は、前記パノラマ画像の左端1画面分の
画像データが表示部12に表示されているか否かを判別
し(ステップSB16)、左端1画面分の画像データが
表示されていない場合には、表示部12の表示画面に表
示させる画像データの左方向へのスクロール表示を開始
する(ステップSB17)。
【0191】続いてCPU36は、エフェクトキー16
が押圧操作されたか否かを判別し(ステップSB1
8)、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB17において開始した左方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0192】また、ステップSB18において、CPU
36は、エフェクトキー16の押圧操作を検出しなかっ
た場合にはステップSB16に戻り、以降、ステップS
B16において表示部12にパノラマ画像の左端1画面
分の画像データが表示されたことを判別するか、あるい
はステップSB18においてエフェクトキー16が押圧
操作されたことを判別するまで、ステップSB17にお
いて開始した左方向へのスクロール表示を継続的に実行
する。
【0193】また、前記ステップSB16において、C
PU36は、表示部12にパノラマ画像の左端1画面分
の画像データが表示されたことを判別した場合には、表
示部12の表示画面に表示させる画像データの右方向へ
のスクロール表示を開始する(ステップSB19)。
【0194】以降、CPU36は、ステップSB20に
おいて表示部12にパノラマ画像の右端1画面分の画像
データが表示されたことを判別するか、あるいはステッ
プSB21においてエフェクトキー16が押圧操作され
たことを判別するまで、ステップSB19にて開始した
右方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0195】前記ステップSB21において、CPU3
6は、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB19において開始した右方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0196】また、前記ステップSB20において、C
PU36は、表示部12にパノラマ画像の右端1画面分
の画像データが表示されたことを判別した場合には、ス
テップSB17に移行し、表示部12の表示画面に表示
させる画像データの左方向(反対方向)へのスクロール
表示を開始する。
【0197】また、前記ステップSB15において、C
PU36は、横長画像でなく縦長画像であると判別した
場合には、前記パノラマ画像の下端1画面分の画像デー
タが表示部12に表示されているか否かを判別し(ステ
ップSB22)、下端1画面分の画像データが表示され
ていない場合には、表示部12の表示画面に表示させる
画像データの下方向へのスクロール表示を開始する(ス
テップSB23)。
【0198】続いてCPU36は、エフェクトキー16
が押圧操作されたか否かを判別し(ステップSB2
4)、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB23において開始した下方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0199】また、ステップSB24において、CPU
36は、エフェクトキー16の押圧操作を検出しなかっ
た場合にはステップSB22に戻り、以降、ステップS
B22において表示部12にパノラマ画像の下端1画面
分の画像データが表示されたことを判別するか、あるい
はステップSB24においてエフェクトキー16が押圧
操作されたことを判別するまで、ステップSB23にて
開始した下方向へのスクロール表示を継続的に実行す
る。
【0200】また、前記ステップSB22において、C
PU36は、表示部12にパノラマ画像の下端1画面分
の画像データが表示されたことを判別した場合には、表
示部12の表示画面に表示させる画像データの上方向へ
のスクロール表示を開始する(ステップSB25)。
【0201】以降、CPU36は、ステップSB26に
おいて表示部12にパノラマ画像の上端1画面分の画像
データが表示されたことを判別するか、あるいはステッ
プSB27においてエフェクトキー16が押圧操作され
たことを判別するまで、ステップSB25において開始
した上方向へのスクロール表示を継続的に実行する。
【0202】前記ステップSB27において、CPU3
6は、エフェクトキー16の押圧操作を検出した場合に
はステップSB25において開始した上方向へのスクロ
ール表示を停止した後、スクロール表示処理を終了し
て、再生表示処理(図12参照)のステップS44に移
行する。
【0203】また、前記ステップSB26において、C
PU36は、表示部12にパノラマ画像の上端1画面分
の画像データが表示されたことを判別した場合には、ス
テップSB23に移行し、表示部12の表示画面に表示
させる画像データの下方向へのスクロール表示を開始す
る。以上がデジタルカメラ1内のCPU36により実行
されるスクロール表示処理の変形例1の動作手順であ
る。
【0204】この変形例1では、パノラマ画像の最後の
画像データが表示された場合にも、スクロール表示中に
パノラマ画像の最後の画像データが表示されると自動的
にスクロール方向を反転してスクロール表示が継続して
実行されるため、ユーザに操作を煩わせることのない、
操作性の良いスクロール表示処理が可能である。
【0205】また、一度、「+」キー17a、あるいは
「−」キー17bが押圧操作されると、スクロール表示
処理が開始され、エフェクトキー16が押圧操作される
と、スクロール表示処理が停止されるような制御構成で
あり、スクロール表示を継続的に行うために「+」キー
17a、あるいは「−」キー17bを押圧操作し続ける
必要がなく、容易にスクロール表示を行うことが可能で
ある。
【0206】なお、上記図15及び図16に示したスク
ロール表示処理の変形例1においては、「+」キー17
a、あるいは「−」キー17bを押圧操作すると、スク
ロール表示処理が開始され、エフェクトキー16を押圧
操作すると、スクロール表示処理が停止されるようにし
たが、「+」キー17a、あるいは「−」キー17bが
押圧操作されている間、スクロール表示処理を継続的に
実行するような制御構成としても良い。
【0207】また、上記再生表示処理(図12)及びス
クロール表示処理の変形例1(図15及び図16)にお
いては、ステップS42で「+」キー17a、あるいは
「−」キー17bが押圧操作されることにより、スクロ
ール表示処理の変形例1の処理が開始されるようにした
が、ステップS42及びSB1の処理を省くことによ
り、パノラマ画像が再生表示選択された時点で自動的
に、パノラマ画像の両端でスクロール方向を反転させる
(折り返す)スクロール表示処理(ステップSB2〜S
B14の処理、あるいはSB15〜SB27の処理)を
開始するような制御構成としても良い。
【0208】次に、図17に示すスクロール表示処理の
変形例2について説明する。なお、以下に示すスクロー
ル表示処理の変形例2においては、説明を簡略化するた
めに図12のステップS41で表示されるパノラマ画像
データは、横長画像である(つまり縦長画像ではない)
ものとする。
【0209】スクロール表示処理の変形例2において、
まず、CPU36は、ステップS42で押圧操作された
キーが「+」キー17a、「−」キー17bのいずれで
あるかを判別する(ステップSC1)。
【0210】ここで、「+」キー17aが押圧操作され
たと判別した場合は、CPU36は、右方向へのスクロ
ール表示が可能であるか否か、すなわち表示スクロール
させても表示に必要な1画面分の画像データを1画面分
確保できるか否かを判別する(ステップSC2)。
【0211】このステップSC2で、右方向へ1画面分
のスクロール表示が可能であると判別した場合は、CP
U36は、表示画像を右方向にスクロール表示させて
(ステップSC3)、スクロール表示処理を終了し、再
生表示処理(図12)のステップS44に移行する。
【0212】また、前記ステップSC2で、CPU36
が、右方向へのスクロール表示が不可能であると判別し
た場合には、CPU36は、さらに、右方向へスクロー
ル表示させた場合に未表示の画像データが全くないのか
否かを判別する(ステップSC4)。
【0213】ここで、右端の画像データが、一画面分未
満ではあるが部分的にあると判別した場合には、CPU
36は、1画面分に満たない未表示の部分的な右端画像
(図20(d)の破線12bで示される画像部分)の右
辺に、左端画像(図20(d)の破線12aで示される
画像部分)の左辺をつなぎ合わせて合成することにより
1画面分の画像データを作成し表示部12にスクロール
表示させた後(ステップSC5)、スクロール表示処理
を終了して、再生表示処理(図12)のステップS44
に移行する。
【0214】また、前記ステップSC4で、CPU36
は、右方向への未表示の画像データが全くない、すなわ
ち、現在表示している画像データがパノラマ画像の右端
である、と判別した場合には、パノラマ画像の左端1画
面分の画像データを表示部12に表示させ(ステップS
C6)、スクロール表示処理を終了して、再生表示処理
(図12)のステップS44に移行する。
【0215】また、ステップSC1において、CPU3
6は、「−」キー17bが押圧操作されたと判別した場
合は、左方向へのスクロール表示が可能であるか否か、
すなわち表示スクロールさせても表示に必要な1画面分
の画像データを1画面分確保できるか否かを判別する
(ステップSC7)。
【0216】このステップSC7で、左方向へ1画面分
のスクロール表示が可能であると判別した場合は、CP
U36は、表示画像を左方向にスクロール表示させて
(ステップSC8)、スクロール表示処理を終了し、再
生表示処理(図12)のステップS44に移行する。
【0217】また、前記ステップSC7で、CPU36
が、左方向へのスクロール表示が不可能であると判別し
た場合には、CPU36は、さらに、左方向へスクロー
ル表示させた場合に未表示の画像データが全くないのか
否かを判別する(ステップSC9)。
【0218】ここで、左端の画像データが、一画面分未
満ではあるが部分的にあると判別した場合には、CPU
36は、1画面分に満たない未表示の部分的な左端画像
(図20(d)の破線12aで示される画像部分)の左
辺に、右端画像(図20(d)の破線12bで示される
画像部分)の右辺をつなぎ合わせて合成することにより
1画面分の画像データを作成し表示部12にスクロール
表示させた後(ステップSC10)、スクロール表示処
理を終了して、再生表示処理(図12)のステップS4
4に移行する。
【0219】また、前記ステップSC9で、CPU36
は、左方向への未表示の画像データが全くない、すなわ
ち、現在表示している画像データがパノラマ画像の左端
である、と判別した場合には、パノラマ画像の右端1画
面分の画像データを表示部12に表示させ(ステップS
C11)、スクロール表示処理を終了して、再生表示処
理(図12)のステップS44に移行する。以上がデジ
タルカメラ1のCPU36により実行されるスクロール
表示処理の変形例2の動作手順である。
【0220】この変形例2では、「+」キー17a、あ
るいは「−」キー17bが押圧操作された際、「+」キ
ー17a、あるいは「−」キー17bに対応するスクロ
ール方向に、未表示のパノラマ画像データが1画面分未
満であった場合であっても、その未表示の画像データ
に、当該スクロール方向とは反対の始端の画像データを
つなぎ合わせて合成することにより、1画面分の画像デ
ータを作成し、スクロール表示する。このため、パノラ
マ画像の始端あるいは終端の画像データのスクロール表
示中であっても、さらに「+」キー17a、あるいは
「−」キー17bを押圧操作し続けることにより、同一
方向に継続してスクロール表示することが可能である。
【0221】なお、上記図17に示したスクロール表示
処理の変形例2においては、再生表示処理(図12)の
ステップS42と、ステップS43とにより、「+」キ
ー17a、あるいは「−」キー17bが押圧操作されて
いる間、スクロール表示処理を実行することとしたが、
瞬間的に「+」キー17a、あるいは「−」キー17b
が押圧操作されると、スクロール表示処理が開始され、
ストップキー(例えば、エフェクトキー16)が押圧操
作されると、スクロール表示処理が停止されるような制
御構成としても良い。
【0222】また、上記図17に示したスクロール表示
処理の変形例2において、ステップSC4、5およびス
テップSC9、10の処理を省略する、つまり、ステッ
プSC2(SC7)でNOと判断された場合、直ちにス
テップSC6(SC11)の処理に移行するような制御
構成としても良い。その場合には、パノラマ画像の未表
示の画像データにスクロール方向とは反対の始端の画像
データをつなぎ合わせて表示されることはなくなる。し
たがって、パノラマ画像の両端の画像データであること
を明確に表示することが可能である。
【0223】また、上記再生表示処理(図12)及びス
クロール表示処理の変形例2(図17)においては、ス
テップS42で「+」キー17a、あるいは「−」キー
17bが押圧操作されることにより、スクロール表示処
理の変形例2の処理が開始されるようにしたが、ステッ
プS42及びSC1の処理を省くことにより、パノラマ
画像が再生表示選択された時点で直ちに、一定方向への
スクロール表示を行うスクロール表示処理(ステップS
C2〜SC6の処理、あるいはSC7〜SC11の処
理)を開始するような制御構成としても良い。
【0224】次に、図18に示す再生表示処理の変形例
について説明する。図18に示す再生表示処理の変形例
において、先ず、CPU36は、イニシャライズ等の初
期処理を行った後(ステップSD1)、まず、ページN
o.データとして"1"をワークメモリ34aに設定する
(ステップSD2)。
【0225】その後、ワークメモリ34aに設定されて
いるページNo.データに応じた画像データのパノラマ
フラグデータの値をフラッシュメモリ31から読み出す
(ステップSD3)。
【0226】そして、CPU36は、読み出したパノラ
マフラグデータの値が"1"であるか否かを判別し(ステ
ップSD4)、パノラマフラグデータの値が"1"でない
場合、すなわち、パノラマフラグデータの値が"0"であ
る場合は、この画像データを通常の撮影画像データであ
ると判断し、当該画像データをフラッシュメモリ31の
中から読み出して圧縮/伸長回路30で伸長処理を行わ
せてDRAM29に格納した後、シグナルジェネレータ
25により同期信号を付加する等してビデオ信号に変換
させて、VRAM26、D/A変換器27及びアンプ2
8を介して表示部12に出力させ、前記画像データを表
示画面に再生表示させる(ステップSD5)。その後、
CPU36は、ステップSD5で画像データの再生表示
が開始されてから所定時間(例えば、2秒)が経過した
か否かを判別する(ステップSD6)。
【0227】ここで、所定時間の経過を判別した場合
は、ワークメモリ34aに設定されているページNo.
データの値をインクリメントした後(ステップSD
7)、上記ステップSD3に戻る。
【0228】一方、CPU36は、上記ステップSD4
において、パノラマフラグデータの値が"1"であると判
別した場合は、この画像データをパノラマ画像用に撮像
した複数の画像データのうちの1枚であると判断し、ま
ず、この画像データに対応付けてフラッシュメモリ31
に格納されている合成条件データを読み出す(ステップ
SD8)。
【0229】次いで、CPU36は、この合成条件デー
タに基づいて当該パノラマ画像を構成する各画像デー
タ、例えば、合成条件データが"3R−1"である場合
は、組数データが"3"(3枚組)であるので、前述した
パノラマ画像撮像処理(図7参照)により連続したペー
ジNo.データを割り当ててフラッシュメモリ31に格
納された3枚の各画像データを該フラッシュメモリ31
から順次読み出して、圧縮/伸長回路30で伸長処理を
行わせた後、DRAM29に転送する(ステップSD
9)。
【0230】その後、CPU36は、DRAM29に転
送した各画像データについて、その合成条件データ(撮
影方向データ、撮像順序データ)に基づいて各画像デー
タの接合方向、接合順序を設定し、各画像データを画像
合成してパノラマ画像データを生成する(ステップSD
10)。
【0231】そして、CPU36は、生成したパノラマ
画像データをシグナルジェネレータ25に転送し、シグ
ナルジェネレータ25により同期信号を付加する等して
ビデオ信号に変換させて、当該パノラマ画像データを一
旦、VRAM26に格納させる(ステップSD11)。
【0232】その後、CPU36は、ステップSD8に
て読み出した合成条件データから、VRAM26に格納
されているパノラマ画像データが横長画像データである
か、縦長画像であるかを判別し(ステップSD12)、
横長画像データであると判別した場合には、読み出した
合成条件データの撮影方向データに基づいて、まずパノ
ラマ画像中の1枚目の画像データ(左端もしくは右端の
画像データ)を表示画面に再生表示させ、その後、最後
の画像データ(右端もしくは左端の画像データ)が再生
表示されるまで、撮影方向データに基づいて右もしくは
左方向へ連続的にスクロール表示させる(ステップSD
13)。
【0233】また、ステップSD12で縦長画像データ
であると判別した場合は、読み出した合成条件データの
撮影方向データに基づいて、まずパノラマ画像中の1枚
目の画像データ(上端もしくは下端の画像データ)を表
示画面に再生表示させ、その後、最後の画像データ(下
端もしくは上端の画像データ)が再生表示されるまで、
撮影方向データに基づいて下もしくは上方向へ連続的に
スクロール表示させる(ステップSD14)。
【0234】上記ステップSD13又はステップSD1
4によるスクロール表示の結果、パノラマ画像の最後の
画像データが再生表示されると、ワークメモリ34aに
設定されているページNo.データの数値を、当該再生
表示したパノラマ画像を構成する各画像データのページ
No.データの中で最も大きな値にインクリメント(+
1)した値として変更設定した後(ステップSD1
5)、上記ステップSD3に戻る。以上がデジタルカメ
ラ1のCPU36により実行される再生表示処理の変形
例の動作手順である。
【0235】この再生表示処理の変形例では、ユーザの
「+」キー17a、あるいは「−」キー17bの押圧操
作を無くし、撮影した画像データをページNo.データ
が"1"の画像データから、所定時間間隔毎に、順次、画
像データを切り替えて表示することとした。また、当該
画像データがパノラマ画像であれば自動的にパノラマ画
像の左端から右端、あるいは上端から下端までスクロー
ル表示を行うこととした。このため、ユーザによる操作
の必要のない、操作性に優れた画像データの再生表示処
理を実現することが可能である。
【0236】また、再生表示処理の変形例(図18)
は、上記再生表示処理(図12)全体の変形例であった
が、上記再生表示処理(図12)におけるステップS4
1の処理を、ステップSD12〜SD14の処理とする
制御構成としても良い。つまり、パノラマ画像が再生表
示選択された時点で一通りパノラマ画像を構成する画像
データのオートスクロール表示を行い、その後、「+」
キー17a、あるいは「−」キー17bが押圧操作され
ることによりスクロール表示処理(ステップS43)を
行う制御構成としても良い。
【0237】また、上記再生表示処理(図12)におけ
るステップS43のスクロール表示処理(図14)は、
上記再生表示処理の変形例(図18)におけるステップ
SD12〜SD14の処理を行う制御構成としても良
い。つまり、「+」キー17a、あるいは「−」キー1
7bが押圧操作された場合に、一通りパノラマ画像を構
成する画像データのオートスクロール表示が行われる制
御構成としても良い。
【0238】次に、図18に示した再生表示処理の変形
例におけるステップSD13の変形例について説明す
る。図19は、再生表示処理の変形例(図18参照)に
おける、ステップSD13に代わる処理を示す図であ
る。この処理は、パノラマ画像が横長画像であった場
合、まず、そのパノラマ画像の中央部分(1画面分)を
表示し、撮影方向が左方向であれば、左端までオートス
クロール表示した後、右端まで、続いて中央部分まで
と、継続してオートスクロール表示を実行する処理であ
る。
【0239】図19において、CPU36は、ステップ
SD12で合成条件データの撮影方向データにより、パ
ノラマ画像が横長画像データであると判別した場合に
は、先ずVRAM26に格納されているパノラマ画像の
中央部分(1画面分)を検出する、または抽出して合成
する(ステップSE1)。
【0240】例えば、パノラマ画像が3枚の撮影画像に
より構成されている場合は2枚目の撮影画像を検出し、
4枚の撮影画像により構成されている場合は2枚目と3
枚目の撮影画像を片側半分づつ抽出して1画面分の画像
を合成する。
【0241】その後、ステップSE1で検出された、ま
たは抽出して合成された中央部分の1画面分の画像デー
タを表示部12に転送して、図20(c)に示すよう
に、表示画面に再生表示する(ステップSE2)。
【0242】その後、CPU36は、合成条件データの
撮影方向データに基づいて、撮影方向である左もしくは
右方向へ、パノラマ画像の最後の画像データ(左端もし
くは右端の画像データ)が再生表示されるまで、連続的
にスクロール表示させ(ステップSE3)、最後の画像
データを表示後、続いてスクロール方向を反転させて、
撮影方向とは逆方向に、1枚目の画像データ(右端もし
くは左端の画像データ)が再生表示されるまで、連続的
にスクロール表示させる(ステップSE4)。
【0243】そしてパノラマ画像の1枚目の画像データ
が再生表示されると、CPU36は、再度スクロール方
向を反転させて、撮影方向とは順方向に前記中央部分の
画像データが再生表示されるまで、連続的にスクロール
表示させた後(ステップSE5)、再生表示処理の変形
例(図18)のステップSD15に移行する。以上が再
生表示処理の変形例(図18参照)におけるステップS
D13に代わる処理の動作手順である。
【0244】なお、上記再生表示処理の変形例(図18
参照)におけるステップSD14の処理は、パノラマ画
像の撮影方向が左右方向と上下方向とで、異なるだけで
あり、同様に図19に示すような処理とすることが出来
ることは言うまでもない。
【0245】また、上記再生表示処理(図12)におけ
るステップS41の処理に代えて、図19に示す処理を
行う制御構成としても良い。つまり、CPU36は、パ
ノラマ画像が再生表示選択された時点で図19に示した
方法でオートスクロール表示を行い、その後、ステップ
S42にて「+」キー17a、あるいは「−」キー17
bが押圧操作されたことを検出して、ステップS43に
てスクロール表示を行う制御構成としても良い。
【0246】次いで、デジタルカメラ1のCPU36に
おいて実行される通信処理について、図21及び図22
に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU36
では、モード切換スイッチ13がスライド操作されて通
信モードが指定されると、当該デジタルカメラ1と外部
機器との間で行なわれるデータ通信の通信形態に応じた
通信処理に関するプログラムをROM33から読み出し
て、その処理を開始する。
【0247】なお、以下に示す通信処理は、赤外線通信
部38を用い、赤外線通信機能を備えた外部機器との間
で赤外線通信(IrDA方式)により当該デジタルカメ
ラ1のフラッシュメモリ31に格納された画像データを
外部機器に転送する場合について述べたものである。
【0248】まず、CPU36は、ステップS51〜S
67において、上記再生表示処理(図12参照)のステ
ップS31〜S45に示した処理と略同様の処理を行な
って、フラッシュメモリ31に格納された通常の撮像画
像データや、複数の画像データを合成して生成したパノ
ラマ画像データを、「+」キー17a、或いは「−」キ
ー17bの押圧操作に応じて、順次、表示部12に切換
表示する。
【0249】そして、CPU36は、シャッターキー1
5の押圧操作により(ステップS53,S63)、当該
シャッターキー15が押圧操作された時点で表示部12
に再生表示されている画像データ(通常の撮像画像デー
タ、或いはパノラマ画像データ)を、外部機器に転送す
る画像データとして指定する(ステップS68)。
【0250】次いで、CPU36は、赤外線通信(Ir
DA方式)を行なう相手先外部機器との間で所定の通信
プロトコルに従ってデータ転送を行なうための転送速度
やパルス幅、変調方式等の各種通信条件を設定する(ス
テップS69)。
【0251】その後、CPU36は、表示部12に再生
表示するためにDRAM29に展開された、転送指定さ
れた画像データ(通常の撮像画像データ、或いは画像合
成されたパノラマ画像データ)を圧縮/伸長回路30に
転送し、圧縮/伸長回路30で圧縮処理を行なわせた
後、この画像データを赤外線通信部38に出力し、該画
像データを赤外線通信部38から赤外線パルスにより相
手先外部機器に転送する(ステップS70)。
【0252】そして、CPU36は、転送完了信号を相
手先外部機器に送信した後(ステップS71)、相手先
外部機器から受信完了信号を受信したか否かを判別し
(ステップS72)、受信完了信号を受信すると当該通
信処理を終了する。以上がデジタルカメラ1のCPU3
6により実行される通信処理の動作手順である。
【0253】なお、この通信処理においては、パノラマ
画像用として撮像した複数の画像データを画像合成して
パノラマ画像データを生成し、当該パノラマ画像データ
を外部機器にデータ転送する制御構成について述べた
が、パノラマ画像用の各画像データを合成せずにそれぞ
れ外部機器にデータ転送する制御構成であってもよい。
【0254】また、この通信処理においては、図23
(a)に示すように、赤外線通信(IrDA方式)によ
りデジタルカメラ1から外部機器にパノラマ画像データ
を転送する場合について述べたが、前記赤外線通信以外
の、電波を用いた各種無線通信によってパノラマ画像デ
ータを外部機器に転送する構成であってもよい。また、
この他にも、例えば、図23(b)〜図23(d)に示
すようなデータ通信形態によりパノラマ画像データを外
部機器に転送する構成であってもよい。
【0255】図23は、デジタルカメラ1と外部機器と
の間のデータ通信形態について示す図である。この図2
3において、図23(a)はIrDA方式の赤外線通信
によりデータ通信を行う場合について示す図であり、図
23(b)は通信ケーブル(RS−232C形式)を介
してデータ通信を行う場合について示す図であり、図2
3(c)はメ6モリカードを介してデータ授受を行う場
合について示す図であり、図23(d)は通信回線を介
してデータ通信を行う場合について示す図である。
【0256】図23(b)は、デジタルカメラ1と外部
機器の双方にRS−232C規格に対応するI/Oポー
トを備え、デジタルカメラ1と外部機器との間を通信ケ
ーブル(RS−232C形式)を介して接続した場合に
ついて示している。この通信ケーブルを介して接続され
たデジタルカメラ1と外部機器では、RS−232C規
格に準じたシリアル信号形態でデジタルカメラ1から外
部機器にパノラマ画像データを転送する。
【0257】また、図23(c)は、デジタルカメラ1
と外部機器の双方にPCMCIA(Personal Computer
Memory Card International Association )規格等に準
じたメモリカードを接続可能なカードスロットを備え、
デジタルカメラ1と外部機器との間でメモリカードを介
してデータ授受を行なう場合について示している。この
カードスロットを備えたデジタルカメラ1と外部機器で
は、デジタルカメラ1においてパノラマ画像データをメ
モリカードに記憶させて、このメモリカードを外部機器
のカードスロットに移動させることにより、デジタルカ
メラ1から外部機器にパノラマ画像データを転送するこ
とができる。なお、このような記憶媒体を介したデータ
転送の場合、前記記憶媒体はメモリカードに限定され
ず、その他の半導体メモリや磁気的、光学的記憶媒体等
であってもよいことは勿論である。
【0258】また、図23(d)は、デジタルカメラ1
と外部機器の双方に通信回線に対応するデータ通信機能
を備え、デジタルカメラ1と外部機器との間を所定の通
信回線(公衆回線網やLAN等)を介して接続した場合
について示している。この通信回線を介して接続された
デジタルカメラ1と外部機器では、通信回線に応じた信
号形態でデジタルカメラ1から外部機器にパノラマ画像
データを転送する。
【0259】以上、本発明を実施の形態に基づいて具体
的に説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜に変
更可能であることは勿論である。
【0260】例えば、上記実施の形態例においては、パ
ノラマ画像用として撮像した複数の画像データを別々に
フラッシュメモリ31に格納し、再生表示やデータ転送
の際に、前記パノラマ画像用の複数の画像データを合成
してパノラマ画像データを生成し、表示部12に再生表
示、或いは外部機器にデータ転送する制御構成とした
が、フラッシュメモリ31への格納段階で、前記パノラ
マ画像用の複数の撮像画像データを合成してパノラマ画
像データを生成し、このパノラマ画像データをフラッシ
ュメモリ31に格納する制御構成としてもよい。
【0261】また、上記実施の形態例においては、各種
制御プログラムをROMに、撮像した画像データやタイ
トル画像を合成した画像データをフラッシュメモリに格
納する構成としたが、これらの各種制御プログラムや画
像データが格納される記憶媒体は、前記ROMやフラッ
シュメモリ等の半導体メモリに限定されるものではな
く、磁気的、光学的記憶媒体等であってもよい。また、
この記憶媒体は、本体装置に対して着脱自在に装着可能
な構成であってもよい。
【0262】また、上記実施の形態例においては、撮影
した複数の画像データを用いて合成し作成したパノラマ
画像を再生表示させる場合について説明したが、1枚の
撮影画像データの上下部分をカットすることにより作成
したパノラマ画像、あるいは表示部の縦横比と異なる縦
横比をもつ撮像素子(あるいは有効画素)により撮影さ
れた画像を再生表示させる場合においても、本発明を適
用することが可能である。
【0263】また、本発明は、電子スチルカメラだけで
はなく、表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ撮影画像
データを再生表示することが可能な撮影電子スチルカメ
ラにも適用することができる。
【0264】例えば、CCDカメラを備えたPCMCI
A規格のPCカメラカード等を装着することにより撮像
機能を有することとなる携帯用電子機器やパーソナルコ
ンピュータ等に対しても適用可能であることは勿論であ
る。
【0265】
【0266】
【0267】
【発明の効果】 請求項及び請求項記載の発明によれ
ば、画像表示部に表示された報知表示により、表示され
ている画像データが、画像表示部の縦横比と異なる画像
データであるか否かを容易に把握することができる。即
ち、画像表示部に表示されていない画像部分があるか否
かを把握することが出来るため、ユーザーが通常の撮影
画像と勘違いして未表示画像部分を見忘れるといったこ
とのない、実用性の高い電子スチルカメラ及び画像再生
方法を提供することが可能である。
【0268】請求項記載の発明によれば、画像表示部
に表示された報知表示により、画像表示部に表示されて
いる部分画像データが、画像データ中のどの部分である
のかを容易に把握することのできる実用性の高い電子ス
チルカメラを提供することができる。
【0269】請求項記載の発明によれば、画像データ
中の部分画像データを連続して変更制御することによ
り、画像表示部の縦横比と異なる画像データをスクロー
ル表示することが可能となり、画像表示部の縦横比と同
一でない画像データであっても画像全体を画像表示部に
表示することができ、また、画像表示部を有効に利用し
て大きく見やすく表示することのできる実用性の高い電
子スチルカメラを提供することができる。
【0270】請求項記載の発明によれば、スクロール
指示手段により容易にスクロール表示の方向や停止等の
指示が可能な操作性の良い電子スチルカメラを提供する
ことが可能である。
【0271】請求項及び請求項記載の発明によれ
ば、画像データを表示する際に、選択手段により選択さ
れた画像データが、画像表示部の表示画面サイズ以上で
あった場合には自動的にスクロール表示を開始するた
め、スクロール表示の指示等の煩わしい操作を行う必要
がなく操作性の良い電子スチルカメラ及び画像再生方法
を提供することが可能である。
【0272】請求項記載の発明によれば、全ての画像
データを順次切り換えて、画像データ1つずつを画像表
示部にスクロール表示することのできる実用性の高い電
子スチルカメラを提供することが可能である。
【0273】
【0274】
【0275】
【0276】
【0277】
【0278】
【0279】
【0280】
【0281】
【0282】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラ1の外観斜視
図である。
【図2】図1のデジタルカメラ1の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2のフラッシュメモリ31のメモリ構成につ
いて示す図である。
【図4】図2のRAM34のメモリ構成について示す図
である。
【図5】図2のCPU36により実行される撮像条件設
定処理のフローチャートである。
【図6】図5に示した撮像条件設定処理における画面表
示例について示す図である。
【図7】図2のCPU36により実行されるパノラマ画
像撮像処理のフローチャートである。
【図8】図7に示したパノラマ画像撮像処理において、
ファインダーとしての表示部12の表示制御について説
明を行なうための図(その1)である。
【図9】図7に示したパノラマ画像撮像処理において、
ファインダーとしての表示部12の表示制御について説
明を行なうための図(その2)である。
【図10】図5に示した撮像条件設定処理において、パ
ノラマ画像の撮影方向を右から左への横方向、下から上
への縦方向、上から下への縦方向に設定した場合に、パ
ノラマ撮影モードにおいて2枚目以降の画像データの撮
影時の表示部12(ファインダー)における再生画像表
示領域12b及びスルー画面領域12cの設定状況につ
いて示す図である。
【図11】パノラマ撮影モードにおいて2枚目以降の画
像データの撮影時の表示部12(ファインダー)におけ
る再生画像表示領域12b1 〜12b4 及びスルー画面
領域12cの設定状況について示す変形例である。
【図12】図2のCPU36により実行される再生表示
処理のフローチャートである。
【図13】図12に示した再生表示処理におけるステッ
プS41の変形例を示すフローチャートである。
【図14】図12に示した再生表示処理におけるステッ
プS43のスクロール表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図15】図14に示したスクロール表示処理の変形例
1(その1)を示すフローチャートである。
【図16】図14に示したスクロール表示処理の変形例
1(その2)を示すフローチャートである。
【図17】図14に示したスクロール表示処理の変形例
2を示すフローチャートである。
【図18】図12に示した再生表示処理の変形例を示す
フローチャートである。
【図19】図18に示した再生表示処理の変形例におけ
るステップSD13に代わる処理を示すフローチャート
である。
【図20】図12に示した再生表示処理により合成さ
れ、表示部12に再生表示されるパノラマ画像について
示す図である。
【図21】図2のCPU36により実行される通信処理
のフローチャート(その1)である。
【図22】図2のCPU36により実行される通信処理
のフローチャート(その2)である。
【図23】図1に示したデジタルカメラ1と外部機器と
の間のデータ通信形態について示す図である。
【図24】従来のデジタルカメラにおけるパノラマ画像
データについて示す図である。
【図25】デジタルカメラにおいて通常の撮影モードで
広角度の被写体を一定方向に連続する複数の画像データ
に分けて撮像して画像処理装置に転送し、画像処理装置
において前記複数の転送画像を画像合成してパノラマ画
像データを生成する場合について示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 1a 本体ケーシング 11 撮像レンズ 12 表示部 12a スルー画面 12b 再生画像表示領域 12c スルー画面領域 12d パノラマ画像マーク 13 モード切換スイッチ 14 電源スイッチ 15 シャッターキー 16 エフェクトキー 17a 「+」キー 17b 「−」キー 18a シリアル入出力端子 18b ビデオ出力端子 19 赤外線通信用窓 20 CCD 21 アンプ 22 A/D変換器 23 駆動回路 24 タイミングジェネレータ 25 シグナルジェネレータ 26 VRAM 27 D/A変換器 28 アンプ 29 DRAM 30 圧縮/伸長回路 31 フラッシュメモリ 32 CG 33 ROM 34 RAM 34a ワークメモリ 34b 撮像条件メモリ 35 キー入力部 36 CPU 37 I/Oポート 38 赤外線通信部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ
    第1の画像データを取得する第1の撮影手段と、 前記画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ第2の
    画像データを取得する第2の撮影手段と、前記第1及び第2の撮影手段により取得された第1及び
    第2の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データが
    第1及び第2の画像データのうちのいずれであるかを判
    別する判別手段と、 前記判別手段により第1の画像データであると判別され
    た画像データを前記画像表示部に表示する場合に、該
    像データの一部である部分画像データを前記画像表示部
    に表示する第1の表示制御手段と、前記判別手段により第2の画像データであると判別され
    た画像データを前記画像表示部に表示する場合に、該画
    像データ全体 を前記画像表示部に表示する第2の表示制
    御手段と、 前記第1の表示制御手段により前記画像表示部に第1の
    画像データの一部である部分画像データが表示されてい
    る場合に、表示画像が前記画像表示部の縦横比と異なる
    縦横比をもつ画像データの部分画像データである旨を示
    す報知表示を行う第3の表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】前記報知表示は、前記第1の表示制御手段
    により前記画像表示部に表示されている部分画像データ
    が前記画像データ中のどの部分の部分画像データである
    のかを示す表示であることを特徴とする請求項記載の
    電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】前記第1の表示制御手段は、前記第1の画
    像データの一部である部分画像データを連続して変更制
    御することにより、前記画像表示部に前記画像データを
    スクロール表示することを特徴とする請求項又は
    載の電子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】前記画像表示部における前記第1の画像デ
    ータのスクロール表示を指示するスクロール指示手段を
    更に備え、 前記第1の表示制御手段は、前記スクロール指示手段か
    らの指示に応じて、前記画像表示部への前記第1の画像
    データのスクロール表示を制御することを特徴とする請
    求項記載の電子スチルカメラ。
  5. 【請求項5】画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ
    画像データ、および前記画像表示部の縦横比と略同一の
    縦横比をもつ画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得された複数の画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段に記憶されている 複数の画像デ
    ータの中から1つの画像データを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された画像データが、前記画像
    表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データ、及び
    前記画像表示部の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像デ
    ータのうちのいずれであるかを判別する判別手段と、 前記判別手段により、前記画像データが、画像表示部の
    縦横比と異なる縦横比をもつ画像データであると判別さ
    れた場合に、該画像データ全体を前記画像表示部に表示
    させるために画像データのスクロール表示を開始する
    1の表示制御手段と、前記判別手段により、前記画像データが、画像表示部の
    縦横比と略同一の縦横比をもつ画像データであると判別
    された場合に、該画像データ全体を前記スクロール表示
    を行なうことなく前記画像表示部に表示する第2の表示
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子スチルカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】前記選択手段は、前記撮影手段により取得
    された複数の画像データの中から1つの画像データを順
    次切換選択する選択制御手段を含むことを特徴とする請
    求項記載の電子スチルカメラ。
  7. 【請求項7】画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ
    第1の画像データ、および前記画像表示部の縦横比と略
    同一の縦横比をもつ第2の画像データを取得する工程
    と、前記取得された第1及び第2の画像データを記憶する工
    程と、 前記記憶された画像データが第1及び第2の画像データ
    のうちのいずれであるかを判別する工程と、 第1の画像データであると判別された画像データを前記
    画像表示部に表示する場合、該 画像データの一部である
    部分画像データを表示し、第2の画像データであると判
    別された画像データを前記画像表示部に表示する場合、
    該画像データ全体を前記画像表示部に表示する工程と、 前記画像表示部に第1の画像データの一部である部分画
    像データが表示されている場合に、表示画像が前記画像
    表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ画像データの部分
    画像データである旨を示す報知表示を行う工程と、 を有する画像再生方法。
  8. 【請求項8】画像表示部の縦横比と異なる縦横比をもつ
    画像データ、および前記画像表示部の縦横比と略同一の
    縦横比をもつ画像データを取得する工程と、前記取得された複数の画像データを記憶する工程と、 前記記憶された 複数の画像データの中から1つの画像デ
    ータを選択する工程と、 前記選択された画像データが、前記画像表示部の縦横比
    と異なる縦横比をもつ画像データ、及び前記画像表示部
    の縦横比と略同一の縦横比をもつ画像データのうちのい
    ずれであるかを判別する工程と、 前記画像データが画像表示部の縦横比と異なる縦横比を
    もつ画像データであると判別された場合に、該画像デー
    タ全体を前記画像表示部に表示させるために画像データ
    のスクロール表示を開始する工程と、前記画像データが画像表示部の縦横比と略同一の縦横比
    をもつ画像データであると判別された場合に、該画像デ
    ータ全体を前記スクロール表示を行なうことなく前記画
    像表示部に表示する工程と、 を有する画像再生方法。
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