JP3054839B2 - 往復切削式木工用超仕上鉋盤 - Google Patents

往復切削式木工用超仕上鉋盤

Info

Publication number
JP3054839B2
JP3054839B2 JP5050044A JP5004493A JP3054839B2 JP 3054839 B2 JP3054839 B2 JP 3054839B2 JP 5050044 A JP5050044 A JP 5050044A JP 5004493 A JP5004493 A JP 5004493A JP 3054839 B2 JP3054839 B2 JP 3054839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane
blade
feeding
reversible
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5050044A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06238604A (ja
Inventor
修之 阪野
Original Assignee
アミテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アミテック株式会社 filed Critical アミテック株式会社
Priority to JP5050044A priority Critical patent/JP3054839B2/ja
Publication of JPH06238604A publication Critical patent/JPH06238604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054839B2 publication Critical patent/JP3054839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆送材装置と、鉋刃
を備えた送材案内面を相対的離間移動可能に対設してな
る往復切削式木工用超仕上鉋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】可逆送材装置と、鉋刃を備えた送材テー
ブルとを相対的離間移動可能に対設してなる往復切削式
木工用超仕上鉋盤は、種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この木工用超仕上鉋盤
にあっては、加工材の往行程及び復行程で加工材を切削
することにより、一往復行程で、二度切削するように
し、この往復行程を数度繰り返すことにより、所定の切
削量を得るようにしている。
【0004】ところで、この往復切削を行なうために
は、単一の鉋刃を走行方向に対向する位置に変換する
か、またはあらかじめ往行程用及び復行程用鉋刃を用意
しておく必要がある。
【0005】前者の構成としては、特公昭52-11077号公
報に開示されているように、回動円板に鉋刃を取付け、
加工材の走行方向変換毎に、前記回転円盤を180 °回転
するものであるが、変換に時間を要して切削能率が悪い
という欠点がある。
【0006】一方、後者の鉋刃を複数用いる手段は、一
方の鉋刃を送材面から突出している間は、他方の鉋刃の
刃先を退避させておく必要があり、その変換機構に工夫
を要する。この例としては、実公昭55-1813 号に開示さ
れているように、半円形の滑動面を備える鉋台に二枚の
鉋刃を装着し、該鉋台を垂直面で揺動させるようにした
構成がある。ところで、この手段では、滑動面の形成が
困難で、精密加工に時間を要するという欠点がある。
【0007】また、特公昭53-27520号または特公昭58-5
6321号に開示されているように、送材テーブルを横切る
凹陥部に鉋台を装着し、該鉋台に左右に離間させて二枚
の鉋刃を取付け、該鉋台の幅方向移動に伴って、いずれ
かの鉋刃を送材通路に配置するようにした構成が提案さ
れている。ところがかかる構成では、鉋台が幅方向に長
くなり、大荷重となって、その左右移動に大馬力を要
し、かつ移動時間が長く、効率が悪いと言う欠点があ
る。また二台の鉋台を同様に凹陥部に配設して、夫々の
鉋台を幅方向に移動するようにした構成も、実公昭54-3
9194号に開示されているが、同様な問題点がある。
【0008】さらには、実公昭55-5283 号に開示されて
いるように、鉋台の下面に傾斜案内を備えた楔板を配設
し、該楔板の側面にラックを設け、駆動モータに連繋し
たピニオンを噛み合わせて、楔板を幅方向に移動し、前
記傾斜案内の作用により鉋台全体を平行に上下動させる
ようにした構成もある。ところで、この構成にあって
は、送材テーブルに形成した凹陥部を案内面として、鉋
台が水平に移動するものであるため、鉋台の全荷重を揚
上させる必要があって、大馬力を要すると共に、駆動力
が偏って、平行に昇降させることができず、円滑な昇降
動を行なうことができないという問題点がある。
【0009】本発明は、かかる従来構成の各問題点を除
去するとともに、加工材の往復切削を自動的に行い得る
ようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、可逆送材モー
タにより駆動される可逆送材装置と、鉋刃を備えた送材
テーブルとを相対的離間移動可能に対設してなる木工用
超仕上鉋盤において、送材テーブルに配設した刃物装着
溝内に隣接して微傾動可能に収納され、一方には刃先を
後方へ突出する復鉋刃が取付けられ、他方には刃先を前
方へ突出する往鉋刃が取付けられた二つの鉋台と、 各鉋
台又はこれを支持する基台枠の外側縁下面に幅方向に沿
って傾斜案内面を形成し、該傾斜案内面の直下位置で、
前記傾斜面と等角度の傾斜支持面を備える可動支持片を
台部上に夫々載置して、該可動支持片の傾斜支持面によ
り鉋台の一縁を夫々支持し、さらに可動支持片の側面に
ラックを形成し、復鉋刃用昇降モータM3又は往鉋刃用
昇降モータM4の駆動軸に連繋したピニオンをラックに
夫々噛み合わせて、前記昇降モータM3,M4の駆動に
より可動支持片を傾斜支持面の長手方向に沿って移動し
て鉋台を内側縁を支点として夫々傾動させるようにし、
さらに前記駆動制御手段により昇降モータM3,M4の
タイミング駆動制御を施すようにしてなる昇降駆動手段
と、 加工材の送材通路の鉋刃の前方位置と、後方位置の
送材テーブル側に夫々配設されて加工材の走行方向後端
を検知する検知スイッチLS ,LS と、 該検知ス
イッチLS ,LS による加工材の走行方向後端の
通過検知に伴って作動するタイマーTと、 加工材の送材
通路入口の、前記可逆送材装置側に配設された検知スイ
ッチLS と、 検知スイッチLS の少し後方で、送
材テーブル側に配設された検知スイッチLS と、
イマーTの時限消化に伴って、前記昇降駆動手段をタイ
ミング駆動制御して、加工材の往行程変換時には、復鉋
刃を取付けた鉋台が下方傾動して復鉋刃が下方退避する
と共に、往鉋刃を取付けた鉋台が上方傾動して往鉋刃が
送材面から突出し、加工材の復行程変換時には、復鉋刃
を取付けた鉋台が上方傾動して復鉋刃が送材面から突出
すると共に、往鉋刃を取付けた鉋台が下方傾動して往鉋
刃が送材面から下方退避する鉋刃変換制御と、加工材の
送材通路への挿入に伴い、該加工材の先端を検知スイッ
チLS が検知すると、可逆送材装置の昇降モータM
2を駆動して、検知スイッチLS のオン位置を基準
として可逆送材装置の高さ位置を設定する送材通路間隔
制御と、該送材通路間隔設定により送材開始すると共
に、タイマーTの時限消化ごとに可逆送材装置の送材方
向を変換し、さらに研削の満了に伴い、逆送する加工材
の走行方向後端を検知スイッチLS が検知すること
により逆送停止する送材制御とを実行する駆動制御手段
とを備えていることを特徴とする往復切削式木工用超仕
上鉋盤である。
【0011】
【作用】上述の昇降駆動手段の作動にあって、復鉋刃用
昇降モータM3又は往鉋刃用昇降モータM4が駆動する
と、ラックの送り作動により可動支持片は台部上に支持
されながら傾斜案内面の長手方向に沿って移動し、これ
により、該可動支持片の傾斜支持面の案内作用により、
該傾斜支持面に傾斜案内面を接触して支持されている基
台枠及び鉋台はその高さ偏位により一端側を昇降作動さ
れることとなる。そしてこの作動により、鉋台は台部に
支持された内側の他端を支点として傾動し、これによ
り、上方傾動時には、鉋刃の先端を送材案内面から突出
し、下方傾動時には鉋刃の先端を送材案内面から下方へ
退避することとなる。而して、かかる昇降駆動制御によ
り、鉋台の一端が昇降駆動手段により持ち上げられ、こ
れにより、鉋刃の先端が送材面から上方突出する。この
ため、他端が支持されているから、軽荷重となり、負荷
が小さく、かつ傾動により円滑に変換駆動がなされ得
る。かかる構成にあって、加工材を送材通路へ挿入する
と、該加工材の先端を検知スイッチLS が検知し、
可逆送材装置の昇降モータM2を駆動して、検知スイッ
チLS のオン位置を基準として可逆送材装置の高さ
位置が設定される。 そして、該送材通路間隔設定により
送材開始すると共に、タイマーTの時限消化ごとに可逆
送材装置の送材方向が変換され、その往復走行ごとに、
加工材の切削が行われる。すなわち、タイマーTの時限
消化に伴って、昇降駆動手段がタイミング駆動制御さ
れ、加工材の往行程変換時には、復鉋刃を取付けた鉋台
が下方傾動して復鉋刃が下方退避すると共に、往鉋刃を
取付けた鉋台が上方傾動して往鉋刃が送材面から突出
し、加工材の復行程変換時には、復鉋刃を取付けた鉋台
が上方傾動して復鉋刃が送材面から突出すると共に、往
鉋刃を取付けた鉋台が下方傾動して往鉋刃が送材面から
下方退避し、加工材の往工程時には、往鉋刃により研削
され、復行程時には、復鉋刃により研削されることとな
る。そして、研削の満了に伴い、逆送する加工材の走行
方向後端を検知スイッチLS が検知することにより
逆送停止する。 而して、加工材の往復走行と、その往復
切削が自動的に行われることとなる。
【0012】
【実施例】添付図面について本発明の一実施例を説明す
る。
【0013】図1〜4は、本発明を適用した木工用超仕
上鉋盤の一例を示し、基台1上に、その上面を送材案内
面2aとした送材テーブル2が設けられている。前記送
材テーブル2の中央部には回転テーブル3が設けられ、
該回転テーブル3に形成された刃物装着溝6内に鉋台4
a,4bが微傾動可能に装着されている。この鉋台4
a,4bはその下面に往鉋刃5a及び復鉋刃5bを傾斜
状に装着してその先端を鉋台4a,4bから突出し、刃
口に研磨屑の逃げ間隙を置いて対置させてなる。
【0014】そして前記鉋台4a,4bに夫々支持した
往鉋刃5a及び復鉋刃5bの先端を、昇降駆動手段によ
り送材案内面2aに交互に突出作動させるようにしてい
る。この昇降駆動手段は昇降モータM3,M4等により
構成され、鉋台4aを昇降モータM4により、鉋台4b
を昇降モータM3により傾動し、加工材を正送する場合
には、往鉋刃5aの先端を送材案内面2aから突出し、
かつ復鉋刃5bを下方へ退避させ、加工材を逆走する場
合には、復鉋刃5bの先端を送材案内面2aから突出
し、かつ往鉋刃5aを下方へ退避させるようにしてい
る。この昇降駆動手段は本発明の要部を構成するもので
あって、後に詳細に述べる。
【0015】前記送材テーブル2上には可逆送材装置7
が、送材通路を介して基台1と対設している。前記可逆
送材装置7は、昇降螺子8を回転駆動する昇降モータM
2により案内支柱9,9に沿って昇降する。前記可逆送
材装置7は、可逆送材モータM1により駆動される駆動
ロール11と、従動ロール12とを前後に支持し、該ロ
ール11,12に送材ベルト13を掛け渡すことにより
構成されている。また前記送材ベルト13の下部走行部
の内側には発条等で下方付勢された踏圧ロール14が列
設している。これらの各部材はフレームカバー16によ
り隠蔽された状態となっている。その他、前記送材テー
ブル2の入口側及び出口側には補助テ−ブル(図示せ
ず)が配設される。
【0016】前記可逆送材装置7の送材テーブル2に対
する送材通路間隔を、加工材に適正送材圧を付与し得る
最適なものとするために、前記可逆送材装置7の入口側
には、検知スイッチLS4が配設される。すなわち、前
記フレームカバー16内には上部に介装した発条21に
より下方付勢された昇降作動片20が配設されている。
この昇降作動片20はその下端に支持したローラを覆う
受板22に支持されている。この受板22は支軸23に
より回動可能に枢支され、かつ発条24により前記昇降
作動片20を支持する方向に付勢される。そして、前記
昇降作動片20の上端には検知スイッチLS4が装着さ
れ、昇降作動片20の上昇に伴って、該検知スイッチL
S4の検出端がフレームカバー16の天井面に当接し、
これによりオン作動するようになっている。
【0017】一方、前記送材テーブル2には、その入口
側で、加工材の供給を検知する検知スイッチLS3と、
加工材の逆送制御のための検知スイッチLS1が隣接し
て順次配設されている。そして、前記検知スイッチLS
1,LS3には、一端を枢支され、他端を発条により上
方付勢された作動片26,27が被着され、その湾曲縁
を夫々送材案内面2aから少し突出し、後述するように
加工材が供給又は通過して、前記突出縁を下方へ押込む
と、検知スイッチLS1,LS3が夫々オン作動するよ
うになっている。さらにまた、前記送材通路の後端に
も、加工材の正送制御のための検知スイッチLS2が配
設されている。この検知スイッチLS2も同様に一端を
枢支され、他端を発条により上方付勢され、湾曲端を送
材案内面2aから突出した作動片28が突出し、加工材
の走行により、前記突出縁が下方へ押込まれて、検知ス
イッチLS2のオン作動を生ずるようになっている。
【0018】また、前記可逆送材装置7を昇降する昇降
モータM2の駆動軸にはスリット板sが固着され、かつ
そのスリットの通過数を検知するエンコーダeが配設さ
れ、これにより、昇降モータM2の駆動量、すなわち可
逆送材装置7の昇降量を検出し得るようにしている。
【0019】さらにはこの超仕上鉋盤には、加工材の反
転位置を制御するためのタイマーTと、各モータを駆動
制御する駆動制御手段を構成する中央制御装置CPUが
装着されている。
【0020】次に、本発明の要部に係る鉋台4a,4b
を傾動させる昇降駆動手段の構成を図5〜8に従って説
明する。
【0021】回転テーブル3には刃物装着溝6が形成さ
れ、該刃物装着溝6の台部37上には基台枠30a,3
0bが装架され、さらにその上部に鉋台4a,4bが乗
載されている。また前記回転テーブル3の前後部には復
鉋刃用昇降モータM3又は往鉋刃用昇降モータM4がそ
の駆動軸を上方に位置させて装着されている。
【0022】前記駆動軸には、過負荷から駆動軸を保護
するためのトルクリミター32を介してピニオン31が
固着されている。
【0023】一方、前記基台枠30a,30bの外側縁
下面には図6,図8で示すように、幅方向に沿って傾斜
案内面34が形成されている。そして傾斜案内面34直
下で、台部37に支持されて楔状の可動支持片35が介
装されている。前記可動支持片35の上面には前記傾斜
案内面34と等角度の傾斜支持面36が形成されてい
る。さらには、前記可動支持片35の側面にはラック3
8が形成され、該ラック38に前記ピニオン31が噛み
合っている。
【0024】これにより、前記復鉋刃用昇降モータM3
又は往鉋刃用昇降モータM4が駆動すると、ラック38
の送り作動により可動支持片35は台部37上を移動
し、これにより、該可動支持片35の傾斜支持面36の
案内作用により、該傾斜支持面36に傾斜案内面34を
接触して支持されている基台枠30a,30b及び鉋台
4a,4bはその高さ偏位により一端側を昇降作動され
ることとなる。そしてこの作動により、前記鉋台4a,
4bは台部37に支持された内側の他端を支点として傾
動し、これにより、上方傾動時には、鉋刃5a,5bの
先端を送材案内面2aから突出し、下方傾動時には鉋刃
5a,5bの先端を送材案内面2aから下方へ退避する
こととなる。
【0025】前記鉋台4a,4bの傾斜角度は、図8で
示すように、可動支持片35の端縁を検出子S5,S6
で検知して、その移動量を規定することにより設定され
る。実際にはこの端部での昇降量は2mm程度である。ま
た図5は鉋台4a,4bいずれも上方傾動位置を示して
いる。この上方傾動位置で、その上面は前記送材案内面
2aとほぼ面一とし、往鉋刃5a及び復鉋刃5bの先端
のみが突出することとなる。尚、上限位置は、回転テー
ブル3の刃物装着溝6の側壁下縁に形成したストッパ3
9を前記基台枠30a,30bの端縁に当接して規定
し、その上方傾動を不能としている。
【0026】次に、かかる構成の往復切削式木工用超仕
上鉋盤の作動を説明する。この一連の作動は本発明の駆
動制御手段を構成する中央制御装置CPUにより制御さ
れる。
【0027】まず加工材を送材テーブル2上に供給す
る。このとき、加工材の板厚が厚いと、その先端が受板
22を傾動し、昇降作動片20を押し上げて、検知スイ
ッチLS4がオン作動する。そしてこれにより、昇降モ
ータM2が駆動して、可逆送材装置7が上昇し、これに
伴って検知スイッチLS4のオフ復帰を生ずる。そし
て、タイマー(図示せず)が作動し、該オフ復帰から数
秒(既定値)後に上昇停止する。この一連の作動は、次
の可逆送材装置7の位置決め作動を行なう前に、加工材
の板厚に対して、送材通路を広くするためのものであ
り、停止時間も、確実に検知スイッチLS4のオフ位置
を確保するために設定されたものである。従って、当初
から送材通路が加工材の板厚よりも広い場合(加工材の
供給によって検知スイッチLS4がオン作動しない場
合)には、このような作動は省略される。
【0028】このよう可逆送材装置7の仮位置が設定さ
れた後、または加工材の板厚が薄くて、検知スイッチL
S4がオン作動しない場合に、さらに加工材を投入す
る。これにより、前記作動片26は送材案内面2aの下
方に押付けられて、検知スイッチLS3のオン作動を生
ずる。そして、この検知スイッチLS3のオン作動によ
り、可逆送材装置7の下降に伴う慣性の影響を除去する
ために、一旦可逆送材装置7を過剰に下降させてから、
再び上昇させて位置決めを施す。
【0029】かかる後に、可逆送材装置7の位置決めが
完了すると、可逆送材装置7の正送駆動が開始され、加
工材が正送されることとなる。このとき、往鉋刃5aの
先端は送材案内面2aから突出し、かつ復鉋刃5bは下
方へ退避しており、該往行程で、加工材は往鉋刃5aに
より切削されることとなる。(図7の逆位置)
【0030】この往行程にあって、加工材の前送によ
り、検知スイッチLS1がオン作動し、さらに加工材の
後端通過に伴ってオフ復帰すると、タイマーTが作動す
る。そして加工材の後端が往鉋刃5a上を通過して、タ
イマーTの設定時限が消化するのに伴い、可逆送材モー
タM1が駆動停止する。
【0031】このタイマーTの設定時限消化にともない
復行程が開始される。すなわち、鉋台4a,4bが昇降
モータM3,M4により傾動し、昇降モータM3が正方
向駆動して、鉋台4bが可動支持片35の移動によりそ
の端部を持ち上げられて上方傾動し、図7で誇張して示
すように、復鉋刃5bの先端が送材案内面2aから突出
し、かつ昇降モータM4が逆方向駆動して、鉋台4aが
可動支持片35の逆移動によりその端部が下降して下方
傾動し、復鉋刃5aの先端が送材案内面2aから下方退
避する。
【0032】かかる変換の後に、可逆送材モータM1が
逆送駆動開始する。そして、既に加工材の前送にともな
いオン作動していた検知スイッチLS2がオフ復帰し、
このオフ復帰によりタイマーTが作動し、加工材の下面
が復鉋刃5bにより切削され、その後端が復鉋刃5b上
を通過した後に、前記タイマーTの設定時限が消化され
る。そしてこの後、可逆送材モータM1が駆動停止す
る。
【0033】かかる後に、再び昇降モータM3,M4が
駆動し、鉋台4a,4bが夫々反対方向へ傾動し、往鉋
刃5aの先端が送材案内面2aから突出し、かつ復鉋刃
5bが下方へ退避して、図7の位置に復帰し、可逆送材
モータM1が正送駆動開始して再び往行程が開始され
る。
【0034】このように加工材は往復走行して、往鉋刃
5a及び復鉋刃5bに順次切削加工が施される。この過
程にあって、往復切削により加工材の厚が減少すると、
送材圧が低下するから、所定切削量の消化達成にともな
い、昇降モータM2が駆動し、可逆送材装置7が所定量
下降することとなる。この下降制御は、上述のエンコー
ダeの信号出力に基づいてなされる。
【0035】そして、所定切削回数が消化されると、加
工材の送材方向先端(加工材後端)が検知スイッチLS
3をオン作動し、かつ加工材通過にともない、オフ復帰
すると、可逆送材モータM1の駆動が停止し、さらに、
往鉋刃5aの先端が送材案内面2aから突出し、かつ復
鉋刃5bが下方へ退避して、次回の準備をした後に、加
工材の切削加工が満了することとなる。
【0036】このように、中央制御装置CPU(駆動制
御手段)により、タイマーTの時限消化に伴って、前記
昇降モータM3,M4をタイミング駆動制御して、加工
材の往行程及び復行程変換時に伴って、鉋台4a,4b
を交互に傾動する鉋刃変換制御と、加工材の送材通路へ
の挿入に伴い、該加工材の先端を検知スイッチLS
検知すると、可逆送材装置7の昇降モータM2を駆動し
て、検知スイッチLS のオン位置を基準として可逆
送材装置7の高さ位置を設定する送材通路間隔制御と、
前記送材通路間隔設定により送材開始すると共に、タイ
マーTの時限消化ごとに可逆送材装置の送材方向を変換
し、さらに所定研削回数の満了に伴い、逆送する加工材
の走行方向後端を検知スイッチLS が検知すること
により逆送停止する送材制御とが自動的に実行されるこ
ととなる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上述したように、各鉋台4
a,4b又はこれを支持する基台枠の外側縁下面に幅方
向に沿って傾斜案内面34を形成し、可動支持片35の
傾斜支持面36を傾斜案内面34に接触させて、鉋台4
a,4bの一縁を夫々支持し、さらに可動支持片35の
側面に形成したラック38に、復鉋刃用昇降モータM3
又は往鉋刃用昇降モータM4の駆動軸に連繋したピニオ
ン31を夫々噛み合わせて、前記昇降モータM3,M4
の駆動により可動支持片35を傾斜案内面34の長手方
向に沿って移動して鉋台4a,4bを内側縁を支点とし
て夫々傾動させるようにしてなる昇降駆動手段を備え、
該昇降駆動手段で、鉋台4a,4bの端部を昇降制御す
ることにより、該鉋台4a,4bを送材方向に対応して
交互に傾動変換し、上方傾動位置で往鉋刃5a及び復鉋
刃5bの刃先を送材案内面2aから突出し、下方傾動位
置で送材案内面2aから下方へ退避させて、加工材の往
復切削を可能としたものである。このため、一端のみを
昇降させるものであるから軽荷重となって、馬力が小さ
くて済み、かつ全体を昇降させるものとことなって、円
滑かつ迅速に変換駆動がなされ、加工材の待機時間が短
く、効率よい切削加工を行なうことができ、この種往復
切削装置の鉋刃の切り換えを最適に行い得る優れた効果
がある。また、上述の駆動制御手段により加工材の往復
走行と、その往復切削が自動的に行われることとなる優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木工用超仕上鉋盤の概念図である。
【図2】本発明に係る木工用超仕上鉋盤の正面図であ
る。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】回転テーブル3の縦断側面図である。
【図6】図5A−A断面図である。
【図7】昇降駆動手段を概念的に示す縦断側面図であ
る。
【図8】昇降駆動手段を概念的に示す正面図である。
【符号の説明】
2 送材テーブル 3 回転テーブル 4a,4b 鉋台 5a 往鉋刃 5b 復鉋刃 6 刃物装着溝 7 可逆送材装置 30a,30b 基台枠 31 ピニオン 34 傾斜案内面 35 可動支持片 36 傾斜支持面 37 台部 38 ラック LS1〜LS4 検知スイッチ M1 可逆送材モータ M2 昇降モータ M3 昇降モータ M4 昇降モータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27C 1/00 - 9/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆送材モータにより駆動される可逆送材
    装置と、鉋刃を備えた送材テーブルとを相対的離間移動
    可能に対設してなる木工用超仕上鉋盤において、 送材テーブルに配設した刃物装着溝内に隣接して微傾動
    可能に収納され、一方には刃先を後方へ突出する復鉋刃
    が取付けられ、他方には刃先を前方へ突出する往鉋刃が
    取付けられた二つの鉋台と、 各鉋台又はこれを支持する基台枠の外側縁下面に幅方向
    に沿って傾斜案内面を形成し、該傾斜案内面の直下位置
    で、前記傾斜面と等角度の傾斜支持面を備える可動支持
    片を台部上に夫々載置して、該可動支持片の傾斜支持面
    により鉋台の一縁を夫々支持し、さらに可動支持片の側
    面にラックを形成し、復鉋刃用昇降モータM3又は往鉋
    刃用昇降モータM4の駆動軸に連繋したピニオンをラッ
    クに夫々噛み合わせて、前記昇降モータM3,M4の駆
    動により可動支持片を傾斜支持面の長手方向に沿って移
    動して鉋台を内側縁を支点として夫々傾動させるように
    し、さらに前記駆動制御手段により昇降モータM3,M
    4のタイミング駆動制御を施すようにしてなる昇降駆動
    手段と、加工材の送材通路の鉋刃の前方位置と、後方位置の送材
    テーブル側に夫々配設されて加工材の走行方向後端を検
    知する検知スイッチLS ,LS と、 該検知スイッチLS ,LS による加工材の走行方
    向後端の通過検知に伴って作動するタイマーTと、 加工材の送材通路入口の、前記可逆送材装置側に配設さ
    れた検知スイッチLS と、 検知スイッチLS の少し後方で、送材テーブル側に
    配設された検知スイッチLS と、 タイマーTの時限消化に伴って、前記昇降駆動手段をタ
    イミング駆動制御して、加工材の往行程変換時には、復
    鉋刃を取付けた鉋台が下方傾動して復鉋刃が下方退避す
    ると共に、往鉋刃を取付けた鉋台が上方傾動して往鉋刃
    が送材面から突出し、加工材の復行程変換時には、復鉋
    刃を取付けた鉋台が上方傾動して復鉋刃が送材面から突
    出すると共に、往鉋刃を取付けた鉋台が下方傾動して往
    鉋刃が送材面から下方退避する鉋刃変換制御と、 加工材の送材通路への挿入に伴い、該加工材の先端を検
    知スイッチLS が検知すると、可逆送材装置の昇降
    モータM2を駆動して、検知スイッチLS のオン位
    置を基準として可逆送材装置の高さ位置を設定する送材
    通路間隔制御と、 該送材通路間隔設定により送材開始すると共に、タイマ
    ーTの時限消化ごとに可逆送材装置の送材方向を変換
    し、さらに研削の満了に伴い、逆送する加工材の走行方
    向後端を検知スイッチLS が検知することにより逆
    送停止する送材制御とを実行する駆動制御手段とを備え
    ていることを特徴とする往復切削式木工用超仕上鉋盤。
JP5050044A 1993-02-15 1993-02-15 往復切削式木工用超仕上鉋盤 Expired - Fee Related JP3054839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5050044A JP3054839B2 (ja) 1993-02-15 1993-02-15 往復切削式木工用超仕上鉋盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5050044A JP3054839B2 (ja) 1993-02-15 1993-02-15 往復切削式木工用超仕上鉋盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06238604A JPH06238604A (ja) 1994-08-30
JP3054839B2 true JP3054839B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=12848001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5050044A Expired - Fee Related JP3054839B2 (ja) 1993-02-15 1993-02-15 往復切削式木工用超仕上鉋盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054839B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623761B2 (ja) * 1974-01-25 1981-06-02
JPS588551Y2 (ja) * 1978-06-28 1983-02-16 株式会社小松川プラスチツクス 伝票等の挾持板
JPS58171902A (ja) * 1982-04-01 1983-10-08 株式会社丸仲鉄工所 仕上鉋盤等による木材の連続切削装置
JPS61181602A (ja) * 1985-02-06 1986-08-14 アミテック株式会社 木工用超仕上鉋盤における往復切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06238604A (ja) 1994-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1057599A2 (en) A panel turning device
EP1516705A1 (en) Three-side trimmer
JP3054839B2 (ja) 往復切削式木工用超仕上鉋盤
US6722960B2 (en) Apparatus for planing and sizing a workpiece
JP2896734B2 (ja) 往復切削式木工用超仕上鉋盤
CN210100378U (zh) 桥式切割机与斜导柱桥式切割机同切一料的角石切割机
JPH06285804A (ja) 往復切削式木工用超仕上鉋盤
JP2611908B2 (ja) 往復切削式木工用超仕上鉋盤
JP2656992B2 (ja) ガラス切断機
JPS6212561Y2 (ja)
JPH11277503A (ja) 木工用超仕上鉋盤
CN117921378B (zh) 一种板材切割机及其使用方法
JP2987697B2 (ja) 四面仕上げ製材装置
JP2579845B2 (ja) 面取り用研削装置
CN217020758U (zh) 门套开料锯自动上料装置
CN220681069U (zh) 一种具有漏斗式吸尘装置的四边锯装置
CN220261162U (zh) 一种胎面裁切装置
CN218905674U (zh) 一种木材圆盘锯
CN111516056B (zh) 一种板料平切的加工方法
CN213560100U (zh) 一种带有上下料结构的数控铣床
KR200278346Y1 (ko) 목재의 가공장치
US3207192A (en) Grooving machine for shingles
JPS5826093Y2 (ja) 超仕上かんな盤用補助テ−ブル
JP2597174Y2 (ja) 多刃鋸盤における材料押え装置
CN112454583A (zh) 一种智能切割***

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees