JP3054665U - 装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紐等の支持具に支持された各装飾品パーツが
隣接するものと接したまま静止状態となることなく、常
に各装飾品パーツが間隔を置いて保たれると共に、装着
者の動作によって装飾品パーツに複雑な動きを与えて、
静的な美観をに加えて、動的美観をも生じるような装身
具を提供する。 【解決手段】 内部に永久磁石を有する装飾部品の複数
を、前記永久磁石の極が同極であって、相対峙する端部
に磁力による反撥力を生ぜしめ、適宜間隔を有して支持
部材上に支持されるよう配置して装身具を形成する。更
に、両端部にそれぞれ貫通孔を設けた内部が空胴のケー
スと、該ケースの貫通孔と連通する貫通孔を有し、ケー
ス両端部に正極と負極を生ぜしめるよう該ケース内に収
納された永久磁石とよりなる装飾部品、及び該ケース及
び永久磁石の貫通孔を挿通する紐状もしくは棒状の該装
飾部品の支持部材とよりなり、該装飾品の複数個が、各
隣接する装飾部品の各相対峙する端部の極が同極であっ
て、該相対峙する端部に磁力による反撥力を生ぜしめる
よう配置され、支持部材に支持して装身具を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ネックレス，，ブレスレット，ペンダント，イヤリング，ネクタイ ピン等の装身具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、数多くの装身具が製作，販売されてきたが、ネックレス，ブレスレ ット，ペンダント，イヤリング等の紐，鎖等に支持される装飾品パーツは、支持 材に固定されたものが多く、支持材に揺動可能に支持されたものであっても、装 身具の装着者の動作によって、重力の作用により装飾品パーツが揺動することは あるが、各装飾品パーツは同様の動きをし、短時間に静止状態に戻るので、その 動きによって特に人目を惹くこともない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような従来の装身具の装飾品パーツの動きに着目し、紐等の 支持具に支持された各装飾品パーツが隣接するものと接したまま静止状態となる ことなく、常に各装飾品パーツが間隔を置いて保たれると共に、装着者の動作に よって装飾品パーツに複雑な動きを与えて、静的な美観をに加えて、動的美観を も生じるような装身具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の装身具は、内部に永久磁石を有する装飾部品の複数を、前記永久磁石 の極が同極であって、相対峙する端部に磁力による反撥力を生ぜしめ、適宜間隔 を有して支持部材上に支持されるよう配置してなるものである。 更に、両端部にそれぞれ貫通孔を設けた内部が空胴のケースと、該ケースの貫 通孔と連通する貫通孔を有し、ケース両端部に正極と負極を生ぜしめるよう該ケ ース内に収納された永久磁石とよりなる装飾部品、及び該ケース及び永久磁石の 貫通孔を挿通する紐状もしくは棒状の該装飾部品の支持部材とよりなり、該装飾 品の複数個が、各隣接する装飾部品の各相対峙する端部の極が同極であって、該 相対峙する端部に磁力による反撥力を生ぜしめるよう配置され、支持部材に支持 して装身具を構成した。また、該ケースの両端部間のケース側面に、他の装飾品 を垂下する金具を設けたり、該装飾品支持具の一部を金属片で構成することもで きる。

【０００５】 また、本考案の装身具は、両端部の間の側面に吊下具を設けた内部が空胴のケ ースと、該ケース両端部に正極と負極を生ぜしめるようケース内に収納された永 久磁石よりなる装飾部品、及び該装飾部品の複数個を、各隣接する装飾部品の各 相対峙する端部の極が同極であって、相対峙する端部に磁力による反撥力を生ぜ しめるよう配置して該ケースに設けられた吊下具を支持する支持部材とで構成す る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１及び図２は、本考案の装身具の第１の実施形態を示す。図１Ａは、装飾部 品１を構成する各部材を示す展開斜視図であり、図１Ｂは各部材を組合せてなる 装飾部品１を示す斜視図である。装飾部品１は、両端部が正極２ａ，負極２ｂで ある永久磁石２と、空胴となった内部に永久磁石２を収納可能な、蓋部３と本体 ４とよりなるケースからなり、ケース両端部中央には貫通孔５，６が、また、磁 石２には貫通孔５，６と軸芯を同一とする貫通孔７が設けられている。尚、ケー スの形状は図示の円筒形のみに限定されるものではなく、多面体や、不規則な形 状であってもよく、蓋についても、磁石の収納が可能であれば該ケース一端面に 蓋を設ける形状に限られるものではない。ケースは、金，銀，銅等の装飾用素材 で形成される。

【０００７】 装飾部品１は、磁石２を内蔵するものであるので、装飾部品１の両端部１ａ， １ｂには正極，負極がそれぞれ生じる。

【０００８】 上記のように構成された装飾部品１は、例えば図２に示すように隣接する装飾 部品１の相対峙する端部１ａ，１ａの極がそれぞれ正極と正極、端部１ｂ，１ｂ の極がそれぞれ負極と負極のように同極となり、相対峙する装飾部品端部に磁力 による反撥力が生じるように整列して、装飾部品１のケース及び磁石に設けた貫 通孔５，６，７に紐状もしくは棒状の支持部材８を挿通する。支持部材８の素材 は、紐，鎖，金属棒等のいずれでもよい。

【０００９】 図３には金属棒よりなる支持部材８を装飾部品１の貫通孔５，６，７に挿入し て装飾部品１を上下に連ねて支持部材８を更に他の紐状部材９に垂下した装身具 が示されている。このような構成とした場合も、装飾部品１の両端部には上記の ような配列によって磁力による反撥力が生じるので、装飾部品１は重力によって 下方に相接して積み重なることなく、磁力の反撥力によって遊動しながら上下に 間隔を置いて支持部材８に支持される。このような構成の装身具としては、図３ に示したペンダント状のもののみでなく、金属棒よりなる支持部材８の一端を指 輪のリング上に固定し、リングヘッドとして使用したものも含む。

【００１０】 また、図４には、図２に示した形態の装身具の応用例として、支持部材８の一 部を金属片１０に変えた装身具を示す。このような形態は、タイバー，タイピン ，カフスボタン，ブローチ等に適したものである。

【００１１】 第２の実施態様として図５に示す如く装飾部品１のケース本体４の側面に金具 １２を設けて、この金具１２に他の装飾品１３例えばパール等の宝玉，宝石を垂 下し、図６に示す如く支持部材８により支持することができる。

【００１２】 図７及び図８には、装飾部品の第３の実施態様を示す。図７Ａは装飾部品１０ ０を構成する各部材を示す展開斜視図であり、図７Ｂは各部材を組合わせてなる 装飾部品１００を示す斜視図である。装飾部品１００は、両端部１０２ａ，１０ ２ｂがそれぞれ正極と負極である永久磁石１０２と永久磁石１０２を収納する、 蓋部１０３とケース本体１０４とからなり内部が空胴の装飾用金属で形成される ケースよりなる装飾部品本体１０１、及び、該ケース本体１０４の側面に設けた 吊下具１１２とよりなる。吊下げ具１１２は、ケース本体１０４に固着しても、 適宜手段によってケース本体上で揺動可能に結合しても良い。

【００１３】 装飾部品１００は、図８に示すように２個以上の装飾部品１００を、磁石１０ ２を内蔵していることによって生じる装飾部品本体１０１の両端部１０１ａ，１ ０１ｂにそれぞれ生じる正極，負極を考慮し、隣接する装飾部品本体１０１の相 対峙する端部１０１ａ，１０１ａ又は１０１ｂ，１０１ｂの極が同極となり、相 対峙する端部に磁力による反撥力が生じるように配列する。即ち、第一の装飾部 品本体１０１の正極を生じている端部１０１ａと第二の隣接する装飾部品本体の 正極を生じている端部１０１ａとを対向させて吊下具１１２を適宜手段により、 支持部材１１４に遊着し、本考案の装身具を形成する。図８には、イヤリングに 応用した例を示したが、同様の構成のものをペンダントヘッド及び指輪リング上 の装飾用部品として用いることも出来る。

【００１４】 更に、他の第４の実施態様を図９，図１０，図１１に示す。図９，図１０に本 考案をブレスレットに応用した例を示す。図１１は、図１０のXI−XI線断面図で 、本考案の装飾部品２０１の構成を示すものである。装飾部品２０１は、ケース ２０４内に永久磁石２０２を内蔵する。例えば磁石２０２の上面２０２ａが正極 であると、磁石２０２の下面２０２ｂは負極である。前記装飾品２０１は、複数 個がレール状の支持具２０８でレール内を移動可能に支持される。上記の場合、 複数個の装飾部品２０１は、いずれも内蔵する磁石２０２が上面２０２ａが正極 であり、下面２０２ｂが負極となるようレール状支持具２０８の中で整列される 。したがって、それぞれ隣接する装飾部品は装飾部品側面において、磁石２０２ の上面２０２ａに対応する部位では正極と正極、下面２０２ｂに対応する部位で は負極と負極の同極が対向することになるので、磁力による反撥力により装飾部 品２０１はレール状支持部材２０８内で間隔を置いて保たれ、着用者の動きによ って複雑な挙動を示す。レール状支持部材２０８より装身具の着用面反対側に突 出するケース部分にダイヤモンド等の宝石２１５を固着すれば、より装飾効果を 高めることができる。また、本実施態様の装身具としては、ブレスレットの他、 支持部材を弧状，円形状にしてブローチとしたり、ネックレスの一部を構成する ようにすることもできる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の第１の実施態様によれば、両端部に磁性を有する装飾部品の複数個を 、相対峙する装飾部品端面に生じている磁極が同一となるように配置して紐状も しくは棒状の支持部材を挿通してなる本考案の装身具は、隣接する装飾部品間に 磁力による反撥力が生じるため、それぞれ適度の間隔を保って支持部材に支持さ れると共に、該装身具の装着者の動きによって不規則な動きを生じ、装身具の有 する静的美観に加えて、動的な美観まで得ることができる。この装飾部品に更に 金具を設けて他の宝玉，宝石を該金具に垂下する場合には、この美観をより高め ることができる。第一の実施例は、ネックレス，ブレスレット，タイバー，タイ ピン，カフスボタン，ブローチのような装身具に好ましく使用される。

【００１６】 装飾部品は、図２に示すような配列のみでなく、装飾部品を上下方向に上記と 同様に隣接する装飾部品の相対峙する端面が、それぞれ同一の磁極を有するよう に重ねて支持部材を挿通する場合も、装飾部品は下向きの重力を受けても磁性に よる反撥力によって上下に遊動しながら上下に間隔を置いて支持され、装着者の 動きによって更に激しく不規則な動きをするので、人目を惹き、装身具本来の美 観を更に増加せしめることができる。このような形態の装身具はペンダントヘッ ド，イヤリング等に特に好ましく使用される。

【００１７】 更に、本考案の第３の実施態様によれば、磁石をケース内に収納してケース本 体の両端に磁極を生ぜしめると共に、ケース本体側面に吊下具を設けて１個の装 飾部品を構成し、この装飾部品の複数個を隣接する装飾部品本体の相対峙する端 部の極が同極となるように配列して、吊下具を支持部材に遊着する。このような 構成の装身具は、上記と同様の磁性による反撥力による効果を有し、イヤリング ，ペンダントヘッド，指輪リング上の装飾用部品として使用することができる。

【００１８】 また、第４の実施例によれば、レール状の支持具内にそれぞれ上面及び下面を 正極，負極とする永久磁石が内蔵された装飾部品を複数個移動可能に収納したの で、各隣接する装飾部品は内蔵された磁石の上面，下面同志が同極となるように 構成されているので、磁力による反撥力によりレール状支持具内で間隔を置いて 保持され、着用者の動きによって複雑な挙動を示し、特に装飾部品上端にダイヤ モンド等の宝石を固着すれば美観を高めることができる。このものはネックレス ，ブレスレット，ブローチ等に使用して好ましい効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施態様を示し、図１Ａは構成
各部材を示す展開斜視図、図１Ｂは各部材を組合せた状
態を示す斜視図である。

【図２】図１の装飾部品を支持部材に挿通した装身具の
概略図である。

【図３】第１の実施例の他の応用を示す概略図である。

【図４】第１の実施例の更に他の応用を示す概略図であ
る。

【図５】本考案の装飾部品の第２の実施態様を示す斜視
図である。

【図６】図５の装飾部品を支持部材に挿通して装身具に
用いる例を示す概略図である。

【図７】本考案の第３の実施態様を示し、図７Ｂは構成
各部材を示す展開斜視図、図７Ｂは各部材を組合せた状
態を示す斜視図である。

【図８】図７の装飾部品を使用した装身具の一例を示す
概略図である。

【図９】本考案の第４の実施態様のブレスレットを示す
正面図である。

【図１０】図９のブレスレットの平面図である。

【図１１】図１０におけるXI−XI線断面図である。

【符号の説明】

１，１０１，２０１ 装飾部品 １ａ，１ｂ，１０１ａ，１０１ｂ 装飾部品端部 ２，１０２，２０２ 磁石 ３ ケース蓋 ４，１０４ ケース本体 ５，６，７ 貫通孔 ８，２０８ 支持部材 １２ 金具 １１２ 吊下具 １１４ 支持部材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に永久磁石を有する装飾部品の複数
   を、前記永久磁石の極が同極であって、相対峙する端部
   に磁力による反撥力を生ぜしめ、適宜間隔を有して支持
   部材上に支持されるよう配置したことを特徴とする装身
   具。
2. 【請求項２】 両端部にそれぞれ貫通孔を設けた内部が
   空胴のケースと、該ケースの貫通孔と連通する貫通孔を
   有し、ケース両端部に正極と負極を生ぜしめるよう該ケ
   ース内に収納された永久磁石とよりなる装飾部品、及び
   該ケース及び永久磁石の貫通孔を挿通する紐状もしくは
   棒状の該装飾部品の支持部材とよりなり、該装飾品の複
   数個が、各隣接する装飾部品の各相対峙する端部の極が
   同極であって、該相対峙する端部に磁力による反撥力を
   生ぜしめるよう配置され、支持部材に支持されることを
   特徴とする装身具。
3. 【請求項３】 該ケースの両端間のケース側面に、他の
   装飾品を垂下する金具を設けてなる請求項２に記載の装
   身具。
4. 【請求項４】 該装飾部品を貫通する装飾部品支持部材
   の一部を金属片で構成した請求項２に記載の装身具。
5. 【請求項５】 両端部の間の側面に吊下具を設けた内部
   が空胴のケースと、該ケース両端部に正極と負極を生ぜ
   しめるようケース内に収納された永久磁石よりなる装飾
   部品、及び該装飾部品の複数個を、各隣接する装飾部品
   の各相対峙する端部の極が同極であって、相対峙する端
   部に磁力による反撥力を生ぜしめるよう配置して該ケー
   スに設けられた吊下具を支持する支持部材とよりなるこ
   とを特徴とする装身具。