JP3053965U - 低温加湿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でありながら、低温の蒸気を生成
することができる。低温加湿器を提供すること。 【解決手段】 蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸
入口と低温蒸気送出口とを形成し、蒸気吹出口に蒸気生
成機を連通連結する一方、外気吸入口に外気吸入機を連
通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口か
ら吹き出した蒸気と外気吸入口から吸入した外気とを混
合して低温蒸気を生成し、同低温蒸気を外気吸入機の吸
入作動によって低温蒸気送出口から送出すべく構成し、
しかも、蒸気吹出口の近傍位置には、外気が蒸気吹出口
の近傍に流入するのを遮断するための外気流入遮断壁体
を配設し、同外気流入遮断壁体の先端に、蒸気吹出口か
ら吹き出された蒸気を低温蒸気送出口へ向けて流動させ
るための案内壁体を連設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、低温加湿器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の低温加湿器としては、水槽の内部に超音波振動機を配設し、同超音波振 動機の振動作動によって水槽の上部の空気中に水分を供給して加湿し、その加湿 空気を外部へ送出するように構成したものが知られている。

【０００３】 かかる低温加湿器は、水槽の内部の水分が不足した場合には、水槽の内部に残 留した水分に加えて新たな水分を補給するようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来の低温加湿器にあっては、振動作動によって空気を加湿し ていたため、水槽の内部の水分は、加熱されておらず、雑菌の繁殖に適した温度 に保持されることとなり、水中に繁殖した雑菌が加湿空気中に混入してしまい、 不衛生なものであった。

【０００５】 しかも、水分補給時に、水槽の内部に残留した水分に加えて新たな水分を補給 していたため、残留水分中の雑菌がいつまでも除去されず、加湿空気中に雑菌が 混入するのを助長していた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案では、蒸気と外気とを混合して生成した低温蒸気を外部へ送出 すべく構成することとした。

【０００７】 また、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口と低温蒸気送出口とを形成 し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外気吸入口に外気吸入機を連 通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口から吹き出した蒸気と外気 吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成すべく構成することとした 。

【０００８】 また、外気吸入機の吸入作動によって低温蒸気を送出すべく構成することとし た。

【０００９】 また、蒸気吹出口の近傍位置に、外気が蒸気吹出口の近傍に流入するのを遮断 するための外気流入遮断壁体を配設することとした。

【００１０】 また、蒸気吹出口の直上方位置に、蒸気吹出口から吹き出された蒸気を低温蒸 気送出口へ向けて流動させるための案内壁体を配設することとした。

【００１１】 また、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口と低温蒸気送出口とを形成 し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外気吸入口に外気吸入機を連 通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口から吹き出した蒸気と外気 吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成し、同低温蒸気を外気吸入 機の吸入作動によって低温蒸気送出口から送出すべく構成し、しかも、蒸気吹出 口の近傍位置には、外気が蒸気吹出口の近傍に流入するのを遮断するための外気 流入遮断壁体を配設し、同外気流入遮断壁体の先端に、蒸気吹出口から吹き出さ れた蒸気を低温蒸気送出口へ向けて流動させるための案内壁体を連設することと した。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案に係る低温加湿器は、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口と低 温蒸気送出口とを形成し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外気吸 入口に外気吸入機を連通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口から 吹き出した蒸気と外気吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成し、 同低温蒸気を外気吸入機の吸入作動によって低温蒸気送出口から送出すべく構成 し、しかも、蒸気吹出口の近傍位置には、外気が蒸気吹出口の近傍に流入するの を遮断するための外気流入遮断壁体を配設し、同外気流入遮断壁体の先端に、蒸 気吹出口から吹き出された蒸気を低温蒸気送出口へ向けて流動させるための案内 壁体を連設したものである。

【００１３】 従って、本考案では、簡単な構成でありながら、低温の蒸気を確実に生成する ことができ、これによって、温度上昇を防止しながら加湿を行うことができるも のである。

【００１４】 特に、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口と低温蒸気送出口とを形成 し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外気吸入口に外気吸入機を連 通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口から吹き出した蒸気と外気 吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成すべく構成することにより 、蒸気・外気混合室の内部で蒸気と外気とを良好に混合して、低温の蒸気を確実 に生成することができるものである。

【００１５】 また、外気吸入機の吸入作動によって低温蒸気を送出すべく構成することによ り、低温蒸気を外部へ送出するための送出装置を外気吸入機とは別個に設ける必 要がなくなり、低温加湿器の構造を簡単なものとして、製造費用の低廉化・メン テナンス性の向上を図ることができるものである。

【００１６】 また、蒸気吹出口の近傍位置に、外気が蒸気吹出口の近傍に流入するのを遮断 するための外気流入遮断壁体を配設することにより、蒸気生成機に低温の外気が 逆流することがなく、逆流に起因する蒸気生成機の故障を未然に防止することが できるものである。

【００１７】 しかも、蒸気吹出口から吹き出した蒸気が蒸気吹出口の近傍において外気の影 響を受けることがなくなり、蒸気の吹き出しを円滑に行わせることができるもの である。

【００１８】 また、蒸気吹出口の直上方位置に、蒸気吹出口から吹き出された蒸気を低温蒸 気送出口へ向けて流動させるための案内壁体を配設することにより、蒸気を蒸気 吹出口から低温蒸気送出口へ円滑に流動させることができるものである。

【００１９】

【実施例】

以下に、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。

【００２０】 図１及び図２は、本考案に係る低温加湿器１を示した図であり、低温加湿器１ は、蒸気を生成するための蒸気生成機２の上部に、蒸気と外気とを混合するため の蒸気・外気混合室３を配設し、同蒸気・外気混合室３の左側部に外気を吸入す るための外気吸入機４としての外気吸入ファンを配設している。

【００２１】 蒸気生成機２は、矩形箱型状の基台５の上部に、矩形箱型状の水槽６と制御ボ ックス７とをそれぞれ配設している。

【００２２】 水槽６は、内部に電熱ヒータ８を配設して、水槽６の内部の水９を加熱して蒸 気を生成するようにしており、電熱ヒータ８は、制御ボックス７の内部に収容し た制御装置10に接続している。

【００２３】 また、水槽６は、上部に蒸気排出口11を形成するとともに、底部に給水口12と 排水口13とをそれぞれ形成し、給水口12に水道栓（図示省略）を連通連結する一 方、排水口13に排水ドレイン14を連通連結している。

【００２４】 そして、水槽６の内部の水９を電熱ヒータ８によって加熱して生成した蒸気を 蒸気排出口11から排出するとともに、水槽６の内部の水９が不足した場合には、 給水口12から水９を補給できるようにし、更には、排水ドレイン14を開くことに より、残留する水９を外部へ排出できるようにしている。

【００２５】 蒸気・外気混合室３は、矩形箱型状に形成し、底壁15に中空円筒状の蒸気吹出 筒体16を立設し、同蒸気吹出筒体16の基端に前記水槽６の蒸気排出口11を連通連 結する一方、蒸気吹出筒体16の先端に蒸気吹出口17を形成し、更には、左側壁18 に外気吸入口19を形成するとともに、右側壁20に低温蒸気送出口21を形成してい る。

【００２６】 そして、蒸気吹出口17には、蒸気生成機２を連通連結し、外気吸入口19には、 外気吸入機４を連通連結し、低温蒸気送出口21には、送出管22を連通連結してい る。

【００２７】 また、蒸気・外気混合室３は、蒸気吹出口17の近傍位置に、外気吸入機４から 吸入した外気が蒸気吹出口17の近傍に流入するのを遮断するための外気流入遮断 壁体23を配設し、しかも、同外気流入遮断壁体23の先端に、蒸気吹出口17から吹 き出された蒸気を低温蒸気送出口21へ向けて流動させるための案内壁体24を蒸気 吹出口17の直上方位置から低温蒸気送出口21へ向けて傾斜状に連設している。

【００２８】 低温加湿器１は、以上のように構成されており、以下に説明するようにして低 温蒸気を生成し、その低温蒸気を外部へ送出するようにしている。

【００２９】 すなわち、蒸気生成機２によって生成した蒸気は、蒸気吹出口17から蒸気・外 気混合室３の内部に吹き出され、案内壁体24に沿って蒸気吹出口17から低温蒸気 送出口21へ向けて流動する。

【００３０】 一方、外気は、外気吸入機４によって外気吸入口19から蒸気・外気混合室３の 内部に吸入され、低温蒸気送出口21へ向けて流動する。

【００３１】 そして、低温蒸気送出口21の近傍において、高温（約 100℃）の蒸気と低温の 外気（約25℃）とを混合して、低温蒸気（約40℃）を生成し、更には、外気吸入 機４の吸入作動による吸入圧力によって、低温蒸気を低温蒸気送出口21から外部 へ送出している。

【００３２】 その際に、外気吸入機４から吸入された外気は、外気流入遮断壁体23に衝突し 、外気流入遮断壁体23とそれに連設した案内壁体24とに沿って流動するようにし て、蒸気吹出口17の近傍に外気が直接流入しないようにしている。

【００３３】 以上説明してきたように、低温加湿器１は、蒸気と外気とを混合して生成した 低温蒸気を用いて加湿することとしているため、湿度のみを上昇させながら、温 度の上昇を防止することができる。

【００３４】 しかも、水９を加熱した蒸気を用いているため、加熱により殺菌・浄化された 蒸気を用いることとなり、衛生的なものとすることができる。

【００３５】 また、蒸気吹出口17の直上方位置に案内壁体24を配設して、蒸気吹出口17から 吹き出した蒸気が案内壁体24に沿って流動するようにしているため、蒸気を蒸気 吹出口17から低温蒸気送出口21へ円滑に流動させることができる。

【００３６】 また、外気吸入機４の吸入作動によって低温蒸気を外部へ送出するようにして いるため、低温蒸気を外部へ送出するための送出装置を外気吸入機４とは別個に 設ける必要がなくなり、低温加湿器１の構造を簡単なものとして、製造費用の低 廉化・メンテナンス性の向上を図ることができる。

【００３７】 更には、蒸気吹出口17の近傍位置に外気流入遮断壁体23を配設して、蒸気吹出 口17に外気が流入しないようにしているため、蒸気生成機２に低温の外気が逆流 することがなく、逆流に起因する蒸気生成機２の故障を未然に防止することがで きる。

【００３８】 しかも、蒸気吹出口17から吹き出した蒸気が蒸気吹出口17の近傍において外気 の影響を受けることがなくなり、蒸気の吹き出しを円滑に行わせることができる 。

【００３９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。

【００４０】 （１）請求項１記載の本考案では、蒸気と外気とを混合して生成した低温蒸気を 外部へ送出すべく構成しているため、湿度のみを上昇させながら、温度の上昇を 防止することができる。

【００４１】 （２）請求項２記載の本考案では、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口 と低温蒸気送出口とを形成し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外 気吸入口に外気吸入機を連通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口 から吹き出した蒸気と外気吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成 すべく構成しているため、蒸気・外気混合室の内部で蒸気と外気とを良好に混合 して、低温の蒸気を確実に生成することができる。

【００４２】 （３）請求項３記載の本考案では、外気吸入機の吸入作動によって低温蒸気を送 出すべく構成しているため、低温蒸気を外部へ送出するための送出装置を外気吸 入機とは別個に設ける必要がなくなり、低温加湿器の構造を簡単なものとして、 製造費用の低廉化・メンテナンス性の向上を図ることができる。

【００４３】 （４）請求項４記載の本考案では、蒸気吹出口の近傍位置に、外気が蒸気吹出口 の近傍に流入するのを遮断するための外気流入遮断壁体を配設しているため、蒸 気生成機に低温の外気が逆流することがなく、逆流に起因する蒸気生成機の故障 を未然に防止することができる。

【００４４】 しかも、蒸気吹出口から吹き出した蒸気が蒸気吹出口の近傍において外気の影 響を受けることがなくなり、蒸気の吹き出しを円滑に行わせることができる。

【００４５】 （５）請求項５記載の本考案では、蒸気吹出口の直上方位置に、蒸気吹出口から 吹き出された蒸気を低温蒸気送出口へ向けて流動させるための案内壁体を配設し ているため、蒸気を蒸気吹出口から低温蒸気送出口へ円滑に流動させることがで きる。

【００４６】 （６）請求項６記載の本考案では、蒸気・外気混合室に蒸気吹出口と外気吸入口 と低温蒸気送出口とを形成し、蒸気吹出口に蒸気生成機を連通連結する一方、外 気吸入口に外気吸入機を連通連結して、蒸気・外気混合室の内部で、蒸気吹出口 から吹き出した蒸気と外気吸入口から吸入した外気とを混合して低温蒸気を生成 し、同低温蒸気を外気吸入機の吸入作動によって低温蒸気送出口から送出すべく 構成し、しかも、蒸気吹出口の近傍位置には、外気が蒸気吹出口の近傍に流入す るのを遮断するための外気流入遮断壁体を配設し、同外気流入遮断壁体の先端に 、蒸気吹出口から吹き出された蒸気を低温蒸気送出口へ向けて流動させるための 案内壁体を連設しているため、簡単な構成でありながら、低温の蒸気を確実に生 成することができ、これによって、温度上昇を防止しながら加湿を行うことがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る低温加湿器を示す正面図。

【図２】同側面図。

【符号の説明】

１ 低温加湿器 ２ 蒸気生成機 ３ 蒸気・外気混合室 ４ 外気吸入機 ６ 水槽 ８ 電熱ヒータ 17 蒸気吹出口 19 外気吸入口 21 低温蒸気送出口 23 外気流入遮断壁体 24 案内壁体

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蒸気と外気とを混合して生成した低温蒸
   気を外部へ送出すべく構成したことを特徴とする低温加
   湿器。
2. 【請求項２】 蒸気・外気混合室(3) に蒸気吹出口(17)
   と外気吸入口(19)と低温蒸気送出口(21)とを形成し、蒸
   気吹出口(17)に蒸気生成機(2) を連通連結する一方、外
   気吸入口(19)に外気吸入機(4) を連通連結して、蒸気・
   外気混合室(3) の内部で、蒸気吹出口(17)から吹き出し
   た蒸気と外気吸入口(19)から吸入した外気とを混合して
   低温蒸気を生成すべく構成したことを特徴とする請求項
   １記載の低温加湿器。
3. 【請求項３】 外気吸入機(4) の吸入作動によって低温
   蒸気を送出すべく構成したことを特徴とする請求項２記
   載の低温加湿器。
4. 【請求項４】 蒸気吹出口(17)の近傍位置に、外気が蒸
   気吹出口(17)の近傍に流入するのを遮断するための外気
   流入遮断壁体(23)を配設したことを特徴とする請求項２
   又は請求項３に記載の低温加湿器。
5. 【請求項５】 蒸気吹出口(17)の直上方位置に、蒸気吹
   出口(17)から吹き出された蒸気を低温蒸気送出口(21)へ
   向けて流動させるための案内壁体(24)を配設したことを
   特徴とする請求項２〜請求項４のいずれかに記載の低温
   加湿器。
6. 【請求項６】 蒸気・外気混合室(3) に蒸気吹出口(17)
   と外気吸入口(19)と低温蒸気送出口(21)とを形成し、蒸
   気吹出口(17)に蒸気生成機(2) を連通連結する一方、外
   気吸入口(19)に外気吸入機(4) を連通連結して、蒸気・
   外気混合室(3) の内部で、蒸気吹出口(17)から吹き出し
   た蒸気と外気吸入口(19)から吸入した外気とを混合して
   低温蒸気を生成し、同低温蒸気を外気吸入機(4) の吸入
   作動によって低温蒸気送出口(21)から送出すべく構成
   し、しかも、蒸気吹出口(17)の近傍位置には、外気が蒸
   気吹出口(17)の近傍に流入するのを遮断するための外気
   流入遮断壁体(23)を配設し、同外気流入遮断壁体(23)の
   先端に、蒸気吹出口(17)から吹き出された蒸気を低温蒸
   気送出口(21)へ向けて流動させるための案内壁体(24)を
   連設したことを特徴とする低温加湿器。