JP3053840U - アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 - Google Patents

アルファ化穀粒の炊き出し用包装体

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尾西洋次
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尾西食品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被災時の大量炊き出しアルファ米を小分けし
た多数の弁当容器を状況に応じて適切に一括運搬できる
ようにする。 【解決手段】 アルファ化穀粒5を充填したプラスチッ
ク製内袋2と、該内袋を内装した上方開放の発泡体箱型
ケース3、ハイガスバリヤー製外袋4とを、直方体型の
段ボール箱1に収納した包装体の天蓋を、この段ボール
箱1の四側壁から上方に延出した4枚の天井フラップ1
01〜104で閉塞するようにしたアルファ化穀粒の包
装体において、各天井フラップを開封して針金入りビニ
ール紐12で直立姿勢で固定させるように設けると共
に、天井フラップの対向一対に、該箱を吊持運搬するの
に便利な把手用穴1012,1032を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、災害等の非常時における集団給食用のアルファ化穀粒の包装体、詳 しくは、長期備蓄性に優れかつ非常時の大量炊き出しに便利なアルファ化穀粒の 包装体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地震や洪水等の災害時において、例えば国や自治体などが行う救援活動の重要 なものの一つに食料の供給があり、本出願人はこのような問題に効果的に対処で きるものとして、避難場所などで集団を対象とした大量の給食を行なうことに適 したアルファ化穀粒の炊き出し用包装体についての提案をし(実公平7−430 13号公報)、既に登録されている。
【0003】 この提案のものは、大量のアルファ化穀粒を所定の密封袋等に充填して段ボー ル製の包装箱に詰めたものであり、長期備蓄に適していると共に、非常時におけ る大量給食をその段ボール製の外箱を、熱湯(あるいは水でも可能)を注いでア ルファ化穀粒の膨潤化を行う際の容器として利用できるため、簡単かつ短時間な 作業で炊き出しを行なうことができ、しかも、使用後においては段ボール外箱を 折り畳んで廃棄処分することも容易であるという極めて優れたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、上述のように非常時の集団給食用として有効なアルファ化穀粒の 包装体について更に改良をしたものである。
【0005】 すなわち、上記アルファ化穀粒の包装用外箱をなす段ボール製の箱は、備蓄時 には保管用の箱として利用され、炊き出し時にはアルファ化穀粒に熱湯を注いで これを膨潤させる作業を行う容器として利用されるように、複数の場面で有効に 用いられるが、本考案者はこの外箱を更に活用することを課題として検討を進め た。
【0006】 その検討の過程で、炊き出した膨潤化アルファ化穀粒は、通常、各被災者に小 分けして配る必要があり、このために小分け用の薄肉プラスチック製の容器に小 分け包装して周囲に配られるが、状況に応じて小分け包装した多数の容器を一括 して他の場所に運搬することが必要になる場合がある。かかる場合に、上記の段 ボール製の箱は、既にアルファ化穀粒の膨潤化用容器としては使用済であるため 、これをそのまま運搬用の容器として利用できる余地があり、本願考案はかかる 観点からなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】
本考案のアルファ化穀粒の炊き出し用包装体は、熱湯を注入できるように上部 が開封可能に設けられ、内部にアルファ化穀粒が充填された防水プラスチック製 の密封第1袋と、発泡体からなり該アルファ化穀粒を充填した第1袋を載置する 底敷又は該第1袋を内装する上方開放型の箱型ケースと、この底敷又は箱型ケー ス及びこれと組み合わされた第1袋の全体を包み込むガスバリヤー性でかつプラ スチック製の密封第2袋と、該第2袋で包み込まれた袋体の全体が内装される直 方体型の段ボール箱であり、かつ該直方体型箱の四側壁それぞれから上方に延出 されかつ内側に折り込まれることで該箱の天井開口を閉塞する各側壁から延出の 天井フラップを有する段ボール製の包装用外箱とを備えた包装体であって、前記 した各側壁から延出された天井フラップには、これらの天井フラップを開封し直 立させた姿勢で各天井フラップの隣接同士を固定するための天井フラップ固定手 段を該包装用外箱内に内填すると共に、天井フラップの対向一対には、各天井フ ラップを直立姿勢で固定した時に箱を吊持運搬するのに用いられる把手用穴を設 けたことを特徴とする。
【0008】 上記構成において用いる段ボール製の包装用外箱は、組み立てたとき自立性が あり、軽量で廃棄処分も容易であるので都合がよく、直方体(立方体も含む)の ものが備蓄倉庫で保管するとき便利であり、また荷扱いも容易である。
【0009】 本考案の外箱の上部の開閉蓋は、直方体の四側壁それぞれから上部にフラップ を延出させて四方に折り開く天井フラップ形式のものが用いられる。
【0010】 外箱の内部に内装する第1及び第2のプラスチック製の袋は、水、水蒸気、ガ ス等、特に酸素を透過しにくいプラスチックの袋が好ましく使用され、特に、ア ルミ箔を多層フイルムの素材として使った、いわゆるハイガスバリヤー性フイル ムの袋は、ガスバリヤー性を一層高めるため長期の保存に適している。また、真 空包装や、脱酸素剤封入包装とすることで、黴や好気性菌の発生を一層確実に防 止することも好ましい。更にまた、エアキャップ等と称されるシート面に多数の エア内封突起をマトリックス状に整列させたクッション性を有するシートからな るものを用いることができる。
【0011】 このプラスチック製の袋を2重構造とし、2重構造の袋の間に発泡プラスチッ ク体等の底敷又はケースを補強のために組み込んだ構成により、長期保存のため の取り扱い作業中に外箱を破損あるいは鋭利な棒等を突き刺すことがあってもア ルファ化穀粒を充填した第1のプラスチック袋が破損することは有効に防止され る。また、発泡プラスチック製の上方開放型のケース等にアルファ化穀粒を充填 した防水性の袋を装填し、このケース全体をガスバリヤー性のプラスチック製の 袋で包み込むので、防水性とガスバリヤー性の機能を内側の袋と外側の袋に分担 して与えることができ、材質選択の自由度が広く得られる。特に上方開放型のケ ースは、熱湯注ぎによるアルファ化穀粒の膨潤時及びその後において保温性に優 れているので、単なる底敷を使用する場合に比べて一層有効である。
【0012】 なお、上記外箱は炊き出し時の容器(いってみれば鍋,釜としての利用)の機 能をはたすように用いられるものであるから、アルファ化穀粒が熱湯注ぎにより 膨潤しその容積が増大することを考慮して、保管時の穀粒充填量は、前記膨潤時 の容積増大分を考えて箱内に適当な空間が空けられることが好ましいが、必ずし も限定されない。すなわち本考案によれば、熱湯を注いでアルファ化穀粒を膨潤 化する際には、膨潤化したアルファ化穀粒が外箱の側壁で形成される空間より溢 れる状態になると袋の外側に溢流してしまう虞があるが、天井フラップを直立姿 勢で固定することで、この天井フラップを炊き出し時の容器の一部として利用で きて、この虞を防止できるからである。この点は本考案の特徴の一つである。
【0013】 天井フラップを開封し直立させた姿勢で隣接するもの同士を固定するために用 いられるフラップ固定は、例えば、請求項2の考案のように、各天井フラップの 両側縁近傍に、これらの天井フラップを針金止めするための針金貫通穴を予め設 けて、これに針金を通して固定する方式、あるいは、請求項3の考案のように、 隣接天井フラップに渡って両者を連結固定できる長さの接着テープを用いる方式 とすることができる。針金はそのまま、接着テープはその接着面に剥離紙を積層 して包装用外箱内に内填することがよい。針金は金属製のものあるいはこれをプ ラスチックで被覆したものの少なくとも2本を内填するのがよく、特にアルミ製 のものは屈曲容易であるので好ましく用いられる。接着テープは外箱を周状に囲 む長さのものとしてもよいし、隣接するフラップを連結できる短い長さのテープ の少なくとも2枚を用いるようにしてもよい。天井フラップに設ける針金貫通穴 は、フラップの先端側に位置して設けることが好ましく、直径は限定されるもの ではないが、数mmないし5mm〜10mm程度のものとすればよい場合が多い 。
【0014】 本考案のもう一つの特徴は、天井フラップの対向一対に、各天井フラップを直 立姿勢で固定した状態でこの箱を吊持運搬するのに用いられる把手用穴を設けた という構成をなすところにある。段ボール箱の一対の側壁に吊持運搬に利用され る把手穴を設けることは一般的なことであるが、段ボール製外箱の天井フラップ に吊持運搬の把手穴を設けた例は従来なく、本願考案の非常時の炊き出し時に小 分け包装した容器を該外箱に詰めて運搬するのに都合がよいという特有の利便性 にかなうものである。
【0015】 この考案によれば、天井フラップを開封し直立させた姿勢で隣接するもの同士 を固定することが容易にできて、これにより側壁から直立した天井フラップに囲 まれた内側空間を大きく利用でき、膨潤による容積増大でアルファ化穀粒が箱の 外に溢れる虞れを解消できるので、外箱内へのアルファ化穀粒の充填量の制限が 緩和されて、一箱当たりの充填量を多くすることができる。また、天井フラップ を直立姿勢で固定した状態の外箱を、膨潤後のアルファ化穀粒を小さな容器に小 分け包装したものを詰め込んで一括運搬する通い箱として利用でき、途中で小分 け包装容器が脱落して中身を汚すこともない。更に、この通い箱として利用する 際に、一対の天井フラップに設けた把手穴を利用できるので有利である。ちなみ に、段ボール箱の天井フラップを直立させた状態での内側空間の縦×横×高さ( 深さ)の大きさは、災害時弁当給食の弁当容器の10食炊き出しタイプで200 mm×170mm×115mm、30食タイプで270mm×260mm×14 5mm、50食タイプで325mm×315mm×150mmなどの大きさとな り、運搬容器に適した大きさとなる。
【0016】 本願請求項4の考案は、上記各考案において、隣接する天井フラップの固定を 、四隅の少なくとも対角線位置にある一対において行うようにしたことを特徴と する。対角位置の関係にある一対においてフラップが固定されれば、全体のフラ ップの直立姿勢の安定が維持される。このフラップの直立姿勢の維持は、この程 度で十分であるが、必要に応じて四隅において固定する方式としてもよい。
【0017】 本願の請求項5の考案は、前記請求項1ないし4の考案において、アルファ化 穀粒を充填して包装した状態で、前記外箱内の空間上部に、熱湯注入時に膨潤す るアルファ化穀粒の容積増大分で満たされる空間を設けて、この空間内に、炊き 出し時の膨潤したアルファ化穀粒の全量を小分け包装するに足る数のプラスチッ ク製の容器、及び必要な給食用補助具を収納したことを特徴とする。
【0018】 この外箱内の空間に収納することが好ましい給食時に用いる補助具としては、 しゃもじ,カップ,皿,スプーン,フォーク,箸,輪ゴム,衛生手段ないしホチ キス等々を挙げることができる。プラスチック製の容器は膨潤化したアルファ化 穀粒を小分け包装するためのものであり、一般的な薄肉プラスチック製で、積層 して容積をとらないものが好ましい。
【0019】 この考案によれば、一つの包装体で、大量炊き出し時に必要な用具類が全て準 備できる。
【0020】 本願請求項6の考案は、前記請求項5において、包装用外箱の天井フラップの 延出長は、これらの各フラップを直立姿勢で固定した時に形成される外箱側壁か ら天井フラップで形成される内側空間が、膨潤したアルファ化穀粒の全量を小分 け包装したプラスチック製容器の全てを詰め込むのに十分な空間容積となる寸法 に設けられていることを特徴とする。
【0021】 この考案によれば、一つの包装体についてアルファ化穀粒の膨潤作業を行った 後、これを一つの外箱で一括運搬することができるので、運搬作業が容易化され る。
【0022】
【考案の実施の形態】
実施形態1 図1〜図7は本考案の包装体の一例を示すものであり、アルファ化穀粒の充填 と共に、このアルファ化穀粒充填の上部空間に給食配給のための補助具を収納し た例を示している。
【0023】 これらの図において、1は外箱、2は水又は熱湯の漏れないポリエチレンの如 きプラスチックの内袋(第1袋)、3は発泡プラスチックス製の上部開放形の箱 型ケース、4はガスバリヤー性の高いラミネートフイルムからなる外袋(第2袋 )、5は上記内袋2に充填されたアルファ米である。
【0024】 本例の外箱1は、高さが浅い段ボール製の箱であり、充填されているアルファ 米を熱湯で膨潤させたときの膨潤容積に見合って、外箱1内の上部に空間を設け ることができる。例えばアルファ米約5Kg(約50食分)の包装の場合は、例 えば290mm×280mm×160mm寸法の内容積を有する段ボール箱が適 当な大きさのものとして用いられ、この外箱の天井フラップ101,102,1 03,104を図2のように直立固定した場合の内側容積は、横寸法の1/2だ け(280/2=140)高さが高くなって、内側容積は290mm×280m m×300mmとなる。
【0025】 本例の外箱1の天蓋は、四側壁から上方に延出された天井フラップ101,1 02,103,104を閉じ合わせることで閉塞される構造のものであり、開封 時には、図1及び図2に示す如くこれらの天井フラップを開くフラップ構造に設 けられている。
【0026】 内袋2は、本例では、ポリエチレン100μmを使用しているが、特にこれに 限定されるものではない。
【0027】 この内袋2内にアルファ化うるち精白米を充填した後、袋口で熱シールされて 外気から気密的に密閉する封止シールが行なわれ、必要に応じて内部には脱酸素 剤6を封入することができる。なお内袋2には、袋の底部から約15cmのとこ ろに注水線を表示して、炊き出しに際しての熱湯注水(アルファ米の約l.6倍 )量の目安となるようにすることができる。
【0028】 上記発泡プラスチックスケース3は、袋のピンホールの発生を防止する補強材 として、あるいは、熱湯によるアルファ化穀粒を戻す時間を短縮するための断熱 保温材の役割をはたすものとして有効であり、材質的にはこれらの機能を満足で きるものであれば特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンフォーム、 ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等のものを使用できる。
【0029】 この発泡プラスチックスケース3の側壁高さは、アルファ米の膨潤容積を考慮 して、封入したアルファ米の上面よりもその分だけ高くして設けておくことが好 ましい。
【0030】 上記外袋4にはアルミ蒸着ラミネートフィルム(ナイロン15μm,アルミ蒸 着ポリエステル12μm,接着用ポリエチレン20μm,線状低密度ポリエチレ ン60μm)製の袋が用いられている。
【0031】 なお、本例の外箱1の側壁の高さ、及びラミネートフイルム袋4と発泡プラス チックス3の寸法は、内袋2に充填したアルファ米の上面よりも十分大きく設け ることで形成される空隙空間に、給食用の弁当容器7、割箸8、盛り付け用のし やもじ9、ふりかけ等の副食品10、弁当容器の蓋を閉じるための輪ゴム11を 収納してある。これらはいずれも、充填されたアルファ米の食数に見合う数だけ 用意されるが、内袋2の外側、あるいは内袋2と外袋4に分けて収納してもよい 。
【0032】 そして本例は、図1,図2に示す如く、天井フラップ102〜104のうちの 四隅の対角位置の一対の位置に関係して、天井フラップ101と104の隣接す る側縁の近傍に針金貫通用穴1011,1041を設け、同様に天井フラップ1 02と103の隣接する側縁の近傍に針金貫通用穴1021,1031を設け、 これらに針金入りビニール紐(ビニール被覆針金)12を通して結着することで 図2のように、四片の天井フラップ102〜104を直立姿勢に固定するように したという特徴がある。なお、この針金入りビニール紐12は図6に示した補助 具等と共に外箱内に予め内填(図示せず)されている。
【0033】 また、本例では、対向一対の天井フラップ101と103にこれを吊持して運 搬する際に利用される把手用穴1012,1032が設けられている。
【0034】 以上のように構成されたアルファ化穀粒の炊き出し用包装体によれば、炊き出 しに際しては、外箱1のフラップを開き、袋を上部で開封して内部に熱湯を注水 線まで注入し、本例のアルファ化米では約20分そのままおくことで、炊き立て の状態の米飯を得ることができる。
【0035】 そしてその際に、天井フラップ102〜104を直立姿勢で固定しない方式の 場合には、図8に示すように、該天井フラップは外側に折れ曲がる状態となるの で、膨潤化する外箱1の内部空間内におさまるように制限する必要があるが、図 2に示したように、天井フラップ101〜104が直立姿勢で固定される場合に はかかる制限がないので、アルファ化穀粒充填量や熱湯の注ぎ量を多く設定する こともでき、一箱当たりで調製できる非常食を効率よく作ることができる。
【0036】 また上述の天井フラップを直立固定させた状態での空間は、アルファ米を膨潤 化した時の米飯が外箱1の外に溢れ出るを防止する作用を効果的に果たすことが できる。
【0037】 そして、膨潤化した米飯を小分け容器である給食用の弁当容器7に盛りつけた 後、図3に示すように天井フラップを直立固定した当該外箱1内に詰め込んで運 搬することができ、この際に、把手穴1012,1032が利用できると共に、 フラップが固定されているので、運搬中に弁当容器7が箱外に脱落することもな いという利点が得られる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、アルファ化穀粒を長期保管するこ とができる包装体として取り扱い性に優れ、しかも調理に際しては、アルファ化 穀粒を箱に入れたまま袋内に熱湯を注入するだけでよいため、鍋や釜が不要であ り、熱源の設備も小さくてよいという実公平7−43013号公報提案の包装体 を更に改良して、天井フラップを開封し直立させた姿勢で隣接するもの同士を固 定することで、天井フラップに囲まれた内側空間を含めて大きく利用でき、膨潤 による容積増大でアルファ化穀粒が箱の外に溢れる虞れを解消できる他、外箱内 へのアルファ化穀粒の充填量の制限が緩和されて、一箱当たりの充填量を多くす ることができる。
【0039】 また、天井フラップを直立姿勢で固定した状態の外箱を、膨潤後のアルファ化 穀粒を小さな容器に小分け包装したものを詰め込んで一括運搬する通い箱として 利用でき、途中で小分け包装容器が脱落して中身を汚すこともない。
【0040】 更に、この通い箱として利用する際に、一対の天井フラップに設けた把手穴を 利用できるので有利である。
【提出日】平成10年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 この外箱内の空間に収納することが好ましい給食時に用いる補助具としては、 しゃもじ,カップ,皿,スプーン,フォーク,箸,輪ゴム,衛生手ないしホチ キス等々を挙げることができる。プラスチック製の容器は膨潤化したアルファ化 穀粒を小分け包装するためのものであり、一般的な薄肉プラスチック製で、積層 して容積をとらないものが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルファ化穀粒の炊き出し用包装体の実施形態
1における外箱を、その天井フラップを針金入りビニー
ル紐を用いて直立姿勢で固定するようにした構成のもの
で示した斜視図。
【図2】図1の天井フラップを直立姿勢で固定した状態
を示した斜視図。
【図3】図2の外箱内に小分け弁当容器を詰め込んで運
搬する際の状態を示した斜視図。
【図4】実施形態1の包装体の内袋にアルファ化穀粒を
充填した状態を示した縦断面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】図4の外箱内部の上部空間に給食配給のための
容器や箸等の補助具を収納し、天蓋を閉塞した状態を示
した縦断面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】天井フラップを直立姿勢で固定しない場合の膨
潤化作業を行う際の状態を示した斜視図。
【符号の説明】
1…包装用外箱 101,102,103,104…天井フラップ 1011,1021,1031,1041…針金貫通穴 1012,1032…把手穴 2…内袋 3…発泡プラスチックスケース 4…外袋 5…アルファ化穀粒 6…品質保持剤(脱酸素剤) 7…米飯小分け弁当容器 8…割箸 9…しやもじ 10…ふりかけ 11…輪ゴム 12…針金入りビニール紐

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱湯を注入できるように上部が開封可能
    に設けられ、内部にアルファ化穀粒が充填された防水プ
    ラスチック製の密封第1袋と、発泡体からなり該アルフ
    ァ化穀粒を充填した第1袋を載置する底敷又は該第1袋
    を内装する上方開放型の箱型ケースと、この底敷又は箱
    型ケース及びこれと組み合わされた第1袋の全体を包み
    込むガスバリヤー性でかつプラスチック製の密封第2袋
    と、該第2袋で包み込まれた袋体の全体が内装される直
    方体型の段ボール箱であり、かつ該直方体型箱の四側壁
    それぞれから上方に延出されかつ内側に折り込まれるこ
    とで該箱の天井開口を閉塞する各側壁から延出の4枚の
    天井フラップを有する段ボール製の包装用外箱とを備え
    た包装体であって、 前記した各側壁から延出された天井フラップには、これ
    らの天井フラップを開封し直立させた姿勢で各天井フラ
    ップの隣接同士を固定するための天井フラップ固定手段
    を該包装用外箱内に内填すると共に、天井フラップの対
    向一対には、各天井フラップを直立姿勢で固定した時に
    箱を吊持運搬するのに用いられる把手用穴を設けたこと
    を特徴とするアルファ化穀粒の炊き出し用包装体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、天井フラップを開封
    し直立させた姿勢でこれら天井フラップの隣接同士を固
    定するために、各天井フラップにはその側縁近傍にこれ
    らの天井フラップを針金止めするための針金貫通穴を予
    め設けると共に、該針金貫通用の穴に通し固定すること
    で該4枚の天井フラップを直立姿勢に保持させる少なく
    とも2本の針金を前記固定手段として該包装用外箱内に
    内填したことを特徴とするアルファ化穀粒の炊き出し用
    包装体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、天井フラップを開封
    し直立させた姿勢でこれら天井フラップの隣接同士を固
    定するために、該隣接天井フラップに渡って両者を連結
    固定できる長さの接着テープをその接着面に剥離紙を積
    層して前記固定手段として該包装用外箱内に内填したこ
    とを特徴とするアルファ化穀粒の炊き出し用包装体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、隣接する天
    井フラップの固定は、四隅の少なくとも対角線位置にあ
    る一対において行われることを特徴とするアルファ化穀
    粒の炊き出し用包装体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    アルファ化穀粒を充填して包装した状態で、前記外箱内
    の空間上部に、熱湯注入時に膨潤するアルファ化穀粒の
    容積増大分で満たされる空間を設けて、この空間内に、
    炊き出し時の膨潤したアルファ化穀粒の全量を小分け包
    装するに足る数のプラスチック製の容器、及び必要な給
    食用補助部品を収納したことを特徴とするアルファ化穀
    粒の炊き出し用包装体。
  6. 【請求項6】 請求項5において、包装用外箱の天井フ
    ラップの延出長は、これらの各フラップを直立姿勢で固
    定した時に形成される外箱側壁から天井フラップで形成
    される内側空間が、膨潤したアルファ化穀粒の全量を小
    分け包装したプラスチック製容器の全てを詰め込むのに
    十分な空間容積となる寸法に設けられていることを特徴
    とするアルファ化穀粒の炊き出し用包装体。
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