JP3053437U - 記録媒体収納トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体を収納する凹部中央に寸法管理や加
工工数を要する凸部が不要であり、かつ記録媒体を簡単
に装着して表面に文字や図形を印字することのできる記
録媒体収納トレーを提供する。 【構成】 記録媒体３の表面にタイトル等を印刷するプ
リンター４に配置される記録媒体収納トレー１０におい
て、プリンター４のトレー挿入口に挿入可能な幅寸法で
かつ両側部がプリンター４の送り機構で移送可能な厚さ
寸法に形成された第１の薄板部１０と、上面に記録媒体
３が表面をわずかに突出するようにして装着される凹部
２１が形成された第２の薄板部２を設け、第２の薄板部
２の凹部２１の平面形状を記録媒体３の形状に合わせて
前半分を正方形状にかつ後半分を円形に形成し、さらに
第２の薄板部２の前面側の辺と平行に長溝１３を形成す
ることで長溝１３と凹部２１との間に、凹部２１内に収
納された記録媒体３を中心側に押しつける弾性変形部１
０３を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコンパクトディスク、フロッピーディスク等（以下記録媒体という） の表面に見出し、記録内容等の情報や画像を印刷するプリンターに用いられる記 録媒体収納トレーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

記録媒体の表面には製造会社の社名、製品名等データ記録毎に変える必要のな い文字、図柄等がすでに印刷されているものと何ら印刷されていないものがある が、いずれにしてもそこに記録されているデータの内容について媒体表面に直接 タイトル等を印刷しておくと便利である。そして、ユーザーの側において希望す る内容、画像等を印刷するプリンターが開発されており、このプリンターには記 録媒体を印刷ヘッドに揃送する記録媒体収納トレーが備えられているのが一般的 である。 従来の記録媒体収納トレーは記録媒体を収納する記録媒体の外径より大径の凹 部を有し、この凹部の中央に記録媒体の中心孔が嵌合する凸部が形成された構造 を有している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような従来の記録媒体収納トレーは記録媒体を収納する凹部の 内径と記録媒体の外径は遊嵌に構成されており、中央の凸部外径と記録媒体の中 心孔内径が止まり嵌めに形成されているものがほとんどである。 それ故、記録媒体収納トレーの凹部中央に凸部を形成する必要と、比較的小さ な凸部に記録媒体の中心孔の内径に固定する構造を形成する必要があり、寸法管 理及び加工工数がかかるという問題があった。

【０００４】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、記録媒体を収納する凹部中央に寸法管理や加工工数を 要する凸部が不要であり、かつ記録媒体を簡単に装着して表面に文字や図形を印 字することのできる記録媒体収納トレーを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため請求項１記載の考案は、記録媒体の表面にタイトル等 を印刷するプリンターに配置される記録媒体収納トレーにおいて、前記プリンタ ーのトレー挿入口に挿入可能な幅寸法でかつ両側部が前記プリンターの送り機構 で移送可能な厚さ寸法に形成された第１の薄板部と、この第１の薄板部の上面に 前記記録媒体がその表面をわずかに突出するようにして装着される凹部が形成さ れた第２の薄板部とを設け、前記第２の薄板部の凹部の平面形状を前記記録媒体 の形状に合わせて前半分を正方形状にかつ後半分を円形に形成し、さらに前記第 ２の薄板部の前面側の辺と平行に長溝を形成することで前記長溝と凹部との間に 、前記凹部内に収納された記録媒体を中心側に押しつける弾性変形部を形成した ことを特徴としている。

【０００６】 請求項２では、前記第１の薄板部と前記第２の薄板部とが２枚の薄板で形成さ れると共に、前記弾性変形部を除いて相互に固定されていることを特徴としてい る。

【０００７】 請求項３では、前記第１の薄板部の中央に、前記記録媒体の貫通孔に位置する 円孔を設けたことを特徴としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づいて、詳細に説明する。 図１は本考案に係る記録媒体収納トレーに記録媒体を収納する前の状態を示す 外観図、図２は記録媒体収納トレーに記録媒体が収納された状態を示す正面図、 図３は記録媒体拡大平面図、図４は記録媒体が収納された記録媒体収納トレーを プリンターに装着する状態を示す外観図である。

【０００９】 図１において、長方形の第１の薄板部１に正方形の第２の薄板部２が接着され ており、第１の薄板部１は厚さ０．５ｍｍ、第２の薄板部２は厚さ１．０ｍｍの プラスチックで構成されている。 第１の薄板部１は、プリンター４の挿入口に挿入可能な幅寸法でかつ両側部１ ａがプリンターの送り機構で移送可能な厚さ寸法（本実施例では０．５ｍｍ）に 形成されている。第２の薄板部２の中央に記録媒体３が嵌合される凹部２１が形 成され、凹部２１の平面形状は前半分を横幅が記録媒体３の直径と略同寸法でか つ送り方向が記録媒体３の半径と同寸法の矩形に形成されると共に後半分が記録 媒体３の平面形状と同一の半円形に形成さている。 尚、第１の薄板部１の凹部２１に臨む中心に円孔１１を形成するようにしても よく、あるいは円孔１１は設けなくてもよい。 この第１の薄板部１と第２の薄板部２により記録媒体収納トレー１０が形成さ れている。尚、１２は複数個所に表示された記録媒体収納トレー１０をプリンタ ー４（図４参照）に挿入するときの矢印、３１は記録媒体３の中心に形成された 孔である。

【００１０】 図２において、記録媒体３が記録媒体収納ケース１０に収納され、記録媒体３ の厚さが通常１．２ｍｍであることから記録媒体３の表面は第２の薄板部２から ０．２ｍｍ突出し、プリンターの印刷ヘッドにより印刷が行われる。

【００１１】 図３において、第２の薄板部２の矩形の凹部２１の前面側の辺２１ａと平行に 長溝１３が形成され、この長溝１３を設けることで、凹部２１との間に弾性変形 部１０３が形成される。この弾性変形部１０３は、第１の薄板部１に固定される ことなく自由に変形可能とすることでより大きなバネ効果が得られる。 したがって、この弾性変形部１０３によって記録媒体３が中心側に押しつけら れることとなり、記録媒体３が凹部２１から簡単に外れるのが防止されると共に 、記録媒体３を凹部２１に装着する場合には、記録媒体３を弾性変形部１０３側 に押しつけながら凹部２１に押し込むことで簡単に収納される。

【００１２】 又、記録媒体３を凹部２１から取り外す時は、記録媒体収納トレー１０の全体 を心持ちそらせてやれば記録媒体３が弾性変形部１０３から解放される。尚、円 孔１１が形成されている場合は、記録媒体収納トレー１０の裏側から円孔１１を 利用して指で記録媒体３を押し上げてもよい。

【００１３】 １０４は記録媒体収納トレー１０をプリンター４のトレー挿入口４２に挿入設 置する時の位置決め固定用の小孔である。

【００１４】 図４において、プリンター４の本体４１の内部にはトレー挿入口４２が備えら れており、記録媒体３が収納された記録媒体収納トレー１０が挿入され、プリン ター４の送り機構で本体４１内を通過する間に記録媒体３の表面に印刷が行われ る。

【００１５】 このように本実施の形態においては、第１の薄板部１と、第２の薄板部２とを 接着することで容易にかつ安価に製作が可能である。第２の薄板部２には予め凹 部２１と長溝１３を開口しておくことが好ましい。記録媒体３を記録媒体トレー １０へ着脱するのも簡単にできる。

【００１６】 尚、本実施の形態においては、種々の変更が可能であり、記録媒体収納トレー １０は第１の薄板部１と第２の薄板部２を接合するのではなく、一体成形しても よいし、又、材料もプラスチックの代わりに厚紙等を用いてもよく、更に、一般 のＣＤケースに適用可能なことはもちろんである。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る記録媒体収納トレーによれば、記録媒体が 収納される凹部の一辺に弾性変形部を設け、これによって記録媒体を凹部内に固 定するようにしたので、製作が容易で安価であり、記録媒体の記録媒体収納トレ ーへの取り付け取り外しの操作も簡単である。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る記録媒体収納トレーに記録媒体
を収納する前の状態を示す外観図である。

【図２】 記録媒体収納トレーに記録媒体が収納された
状態を示す正面図である。

【図３】 記録媒体を記録媒体収納トレーの凹部に固定
する部分の拡大図である。

【図４】 記録媒体が収納された記録媒体収納トレーを
プリンターに装着する状態を示す外観図である。

【符号の説明】

１ 第１の薄板部 ２ 第２の薄板部 ３ 記録媒体 ４ プリンター ４０２ トレー挿入口 １０ 記録媒体収納トレー １１ 円孔 １３ 長溝 ２１ 凹部 ２１ａ 一辺 １０１ 開口 １０３ 弾性変形部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体の表面にタイトル等を印刷する
   プリンターに配置される記録媒体収納トレーにおいて、
   前記プリンターのトレー挿入口に挿入可能な幅寸法でか
   つ両側部が前記プリンターの送り機構で移送可能な厚さ
   寸法に形成された第１の薄板部と、この第１の薄板部の
   上面に前記記録媒体がその表面をわずかに突出するよう
   にして装着される凹部が形成された第２の薄板部とを設
   け、前記第２の薄板部の凹部の平面形状を前記記録媒体
   の形状に合わせて前半分を正方形状にかつ後半分を円形
   に形成し、さらに前記第２の薄板部の前面側の辺と平行
   に長溝を形成することで前記長溝と凹部との間に、前記
   凹部内に収納された記録媒体を中心側に押しつける弾性
   変形部を形成したことを特徴とする記録媒体収納トレ
   ー。
2. 【請求項２】 前記第１の薄板部と前記第２の薄板部と
   が２枚の薄板で形成されると共に、前記弾性変形部を除
   いて相互に固定されていることを特徴とする請求項１に
   記載の記録媒体収納トレー。
3. 【請求項３】 前記第１の薄板部の中央に、前記記録媒
   体の貫通孔に位置する円孔を設けたことを特徴とする請
   求項１又は２に記載の記録媒体収納トレー。