JP3053201U - シート状製品の静電気除去装置 - Google Patents

シート状製品の静電気除去装置

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JP3053201U
JP3053201U JP1998002791U JP279198U JP3053201U JP 3053201 U JP3053201 U JP 3053201U JP 1998002791 U JP1998002791 U JP 1998002791U JP 279198 U JP279198 U JP 279198U JP 3053201 U JP3053201 U JP 3053201U
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JP1998002791U
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Inventor
豊 牧野
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東英電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状製品として連続的、高能率に得られ
る各種製品における静電気を有効且つ的確に除去するこ
とのできる装置を提供する。 【構成】 シート状製品の幅員をカバーする長さをもっ
たケース10内に高吸水性樹脂部材3を収納し、水タン
クに連結された加湿機構とこの加湿機構からの湿分を目
的とするシート状製品に吹付けるための複数個のフアン
2を前記ケースの長さ方向にそって配設し、フアンの吹
出部にイオン化電極1をそれぞれ設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術】
本考案はシート状製品の静電気除去装置に係り、シート状製品として連続的且 つ高能率に得られる各種製品における静電気を有効且つ的確に除去することので きる装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
各種シート状製品において、今日においては樹脂質を採用されることが次第に 多くなりつつあり、このようなフィルム等の製品においてはそれなりに静電気の 発生が避けられないことは周知の如くである。従ってこのような製品の製造過程 において上記のように発生する静電気を除去することについて種々の手段が講ぜ られている。
【0003】 即ち、基本的には第1の手法として走行する製品を横断せしめて高電圧による 針状電極を列設して高電圧をかけ、イオンを発生させるものであるが、場合によ っては第2の手法としてこのような構成にフアンを併用せしめ、発生したイオン をシート面に対し適切に分布供給することが行われている。
【0004】 また第3の手法として、これらとは別に針状電極をフィルム等のシート状物の 幅方向に並べると共にその後方にフアンを配設して圧縮空気を吹きつけ、電極に 水分を送り込むと同時にイオンを被除去部体に吹付けることが行われている。更 に第4の手法としてこれらとは更に別に針状電極をフィルム等の幅方向にそって 並べ、しかもその後方にはフアンを置き、更にその後方には加湿機構を設けて前 記電極部に水分を送り込むと同時にイオンをフィルム等に吹きつけることが行わ れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記したような従来の静電気除去手法によるものは何れにしても好ましいもの となし得ない。即ち、第1の手法によるものは単に電極を配設しただけであるか ら静電気が有効適切に除去できない不利がある。これに対し第2の手法によるも のはフアンが併用されることによりイオン化電極部分に送風し空気中の水分を送 り込もうとするものであるが、湿度の低い条件下ではイオン発生が少く所期する ような静電気除去効果を求め難いことになる。
【0006】 更に第3の手法によるものは圧縮空気にコンデンサーからのオイル分が混入し て除電物に吹きつけられる可能性が高くて好ましくないことになり、第4の手法 によるものは加湿器を含む全般の設備構成が大型となり、また必然的に高価とな らざるを得ない欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記したような従来のものにおける技術的課題を解決することについ て検討を重ね、特定の加湿手法を採用することによって比較的コンパクトな構成 によって相当の幅員をもったシート状製品の全般に対し有効な静電気除去操作を 平易に実施することができるような静電気除去装置を得ることに成功したもので あって以下の如くである。
【0008】 (1) 目的とするシート状製品の幅員をカバーする長さをもったケース内に高 吸水性樹脂部材を収納すると共に水タンクに連結された加湿機構と該加湿機構か らの湿分を目的とするシート状製品に吹付けるための複数個のフアンを前記ケー スの長さ方向にそって配設し、前記フアンの吹出部にイオン化電極をそれぞれ設 けたことを特徴とするシート状製品の静電気除去装置。
【0009】 (2) ベース部体の両側に側板を対設し、それら対設側板の中間部にフアンか らの送風を目的とするシート状製品に導く開口を配設すると共にそれらの開口に 対しそれぞれフアンとイオン化電極を配設し、それらのフアンと前記ベース部体 との間に高吸水性樹脂部材の収納部と該高吸水性樹脂部材収納部に通口を介して 連結された水タンクとを有する加湿機構を設けたことを特徴とするシート状製品 の静電気除去装置。
【0010】 (3) 加湿機構と一方の側板との間および前記加湿機構とフアンとの間にそれ ぞれ間隙を形成し、上記した一方の側板に外気取入口を形成すると共に前記した フアンと加湿機構との間に多孔板を設けたことを特徴とする前記(1)(2)項 の何れか1つに記載のシート状製品の静電気除去装置。
【0011】 (4) 高吸水性樹脂部材を収納したケースおよび該ケースに連結された水タン クにヒータを添設して一定温度条件に加熱するようにしたことを特徴とする前記 (1)〜(3)項の何れか1つに記載のシート状製品の静電気除去装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記したような本考案によるものの具体的な実施態様を添附図面を適宜に参照 して説明すると、図1〜図3には本考案による静電気除去装置の1例について全 般的な構成関係が中間部を適当に省略した状態で示されており、目的とするシー ト状製品(例えば合成樹脂フィルム、樹脂被覆紙質材など)の幅員をカバーする 長さをもつと共に側板13を両側に取付けたケース10内に別に図4、図5にお いて示すような収納部4を形成して高吸水性樹脂部材3を収納すると共に前記収 納部4にそって水タンク5が平行状に取付けられている。
【0013】 水タンク5は前記収納部4との間に図5に示すように連結孔14が形成されて いて該タンク5内の水は適宜に収納部4内の高吸水性樹脂部材3に供給し所定の 一定含水状態を該樹脂部材3の全般において形成、維持するようにされ、水タン ク5には図示を省略したが、パイプないしチューブによって常に水が補給される ように成っている。なお前記した収納部4と水タンク5には加熱手段8が添設固 定されていて電気的その他の手法によって両部体4、5を加熱し、常に一定の温 度条件(例えば40℃前後)を形成する如く構成されている。
【0014】 上記したようなケース10はその上部に図4に示す如く箱型のベース部10a を有し、このようなベース部10aに対してその底部には底板10bが取付けら れているが、該底板10bには所定の間隔を採って開口6が図1に示すように配 設され、それらの開口6に対して図4または図2に示すようなフアン2がそれぞ れ取付けられ、また開口6の底面には電極取付材7が横設され、該取付材7に設 けられたイオン化電極1が前記開口6の中心部に位置するように組付けられ、イ オン化電極1は高電圧供給源(図示せず)に接続されていて送出される空気に対 しイオン化が図られる。
【0015】 なお図示のものにおいて9は断面L型の取付部材であって、前記した箱型ベー ス部10aに対し適宜に介装板11を介して図4に示すように取付けられ、該取 付部材9は上述した高吸水性樹脂部材3の収納部4に対して多数の小型穿孔が配 設された板材またはメッシュ材である通気板12を介して取付けられており、収 納部4に設けられた通口および取付部材9の通口19を介して図4および図5に 示すようにケース10内に高吸水性樹脂部材3の収納部4を介した湿潤エアーを フアン2に導くように成っている。
【0016】 即ち前記したフアン2が起動することによってケース10内の空気が放出され 、イオン化電極1部分に導かれることは上述した通りで、このようにケース10 内の空気がフアン2から放出されることにより、上記したような高吸水性樹脂部 材3の収納部4を通過した湿潤空気がケース10内に導かれることとなり、該湿 潤空気がイオン化電極1を経ることによって静電気除去に好ましいイオンと適当 且つ均一な湿分をもった空気をシート状製品面に向けて吐き出し、それによって 的確な静電気除去を図るものである。
【0017】 上記したような本考案によるものは、目的とするシート状製品の幅員をカバー する長さをもったケース内に高吸水性樹脂部材を収納すると共に水タンクに連結 された加湿機構と該加湿機構から湿分を目的とするシート状製品に吹付けるため の複数個のフアンをシート状製品の幅方向にそって配設し、前記フアンの吹出部 にイオン化電極をそれぞれ設けたことにより図示するようなコンパクトな棒状機 構を目的のシート状製品上に横断状にセットするだけで順次に高速製産されるシ ート状製品における静電気を的確に除去せしめ得、即ち高吸水性樹脂により均等 且つ適切に加湿されしかも水滴などを含有しない有効な空気を用いたイオン化空 気による有効な静電気除去を達成し、従ってまた相当の幅を有する製品に対する 場合であってもシート状製品を水滴などで汚損することのない条件下で円滑に作 業せしめる。
【0018】 また本考案のものは、ベース部体の両側に側板を対設し、それら対設側板の中 間部にフアンからの送風を目的とするシート状製品に導く開口を配設すると共に それらの開口に対しそれぞれフアンとイオン化電極を配設したことにより、断面 箱型の如きベース部体を基体として全体の組付けを的確に構成し、相当の長さを 有する除去装置をコンパクトに構成せしめ、前記したようなそれらのフアンと前 記ベース部体との間に高吸水性樹脂部材の収納部と該高吸水性樹脂部材収納部に 通口を介して連結された水タンクとを有する加湿機構を設けたことにより有効な 静電気除去をシート状製品の全域において適切に達成する。
【0019】 更に、加湿機構と一方の側板との間および前記加湿機構とフアンとの間にそれ ぞれ間隙を形成し、上記した一方の側板に外気取入口を形成すると共に前記した フアンと加湿機構との間に多孔板を設けたことにより断面箱型に形成されたベー ス部体の内域を有効に利用し、また外気を適切に取入れた好ましいイオン化空気 を送出せしめる。
【0020】 また本考案は、高吸水性樹脂部材を収納したケースおよび該ケースに連結され た水タンクにヒータを添設して一定温度条件に加熱するようにしたことにより高 吸水性樹脂部材に対する給水加湿を有効且つ均一化せしめ、前記したような静電 気除去の好ましい湿分を有効に含有したイオン化空気を的確に得しめる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したような本考案によるときは相当の幅員を有し、高速且つ連続して 生産されるシート状製品における静電気を比較的コンパクトな機構により適切に 加湿されたイオン化空気により均一且つ的確に除去することができるものであり 、しかもコンパクトであるから低コストであるなど工業的にその効果の大きい考 案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の全般的構成関係を示した底面図で
ある。
【図2】図1に示したものの側面図である。
【図3】図1、2に示したものの平面図である。
【図4】図1〜3に示したものにおける加湿機構および
フアン部分の側面図である。
【図5】図4におけるV部分の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 イオン化電極 2 フアン 3 高吸水性樹脂部材 4 収納部 5 水タンク 6 開口 7 電極取付材 8 加熱手段 9 取付部材(L型) 10 ケース 10a そのベース部 10b その底板 11 介装板 12 通気板(小型穿孔板またはメッシュ材) 13 側板 14 連結孔 (19)通口(取付部材9の)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的とするシート状製品の幅員をカバー
    する長さをもったケース内に高吸水性樹脂部材を収納す
    ると共に水タンクに連結された加湿機構と該加湿機構か
    らの湿分を目的とするシート状製品に吹付けるための複
    数個のフアンを前記ケースの長さ方向にそって配設し、
    前記フアンの吹出部にイオン化電極をそれぞれ設けたこ
    とを特徴とするシート状製品の静電気除去装置。
  2. 【請求項2】 ベース部体の両側に側板を対設し、それ
    ら対設側板の中間部にフアンからの送風を目的とするシ
    ート状製品に導く開口を配設すると共にそれらの開口に
    対しそれぞれフアンとイオン化電極を配設し、それらの
    フアンと前記ベース部体との間に高吸水性樹脂部材の収
    納部と該高吸水性樹脂部材収納部に通口を介して連結さ
    れた水タンクとを有する加湿機構を設けたことを特徴と
    するシート状製品の静電気除去装置。
  3. 【請求項3】 加湿機構と一方の側板との間および前記
    加湿機構とフアンとの間にそれぞれ間隙を形成し、上記
    した一方の側板に外気取入口を形成すると共に前記した
    フアンと加湿機構との間に多孔板を設けたことを特徴と
    する請求項1、2の何れか1つに記載のシート状製品の
    静電気除去装置。
  4. 【請求項4】 高吸水性樹脂部材を収納したケースおよ
    び該ケースに連結された水タンクにヒータを添設して一
    定温度条件に加熱するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1つに記載のシート状製品の静電気除
    去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013084415A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Omron Corp 除電装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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