JP3052170U - 発光体と感光体を使った土石流並び地滑り感知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土石流感知装置の誤作動を防ぎ、土石流並び
地滑り感知機を安価で容易に設置する。 【解決手段】 発光ダイオード（２）とフォトダイオー
ド（３）を普段干渉しあわないかっこうに配置して有事
に装置内が濁るようにする、有事に装置内が濁るとその
濁りの粒子に発光ダイオード（２）の光が乱反射しフォ
トダイオード（３）が反応する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は土石流及び地滑り発生時の地盤の変化を発光体及び受光体により感知 する装置また装置を設置する工法に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の土石流感知装置は、直接地表に設置し直接地表の動きを観察するもので あり、機械式あるいは電気式により地盤の動きを観察する、また従来の発光体及 び感光体を利用した警報機は空気中で使用する事を目的としたもので水中での使 用はまったく考えられていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の土石流警報機にあっては、直接地表を観測している為動物等の移動等に よる誤作動が頻発している、また一度作動してしまった装置は人間が直接装置に おもむき装置を再起動させる必要があり土石流危険時に誤作動による再起動が困 難で危険である、さらに装置自体特殊な物で高価であり設置するにあたり特殊な 技術や経験及び勘が必要になる。

【０００４】 本考案は土石流並び地滑り発生危険地帯に安価で、設置時期を選ばず設置が容 易で警報装置作動時からの復帰が容易で土石流並び地滑り発生危険時から危険が 去るまでの継続的な観察を可能にし、対応年数の長い長期間の観察が可能な装置 と装置を設置する工法を提供する事を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の感知機においては、土石流を感知する場 合ストレーナー（５）つきで中空の杭（１）に下半分透明な容器（４）を取り付 け、容器に発光体（２）と通常発光体がだす光を感知しない方向に取り付けた感 光体（３）を取り付け、更に容器内に水等透明な液体（７）と通常発光体の光を 受けない位置に溜まる様にした粘性の少ない微細な粉末（８）入れた装置を、土 石流危険地に設置する。

【０００６】 土石流とは危険地帯における短時間の大雨、等による地盤の表層での物で、い わゆる地山と表土間での地下水の飽和またはその他の原因による地盤の深層部分 で発生するものを地滑りと考える。

【０００７】 本考案の場合、通常発光ダイオード（２）の光は容器の透明な部分（６）を透 過し、又反射光も直線的な物になり光がフォトダイオード（３）の感光視野から それていれば装置は反応しない、もちろん装置の透明部分以外は光を反射しない よう塗装もしくは加工する。

【０００８】 土石流が発生した場合その衝撃は杭を伝わるか装置を直接揺する事になる、す ると衝撃は微細紛（８）は容器内に舞い上り微細紛（８）は発光ダイオード（２ ）の光を乱反射させ、その光はフォトダイオード（３）が捕え信号を出すことに なる、その土石流が納まった後微細紛（８）は（６）の斜面を滑り落ち元の位置 に納まりフォオトダイオード（３）の信号が止まり土石流終了の信号となる、こ れは地下水の飽和を起因とする地滑りに関しても同じことで、さらに電源ケーブ ル（１１）信号ケーブル（１２）内に別に閘門線を設ける事で信号の種類を装置 の信号か装置の破壊かを外から知る事が出来る。

【０００９】 また地下水の飽和に起因する地滑り発生危険時にはそれまで表土を固定してい た物例えば植物の根や表土自体が持つ内部摩擦等の変化による地盤の変化がある 、つまり地下水が濁る事になる、その時通常地下水の無い場所に設置した装置で も地下水はストレーナーの穴から進入しストレーナーの中に濁った水が充満する 、この発光オダイオード（２）及びフォトダイオード（３）の狙う点Ａにおいて 、発光ダイオード（２）から出ている光は濁った水の中の粒子に乱反射し、光は 普段光が届かないフォトダイオード（３）が反応して土石流の警報を出す、従来 の警報機では警報を出した時点で装置の役割が終わっていたが本装置では水が澄 んだ時点でフォトダイオード（３）の反応も止まり警報解除の信号も出せる。

【００１０】 上記のとうり本考案の原理は従来火災時の煙探知機を防水使用にしたもであり 、大量生産された既製品のちよっとした加工で済み、杭自体も都市ボーリング用 の物やガス管、電線管、水道管等既成の物が使える為従来の感知機よりはるかに 安価に生産できる。

【００１１】 さらに、土石流並び地滑り警報機の設置にあたり手掘や機械式の掘削で装置を 設置し周囲の地盤を傷つけると降雨等により装置内に水が入った場合初めから濁 った水が入り装置の誤作動となる危険があるため、穿坑水を使った回転式ボーリ ング、圧入式、ハンマー等入力を含むパーカッション式等設置位置付近の地盤を 傷つけにくい工法をとる必要がある、又設置カ所は土石流を目的とした場合地表 部近くに、地滑りを目的とした場合地山と表土との境界付近に設置する。

【図面の簡単な説明】

【図１】土石流感知機の立面図である。

【図２】土石流感知機のａ−ａ′断面図である。

【符号の説明】

（１） 中空の杭 （２） 発光体（発光ダイオード） （３） 感光体（フォトダイオード） （４） 土石流感知の為の容器 （５） ストレーナー （６） 容器の透明な部分 （７） 水等透明な液体 （８） 粘性の少ない微細な粉末 （９） 杭先端部分 （１０） 容器取り付け用のボルト （１１） 発光体（発光ダイオード）の電源ケーブル （１２） 感光体（フォトダイオード）信号用のケーブ
ル （１３） 杭のジョイント部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ストレーナー（５）つきで中空の杭
   （１）に下半分透明な容器（４）を取り付け、容器に発
   光体（２）と通常発光体がだす光を感知しない方向に取
   り付けた感光体（３）を取り付け、更に容器内に水等透
   明な液体（７）と通常発光体の光を受けない位置に溜ま
   る様にした粘性の少ない微細な粉末（８）入れた装置。