JP3051664B2 - 往復動用軸封装置 - Google Patents
往復動用軸封装置Info
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Description
される軸封機構に関する。
〜8によって説明する。図5は従来例の往復動ポンプ用
軸封機構縦断面図、図6は従来例の高圧パッキンのメカ
パッキン、主パッキン及びスペーサリングの斜視図、図
7は従来例のポンプの吐出行程中の1シリンダの吐出圧
力の時間に対する変化を示す線図、図8は従来例の高圧
パッキンの主パッキンの断面の変化を示す図である。
おいて、1はロッド、2はメカパッキン2a、主パッキ
ン2b、スペーサリング2cからなる高圧パッキン、3
は低圧パッキン、4はポンプケーシング、5は高パッキ
ンケース、6は低圧パッキンケース、7は低圧パッキン
押え、8a,8b,8cはそれぞれ部材締付ボルトであ
る。
圧室、Bは低圧室、Cはリークオフ配管、Dはメカパッ
キンの高圧側端面の貫通溝である。前記した部材のうち
高圧パッキンケース5及び高圧パッキン2はポンプの型
式により単段から多段のものまであるが、本従来例では
単段数のものだけが例示されている。高圧パッキン2と
Oリング9bを組付けた高圧パッキンケース5と、低圧
パッキン3と低圧パッキン押え7とOリング9aを組付
けた低圧パッキンケース6をポンプケーシング4の外側
から順次ロッド1に嵌込み、締付ボルト8a,8b,8
cによりポンプケーシング4に締付けて軸封装置として
構成している。
a、主パッキン2b、スペーサリング2cの斜視図であ
りこのうちメカパッキン2aは円周上3分割のセグメン
トパッキンであり、外周のガータスプリングで分離しな
いように保持し、スプリング力で常にロッド1の方向へ
押付けるようにしている。3分割のメカパッキン2aの
各パーツの高圧側端面には内周側から外周側まで貫通溝
Dを設けている。
体型のリングとなっており、装着時はロッド1と隙間を
保っている。材質はロッド1と摺動するメカパッキン2
aと主パッキン2bは摩擦係数の小さいテフロン樹脂、
ロッド1とは摺動しないスペーサリング2cは金属を用
いている。
て説明する。往復動ポンプの吐出行程ではポンプケーシ
ング4の高圧室A側から昇圧した液体圧力が高圧パッキ
ン2に作用する。その際、液体はメカパッキン2aの3
分割面やロッド1との微細隙間より低圧側に流れ、同時
に貫通溝Dにより高圧パッキン2の外周面にも作用す
る。液体圧力は主パッキン2bの外周面に直接作用し、
内周面では液体がメカパッキン2aを通過時に減圧され
るため外周に発生する力の方が大きくなり、主パッキン
2bが内側に変形してロッド1と接触し高圧液体のシー
ルを可能にする。
隙間を保ち、主パッキン2bの内周エッジの割れやはみ
出しを防止している。図7は1サイクルの吐出行程時間
中のポンプの1シリンダ当りの吐出圧力の変化を示すも
のであるが、吐出圧力がP1に昇圧したときから吸込行
程移行直後の降圧時のP2 までロッド1と主パッキン2
bが接触しシールを行なう。
パッキンを通過する液体がリークとなって、低圧室Bに
流れ、リークオフ配管Cよりポンプのサクションライン
に回収される。このリークは低圧領域で生じるためポン
プ吐出量に対しては極めて少量となり、性能に影響を与
えない。
ンラインがリークオフ配管Cで結合され均圧化している
ためリークの発生はない。低圧室Bの液体は低圧パッキ
ン3によりシールする。高圧パッキン2の主パッキン2
bは内部の液体圧力によってのみ作動するためパッキン
が摩耗しても外部から増締めする必要がなくメンテナン
スフリーで継続使用できる。
例では次のような問題点があった。高圧パッキン2の構
成や基本的な形状については問題ないが、主パッキン2
bの材質が軟質材のテフロン樹脂であるためパッキンの
変形による摩耗が多く摩耗粉がサクションに混入しポン
プの吐出流体の質が悪化すると言う問題点があった。
化を示すが、材質の圧縮強さが流体圧力近傍であるた
め、主パッキン2bとロッド1の摺動面圧は常に流体圧
力と等しくなり、主パッキン2bの断面は摩耗と塑性変
形により(1)→(2)→(3)のように変化し高圧パ
ッキン2が1段ではシール機能を喪失することがあっ
た。このため従来より高圧パッキンは多数段に編成する
ことが多く、軸封部の軸方向取付けスペースが大きくな
ると言う問題点があった。
パッキンの摩耗量を最小限に止どめ、最少の高圧パッキ
ンの段数で清浄な加圧流体の供給を可能とし、取付スペ
ースの小さい往復動軸封用装置を提供するところにあ
る。
軸封装置は往復動流体圧力機械の往復動用軸封装置であ
って、高圧室(A)から低圧室(B)に対しメカパッキ
ン2aと主パッキン2bとスペーサリング2cから構成
された高圧パッキン2において、前記主パッキンは前記
流体圧力機械の吐出圧力より十分高い圧縮強さを有する
プラスティック材から成るとともに、外周に吐出圧力が
作用するときのみ半径方向に常に一定の弾性変形となる
ようなパッキンの内外径比と剛性を有し、往復動軸1と
摺動してシールを行うように構成されたことを特徴とし
ている。
1記載の往復動用軸封装置において主パッキンの変形量
を設定することを特徴としている。
1記載の往復動軸封装置において摩耗により主パッキン
2bの内径が大きくなったときパッキンの摺動面圧を低
減するようにパッキン材の剛性を半径に応じて与えるよ
うにしたことを特徴としている。
縮強さを有するプラスチック材とし、パッキン外周に吐
出流体が作用したときのみ半径方向に常に一定の弾性変
形となるようなパッキンの内外径比と剛性を持たせ、往
復動軸と摺動させてシールを行なうことを特徴とする (2)主パッキンの変形量を設定することを特徴とする (3)摩耗により主パッキンの内径が大きくなったと
き、パッキンの摺動面圧を低減するようにパッキン材の
剛性を内外径寸法で与えるようにしたことを特徴とする
形によりロッドとの接触で締代を発生させる。パッキン
の変形は常に一定の弾性変形量となるよう材質と形状を
定めているため、パッキンが摩耗すると、締代は低下す
る。締代の低下で面圧が低下するとパッキンは摩耗しに
くくなり、パッキンのシール機能は長期化する。
の流用と図1〜4により説明する。第1発明の実施の形
態の構成は図5に示す従来例と同様である。図において
1はロッド、2はメカパッキン2a、主パッキン2b、
スペーサリング2cから成る高圧パッキン、3は低圧パ
ッキン、4はポンプケーシング、5は高圧パッキンケー
ス、6は低圧パッキンケース、7は低圧パッキン押え、
8a,8b,8cはそれぞれ部材の締付ボルト、9a,
9bはOリング、Aは高圧室、Bは低圧室、Cはリーク
配管、Dはメカパッキン2aの高圧側の端面の貫通溝で
ある。
ロッドの縦断面図である。図1に示すように主パッキン
2bを固体潤滑材を含浸したプラスティック樹脂材とし
ポンプ吐出圧力が最大170kgf/cm2 において、
主パッキン2bの半径方向変位δが0.6mmになるよ
うに主パッキン2bの材質と形状を設計した。圧力作用
前の主パッキン2bとロッド1間の隙間S0 は0.1m
mであるためロッド1との間で0.5mmの圧縮代Sが
発生する。
念図を示すもので、横軸に運転時間t、縦軸に摩耗量H
を取っている。図2中のカーブは主パッキン2bの摩耗
の経時変化を示すもので、カーブAが従来のもの、カー
ブBが本発明に係わるものである。図示の通り従来のパ
ッキンは時間に比例して摩耗が増加するのに対して、本
発明のパッキンは摩耗量が限りなく圧縮代Sに等しいH
max に近づく指数関数カーブで表わされ摩耗量が制限さ
れる。
面図でパッキンの最大変形δγmaxを調整するため主パ
ッキン2bを材質の異なる2b1 と2b2 の組合せにし
たものである。次に図1に示す主パッキン2bの変形と
摩耗の実測例を図4に示す。パッキンの材質は圧縮強さ
が11.3kgf/mm2 のポリエステル樹脂とした。
δγmax は、次式により設定した。 δγmax =2γa γb 2 Pb /{E(γb 2 −γa 2 )} …(1) ここで、γa :パッキン内半径=29mm γb :パッキン外半径=41.5mm Pb :外圧 =1.72kgf/mm2 E :ヤング率 =330kgf/mm2 δγmax =0.59mm
定計算が可能である。 H=KPs Vt …(2) ここで、K:ロッドとパッキン間の比摩耗係数 mm2
/kgf Ps :摺動面圧 kgf/mm2 V:摺動速度 mm/s t:摺動時間 s
Kであり、この値は材料の組合せと摺動条件で決定され
る。摺動面圧Ps は運転初期に最大値となり、摩耗量H
がパッキンの最大変形δγmax に等しくなったとき零と
なる。この間、摩耗量Hの微細な変化ΔHは摺動面圧P
s の時間変化ΔPs /Δtの関数で表わされ、これを積
分して摩耗量Hが求められる。
と比摩耗係数Kが10-10 mm2 /kgfと5×10
-11 mm2 /kgfとしたときの計算値を示す。これら
の比摩耗係数は主パッキン2bとロッド1間の摩擦係数
が0.1以下の境界潤滑下の値を代入した。主パッキン
2bの最大締代δmax は(1)式で計算した0.6mm
のパッキンの変形から外圧が作用する前のロッド1と主
パッキン2b間の隙間S0 =0.1mmを除いたもので
示した。
定が可能であり、現に実測した摩耗量Hは推定値に近似
し、運転時間4500hにおいて最大締代0.5mmに
対して余裕をもって作動できることを確認した。この間
の高圧パッキン2を通過するリーク量は、ポンプの吐出
流量の1%以下でありポンプ性能に影響を与えることは
なかった。
て摩耗しても強度の変化はなく、外圧作用時の半径方向
弾性変形量は常に一定となる。このため締付面圧は摩耗
の進行と共に低下し、摩耗量は時間経過と共に一次遅れ
の指数関数曲線で最大摩耗量に近づくため、パッキンは
長寿命となる。従って、パッキンの摩耗量は従来のもの
より大幅に少なくなるため、吐出流体の清浄度低下を防
ぐことができる。また、摩耗量の設計が可能となるた
め、往復動流体圧力機械の条件に応じたパッキンの形状
および必要最小限の段数の設定が可能となる。
縦断面図、
概念図、
ンの半断面図、
実測値の線図、
化図、
面図。
2b…主パッキン、2c…スペーサリング、3…低圧パ
ッキン、4…ポンプケーシング、5…高圧パッキンケー
ス、6…低圧パッキンケース、7…低圧パッキン押え、
8a,8b,8c…締付ボルト、9a,9b…Oリン
グ、A…高圧室、B…低圧室、C…リークオフ配管、D
…メカパッキンの貫通溝、S0 …主パッキン初期隙間、
δ…パッキンの変形、δγm …主パッキンの最大変形、
S…主パッキン圧縮代、P…吐出圧力、H…主パッキン
の摩耗量、t…時間。
Claims (3)
- 【請求項1】 往復動流体圧力機械の往復動用軸封装置
であって、高圧室(A)から低圧室(B)に対しメカパ
ッキン(2a)と主パッキン(2b)とスペーサリング
(2c)から構成された高圧パッキン(2)において、
前記主パッキンは前記流体圧力機械の吐出圧力より十分
高い圧縮強さを有するプラスティック材から成るととも
に、外周に吐出圧力が作用するときのみ半径方向に常に
一定の弾性変形となるようなパッキンの内外径比と剛性
を有し、往復動軸(1)と摺動してシールを行うように
構成されたことを特徴とする往復動用軸封装置。 - 【請求項2】 主パッキン(2b)の変形量を設定する
ことを特徴とする請求項1記載の往復動用軸封装置。 - 【請求項3】 摩耗により主パッキン(2b)の内径が
大きくなったときパッキンの摺動面圧を低減するように
パッキン材の剛性を半径に応じて与えるようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の往復動用軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269302A JP3051664B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 往復動用軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269302A JP3051664B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 往復動用軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989117A JPH0989117A (ja) | 1997-03-31 |
JP3051664B2 true JP3051664B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17470458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269302A Expired - Lifetime JP3051664B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 往復動用軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3051664B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT411384B (de) * | 2000-04-10 | 2003-12-29 | Hoerbiger Ventilwerke Gmbh | Dichtring-kombination |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP7269302A patent/JP3051664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0989117A (ja) | 1997-03-31 |
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