JP3051632U - 小型磁界測定器 - Google Patents

小型磁界測定器

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JP3051632U
JP3051632U JP1998000750U JP75098U JP3051632U JP 3051632 U JP3051632 U JP 3051632U JP 1998000750 U JP1998000750 U JP 1998000750U JP 75098 U JP75098 U JP 75098U JP 3051632 U JP3051632 U JP 3051632U
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JP
Japan
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magnetic field
field measuring
magnetic flux
small
flux densities
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JP1998000750U
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English (en)
Inventor
秀雄 藤波
健一 山▲ざき▼
保衛 補永
正昭 茆原
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3軸方向それぞれの磁束密度Bx,By,B
zとこれらの合成値Brを一覧表示可能とする。また、
コストダウンと小型軽量化を可能とする。 【解決手段】 互いに直交する3軸方向成分の磁界の磁
束密度Bx,By,Bzを検出するセンサを有する磁界
測定器であって、3軸方向それぞれの磁束密度Bx,B
y,Bzとこれらの合成値Brを一覧表示する表示部2
を備える。そして、センサのX軸コイル、Y軸コイル、
Z軸コイルは同一の絶縁体に形成された互いに直交する
3方向の環状溝にそれぞれ巻回されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、互いに直交する3軸方向成分の磁界の磁束密度を測定する小型磁界 測定器に関する。さらに詳述すると、小型軽量化が図られたハンディタイプで携 帯に適した小型磁界測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯用の小型磁界測定器として、鉄心のコアに絶縁線を巻回して形成し たコイルを3個備えると共に、これら各コイルを互いに直交する3軸方向に向け て設置し、互いに直交する3軸方向成分の磁界の検出を可能にして3次元空間の どの方向から来る電磁波でも同時に計測できるようにした3軸計測タイプのもの がある。かかる3軸計測タイプの携帯用小型磁界測定器では筐体の前面に1行表 示の液晶表示部が設置されており、計測した3軸方向それぞれの磁束密度(実効 値)をスイッチ操作によって切り換えて順次表示するように設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の3軸計測タイプの携帯用小型磁界測定器では、3軸方向 それぞれの磁束密度を順番に1つずつ液晶表示部に表示するため、全てのデータ を一度で確認することができず、使い勝手が悪いものである。また、3個のコイ ルをそれぞれ独立した個々の鉄心(フェライトコア)に巻回してセンサを形成し 且つこれらを互いに直交する3方向に向けて設置するため、嵩張ると共に部品点 数が多く高価なものとなる。
【0004】 本考案は、3軸方向それぞれの磁束密度とこれらの合成値を一覧することがで きる小型磁界測定器を提供することを目的とする。また、本考案は、更なる小型 軽量化が可能な磁界測定器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するために請求項1記載の考案は、互いに直交する3軸方向 成分の磁界の磁束密度を検出するセンサを有する小型磁界測定器において、3軸 方向それぞれの磁束密度とこれらの合成値を一覧表示する表示部を備えるように している。したがって、4つのデータ、即ち3軸方向それぞれの磁束密度とこれ らの合成値が表示部に一覧表示され、表示切り換え操作を行わずに各データの内 容を一度に確認することが可能になる。
【0006】 また、請求項2記載の考案は、センサは、互いに直交する3軸方向にそれぞれ 向けたX軸コイル、Y軸コイル、Z軸コイルを備え、これらのコイルを同一の絶 縁体に巻回したものである。したがって、各コイルを別々の鉄心にそれぞれ巻回 した場合に比べてセンサが小型軽量化される。また、3つのコイルが一体化され るので、センサの取付作業が容易になる。
【0007】 また、請求項3記載の考案は、請求項2記載の小型磁界測定器において、3軸 方向の各コイルが、同一の絶縁体に形成された互いに直交する三方向の環状溝に 巻回されていることを特徴としている。したがって、各コイルの位置がずれるこ となく、安定している。
【0008】 更に、請求項4記載の考案は、請求項2または3記載の小型磁界測定器におい て、絶縁体が塩化ビニール製であることを特徴としている。したがって、軽量か つ安価に製作できる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1から図3に、本考案の小型磁界測定器の実施形態の一例を示す。この磁界 測定器は、例えばハンディタイプの携帯用小型磁界測定器であり、互いに直交す る3軸方向成分の磁界を検出するセンサ1と、3軸方向それぞれの磁束密度Bx ,By,Bzとこれらの合成値Brを一覧表示する表示部2を備えている。
【0011】 センサ1は、互いに直交する3軸方向、即ちX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向 にそれぞれ向けたX軸コイル3、Y軸コイル4、Z軸コイル5を備えて構成され 、これらのコイル3,4,5は同一の絶縁体6に巻回されている。絶縁体6は、 例えば図4及び図5に示すように円柱形状を成す塩化ビニール樹脂製のボビンで 、互いに直交する3本の環状溝6a,6b,6cが形成されている。各コイル3 ,4,5はこれら3本の環状溝6a,6b,6cに巻回されており、互いに直交 する3軸方向成分の磁界の磁束密度Bx、By、Bzを検出する。各コイル3, 4,5は、低い磁束密度を感度良く感知するために、線径を細く(例えば15μ m)して巻き数を増加させている。塩化ビニール樹脂製の絶縁体6は従来の磁界 測定器のセンサで使用していた鉄心に比べて軽量であり、センサ1を軽量化する ことができる。また、各コイル3,4,5を同一の絶縁体6に巻回することで一 体化することができるので、センサ1の取付作業が容易になると共にセンサ1を 小型化することができる。勿論、絶縁体6をフェライトなどで製作することも可 能である。
【0012】 各コイル3,4,5の出力、即ち各コイル3,4,5が磁界中に置かれること で発生する起電力は、信号処理部7にそれぞれ入力される。信号処理部7は、各 コイル3,4,5からの入力に基づいて3軸方向成分の磁界の磁束密度Bx,B y,Bzとこれらの合成値Brを演算する。即ち、信号処理部7は各コイル3, 4,5の起電力を増幅し、その電圧値に比例する各磁束密度Bx,By,Bzの 値を求める。更に、合成磁界Brは、IEEE(米国電気電子学会)スタンダー ドでは、各軸磁界成分の実効値の2乗和の平方根と定義されている。これは、三 次元磁界ベクトルの実効値の定義と等しく、各軸間の位相差によらず磁界の各軸 成分の実効値によってのみ決まる。そこで図5に示すように各磁束密度Bx,B y,Bzの値に基づいて合成値Brを求める。
【0013】 信号処理部7で求められた各磁束密度Bx,By,Bzと合成値Brは、表示 部2で一覧表示される。この表示部2は、例えば液晶表示素子(LCD:liquid crystal display)で構成され、筐体8の前面に取り付けられている。4つのデ ータ、即ち各磁束密度Bx,By,Bzと合成値Brを一覧表示できるように表 示部2は、例えば4行表示とされ、最上行から順番に合成値Br,X軸方向の磁 束密度Bx,Y軸方向の磁束密度By,Z軸方向の磁束密度Bzを表示する。各 磁束密度Bx,By,Bzと合成値Brを一覧表示することでこれらの値を一度 に確認することが可能になり、磁界測定器の使い勝手が向上する。なお、図中符 号9は電源スイッチである。
【0014】 なお、上述の形態は本考案の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、上述の説明では、表示部2を4行表示としているが、必ずしも4行表示に 限るものではなく、データの全てを一覧表示することが可能であれば4行表示に 限るものではない。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載の小型磁界測定器では、3軸方向それぞれ の磁束密度とこれらの合成値を一覧表示する表示部を備えているので、表示切り 換え操作を行わずに各データの内容を一度に確認することができ、3軸計測タイ プの磁界測定器の使い勝手を向上させることができると共に安価に製造するでき る。
【0016】 また、請求項2記載の小型磁界測定器では、センサが、互いに直交する3軸方 向にそれぞれ向けたX軸コイル、Y軸コイル、Z軸コイルを備えており、これら のコイルを同一の絶縁体に巻回しているので、各コイルを別々の鉄心にそれぞれ 巻回した場合に比べてセンサを小型軽量化することができる。このため、磁界計 測器を小型軽量化することができ、携帯に適した磁界計測器を提供することがで きる。また、3つのコイルを一体化するので、センサの取付作業が容易になり、 生産性を向上させることできる。
【0017】 また、請求項3記載の考案は、3軸方向の各コイルが、同一の絶縁体に形成さ れた互いに直交する三方向の環状溝に巻回されているので、コイル巻回作業中に 各コイルの位置がずれることなく安定し、製作が容易になると共に測定精度のば らつきも少なくなる。
【0018】 更に、請求項4記載の考案は、絶縁体が塩化ビニール製であるので、軽量かつ 安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の小型磁界測定器の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】同磁界測定器の正面図である。
【図3】同磁界測定器の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本考案の磁界測定器のセンサの絶縁体の一例を
示す斜視図である。
【図5】各磁束密度Bx,By,Bzと合成値Brの関
係図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 表示部 3 X軸コイル 4 Y軸コイル 5 Z軸コイル 6 絶縁体 Bx X軸方向の磁束密度 By Y軸方向の磁束密度 Bz Z軸方向の磁束密度 Br 合成値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山▲ざき▼ 健一 東京都千代田区大手町1−6−1 財団法 人電力中央研究所内 (72)考案者 補永 保衛 東京都千代田区神田神保町1−13 株式会 社電力テック内 (72)考案者 茆原 正昭 東京都東村山市本町1−19−38 株式会社 ホトニクス内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する3軸方向成分の磁界の磁
    束密度を検出するセンサを有する磁界測定器において、
    前記3軸方向それぞれの磁束密度とこれらの合成値を一
    覧表示する表示部を備えることを特徴とする小型磁界測
    定器。
  2. 【請求項2】 前記センサは、互いに直交する3軸方向
    にそれぞれ向けたX軸コイル、Y軸コイル、Z軸コイル
    を備え、これらのコイルを同一の絶縁体に巻回したこと
    を特徴とする請求項1記載の小型磁界測定器。
  3. 【請求項3】 前記3軸方向の各コイルは、同一の絶縁
    体に形成された互いに直交する三方向の環状溝に巻回さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の小型磁界測定
    器。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体は塩化ビニール製であること
    を特徴とする請求項2または3記載の小型磁界測定器。
JP1998000750U 1998-02-20 1998-02-20 小型磁界測定器 Expired - Lifetime JP3051632U (ja)

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