JP3050934U - 電磁波遮断ネットを用いたパソコンや電子医療機器等 のシールド・カバー及びシールド・カーテン - Google Patents

電磁波遮断ネットを用いたパソコンや電子医療機器等 のシールド・カバー及びシールド・カーテン

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JP3050934U
JP3050934U JP1998000461U JP46198U JP3050934U JP 3050934 U JP3050934 U JP 3050934U JP 1998000461 U JP1998000461 U JP 1998000461U JP 46198 U JP46198 U JP 46198U JP 3050934 U JP3050934 U JP 3050934U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れがつきにくい上に汚れても汚れが目立ち
にくく、柔軟性があり、しかも透明性があって中身が見
え、さらには抗菌性も備え、静電気も防止する電磁波遮
断ネットを用いたパソコンネットやシールド・カーテン
を提供することを目的とする。 【解決手段】本考案のパソコン等のモニターカバーは、
導電性を有する繊維が、トリコット編みで編目の粗さが
1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の縦横の
繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維
持されている電磁波遮断ネットを用い、パソコン等のモ
ニターの上面、後面及び両側面を覆うこと特徴とするも
のである。上記電磁波遮断ネットを用い、パソコン本体
のシールド・カバーや撮像機器・電子医療機器のシール
ド・カバーも具現される。また、本考案のシールド・カ
ーテンは、導電性を有する繊維が、トリコット編みで編
目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み
目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さ
が一定に維持されている電磁波遮断ネットから成り、ビ
ル内の部屋等を電磁波シールドするカーテンである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、パーソナルコンピュータやワークステーション等から発生する電波 、マイクロ波(極超短波)等の電磁波を遮断し、かつ静電気を防止する電磁波遮 断ネットを用いたパソコンや電子医療機器等のシールド・カバーやビル内の部屋 等を電磁波シールドするカーテンに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、身の回りの家庭電化製品から発生する高周波電磁波が人体の細胞、又は 免疫システムに害を及ぼす危険性が問題視され、その研究が開始されている。 中でもパソコンやワークステーションのモニターや本体は、高圧電源を用いて おり有害電磁波の発生が多いと推測されている。一方、パソコン等の操作者は一 日中その前でキーボード操作を行っていることが多く、その害の影響の度合いが 大きいので不安視されている。人体への影響が懸念されている電磁波を軽減する 防電磁波モニタースクリーンは既に市場に出回っているが、電磁波はモニターの 前面だけでなく、背面や側面からも発生している。
【0003】 また、パソコン等は静電気でバグを起こすことが多く、静電気防止が安定した パソコン動作のためには必要である。モニターはやはり高圧電源の影響で静電気 を帯び易く、該静電気が人等を介してメモリやCPUに入ると誤動作を起こすこ とが知られている。特に、ソウフトウエアを開発する企業とか、ディーリングル ームのようなモニターが密集して並んでいるような環境では、上記のような問題 が深刻であり、作業能率にも影響を与える。上記モニターと同様、一般家庭のテ レビ受像機にも電磁波障害の問題が指摘されている。
【0004】 また、病院等の内部は、電磁波の影響を受けやすい患者の人工呼吸器やペース メーカー等の生命維持装置、心電図等の各種モニター装置や検査機器等があり、 特に重患のいる集中治療室は携帯電話や各種高電圧機器から放射される電磁波を 遮断する必要がある。制御機器の誤動作防止としては、飛行機や自動車の電子制 御エンジン部分も電磁波を遮断する必要がある。しかし、従来このような大面積 のシールド材として簡便でコストの安いのものが無かった。
【0005】 また、映像撮影機器は電子化されており外乱の影響を受けやすく、外部ノイズ の影響は撮像画面の乱れとなって生じる。従来、このような外乱を防止する適切 なカバーがなかった。
【0006】 このような有害な電磁波を防ぐ製品として、ポリエステルにニッケルをコーテ ィングした生地、金属繊維の生地等を用いたOAエプロン、透明な硬質プラスチ ック性のVDT(Video Display Terminal)フィルタ等 が販売されている。
【0007】 しかし、金属繊維の生地は一般に高価であり、透明性に欠け、生地も厚いもの が多い。パソコンのモニターや医療機器のカバー、あるいはビル内の部屋等を電 磁波シールドするカーテンは、電磁波を遮断すべき面積が広くなるので上記金属 繊維の生地を用いると電磁波の遮断に要するコストが高くなる。また、生地は汚 れがつきやすく、かつ汚れが目立ち易い欠点がある。上記コストの問題を解決す るには、生地をメッシュ状に粗く織って金属繊維の使用量を削減することが考え られるが、織りを粗くした場合、金属繊維が縦横に動くので目くずれを起こし易 い。従って、通常のメッシュは電磁波の遮断効果が充分に得られることが実験的 にわかっている1.5mmの目の粗さが維持できない欠点がある。 また、上記プラスチック性のものは一般に固く、柔軟性に欠けるのでパソコン モニター全体を覆うのには適していない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、導電性 を有する繊維が、編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれていること により、トリコット編み機のような一般的な編み機で編むことが可能であって使 用する繊維の分量も少なく、従って、パソコンのモニターカバーや部屋等のシー ルド・カーテンのように電磁波を遮断する面積が広い場合でもコストが低く、ま た編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持され 、さらに編目の交差部分で絡み合った繊維同士の導電により電磁波の反射量・吸 収量が大きくなり、電磁波の遮断効果が高い電磁波遮断ネットを用い、安価で丈 夫なパソコンモニター用シールド・カバーやパソコン本体のシールド・カバー、 あるいはその他映像機器や医療機器といった電子機器のシールド・カバー、部屋 等のシールド・カーテンを提供することを目的とする。
【0009】 また、本考案は、導電性を有する繊維が縒りをかけられ、メッシュ状に編まれ た電磁波遮断ネットを用いることにより、汚れがつきにくい上に汚れても汚れが 目立ちにくく、柔軟性があり、しかも透明性があって中身が見え、さらには抗菌 性も備え、静電気も防止する電磁波遮断ネットを用いたパソコン等のシールド・ ネットやシールド・カーテンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案のパソコン等のモニターカバーは、導電性を有する繊維が、トリコット 編みで編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の縦横の繊維 が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネッ トを用い、パソコン等のモニターの上面、後面及び両側面を覆うこと特徴とする ものである。
【0011】 また、本考案のパソコン本体のシールド・カバーは、導電性を有する繊維が、 トリコット編みで編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の 縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持されている電磁 波遮断ネットを用い、パソコン本体の全体を覆うことを特徴とするものである。
【0012】 また、本考案の映像撮影機器のシールド・カバーは、導電性を有する繊維が、 トリコット編みで編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の 縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持されている電磁 波遮断ネットを用い、映像撮影機器の全体を覆うことを特徴とするものである。
【0013】 また、本考案の電子医療機器のシールド・カバーは、導電性を有する繊維が、 トリコット編みで編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の 縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持されている電磁 波遮断ネットを用い、点滴ポンプ等の医療機器の全体を覆うことを特徴とするも のである。
【0014】 また、本考案のシールド・カーテンは、導電性を有する繊維が、トリコット編 みで編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、編み目の縦横の繊維が 互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネット から成り、ビル内の部屋等を電磁波シールドすることを特徴とするものである。
【0015】 さらに、前記シールド・カバーもしくはシールド・カーテンは、前記導電性を 有する繊維が、2本以上の銀メッキをした単繊維に縒りをかけられた糸を用いて 編んだものであることを特徴とするものである。
【0016】 上記電磁波遮断ネットは、トリコット編み機のような一般的な編み機で編むこ とが可能であって使用する繊維の分量も少なく、パソコン等のモニターやシール ド・カーテンのように電磁波を遮断する面積が広い場合でもコストが低い。また 編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが一定に維持される 。さらに編目の交差部分で絡み合った繊維同士の導電により電磁波の反射量・吸 収量が大きくなり、電磁波の遮断効果が高い。さらには、高圧電源を用い、静電 気の発生し易いモニター等に対して静電気を逃がす作用がある。また、上記繊維 は、銀メッキした単繊維を用いているので「抗菌性」が高く、病院等で用いるの には最適である。また、前記導電性を有する繊維が、2本以上の銀メッキをした 単繊維に縒りをかけられた糸を用いて編んだものであるので、糸がコイル状にな って表面積が増加し、これによって電磁波の反射量・吸収量が増加し、電磁波の 遮断効果が高い。
【0017】
【考案の実施の形態】
図6は本考案のパソコン等のシールド・カバーまたはシールド・カーテンに用 いられる電磁波遮断ネットの拡大図である。 この電磁波遮断ネット1は、金属繊維(銀、銅、ニッケル等)、カーボン繊維 等の導電性を有するミクロンオーダーの、電磁波遮断材となるべき繊維糸と、基 材となるべきポリエステルのような合成繊維糸とを縒り合わせた導電性を有する 縒り糸、あるいは、2本以上の銀メッキをした単繊維に縒りをかけられた縒り糸 を用い、例えばトリコット編み機のような一般的な編み機によって編まれたもの であって、編目の粗さは、充分な電磁波遮断効果が得られることが実験的にわか っている1.5mm以下の粗さである。トリコット編みでネットを作ると、図6 のように一つの升目がそれぞれ六角形となる向こうが透けて見えるネットが作れ る。該ネットは、編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗さが 一定に維持されていて、目崩れを起こすことがない。極端な例では、部分的に切 れてもネットの形状はそのまま維持されて、ほぐれることがない。一方、図7に 示されるメリヤス編みの拡大図から明らかなように、メリヤス編みの場合は、1 箇所切れるとその近辺から直ぐほぐれてしまう欠点がある。
【0018】 また、上記のように、上記ネットは一般的なトリコット編み機で作れるので、 該ネットの製造コストは非常に低い。さらに、向こうが透けて見える程度のネッ トであるので、高価な金属繊維糸の使用量が布状のものに較べればはるかに少な い。すなわち、上記ネットは、電磁波遮断材として従来の電磁波遮断材(布等) に較べれば非常に安価に作れるという優れた特徴がある。
【0019】 上記電磁波遮断ネットは、低周波帯域(50〜数千kHz)では、電界のみを 約99%減衰させ、高周波帯域(100MHz〜)では、電界・磁界とも約98 %減衰させている。この考案のパソコン・カバーを用いれば電子機器から発生す る電磁波ノイズの影響を軽減できるので、モニターの画面の乱れやスピーカーノ イズ等も軽減される。また、映像撮像装置に用いた場合、外部ノイズの影響によ る撮像画面の乱れを防止することができる。また、病院等の内部における人工呼 吸器やペースメーカー等の生命維持装置、点滴ポンプや各種モニター装置に対す る携帯電話や各種高電圧機器から放射される電磁波による誤動作を遮断すること ができる。
【0020】 上記ネットの第2の利点は、導電性がある(表面電気比抵抗値0.05オーム /sq.以下)ので、静電気を逃がす作用(帯電防止効果)があることである。 コンピューターにおいて、メモリは静電気に弱く、メモリの内容が壊れたり、極 端な場合、メモリそのものが破壊されてしまうことがあることが知られている。 人間の手から静電気がコンピューターメモリに入るならば、メモリの内容が変わ りバグを起こしてしまうことは容易に想像できる。この考案のネットカバーをパ ソコン等のモニターに掛けることにより、モニターの高圧電源から発生する静電 気をアースに逃がすことができるので、モニターの高圧電源から発生する静電気 が人を介してメモリ等に入ってしまう誤動作を防止できるのである。また、帯電 に伴うほこりやタバコの煙等の吸着が妨げられ、ほこりによる機器の機能低下の 防止や掃除の手間が省けることにもなる。
【0021】 上記ネットの第3の利点は、ネットの素材が「銀メッキをした単繊維に縒りを かけられた縒り糸」(銀の合金をポリエステル繊維にコーティングしている)と いったように、表面に金属部分が浮き出ている点にある。金属に殺菌力があるの はよく知られている。従って、上記ネットの表面は例えば銀メッキであれば、銀 のもつ殺菌効果でいつも清潔に保たれている。また、銀メッキをした縒り糸を用 いた場合は、銀が錆びにくいのでネット自体も変色・変質しにくいという特徴が ある。
【0022】 上記ネットの第4の利点は、パソコンカバー等を作る素材として、ネットは柔 軟性があり、好きな形状に加工でき、また好きな形に裁断できる点である。同時 に軽くて透明であり、かつネット故に通気性があり、例えば上記モニター・カバ ーに用いた場合でも内部に熱が籠もることがない。コンピューター本体まで覆う ようなパソコン・カバーの場合、コンピューターの熱暴走を防ぐ意味でこの通気 性は重要な要素である。上記柔軟性の故にフィット性もよいという特徴もある。 特に、限られた狭い空間内で電磁波シールド・カバーを架けなければならないよ うな場合、ネットであれば空間に応じて機器にぴったり取り付けるといった芸当 が可能である。すなわち、簡単に装着できると共に取り外しも容易であり、脱着 も不要である。また、伸縮性があるため、ワンサイズで14インチから17イン チまで対応が可能である。また、ネットを介して内部の状態を透視できるので作 業に便利である。
【0023】 また、このことはカーテン素材としても好ましい点である。ネットであるので 軽く、また柔軟性に富むのでほぼレースのカーテンと同様の感触であって、開け 閉めが楽である。また、トリコット編みなのでほつれ難く、引っ張っても編み目 が崩れることがないので丈夫である。
【0024】 さらに、上述のようにして編まれた電磁波遮断ネット2の半製品は、溶剤を含 む、例えば黒色のアクリル系染料を吹きつけて染色されるのがより好適である。 染料の溶剤によって基材のポリエステル繊維はとかされ、その後、そのまま固ま って電磁波遮断ネット2の編目が固定される。なお、電磁波遮断ネット2を染色 する色は黒以外でもよく、また染色せずに編目を固める目的だけでアクリル染料 を吹き付けてもよい。
【0025】 以上のような本考案の電磁波遮断ネット及び電磁波遮断材は、1.5mm以下 の目の粗さの電磁波遮断ネット2が電磁波を反射し、又は吸収して熱エネルギー に変換する機能を有し、200MHz以上のマイクロ波を97〜98%遮断する 。しかし、1.5mm以上の粗さではシールド効果が目の大きさに比例して減少 する。
【0026】 図2,図3に、この考案のパソコン・モニター・カバーの実施例を示す。 図中、1は前記電磁波遮断ネット、2はゴム状の弾性紐で前記ネットにパイピン グ処理がなされている。3は上記弾性紐と6の部分で結合されたベルトであって 、ベルト締め4で長さを調節して固定できるようになっている。5は、ネットの 角部となる部分であってロックミシンで縫い合わされる。11はカバーの底部周 辺の抑え部分であって、2と同様やや細いゴム状の弾性紐で前記ネットにパイピ ング処理がなされている。8はアース端子であって、その先端にクリップ9が取 付られており、適当なアース箇所にクリップされる。アース8は、静電気を逃が す役目を担っている。
【0027】 上記パソコン・カバーは、図1に示すようにモニター10の上面、側面及び裏 面を覆う形で装着される。装着後、ベルト3でしっかり固着される。また、モニ ター前面の上及び左右7は、両面テープ材で固着されることが望ましい。モニタ ー前面には、通常他の電磁波遮断カバーが取り付けられるので、モニター内部で 発生した有害電磁波は下方向を除いて上方全方向で遮断される。
【0028】 なお、上記実施例は、一つのモニターに被せられる電磁波遮断モニター・カバ ーを示したが、例えばディーリング・ルームのように複数のモニターが並んでい るような場所では、複数のモニターを一度に被せる大きなカバー構造としてもよ い。
【0029】 図4,図5には、上記パソコン等モニターのシールド・カバーの他の実施例を 示す。図4,5において、1、2、3、4、5等は、前記図2,図3のものと同 じである。図2、図3と異なる点は、上記モニター・シールド・カバーが導電性 のあるモニター・スクリーン・パネル11と導電させて一体化させてある点であ る。こうすることにより、モニターを完全にシールド・カバーで覆うことになり 、電磁波ノイズと静電気を完全にシャットアウトすることができる。
【0030】 図8,図9は、前記電磁波シールド・ネットをパソコン本体のシールド・カバ ーとして用いた場合を示している。構造は、前記モニター・カバーと同様に作ら れる。なお、図示されていないが、CD−ROMやフロッピーの出し入れ口は適 宜穴が空けられている。図10には、前記電磁波シールド・ネットをビデオ・カ メラのシールド・カバーとして用いた場合を示している。この場合、単にシート 状の前記シールド・ネットがビデオ・カメラ12に被せて用いられる。勿論、ビ デオ・カメラの形状に合わせたシールド・カバーとしてもよい。また、図示され ていないが、病院内の各種電子機器を覆うシールド・カバーは、前記電磁波シー ルド・ネットを図10のビデオ・カメラの場合と同様、必要に応じてシート状の 前記シールド・ネットを各種医療機器に被せて用いられる。勿論、ビデオ・カメ ラの場合と同様、各種医療機器の形状に合わせたシールド・カバーとして形成し てもよい。
【0031】 本考案の電磁波遮断カーテンは、特に図示されないが、上記パソコン・カバー 等と同様、前記電磁波遮断ネットを用いてカーテンを作ったものであり、その作 り方は通常のレースのカーテンの作り方と同じである。該カーテンの素材として 、安価で、電磁波遮断効果の優れた、しかも静電気防止効果や抗菌効果を有する 前記「導電性を有する繊維が、トリコット編みで編目の粗さが1.5mm以下の メッシュ状に編まれ、編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗 さが一定に維持されている電磁波遮断ネット」を用いることを特徴とする。
【0032】 本考案の電磁波遮断カーテンの一つの応用例として、ホール等の携帯電話の受 信を防止するための妨害電波発生器と併用することが考えられる。 例えば、東京等の都市圏では携帯電話の送信アンテナが貼りめぐされており、 上記携帯電話受信を防止したいホールや会議室の近く(例えば、窓の外)に上記 送信アンテナが設けられており、その受信強度が強いため上記妨害電波発生器が 有効に機能しないことがある。このような時に、該ホール等の窓を本考案の電磁 波遮断カーテンで覆うことにより上記送信アンテナの電波を遮断し、上記妨害電 波発生器を有効に機能させることができる。また一方、上記妨害電波発生器を設 置したホール等の窓の外が駅前広場等の場合、外部に漏れた上記妨害電波発生器 の電波の影響で該窓の外で携帯電話が受発信できないことがあり、これは電波法 違反となる。この場合も、窓等を本考案の電磁波遮断カーテンで覆うことにより 上記妨害電波発生器の電波を遮断し、上記妨害電波発生器の電波が外部に漏れな いようにすることにより上記の問題が解決される。すなわち、ホール等に上記携 帯電話の受信を防止するための妨害電波発生器を用いるときは、本考案の電磁波 遮断カーテンを併用することがきわめて有効である。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、本考案のパソコン等のモニターカバーは、パーソナルコンピュ ータやワークステーション等から発生する電波、マイクロ波(極超短波)等の電 磁波を遮断し、かつ静電気を有効に防止する。しかも、電磁波遮断用素材として 、導電性を有する繊維がメッシュ状に編まれているので、トリコット編み機のよ うな一般的な編み機で編むことが可能であって使用する繊維の分量も少なく、電 磁波を遮断する面積が広い場合でもコストが低いという特徴がある。また、上記 電磁波遮断ネットは、編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の粗 さを一定に維持し、ほつれ難く、引っ張りにも強く、さらに編目の交差部分で絡 み合った繊維同士の導電により電磁波の反射量・吸収量が大きくなり、電磁波の 遮断効果が高いという優れた効果を奏する。また、上記モニターカバーは、柔軟 性を有し、静電気防止効果や抗菌効果も有する。従って、フィット性に優れ、ほ こりが付きにくく、パソコンの誤動作も防止される。また、パソコン本体のシー ルド・カバー、映像撮影機器のシールド・カバー、電子医療機器のシールド・カ バーとして用いた場合も、上記と同様の効果を奏する。
【0034】 また、本考案の電磁波遮断カーテンも、上記電磁波遮断ネットを用いているの で、透明であり、コストが安く、静電気防止効果や抗菌効果があり、柔軟性に富 み、しかも汚れにくいものであって、特に病院等の外部電磁波に影響されやすく 、しかも誤動作が重大な結果を生む集中治療室等の電磁波防止カーテンとして優 れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパソコン・モニター等の電磁波シール
ド・カバーをモニターに装着した図である。
【図2】本考案のパソコン・モニター等の装着時の電磁
波シールド・カバーを抜き出した図である。
【図3】本考案のパソコン・モニター等の電磁波シール
ド・カバーの全体図である。
【図4】本考案のパソコン・モニター等の電磁波シール
ド・カバーの他の実施例をモニターに装着した図であ
る。
【図5】本考案のパソコン・モニター等の電磁波シール
ド・カバーの他の実施例の全体図である。
【図6】本考案のパソコン・モニター等の電磁波シール
ド・カバーや電磁波シールド・カーテンに用いられる電
磁波遮断ネットの拡大図である。
【図7】メリヤス編みの拡大図である。
【図8】本考案のパソコン本体の電磁波シールド・カバ
ーの実施例の全体図である。
【図9】本考案のパソコン本体の電磁波シールド・カバ
ーの他の実施例の全体図である。
【図10】本考案のビデオ・カメラの電磁波シールド・
カバーの実施例の全体図である。
【符号の説明】
1 電磁波遮断ネット 2 ゴム状の弾性紐 3 ベルト 4 ベルト締め 8 アース 10 モニター 11 モニター・スクリーン・パネル

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する繊維が、トリコット編み
    で編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、
    編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の
    粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネットを用い、
    パソコン等のモニターの上面、後面及び両側面を覆うこ
    とを特徴とするパソコン等のモニターのシールド・カバ
    ー。
  2. 【請求項2】 導電性を有する繊維が、トリコット編み
    で編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、
    編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の
    粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネットを用い、
    パソコン本体の全体を覆うことを特徴とするパソコン本
    体のシールド・カバー。
  3. 【請求項3】 導電性を有する繊維が、トリコット編み
    で編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、
    編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の
    粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネットを用い、
    映像撮影機器の全体を覆うことを特徴とする映像撮影機
    器のシールド・カバー。
  4. 【請求項4】 導電性を有する繊維が、トリコット編み
    で編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、
    編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の
    粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネットを用い、
    点滴ポンプ等の医療機器の全体を覆うことを特徴とする
    電子医療機器のシールド・カバー。
  5. 【請求項5】 導電性を有する繊維が、トリコット編み
    で編目の粗さが1.5mm以下のメッシュ状に編まれ、
    編み目の縦横の繊維が互いの動きを拘束することで目の
    粗さが一定に維持されている電磁波遮断ネットから成
    り、ビル内の部屋等を電磁波シールドすることを特徴と
    するシールド・カーテン。
  6. 【請求項6】 前記導電性を有する繊維が、2本以上の
    銀メッキをした単繊維に縒りをかけられた糸を用いて編
    んだものであることを特徴とする請求項1〜5の内いず
    れか1項記載のシールド・カバーもしくはシールド・カ
    ーテン。
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