JP3049857B2 - ワイヤドット式プリントヘッドの駆動制御装置 - Google Patents

ワイヤドット式プリントヘッドの駆動制御装置

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JP3049857B2
JP3049857B2 JP20553891A JP20553891A JP3049857B2 JP 3049857 B2 JP3049857 B2 JP 3049857B2 JP 20553891 A JP20553891 A JP 20553891A JP 20553891 A JP20553891 A JP 20553891A JP 3049857 B2 JP3049857 B2 JP 3049857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリントヘッドの駆動制
御装置に関するものであり、特に、プリントワイヤを備
え、印字媒体に対して相対的に移動しながらプリントワ
イヤを突出させて印字媒体上にドットを形成し、そのド
ットの集合によりキャラクタを印字するワイヤドット式
プリントヘッドの駆動制御の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤドット式プリントヘッドを備えた
プリンタの中には、プリントヘッドと印字媒体とを1倍
速と1.5倍速とで相対移動させ得るものがある。従
来、この種のプリンタにおいて1.5倍速で印字を行う
と、以下の理由で、印字方向、すなわちプリントヘッド
と印字媒体との相対移動方向と交差する線が太くなっ
て、印字品質が低下する問題があった。
【0003】ワイヤドット式プリントヘッドによって印
字方向に複数のドットを連続して形成する際には、図1
4に示すように、最初のドット形成時にはワイヤ駆動装
置から1発目のワイヤ突出指令が発せられてから(通電
が開始されてから)実際にプリントワイヤが突出を開始
するまでに一定のディレイタイムが存在するのに対し、
2発目以降のワイヤ突出指令に応じて2番目以降のドッ
トが形成される時にはプリントワイヤが引込み端でバウ
ンドして突出するためにディレイタイムが存在しない。
そのため、ワイヤ突出指令が常に一定の周期で発せられ
る場合には最初のドットと2番目のドットとのドット間
隔が狭くなり、その分だけ印字方向と交差する線の太さ
が細くなる。
【0004】これを回避するために従来のワイヤドット
プリンタにおいては、図15に示すように、2番目以降
のドットを形成するためのワイヤ突出指令が、最初のド
ット形成時に生じるディレイタイムと同じ時間だけ遅延
して発生させられるようにされている。このようにすれ
ば、全てのドットの形成時にワイヤの突出開始が同じ時
間だけ遅延し、ドット間隔が一定となって、印字方向と
交差する線が細くなることが回避されるのである。
【0005】一方、印字媒体との相対移動速度が1.5
倍である場合には、キャラクタを構成するドットの間引
きが行われる。1倍速は通常、プリントワイヤの最大作
動可能サイクルによって決まるため、印字媒体との相対
移動速度が1.5倍になったからといってプリントワイ
ヤの作動サイクルを増大させることはできない。したが
って、1.5倍速の場合にはドットの間引きを行って、
プリントワイヤの作動サイクルが最大作動可能サイクル
で済むようにされるのである。
【0006】この間引きに際して、印字方向と交差する
線が印字方向に並んだ2個ずつのドットにより形成され
る場合には、1個のドットを単純に間引けば線が1個ず
つのドットで形成されることとなって細くなり過ぎる。
そのため、印字方向のドットの数は2個のままとし、ド
ットの間隔を1.5倍にしてワイヤの作動が間に合うよ
うにすることが行われている。
【0007】従来のプリントヘッドにおいては、このよ
うにした場合でも2番目以降のドットを形成するための
ワイヤ突出指令が1倍速の場合と同様にディレイタイム
分だけ遅延させて発生させられていた。上記のようにド
ット間隔が1.5倍とされることにより線がやや太くな
るのであるが、その上ワイヤ突出指令の遅延によってさ
らに線が太くなっていたのであり、印字品質低下の問題
が発生していたのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情を
背景として、ワイヤ駆動装置により作動させられるプリ
ントワイヤが、印字媒体に対して1倍速と1.5倍速と
で相対移動可能であり、かつ、その相対移動方向におい
て互いに連続して並ぶ2個のドットを、前記1倍速と
1.5倍速との両方の印字モードにおいて同じ最大作動
可能サイクルでプリントワイヤを作動させて形成した場
合に、ほぼ同じ太さの印字がなされるべく作成され、そ
れぞれが各印字モードに対応する2種類の印字データの
各々に基づいてプリントワイヤが作動させられ、それに
よって形成されるドットの集合によりキャラクタを印字
するワイヤドット式プリンタにおいて、1.5倍速の印
字が行われる際にも印字方向と交差する線の太さが過大
となることがなく、良好な印字品質が得られるようにす
ることを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、ワイヤドット式プリントヘッドの駆動制御装置に、
印字媒体とプリントヘッドとの相対移動の方向に連続し
て並ぶ複数のドットのうちの最終のドットを形成するた
めのワイヤ駆動装置へのワイヤ突出指令を、前記相対移
動速度が1倍速である場合には予め定められたディレイ
タイムだけ遅延させて発し、1.5倍速である場合には
遅延させないで発するワイヤ突出指令発生手段を設けた
ことにある。
【0010】
【作用】このように、1.5倍速の印字時には最終のド
ットを形成するためのワイヤ突出指令が遅延させられる
ことなく発せられるようにすれば、印字方向と交差する
線が印字方向に並ぶ2個ずつのドットにより形成される
場合に、2個目のドット形成のためのワイヤ突出指令が
遅延させられないで発せられることとなる。
【0011】印字方向に連続して並んだ2個のドットが
1.5倍速で形成される場合には、ドット間ピッチが前
述のように1.5倍とされているのであるが、本発明に
係る駆動制御装置においては、2個目のドット形成のた
めのワイヤ突出指令が遅延させられないで発せられ、そ
の分だけドット間隔が小さくなって、結局それら2個ず
つのドットにより形成される線の太さが過大となること
が回避される。1.5倍速の印字時における1ドット形
成周期の間のプリントヘッドの移動距離の増大によるド
ット間隔の増大が、ワイヤ突出指令の遅延の省略により
軽減されるのである。
【0012】なお、1.5倍速の印字時に印字方向と交
差する線の太さが過大となる問題は、印字方向と交差す
る線が印字方向に並んだ2個ずつのドットにより形成さ
れる場合に特に重要である。漢字の印字時には印字ポイ
ント数が相当大きい場合でも線が2個ずつのドットによ
り形成されることが多く、アルファベット,数字,かな
等の印字時においても印字ポイント数が小さくなれば同
様のことが起こる。本発明は、このように線が2個ずつ
のドットにより形成される場合の問題を解決することを
主たる目的としてなされたものである。しかし、印字方
向と交差する線が4個ずつのドットにより形成される場
合に、ドット数が3個とされ、ドットのピッチが1.5
倍とされる場合にも発生するのであり、この場合に本発
明を適用することも可能である。
【0013】ただし、印字方向と交差する線が印字方向
に並んだ3個ずつのドットにより形成され、1.5倍速
の印字時に中央のドット1個が間引かれる場合には、そ
れによって線の太さが細くなるため、2番目のドット形
成のためのワイヤ突出指令は従来通り遅延させらること
が望ましい。したがって、印字方向に並ぶドットの数が
2個の場合にのみ、あるいは1.5倍速印字時の間引き
により線の太さが過大となる場合にのみ、最終のドット
を形成するためのワイヤ突出指令が遅延させられないよ
うにすることが望ましい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば1.5倍速印字時における印字品質が従来に比
較して向上する効果が得られる。しかも、最終ドットの
形成時にワイヤ突出指令の遅延を省略するという簡単な
手段により目的を達成し得るため、殆どコストの上昇を
伴うことなく品質向上効果を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2にワイヤドットプリンタの主要部を
示す。符号10はプラテンであり、サイドフレーム1
2,14に回転可能に支持されている。プラテン10は
印字媒体としての印字用紙16を支持するとともに、印
字用紙16を縦方向に送る用紙送り装置の構成要素とし
て機能する。プラテン10に平行にキャリッジガイド1
8,20が設けられており、キャリッジ22をプラテン
10に沿って横方向に移動可能に支持している。キャリ
ッジ22はキャリッジ駆動モータ24,タイミングプー
リ26,28およびタイミングベルト30等からなるキ
ャリッジ駆動装置32により横方向に移動させられる。
【0016】キャリッジ22上にはプリントヘッド40
が搭載されており、キャリッジ22の移動に伴ってプラ
テン10に沿って移動する。プリントヘッド40はプリ
ントワイヤ(以下、ワイヤと略称する)42を24本備
えており、これらワイヤ42の先端は図3に示すよう
に、菱形に配列されている。図中数字はワイヤ42の番
号を示し、1番と23番、3番と21番というように2
本ずつのワイヤ42がプリントヘッド40の移動方向に
関して同じ位置に配列されている。これらワイヤ42が
積層圧電素子44を主体とするワイヤ駆動装置46によ
り選択的に突出させられることによって、24×24の
マトリックス状に予定されているドット形成位置の任意
の位置にドットが形成され、これらドットの集合により
漢字,かな,アルファベット,数字,記号等のキャラク
タが印字される。
【0017】このプリンタの制御回路を図4に示す。制
御回路はメイン中央処理ユニット(MCPUと略称す
る)50とサブ中央処理ユニット(SCPU)52とを
備え、これらがゲートアレイ54を介して2個のバッフ
ァ56,58およびゲートアレイ60に接続されてい
る。ゲートアレイ54はI/Oコントローラ62,バッ
ファコントローラ64,内部レジスタ66,間引き器6
8および菱形変換器70を備えている。
【0018】ゲートアレイ54は印字中2個のバッファ
56,58を専有するが、バッファコントローラ64が
MCPU50の援助なしに、SCPU52からの印字タ
イミングパルスPCKに応じて、両バッファの一方から
印字データを読み出して24本のワイヤ42それぞれに
対応するピンデータに展開する。したがって、MCPU
50はそれと並行してバッファ56,58の他方に印字
データの格納を行うことができる。
【0019】この印字データの格納時に、必要があれば
間引き器68により印字データの間引きが行われる。印
字速度が1倍速に指定されている場合にはMCPU50
から供給された印字データがそのままバッファ56また
は58に格納されるのであるが、1.5倍速に指定され
ている場合には、同一のワイヤ42で連続して印字され
るべきドットの間隔が1.5倍となるように印字データ
が間引かれてバッファ56または58に格納されるので
ある。例えば、図5に例示する印字データが図6に示す
間引きデータに変更される。図中、丸印はドットの形成
を指示するデータを表す。同一のワイヤ42によって連
続的に形成されるドットの間隔が1.5倍となるように
間引かれるのであり、このようにドット間隔を1.5倍
にしておけば、プリントヘッド40が1.5倍速で移動
させられる際にもワイヤ42は1倍速の場合と同じ周期
で印字動作を行えば印字方向に連続した複数個のドット
を形成し得ることとなる。
【0020】また、バッファコントローラ64によって
展開されたピンデータは菱形変換器70により菱形シフ
トさせられる。前述のようにプリントヘッド40の24
本のワイヤ42は菱形に配列されており、1カラム分の
ピンデータは同時期に実行されるのではなく、例えば、
1カラム分の印字データがすべてドットの形成を指示す
るデータである場合には、2本ずつのワイヤ42が微小
時間ずつずらして作動させられるため、それらワイヤ4
2によって形成されるドットが結果的に垂直な一直線上
に位置するように1カラム分(24ビット)のデータが
それぞれシフトさせられるのである。
【0021】菱形シフトさせられた印字データ(菱形シ
フトデータ)はゲートアレイ60に供給され、ここで後
述するようにプリントヘッド40の駆動パルスが作成さ
れる。各ワイヤ42を駆動するそれぞれの積層圧電素子
44の駆動パルスが印字データに基づいて作成されるの
である。
【0022】間引き器68,バッファコントローラ64
およびゲートアレイ60の詳細をそれぞれ図7,図8お
よび図9に示す。
【0023】まず、間引き器68について説明する。1
倍速において1/180インチ間隔でドットが形成され
るとすれば、プリントヘッド40が1.5倍の速度で移
動させられる際にワイヤ42の作動周期を1倍速の場合
と同じにするためには、1/120インチ間隔でドット
が形成されるようにする必要がある。したがって、間引
き器68においては、1/180インチ間隔でドットが
形成されるように作成されている間引き前の印字データ
を1/120インチ間隔でドットが形成される間引きデ
ータに変更する処理が行われる。図10に示すように、
一旦1/360インチ間隔でドットが形成されるように
変更された後、2ドットずつの間引きにより1/120
インチ間隔でドットが形成される間引きデータとされる
のである。
【0024】そのために、間引き器68は図7に示すよ
うに、2倍展開器80,6ビットシフトレジスタ82,
比較器84,データラッチ86等を備えて構成される。
これらの回路は8系統設けられており、1バイト(8画
素分)ずつのデータが平行処理される。2倍展開器80
は各ビットのデータを2ビットずつに増加させることに
よって、1/180インチ間隔でドットが形成されるよ
うに作成されている印字データを1/360インチ間隔
でドットが形成される間引き前の印字データに変更する
回路である。データラッチ86は書込み信号WRの立上
がりをラッチトリガとして比較器84の出力信号をラッ
チする回路であり、6ビットシフトレジスタ82は書込
み信号WRの立下がりをシフトクロックとして1ビット
ずつシフトさせつつデータラッチ86の出力信号を記憶
する回路である。
【0025】プリントヘッド40は1カラム24ドット
で構成されたキャラクタを印字可能なものであるため、
1カラムに対して3バイトのデータが必要であり、2ド
ット間引きを行うためには6バイト前までのデータが必
要である。データラッチ86および6ビットシフトレジ
スタ82はこのデータを作成するために設けられている
ものであり、比較器84は2倍展開器80の出力信号と
6ビットシフトレジスタ82の出力信号とを比較して間
引き後データを作成するものである。
【0026】本実施例装置においては24ピンのデータ
が8ピン分ずつ処理されているため、6ビットシフトレ
ジスタ82の第3ビットあるいは第6ビットがドットの
形成を指示するデータであるということは、その対象ピ
ンによって前回あるいは前々回にドットが形成されたこ
とを意味する。したがって、比較器84においては、6
ビットシフトレジスタ82の第3ビットと第6ビットの
論理和(OR)が採られ、その論理和の論理否定(NO
T)と2倍展開器80の出力との論理積(AND)がと
られる。これによって、ある時点にドットが形成される
と次回および次々回の印字タイミングにはたとえ2倍展
開器80の出力がドットの形成を指示するものであって
も、上記論理積の値が0となり、間引き後データはドッ
トの非形成を指示するデータとなる。結果として、2倍
展開データが図11に例示するものである場合には図1
2に示す間引き後データが作成されることとなる。
【0027】次にバッファコントローラ64について説
明する。バッファコントローラ64は図8に示すよう
に、6バイトロードクロック発生器90,アドレスカウ
ンタ92およびピンデータ展開器94を備えている。6
バイトロードクロック発生器90はSCPU52から1
個の印字タイミングパルスPCKが供給される毎に、バ
ッファ56または58に読出信号RDを供給するととも
にアドレスカウンタ92に6個のクロックパルスを順次
供給する回路である。アドレスカウンタ92には印字タ
イミングパルスPCKに応じてMCPU50により予め
セットされていた印字データの読出しアドレスがロード
される。アドレスカウンタ92にはまた、印字方向が正
方向であるか逆方向であるかを示す信号FRが供給さ
れ、6バイトロードクロック発生器90から1個のクロ
ックパルスが供給される毎にアドレスカウンタ92によ
って指定されるバッファ56または58のアドレスが印
字方向に合わせて変えられ、バッファ56または58か
ら3バイトずつ先行ピン用および後行ピン用のデータが
計6バイト分読み出されてピンデータ展開器94に送ら
れる。
【0028】上記6バイトずつのデータは、ピンデータ
展開器94において印字方向を考慮して2カラムに配列
される。ピンデータ展開器94にも印字方向を示す信号
FRが供給されており、この信号が正方向を示すもので
ある場合には読み出された順に3バイトずつのデータが
1カラムに配列され、逆方向である場合には先に読み出
された3バイトのデータと後に読み出された3バイトの
データとが逆転させられて2カラムに配列されるのであ
る。
【0029】このようにピンデータに展開された印字デ
ータは、菱形変換器70で菱形変換され、ゲートアレイ
60に送られる。ゲートアレイ60は、図9に示す履歴
判別部100,履歴制御部102,同時動作制御部10
4,ONタイム幅記憶部106,遅延制御部108,印
字パルス発生部110および出力制御部112から成る
処理回路を24本のワイヤ42の各々に対応して備えて
いる。
【0030】履歴判断部100は現在の印字データとそ
の前後の印字データとを記憶しており、前回印字された
データHI,現在のデータPDおよび次に印字される予
定のデータPENを印字パルス発生部110に、前回印
字されたデータHIを履歴制御部102にそれぞれ供給
する。履歴制御部102は、前回履歴有り、すなわち前
回印字されたデータHIがドットの形成を指示するデー
タであるか、前回履歴無し、すなわち前回印字されたデ
ータがドットの非形成を指示するデータであるかに応じ
て、前回履歴有り時のONタイムTa1か前回履歴無し
時のONタイムTa2かを選択し、ONタイム値B1−
5とラッチ信号G(1−24)とをONタイム幅記憶部
106とに供給する。また、ONタイム値B1−5とラ
ッチ信号G(11−14)を同時動作制御部104に供
給する。
【0031】同時動作制御部104は、(1)11,1
3番ワイヤのみが同時駆動され、かつ前回11,13番
ワイヤ共に駆動されなかった場合と、(2)12,14
番ワイヤのみが同時駆動され、かつ12,14番ワイヤ
共に駆動されなかった場合とを判断し、(1),(2)
いずれかの場合には同時動作時のONタイムTa3を選
択してONタイム値BT11,BT12とラッチ信号G
T(11−14)とをONタイム幅記憶部106に供給
し、いずれにも該当しない場合には履歴制御部102の
選択に従う。
【0032】ONタイム幅記憶部106は上記のように
して選択され、供給されたONタイム幅データを24本
のワイヤの各々に対して記憶する。
【0033】遅延制御部108は1カラムのドットを形
成するためのワイヤ42が前述のように菱形に配列され
ているため、各ワイヤの位置に応じた時間だけ印字タイ
ミング信号を遅延させるために設けられているものであ
って、遅延タイマを内蔵しており、各ワイヤ毎に補正さ
れた印字タイミングパルスを印字パルス発生部110に
供給する。遅延制御部108は印字タイミングパルスP
CLが入力される毎に遅延タイマをリセットしてカウン
トを開始させる。内蔵タイマの基本クロックはキャリッ
ジ22の移動速度に応じて選択されるようになってお
り、遅延制御部108は内蔵タイマのカウント値DRT
M1−3と12個のアドレスで設定された値とを比較
し、両者が一致したときTDL信号をONにし、不一致
のときOFFにする。1番と23番,3番と21番のよ
うに2本ずつのワイヤ42がキャリッジ22の移動方向
に関して同一の位置に設けられており、これら2本ずつ
のワイヤ42については遅延時間を共通にし得るため、
遅延時間は12種類設定できればよいのである。
【0034】印字パルス発生部110は以上のように作
成された各種の信号に基づいて印字パルスを発生させる
回路であり、図13に示すように、タイマ比較器120
を備えている。タイマ比較器120はタイマ122,1
24を内蔵しており、履歴判断部100から供給された
次に印字される予定の印字データPENと前回印字され
た印字データHIとに基づいて、履歴制御部102また
は同時動作制御部104で選択されたONタイムTa
1,2,3と、予め設定されているディレイタイムT
b,ブレーキパルス開始タイムTcおよびブレーキパル
ス終了タイムTdとの組合わせを決め、現在の印字デー
タPDがONのとき遅延制御部108から供給される信
号TDLに同期して印字パルスHAを発生させる。
【0035】印字速度が1倍速である場合を図1の
(A)に示す。前回印字された印字データHIがドット
の非形成を指示するデータである場合、すなわち印字パ
ルスが1発目である場合には、ディレイタイムTbは与
えられず、通電時間Ta2の通電が行われる。それに対
して、前回印字された印字データHIがドットの形成を
指示するデータである場合、すなわち通電が2発目以降
である場合には、ディレイタイムTbが与えられ、通電
時間Ta1の通電が行われる。そして、次に印字される
予定の印字データPENがドットの非形成を指示するデ
ータである場合、すなわち通電が最終である場合には、
通電時間Ta1の通電が行われた後、ディレイタイムを
与えることなくブレーキパルス開始タイムTcの経過時
からブレーキパルス終了タイムTdの経過時までの間ブ
レーキパルスが発生させられる。
【0036】印字速度が1.5倍速である場合を図1の
(B)に示す。この場合にも連続的に形成されるドット
のうち最初のドットと2番目以降のドットとがそれぞ
れ、ディレイタイム無しの通電時間Ta2およびディレ
イタイムTb付きの通電時間Ta1で形成されることは
1倍速の場合と同様であるが、最終のドットがディレイ
タイム無しの通電時間Ta1で形成される点において1
倍速の場合と異なっている。
【0037】このように1.5倍速の場合に最終のドッ
トがディレイタイム無しの通電時間Ta1で形成される
ことによりディレイタイムTbの間にプリントヘッド4
0が移動する距離だけドット間隔が狭くなる。1.5倍
速の場合には印字周期の間にプリントヘッド40が移動
する距離が1倍速の場合の5割増しとなるが、2発目の
通電時にディレイタイムが与えられないことにより、印
字周期の間のプリントヘッド40の移動距離の増大が軽
減されるのであり、2個のドットにより形成される縦線
の幅が1倍速の場合に近くなる。
【0038】例えば、それぞれ24カラムのキャラクタ
カラムと3カラムのスペースカラム、計27カラムが割
り当てられたキャラクタを毎秒150キャラクタ印字し
得るプリンタであるとすれば、ドットピッチが1/18
0インチである1倍速時にはプリントヘッド40は毎秒
150×27×25.4/180=572ミリメートル
移動する。また、最初のドット形成時に通電開始から実
際にワイヤが突出し始めるまでのディレイタイムが60
μsであるとすれば、2番目以降のドット形成時に与え
られるディレイタイムTbが60μsとされる。
【0039】そして、1.5倍速で印字が行われる場合
には、ドットピッチが1/120インチ、すなわち2
5.4/120ミリメートルとなって、(25.4/1
20)−(25.4/180)=0.071ミリメート
ル長くなる反面、最終ドットの形成時に60μsのディ
レイタイムの付与が省略されることによって1.5×5
72×60×10-6=0.051ミリメートル短くな
り、結局、連続した2ドットで形成される縦線の太さは
0.071−0.051=0.02ミリメートル太くな
るのみで済むこととなる。従来通り60μsのディレイ
タイムが与えられる場合には、本来25.4/180=
0.141ミリメートルであるべき縦線が0.071ミ
リメートル太くなり、ほぼ50%増大してしまうのに対
して、本実施例装置においては0.02ミリメートル太
くなるのみであって、14%の増大で済むのである。
【0040】なお、本実施例においては、1.5倍速で
ドットが3個以上連続的に形成される場合に、最終のド
ットの形成時においてのみディレイタイムTbの付与が
省略されるようにされているが、2番目以降のすべての
ドットの形成時にディレイタイムTbの付与が省略され
るようにしてもよい。前者においては最終ドットとその
前のドットとの間隔がディレイタイム分短くなるのに対
して、後者においては最初のドットと2番目のドットと
の間隔がディレイタイム分短くなる点において異なるの
みであって、印字結果には外見上差がないからである。
【0041】また、本実施例においては、1.5倍速で
の最終ドット形成時にディレイタイムを与えるか否かの
判定がディジタル回路により行われるようにされている
が、ソフトウエアで構成することも可能である。例え
ば、CPUにより次の印字タイミング時のデータを先読
みすることによってディレイタイムを与えるか否かの判
定を行うようにするのである。
【0042】また、本実施例においては、ワイヤが積層
圧電素子44を主体とするワイヤ駆動装置46により駆
動されるようになっているが、ソレノイドを主体とする
ワイヤ駆動装置を備えたプリントヘッドの駆動制御装置
に本発明を適用するこも可能である。その他、いちいち
例示することはしないが、本発明が当業者の知識に基づ
いて種々の変形,改良を施した態様で実施し得ることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプリントヘッド駆動制
御装置において1倍速印字と1.5倍速印字とが行われ
る際のワイヤ駆動装置の通電状況を比較して示すグラフ
である。
【図2】上記実施例のプリントヘッド駆動制御装置を備
えたプリンタのプリントヘッド周辺を概略的に示す平面
図である。
【図3】上記プリントヘッドにおけるプリントワイヤの
先端部の配列を概念的に示す図である。
【図4】上記プリントヘッド駆動制御装置のブロック図
である。
【図5】上記プリントヘッド駆動制御装置によって1倍
速で印字されるキャラクタの一例を示す図である。
【図6】上記1.5倍速で印字するために上記キャラク
タのドットが間引かれた状態を示す図である。
【図7】上記プリントヘッド駆動制御装置の間引き器の
構成を示すブロック図である。
【図8】上記プリントヘッド駆動制御装置のバッファコ
ントローラの構成を示すブロック図である。
【図9】上記プリントヘッド駆動制御装置のゲートアレ
イの構成を示すブロック図である。
【図10】図7の間引き器による間引きを説明するため
の図である。
【図11】図7の間引き器による間引きを説明するため
の図である。
【図12】図7の間引き器による間引きを説明するため
の図である。
【図13】図9のゲートアレイの印字パルス発生部を説
明するための図である。
【図14】従来のプリントヘッド駆動制御装置による
1.5倍速印字時にディレイタイムが与えられない場合
の不具合を説明するための図である。
【図15】従来のプリントヘッド駆動制御装置による
1.5倍速印字時にディレイタイムが与えられた場合を
説明するための図である。
【符号の説明】
22 キャリッジ 40 プリントヘッド 42 プリントワイヤ 44 積層圧電素子 45 ワイヤ駆動装置 100 履歴判断部 102 履歴制御部 106 ONタイム幅記憶部 110 印字パルス発生部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ駆動装置により作動させられるプ
    リントワイヤが、印字媒体に対して1倍速と1.5倍速
    とで相対移動可能であり、かつ、その相対移動方向にお
    いて互いに連続して並ぶ2個のドットを、前記1倍速と
    1.5倍速との両方の印字モードにおいて同じ最大作動
    可能サイクルでプリントワイヤを作動させて形成した場
    合に、ほぼ同じ太さの印字がなされるべく作成され、そ
    れぞれが各印字モードに対応する2種類の印字データの
    各々に基づいてプリントワイヤが作動させられ、それに
    よって形成されるドットの集合によりキャラクタを印字
    するワイヤドット式プリントヘッドの駆動制御装置にお
    いて、 前記相対移動の方向に連続して並ぶ複数のドットのうち
    の最終のドットを形成するためのワイヤ駆動装置へのワ
    イヤ突出指令を、前記相対移動速度が1倍速である場合
    には予め定められたディレイタイムだけ遅延させて発
    し、1.5倍速である場合には遅延させないで発する突
    出指令発生手段を設けたことを特徴とするプリントヘッ
    ドの駆動制御装置。
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