JP3049170B2 - 旋回流溶融炉 - Google Patents

旋回流溶融炉

Info

Publication number
JP3049170B2
JP3049170B2 JP5094306A JP9430693A JP3049170B2 JP 3049170 B2 JP3049170 B2 JP 3049170B2 JP 5094306 A JP5094306 A JP 5094306A JP 9430693 A JP9430693 A JP 9430693A JP 3049170 B2 JP3049170 B2 JP 3049170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
ash
exhaust gas
furnace
swirling flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5094306A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06307622A (ja
Inventor
薫雅 秩父
正 伊藤
博昭 河端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP5094306A priority Critical patent/JP3049170B2/ja
Publication of JPH06307622A publication Critical patent/JPH06307622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049170B2 publication Critical patent/JP3049170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回流溶融炉に関し、
特には、都市ごみや下水汚泥等の廃棄物を焼却する際に
生じる飛灰、ボトムアッシュなどを溶融固化することに
より減容するための旋回流溶融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、都市ごみや下水汚泥等の廃棄物は、これら廃棄物
を衛生化、減容化、安定化させるために図2に示す如き
焼却設備を用いて焼却されている。この焼却により焼却
炉22より発生する焼却残渣は、主として集塵器23やガス
冷却室24などの排ガス処理設備25から排出される飛灰と
焼却炉22の炉底より抜き出されるボトムアッシュに分類
される。
【0003】これら飛灰やボトムアッシュは、一般に海
洋埋立てなどの最終処分場に埋立て処理されるが、飛灰
は、主としてごみの中の灰分からなる粒径数百〜数十ミ
クロンの微粒子であり、その中には重金属類や非常に有
害なダイオキシン類が含まれる場合もあり、こういった
飛灰をそのまま埋立て処分すると二次公害を引き起こし
環境汚染の原因となる可能性がある。一方、ボトムアッ
シュは、灰分、ガラス、金属類等の無機物と未燃有機物
からなる所謂燃えがらであって、飛灰に比べ不均一で粗
大な形状のものである。そして、特にごみ焼却場で一般
に使用されている流動床式焼却炉から発生するものは一
般的に未燃有機物分の少ないものであり、埋立てに際し
て二次公害を引き起こす危険性は低いが埋立て処分場が
不足している現状では、再資源化による埋立て不要化が
望まれている。
【0004】叙述の如き事情から、近年、飛灰やボトム
アッシュを、より無害化、安定化すると共に埋立て処分
場の延命対策として減容化を図り、さらに、再資源化を
図るために溶融処理する方法が研究開発されている。
【0005】上記溶融方式としては、電気エネルギを利
用する電気抵抗炉、プラズマ溶融炉、バーナ加熱による
表面溶融炉、旋回流溶融炉などの種々のものが提案され
実用に向け開発されている。
【0006】一方、本出願人は、この種ごみ処理の分野
において飛灰やボトムアッシュなどの焼却灰、あるいは
石炭灰などの灰を旋回流溶融炉を用いて溶融固化する処
理方法の開発を以前より行ってきている。(特願昭62−
187453号、特願平 1−228869号参照)
【0007】ところで、上記旋回流溶融炉は、例えば図
3に示す構成のものであって、灰を溶融固化するには、
先ず、旋回流溶融炉1の上部に設けた主バーナ11によ
り、炉1の内部および炉壁を加熱し、灰が溶融し且つ流
下し得る温度以上の温度に保持しておく。このとき、主
バーナ11から噴出される燃料を燃焼させるため、燃焼用
空気を一次空気供給用管9および二次空気供給用管10か
ら吹き込む。尚、主バーナ11は燃料供給管12とその外周
の燃焼用空気管13とで構成され燃焼用空気管13には一次
空気供給用管9が接続されている。また上記二次空気供
給用管10は、図4に示す如く平面から見て二次空気の吹
き込み方向が炉壁の接線方向になるように配されてい
る。
【0008】次いで、貯蔵ホッパー6内の灰をテーブル
フィーダ7により定量的に切り出し、弁8を介して一次
空気供給用管9内に落下させ、一次空気供給用管9内を
流れる燃焼用空気(以下一次空気と称す)内に混入せし
め、この一次空気と共に燃焼用空気管13を通して炉1内
に吹き込む。このようにして吹き込まれた灰と一次空気
からなる固気二相流は、二次空気と相まって溶融部14の
炉壁面上で旋回しながら加熱され、灰は溶融し、スラグ
化する。この溶融スラグは、溶融部14の炉壁に沿って流
下し、絞り部16およびスラグ分離部17を通り、スラグ抜
出部15に落下し、その部分から排出される。排出後、こ
の溶融スラグを冷却して固化する。
【0009】旋回流溶融炉においては、上記の如くして
飛灰やボトムアッシュなどの焼却灰等を溶融固化するこ
とができ、これにより減容化し得ると共に無害化、安定
化、再資源化も図ることができるが、大量の排ガスが発
生し、溶融に必要とされる熱量の約50%が排ガスに持ち
去られるため、排ガスの持つ熱量の効果的な利用が望ま
れている。また一方、炉内に吹き込む焼却灰等はその粒
径が1mm以下のものに制約されるため、磁選等を行い金
属類等を除去したボトムアッシュなどの不均一で粗大な
形状のものは、粉砕し、粒径を1mm以下の微粒子とした
後供給する必要があり、粉砕設備を必要としていた。
【0010】そこで、本発明は、上記の問題点を解消す
るためになしたものであって、その目的は、排ガスの持
ち去る熱量を効果的に利用し得ると共に、ボトムアッシ
ュなどの不均一で粗大な形状のごみを粉砕することなく
溶融し得る旋回流溶融炉を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の旋回流溶融炉は、灰などの微小被溶融物を
旋回しながら溶融スラグ化する溶融部と、溶融スラグを
分離するスラグ分離部と、分離された溶融スラグを抜出
すスラグ抜出部とを、この順に上部から有すると共にス
ラグ抜出部の側壁に排ガスダクトを有する円筒縦型の旋
回流溶融炉において、前記排ガスダクトの炉本体寄りの
底部にスラグ溜まりを設ける一方、その上部に被溶融物
の投入口を設けてなるものである。
【0012】
【作用】上記構成においては、旋回流溶融炉の排ガスダ
クトの炉本体寄りの底部にスラグ溜まりを設け、その上
部に被溶融物の投入口を設けているので、この投入口か
らボトムアッシュなどの不均一で粗大な形状のごみを投
入し排気される排ガス熱によって溶融させることがで
き、排ガスの効果的な利用が図れると共にボトムアッシ
ュなどの不均一で粗大な形状のごみを粉砕することなく
溶融スラグ化することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、図において従来技術と同じ部分は同じ符号
で示す。図1は、本発明に係わる旋回流溶融炉の断面説
明図であって、この実施例に示す旋回流溶融炉1は、基
本的に灰供給装置2、燃焼用空気供給装置3、炉本体4
および排ガスダクト5を具備する。
【0014】灰供給装置2は、ボイラおよび工業炉から
排出される石炭灰や焼却炉から排出される飛灰などの灰
を貯蔵する貯蔵ホッパー6にテーブルフィーダー7を接
続し、このテーブルフィーダー7を、さらに弁8を介在
させて燃焼用空気供給装置3の一次空気供給管9に接続
して構成されている。
【0015】燃焼用空気供給装置3は、図示省略する供
給源に接続された一次空気供給用管9および二次空気供
給用管10を備えると共に、一次空気供給用管9を、主バ
ーナ11の、燃料供給管12の外周に設けた燃焼用空気管13
に接続し、また二次空気供給用管10を、二次空気の吹き
込み方向が平面から見て炉壁の接線方向になるように炉
本体4の溶融部14に接続して構成されている。
【0016】炉本体4は、円筒縦型に構成され、その内
部は、灰を旋回しながら溶融スラグ化する溶融部14を上
部に有し、この溶融スラグを排出するスラグ抜出部15を
下部に有するとともに、これら溶融部14とスラグ抜出部
15の間に絞り部16およびその下のスラグ分離部17を有す
る。
【0017】排ガスダクト5は、炉本体4のスラグ抜出
部15の側壁に炉本体4と一体化して設けられ、その内部
の炉本体4寄りの底部にはスラグ溜まり部18を形成する
ために堰19が設けられ、またスラグ溜まり部18の上部に
は比較的大きな被溶融物20が投入できる投入口21が設け
られている。
【0018】上記構成の旋回流溶融炉1では、次の如き
要領で灰等の溶融固化が行われる。すなわち、先ず、飛
灰などの灰を貯蔵ホッパー6に貯蔵し、磁選後の比較的
大きなボトムアッシュ等の被溶融物20を投入口21より排
ガスダクト5内に投入する一方、上述した従来技術の旋
回流溶融炉における灰の溶融スラグ化と同様の要領で、
旋回流溶融炉1の上部に設けた主バーナ10により、炉本
体4の内部および炉壁を加熱し、灰が溶融し且つ流下し
得る温度以上の温度に保持する。次いで、貯蔵ホッパー
6内の灰をテーブルフィーダ7により定量的に切り出
し、弁8を介して一次空気供給用管9内に落下させ、一
次空気供給用管9内を流れる一次空気内に混入せしめ、
この一次空気と共に燃焼用空気管13を通して炉本体4内
に吹き込み、溶融部14において灰を溶融スラグ化する。
【0019】そして、このような操業過程で発生した高
温の排ガスは、溶融部14から絞り部16、スラグ分離部17
を経てスラグ抜出部15の側壁より排ガスダクト5内を通
って外部へと流れるが、前記排ガスダクト5内を通過す
る際に被溶融物20を加熱し溶融スラグ化する。溶融スラ
グはスラグ溜まり部18に溜まり堰19より溢流して上記飛
灰などの灰の溶融スラグと一緒に排出される。排出後、
この溶融スラグを冷却して固化する。なお、ボトムアッ
シュ等の被溶融物20から磁選して金属を分離したものは
溶融温度が約1250℃以下であり、飛灰の溶融温度1300〜
1400℃より低く、排ガスによって十分に溶融スラグ化す
ることが可能である。
【0020】このようにして、操業過程で発生する高温
の排ガスが持つ多量の熱量を排ガスダクト5内に投入し
た被溶融物20の溶融に有効利用することができる。ま
た、被溶融物20の溶融に熱量が奪われ排ガスの温度が減
少するため、飛灰溶融時に発生する排ガス中の低沸点成
分が捕捉され易くなり、バグフィルター等の排ガス処理
装置を含め後流煙道の閉塞を防止すると共に大気への有
害重金属類の放散を抑制する効果が生じる。
【0021】なお、上記作用をより効果的に享受するた
めには、排ガスダクト5の炉本体4寄りに排ガスの温度
測定器を設け、また必要によりスラグ溜まり部18の近傍
に加熱器を設け、これら機器を従来より行われている溶
融部14の温度制御系(図1に二点鎖線で示す)に接続し
て制御するとよく、これにより、被溶融物20の安定した
溶融スラグ化と同時に出湯が得られる。また後流の排ガ
ス温度が安定するため、バグフィルター等の排ガス処理
装置の安定した操業が行える。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる旋
回流溶融炉によれば、溶融部で発生する高温の排ガスの
持つ熱量を効果的に利用し得ると共に、ボトムアッシュ
などの不均一で粗大な形状のごみを粉砕することなく溶
融し得る。
【0023】また、排ガスの温度が下がることから、飛
灰溶融時に発生する排ガス中の低沸点成分が捕捉され易
くなり、バグフィルター等の排ガス処理装置を含め後流
煙道の閉塞を防止すると共に大気への有害重金属類の放
散を抑制する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる旋回流溶融炉の断面説明図であ
る。
【図2】都市ごみの焼却炉による処理フロー図である。
【図3】従来の旋回流溶融炉の断面説明図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【符号の説明】
1:旋回流溶融炉 2:灰供給装置
3:燃焼用空気供給装置 4:炉本体 5:排ガスダクト
6:貯蔵ホッパー 7:テーブルフィーダー 8:弁
9:一次空気供給用管 10:二次空気供給用管 11:主バーナ 1
2:燃料供給管 13:燃焼用空気管 14:溶融部 1
5:スラグ抜出部 16:絞り部 17:スラグ分離部 1
8:スラグ溜まり部 19:堰 20:被溶融物 2
1:投入口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−62312(JP,A) 特開 平2−298714(JP,A) 特開 昭61−1913(JP,A) 実開 平1−129544(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/00 ZAB F23G 5/32 ZAB F24J 1/08 ZAB

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰などの微小被溶融物を旋回しながら溶
    融スラグ化する溶融部と、溶融スラグを分離するスラグ
    分離部と、分離された溶融スラグを抜出すスラグ抜出部
    とを、この順に上部から有すると共にスラグ抜出部の側
    壁に排ガスダクトを有する円筒縦型の旋回流溶融炉にお
    いて、前記排ガスダクトの炉本体寄りの底部にスラグ溜
    まりを設ける一方、その上部に被溶融物の投入口を設け
    てなることを特徴とする旋回流溶融炉。
JP5094306A 1993-04-21 1993-04-21 旋回流溶融炉 Expired - Fee Related JP3049170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5094306A JP3049170B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 旋回流溶融炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5094306A JP3049170B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 旋回流溶融炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06307622A JPH06307622A (ja) 1994-11-01
JP3049170B2 true JP3049170B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=14106597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5094306A Expired - Fee Related JP3049170B2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 旋回流溶融炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049170B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100582753B1 (ko) 2004-04-29 2006-05-23 주식회사 애드플라텍 선회식 플라즈마 열분해/용융로
JP6105899B2 (ja) * 2012-10-29 2017-03-29 シャープ株式会社 加湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06307622A (ja) 1994-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ito Vitrification of fly ash by swirling-flow furnace
JP2003004211A5 (ja)
JPS6235004B2 (ja)
JP3049170B2 (ja) 旋回流溶融炉
JPH06265134A (ja) プラズマ溶融炉における有価物回収装置及び有価物回収方法
JPS61105018A (ja) 廃棄物焼却方法
JP3280265B2 (ja) 焼却残渣と飛灰の溶融処理装置及びその溶融処理方法
KR20010045615A (ko) 슬러지 소각용융 처리장치
JP2957818B2 (ja) 高温溶融焼却炉及び高温溶融焼却処理方法
JP3077756B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP2566260B2 (ja) 汚泥溶融焼却炉
JP3374020B2 (ja) 廃棄物熱分解溶融システム
JP3060197B2 (ja) 焼却灰溶融装置
JP2799550B2 (ja) 溶融炉
JP3027330B2 (ja) 廃棄物の焼却・溶融方法
JPH09236238A (ja) 灰の溶融装置およびその方法
JP3308363B2 (ja) 廃棄物の焼却、灰溶融方法と装置
JP4000033B2 (ja) 旋回流溶融炉
JPH06129618A (ja) 廃棄物の溶融処理方法
JP3461457B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP3088842B2 (ja) 旋回流溶融炉による被処理物の溶融方法
JPH0721329B2 (ja) 都市ごみ焼却灰の処理方法および装置
JP3891754B2 (ja) 廃プラスチック類の微粉細燃焼を利用したごみ焼却灰の熔融システム
JPH0391609A (ja) 灰の溶融固化処理装置
JPS621483B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000229

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees