JP3049118B2 - Erドープ光ファイバ - Google Patents

Erドープ光ファイバ

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恵子 武田
真也 稲垣
憲治 田川
修 尾山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコア中にエルビウムをド
ープしたエルビウムドープ光ファイバに関する。
【0002】現在実用化されている光ファイバ通信シス
テムにおいては、光ファイバの損失による光信号の減衰
を補償するために、一定距離毎に中継器を挿入してい
る。中継器では、光信号をフォトダイオードにより電気
信号に変換して、電子増幅器により信号を増幅した後、
半導体レーザ等により光信号に再変換し、光ファイバ伝
送路に再び送り出すという構成をとっている。もし、こ
の光信号を低雑音で直接光信号のまま増幅することがで
きれば、光中継器の小型化、経済化を図ることができ
る。
【0003】そこで、光信号を直接増幅できる光増幅器
の研究が盛んに進められており、研究の対象とされてい
る光増幅器を大別すると、(a)希土類元素(Er,N
b,Yb等)をドープした光ファイバとポンピング光を
組み合わせたもの、(b)希土類元素をドープした半導
体レーザによるもの、(c)光ファイバ中の非線形効果
を利用したものがある。
【0004】このうち、(a)の希土類ドープファイバ
とポンピング光を組み合わせた光ファイバ増幅器は偏波
依存性がないこと、低雑音であること、光伝送路との結
合損失が小さいといった優れた特徴があり、光ファイバ
伝送システムにおける伝送中継距離の飛躍的増大、光信
号の多数への分配を可能にすると期待されている。
【0005】
【従来の技術】図2に希土類ドープ光ファイバの中でも
実用化が最も近いと考えられるエルビウム(Er)ドー
プ光ファイバによる光増幅の原理を示す。2はコア2a
及びクラッド2bから構成された光ファイバであり、コ
ア2a中にErが一様にドープされている。
【0006】このようなErドープ光ファイバ2にポン
ピング光が入射されると、Er原子が高いエネルギ準位
に励起される。このように高いエネルギ準位に励起され
た光ファイバ2中のEr原子に信号光が入ってくると、
Er原子が低いエネルギ準位に遷移するが、このとき光
の誘導放出が生じ、信号光のパワーが光ファイバに沿っ
て次第に大きくなり信号光の増幅が行われる。
【0007】Erドープ光ファイバでは1.536μm
付近に利得のピークがあり、利得がこのピーク値から3
dB下がる帯域幅は数nmである。そこで、信号光波長
の多重化に対応するため、1.55μm帯の広い波長範
囲で光利得を得ることが要求されており、コア中にEr
と共にアルミニウムをドープすることで広帯域化できる
ことがしられている。
【0008】即ち図3に示すように、従来は広帯域化の
ために光ファイバ4のコア4a中に概略100ppm程
度のErをドープするとともに、概略10,000pp
m程度のアルミニウムをコア4a中にドープするように
していた。従来技術では、コア4a中にのみアルミニウ
ムを概略一様にドープするのであり、クラッド4b中に
はドープしていない。
【0009】このようにコア中にErと共にアルミニウ
ムをドープすると、図4から明らかなようにコア中にE
rのみをドープした光ファイバに比較して、蛍光特性の
広帯域化を図ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の広帯域化Erド
ープ光ファイバでは、図3に示すようにErとアルミニ
ウムは光が伝搬する光ファイバのコア部のみにドープさ
れていた。このためクラッド部とコア部の間に熱膨張率
の差が生じ、ファイバ製造時の加熱により図5に示すよ
うにコア部4aとクラッド部4bとの境界面が乱れると
いう問題が生じていた。
【0011】コア部とクラッド部の境界面が乱れた構造
となると、光の伝搬の状態はモードフィールド径の異な
る光ファイバを繋いだ状態と同様となると考えられ、E
rドープ光ファイバ中を伝搬するに従い伝搬光に大きな
損失が生じる。
【0012】図6に光ファイバの構造に起因する過剰損
失と増幅効率との関係を示す。なお図6は、計算パラメ
ータとしてモードフィールド径7μm、光ファイバ長8
0m、信号光入力1mW(0dBm)、励起光入力40
mW、Er濃度500ppmとして、計算で求めたデー
タである。従来のコア部のみにアルミニウムをドープす
る構造の場合、20〜50dB/km程度のファイバ構
造による損失がみられ、Erドープ光ファイバの増幅効
率の低下原因となっていることが判明した。
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、利得の広帯域化を
図るとともに、コア部とクラッド部の熱膨張率の差を小
さくしてファイバ構造に起因する過剰損失を低減するよ
うにしたErドープ光ファイバを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、信号光を直接増幅する光ファイバ増幅
器に使用するに適したErドープ光ファイバにおい
て、蛍光特性を広帯域化するのに十分な量のアルミニウ
ムをコア部及び該コア部に隣接するクラッド部にドープ
し、該コア部と該クラッド部の境界面付近での該コア部
と該クラッド部の間の熱膨張率の差が小さくなるように
したことを特徴とする。
【0015】
【作用】コア部及びコア部に隣接するクラッド部にアル
ミニウムをドープすることにより、光ファイバ製造時の
加熱によるコア部とクラッド部の境界面付近でのコア部
とクラッド部の間の熱膨張率の差が小さくなるため、境
界面の乱れを防止することができる。これにより、ファ
イバ構造に起因する過剰損失を小さくすることができ、
広帯域化を図るとともに増幅効率を増大することができ
る。
【0016】
【実施例】図1に本発明実施例にかかる光ファイバの縦
断面図を示す。光ファイバ6のコア部6aにエルビウム
(Er)を一様にドープするとともに、コア部6a及び
クラッド部6b全体にアルミニウムをドープする。コア
部6aにドープするErの濃度は概略100ppm程度
であり、コア部6a及びクラッド部6bにドープするア
ルミニウムの濃度は概略10,000ppm程度であ
る。
【0017】このようにアルミニウムをコア部6aのみ
でなく、クラッド部6bにもドープすることにより、光
ファイバ製造時の加熱によるコア部とクラッド部の境界
面付近の熱膨張率の差が小さくなるため、境界面の乱れ
が起こることはない。光ファイバをこのような構造にす
ることにより、過剰損失を5dB/km以下に抑えるこ
とができ、増幅特性の広帯域化を維持しながら増幅効率
のよいErドープ光ファイバを得ることができる。
【0018】上述した実施例ではクラッド部6b全体に
アルミニウムをドープしているが、コア部6aとクラッ
ド部6bの境界で熱膨張率の差が問題となるので、コア
部6aに隣接するクラッド部6bのみにアルミニウムを
ドープしても同様の改善効果が得られる。Erのドープ
量はアルミニウムのドープ量に比べて約1/100程度
であるため、Erをコア部のみにドープしてもコア部と
クラッド部の境界面の乱れに与える影響は非常に小さく
殆ど無視できる。
【0019】また、コア部にはErと共にアルミニウム
をドープし、クラッド部にはアルミニウムに近い熱膨張
率を有する元素(例えばMg)をドープしても境界面付
近の熱膨張率の差を小さくできるため、過剰損失を低減
することができ、増幅効率を上述した実施例と同様に改
善することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明のErドープ光ファイバは以上詳
述したように構成したので、増幅特性の広帯域化を維持
しながら増幅効率の良いErドープ光ファイバが得られ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断面図である。
【図2】光増幅の原理を示す模式図である。
【図3】従来例断面図である。
【図4】コアにErのみをドープした光ファイバとEr
と共にアルミニウムをドープした光ファイバの蛍光特性
を示す図である。
【図5】従来例の横断面図である。
【図6】過剰損失と増幅効率との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2,4,6 光ファイバ 2a,4a,6a コア 2b,4b,6b クラッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾山 修 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 岡村 浩司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−184386(JP,A) 特開 平4−371931(JP,A) 特開 平4−331738(JP,A) 特開 平4−309929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/06 G02B 6/00 H01S 3/10 H01S 3/17 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を直接増幅する光ファイバ増幅器
    に使用するのに適したErドープ光ファイバにおいて、蛍光特性を広帯域化するのに十分な量のアルミニウムを
    コア部(6a)及び該コア部(6a)に隣接するクラッ
    ド部(6b)にドープし、該コア部と該クラッド部の境
    界面付近での該コア部と該クラッド部の間の熱膨張率の
    差が小さくなるようにした ことを特徴とするErドープ
    光ファイバ。
  2. 【請求項2】 信号光を直接増幅する光ファイバ増幅器
    に使用するのに適したErドープ光ファイバにおいて、 コア部(6a)にErとアルミニウムをドープし、 該コア部(6a)に隣接するクラッド部(6b)に アル
    ミニウムに近い熱膨張率を有する元素をドープしたこと
    を特徴とするErドープ光ファイバ。
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