JP3048904U - 建築用蝶番 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ドアを９０度開いたときの実用上の開口幅が拡
大される、新規な建築用蝶番の提供。 【構成】ドアの木口に固定されるべきドア側の回動板
と、ドア枠に固定されるべき建物側の回動板と、両者を
回動自在に結合する枢軸部とからなり、少なくともドア
側の回動板はくの字状に屈曲され、該枢軸部は横方向に
偏倚している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建築用蝶番、特に、家具等の障害物が存在し、９０度以上に開くこと ができないドア等のウイングに取り付けられるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のドアは、これを９０度回動して開いたときに、ドアの厚み分だけ出入り 口の利用できる開口幅が狭くなっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はドア等のウイングを開いたときに、構造物の開口面の開口幅がこのよ うにウイングの厚みで狭まることのない新規な木口取り付け用の蝶番を提供する ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、建築用蝶番であって、ドア等のウイングの木口に固定されるべき可 動側の回動板と、構造物に固定されるべき固定側の回動板と、両者を回動自在に 結合する枢軸部とからなり、少なくとも可動側の回動板はくの字状に屈曲して延 在し、該枢軸部はそれらの回動板の取付面から横方向に偏倚した位置に回動中心 を有する。

【０００５】

【作用】

蝶番の回動中心が横方向に偏倚しているから、ドア等のウイングが９０度回動 されて開いたときに、その偏倚している距離Ｓ分だけウイングが横方向に後退し 、開口面の利用できる開口幅がウイングの厚みで狭められることがない。

【０００６】

【実施例】

図面に示す実施例において、１はドアの木口に木ネジで固定される可動側の回 動板で、２は建物に固定される固定側の回動板で、両者は枢軸部３によって回動 自在に接合されている。これらの可動側の回動板及び固定側の回動板はくの字状 に屈曲して延在し、該枢軸部は回動板が閉じられた状態においてそれらの取付面 から所定距離Ｓだけ偏倚されている。したがって、この蝶番を用いて建物の開口 面に取付けられたドアを９０度回動して開くと、該ドアはその偏倚されている距 離Ｓ分だけ本来の位置から横方向に後退し、実質的な開口面の開口幅が広くなる 。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているから、ドア等のウイングを９０度回動し て開いたときに、開口面の開口幅が該ウイングの厚みで狭くなることがない。特 にドアノブが短い又はドアノブの無いドアとの組み合わせにおいて、構造物の開 口面を広く利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ドアを閉じた状態を模式的に示す要部の平面
図

【図２】 同じくドアを開いた状態の平面図

【符号の説明】

１…可動側の回動板 ２…固定側の回動板 ３…枢軸部 Ｄ…ドア Ｆ…ドア枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 今関 一美 東京都千代田区有楽町一丁目１番２号 旭 化成工業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ドア等のウイングの木口に固定されるべき
   可動側の回動板１と、構造物に固定されるべき固定側の
   回動板２と、両者を回動自在に結合する枢軸部３とから
   なり、 少なくとも可動側の回動板はくの字状に屈曲して延在
   し、該枢軸部はそれらの回動板の取付面から横方向に偏
   倚した位置に回動中心を有することを特徴とする建築用
   蝶番。