JP3048735U - 瓶 蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール機能が高く瓶体と瓶蓋の分別回収に便
利な瓶蓋。 【解決手段】 蓋体の内上面に一体に第１シール構造と
第２シール構造が設けられ、蓋体の下方に設けられた防
盗リングと蓋体の端部に沿って結合部が形成され、その
縁の部分に一つのガイド溝が設けられ、蓋体と防盗リン
グの対向する端部の他の部分が等距離に設けられた架橋
部で連接されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はプラスチックで製造された、シール効果が高く、便利でリサイクル可 能な瓶蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

防盗及び防漏機能を有する瓶蓋は、蓋体内側に雌ネジが形成されて瓶の雄ネジ と螺接して位置決めされるようにしてあり、蓋体下方に防盗リングが設けられ、 該瓶蓋の内側面に弾性を有するシールパッドが装着されている。

【０００３】 該シールパッドの構造は図１に示されるとおりであり、それは瓶蓋成形後に、 瓶体内上面にホットメルトプラスチックを注入して二次加工することで形成され 、蓋体内上面を被覆している。ただしこのシールパッドは二次加工なくしては形 成できず、製造コストが余分にかかり、且つシール効果において理想的とは言え なかった。即ち、該シールパッドと瓶口上端面との接触によりシール効果を達成 するために瓶蓋をきつく締めつけて両者を緊密に接合させなければならず、工場 で緊密に瓶蓋を締めつけると消費者が蓋を開けにくくなり、消費者が開けやすい ようにするためにはシールパッドと瓶口を緊密に結合するわけにゆかなくなり、 そのため瓶口に成形時に形成された凹凸部分がシールパッドと緊密に接合しなく なり瓶内に気体が進入する状況を発生しやすくなり、特に瓶内に炭酸飲料を入れ た場合、瓶内の気体がシールパッドと瓶口の間より漏出しやすく、ある期間経過 後に瓶内の飲料の風味が損失したり、ひどい場合には飲料が変質する場合があっ た。

【０００４】 図２に示されるのは、周知の瓶蓋のもう一つのシールパッドの構造を示す。そ れは、瓶蓋内の上端に一体に、瓶口内径よりやや小さい外径を有する円筒体を形 成し、該円筒体の底端の外径を該円筒体の上端の外径よりやや大きくなるように し、即ち円筒体を上から下に漸次拡張する形状となし、円筒体の中段外周に二次 加工により弾性リングを形成し、瓶口と瓶蓋螺接時に、瓶口の内周を該円筒部外 周及び弾性リングで緊密に圧迫できるようにしてある。ただしこの種の防漏構造 も二次加工を必要とするという問題を解決しておらず、またシール効果も不良で 、気体圧力を有する飲料を封入した時、気体が弾性リングと瓶口内周の細い隙間 から漏出しやすかった。

【０００５】 また、瓶体内に摂氏８５度以上の高温飲料を入れる場合、飲料の温度が下がる につれて瓶体内に負圧が発生するが、周知のシールパッドは瓶口と緊密に結合不 能であり、僅かな隙間から圧力のより大きな空気が瓶内に進入し、飲料の品質を 悪くする原因となった。

【０００６】 周知の防盗リングにもまた欠点があり、改善の必要があった。即ち、その架橋 点は蓋体と防盗リングの間に連続して環状に設けられ、瓶口の底端に係止されて いるため、瓶蓋を開ける時の回転力が架橋点においてトルクを形成して架橋点に 亀裂を発生し、蓋体と防盗リングが分離して防盗リングが瓶口の外に残される状 況が発生しやすかった。しかし、現在、環境保護のためにゴミの分別回収を行う 上で、プラスチックで製造された防盗リングがポリプロピレン製の瓶（ペットボ トル）に残されると、瓶を回収する前に、先に防盗リングを切断する必要があり 、分類回収の負担が増加した。現状では未だ材質によるゴミの分別の観念が一般 に普及しておらず、ペットボトルがその上のプラスチック製の防盗リングと共に 回収されているが、環境保護単位で整理する時には分別作業員に極めて大きな負 担をもたらした。

【０００７】 また、蓋をするのに便利で防盗リングの亀裂を防止するために、業者は通常防 盗リングの厚さを薄くしてその靱性を大きくし、また防盗リングの内径を大きく してそれを瓶口外径よりやや大きくして蓋をする時に防盗リングが瓶口のネジ部 を通過しやすく係止部により防盗リングが瓶口に係止されるようにしている。た だしこのような設計は、防盗リング内周と瓶口外周との間に間隙を発生する場合 があった。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は周知のシールパッドと防盗リングを具えた瓶蓋の欠点を克服すべくな されたもので、即ち、本考案は、瓶蓋を、完全に瓶内液体及び気体の漏れを防止 でき気体の瓶内への進入を防止でき、蓋を取り付ける時の蓋の破壊率を減少でき 、蓋を開ける時に防盗リングが蓋体と一体に瓶の瓶口より離れれて瓶蓋の分別回 収に便利なものとすることを課題としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、瓶体２０の瓶口２１周囲の雄ネジと螺合可能なネジ１１を 内周に有する一つの蓋体１０を含み、該蓋体１０の下方に防盗リング４０が形成 されている瓶蓋とされ、 該蓋体１０の内側上部に一体に第１シール構造１３と第２シール構造１４が形成 され、該第１シール構造１３が、該蓋体１０の内側上面にあって瓶口２１内周よ りやや小さい位置を軸方向に下向きに延伸して形成した円筒部１３１と、該円筒 部１３１の開放端部が径方向に外側上向きに円弧状に折り曲げられて該円筒部１ ３１と所定の角度を呈するよう形成されたフランジ１３２を含み、該円筒部１３ １とフランジ１３２がいずれも弾性を有するものとされ、 該第２シール構造１４が、蓋体１０内周のネジの最上部より上方の位置を径方向 に内側に延伸して形成された弾性を有する弾性片１４１とされ、 該防盗リング４０が該蓋体１０の底端に一体に形成され、該防盗リング４０と蓋 体１０の下端に沿って結合部４１が形成され、該蓋体１０と防盗リング４０の残 りの端部の対応位置に、間隔をあけて複数の係止縁３４、４２が形成され、各係 止縁３４、４２の間に凹んだ連接溝３５、４３が形成され、該防盗リング４０の 連接溝４３内に架橋部４４が延伸されて蓋体１０の連接溝３５と連接し、該防盗 リング４０と蓋体１０成形後に、両者の対応する係止縁３４、４２の間に一つの 間隙４５が形成され、 該防盗リング４０の結合部４１の縁に斜めのガイド溝４６が形成され、該ガイ ド溝４６が蓋体１０を閉める回転方向に向けて傾斜し、且つ該ガイド溝４６の底 端が尖った閉口状とされ、該ガイド溝４６の下方の防盗リング４０に一つの連接 点４６１が形成され、 以上の構造により、蓋体１０と瓶口２１が螺接される時、該フランジ１３２が 弾性を以て瓶口２１の上端内周に密着し、該弾性片１４１の底部が瓶口の上端周 囲に密着し、弾性片１４１の上部が瓶口２１の突き上げを受けて緊密に蓋体１０ の内側上面と瓶口２１上端面の間に密着し、こうして二段式シール効果を達成し 、瓶蓋を閉じる時の防盗リング４０の破損状況を減少でき、瓶蓋を開ける時に防 盗リング４０と蓋体１０を共に瓶口より離脱させられるようにしてあり、以上の 構成からなる瓶蓋としている。

【００１０】 請求項２の考案は、円筒部１３１の軸方向の長さが蓋体１０のネジの距離の０ ．５から２倍に設けられた、請求項１に記載の瓶蓋としている。

【００１１】 請求項３の考案は、フランジ１３２の材厚が円筒部１３１の材厚より薄く設け られた、請求項１に記載の瓶蓋としている。

【００１２】 請求項４の考案は、フランジ１３２と円筒部１３１間の夾角が円弧状に設けら れた、請求項１に記載の瓶蓋としている。

【００１３】 請求項５の考案は、弾性片１４１の開放端部がフランジ１３２の静止状態にお ける端部の上方まで延伸された、請求項１に記載の瓶蓋としている。

【００１４】

【考案の実施の形態】

本考案は、蓋体の内上面に一体に第１シール構造と第２シール構造を設けてあ り、防盗リングと蓋体の下端に沿って一つの結合部が形成され、その縁部分に一 つのガイド溝が設けられ、該蓋体と防盗リングのその他の端部が等間隔に設けら れた架橋部で連接されている。

【００１５】 本考案は一体成形により蓋体内の第１シール構造と第２シール構造が完成し、 従来のような二次加工によるシール構造形成の面倒さがなく、且つ瓶内の気体が 瓶首から外界に漏出しうる間隙がブロックされて二段式の密封効果を達成してお り、また外部空気の瓶内の負圧による瓶内への進入を防止でき、二段式シール構 造により蓋を取り付ける時のトルクを低減し、且つ防盗リングの蓋取付け時の亀 裂を防止し、蓋を閉じた後に防盗リングと瓶首間の間隙を減少でき、使用者が蓋 を開ける時のトルクを小さくでき、開けるのに便利であり、開ける時に防盗リン グが瓶蓋と一体に瓶の瓶口を離脱し、瓶体と瓶蓋の分別回収に便利であり、環境 保護に符合する物品の分別回収に役立つ。

【００１６】

【実施例】

図３に示されるように、本考案の瓶蓋はプラスチック製とされ、一つの蓋体１ ０を含み、該蓋体１０の内周にネジ部１１が設けられ、該ネジ部１１は瓶体２０ の瓶口２１外周の雄ネジと螺合するものとされている。該蓋体１０の下方が防盗 リング４０とされている。

【００１７】 該蓋体１０の内側上面に一体に第１シール構造１３と第２シール構造１４が形 成されている。該第１シール構造１３は、該蓋体１０の内側上面にあって瓶口２ １内周よりやや小さい位置を軸方向に下向きに延伸して形成した円筒部１３１と 、該円筒部１３１の開放端部が径方向に外側上向きに円弧状に折り曲げられて該 円筒部１３１と所定の角度を呈するよう形成されたフランジ１３２を含み、該円 筒部１３１の軸方向の長さＬ蓋体１０のネジ部１１のネジ山間の距離の０．５か ら２倍とされ、円筒部１３１とフランジ１３２がいずれも弾性を有するものとさ れ、該フランジ１３２の材厚は円筒部１３１の材厚より薄く、フランジ１３２と 円筒部１３１に挟まれて形成された夾角は円弧状を呈する。

【００１８】 該第２シール構造１４は、蓋体１０内周のネジの最上部より上方の位置を径方 向に内側に延伸して形成された弾性を有する弾性片１４１とされ、該弾性片１４ １の開放端部はフランジ１３２が静止状態の時の端部の上方に位置するよう延伸 され、該弾性片１４１も弾性を有している。

【００１９】 図４に示されるように、瓶体２０の瓶口２１と該蓋体１０が螺合される時、該 蓋体１０は軸方向下向きに瓶口２１と結合する。該瓶口２は先に第１シール構造 １３のフランジ１３２を圧迫して円筒部１３１方向に押して夾角部分を小さくす る。その後、瓶口２１の上端の外周部分及び角の部分が下から上に第２シール構 造１４の弾性片１４１を押し、該弾性片１４１の上端が蓋体１０が締められるこ とで蓋体１０の内側上面に密着し、且つ弾性片１４１が瓶口２１の外端縁が発生 する弾性変化に伴い瓶口２１部分と緊密に密着する。蓋体１０と瓶口２１が位置 決めされると第１シール構造１３と第２シール構造１４がそれ自身の弾性回復力 により瓶口２１内周と外端縁面と緊密に密着し、こうして二段式密封効果を達成 している。

【００２０】 該防盗リング４０は該蓋体１０の底端に一体に形成され、該防盗リング４０と 蓋体１０の下端に沿って結合部４１が形成され、該蓋体１０と防盗リング４０の 残りの端部の対応位置に、間隔をあけて複数の係止縁３４、４２が形成され、各 係止縁３４、４２の間に凹んだ連接溝３５、４３が形成され、該防盗リング４０ の該連接溝４３内に架橋部４４が延伸されて蓋体１０の連接溝３５の内端面と連 接し、該防盗リング４０と蓋体１０成形後に、両者の対応する係止縁３４、４２ の間に一つの間隙４５が形成されている。

【００２１】 該防盗リング４０の結合部４１の縁に斜めのガイド溝４６が形成され、該ガイ ド溝４６が蓋体１０を閉める回転方向に向けて傾斜し、且つ該ガイド溝４６の底 端が尖った閉口状とされ、該ガイド溝４６の下方の防盗リング４０に一つの連接 点４６１が形成されている。

【００２２】 本考案の防盗リング４０の内周は瓶体２０の瓶口２１の外径に相当し、その外 周面に等間隔に複数の補強突出ブロック４７が設けられ、内周面も環状に係止リ ブ４８が設けられ、該係止リブ４８の上面が平面状とされ、底面が漸次収縮する 円弧状とされている。

【００２３】 該瓶蓋が取付け機械で瓶口２１に取り付けられる時、取付け過程で該瓶体２０ が瓶蓋の下向きの圧力を受けて上記間隙４５を圧迫するため、蓋体１０の係止縁 ３４と防盗リング４０の係止縁４２が相互に抵触し、こうして力を受ける一つの 連接面を形成し、該防盗リング４０が有効に蓋を取り付ける時の圧力を支承でき るようにしてある。この設計の優れた所は、架橋部３３の受ける蓋取付け時の圧 力を減少でき、それにより蓋取付け時の亀裂状況の発生を防止できることである 。防盗リング４０の内径は瓶口２１の外径に相当するため、それがねじ部を通過 する時、瓶口より押し広げられる比較的大きな圧力に耐えることができる。ただ し防盗リング４０の外周に等間隔に設置された補強リブ４７は防盗リング４０の 構造強度を増す以外に、補強リブ４７間の間隙により該防盗リング４０の適度な 弾性のゆとりを維持するために設けられている。該係止ブロック４８の底部の円 弧状部により防盗リング４０がさらに滑らかに瓶口２１を通過でき、亀裂状況を 発生しにくく、不良品を減少して業者のコスト損失を減少できる。

【００２４】 防盗リング４０の内径は瓶口２１外径に相当する構造の最大の優れた点は、瓶 蓋と瓶口２１結合後に、該防盗リング４０が瓶口２１の底端外周に接近し、その 係止リブ４８の上面が平面状とされるため、滑らかに瓶口２１底端を圧迫し、有 効に瓶蓋開放時の防盗リング４０の位置決め作用を補助することができることで ある。そして有効に防盗リング４０と瓶口２１の間隙を減少することにより、該 間隙を利用して製品を破壊する行為を防止できる。

【００２５】 本考案の瓶蓋を開放後に瓶口より取り外す状況について以下に説明する。瓶蓋 を捩じって開ける時、該防盗リング４０は係止リブ４８の瓶口２１底縁を押さえ る作用により防盗リング４０は固定されて動かず、瓶体２０が外力により回転さ せられるとき、架橋部４４がトルクの集中により切断され、同時にガイド溝４６ が蓋を閉じる方向に向けて傾斜しているため、連接点４６１も蓋を開ける回転力 により切断される。こうして該瓶蓋の円周の約４分の３の部分が防盗リング４０ と蓋体１０に分離され、こうして瓶蓋が瓶口より離脱され、さらに防盗リング４ ０が円周の約４分の１の結合部４１で蓋体１０と結合しているため、蓋体１０を 抜き取ると同時に防盗リング４０が同時に抜き取られる。こうして防盗リング４ ０が瓶口より分離されて瓶口に残らず、瓶体の分別回収の助けとなり、周知の防 盗リング４０が瓶体と異なる材料で製造されているために、回収時に防盗リング ４０を取り外す作業を必要としたという欠点を解決する。

【００２６】 蓋体１０の第１シール構造１３及び第２シール構造１４の有する優れた点は以 下のとおりである。 １．本考案の第１シール構造１３及び第２シール構造１４は蓋体１０と一体に 成形され、周知の技術にあった二次加工によるシールパッドの製造が不要である 。 ２．本考案は二段式シール構造を有し、即ち瓶体２０内の気体を第１シール構 造１３によりブロックして第１段シールを達成し、第２シール構造１４により瓶 口から外界への漏洩間隙をブロックして第２段シールを達成しており有効なシー ル効果を達成している。 ３．本考案のシール構造は耐負圧機能を有し、もし瓶体２０内の摂氏８５度以 上の高温食品が入れられた場合、食品温度が降下して瓶内に負圧が発生しても、 第１シール構造１３と第２シール構造１４により外部空気の瓶体２０内への進入 を阻止できる。図６に示されるように、外部空気は瓶内の負圧状態により第２シ ール構造１４を通過する時、第１シール構造１３の円筒部１３１とフランジ１３ ２の間で戻りその圧力によりフランジ１３２をさらに緊密に瓶口２１内周に密着 させ、これにより外部空気を瓶体２０内に進入させない。 ４．第１シール構造１３及び第２シール構造１４は瓶口２１内径が僅かに異な る瓶体にも適用でき、図４に示されるように、第１シール構造１３と第２シール 構造１４の両者の根元間の距離が一般の瓶口２１の厚さに照らして形成されてい るため、もし瓶口２１が比較的厚く瓶口２１が第１シール構造１３及び第２シー ル構造１４を通過する時、第１シール構造１３の円筒部１３１がその弾性により 内向きに押され、瓶口２１が滑らかに第１シール構造１３と第２シール構造１４ の間に位置づけられ、良好なシール効果を達成できる。一般の瓶口の公差は約０ ．２ｍｍであるが、本考案は１．５ｍｍまで拡大されても適用できる。 ５．二段式シール機能により、瓶体２０の瓶口２１内が第１シール構造１３に よりシールされ、瓶口２１の上端周囲と角の部分が第２シール構造１４によりシ ールされるため、蓋体１０を瓶口２１に取り付けると、即時規定位置に位置決め され、ゆえに蓋を閉じる時のトルクを低減でき、蓋体１０と瓶口２１の結合の安 定性を高められ、且つ使用者が蓋体１０を開ける時のトルクも小さくでき、開け るのに便利である。 ６．瓶体２０内に炭酸飲料が充填されると瓶内の圧力が高くなるが、本考案の 第１シール構造１３と第２シール構造１４はそれ自体の弾性により瓶口２１と緊 密に密着しており、瓶内の高圧に耐えることができ、気体を漏出させるおそれが なく、相対的に飲料の新鮮さを保持でき、飲料の品質を確保できる。 ７．一般の瓶口２１は製造後に瓶口２１の上端面に凹凸が生じるが、周知のシ ールパッドではこの凹凸に密着できず、漏れを発生した。しかし、本考案は第２ シール構造１４の弾性片１４１が弯曲して瓶口２１の上面に密着し、且つ弾性的 に凹凸部分に密着するため漏れを発生させない。 ８．本考案の第１シール構造１３の円筒部１３１の軸方向長さは蓋体１０のネ ジ部１１のネジ山の距離の０．５から２倍とされ、この設計は防盗リング４０の 構造と蓋を回す動作を組み合わせるためのものである。即ち、防盗リングは通常 、約３０度回されると蓋体と分離し蓋体はさらに回されて上昇するが、このとき 、周知のシールパッドは実際にはもっと早く瓶口と分離し、瓶内から圧力と気体 が漏出する。ただし本考案では第１シール構造１３が蓋体１０を２７０度以内に 回転させる時に瓶口２１内周より離脱せず、言い換えると蓋体１０を２７０度以 上回転させなければ瓶内気体が漏出しない。ゆえに防盗リング４０と蓋体１０を 瓶を開けるはじめの段階で、第１シール構造１３と第２シール構造１４がシール 位置にあるため、気体の漏洩を防止し飲料の品質を保つことができる。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は蓋体の内上面に一体に第１シール構造と第２シール構造が設けられ、 蓋体の下方に設けられた防盗リングと蓋体の端部に沿って結合部が形成され、そ の縁の部分に一つのガイド溝が設けられ、蓋体と防盗リングの対向する端部の他 の部分が等距離に設けられた架橋部で連接されている。本考案は蓋体内に第１シ ール構造と第２シール構造が一体に完成されていてシール構造に必要であった二 次加工を不要とし、且つ瓶内の気体の外界への漏出が第１シール構造と第２シー ル構造により二段式に阻止され、この二段式シール機能により蓋を閉じる時のト ルクが減少され、防盗リングに亀裂を発生しにくく、蓋をした後には防盗リング と瓶口間の間隙が減少され、使用者が蓋を開ける時のトルクが減少され、開ける のに便利であり、開ける時に防盗リングが瓶体と一緒に瓶口を離脱し瓶体と瓶蓋 の分別回収に便利であり、環境を保護する物品の分類回収に符合するものとされ ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の瓶蓋の断面図である。

【図２】周知のもう一つの瓶蓋の断面図である。

【図３】本考案の瓶蓋の部分断面図である。

【図４】本考案の瓶蓋と瓶口の結合断面図である。

【図５】本考案の瓶蓋と瓶口のもう一つの結合断面図で
ある。

【図６】本考案のシール構造の耐負圧表示図である。

【図７】本考案の瓶蓋と防盗リングの展開図である。

【図８】本考案の蓋を開く時の使用表示図である。

【符号の説明】

１０ 蓋体 １１ ネジ部 １３ 第１シール構造 １３１ 円筒部 １３２ フランジ １４ 第２シール構造 １４１ 弾性片 ２０ 瓶体 ２１ 瓶口 ４０ 防盗リング ４１ 結合部 ３４、４２ 係止縁 ３５、４３ 連接溝 ４４ 架橋部 ４５ 間隙 ４６ ガイド溝 ４６１ 連接点 ４７ 補強突出ブロック ４８ 係止リブ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 瓶体２０の瓶口２１周囲の雄ネジと螺合
   可能なネジ１１を内周に有する一つの蓋体１０を含み、
   該蓋体１０の下方に防盗リング４０が形成されている瓶
   蓋とされ、該蓋体１０の内側上部に一体に第１シール構
   造１３と第２シール構造１４が形成され、該第１シール
   構造１３が、該蓋体１０の内側上面にあって瓶口２１内
   周よりやや小さい位置を軸方向に下向きに延伸して形成
   した円筒部１３１と、該円筒部１３１の開放端部が径方
   向に外側上向きに円弧状に折り曲げられて該円筒部１３
   １と所定の角度を呈するよう形成されたフランジ１３２
   を含み、該円筒部１３１とフランジ１３２がいずれも弾
   性を有するものとされ、該第２シール構造１４が、蓋体
   １０内周のネジの最上部より上方の位置を径方向に内側
   に延伸して形成された弾性を有する弾性片１４１とさ
   れ、該防盗リング４０が該蓋体１０の底端に一体に形成
   され、該防盗リング４０と蓋体１０の下端に沿って結合
   部４１が形成され、該蓋体１０と防盗リング４０の残り
   の端部の対応位置に、間隔をあけて複数の係止縁３４、
   ４２が形成され、各係止縁３４、４２の間に凹んだ連接
   溝３５、４３が形成され、該防盗リング４０の連接溝４
   ３内に架橋部４４が延伸されて蓋体１０の連接溝３５と
   連接し、該防盗リング４０と蓋体１０成形後に、両者の
   対応する係止縁３４、４２の間に一つの間隙４５が形成
   され、 該防盗リング４０の結合部４１の縁に斜めのガイド溝４
   ６が形成され、該ガイド溝４６が蓋体１０を閉める回転
   方向に向けて傾斜し、且つ該ガイド溝４６の底端が尖っ
   た閉口状とされ、該ガイド溝４６の下方の防盗リング４
   ０に一つの連接点４６１が形成され、 以上の構造により、蓋体１０と瓶口２１が螺接される
   時、該フランジ１３２が弾性を以て瓶口２１の上端内周
   に密着し、該弾性片１４１の底部が瓶口の上端周囲に密
   着し、弾性片１４１の上部が瓶口２１の突き上げを受け
   て緊密に蓋体１０の内側上面と瓶口２１上端面の間に密
   着し、こうして二段式シール効果を達成し、瓶蓋を閉じ
   る時の防盗リング４０の破損状況を減少でき、瓶蓋を開
   ける時に防盗リング４０と蓋体１０を共に瓶口より離脱
   させられるようにしてあり、以上の構成からなる瓶蓋。
2. 【請求項２】 円筒部１３１の軸方向の長さが蓋体１０
   のネジの距離の０．５から２倍に設けられた、請求項１
   に記載の瓶蓋。
3. 【請求項３】 フランジ１３２の材厚が円筒部１３１の
   材厚より薄く設けられた、請求項１に記載の瓶蓋。
4. 【請求項４】 フランジ１３２と円筒部１３１間の夾角
   が円弧状に設けられた、請求項１に記載の瓶蓋。
5. 【請求項５】 弾性片１４１の開放端部がフランジ１３
   ２の静止状態における端部の上方まで延伸された、請求
   項１に記載の瓶蓋。