JP3048353U - 野菜栽培容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大根・人参等の根菜類もしくは根深ネギや長
芋のように土寄せを行う野菜も栽培することができる野
菜栽培容器を得る。 【解決手段】 軟質プラスチック製の筒状で、伸縮自在
の蛇腹構造を有する容器とする。該野菜栽培容器は未使
用時または保管時には提灯の如く縮めて薄く畳むことが
でき、使用時には栽培する野菜の種類に応じて引き伸ば
し高さを任意に変えることができる。また、該野菜栽培
容器の底面には排水孔を複数箇所に開け、さらに水はけ
を良くするために台座部を複数設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本発明は、大根・人参等の根菜類もしくは根深ネギや長芋のような土寄せを行 う野菜の、野菜栽培容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、一般家庭の庭先もしくはアパートやマンション等のベランダで家庭 菜園を行う場合、主にプラスチック製のプランターや冷凍保存用の発泡スチロー ルの空き箱を使用していた。該容器の深さは約２０ｃｍ程度しかなく、ナス・ト マト等の果菜類やニラ・ホウレンソウ等の葉菜類またはハーブ等の栽培が一般的 であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、大根・人参等の根菜類を栽培するには前述の容器では深さが浅 すぎるため、栽培することができなかった。また、根深ネギや長芋のように土寄 せを行う野菜においても該容器の縁部が短いため、土寄せを行うことができず、 従って栽培することができなかった。

【０００４】 本考案は、以上のような問題点に鑑み成されたものであり、大根・人参等の根 菜類もしくは根深ネギや長芋のように土寄せを行う野菜も栽培することができる 野菜栽培容器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するために、本考案の野菜栽培容器２は軟質プラスチック製の 筒状で、伸縮自在の蛇腹構造を有する容器とする。該野菜栽培容器２は未使用時 または保管時には提灯の如く縮めて薄く畳むことができ、使用時には栽培する野 菜の種類に応じて引き伸ばし高さを任意に変えることができる。

【０００６】 また、該野菜栽培容器２の底面には排水孔４を複数箇所に開け、さらに水はけ を良くするために台座部３を複数設ける。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図を用いて詳しく説明する。図１は本考案の野菜栽培容器で 苗を栽培している状態を表す斜視図であり、図２は本考案の野菜栽培容器の底面 図である。

【０００８】 本考案の野菜栽培容器２はポリエチレン等の軟質プラスチック製の円形もしく は長円形等の筒状で、伸縮自在の蛇腹構造を有する容器である。該野菜栽培容器 ２は未使用時または保管時には提灯の如く縮めることにより薄く畳むことができ 、使用時には栽培する野菜の種類に応じて、または野菜の生育状況に応じて引き 伸ばし高さを任意に変えることができる。

【０００９】 また、該野菜栽培容器２の底面には土５の中の水を排水するための排水孔４を 複数箇所に開けておく。さらに、台座部３を数箇所設け、該野菜栽培容器２を庭 先のコンクリート台やベランダ等に直接置いた場合に、排水孔４からの水はけを 良くするように設置面から浮かせる構造とする。

【００１０】 図３は本考案の野菜栽培容器で一実施例として大根を栽培している状態の側面 断面図である。この場合、大根６の種もしくは苗を植付けるときに野菜栽培容器 ２の高さを栽培する大根６の収穫時の長さに応じて引き伸ばしておき、それに見 合った土５を入れて栽培する。野菜栽培容器２の余った蛇腹部は採光のため通常 は縮めた状態にしておくが、伸ばした状態にすれば夏は遮光に、冬は保温に役立 つ。

【００１１】 図４は本考案の野菜栽培容器で一実施例として根深ネギを栽培している状態の 側面断面図である。この場合、根深ネギ７の生育状況に応じて後から土寄せが行 えるため、根深ネギ７の種もしくは苗を植付けるときに初めから野菜栽培容器２ の高さを引き伸ばしておく必要はなく、図３で説明した栽培方法が適用できる。 その後、根深ネギ７が成長し、土寄せが必要になった時に野菜栽培容器２の蛇腹 部を適度に伸ばし土寄せを行う。

【００１２】 なお、以上説明した野菜栽培容器２にて、該野菜栽培容器２の特徴である提灯 の如く伸縮する蛇腹構造を有すれば材質や大きさ、または形状はどのようなもの であっても構わない。また、色もどのような色であっても構わない。さらに、側 面に大根や人参またはネギ等の絵を描き、入れる土５のめやすを表示したり、模 様を描いても構わない。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の野菜栽培容器を使用して野菜を栽培した場合、下 記のような効果を奏することができる。 伸縮自在の蛇腹構造を有する栽培容器のため、栽培する野菜の種類に応じて栽 培容器の高さを任意に調整でき、一般家庭の庭先もしくはアパートやマンション 等のベランダにおいて大根・人参等の根菜類を容易に栽培することができる。 同様に、後からも栽培容器の高さが調整できるため、根深ネギや長芋のように 生育状況に応じて土寄せを行う野菜も容易に栽培することができる。 未使用時または保管時には提灯の如く縮めて薄く畳むことができるため、場所 を取ることなく便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の野菜栽培容器で苗を栽培している状態
を表す斜視図である。

【図２】本考案の野菜栽培容器の底面図である。

【図３】本考案の野菜栽培容器で一実施例として大根を
栽培している状態の側面断面図である。

【図４】本考案の野菜栽培容器で一実施例として根深ネ
ギを栽培している状態の側面断面図である。

【符号の説明】

１ 苗 ２ 野菜栽培容器 ３ 台座部 ４ 排水孔 ５ 土 ６ 大根 ７ 根深ネギ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軟質プラスチック製の筒状で、伸縮自在
   の蛇腹構造を有し、未使用時または保管時には提灯の如
   く縮めて薄く畳むことができ、使用時には栽培する野菜
   の種類に応じて引き伸ばし任意の高さに変えることがで
   き、底面には排水孔を複数箇所に開け、さらに台座部を
   複数設けて成ることを特徴とする、野菜栽培容器。