JP3048298U - 薄小物カプセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純明快にして洗練された流麗な形状で宇宙
的感触が得られる。 【解決手段】 丸められた外周縁から表裏対象に凹曲面
で内径方向に次第に厚くなるように形成され、内径面は
円筒面に形成された円環状の透明な合成樹脂材製の環体
部２と、この環体部２の内径面に弾性的に嵌合するよう
に形成された円筒面の外径面を有し凸レンズ状に形成さ
れた表裏一対の透明な合成樹脂材製の蓋体部４とからな
り、この両蓋体部４の間に挿入物６を挾んで環体部２の
内径面に両蓋体部４の外径面を嵌合させて組み立てた完
成外形面は環体部２の外面と蓋体部４の外面とが滑らか
に連続して中央部が盛り上がった曲面の円板状となるも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ロケット（Ｌｏｃｋｅｔ），ペンダント等の細鎖等で首から吊す 装身具，キーホルダ，護符お守り類，迷子札，認識票等の本体部であって、人物 の写真，美術又は嗜好的な物，文字図形記号等を表した物などで厚さが薄い小物 品を挟み込んで装身具等として用いる薄小物カプセルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の薄小物カプセルとしては、本体部に蓋がヒンジで取り付けられ、係合凹 凸と爪かかりが形成されていて開閉する構造のものなど各種のものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の薄小物カプセルは上記のようであり、装飾的に工夫されているものもあ るが、洗練された形状の感触を受けるものがないというような課題があった。

【０００４】 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、単純明快にして流麗な 形状で宇宙の銀河とかＵＦＯのような感触を有する薄小物カプセルを得ることを 目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る薄小物カプセルは、丸められた外周縁から表裏対象に凹曲面で 内径方向に次第に厚くなるように形成され、内径面は円筒面に形成された円環状 の透明な合成樹脂材製の環体部と、この環体部の前記内径面に弾性的に嵌合する ように形成された円筒面の外径面を有し凸レンズ状に形成された表裏一対の透明 な合成樹脂材製の蓋体部とからなり、この両蓋体部の間に挿入物を挾んで前記環 体部の内径面に両蓋体部の外径面を嵌合させて組み立てた完成外形面は前記環体 部の外面と前記蓋体部の外面とが滑らかに連続して中央部が盛り上がった曲面の 円板状となるものである。

【０００６】 この考案における薄小物カプセルの環体部及び蓋体部は透明な合成樹脂材製で あり適当な弾性があるので、手の指で押し込んで環体部内に蓋体部を嵌合させ、 また、押し出して分解することができる。両蓋体部の間に挿入物を挾んで環体部 の内径面内に両蓋体部の外径面を嵌合させて組み立てると、その完成外形面は環 体部の外面と蓋体部の外面とが滑らかに連続して中央部が盛り上がった曲面の円 板状となり、全体が透明で単純明快にして流麗な形状で、あたかも宇宙の銀河と かＵＦＯのような感触を起こさせる。また、挿入物は凸レンズ状の透明な蓋体部 により多少拡大されて美しく見える。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図について説明する。図１において、２は環体 部、２ｈは吊り具を取り付ける吊り孔、４は蓋体部、６は人物の写真などの挿入 物である。環体部２はリング状に形成され、断面形状で円形に丸められた外周縁 から表裏対象に凹曲面で内径方向に次第に厚くなるように形成され、内径面は円 筒面に形成されている。環体部２の材質は透明なメタクリル（アクリル）樹脂な どの合成樹脂材製とするのが望ましい。表裏一対の蓋体部４は、透明なメタクリ ル樹脂などの合成樹脂材製であり、内側が平面で外側が凸球面の凸レンズ状に滑 らかに仕上げられている。蓋体部４の外径面（外周面）は、環体部２の内径面と 精密に嵌合する円筒面に形成されており、手の指で蓋体部４に力を加えて環体部 ２の内径面内に押し込むことにより環体部２内に蓋体部４を嵌着させ、また、蓋 体部４を押し出して分解することができるようになっている。両蓋体部４の間に 挿入物６を挾んで環体部２の内径面に両蓋体部４の外径面を嵌合させて組み立て たこの薄小物カプセルの完成外形面は、環体部２の外面と蓋体部４の外面とが滑 らかに連続した曲面となり、中央部が盛り上がった円板状となる。

【０００８】 図１に示すこの薄小物カプセルの環体部及び蓋体部は透明な合成樹脂材製であ り適当な弾性があるので、両蓋体部４の間に挿入物６を挾んで環体部２の内径面 内に手の指で押し込んで両蓋体部４の外径面を嵌合させて組み立てると、その完 成外形面は環体部２の外面と蓋体部４の外面とが滑らかに連続した曲面となり、 全体として中央部が盛り上がった円板状となり、全体が透明で単純明快にして流 麗な形状で、あたかも宇宙の銀河とかＵＦＯのような感触を起こさせる。また、 挿入物６は凸レンズ状の透明な蓋体部４により多少拡大されて美しく見える。

【０００９】 図２に示す実施の形態は、挿入物を示していないことを除いて図１に示すもの と同様である。この薄小物カプセルを組み立てるとき、両蓋体部４の間の空間に 、粉末，金箔，糸状物などの不定形物を封入すれば、凸レンズ状の透明な蓋体部 ４を通して見たとき、模様，色彩の変化を楽しむことができる。

【００１０】 図３に示す実施の形態では、２枚の挿入物６を示したことを除いて図１に示す ものと同様である。異なる２枚の写真などを入れて、表面を見たときと裏面を見 たときとで異なる感情が生じるようにすることができる。

【００１１】 図４に示す実施の形態では、この薄小物カプセルを組み立てたときの両蓋体部 ４の間の空間に透明な挿入物収容器８を入れるようにしたことを除いて図１に示 すものと同様である。挿入物収容器８の中に粉末，金箔，流動体などの不定形物 を封入し密封して両蓋体部４の間に入れてこの薄小物カプセルを組み立てれば、 凸レンズ状の透明な蓋体部４を通して見たとき、模様，色彩の変化を楽しむこと ができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、透明な合成樹脂で完成外形面が滑らかな曲 面をもって中央部が盛り上がった円板状に形成されているので、単純明快にして 流麗な形状で、あたかも宇宙の銀河とかＵＦＯのような感触が得られる。また、 挿入物は凸レンズ状の透明な蓋体部により多少拡大されて美しく見えるというよ うな効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による薄小物カプセルの一実施形態を
示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は縦断面図、（Ｃ）は分
解図である。

【図２】この考案による薄小物カプセルの他の実施形態
を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は縦断面図、（Ｃ）は
分解図である。

【図３】この考案による薄小物カプセルのさらに他の実
施形態を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は縦断面図、
（Ｃ）は分解図である。

【図４】この考案による薄小物カプセルのさらに他の実
施形態を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は縦断面図、
（Ｃ）は分解図である。

【符号の説明】

２：環体部、 ２ｈ：吊り孔、４：蓋体部、６：挿入
物、８：挿入物収容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 丸められた外周縁から表裏対象に凹曲面
   で内径方向に次第に厚くなるように形成され、内径面は
   円筒面に形成された円環状の透明な合成樹脂材製の環体
   部と、この環体部の前記内径面に弾性的に嵌合するよう
   に形成された円筒面の外径面を有し凸レンズ状に形成さ
   れた表裏一対の透明な合成樹脂材製の蓋体部とからな
   り、この両蓋体部の間に挿入物を挾んで前記環体部の内
   径面に両蓋体部の外径面を嵌合させて組み立てた完成外
   形面は前記環体部の外面と前記蓋体部の外面とが滑らか
   に連続して中央部が盛り上がった曲面の円板状となる薄
   小物カプセル。