JP3048166U - まな板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面と裏面の両面を衛生的に使用することがで
き、簡単に持ち上げることができ、かつ、簡単に収納で
きるまな板を提供する。 【解決手段】本考案のまな板１は、板状に形成された本
体２と、その本体２の両端側の側面部に、その側面部を
支点として回動可能に取り付けられた支持枠３と、その
支持枠３の枠底部に取り付けられた滑り止め部材６と、
を有する。調理台上での滑りを防止し、かつ、調理台の
損傷を防止するため、上記滑り止め部材６は、ゴム等の
弾力性のある物質で作られるのが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、野菜、魚、肉類等の食料品を載せて、切断等の調理を行うために用 いられるまな板に関し、特に、表面と裏面の両面を衛生的に使用することができ るまな板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のまな板は、木製又はプラスチック等の合成樹脂製からなり、略平坦かつ 略方形状（多くの場合長方形状）に形成される。

【０００３】 まな板は調理台上の所定位置に設置され、まな板上に野菜、魚、肉類等の食料 品を載せて、切断等の調理を行う。

【０００４】 まな板に付着した食料品の切り屑や塵埃は、まな板全体を水洗いすることによ り除去する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来のまな板には次のような問題点がある。 （１）従来のまな板では、調理台上に裏面を直接接触させた状態で表面を使用す るので、裏面を使用することがあまりなかった。また、裏返して裏面を使用する としても、衛生面から裏面を一旦水洗いしなければならず面倒であった。 （２）通常、調理台上は水分を多く含んでいるため、調理台上にまな板を面接触 させると、まな板を持ち上げにくくなる。そのため、持ち上げる際に誤ってまな 板をひっくり返して食料品をこぼしたり、まな板を落下させて破損させたりする おそれがある。 （３）従来のまな板では、壁等に引っ掛けることができないので、収納の面で不 便であった。

【０００６】 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、表面と裏面の両面 を衛生的に使用することができ、簡単に持ち上げることができ、かつ、簡単に収 納できるまな板を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のまな板は、 板状に形成された本体と、 その本体の両端側の側面部に、その側面部を支点として回動可能に取り付けら れた支持枠と、 その支持枠の枠底部に取り付けられた滑り止め部材と、 を有することを特徴とするものである。

【０００８】 本考案のまな板を使用する場合、支持枠を回動させて、調理台上にまな板の滑 り止め部材を載せ、本体上で野菜、魚、肉類等の食料品の切断等の調理を行う。 裏返して裏面を使用するときは、支持枠を回動させて滑り止め部材を反対側の面 に位置させる。

【０００９】 また、支持枠に取り付けられた滑り止め部材によって、調理台と本体との間に 空間部が形成される。

【００１０】 調理台上での滑りを防止し、かつ、調理台の損傷を防止するため、上記滑り止 め部材は、ゴム等の弾力性のある物質で作られるのが好ましい。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、本考案 のまな板を示す斜視図、図２は、その平面図、図３は、本考案のまな板における 支持枠の動作を説明するための説明図である。

【００１２】 図１乃至図３に示すように、本考案のまな板１は、略長方形の板状に形成され た本体２と、その本体２の両端側の側面部に、その側面部を支点として回動可能 に取り付けられた支持枠３と、その支持枠３に取り付けられた滑り止め部材６と 、からなる。

【００１３】 本体２は、木製又はプラスチック等の合成樹脂製で作られる。

【００１４】 支持枠３は、金属、合成樹脂等で作られた線状の部材を略コ字状に折曲げて形 成される 滑り止め部材６は、リング状又はチューブ状に形成され、支持枠３の枠底部に 嵌着される。また、滑り止め部材６は、調理台４（図３参照）上での滑りを防止 し、かつ、調理台４の損傷を防止するため、ゴム等の弾力性のある物質で作られ るのが好ましい。滑り止め部材６を適当な色に着色してもよい。

【００１５】 本考案のまな板１を使用する場合、支持枠３を図３の点線で示す位置まで回動 させて、調理台４上にまな板１の滑り止め部材６を載せ、本体２上で野菜、魚、 肉類等の食料品の切断等の調理を行う。裏返して裏面を使用するときは、支持枠 ３を回動させて滑り止め部材６を反対側の面に位置させる。

【００１６】 本考案のまな板１によれば、支持枠３に取り付けられた滑り止め部材６によっ て、調理台４とまな板１の本体２との間に空間部５（図３参照）が形成され、調 理台４上にまな板１の本体２が直接接触することがない。

【００１７】 従って、まな板１の裏面が汚れることがなく、まな板１の本体２の表面と裏面 の両方の面を衛生的に使用することができる。その結果、調理作業を効率よく行 うことができる。

【００１８】 また、調理台４とまな板１の本体２との間に形成される空間部５に食料品や調 理器具等を入れることができ、調理スペースを有効に活用できる。

【００１９】 また、調理台４とまな板１の本体２との間に形成される空間部５に手を差し込 むことにより、まな板１を簡単に持ち上げたり、裏返したりすることができるの で、持ち上げる際に誤ってまな板１をひっくり返して食料品をこぼしたり、まな 板１を落下させて破損させたりすることを防止できる。

【００２０】 また、一方側の支持枠３だけを回動させてまな板１を設置することにより、本 体２が傾斜状態になるので、水切りを容易に行うことができる。

【００２１】 さらに、収納する場合には、支持枠３を本体２と同一面上に位置させて、金具 等に引っ掛ければよいので、簡単に収納することができる。

【００２２】 本考案は、上記実施の形態に限定されることはなく、実用新案登録請求の範囲 に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。

【００２３】 例えば、本体２、支持枠３及び滑り止め部材６の材質、外形寸法（縦、横、高 さ）、配置及び形状等は、図示されたものに限らず適宜変更することができる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような優れた効果を奏する。 （１）支持枠に取り付けられた滑り止め部材によって、調理台とまな板の本体と の間に空間部が形成され、調理台上にまな板の本体が直接接触することがない。

【００２５】 従って、まな板の裏面が汚れることがなく、まな板の本体の表面と裏面の両方 の面を衛生的に使用することができる。その結果、調理作業を効率よく行うこと ができる。 （２）調理台とまな板の本体との間に形成される空間部に食料品や調理器具等を 入れることができ、調理スペースを有効に活用できる。 （３）調理台とまな板の本体との間に形成される空間部に手を差し込むことによ り、まな板を簡単に持ち上げたり、裏返したりすることができるので、持ち上げ る際に誤ってまな板をひっくり返して食料品をこぼしたり、まな板を落下させて 破損させたりすることを防止できる。 （４）一方側の支持枠だけを回動させてまな板を設置することにより、本体が傾 斜状態になるので、水切りを容易に行うことができる。 （５）収納する場合には、支持枠を本体と同一面上に位置させて、金具等に引っ 掛ければよいので、簡単に収納することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のまな板を示す斜視図である。

【図２】本考案のまな板を示す平面図である。

【図３】本考案のまな板における支持枠の動作を説明す
るための説明図である。

【符号の説明】

１：まな板 ２：本体 ３：支持枠 ４：調理台 ５：空間部 ６：滑り止め部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】板状に形成された本体と、 その本体の両端側の側面部に、その側面部を支点として
   回動可能に取り付けられた支持枠と、 その支持枠の枠底部に取り付けられた滑り止め部材と、 を有することを特徴とするまな板。
2. 【請求項２】前記滑り止め部材は、ゴム等の弾力性のあ
   る物質で作られることを特徴とする請求項１に記載のま
   な板。