JP3048040U - 温水回路接続装置 - Google Patents

温水回路接続装置

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JP3048040U
JP3048040U JP1997009157U JP915797U JP3048040U JP 3048040 U JP3048040 U JP 3048040U JP 1997009157 U JP1997009157 U JP 1997009157U JP 915797 U JP915797 U JP 915797U JP 3048040 U JP3048040 U JP 3048040U
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hole
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connector
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重忠 村山
善生 渡辺
正博 小川
康年 玉城
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株式会社藤井合金製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機と室内機との間の温水回路及び電気配
線を壁に形成した貫通穴を介して接続する温水回路接続
装置において、前記貫通穴の仕上がりが不十分な場合で
も、温水回路及び電気配線をまとめて前記貫通穴内に挿
通させ易くすること。 【解決手段】 前記貫通穴に、弾性材料製の断面U字状
の型材(2) を挿通させ、その両端に一対のボルト螺合用
の孔部(21)(21)を具備させ、室内側のボックス(1) 及び
室外側の固定板(3) は前記孔部(21)(21)にネジ止めされ
て各壁面に添設固定され、前記型材(2) のU字状断面部
(20)によって囲まれる範囲内には、前記温水回路が挿通
されると共に前記U字状断面部(20)又はその外面部には
電気配線が挿通され、前記ボックス(1) からその近傍の
主体部(20)内までの範囲には前記温水コネクター(4) の
一方の接続具が収容され、前記ボックス(1) には前記電
気配線を接離自在に接続するコネクターが設けられてい
ること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は温水回路接続装置、特に、加熱装置を具備する室外機と放熱装置を 具備する室内機との間を流路接続するための温水回路、及び、電源コードや制御 信号ケーブル等の電気配線を、壁に形成した貫通穴を介して接続するための温水 回路接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記した温水回路接続装置として、既に、実公平5−34394号のものが開 示されている。このものは、加熱装置を具備する室外機と放熱装置を具備する室 内機との間で温水を循環させる往路及び復路からなる温水回路と、この温水回路 の2流路を同時に接離する為の一対の接続具と、前記室外機と室内機との間に接 続される電源コード及び信号ケーブルからなる電気配線と、電源コンセント及び 信号ケーブル用の信号コネクターと、前記温水回路及び前記電気配線を挿通させ ると共に壁に貫通状態に設けられる管体と、室内側の壁面に添設されて前記管体 に取付けられるボックスと、室外側の壁面に添設されて前記管体に取付けられる 固定板とからなり、前記ボックス内には、前記接続具の一方が内蔵されると共に 前記電源コンセント及び前記信号コネクターが配置された構成である。
【0003】 このものでは、壁によって内外に別個に配置されている室内機と室外機とを接 続する温水回路、電源コード及び信号ケーブルが前記壁に貫通された1つの管体 内に挿通されて1まとめにされるから、また、これらの接続分離が、室内側の壁 面に設けられた前記ボックス内の前記一対の接続具、電源コンセント及び信号コ ネクターにより夫々別個に行えることから、器具の設置の為の工事及びメンテナ ンスが簡単になる。
【0004】 ところが、この従来のものでは、壁に形成した貫通穴に前記管体を密に貫通さ せる構成であるから、前記貫通穴の仕上がりが不十分な場合には、前記管体を前 記貫通穴に挿通させにくく、この温水回路接続装置の設置工事が面倒であった。 特に、前記壁が土壁等の場合には、前記貫通穴の内面が正確に形成されないと共 に円滑な内面に仕上げられないことから、この不都合は大きな問題であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、『加熱装置を具備する室外機と放熱装置を具備する室内機との間を 流路接続するための温水回路、及び、電気接続する為の電気配線、を壁に形成し た貫通穴を介して接続し、前記温水回路を分離可能に接続するための一対の接続 具からなる温水コネクターを具備する温水回路接続装置』において、前記貫通穴 の仕上がりが不十分な場合であっても、室外機と室内機との間の温水回路及び電 気配線をまとめて前記貫通穴内に挿通させることができると共に、前記温水回路 及び電気配線が室内側で接離自在に接続できるようにして工事及びメンテナンス の簡易化を図り得るようにすることをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に講じた本考案の技術的手段は『室内側の壁面には、前 記貫通穴に連通するボックス(1) を添設し、前記貫通穴には、弾性材料製の断面 U字状の型材(2) を挿通させ、前記型材(2) の長手方向の両端に一対のボルト螺 合用の孔部(21)(21)を具備させ、前記貫通穴の室外側の壁面には固定板(3) を添 設し、前記ボックス(1) 及び固定板(3) は前記孔部(21)(21)にネジ止めされて各 壁面に添設固定される構成とし、前記型材(2) のU字状断面部(20)によって囲ま れる範囲内には、前記温水回路が挿通されると共に前記U字状断面部(20)又はそ の外面部には電気配線が挿通され、前記ボックス(1) からその近傍の貫通穴の一 部までの範囲には前記温水コネクター(4) の一方の接続具が収容され、前記ボッ クス(1) には前記電気配線を接離自在に接続するコネクターが設けられている』 ことである。
【0007】 前記型材(2) の室内側には前記ボックス(1) がネジ止めされ、室外側には前記 固定板(3) がネジ止めされる。このボックス(1) 及び固定板(3) は、前記壁の室 内側及び室外側に添設されて前記貫通穴を覆うものであるから、前記ネジ止めに より前記壁に圧接されて前記添設状態に固定される。なお、前記ネジ止めにより 前記圧接力が生じるように前記型材(2) の長さは所定の長さに設定される。
【0008】 この後、又は、事前に、温水配管は前記壁に挿通させた型材(2) のU字状断面 部(20)と貫通穴の内面によって囲まれる範囲を挿通し、電気配線は前記貫通穴内 で前記U字状断面部(20)又はその外面部に挿通され、その後に前記温水コネクタ ー(4) の一方の接続具には前記温水回路が、また、電気接続用のコネクターには 前記電気配線がそれぞれ接続される。
【0009】 放熱側の室内機との温水回路の接続は前記一対の接続具相互の接続によって行 われ、電気配線の接続は、前記コネクター相互の接続によって行われる。 そして、修理点検の際には、前記ボックス(1) 側で前記接続具相互を分離する と共にコネクターを分離することにより温水回路及び電気配線を室内側と室外側 とに分離して修理点検ができる。
【0010】 電気配線として、電源コードと制御信号ケーブルの2つが設けられることがあ るが、この場合、前者の電気コードは前記U字状断面部(20)の外面側に挿通され 、後者の制御信号ケーブルは温水配管と共に前記U字状断面部(20)によって囲ま れる範囲内に挿通される場合も本考案に含まれる。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、室内機と室外機とを接続する温水回路と電気 配線とがボックス(1) 側でできるから、室内機の修理点検が簡単である。また、 室外機からボックス(1) までの配線配管工事をしておけば、室内機を接続するだ けで良いから、温水暖房機の設置工事が簡単である。
【0012】 さらに、ボックス(1) までの温水回路及び電気配線の工事に際して、壁の貫通 穴に対して挿入されるのは、断面U字状の型材(2) であるから、その断面の開放 端部の間隔は拡縮自在である。従って、前記貫通孔の仕上がりが不十分であって もその貫通穴に馴染んだ態様で挿通でき、貫通穴の仕上がり精度が要求されない から、設置工事が簡単になる。
【0013】 [その他] 上記考案に於いて、『前記型材(2) は、U字状断面部(20)の平行部(22)の外側 に前記孔部(21)を具備する管状部が軸線方向に延びると共にこの管状部に隣接し てこれと平行に中空筒部が形成された断面一様な合成樹脂製の型材とし、前記電 気配線には電源コード(51)と制御信号ケーブル(52)とが含まれ、ボックス(1) 内 の前記コネクターには制御信号ケーブル(52)を接続する為の信号コネクターと前 記電源コード(51)が接続される電源コンセント(53)とが含まれ、前記温水コネク ター(4) の一対の接続具の夫々には温水回路の接続と同時に接続状態となる前記 信号コネクターが内蔵され、前記電源コード(51)は前記中空筒部を挿通してボッ クス(1) 内の前記電源コンセント(53)に接続され、制御信号ケーブル(52)は前記 温水回路に沿って配線されて前記一方の接続具に内蔵される一方の信号コネクタ ーに接続され、前記孔部(21)はタッピングネジがねじ込まれるのに適する大きさ に設定された』態様では、次の作用がある。
【0014】 室外側と室内側とを接続する電源コード(51)は前記型材(2) の前記中空筒部を 挿通する態様で壁を貫通する。また、制御信号ケーブル(52)は前記U字状断面部 (20)によって囲まれる範囲内に挿通される温水配管に沿って配線される態様で壁 を貫通するから、前記貫通穴内でこれら配管、配線の全てが前記型材(2) によっ て保護されることとなる。とくに、電気量の大きな電源コード(51)は前記中空筒 部を挿通するものとなるから、この電源コード(51)の絶縁性能も十分なものとな る。なお、型材(2) の設置状態ではU字状断面部(20)、特に、平行部(22)にはボ ックス(1) 及び固定板(3) のネジ止めによる張力が作用するが、このとき、前記 孔部(21)を具備する管状部に並設される中空筒部がこの作用力に対する補強機能 を発揮する。従って、断面U字状であっても、十分な強度があるものとなる。
【0015】 また型材(2) は合成樹脂製で一様な断面に構成されているから、この型材(2) は押出成型によって製作された長尺材を壁の厚さに合わせて所定の長さに切断し て用いることができる点で便利である。なお、前記孔部(21)は、タッピングネジ 等、雌ネジを刻設しないでも螺合できるボルトに適する大きさに設定されている 。
【0016】 当然ながら、前記ボックス(1) には開閉自在の蓋等があって、その蓋の開放状 態において前記接続具の一方への接続や電源コンセント(53)への電源プラグの接 続等が可能である。 また前記一対の接続具による温水回路の接続によって信号コネクター相互の接 続ができるから、使い勝手が良い。
【0017】 前記したものにおいて『前記固定板(3) には前記孔部(21)(21)と対向する位置 に瓢箪型の取付け孔(36)(36)が設けられ、前記取付け孔(36)(36)の内側の第1孔 部(37)は前記孔部(21)に螺合される固定ボルトの頭部を挿通できる大きさとし、 他方の外側の第2孔部(38)は前記固定ボルトの軸部のみを挿通する大きさに設定 されている』ものでは、予め前記孔部(21)に固定ボルトを仮締め状態に螺合して おいて、一対の固定ボルト相互をつまむようにして型材(2) のU字状断面部(20) の幅を縮め、前記固定ボルトの頭部を前記第1孔部(37)に挿通させた後、前記固 定ボルトを解放すると前記U字状断面部(20)の復帰力により前記固定ボルトの軸 部が前記第2孔部(38)に侵入して固定板(3) と仮止め状態となる。従って、この 固定板(3) の取付が簡単である。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1以下に示す実施の形態の温水回路接続装置は、図3に示す型材(2) を用い て壁(W) の室内側に添設されるボックス(1) と室外側に添設される固定板(3) と を図4に示すように連結して各部を取付けるものである。
【0019】 この温水接続装置に組み合わされる温水コネクター(4) を構成する一対の接続 具は、この例では、ボックス(1) 側に内蔵される雌具(4b)と放熱機(E) 側に接続 される雄具(4a)(図10参照)とからなる。 前記壁(W) には貫通穴(H) が穿設され、この貫通穴(H) に型材(2) が挿通され その両端部にボックス(1) と固定板(3) とがネジ止めされる。
【0020】 前記ボックス(1) は、図1,図2に示すように、基板部(10)と、これに被覆さ れる固定蓋(11)と、前記固定蓋(11)に対してスライド自在に取付けられて前記固 定蓋(11)の開口部を開閉するスライド蓋(12)とからなる。そして、前記基板部(1 0)の中央部には背面側に突出する筒部(13)が設けられ、この直径は壁(W) の貫通 孔(H) に丁度挿入される大きさに設定されている。この筒部(13)内には、温水コ ネクター(4) の雌具(4b)を取付けるための内筒(14)が設けられ、この内筒(14)は 前記筒部(13)の底部から同心状に正面側に突出する。
【0021】 前記雌具(4b)は前記内筒(14)の正面側の端面にそのフランジ部でネジ止めされ て内筒(14)内に挿入された状態で固定され、正面側の接続部(49)が固定蓋(11)の 開口(111) に対向するようになっている。そして、前記筒部(13)の底部で前記内 筒(14)の外周部分が前記型材(2) の室内側の端部にネジ止めされる。 尚、前記型材(2) は、図3のように、全体として、断面U字状に形成された合 成樹脂製の押出し成形材で、U字状断面部(20)の平行部(22)(22)の外面中程には 孔部(21)を具備する管状部が軸線方向に延び、この管状部の先端側は三角形状の 配線孔部(23)を具備する中空筒部となっている。以上のように、全体として横向 き「U」字状であり、壁(W) の厚さに合わせて長尺状の前記押出し成形材を所定 の寸法に切断して用いる。
【0022】 壁(W) の室外側には、図4,図6のように、固定板(3) が添設される。そして 、前記固定板(3) の内面には弾性パッキン(31)が壁(W) との間に介装される。前 記固定板(3),弾性パッキン(31)の中央には、温水回路(40)を挿通するための開口 (32),(33) が形成されている。前記温水回路(40)はこの例では往路(41),復路(4 2)からなるペアチューブに構成されており、この断面に合わせて前記開口(32),( 33) は横長の小判孔としてある。
【0023】 室内側に設置される放熱機(E) と室外側に設置される熱源機(M)とは、往路(4 1)と復路(42)とからなる前記温水回路(40)によって接続されると共に、前記熱源 機(M)側から室内側には電源コード(51)が配線され、基板部(10)に取付けられた 電源コンセント(53)に接続される。又、基板部(10)の内筒(14)に配置される雌具 (4b)には信号コネクター(54)が設けられ、この信号コネクター(54)と前記熱源機 (M)とは温水回路(40)としての中継ユニット(401) に沿わせて挿通させた制御信 号ケーブル(52)によって配線接続されている。
【0024】 前記放熱機(E) には、図10に示す、雄具(4a)と、温水回路(40)の往路(41), 復路(42)となる接続管と、からなる接続具ユニットが取付けられ、この雄具(4a) には、放熱機(E) 内の信号を伝送するための制御信号ケーブル(52)が接続される 信号コネクター(図示せず)が設けられ、この信号コネクターは雄具(4a)を雌具 (4b)に接続すると同時に前記信号コネクター(54)に接続される構成である。
【0025】 この例では、図9,図11のように貫通穴(H) 内に挿入される温水回路(40)の 一部を中継ユニット(401) としてあり、断熱材(43)によって包まれた一対の中継 チューブ(44)(44)と、この室内側端部に取付けられる雌具(4b)と、この雌具(4b) の信号コネクター(54)に接続された補助コード(55)とからなる。そして、この中 継ユニット(401) の前記中継チューブ(44)(44)の室外側端部に設けられた継手を 用いて熱源機(M)側の温水回路(40)と接続される。
【0026】 以上の例の温水回路接続装置を用いて壁(W) に雌具(4b)を取付けると共に、室 外側の熱源機(M)との配管及び配線について以下に詳述する。 先ず、貫通穴(H) 内に型材(2) を挿入する。前記型材(2) は断面U字状である から、貫通穴(H) 内の仕上がり精度が不十分であっても強制的に貫通穴(H) 内に 挿入できる。そして、図5のように、ボックス(1) の基板部(10)を、筒部(13)を 用いて、型材(2) の一方の端部の孔部(21)(21)にネジ止めし(図1参照)、他方 の室外側には、弾性パッキン(31)を壁(W) との間に介在させて固定板(3) を型材 (2) の孔部(21)(21)にネジ止めする。前記孔部(21)(21)の直径は前記ネジ止め用 のボルトのネジ径よりも小さく設定し、前記ボルトはタッピングネジ(TN)として ある。従って、孔部(21)はネジ孔ではなくてもネジ止めできることとなる。
【0027】 なお、この例では、図6のように、前記固定板(3) に於けるタッピングネジ(T N)挿通用の取付け孔(36)は内側が前記タッピングネジ(TN)の頭部を挿通できる大 きさの第1孔部(37)とし、その外側がタッピングネジ(TN)の軸部のみを挿通する 大きさの第2孔部(38)となった瓢箪孔とし、これが反対姿勢で設けられ、前記第 1孔部(37)(37)相互の間隔は前記孔部(21)(21)の間隔よりも小さく設定してある 。又、上下の孔部(21)(21)はU字状断面部(20)(20)の断面中心に対して反対側に あるから、前記ネジ止め位置は貫通穴(H) の断面の直径線上に位置する。
【0028】 従って、予め前記孔部(21)にタッピングネジ(TN)を仮締め状態に螺合しておい て、前記タッピングネジ(TN)(TN)相互の間隔を縮めることにより、型材(2) のU 字状断面部(20)の幅を縮めるようにして前記タッピングネジ(TN)(TN)の頭部を前 記第1孔部(37)に挿通させた後、前記タッピングネジ(TN)(TN)への作用力を解放 すると前記U字状断面部(20)の復帰力により前記タッピングネジ(TN)(TN)の軸部 が前記第2孔部(38)に侵入して固定板(3) と仮止め状態となり、この固定板(3) の取付が簡単である。
【0029】 尚、前記型材(2) の長さは、筒部(13)の底部と弾性パッキン(31)との間隔より も少し短く設定されるから、前記ネジ止めにより、基板部(10)の裏面が壁(W) 側 に押し付けられるようにして固定される。 電源コード(51)は、図6に示すように、固定板(3) のコード孔(34)から、弾性 パッキン(31)の切込み(35)を介して型材(2) の上方の配線孔部(23)に挿通され、 図7のように、基板部(10)の筒部(13)の底部の口部(131) から室内側表面に引き 出され、この基板部(10)に設けた電源コンセント(53)の端子に接続される。
【0030】 尚、この電源コード(51)の接続作業は固定板(3) と型材(2) のネジ止めの前後 いずれでもよい。 次いで、図8に示すように、制御信号ケーブル(52)を室外側から開口(32),(33 ) を介して型材(2) の中央のU字状断面部(20)の内方に挿して、基板部(10)の内 筒(14)を介して室内側に引き出す。そして、図9のように、室内側に用意した中 継ユニット(401) の雌具(4b)に取付けられる補助コード(55)と前記制御信号ケー ブル(52)とをコネクター(56)で接続し、中継チューブ(44)(44)を包む断熱材(43) に沿わせてテープで固定する。
【0031】 この後、前記中継ユニット(401) を室内側から基板部(10)の内筒(14)を通して 中継チューブ(44)(44)の先端部を壁(W) の室外側に突出させる。そして内筒(14) の室内側の端面に雌具(4b)のフランジ部をネジ止めすると、図4のように、雌具 (4b)が室内側に露出した状態に固定される。そして、固定蓋(11),スライド蓋(1 2)を前記基板部(10)に装着し、図12のように、室外側に突出する中継チューブ (44)(44)に熱源機(M)の温水回路(40)の往路(41),復路(42)が継手金具を用いて 各別に接続され、壁(W) に温水回路接続装置が設置されたこととなる。
【0032】 室内側の放熱機(E) に接続された接続具ユニット(図10参照)を壁(W) の室 内側に添設されるボックス(1) のスライド蓋(12)を引き下げて図1のように、前 記接続具ユニットの雄具(4a)を雌具(4b)の接続部(49)に接続され、熱源機(M)か 前記放熱機(E) への温水回路(40)が接続され、前記温水回路(40)となる往路(41) ,復路(42)を介して熱源機(M)と放熱機(E) との間で循環回路が構成される。尚 、前記雄具(4a)には信号伝達のための信号コネクターがあって、これが前記接続 と同時に雌具(4b)の信号コネクター(54)に接続される。
【0033】 この後、前記放熱機(E) の電源コードを電源コンセント(53)に接続すると前記 放熱機(E) が運転できる状態となる。 上記実施の形態では、制御信号ケーブル(52)は、型材(2) のU字状断面部(20) によって囲まれる範囲を温水回路(40)と共に挿通するが、前記制御信号ケーブル (52)は、下方の配線孔部(23)に独立して挿通される構成であっても良い。このよ うにした場合には、電源コード(51)と制御信号ケーブル(52)の挿入長さ等の調節 する時に型材(2) 内で共に滑り易く、前記調節の作業性が良い。
【0034】 また、配線孔部(23)の断面は部分的に開放していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態のボックス(1) 側の縦断側
面図
【図2】スライド蓋(12)を閉じた状態のX−X断面図
【図3】型材(2) の斜視図
【図4】中継ユニット(401) の取付け完了後の断面図
【図5】基板(10)及び固定板(3) 及び型材(2) を取付け
た状態の断面図
【図6】固定板(3) 及び弾性パッキン(31)と電源コード
(51)と型材(2) との関係の説明図
【図7】電源コード(51)の接続時の室内側の説明図
【図8】制御信号ケーブル(52)の室外側からの挿入手順
を示す説明図
【図9】中継ユニット(401) の取付け時の説明図
【図10】接続具ユニットの斜視図
【図11】中継ユニット(401) と基板(10)の関係の斜視
【図12】中継チューブ(44)と熱源機(M) との関係の説
明図
【符号の説明】
(1) :ボックス (4) :温水コネクター (2) :型材 (22):平行部 (21):孔部 (51):電源コード (3) :固定板 (52):制御信号ケーブ
ル (20):U字状断面部 (53):電源コンセント (36):取付け孔 (37):第1孔部 (38):第2孔部
フロントページの続き (72)考案者 玉城 康年 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱装置を具備する室外機と放熱装置を
    具備する室内機との間を流路接続するための温水回路、
    及び、電気接続する為の電気配線、を壁に形成した貫通
    穴を介して接続し、前記温水回路を分離可能に接続する
    ための一対の接続具からなる温水コネクターを具備する
    温水回路接続装置において、室内側の壁面には、前記貫
    通穴に連通するボックス(1) を添設し、前記貫通穴に
    は、弾性材料製の断面U字状の型材(2) を挿通させ、前
    記型材(2) の長手方向の両端に一対のボルト螺合用の孔
    部(21)(21)を具備させ、前記貫通穴の室外側の壁面には
    固定板(3) を添設し、前記ボックス(1) 及び固定板(3)
    は前記孔部(21)(21)にネジ止めされて各壁面に添設固定
    される構成とし、前記型材(2) のU字状断面部(20)によ
    って囲まれる範囲内には、前記温水回路が挿通されると
    共に前記U字状断面部(20)又はその外面部には電気配線
    が挿通され、前記ボックス(1) からその近傍の貫通穴の
    一部までの範囲には前記温水コネクター(4) の一方の接
    続具が収容され、前記ボックス(1) には前記電気配線を
    接離自在に接続するコネクターが設けられている温水回
    路接続装置。
  2. 【請求項2】 前記型材(2) は、U字状断面部(20)の平
    行部(22)の外側に前記孔部(21)を具備する管状部が軸線
    方向に延びると共にこの管状部に隣接してこれと平行に
    中空筒部が形成された断面一様な合成樹脂製の型材と
    し、前記電気配線には電源コード(51)と制御信号ケーブ
    ル(52)とが含まれ、ボックス(1) 内の前記コネクターに
    は制御信号ケーブル(52)を接続する為の信号コネクター
    と前記電源コード(51)が接続される電源コンセント(53)
    とが含まれ、前記温水コネクター(4) の一対の接続具の
    夫々には温水回路の接続と同時に接続状態となる前記信
    号コネクターが内蔵され、前記電源コード(51)は前記中
    空筒部を挿通してボックス(1) 内の前記電源コンセント
    (53)に接続され、制御信号ケーブル(52)は前記温水回路
    に沿って配線されて前記一方の接続具に内蔵される一方
    の信号コネクターに接続され、前記孔部(21)はタッピン
    グネジがねじ込まれるのに適する大きさに設定された請
    求項1に記載の温水回路接続装置。
  3. 【請求項3】 前記固定板(3) には前記孔部(21)(21)と
    対向する位置に瓢箪型の取付け孔(36)(36)が設けられ、
    前記取付け孔(36)(36)の内側の第1孔部(37)は前記孔部
    (21)に螺合される固定ボルトの頭部を挿通できる大きさ
    とし、他方の外側の第2孔部(38)は前記固定ボルトの軸
    部のみを挿通する大きさに設定されている請求項2に記
    載の温水回路接続装置。
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