JP3047831B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

ヒートポンプシステム

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JP3047831B2
JP3047831B2 JP26144796A JP26144796A JP3047831B2 JP 3047831 B2 JP3047831 B2 JP 3047831B2 JP 26144796 A JP26144796 A JP 26144796A JP 26144796 A JP26144796 A JP 26144796A JP 3047831 B2 JP3047831 B2 JP 3047831B2
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孝夫 相沢
光昭 長嶺
有史 山崎
正造 保賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貯湯水の温熱を
利用して室外熱交換器の除霜を行うヒートポンプシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】貯湯タンクと水熱交換器とを備え、貯湯
タンク内の湯水と冷媒回路を流通する冷媒との間の熱交
換を上記水熱交換器で行うよう構成したヒートポンプシ
ステムが、従来から用いられている。(例えば、特開昭
60−30944号公報)このようなヒートポンプシス
テムでは、冷媒回路中に設けられた室内熱交換器と室外
熱交換器とを用いて行う通常の冷房運転や暖房運転のほ
か、室外熱交換器を蒸発器として機能させると共に水熱
交換器を凝縮器として機能させる給湯運転や、室内熱交
換器を蒸発器として機能させると共に水熱交換器を凝縮
器として機能させる冷房給湯運転が可能となっている。
そしてこれらの給湯運転や冷房給湯運転を効率よく行う
ために、貯湯水の温度が最も低い部分、すなわち貯湯タ
ンクの下端部に取水口を設け、この取水口から貯湯水を
取り出して水熱交換器で加熱し、加熱した湯水を貯湯タ
ンクの中間部に返流するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで冬期における
暖房運転時には、室外熱交換器は低温の外気中で蒸発器
として機能することとなる。従って室外熱交換器は外気
よりもさらに低温となり、これに着霜が生じて熱交換能
力が低下するという問題を生じる場合がある。このよう
な場合には室外熱交換器に温熱を与えて除霜を行う除霜
運転が必要となるが、この除霜運転は本来室内熱交換器
から室内へと放出するはずであった熱量を室外熱交換器
に与えて行うものであるため、暖房運転を停止するかそ
の能力を低下させて行わざるを得ず、従ってその間、暖
房快適性が損われるという問題が生じる。そこでこれを
解決するための手法として、除霜運転を行うための熱源
として貯湯タンク内の温湯を用いることによって室外熱
交換器に効果的に温熱を付与し、除霜運転時間を短縮し
て暖房快適性の著しい低下を回避することが考えられ
る。ところが上記従来のヒートポンプシステムでは、給
湯運転の効率を考慮して取水口を貯湯タンクの下端部に
設けている。そして除霜運転に貯湯水を用いると、この
貯湯水は水熱交換器で冷却されて貯湯タンク内に返流
し、貯湯タンクの下端部、すなわち取水口近傍に貯溜す
る。従って取水口近傍の湯水の温度は短時間で低下して
しまい、そのため除霜運転に利用できる湯水はわずかで
あり、除霜運転時間の短縮による暖房快適性の低下を効
果的に回避することができないという問題があった。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、貯湯タンク内
の湯水の温熱を有効に利用した除霜運転を行うことによ
って、除霜運転時間を短縮し、暖房快適性の低下を回避
することが可能なヒートポンプシステムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のヒート
ポンプシステムは、下端部に取水口7を設けた貯湯タン
ク1と、室外熱交換器53と水熱交換器4とを有して成
る冷媒回路と、上記水熱交換器4に対して熱交換可能に
設けられ、貯湯タンク1内の湯水を流通させる熱交換路
5とを備え、給湯要求に応じて上記水熱交換器4を凝縮
器として機能させると共に熱交換路5に上記取水口7か
ら流出させた湯水を流通させ、貯湯タンク1内に温湯を
貯溜する給湯運転を行う一方、除霜要求に応じて室外熱
交換器53を凝縮器として機能させて除霜運転を行うよ
う構成したヒートポンプシステムにおいて、上記貯湯タ
ンク1の中間部に取湯口9を設けると共に、貯湯タンク
1から熱交換路5への湯水の流出を取水口7を経由して
行う第1切替状態と、上記流出を取湯口9を経由して行
う第2切替状態とを切り替える流路切替手段27を設
け、給湯要求があったときは上記流路切替手段27を第
1切替状態とする一方、除霜要求があったときは上記流
路切替手段27を第2切替状態として取湯口9から流出
させた湯水を熱交換路5に流通させると共に、水熱交換
器4を蒸発器として機能させるべく構成し、さらに上記
貯湯タンク1には、上記取湯口9の高さ近傍に温度検知
手段P A を設け、この温度検知手段P A で検知される温
湯が所定の基準値Aよりも高いときに限り、貯湯水を熱
交換路5に流通させる上記除霜運転を行うようにした
とを特徴としている。
【0006】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、貯湯タンク1の中間部に取湯口9を設け、この取湯
口9から流出させた湯水の温熱を利用して除霜運転を行
うようにしている。従って取湯口9よりも下端側がすべ
て低温水となるまで十分な量の湯水を温熱源とすること
ができ、貯湯水の温熱を有効に利用して除霜運転時間を
短縮することにより、暖房快適性の低下を回避すること
が可能となる。
【0007】
【0008】しかも上記ヒートポンプシステムでは、所
定温度以上の湯水を除霜運転の温熱源とするので、より
効率のよい除霜運転によって暖房快適性の低下を確実に
回避することが可能となる。また取湯口9の高さ近傍よ
りも上端側の湯水は除霜運転で冷却されることがないの
で、湯切れが生じるのを防止し、給湯快適性の低下を回
避することが可能となる。
【0009】また請求項2のヒートポンプシステムは、
上記熱交換路5からの返流水を貯湯タンク1内に流入さ
せる流入口8を、上記取湯口9よりも下側に設けたこと
を特徴としている。
【0010】上記請求項のヒートポンプシステムで
は、熱交換路5で冷却された返流水を取湯口9よりも下
側において貯湯タンク1内に流入させているので、高温
の貯湯水と低温の返流水とが混合するのを防止し、貯湯
水の温熱を有効に利用して暖房快適性の低下を一段と確
実に回避することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明のヒートポンプシ
ステムの具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。
【0012】図4は、上記ヒートポンプシステムにおけ
る水系統及び冷媒系統を示す回路図である。同図におい
て1は貯湯タンクであり、また4は、冷媒回路の凝縮器
又は蒸発器として切換可能に機能する二重管式の水熱交
換器である。そしてこの水熱交換器4と熱交換可能に熱
交換路5が設けられ、これに介設された循環ポンプ15
の作動によってその入口側5bから出口側5aへと湯水
が流通するようになっている。また上記熱交換路5の出
口側5aは、第1三方弁11を介して出湯管17と出水
管18とに分岐し、貯湯タンク1の中間部に設けられた
出湯口6に上記出湯管17が接続される一方、上記出湯
口6よりも下側の位置において貯湯タンク1に設けられ
た流入口8に、上記出水管18が接続されている。一
方、上記熱交換路5の入口側5bは、第2三方弁12を
介して取湯管19と取水管20とに分岐している。そし
て上記出湯口6と流入口8との中間位置において貯湯タ
ンク1に設けられた取湯口9に上記取湯管19が接続さ
れる一方、貯湯タンク1の下端部に設けられた取水口7
に取水管20が接続されている。そしてこれらの第2三
方弁12、取湯管19、及び取水管20によって流路切
換手段27を構成している。また同図において22は給
水圧を加えながら貯湯タンク1に市水を供給する給水配
管であり、その貯湯タンク1側が第3三方弁13を介し
て第1給水管24と第2給水管25とに分岐し、貯湯タ
ンク1の下端部に設けた第1給水口2に上記第1給水管
24が接続される一方、上記取湯口9と流入口8との中
間位置において貯湯タンク1に設けられた第2給水口1
0に上記第2給水管25が接続されている。さらに貯湯
タンク1の上端部には、給湯口3が設けられて給湯配管
23が接続されている。そして上記の水系統回路は第1
制御手段14aによって制御されるが、この第1制御手
段14aはCPU、メモリ、入出力インタフェース等を
有するマイクロコンピュータを用いて構成されたもので
あって、貯湯ユニットに設けられている。また上記貯湯
タンク1には、同図に示すように取湯口9の高さ近傍に
第1温度センサ(温度検知手段)PA が設けられ、取水
口7近傍の下端部に第2温度センサPB が設けられてい
る。そして各センサPA 、PB の出力は、上記第1制御
手段14aに入力されるようになっている。なお同図に
示す16は、深夜電力によって作動する電気ヒータであ
る。
【0013】一方、冷媒系統は、同図に示すように圧縮
機51、四路切換弁52、室外熱交換器53、第1膨張
弁60、及びそれぞれ室内膨張弁68a、68bを備え
て互いに並列に接続された室内熱交換器56a、56b
を、順次に管路69a〜69fで接続して構成されてい
る。また圧縮機51の吐出管路69aに第1電磁弁58
を介設し、この手前から第2電磁弁59を介設した第1
管路70aを分岐させて、その先端を水熱交換器4の一
端に接続する一方、水熱交換器4の他端と膨張弁60に
向かう管路69dとを第2膨張弁67を介設した第2管
路70bで接続している。そして第2電磁弁59よりも
水熱交換器4側の第1管路70aを、第3電磁弁61を
介設した第3管路70cによって圧縮機51の吸入管路
69fに接続する一方、アキュームレータ57を、この
吸入管路69fに介設している。この冷媒系統回路は第
2制御手段14bによって制御されるが、これは上記第
1制御手段14aと同様にマイクロコンピュータを用い
て構成されたものであって室外ユニットに設けられてい
る。
【0014】次に上記構成のヒートポンプシステムの運
転動作について説明する。まず給湯単独運転は、第2制
御手段14bが冷媒系統回路に対して次のような制御を
行う。すなわち図4に示す四路切換弁52を実線で示す
通路側に切り替え、第1電磁弁58、第3電磁弁61、
及び各室内膨張弁68a、68bを閉弁する一方、第2
電磁弁59、第1膨張弁60、及び第2膨張弁67を開
弁する。そして圧縮機51を駆動し、水熱交換器4を凝
縮器として機能させると共に室外熱交換器53を蒸発器
として機能させる。一方、水系統回路に対しては、第1
制御手段14aが第1三方弁11を破線側に切り替え、
また第2三方弁12を実線側に切り替えて流路切替手段
27を第1切替状態とし、循環ポンプ15を作動させ
る。すると貯湯タンク1の下端部に設けた取水口7から
貯溜水が流出し、これが取水管20を介して熱交換路5
を流通する。そのときこの水は凝縮器として機能してい
る水熱交換器4によって加熱され、出水管18を介して
流入口8から再び貯湯タンク内へと返流される。そして
このような動作が継続して行われることによって、貯湯
タンク1の上端側から温湯が貯溜されることになる。
【0015】次に冷房給湯運転は、第2制御手段14b
が冷媒系統回路に対して次のような制御を行う。すなわ
ち四路切換弁52を破線で示す通路側に切り替え、第1
電磁弁58、第3電磁弁61、及び第1膨張弁60を閉
弁する一方、第2電磁弁59、第2膨張弁67、及び各
室内膨張弁68a、68bを開弁する。そして圧縮機5
1を駆動し、水熱交換器4を凝縮器として機能させると
共に室内熱交換器53を蒸発器として機能させる。水系
統回路に対しては、第1制御手段14aが上記給湯単独
運転と同様の制御を行い、これによって室内の冷房を行
いながら貯湯タンク内に温湯を貯溜することができる。
【0016】通常の冷房運転を行う場合は、第2制御手
段14bは、四路切換弁52を破線で示す通路側に切り
替え、第1電磁弁58、第1膨張弁60、及び各室内膨
張弁68a、68bを開弁する一方、第2電磁弁59、
第3電磁弁61、及び第2膨張弁67を閉弁する。そし
て圧縮機51を駆動し、各室内熱交換器56a、56b
を蒸発器として機能させると共に室外熱交換器53を凝
縮器として機能させる。また暖房運転を行う場合は、各
電磁弁58、59、61及び膨張弁60、67、68
a、68bを上記冷房運転時と同様の状態とし、四路切
換弁52を実線で示す通路側に切り替える。そして圧縮
機51を駆動し、各室内熱交換器56a、56bを凝縮
器として機能させると共に室外熱交換器53を蒸発器と
して機能させる。
【0017】次に、除霜運転について説明する。この除
霜運転には、パターンAからパターンCまでの3種類が
ある。このうちパターンAとパターンBとは、上述の給
湯単独運転等によって貯溜した温湯を温熱源として行う
除霜運転であり、パターンCは、室内空気を温熱源とし
て行う除霜運転である。そして図2は、上記パターンA
の除霜運転を示している。このパターンAの除霜運転を
行う場合、第2制御手段14bは、冷媒系統回路に対し
て次のような制御を行う。すなわち、四路切換弁52を
破線で示す通路側に切り替え、第1電磁弁58、第3電
磁弁61、第1膨張弁60、及び第2膨張弁67を開弁
する一方、第2電磁弁59及び各室内膨張弁68a、6
8bを閉弁する。そして圧縮機51を駆動し、室外熱交
換器53を凝縮器として機能させると共に水熱交換器4
を蒸発器として機能させる。また第1制御手段14a
は、水系統回路に対し、第1三方弁11を破線側に切り
替え、また第2三方弁12を実線側に切り替えて流路切
替手段27を第1切替状態とし、循環ポンプ15を作動
させる。すると貯湯タンク1の下端部に設けた取水口7
から給湯単独運転等によって貯溜した温湯が流出し、そ
の温熱を水熱交換器4において冷媒に付与し、そしてこ
の温熱によって室外熱交換器53の除霜を行うこととな
る。
【0018】また図1は、パターンBの除霜運転を示し
ている。このパターンBの除霜運転では、冷媒系統回路
については上記パターンAの除霜運転と同様であるが、
水系統回路については、第1制御手段14aは第2三方
弁12を破線側に切り替え流路切替手段27を第2切替
状態としている。従って貯湯タンク1の中間部に設けた
取湯口9から温湯が流出し、その温熱を水熱交換器4に
おいて冷媒に付与し、そしてこの温熱によって室外熱交
換器53の除霜を行うこととなる。また水熱交換器4か
らの返流水は、上記取湯口9よりも下側に設けられた流
入口8から貯湯タンク1内に流入する。
【0019】さらに図3は、パターンCの除霜運転を示
している。このパターンCの除霜運転は室内空気を熱源
として行うものである。第2制御手段14bは、四路切
換弁52を破線で示す通路側に切り替え、第1電磁弁5
8、第1膨張弁60、及び一方の室内膨張弁68bを開
弁し、第2電磁弁59、第3電磁弁61、第2膨張弁6
7、及び他方の室内膨張弁68aを開弁する。そして圧
縮機51を駆動し、一方の室内熱交換器56bを蒸発器
として機能させると共に室外熱交換器53を凝縮器とし
て機能させ、室外熱交換器53の除霜を行う。
【0020】図5は、上記第1制御手段14a及び第2
制御手段14bの制御を示すフローチャートである。ま
ずステップS1で第1制御手段14aがシステム全体の
制御装置(図示せず)から除霜指令を受けると、ステッ
プS2において第2温度センサPB の出力値を読み込
み、所定の基準温度A(ここでは約25〜30℃に設定
している)と比較する。そして第2温度センサPB の出
力値が基準温度Aよりも高いときはステップS4に進
み、第2制御手段14bに対して貯溜した温湯を利用し
た除霜運転が可能であることを通知する。そしてステッ
プS6において上記パターンAの除霜運転を行う。
【0021】一方、ステップS2で第2温度センサPB
の出力値が基準温度Aよりも低いときは、次にステップ
S3へと進む。ステップS3では、第1温度センサPA
の出力値が基準温度Aよりも高いときはステップS4に
進み、第2制御手段14bに対して貯溜した温湯を利用
した除霜運転が可能であることを通知する。そしてステ
ップS7において上記パターンBの除霜運転を行う。
【0022】ステップS3で第1温度センサPA の出力
値が基準温度Aよりも低いときは、次にステップS5へ
と進む。ステップS5では、第2制御手段14bに対し
て貯溜した温湯を利用した除霜運転が不可能であること
を通知する。そしてステップS8において上記パターン
Cの除霜運転を行う。
【0023】以上のように構成され制御されるヒートポ
ンプシステムでは、第2温度センサPB で貯湯タンク1
の底部の温度を検知し、これが基準値A以下であれば第
2三方弁12を切り替えて、貯湯タンク1の中間部に設
けた取湯口9から温湯を流出させるようにしている。従
って貯湯タンク1の下端部から取湯口9の高さ近傍まで
の十分な量の温湯を用いて除霜運転ができるので、熱効
率の良好な除霜運転によって除霜運転時間を短縮し、ま
た室内から熱量を奪うこともなく、これによって暖房快
適性の低下を回避することが可能となる。また第1温度
センサPA の出力値が基準温度A以下になると、貯湯タ
ンク1内の温湯を用いない通常の除霜運転に切り替えて
いる。従って取湯口9の高さ近傍よりも上端側の貯湯タ
ンク1内には温湯が残留することとなり、湯切れが生じ
るのを防止して給湯快適性の低下を回避することができ
る。さらに水熱交換器からの返流水は、取湯口9よりも
下側に設けた流入口8から貯湯タンク1に返流させるよ
うにしている。従って流出する温湯と冷却された返流水
とが混合するのを回避して除霜運転の熱効率を一層向上
させ、これによって暖房快適性の低下を確実に回避する
ことができる。
【0024】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば上記では第2温度センサPB の出力
値によって第2三方弁12を切り替えるようにしたが、
これは除霜運転の際には上記センサPB の出力値にかか
わらずに破線側に接続するようにしてもよい。また図4
に示す水系統回路や冷媒系統回路は一例であって、これ
に限るものではない。
【0025】
【発明の効果】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、貯湯タンクの中間部に取湯口を設け、この取湯口か
ら流出させた湯水の温熱を利用して除霜運転を行うよう
にしている。従って取湯口よりも下端側がすべて低温水
となるまで十分な量の湯水を温熱源とすることができ、
貯湯水の温熱を有効に利用して除霜運転時間を短縮する
ことにより、暖房快適性の低下を回避することが可能と
なる。
【0026】しかも上記ヒートポンプシステムでは、所
定温度以上の湯水を除霜運転の温熱源とするので、より
効率のよい除霜運転によって暖房快適性の低下を確実に
回避することが可能となる。また取湯口の高さ近傍より
も上端側の湯水は除霜運転で冷却されることがないの
で、湯切れが生じるのを防止し、給湯快適性の低下を回
避することが可能となる。
【0027】また請求項2のヒートポンプシステムで
は、熱交換路で冷却された返流水を取湯口よりも下側に
おいて貯湯タンク内に流入させているので、高温の貯湯
水と低温の返流水とが混合するのを防止し、貯湯水の温
熱を有効に利用して暖房快適性の低下を一段と確実に回
避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプシステムの一実施形態
における除霜運転(パターンB)を示す水系統及び冷媒
系統回路図である。
【図2】上記ヒートポンプシステムの除霜運転(パター
ンA)を示す水系統及び冷媒系統回路図である。
【図3】上記ヒートポンプシステムの除霜運転(パター
ンC)を示す水系統及び冷媒系統回路図である。
【図4】上記ヒートポンプシステムの水系統及び冷媒系
統回路図である。
【図5】上記ヒートポンプシステムの除霜運転時におけ
る制御フローチャートである。
【符号の説明】
A 第1温度センサ 1 貯湯タンク 4 水熱交換器 5 熱交換路 7 取水口 8 流入口 9 取湯口 27 流路切替手段 53 室外熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保賀 正造 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社 滋賀製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−241(JP,A) 特開 昭61−184366(JP,A) 特開 昭59−137745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/02 510 F25B 47/02 550 F24H 1/00 611

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に取水口(7)を設けた貯湯タン
    ク(1)と、室外熱交換器(53)と水熱交換器(4)
    とを有して成る冷媒回路と、上記水熱交換器(4)に対
    して熱交換可能に設けられ、貯湯タンク(1)内の湯水
    を流通させる熱交換路(5)とを備え、給湯要求に応じ
    て上記水熱交換器(4)を凝縮器として機能させると共
    に熱交換路(5)に上記取水口(7)から流出させた湯
    水を流通させ、貯湯タンク(1)内に温湯を貯溜する給
    湯運転を行う一方、除霜要求に応じて室外熱交換器(5
    3)を凝縮器として機能させて除霜運転を行うよう構成
    したヒートポンプシステムにおいて、上記貯湯タンク
    (1)の中間部に取湯口(9)を設けると共に、貯湯タ
    ンク(1)から熱交換路(5)への湯水の流出を取水口
    (7)を経由して行う第1切替状態と、上記流出を取湯
    口(9)を経由して行う第2切替状態とを切り替える流
    路切替手段(27)を設け、給湯要求があったときは上
    記流路切替手段(27)を第1切替状態とする一方、除
    霜要求があったときは上記流路切替手段(27)を第2
    切替状態として取湯口(9)から流出させた湯水を熱交
    換路(5)に流通させると共に、水熱交換器(4)を蒸
    発器として機能させるべく構成し、さらに上記貯湯タン
    ク(1)には、上記取湯口(9)の高さ近傍に温度検知
    手段(P A )を設け、この温度検知手段(P A )で検知
    される温湯が所定の基準値(A)よりも高いときに限
    り、貯湯水を熱交換路(5)に流通させる上記除霜運転
    を行うようにしたことを特徴とするヒートポンプシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記熱交換路(5)からの返流水を貯湯
    タンク(1)内に流入させる流入口(8)を、上記取湯
    口(9)よりも下側に設けたことを特徴とする請求項
    ヒートポンプシステム。
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