JP3047799B2 - コンクリートの養生方法 - Google Patents
コンクリートの養生方法Info
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Description
方法に関するものである。
としての所要の強度および耐久性を付与するためには、
施工時に十分な養生を行うことが肝要である。コンクリ
ートの養生は、その期間が長いほど強度,耐久性および
水密性などが向上する。特に、暑中下の日射や寒中期の
低温などの温度変化および乾燥などに対しては、コンク
リートを十分に保護する必要があり、打設時に使用する
型枠は、できるだけ長期間取り外さないほうが望まし
い。
打設する際には、作業工程の制約や工期の観点から、極
力型枠を早期に取り外す傾向がある。早期に型枠を取り
外すと、コンクリートが直接大気に晒されて、温度変化
や乾燥などにより、品質が低下する。そこで、従来は、
型枠を取り外した後に、養生を続行するために別途養生
工として、養生作業を組み入れていた。
には、以下に説明する問題が指摘されていた。
外した後に養生を行うと、作業工程が増えて煩雑になる
だけでなく、手間と労力もかかるので、一般に、型枠を
取り外した後の養生が、軽くみられる傾向にあって、コ
ンクリートの品質を低下させる一因となっていた。
れたものであって、その目的とするところは、養生作業
の省力化が可能になるとともに、コンクリートの品質を
向上させることができる養生方法を提供することにあ
る。
に、本発明は、型枠の内面に養生シートを貼付してコン
クリートを打設し、打設されたコンクリートの硬化後に
前記型枠を除去した後に、前記養生シートを前記コンク
リートの表面に接着した状態で残置するコンクリートの
養生方法であって、前記養生シートは、中心に配置され
た断熱部材と、この断熱部材を挟むようにしてその両面
に接着配置された一対の不透水性の接着フィルムとを備
え、前記接着フィルムの一方を接着剤により前記型枠に
貼付するとともに、他方のフィルムの外面側に、打設さ
れるコンクリートと接着可能な耐アルカリ性の接着剤を
塗布し、前記接着フィルムの一方と前記型枠とを接着さ
せる接着剤の接着力を、前記耐アルカリ性の接着剤の接
着力よりも弱くするようにした。上記構成の養生方法に
よれば、型枠を除去した後に、養生シートをコンクリー
トの表面に接着した状態で残置し、しかも、この養生シ
ートが、中心に配置された断熱部材と、この断熱部材を
挟むようにしてその両面に配置された一対の不透水性の
接着フィルムとを有しているので、コンクリートは、暑
中下の日射や寒中期の低温などの温度変化から遮断され
るとともに、乾燥を防止して、湿潤状態を維持すること
ができる。
て、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発
明にかかるコンクリートの養生方法の一実施例を示して
いる。同図に示すコンクリートの養生方法では、まず、
図1(A)に示すように、型枠10の建込みが行われ
る。型枠10を建込む際には、支保工12を用いて行わ
れ、型枠10のコンクリート打設面側には、予め養生シ
ート14が貼付される。
部材14aと、この断熱部材14aを挟むようにしてそ
の両面に配置された一対の接着フィルム14b,14c
とから構成されている。断熱部材14aは、断熱性と吸
水性を有し、例えば、所定厚み(数mm程度)の織布な
いしは不織布などの繊維から構成される。接着性フィル
ム14b,14cは、不透水性の合成樹脂フィルムから
構成され、断熱部材14aと接着剤により接着される。
り型枠10に貼付される。また、他方の接着フィルム1
4cの外面側には、予め、打設されるコンクリートと接
着可能な耐アルカリ性の接着剤が塗布される。この場
合、型枠10と接着フィルム14bとの接着力は、接着
フィルム14cとコンクリートとの接着力よりも弱いも
のを選択する。
し、型枠10が支保工12に支持されて所定の位置に建
込まれると、第1図(B)に示すように、型枠10の内
部側にコンクリート16が打設される。そして、打設さ
れたコンクリート16の硬化がある程度進行した段階
で、型枠10の取り除き作業が行われる。このとき、養
生シート14は、コンクリート16の表面に接着させた
ままで、型枠10を接着フィルム14bから剥離させて
行われる。
10を脱型する際に、養生シート14は、コンクリート
16の表面に接着した状態で残置させる。そして、コン
クリート16の強度および耐久性が確保された段階で、
図1(D)に示すように、養生シート14がコンクリー
ト16の表面から除去される。さて、以上のように構成
されたコンクリート16の養生方法によれば、型枠10
を除去した後に、養生シート14をコンクリート16の
表面に接着した状態で残置し、しかも、この養生シート
14が、中心に配置された断熱部材14aと、この断熱
部材14aを挟むようにしてその両面に配置された一対
の不透水性の接着フィルム14b,14cとを有してい
るので、コンクリート16は、暑中下の日射や寒中期の
低温などの温度変化から遮断されるとともに、乾燥を防
止して、湿潤状態を維持することができる。
させることで、強度や耐久性が十分に付与され、高品質
になるとともに、型枠10を取り外す際に、養生シート
14をコンクリート16側に残置させることにより、品
質が確保され、特別な養生工を必要とせず、作業も簡単
で省力化が図れる。
本発明にかかるコンクリートの養生方法によれば、コン
クリートの品質を向上させるための養生工の省力化が図
れる。
施例の施工工程を順に示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 型枠の内面に養生シートを貼付してコン
クリートを打設し、打設されたコンクリートの硬化後に
前記型枠を除去した後に、前記養生シートを前記コンク
リートの表面に接着した状態で残置するコンクリートの
養生方法であって、 前記養生シートは、中心に配置された断熱部材と、この
断熱部材を挟むようにしてその両面に接着配置された一
対の不透水性の接着フィルムとを備え、 前記接着フィルムの一方を接着剤により前記型枠に貼付
するとともに、他方のフィルムの外面側に、打設される
コンクリートと接着可能な耐アルカリ性の接着剤を塗布
し、前記接着フィルムの一方と前記型枠とを接着させる接着
剤の接着力を、前記耐アルカリ性の接着剤の接着力より
も弱くする ことを特徴とするコンクリートの養生方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7322643A JP3047799B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | コンクリートの養生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7322643A JP3047799B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | コンクリートの養生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09158472A JPH09158472A (ja) | 1997-06-17 |
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ID=18146000
Family Applications (1)
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JP7322643A Expired - Fee Related JP3047799B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | コンクリートの養生方法 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP5740501B1 (ja) * | 2014-03-05 | 2015-06-24 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート構造物の製造方法、及びコンクリート構造物用の養生シート |
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1995
- 1995-12-12 JP JP7322643A patent/JP3047799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09158472A (ja) | 1997-06-17 |
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