JP3047480U - スリッタ用ガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷したシートの幅に左右の給送ガイドを合
わせ、また印刷物のスリッタ位置に給送ガイド全体を合
わせることを簡単な操作で行う。 【構成】 ガイド板１を斜行する長穴４にはめ合わせ、
略長円形のカム１９の回転で左右ガイド板１の間隔を調
整すると共に、カム１９を前後移動してガイドの間隔を
保ったままで、ガイドを長穴に沿って略横移動するよう
にしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多面印刷をしたはがき、名刺などのシートを切離すためのスリッタ 装置の給送ガイドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

シートを正しくスリッタ加工するには、シートの切断位置に正しくス リッタの 刃を合わせることが必要である。シートの印刷ずれにはそのつどスリッタ刃のセ ット位置を変えて加工しなければならず煩わしいものであった。

【０００３】 スリッタ加工の加工幅、加工位置が一定の物においては、スリッタの刃を固定 しガイドの位置を補正して加工することもあった。

【０００４】 このようなときに、従来は給送方向に直交するガイドを調整するねじ軸に、ガ イドベースを取付け、そのベースにガイドを取付け可能にし、シートの全幅に合 わせてそれぞれのガイドをセットした後、加工位置にガイド全体を調整するねじ 軸で調整して加工していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、シートの幅に合わせてガイドを補正すると共に、スリッタ刃に対し てシートの位置をガイド板で簡単に調整できる、構造簡単なシート給送用ガイド 装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ガイドの基台に、ガイドが斜めに移動できるガイド移動用長穴を設 け、ガイド下部の突出部を略長円形のカムの回転で両側のガイドを接近、離間す るようにしてシート幅に合わせ、略長円形のカムをその回転位置に固定したまま で、シートの進行方向に移動しガイド全体を斜めに移動してスリッタ位置にシー トを合わせるようにしている。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図によって説明する。１は一対のガイド板で、これに沿って シートをスリッタ刃、ミシン刃等の加工部に送る。２はガイド板１に取付けたガ イド板の下部であり、両端部に長穴４の幅より広い突出部３を備えている。

【０００８】 ５はガイドの基台であり図示しない側板の間に取付けられている。５の基台に は溝部６を備えた長穴４を二箇所斜めに設け、前述のガイド板１の下部２の突出 部３が溝部６から入り、基台５上でガイド１は長穴４に沿って移動できるように してある。ガイドの下部２の幅及び突出部３は長穴４に対してスムーズな移動が できるようにしてあることは言うまでもない。

【０００９】 ７は後述のカムを前後移動する外ねじ軸で、中心部には内ねじ軸１２の貫通穴 ８がある。外ねじ軸７はねじ部を四隅残した略四角柱である。基台５の中央部に は角穴９があり、外ねじ軸７を通している。基台５にはつまみナット１０の位置 決め用の角穴１１があり、つまみナット１０の前後移動を止めている。つまみナ ット１０を廻すことによって外ねじ軸７は角穴９によって回転することなく前後 に移動するようになる。

【００１０】 内ねじ軸１２は軸固定ナット１３用ねじ部１４を備えている。内ねじ軸１２は 外ねじ軸の貫通穴８を貫通し基台５の軸受け穴１６に挿通されている。１７は内 ねじ軸のフランジで固定ナット１３と共で外ねじ軸７に固定することができる。 １８はつまみで内ねじ軸１２を廻すことができるようにしてある。

【００１１】 １９は略長円形のカムで内ねじ軸１２に取付けられている。２０はコイルばね でカム１９から軸受け穴１６間の内ねじ軸１２に通してあり、軸方向のがたつき を消すと共にカム１９の前後の動きをスムーズしている。なおばね２０は軸方向 のがたつきを消すものであれば形状、取付け位置を限るものではない。ばね２１ は両ガイド板の下部２の突出部３の間に掛けてあり、カム１９の動きにガイド１ が追従するように両突出部でカム１９を挟んで引き合っている。

【００１２】 ２２はスリッタ、ミシン等の刃で軸２３に取付けられ図示しない側板と動力に よってシートを切断、またはミシン等の加工をすることは言うまでもない。また スリッタ等刃のセットは、シートに多面印刷したはがき、名刺等の切断サイズに 合わせて複数の刃をそれぞれの位置に取付けるようにしてある。

【００１３】 つまみ１８の回転によって略長円形のカム１９がガイド板下部の突出部３のば ね２１に抗して、両ガイド板１の間を広げる、または狭める作用をする。なおカ ムの形状は両ガイド間を広げるまたは狭める作用ができれば、どの様な形状であ ってもよいことは言うまでもない。またカム形状を左右非対称に設け一方のガイ ドを基準にし他方のみ調整する形にすることも可能である。

【００１４】 カム１９の角度に変化を与えることなく固定ナット１３を締めると、内ねじ軸 １２は外ねじ軸７と一体になり、つまみナット１０を回転することによってカム １９が前進または後退し、両ガイド板がその間隔を保持しつつ長穴４にあわせて 斜行しガイド板を横方向に補正することができるようになる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、シート幅のばらつきを補正するために必 要なガイド板の間隔を調整するカムと、ガイド板の移動用溝の長穴と、カム軸に おいては二重構造で前後移動を加え、ガイド板移動用の長穴は斜めに備えるのみ で、ガイド板の動きを幅調整の他略横位置の調整も可能になり、前記シート幅の 補正の他に、印刷位置のずれもスリッタ等刃のセット位置を変えることなく加工 位置に正しくシートを合わせることができるようになると言った効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す一部切りかき立体図

【図２】図１の底面図

【図３】図１の横断面図

【符号の説明】

１ ガイド板 ２ ガイド板の下部 ３ 突出部 ４ 長穴 ７ 外ねじ軸 １０ つまみナット １２ 内ねじ軸 １３ 固定ナット １９ 長円形カム ２０ コイルばね ２１ ばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを給送するガイド装置に於いて、
   ガイドの基台に一対のガイドを移動可能に保持する長穴
   を給送方向に対して斜めに備え、前記ガイドの基台の前
   記長穴にはめ合わせたガイド板の下部に突出部を設け、
   ガイドの基台にシートの給送方向に平行する一部二重の
   ねじ軸を設け、前記ねじ軸の内軸にはカム板を、前記一
   対のガイド板の相対する突出部で挟み込む形に取付け、
   前記一対のガイド板の間にガイド板を互いに引き合うば
   ねを備え、内軸を外軸に固定するナットと、前記二重ネ
   ジの外軸を軸方向に移動させるつまみナットと、軸方向
   のがたつきを消すばねとからなるスリッタ用ガイド装
   置。