JP3047195U - 旋転治療器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腕や脚のツボを刺激するツボ治療を人の手で
はなく、機械により効率的に行うこと。 【構成】 架台１上に被施術者のひじやひざ等の旋転治
療を施すべき部位近傍を載置する固定部２を設け、該固
定部２から間隔をあけて支柱４を植設し、該支柱４の上
部にモーター７を取付角度調整自在に軸支し、該モータ
ー７の回転出力軸に減速機構を介してクランク機構１１
を取付け、該クランク機構１１に接続されたロッド１２
の先端に円周運動を付与し得る様にすると共に、該ロツ
ド１２の先端に前記固定部に載置された部位から延びる
被施術者の腕や脚を固定する為の固定具１３を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する利用分野】

この考案は旋転治療器、詳しくはツボが存在する腕や足の各部位に刺激を与え 、効率的にツボ治療の効果をあげることができる旋転治療器に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

人体の腕や脚の各部位にはそれぞれ骨格臓器のツボがあり、この部位に「気」 の方向と反対の方向の旋転運動を付与すると、骨格の矯正、臓器の蘇生と活性化 に著効があることは従来より知られている。なお、「気」の方向は時計回り方向 であるので、「気」の方向と逆の方向とは反時計回り方向のことを言う。

【０００３】 例えば、ひじを反時計回り方向に旋転させると、ひじだけではなく、腕部や肩 部の障害治癒に効果があり、むちうち症や五十肩、寝違いなどに対し有効である ことが認められている。 一方、ひざを同じように反時計回り方向に旋転させると、ひざだけでなく、腰 の障害にも治癒効果が認められる。ただし、この旋転は毎分１００回転程度の早 さで行った場合、１０分間程度継続しなければ十分な治療効果が得られないとさ れている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この身体各部位の旋転は、接骨師、マッサージ師等専門の施術者の腕の力のみ によって行われるのが普通であるが、１分間に１００回転もの旋転を１０分間も 続けるのは専門家にとってもかなりの重労働であり、一日に施術可能な人数も自 ずと限られてしまう。

【０００５】 本考案は旋転によるツボ治療を効率的に実施せんとするものであり、モーター の力を利用することにより、人力による施術と同等の効果を期待できる便利な旋 転治療器を提供せんとするもである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、架台１上に被施術者のひじやひざ等の旋転治療を施すべき部位近 傍を載置する固定部２を設け、該固定部２から間隔をあけて支柱４を植設し、該 支柱４の上部にモーター７を取付角度調整自在に軸支し、該モーター７の回転出 力軸に減速機構を介してクランク機構１１を取付け、該クランク機構１１に接続 されたロッド１２の先端に円周運動を付与し得る様にすると共に、該ロツド１２ の先端に前記固定部２に載置された部位から延びる被施術者の腕や脚を固定する 為の固定具１３を設けることにより、上記課題を解決せんとするものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１及び図２はいずれもこの考案に係る旋転治療器の実施形態の側面図である 。 図中１は架台であり、該架台１上には被施術者のひじ１４やひざ１５等の治療 を施すべき部位近傍を載置する固定部２が設けられている。この固定部２は図３ に示す様にひじ１９やひざ１５の近傍をはさみ込める様にＵ字形に弯曲せしめた 弾性材料の表面をクッション材３で被覆したものを用いたが、ひじ１４やひざ１ ５の近傍を載置しやすい様に凹穿せしめたクッション材成形品を用いて良い。又 、ベルト等を用いて施術中の振動によってずれが生じない様にこの部位を固定で きる様にしても良い。

【０００８】 一方、この架台１上には上記固定部２から間隔をあけて支柱４が植設されてお り、この支柱４の上端にはステー５が設けられている。

【０００９】 又、６はその中にモーター７が内蔵された本体であり、外側に突設された取付 片８を前記ステー５に軸支することにより、取付角が変更できる様に支柱４に固 定されている。そして、前記モーター７の出力軸９には減速機１０が取付けられ ており、モーター７の出力軸９は毎分１００回転程度にその回転が減ぜられる様 になっている。なお、この実施形態においては、毎分１００回転に設定したが、 被施術者の症状等に応じて回転速度を適宜変更し得るものであることはもちろん である。

【００１０】 更に、この減速機１０の出力軸にはクランク機構１１を介してロッド１２が取 付けられており、前記クランク機構１１によりロッド１２に円周運動を付与する 様になっている。なお、この円周運動は反時計回り方向に行われる。これは「気 」の方向即ち時計回り方向とは逆向きであり、この反時計回り方向の円周運動を 付与することが肝要である。

【００１１】 そして、このロッド１２の先端には被施術者の腕や脚を固定する固定具１３が 取付けられている。この実施形態においては、固定具１３は図４に示す様にＵ字 形をしており、腕や脚をこの中に挿入する様になっているが、この実施形態に限 るものではなく、リング状をしたものや面ファスナーで固定するベルト状のもの などでも良い。

【００１２】 又、ロッド１２は伸縮自在で被施術者の身長に応じ、その長さを調整できる様 になっている。

【００１３】 この考案に係る旋転治療器は上記の通りの構成を有するものであり、図１及び 図２に示す様に被施術者の腕や脚を架台１にのせ、固定具１３にその先端を挿入 し、本体６のモーター７を起動させると、ロッド１２は毎分１００回転程度の速 度で反時計回り方向の円周運動を行い、これにより被施術者のひじやひざは「気 」の方向と逆の反時計回り方向に旋転させられる。この旋転運動によりツボが刺 激され、ひじやひざの痛み、腰痛、むちうち症、五十肩、寝違い等の症状の解消 が図られる。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べた通り、この考案に係る旋転治療器は従来接骨師、マッサージ師等の 専門家が腕の力のみで行っていた施術をモーターの力で効率的に行うものであり 、施術者はこの装置の動きを監視するだけで良いので、同時に複数の被施術者に 施術を加えることができ、ツボ治療を効率的、低コストで実現できるすぐれた効 果を有し、ひざやひじの痛み、腰痛、むちうち症、五十肩などの不快な症状に悩 む多くの人々の助けになるものである。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る旋転治療器の一実施形態をひじ
の治療に用いた場合の側面図。

【図２】この考案に係る旋転治療器の一実施形態をひざ
の治療に用いた場合の側面図。

【図３】この旋転治療器の要部である固定部の一例の斜
視図。

【図４】この旋転治療器の要部である固定具の一例の斜
視図。

【符号の説明】

１ 架台 ２ 固定部 ３ クッション材 ４ 支柱 ５ ステー ６ 本体 ７ モーター ８ 取付片 ９ 出力軸 １０ 減速機 １１ クランク機構 １２ ロッド １３ 固定具 １４ ひじ １５ ひざ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 架台１上に被施術者のひじやひざ等の旋
   転治療を施すべき部位近傍を載置する固定部２を設け、
   該固定部２から間隔をあけて支柱４を植設し、該支柱４
   の上部にモーター７を取付角度調整自在に軸支し、該モ
   ーター７の回転出力軸に減速機構を介してクランク機構
   １１を取付け、該クランク機構１１に接続されたロッド
   １２の先端に円周運動を付与し得る様にすると共に、該
   ロツド１２の先端に前記固定部２に載置された部位から
   延びる被施術者の腕や脚を固定する為の固定具１３を設
   けたことを特徴とする旋転治療具。