JP3045075U - 発光ダイオードによる舞台照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 迅速かつスムーズに色が変えられ、限られた
スペースで少ない電力消費で作動し、また単純構造で焦
点を変えたり合わせられる発光ダイオードによる舞台照
明装置の提供。 【解決手段】☆発光ダイオードによる舞台照明装置１０
はフレキシブサポートベース４０上に配列された発光ダ
イオード（ＬＥＤ）４１を含み、ＬＥＤ４１は複数のグ
ループに分かれ、各グループには夫々異なる色の数個の
ＬＥＤがある。従って夫々の色のＬＥＤのオン／オフを
制御することにより、照明装置の色を迅速に切り替え可
能である。ＬＥＤ舞台照明装置はさらにフレキシブルサ
ポートベース４０につながった伸張性のある伸長棒３５
を持っており、この伸張棒３５の長さを調節することで
フレキシブルサポートベース４０の湾曲を変化させ、照
明装置の焦点を変えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は舞台照明装置に関するものであり、より狭義には様々な色を用いた発 光ダイオード（ＬＥＤ）の配列によって多色で焦点を合わせることが可能な発光 ダイオードによる舞台照明装置に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

様々な色の効果または軟調による光を得るために、これまでの舞台照明は、基 本的にはランプと様々なフィルタレンズから構成されてきた。しかし、様々な色 の光を得るためには非常に多くの舞台ランプが必要であり、これが場所を取り過 ぎたり、電力を大量に消費したりという問題を引き起こしてきた。 必要とされる舞台ランプの数を減らすために、フィルタレンズ回転板を搭載した 舞台ランプが開発された。自動フィルタレンズ回転板は異なった色や焦点を持つ いくつかのフィルタレンズを含み、舞台ライトの前部に配置されている。フィル タレンズ回転板を調整することによって、特定のフィルタレンズが選択され、そ れがランプと一致する位置に移動する。このようにして、異なった色や焦点を一 つの光源から得ることができる。フィルタレンズ回転板を持つ舞台ランプでは、 場所をあまり取らずに様々な光の効果を得ることが出来るものの、フィルタレン ズ回転板は複雑な機械構造による制御が必要であり、また、色を変えるときには 非常に時間がかかる。

【０００３】

【本考案の目的】

本考案の一つの目的は、迅速にしかもスムーズに色が変えられ、限られたスペ ースで、かつ少ない電力消費で作動する多色の発光ダイオードによる舞台照明装 置を提供することである。

【０００４】 本考案の他の目的は、単純な機械構造で、焦点を変えたり合わせたりできる発 光ダイオードによる舞台照明装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、フレキシブルサポートベース上に配列された多くの発光ダイオード （ＬＥＤ）から、発光ダイオードによる舞台照明装置が構成される形態となって いる。発光ダイオードは複数のグループに分けられ、それぞれのグループはいく つかの異なった色の発光ダイオードを含む。これにより、それぞれの色の発光ダ イオードの操作状態を調節することによって、照明装置の色を迅速に変えること ができる。

【０００６】 更に本考案は、発光ダイオードによる舞台照明装置にはフレキシブルサポート ベースにつながっている伸張可能な棒が含まれる形態ともなっている。この棒の 伸張度を変化させることでフレキシブルサポートベースの湾曲を調節し、照明装 置の焦点を変えることができる。

【０００７】

【実施例１】 以下図面を参照しながら本考案の一実施例について説明する。

【０００８】 図１、２、３において発光ダイオードによる舞台照明装置は、照明装置１０と 筒状のシールド２０の組み合わせからなる。照明装置１０はサポートハウジング ３０と多くの発光ダイオード４１が配列されたサポートベース４０から構成され ている。サポートベースはゴムやその他の素材で作られている。図１に示されて いるように、シールド２０には軸に沿って突出した環部分２１があり、サポート ハウジング３０の最先端周縁部には、サポートベースと嵌着するフランジ３２が ある。このフランジ３２がシールド２０の環部分２１に正確にはまることにより 、シールド２０と照明装置１０はしっかりと組み合わされる。 サポートベース４０をサポートハウジング３０と共に締め付けるように、いくつ かの固定部５０がシールド２０の環部分２１の内側に沿って配列されている。 照明装置１０はさらに、作動装置３４から構成されており、これはそこから伸び る伸張棒３５を制御する目的で、リニアサーボモータになっている。この伸張棒 ３５は、サポートベース４０の中心部分に固定されているハブ部４２につながっ ている。したがって、サポートベース４０の湾曲は作動装置３４を通じて伸張棒 ３５の伸張を制御することで調整可能となり、これによって照明装置から出る光 の焦点を望み通りに変えることができる。例えば、伸張棒３５を伸ばしきった状 態では、サポートベース４０は図１の実線で示したように平らになっている。伸 張棒３５を収縮させ、作動装置３４の端からの距離を短くすると、サポートベー ス４０の中心部分は後方に引っ張られ、サポートベース４０は図１の２点鎖線で 示されているように湾曲し、照明装置から放たれる光の焦点を操作することがで きる。

【０００９】 照明装置１０はさらに複数の制御部品３３から構成されている。それぞれの制 御部品３３はその一端がサポートハウジング３０の内側に配置されており、サポ ートベース４０の後方にあるパターン化された銅箔（図には示されていない）と 、ケーブル（図には示されていない）によって、電気的に接続している。もう― 端は、外部の制御システム（図には示されていない）と接続している。各発光ダ イオードには導線４４、４５（図５）があり、パターン化された銅箔の適切な部 分と電気的に接続することが可能である。従って、発光ダイオードの作動状態は 制御部品３３の制御システムを通じて制御できる。

【００１０】 サポートハウジング３０には熱を放射するための空気穴３１が数ヵ所空いてい る。

【００１１】 懸架部１１は２個の蝶形ねじ１３（一個のみ表示）でシールド２０に取り付け 、懸架部１１を吊す、又は装着することで照明装置を適当な場所に固定すること ができる。

【００１２】 図４はサポートベース４０の具体例で、ここで発光ダイオード（ＬＥＤ）は３ つの異なる色から成り、例えば、赤発光ダイオード４１ａ、緑発光ダイオード４ １ｂ、青発光ダイオード４１ｃというグループを構成している。本発明で、照明 装置から放たれる光の色は、各グループにある異なった色の発光ダイオードの動 作状態、つまり光の明暗度で決まる。それぞれのグループのすべての発光ダイオ ードがついている場合、照明装置の放つ光の色は白い光に見える。このように、 光の色を好みに応じて迅速にかつスムーズに変えることができる。図４には整列 した発光ダイオード４１が示されているが、発光ダイオード４１はあらゆるパタ ーンに応じて配置することができる。

【００１３】 図５で光の投影効果を高めるために、サポートベース４０に光反射コーティン グ４３を施すことができる。

【００１４】 シールド２０を取れば照明装置１０は非投影の舞台照明装置としても応用できる 。

【００１５】 図６、７のサポートベース４０は柔らかい下部層で代用することができる。こ の下部層は円形布６０、又はその他の柔らかい素材のもので、いくつかの扇型の 回路盤７０（図６）、又はアーク回路盤８０（図７）が円形布６０に接着されて いる。各回路盤７０（８０）には複数の発光ダイオード４１が前方に、パターン 化された銅箔（図には示されていない）が後方にある。各発光ダイオード４１に は、回路盤７０（８０）を突き抜けて銅箔にハンダ付けされている導線がある。 回路盤７０（８０）は電線（図には示されていない）か、又はそれに類するもの でお互いに接続されている。

【００１６】 なお、本考案の様々な特徴や利点、及びこれに伴う本発明の構造と機能につい て上記に説明したが、これら詳細は一例にすぎないことを理解されたい。したが って形や大きさ、部品の配列などの細かい点については、本考案の原理の範囲内 で、本考案の実施例や請求の範囲に記載された諸条件をもっとも広く一般的な意 味にとらえ、変更を加えることができる。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案による発光ダイオード（ＬＥＤ）による舞
台照明装置の全体の構造を示す断面図である。図２は発
光ダイオードによる舞台照明装置の前面図である。図３
は発光ダイオードによる舞台照明装置の背面図である。
図４は発光ダイオードによる舞台照明装置の発光ダイオ
ードグループを示す部分図である。図５は発光ダイオー
ドによる舞台照明装置の発光ダイオードとサポートベー
スの部分断面図である。図６は発光ダイオードによる舞
台照明装置の発光ダイオードの配置図である。図７は発
光ダイオードによる舞台照明装置の発光ダイオードの他
の配置図である。

【符号の説明】

１０ 照明装置 １１ 懸架部 １３ 蝶形ねじ ２０ シールド ２１ 環部分 ３０ サポートハウジング ３１ 空気穴 ３２ フランジ ３３ 制御部品 ３４ 作動装置 ３５ 伸張棒 ４０ サポートベース ４１ 発光ダイオード ４１ａ 赤い発光ダイオード ４１ｂ 緑発光ダイオード ４１ｃ 青発光ダイオード ４２ ハブ部 ４３ 光反射コーティング ４４、４５ 導線 ５０ 固定部 ６０ 円形布 ７０ 扇型回路盤 ８０ アーク回路盤

Claims (12)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 舞台照明装置において、サポートハウジ
   ング、及び該サポートハウジングに装着され、前方に数
   多くの発光ダイオードが取り付けられ、後方に銅箔が施
   され、それぞれの該発光ダイオードと該銅箔が電気的に
   接続するサポートベースを有し、さらに、少なくとも１
   つの制御部があり、その一端が該銅箔と電気的に接続
   し、もう一端は外部制御システムに接続し、これによ
   り、該発光ダイオードの作動状態を、該制御部品を通じ
   て該外部制御システムから制御することを特徴とする、
   発光ダイオードによる舞台照明装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の舞台照明装置におい
   て、サポートハウジングに筒状のシールドが装着され、
   これによりサポートベースを挟み込むことを特徴とす
   る、発光ダイオードによる舞台照明装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の舞台照明装置におい
   て、シールドに懸架部が装着されていることを特徴とす
   る、発光ダイオードによる舞台照明装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の舞台照明装置におい
   て、サポートベースが柔軟な素材でできていることを特
   徴とする、発光ダイオードによる舞台照明装置。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の舞台照明装置におい
   て、サポートハウジングに作動装置が装着され、該作動
   装置から伸張棒が該サポートベースに連結されるように
   伸びており、該作動装置により伸張性のある該棒の伸張
   度を制御し、該サポートベースの湾曲を変化させること
   を特徴とする、発光ダイオードによる舞台照明装置。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の舞台照明装置におい
   て、サポートベースの周縁部と、サポートハウジングの
   周りのフランジとがかみ合っていることを特徴とする、
   発光ダイオードによる舞台照明装置。
7. 【請求項７】 請求項５に記載の舞台照明装置におい
   て、作動装置がリニアサーボモータであることを特徴と
   する、発光ダイオードによる舞台照明装置。
8. 【請求項８】 請求項５に記載の舞台照明装置におい
   て、伸張棒がサポートベースの中心部分に連接している
   ことを特徴とする、発光ダイオードによる舞台照明装
   置。
9. 【請求項９】 請求項４に記載の舞台照明装置におい
   て、サポートベースがゴムであることを特徴とする、発
   光ダイオードによる舞台照明装置．
10. 【請求項１０】 請求項４に記載の舞台照明装置におい
    て、サポートベースが円形布と該布に接着しているいく
    つかの回路盤から構成されており、さらに、多くの発光
    ダイオードがそれぞれの該回路盤に取り付けられている
    ことを特徴とする、発光ダイオードによる舞台照明装
    置。
11. 【請求項１１】 請求項４に記載の舞台照明装置におい
    て、筒状のシールドがサポートハウジングに取り付けら
    れ、これによりサポートベースを挟み込むことができる
    ことを特徴とする、発光ダイオードによる舞台照明装
    置。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の舞台照明装置にお
    いて、懸架部がシールドに装着されていることを特徴と
    する、発光ダイオードによる舞台照明装置。