JP3044888U - 衣服及びそれに用いる面ファスナ - Google Patents

衣服及びそれに用いる面ファスナ

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JP3044888U
JP3044888U JP1997005615U JP561597U JP3044888U JP 3044888 U JP3044888 U JP 3044888U JP 1997005615 U JP1997005615 U JP 1997005615U JP 561597 U JP561597 U JP 561597U JP 3044888 U JP3044888 U JP 3044888U
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JP
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hook
clothes
pocket
breast pocket
tape
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Application number
JP1997005615U
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Inventor
勲 児玉
Original Assignee
キクロン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用した者が前屈姿勢をとった場合にも、衣
服を折り返し状態で腕に掛けた場合にも、胸ポケット内
の物品が落下することがなく、胸ポケット上端開口の開
閉が容易にでき、外観が損なわれることがなく、しかも
製造コストの上昇が僅かで済む衣服を提供すること。 【解決手段】 前身頃2に胸ポケット3が設けられてい
る衣服において、胸ポケット3の上端開口6近傍の対向
面に互いに着脱可能に係合するループテープ8とフック
テープ9とからなる面ファスナ7を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、前身頃に胸ポケットが設けられている衣服及びそれに用いる面ファ スナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前身頃に胸ポケットが設けられている衣服としては、例えば背広の上衣,ワイ シャツなどがある。このような衣服の胸ポケットには、タバコ,ライター,名刺 入れ,手帳などの物品を入れることが多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、脇ポケットと異なり前身頃の上部に位置している胸ポケットは、着用 している者が前屈姿勢をとったときに上端開口が下を向きやすい。したがって、 例えば靴を履こうとして、あるいは床や地面に落とした物を拾おうとして身を屈 めた際に、胸ポケットに入れていた物品がポケット上端開口から容易に落下して しまい、極めて都合が悪かった。
【0004】 また、特に夏季には背広を着て歩くと暑いため、背広の上衣を脱ぎ、前身頃を 内側にして折り返し、この折り返した状態で上衣を腕に掛けて持ち歩く場合が多 いが、この場合には、上衣の脇ポケットは上端開口が上向きになるのに対し、胸 ポケットは下向きになるので、胸ポケット内の物品が落下する虞があった。
【0005】 なお、胸ポケットにフラップ(ふた)を設け、このフラップを、ポケット上端 開口を塞いだ状態でボタンによって止めるようにした衣服もある(例えばカジュ アルなシャツ,作業服など)。しかしながら、このようなフラップを設けるとポ ケット内の物品の落下を防止できる反面、ポケットの構造が複雑になるので、衣 服の製造コストが高くなる。また、物品を出し入れするたびにフラップのボタン を掛けたり外したりしなければならないために、極めて面倒である。さらに、例 えば背広の上衣やビジネス用のワイシャツのように、衣服の種類によっては外観 (デザイン)上の理由で胸ポケットにフラップを設けることができない場合もあ る。
【0006】 本考案は以上のような問題に鑑みてなされたものであって、衣服を着用した者 が前屈姿勢をとった場合にも、衣服を折り返し状態で腕に掛けた場合にも、胸ポ ケット内の物品の落下を防止でき、胸ポケット上端開口の開閉が容易にでき、し かも衣服の外観を損なわないのでどのような種類の衣服にも適用でき、製造コス トの上昇も僅かで済む衣服の提供を目的とするものである。
【0007】 また、従来の衣服の胸ポケットに容易に取り付けられて、その胸ポケットから の物品の落下を防止できる面ファスナの提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係る衣服は、前身頃に胸ポケットが設けら れている衣服において、胸ポケット上端開口近傍の対向面に互いに着脱可能に係 合する少なくとも一対の係合部材が設けられているものである。
【0009】 また、前記において、係合部材が、ループテープとフックテープとからなる面 ファスナで構成されているものである。
【0010】 さらに、本考案に係る面ファスナは、前記衣服に用いられる面ファスナであっ て、ループテープ及びフックテープの係合面と反対側の面に、加熱によって衣服 の生地に接着可能な熱溶融接着層が設けられているものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の一実 施形態に係るワイシャツ1(衣服の一例)を示しており、ワイシャツ1の前身頃 2に胸ポケット3が設けられている。この胸ポケット3は、所定形状のポケット 布4を前身頃2に逢着糸5で逢着することにより形成されている。
【0012】 胸ポケット3の上端開口6近傍には面ファスナ7が取り付けられている。図2 に示すように面ファスナ7は、上端開口6よりも僅かに下方の、胸ポケット3内 側の対向面に設けられた、一対のループテープ8及びフックテープ9(係合部材 の一例)から構成されている。
【0013】 より詳しく説明すると、ループテープ8は、適宜寸法の矩形状に形成され、前 身頃2に逢着糸5によって逢着されている。フックテープ9はループテープ8と 同様の寸法の矩形状に形成され、ループテープ8と相対する位置のポケット布4 に逢着糸5によって逢着されている。
【0014】 なお、この実施形態では、前身頃2に逢着する前のポケット布4の所定位置に フックテープ9を逢着し、このポケット布4の上端部を内向きに折り返し、この 状態でポケット布4を前身頃2に逢着している。したがって、フックテープ9は もちろん、フックテープ9を逢着する逢着糸5も胸ポケット3の外から見えない ようになっている。
【0015】 このワイシャツ1は以上のように構成されているので、胸ポケット3に物品を 入れたのちループテープ8とフックテープ9とを係合させて、胸ポケット3の上 端開口6を閉じておけば、前屈姿勢をとったときにも胸ポケット3内の物品が落 下することはない。
【0016】 また、上端開口6を閉じる場合は面ファスナ7が取り付けられている箇所を胸 ポケット3の上から軽く押さえるだけでよく、また、上端開口6を開く場合は上 端開口6部分に指を掛けて胸ポケット3を前方に軽く引っ張るだけでよいので、 その開閉が極めて容易である。
【0017】 さらに、面ファスナ7のループテープ8とフックテープ9とを縫い付けてある だけなので、例えば胸ポケットにフラップを設けた場合のようにポケットの構造 が複雑になることはなく、ワイシャツ1の製造コストの上昇も僅かで済む。
【0018】 ところで、本考案においては、係合部材は胸ポケットの外から見えず、衣服の 外観を損なうことがない。したがって、衣服が前記したワイシャツに限定される ことはなく、例えば背広の上衣のように外観上の理由で胸ポケットにフラップを 設けることができなかったものも含め、種々の衣服に適用して、その胸ポケット からの物品の落下を防止することができる。
【0019】 図3は、本考案を背広の上衣11に適用した例を示している。図中、符号12 は前身頃、13は前身頃12の上部に設けられた胸ポケット、16は胸ポケット 13の上端開口、20は前身頃12の下部に設けられた脇ポケット、21は脇ポ ケット20のフラップを示している。胸ポケット13の上端開口16よりも僅か に下方の位置には面ファスナ7が設けられている。面ファスナ7は前記ワイシャ ツ1の場合と同様、胸ポケット13内側の互いに対向する面にそれぞれ逢着され た一対のループテープ及びフックテープにより構成されているので、詳細な図示 は省略する。
【0020】 このような背広の上衣11にあっては、着用している者が前屈姿勢をとったと きに胸ポケット13内の物品の落下を防止できるのはもちろん、脱いだ上衣11 をその身丈方向の中間部で前身頃12を内側にして折り返し、この折り返し状態 で腕に掛けて持ち歩く場合にも、下向きになる胸ポケット13内の物品の落下を 防止できる。
【0021】 図4は、本考案の一実施形態に係る面ファスナ7aを示している。この面ファ スナ7aは、一対のループテープ8a及びフックテープ9aからなる。ループテ ープ8aのループ面8b(係合面)と反対側の面には熱溶融接着層10が設けら れている。また、フックテープ9aのフック面9b(係合面)と反対側の面にも 同様の熱溶融接着層10が設けられている。
【0022】 なお、熱溶融接着層10は、所定温度に加熱すると溶融し、冷えると固化する 、所謂ホットメルト接着剤で構成されている。
【0023】 したがって、従来の衣服の胸ポケット上端開口近傍の内側対向面に、前記ルー プテープ8a及びフックテープ9aを、熱溶融接着層10と衣服の生地とが向か い合う状態に位置せしめ、衣服の生地の上から所定温度に設定したアイロンを当 てて押圧・加熱し、そのまま冷却させれば、熱溶融接着層10が衣服の生地に接 着して、ループテープ8a及びフックテープ9aが衣服に固定される。
【0024】 以上のように、この面ファスナ7aを用いれば、胸ポケットを有する既製の衣 服を、前記したワイシャツ1や背広の上衣11と同様の効果を奏する衣服とする ことができ、しかも、例えば逢着糸で逢着するような場合と比べてループテープ 8a及びフックテープ9aの衣服への取り付けが容易であり、かつ、逢着糸が胸 ポケットの外にあらわれて衣服の外観を損なうようなこともない。
【0025】 なお、本考案において係合部材は面ファスナに限定されず、例えば一対の係合 部材が相互に粘着することによって着脱可能に係合するものであってもよい。た だし、この場合は係合部材相互の粘着性が洗濯などにより低下しないことが必要 である。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る衣服にあっては、胸ポケット上端開口近傍 の対向面に設けられた一対の係合部材を互いに係合させることにより、胸ポケッ トの上端開口を閉じることができて、前屈姿勢をとった場合や衣服を折り返し状 態で腕に掛けた場合にも胸ポケット内の物品が落下するのを防止できる。また、 胸ポケットの開閉は、その上端開口近傍部分を軽く押さえたり引っ張ったりする だけでよいので、極めて容易である。さらに、例えば胸ポケットにフラップを設 けた場合のようにポケットの構造が複雑になることはなく、衣服の製造コスト上 昇が僅かで済む。さらにまた、係合部材は胸ポケットの外から見えず、衣服の外 観を損なうことがないので、どのような種類の衣服にも適用できて、その胸ポケ ットからの物品の落下を防止することができる。
【0027】 また、本考案に係る面ファスナにあっては、ループテープ及びフックテープを 胸ポケット内の対向面の所定位置に配し、衣服の生地の上からアイロンで押圧・ 加熱し、そのまま冷却させることにより、熱溶融接着層を衣服の生地に接着せし めて、ループテープ及びフックテープを衣服に固定でき、これにより従来の衣服 の胸ポケットからの物品の落下を防止することができる。また、例えば逢着糸で 逢着するような場合と比べてループテープ及びフックテープの衣服への取り付け が容易であり、かつ、逢着糸が胸ポケットの外にあらわれて衣服の外観を損なう ようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係るワイシャツの一部を
省略した外観図である。
【図2】図1のA−A線で切断して示した拡大端面図で
ある。
【図3】本考案の別実施形態に係る背広の上衣の外観図
である。
【図4】本考案の一実施形態に係る面ファスナの斜視図
である。
【符号の説明】
1 ワイシャツ(衣服の一例) 11 背広の上衣(衣服の一例) 2,12 前身頃 3,13 胸ポケット 6,16 上端開口 7,7a 面ファスナ 8,8a ループテープ(係合部材の一例) 9,9a フックテープ(係合部材の一例) 8b,9b 係合面 10 熱溶融接着層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃に胸ポケットが設けられている衣
    服において、 胸ポケット上端開口近傍の対向面に互いに着脱可能に係
    合する少なくとも一対の係合部材が設けられていること
    を特徴とする衣服。
  2. 【請求項2】 係合部材が、ループテープとフックテー
    プとからなる面ファスナで構成されている請求項1に記
    載の衣服。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の衣服に用いられる面フ
    ァスナであって、 ループテープ及びフックテープの係合面と反対側の面
    に、加熱によって衣服の生地に接着可能な熱溶融接着層
    が設けられていることを特徴とする面ファスナ。
JP1997005615U 1997-06-30 1997-06-30 衣服及びそれに用いる面ファスナ Expired - Lifetime JP3044888U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3184194U (ja) * 2013-01-25 2013-06-20 寛徳 向 二重ポケットの構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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